サーコの観てきた!クチコミ一覧

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「ベルナルダ・アルバの家」

「ベルナルダ・アルバの家」

ウンプテンプ・カンパニー

シアターX(東京都)

2011/09/01 (木) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

我が身の幸運を噛みしめる
80年前でなくても、現在でも舞台上と似たような世界に生きている女たちがたくさんいる。嫌な親がいる実家を出て働くことも、結婚相手を自由に選ぶこともできず、ただ生きるために結婚するしかない女たちがたくさんいるのである。今、この時代、この場所に生まれた私はなんて幸運なんだろうと、舞台を見ながら思った。主役と女中頭の女優ふたりの演技が秀逸。この二人なくしてはこの素晴らしい舞台は生まれなかったであろう。

愛、あるいは哀、それは相。※無事公演終了しました!ありがとうございました!

愛、あるいは哀、それは相。※無事公演終了しました!ありがとうございました!

TOKYOハンバーグ

ワーサルシアター(東京都)

2012/03/27 (火) ~ 2012/04/02 (月)公演終了

満足度★★★★★

グリーンピースの全面広告より
「もう原発はやめた方がいいな」と素直に思わせてくれる作品。原発は事故があれば、あまりに多くの人に、広範囲に長期間にわたって影響が大きすぎる。登場人物、設定、役者の芝居、全てが自然で淡々としている分、故郷に住めなくなった人たちの悲しみが、その理不尽さが、ひしひしと伝わってくる素晴らしい脚本。

ネタバレBOX

両親や婚約者を亡くしたまだ若い女性たちにあのジャーナリストはちょっときついかなとも思うが、一人ぐらい憎まれ役がいてもいいだろう。
「土佐源氏」「四畳半襖の下張り」

「土佐源氏」「四畳半襖の下張り」

椿組

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2011/05/20 (金) ~ 2011/05/24 (火)公演終了

満足度★★★★★

これを猥褻というなら、
私の頭の中で考えていることが見えるのかと言いたい!(実際やらしいことを想像はしてるけどさ。)四畳半襖の下張り。初めて見、聞きました。見て聞くとなると書いてあること以上に想像が膨らむ。(ふ、ふ)土佐源氏も草食系とは無縁な時代の話。見ごたえのある2時間ちょっと2本立て。

昆虫系[改訂版]

昆虫系[改訂版]

鵺的(ぬえてき)

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2011/07/27 (水) ~ 2011/08/01 (月)公演終了

満足度★★★★★

お見事!
のっけからあの舞台の世界に観客をぐいぐい引きつけた役者の方々と演出の力はすごい。まるで現実にその現場を見ている様な体験だった。ほんとうに残念なのは、かなりの場面が下手で演じられ、上手側にいた観客にはほんとに見にくかったこと。(おまけに左隣の大きな男性が前傾姿勢!見えねえよ!)

ネタバレBOX

私のイメージでは、保険屋のヤジマを演じた役者さんが現実のあの男に近い感じだけど、似すぎてるから変えた?
かたつむり【公演終了!感想お待ちしております】

かたつむり【公演終了!感想お待ちしております】

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

すぐに続きが見たい!
ちょっと前なら芸術座、今なら三越劇場あたりにそのままかけられそうな重厚な出来栄え。2部、3部と続くのでこの第1部は必見!全世代の女性が好きそうな少女漫画的要素満載である。(今なら韓流に似ていると言われるか?)登場人物もかなり多いが説明的にならずに上手に紹介。あっという間の2時間であった。劇の内容とは関係ないが、10歳以下の子供連れが何人かいた。子供向きの内容ではなく、しかも夜。親の神経を疑う。

ネタバレBOX

屋敷の老女主人が出だしでかなりボケが進んでいたように見えたのに途中から回復したかのように見えたのはおかしい。「食事を食べていない。」「物・金を盗まれた」などと言っている時は、かなり認知症が進んでいる状態。金庫をソファの下に隠しているのも変。けちな人は金庫を自分のそばから離さない。抱えてもってきて金を数える方がいいと思う。
審判【ご来場ありがとうございました!】

審判【ご来場ありがとうございました!】

映像・舞台企画集団ハルベリー

Geki地下Liberty(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/06 (月)公演終了

満足度★★★★★

重厚な芝居が好きな人には特におススメ
2時間半、休憩なし。見るほうも体調を整えて向き合ってほしい芝居。私の評決はネタバレBoxにて。台詞の膨大さにも驚いたが、その内容はさらに驚愕だった。あまりのことに後半は涙が止まらず。保村大和の演技は初日だったせいもあり、前半かなり力んだ感じだったが、後半に力みがとれてからは、もう何かに取りつかれたかのように台詞を自分の言葉のように繰り出していた。素晴らしい!

ネタバレBOX

どうしてもその意図が不明なのはあの衣装である。背景となっている舞台装置とは合っていて違和感がないものの、彼の立場を考えると観客である判事を前にしてあの衣装でよいのか?一考を要する。
私の評決は「無罪」。糾弾されるべきは、彼をあのような状況に置いた「戦争」状態を起こした国家であろう。彼は何としても生き延びたいという人間の本能に従っただけである。
音波少年 

音波少年 

coba

青山円形劇場(東京都)

2010/06/19 (土) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

水と油どころか
カフェオレのような甘い一体感!Cobaさんの演奏は元々好きだけど、今回も力の入った演奏で大満足。「急に脱力-倒れこみダンス」(見た人は分かってくれると思う。ダンスを説明するのは難しい)もおもしろかった。大変密度の濃い1時間半だった。

テノヒラノ鎮魂華

テノヒラノ鎮魂華

劇団生命座

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/02/03 (木) ~ 2011/02/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

兵隊さんたちは皆やさしいね
と、女子高生たちが言ったときに私の涙腺は決壊してしまいました。その後は涙が止まらず。あの若さでまるで仏様、悟りを開いた人たちを見ているようでした。やろうとしていることはまるで狂気の沙汰なのに。1年間という時間を掛けただけあり、ていねいに真面目に特攻を描いていて素晴らしい芝居。中・高生に見てほしいな。人の命をなんとも思わない凶悪犯になる前に。

八月花形歌舞伎

八月花形歌舞伎

松竹

新橋演舞場(東京都)

2011/08/06 (土) ~ 2011/08/27 (土)公演終了

満足度★★★★★

第2部のG2の新作歌舞伎
去年(?)の江戸ゾンビが、歌舞伎というにはあまりにひどい作品だったので、期待していなかったが、今回は橋之助の性格にぴたりとはまった役をG2が書いたと思う。真面目な男の恋狂いを笑いをまじえて生き生きと演じている。コメディ怪談のような面白い新作となった。セットの枠のようなものは厨子を表しているそうだが、大きな劇場の空間を生かしきれていないように見える。第一部、第三部も獅童、勘太郎のファンでなくても楽しめる良い番組編成に今月はなっている。第三部は大盛況だったが、第二部はだいぶ空席があったので、当日券で見れるかもしれない。

幸福な職場

幸福な職場

劇団 東京フェスティバル

小劇場 楽園(東京都)

2010/07/21 (水) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

この50年で日本人が失ったもの
考えさせられました。やさしさとか謙虚な心とか、いろいろありますが、この芝居を見て思ったのは、発明とまでは言えない日々の生活の中のちょっとした創意工夫、誰に教わるでもなく持っていた生きていくための知恵みたいなものが失われたなと感じました。あまりに豊かになりすぎて考えなくなったのか。。。そのささやかな知恵と工夫の積み重ねが日本を作っていたのでは。。。たくさんの人に見てほしい芝居ですが、あまり大きな劇場で上演してほしくもないのでぜひ「楽園」に行ってください。

吉例顔見世大歌舞伎

吉例顔見世大歌舞伎

松竹

新橋演舞場(東京都)

2011/11/01 (火) ~ 2011/11/25 (金)公演終了

満足度★★★★★

菊五郎の当たり役
十八番と言っていい「魚屋宗五郎」と「髪結新三」、片方だけでもいいので見ておいて損はないと思う。菊五郎が最年長役者になりつつあり(今回は左団次が唯一年上か?)、この二役もあと何回見られるか・・・夜は菊之助の娘道成寺もよい(彼ばっかりほめてる?)。目が時々蛇のようになる。凄みがあった。三津五郎の大家さんも定番になりつつあるほど、はまり役。昼の「ども又」もよかった。

祈り

祈り

劇団だるま座

座・高円寺2(東京都)

2011/11/15 (火) ~ 2011/11/18 (金)公演終了

満足度★★★★★

しみじみと感動
異教徒同士が互いの領分を尊重しつつ平和に暮らしていた村人(ユダヤ教徒)に「お上」とかいう事情も知らない奴らの理不尽な仕打ち。歌がないので家族の物語がそのまま強烈に伝わってきて、終盤からは涙が止まらず。こんな素晴らしい公演がたった4回だけとは!見られる方はあとマチネ2回だけだけど劇場に足を運んでみてください。

ネタバレBOX

ミュージカルではないけどバックに流れる音楽はもう少しバラエティがあった方がいいと思う。でも4回公演じゃそこまで予算ないよね。
スピンドクター

スピンドクター

劇団 東京フェスティバル

OFF OFFシアター(東京都)

2011/12/15 (木) ~ 2011/12/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

大人の鑑賞に耐えうる作品
まず総理を女性にした設定がいい。演じた女優もきりっとした感じがいい。(近い将来誕生するであろう女性総理もこんな感じの人だといいな。)情報操作(特に官僚の)については勉強になった。新聞を見るときは大きな記事に隠されて扱いが小さくなった重要な記事に目を向けようっと!

ネタバレBOX

役者があまり台詞を噛むと緊張感が途切れる。情報収集にスクラップブックって…ちょっと古すぎ。iPadぐらい使ってほしかった。スクラップブックのデータもスキャンして簡単に取り込めます。
音楽朗読劇「薔薇は生きてる」

音楽朗読劇「薔薇は生きてる」

Aux-Sables

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/01/06 (金) ~ 2012/01/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

言葉を大事に
そのために小椋佳の音楽はシンプルに、島田歌穂の朗読と歌も言葉がよくわかるようにはっきり。構成が素晴らしい。おそらく時系列に無邪気な頃から死期を悟ったであろう最後まで彼女の詩、手紙、日記を朗読と歌で並べ、時々母親の日記(この文章がまた素晴らしい)が入る。無駄なものは一切なかったが、静かな感動を呼ぶ。

4人の被疑者

4人の被疑者

劇団ヨロタミ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/01/30 (水) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

スリリングな2時間!
社会問題も取り入れた東野圭吾風サスペンスの逸品。疑って悪いけど、ほんとに全部オリジナルなんだよね?素晴らしい。以下、何を書いてもネタバレなので。。

ネタバレBOX

最初は何の関係もなく見えた4つの事件が、4本の糸が撚り合わさっていくようにひとつになっていく見せ方、さりげないヒントの出し方、小劇場で久々にわくわくした。ひとつだけ、振込詐欺で捕まった斉藤の件だけは、ちょっと無理、ありえないかなって感じだけど、それでも全体を損なうものではなかった。最後は涙。でも松澤殺してくれてありがとう!って言いたくなっちゃったよ。Good Job!
WHAT A WONDERFUL LIFE!ver.2010

WHAT A WONDERFUL LIFE!ver.2010

東京セレソンデラックス

シアターサンモール(東京都)

2010/03/02 (火) ~ 2010/03/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

なんでこんなに泣けちゃうのかなー
元はといえば身から出た錆、自業自得の波乱万丈の人生。全部お前のせいだろ!って、言ってやりたいけど、泣けちゃいました。

くちづけ

くちづけ

東京セレソンデラックス

シアターサンモール(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

感動。涙、涙、涙。
老若男女、泣いてました。見て損はないです。見てください!ぜひ、ぜひ。こんなに素直に思いっきり泣ける芝居はそんなにめったにお目にかかれないです。

もどっど!薩摩義士伝

もどっど!薩摩義士伝

SPPTテエイパーズハウス

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2011/02/24 (木) ~ 2011/02/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

もどっど!の意味がわかった!
なんかうれしい。字面だけだと意味不明だったが、その場面を見て、音を聞いたらなんの違和感もなく意味がわかりました。他の薩摩弁の台詞もそう。今時のカタカナ交じり語よりよっぽどすんなりと頭に入りました。母国語というのはすごいです。意味を知りたい人はぜひ舞台を見に行ってください。絶対見て後悔しません。現代人は江戸時代を戦のない平和な時代だと思っているけれど、「合戦なき戦」の時代だったことを知り、大変興味深い物語でした。俳優さんたちの演技もすばらしいです。それにしても江戸時代の人たちはみんなあんなに器の大きい人たちばかりだったのでしょうか?現代日本人の劣化(自分を含め)を感じます。

命と祈りの120分(音楽で語り/演劇で奏でる、命の輝き/喜び、そして祈り)

命と祈りの120分(音楽で語り/演劇で奏でる、命の輝き/喜び、そして祈り)

IN-project(石丸さち子&西谷国登)

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2011/06/08 (水) ~ 2011/06/10 (金)公演終了

満足度★★★★★

至福の150分間!(ちょっと長引いた)
生の楽器の音、人間の生の声、演奏も演技もほんとに素晴らしいです。ぜひおしゃれな空間で体感してください!

ナイゲン【ご来場ありがとうございました】

ナイゲン【ご来場ありがとうございました】

Aga-risk Entertainment

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2013/09/26 (木) ~ 2013/10/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

噂(口コミ・見てきた)に違わず!
会議資料を配ったのもいいアイデアだったと思う。資料をめくりながら、まるで自分も会議に参加しているような気分で鑑賞。高校生(三年生がちょっとオヤジすぎ?)と一緒に怒ったり、笑ったり、驚いたりの楽しい2時間だった。

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