土反の観てきた!クチコミ一覧

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『希望』 -チェ・スンフン×日本人俳優-

『希望』 -チェ・スンフン×日本人俳優-

劇団チャンパ

d-倉庫(東京都)

2012/03/14 (水) ~ 2012/03/15 (木)公演終了

満足度★★★

理性を捨てたパフォーマンス
韓国の演出家、チェ・スンフンさんと日本の役者とのコラボレーションで作られ、物語性を感じさせない悲痛な雰囲気のパフォーマンスが繰り広げられる作品でした。

上手に便器、下手に浴槽が置かれた舞台の4方に沿って本が床に散乱していて、開場時から2人ずつの男女が壁際に全く動かずに佇んでいて、黒い服と靴を身に付けた4人の女性が舞台の中央に出て来て新聞を広げたり、畳んだり、頭に巻き付けたりするシークエンス、黒服の女性の1人が赤い照明に照らされる中で次第に興奮状態になって行くシークエンス、壁際の4人がそれぞれ決まった動作をしつつ、ゆっくりと舞台を周回するシークエンスのパターンが4回繰り返される、明快な構成からなっていて、音楽もそれぞれのシークエンス毎にタイプの異なるノイズミュージックが対応付けられていました。
黒の女性のソロは、涎や涙を垂れ流しながら、断片的な台詞を絶叫したり、吠えるように歌ったり、骨箱に入った遺灰を体に塗りたくったり撒き散らしたりといった、理性のリミットが外されたような狂気じみたもので、タイトルとは裏腹に絶望を感じさせました。

壮絶なパフォーマンスによって、芸術が備える、精神を解放する儀式的な力を浮かび上がらせる意図があるように思えたのですが、同じパターンを繰り返す図式的な時間構成は野生的な表現を戯画化してしまっていたように感じました。また音楽の音量と役者のテンションが対応し過ぎていて滑稽に見えたのが残念でした。

観客に媚びることのないハードコアな表現を貫く姿勢は素晴らしいと思いますが、いかにも「前衛」に見える表現を安易に用いがちに感じました。

アイ・アム・アン・エイリアン

アイ・アム・アン・エイリアン

ユニークポイント

シアター711(東京都)

2012/03/13 (火) ~ 2012/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

子供の命
法廷劇の名作『十二人の怒れる男』を思わせる、議論のやりとりをストレートに描いた作品で、臓器移植を巡る会話からもっと広い範囲での様々な問題が透けて見える、考えさせる作品でした。

2人の進行係の立ち会いの元、一般市民の中から審議員として選ばれた7人が心臓移植を待っている2人の子供のどちらに移植するかについて議論する90分間をそのままリアルタイムで描いていて、いち早く決定しなくてはならない性質の議題なのに議論すればする程、悩む要因が増して行って決定が出来なくなるジレンマがリアルに感じられました。
経済や政治、報道などの問題点がメインの議題から自然な流れで浮き上がり、押し付けがましくないのが良かったです。

役者達はキャラクターを誇張し過ぎず、最初から最後まで出ずっぱりの中、自分に台詞がない箇所でも細かく演技していて、現実に居そうな雰囲気が良く出ていました。

時間や空間の飛躍や省略がなく、照明の演出もないストイックなリアリズムのスタイルで進む中、効果音だけが非現実的に鳴り響き、場面の雰囲気を表すのでもなく、場面転換を示すのでもない、不思議な使われ方がされているのですが、日本の今後を考えさせる最後になってその意図が分かる、構成的な使い方が見事で、美しくかつ恐ろしかったです。

【耳のトンネル】満員御礼!ありがとうございました。

【耳のトンネル】満員御礼!ありがとうございました。

FUKAIPRODUCE羽衣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/03/09 (金) ~ 2012/03/19 (月)公演終了

満足度★★★

魅力的な暑苦しさ
12人がこまばアゴラ劇場を所狭しと歌って踊るミュージカル作品で、熱量の高いパフォーマンスに圧倒されました。

意外な場所から赤ちゃんに扮した役者達が現れて始まり、それほど特別でもない人の半生が下ネタ多目でコミカルに描かれていました。ただ馬鹿馬鹿しいだけではなく、所々にノスタルジックな趣きが感じられました。

一般的にイメージされる演劇の「ダサさ」を洗練化によって消そうとするのではなく、それを過度に強調することによって飽和状態にし、逆にダサさを感じさせなくする演出が興味深かったです。
ただし、このような作風で120分の上演時間は少し長く感じられ、100分程度が適切だと思いました。

デフォルメが強調された演技に最初は違和感があったのですが、楽しそうに演じているのを観ていると次第に引き込まれて、どの役者も魅力的に感じられました。
特に西田夏奈子さんと金子岳憲さんのふっ切れた演技と上手な歌のギャップが良かったです。

フォークやテクノ、昭和歌謡曲など、様々なスタイルの音楽がキャッチーで良かったです。歌とカラオケの音量のバランスが絶妙で、迫力がありながらも歌詞が聞き取り易かったです。
ソロかユニゾンの部分が多く、もっとハモりや掛け合いも聴かせて欲しかったです。

  『スペインの時』『フィレンツェの悲劇』

『スペインの時』『フィレンツェの悲劇』

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2012/03/09 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★

演奏は良かったのですが…
新国立劇場オペラ研修所の研修生をメインに据えた本格的な公演で、同じ時代に活動した2人の作曲家の1幕オペラを時代と場所を同じ場所に置き換えた、対照的な悲劇と喜劇の2本立てでした。

『フィレンツェの悲劇』(オスカー・ワイルド原作、アレクサンダー・ツェムリンスキー作曲)
織物商の夫婦の元に国の王子が来たことから生じる三角関係の末の悲劇を描いた物語で、めまぐるしく転調する仄暗くドラマティックな音楽が美しい作品でした。
王子を演じた伊藤達人さんは演技は棒立ちで表情も乏しかったのですが、輝かしい歌声が魅力的でした。夫を演じた山田大智さんは歌は少々弱く感じましたが、演技が良かったです。

『スペインの時』(フラン・ノアン台本、モーリス・ラヴェル作曲)
時計屋を舞台に魅力的な女性が何人もの男性を翻弄する喜劇で、役者達によるダンスもあって楽しい作品でした。ラストの重唱がユーモラスでした。
ヒロインの吉田和夏さんが演技も歌もチャーミングでとても素晴らしかったです。

どちらの演目も本編が始まる前に新国立劇場演劇研修所の役者達による、ほとんど台詞のない芝居がプロローグとして演じられましたが、本編との関わりが薄く、芝居としても面白くなくて無駄に性描写ばかりが目立ち、演出家の自己満足にしか感じられませんでした。逆に本編が始まってからは演出に力を入れた部分が感じられませんでした。
余計な付け加えをせずに、スコアに書かれている時間の中でアイディアを見せて欲しかったです。

演出は期待外れでしたが、歌唱については1幕モノということもあって、途中でパワーダウンすることもなく楽しめました。飯守泰次郎さん指揮によるオーケストラも色彩感豊かで良かったです。

作曲家と同世代の画家、ジョルジョ・デ・キリコの絵画を立体化したようなセット(壁のグラフィックはアンリ・マティスの切り絵風でした)が面白かったです。

最前列の席だったので、舞台手前の上に出る字幕がかなり見上げないと見えず、字幕を見るのは諦めたのですが、出来れば舞台両袖に字幕を表示して欲しかったです。

藪の中

藪の中

セルリアンタワー能楽堂

セルリアンタワー能楽堂(東京都)

2012/03/08 (木) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★

藪の中なパフォーマンス
能楽師の津村禮次郎さん、バレエダンサーの酒井はなさん、とその道のベテランが能楽堂に集い、若手ダンサー・振付家の島地保武さんによって構成された、人を食った様なパフォーマンスを行う作品で、単純に美しさや幽玄さを表現するのではない、一筋縄にはいかない捻くれ具合いが面白かったです。

全体で90分程度の作品ですが、20分程度の第1部の後に10分の休憩を挟んで第2部が続くというイレギュラーな時間配分で、第1部は島地さんのソロ、第2部は島地さんは出演せず、他の4人のパフォーマンスでした。
途中までは抽象的ではありながらも概ね原作に沿ってダンスが進行するのですが、突然酒井さんがマイクを手にして自分のことについて話し始め、それまでアブストラクトな音響だったのがサティのピアノ曲に変わり、先の読めない展開になるのですが、その後の津村さんの話になった所で、原作における「不確実な記憶」というモチーフに繋がる構成で、破れかぶれな外見とは裏腹にまとまりのある終わり方でした。

構成は実験的ですが、ちゃんと出演者それぞれのソロでの見せ場が用意されていて、熟練の技を楽しめました。特に津村さんの声と体が素晴らしかったです。

matohuによる衣装は東京コレクションで発表しているものと同じ流れのデザインで、絶妙な色合いが能舞台に映えていて良かったです。
音楽は第1部で舞台上に置かれていたカバサや金槌の音で構成した、微かな響きが続くもので、不思議な雰囲気を生み出していました。

モナコ公国 モンテカルロ・バレエ団 Aプロ

モナコ公国 モンテカルロ・バレエ団 Aプロ

公益財団法人日本舞台芸術振興会

東京文化会館 大ホール(東京都)

2012/03/06 (火) ~ 2012/03/07 (水)公演終了

満足度★★★

エロティシズム
バレエ・リュスの精神を受け継ぐバレエ団が芸術監督のジャン=クリストフ・マイヨーさんの作品を踊るトリプルビルで、いずれの作品も性的な要素を扱っていながらも下品さがなく、美しかったです。

『シェエラザード』
王が居ない間に快楽を貪る奴隷の男達とハーレムの女達が、帰ってきた王の逆鱗に触れ殺されてしまうという物語をリムスキー=コルサコフの管弦楽曲に乗せて踊る作品で、エロティックな動きが多用された群舞がダイナミックでした。
ミハイル・フォーキンが振付をしたバレエ・リュス版へのオマージュということで、比較的クラシックバレエの様式性を残しながら、新しいムーブメントを盛り込む作風で、身構えずに楽しんで観ることが出来ました。主役を踊った小池ミモザさんが西洋人とは異なる身体性を感じさせ、エキゾチックでしなやかな官能性を美しく表現していました。

『ダフニスとクロエ』
ラヴェル作曲のバレエ音楽に、うぶな少年少女が大人の導きによってセックスの快楽を知るという、元とは異なる物語を当て込んだ作品でした。4人だけで30分以上踊るので、ダンサーにとってはハードだと思いますが、それを感じさせない流麗さがありました。
前半で若者2人がユーモラスに戯れていたのが、次第に異性として意識しだす様子が、ダンスだけで明確に表されていました。
舞台上手に大きな白いオブジェがあり、そこにヌードや性行為を描いたデッサンが投影され、作品の内容が分かりやすくなっていました。

『アルトロ・カント1』
前2作とは異なり、具体的な物語がない抽象バレエでしたが、物語に囚われない分、ムーブメントやフォーメーションに多彩なバリエーションがあり、派手な盛り上がりはないもののダンスだからこそ表せる質感が強く感じられ、3本の中で一番見応えがありました。
ファッション界の大御所、カール・ラガーフェルドさんのデザインによるシャープな衣装を男性がスカートを穿いたり、女性がパンツを穿いたりと性別に関わらずに着用してモンティヴェルディの宗教曲に合わせて踊り、猥雑さから崇高さまで様々な雰囲気が感じられる作品でした。複数名のサポートによるアクロバティックなリフトで宙を舞うような動きが印象的でした。
天井から吊り下げられた蝋燭の灯りが星空のようで美しかったです。

群舞でのポーズの形や動くタイミングはいまいち揃っていませんでしたが、回転して倒れ込んだり、倒立したりとマイヨーさんならではの振付が楽しかったです。『シェエラザード』も『ダフニスとクロエ』も色彩感溢れる曲で、生演奏だと盛り上がるのですが、録音を使っていて、平板になっていたのが残念でした。

レシピエント

レシピエント

ドリームプラス株式会社

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★

すれ違う思い、伝わる思い
臓器移植をテーマにした作品とのことで社会派的な内容を期待していたのですが、そのような要素はあまりなく、心の繋がりを感じさせる感動のドラマを描いた作品でした。

非合法な腎臓移植によって一命を取り留めたものの、以前と性格が変わってしまったヤクザの男と、その腎臓のドナーを巡るの奇遇な繋がりが明らかになって行く物語で、素直に表現できない愛情が切なく描かれていました。
序盤はベタなネタで笑わせ、後半はシリアスな話になって行くのですが、ご都合主義的に偶然が重なって話が展開するので、最後まで乗れませんでした。

台詞や音楽の使い方が説明的過ぎて、味気無く感じました。もう少し観客に想像の余地を残した方が作品に深みが出ると思いました。場面の雰囲気が変わる時に音楽が大きく流れて、役者が台詞を話し出すと音量を下げるのは一般的な手法ではありますが、音量の強弱を付け過ぎていて音楽がいかにも添え物にように感じられました。

役者は皆安定した演技でした安心して観ることが出来ました。しかし、役の設定が類型的で厚みが感じられず残念に思いました。佐藤江梨子さんの演じる役がとても地味なのが意外と嵌っていて良かったのですが、前半はほとんど登場せず、ストーリー上の重要度もあまり感じられなかったのが勿体なかったです。

ジレンマジレンマ

ジレンマジレンマ

ワンツーワークス

ザ・ポケット(東京都)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★

3声のカノン
「囚人のジレンマ」の形式を用いた、疑心暗鬼になっていく会話を通して、社会的な正義と個人的な正義の葛藤を描き、正義の成立し難さを考えさせられる作品でした。

3重の入れ子状になったフレームの中に散乱している椅子や机が冒頭のマイム的なパフォーマンスが行われる中で整頓されて本編が始まり、メルトダウンが起こる危険性のある現場から逃げた原発の保安検査官、風評被害で売れない地元の米の代わりに他の地方の米ばかりを売る米販売者、避難区域に指定されて人がいなくなった地域で空き巣を行った大学生の3人の被疑者がそれぞれの取調官に尋問されるストーリーが入れ替わりながら展開し、別室で共犯の容疑者が同じく取り調べを受けていることを知らされ、心理的な駆け引きが繰り広げられる話で、3つのストーリーが相似的な展開をしていて、音楽の3声のカノンを演劇化したかのような構造が面白かったです。
後半、それぞれの共犯の被疑者が現れるところから流れに勢いが出てきて、正義というテーマが強く打ち出されていました。
敢えて大団円を迎えない終わり方が、簡単には答えの出ないテーマに合っていて良かったです。

明瞭な構成が魅力的でしたが、物語的には絡まない3つの話が演出上は絡む仕掛けや、エピソードの切り替わりの見せ方にもっと工夫があっても良いと思いました。
演技が少々オーバーに感じられたのが残念でした。

ワタシヲ サスラウ ウタ

ワタシヲ サスラウ ウタ

タバマ企画

象の鼻テラス(神奈川県)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★

孤独な夜
『リリバーシブル』の上演後、出演していたバンドの演奏しながらの案内で赤レンガ倉庫から像の鼻テラスに歩いて移動し、田畑真希さんとミュージシャンのアラン・パットンさん2人だけの静かな雰囲気の作品が上演されました。

パットンさんが先に現れてアコーディオンを奏でる中、田畑さんがドタドタと音を立てながらアクティングエリアに入ってきたと思いきや倒れ込んでそのまま数分間動かず演奏だけが続き、立ち上がった後も踊りまくるシーンは少なく、静かな動きが多いのが印象的でした。振付した本人が踊る為か、『リリバーシブル』に比べて動きに説得力がありました。
この作品ももう少し時間を詰めたら更に魅力的になると思いました。

アーティストの月岡彩さんが手掛けた衣装と美術は、代表作である『瞬間自動販売機スカート』を思わせる騙し絵的なもので面白かったです。真っ赤なコートの中に車海老が大きくプリントされたワンピースを着ていて裾を持ち上げて裏を見せるとキャベツの葉のプリント、更に内側のスカートは豚のバラ肉がプリントされたものとユーモラスでしたが、作品の内容とリンクしていないように感じられたのが残念に思いました。客席がたくさんある様に見せかけた壁の絵や、ガラス壁の手前にその向こうと同じ景色をちょっと変えて描いた大きな絵が吊るされ、終盤に取り除かれて実際の夜景を見せる演出が素敵でした。

リリバーシブル

リリバーシブル

タバマ企画

横浜赤レンガ倉庫1号館(神奈川県)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★

裏と表から見る
同じ日に田畑真希さん振付の2作品を異なる会場で上演するという意欲的な企画で、赤レンガ倉庫で上演した作品は田畑さん自身は出演しない、7人の為の作品でした。

正方形に近い白い床のアクティングエリアを挟んで客席が対面配置になっていて、舞台上空には3枚の大きなパネルが吊られているセッティングで、開演すると舞台の片側の壁が上がっていき、その後ろに控えていた4人組のバンドの演奏が始まり、1人の男性ダンサーが激しく踊って倒れ込み、残りの6人がユニゾンで踊る序盤の後、パネルが降りてきてダンサーの立ち位置によっては足しか見えない状態で無言劇的なやりとりが続き、終盤はユニゾンが段々バラバラになっていくシーンの中でそれまでずっと倒れ込んでいた男性が立ち上がり、ゆっくりと歩みを進めて終わる構成でした。

コミカルな動きが多い振付は、新鮮さを感じさせるものがなく、ユニゾンの時に形やスピードが揃っていないのもあって、あまり魅力を感じませんでした。全体の構成においても、弛緩した部分があって、もっとタイトにまとめた方が良くなると思いました。

映像や画像でよく見掛ける、モノクロの中の一部分だけに色が付いている表現を、ナトリウムランプとスポットライトを組み合わせて生で実現していたのが不思議で美しかったです。

バンドの演奏による音楽は様々なタイプの音楽をミックスしたプログレ的なもので、玩具や日用品も使った演奏が楽しかったです。片側からだけ音が聞こえる状態が少々気持悪かったです。バンドが位置する反対側にもスピーカーを置いてバランスを良くした方が良いと思いました。

スターダンサーズ・バレエ団 3月公演

スターダンサーズ・バレエ団 3月公演

スターダンサーズ・バレエ団

ゆうぽうとホール(東京都)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

抽象バレエ3作品
特に決まった物語を持たない、純粋にダンスを見せるタイプのバレエ作品3つの公演で、エンターテインメント性の高いものから、アーティスティックで実験的なものまで、色々なテイストの抽象バレエが楽しめるプログラムでした。

『ウェスタン・シンフォニー』(ジョージ・バランシン振付)
アメリカ西部を舞台にして、オーケストラによるトラッドチューンのメドレーに乗せて踊られる作品で、物語がないとはいってもダンサー達のやりとりやシチュエーションから物語的なものが読み取れる、賑やかな作品でした。
第2楽章のプリンシパルを踊った方(キャスト表を会場に忘れてしまって名前が分かりません)がキビキビとした動きで、男性ダンサーに飛び込んで抱えられる動きを連発するところも決まっていて良かったです。フィナーレでの全員による群舞は細かいステップの刻みも揃っていて華やかで楽しかったです。

『ステップテクスト』(ウィリアム・フォーサイス振付)
舞台上の閉じた世界で完結しているのではなく、観客との関係や劇場の決まり事について考えさせられる挑発的な作品でした。
休憩時間からそのまま合図なしに始まり、バッハの無伴奏ヴァイオリンの『シャコンヌ』が突如鳴り響いたり中断したりする中を黙々と男性3人と女性1人が踊り、時には素の状態で歩いたり、数分間1人で動かずに立っていたりと実験的な表現が刺激的でした。照明も唐突な暗転や、極端な暗さや照射角度が多用され、上演中に客電が明るくなったりと、見ている側の心を絶えず刺激し、凄い緊張感がありました。

『ワルプルギスの夜』(ジョージ・バランシン振付)
グノーのオペラ『ファウスト』のバレエ音楽を用いた作品で、ソリストの男性1人を除いて全て女性、振付もクラシカルなヴォキャブラリーで構成されていて、いかにもバレエといった華やかな雰囲気の作品でした。終曲ではそれまで結んでいた髪をほどき、下ろした髪を振り乱しながら踊りワイルドさも感じられました。
プリンシパルを踊った吉田都さんは回転のときも跳躍のときもキレと安定感が際立っていて軽さと滑らかさもあり、流石の貫禄を感じさせました。腕の情感溢れる表現が素晴らしく、どちらかというと小柄な身体なのにそれを感じさせないスケール感がありました。唯一の男性ダンサーであるロバート・テューズリーさんは出番が少ないのが残念でしたが躍動感のあるダンスでした。

おかえりなさいⅡ【インフルエンザ発生に伴う公演中止】

おかえりなさいⅡ【インフルエンザ発生に伴う公演中止】

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/05 (月)公演終了

公演中止
会場に着くと入り口が封鎖されていて係員が1人立っていたので、どうしたのかと尋ねたところ、出演者がインフルエンザにかかった為、公演中止との説明を受けました。
急なことなのでバタバタしているのは理解出来ますが、せめてメールで連絡を頂けたらと思いました。早く良くなって、近い内に公演を行って欲しいです。

テトラポット

テトラポット

北九州芸術劇場

あうるすぽっと(東京都)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

生者と死者の対話
海とラヴェルの『ボレロ』をモチーフにして、生と死の境界を漂う人の姿を描いた物語で、複雑に前後する場面展開が印象的な作品でした。

柴さんの作品には珍しい、大掛りで具象的なセットの中で、序盤は短い暗転を挟んだ断片的なシーンが目まぐるしく続き、次第に登場人物の関係が明らかになるにつれて、生命の進化や水の循環といったトピックが登場人物達のエピソードに絡み合い、生きることの掛け替えのなさを感じさせる物語でした。

台詞や役名に言葉遊びをふんだんに用い、それがただ遊んでいるだけでなく内容に密接に関係しているのが良かったです。特に最後のクライマックスの場面では同音異義の2つの言葉がその動作のレベルでも同じ動きで2つの意味を表していて見事でした。
暗転とセットを上手く使った唐突な出捌けの仕方がユニークで楽しかったです。

話や美術や音響が具体的であるがために、逆にシンプルな表現から立ち上がる演劇ならではのマジカルな質感が弱まってしまったように思いました。
音楽に影響を受けた強い形式的方法論からユニークかつ普遍的な情感を生み出していた『わが星』や『あゆみ』に比べて、この作品ではそのような形式性が弱く、物語性を原動力に展開する一般的な演劇に近付いていて音楽性やダンス性が薄まっていたのが残念でした。

台詞の発声の仕方を含めた聴覚的デザインの精度が柴さんにしては低いと思いました。ラストの場面はとても盛り上がる流れなのは分かるのですが、その意図に対して表現が甘く感じられ、気持が乗らず興醒めしてしまいました。

オペラ《ティレジアスの乳房》&プーランク・キャバレー

オペラ《ティレジアスの乳房》&プーランク・キャバレー

labo opera 絨毯座

杉並公会堂(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/02 (金)公演終了

満足度★★★

プーランクとアポリネール、そしてコクトーとピアフ
20世紀初頭に活躍したギヨーム・アポリネールの詩にフランシス・プーランクが曲を付けた歌曲とオペラを中心にした公演で、小さな会場に合った演出が効果的で楽しめました。

『プーランク・キャバレー』
プーランクの歌曲を中心に、プーランクやミヨーのピアノ曲、また同時代にエデイット・ピアフが歌っていたシャンソンをあるキャバレーでの出し物という設定で構成していて、当時の文化的雰囲気の豊かさを偲ばせる内容でした。
シャンソンの『万歳!道化師』を歌った南谷朝子さんの歌と演技が悲哀に満ちていて素晴らしかったです。曲と曲の間を繋ぐ狂言回し的な役割を演じた山本光洋さんパントマイムのが楽しかったです。

『ティレジアスの乳房』
ある夫婦の妻の胸がなくなって髭が生え、男のように生きようとするのに対し、夫は一人で4万人以上の子供を生むという過度なフェミニズムを茶化したかのようなシュールな物語を、質素ながらもユーモラスな演出で描いていました。
冒頭はシリアスに始まりますが、以降は軽妙で洒落た曲が続き、楽しめました。演技がオペラでありがちな取って付けたようなものにはなっていないのが良かったです。
主役のテレーズを演じた西本真子さんがコロラトゥーラの技巧とチャーミングな演技で素敵でした。当初予定していた人の体調不良により出演することになった、夫役の鈴木俊介さんは歌も演技も線が細く感じられましたが、引き寄せられる魅力がありました。

This is Modern

This is Modern

ユニバーサル・バレエ

パルテノン多摩【旧情報】(東京都)

2012/02/28 (火) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

満足度★★★★

コンテンポラリー傑作集
韓国のバレエ団、ユニバーサル・バレエによるコンテンポラリー作品だけを集めたチャレンジングなプログラミングの公演で、ユーモラスなものから、クールなものまで様々なタイプの作品があって楽しめました。

『Petite Mort』(イリ・キリアン)
モーツァルトのピアノ協奏曲の緩徐楽章2曲に乗せて官能性を感じさせながら優美に踊る作品でした。男性はフェンシングのサーベル、女性はドレスを模したキャスター付きのオブジェを用いて男女の性を象徴的に描いていて、静かな雰囲気の中に深い情感が感じられました。
大きな布を舞台奥から手前に広げ、また舞台奥に持って行く間に行われる転換が美しかったです。

『SECHS TANZE』(イリ・キリアン)
同じくモーツァルトの『6つの舞曲』を用い、顔を白塗りにした3人ずつの男女が人間関係をコミカルに描いた作品でした。音の動きに合わせて細かく動いたり、体を上下に動かしたりと、故意にベタな当て振りをしているのが皮肉的で楽しかったです。
笑いの中にうっすらと悲しみが感じられるのがモーツァルト的でした。

『In the Middle, Somewhat Elevated』(ウィリアム・フォーサイス)
パリオペラ座バレエ団のために作られ、多くのバレエ団で上演されている名作で、クラシックバレエのテクニックを用いながら、全く新しい動きになっていて、初演から20年以上経っているのにも関わらず、斬新さが損なわれていませんでした。
爆音のインダストリアル音楽の中で複雑にフォーメーションを変化させつつクールに踊る様子がとても格好良かったです。

『MINUS 7』(オハッド・ナハリン)
バレエのテクニックがあまり使われない、むしろダンス系の作品で、始まる前の休憩時間中からずっと脱力的なソロダンスがあったり、客席に降りてきて客を舞台上に連れて行き一緒に踊ったりと破天荒な構成が楽しい作品でした。
椅子に座ってのユニゾンの群舞が何度も反復され、次第に服や靴を脱いで行く中、一人だけが服を着たまま他と違う動きをし続けるシークエンスで次第に楽しさが怖さに変容して行くのが素晴らしかったです。

ダンスのレベルとしてはソロにおけるキレの不足や、アンサンブルのタイミングやポーズの不一致が目立ち、一番バレエ的でないナハリン作品が一番良かったのはバレエ団としてはどうかとも思いましたが、海外公演にこのような意欲的なプログラムを組む姿勢は素晴らしいと思います。今後も名作古典以外の演目を携えて来日して欲しいです。

JTAN FESTIVAL 2012

JTAN FESTIVAL 2012

JTAN(ジャパン・シアターアーツ・ネットワーク)

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2012/02/27 (月) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★

2月28日の回鑑賞
様々なタイプの舞台芸術のオムニバス公演で、長堀博物館◆プロデュース1&2、木皮成+、赤井康弘による4作品が上演された2月28日の回を観ました。

長堀博物館◆プロデュース2『風』(『ハウジング』から改題)
親友の妻と不倫している男がそのことを謝るため親友に会うという物語の3人芝居で、古典的怪談みたいな味わいのある作品でした。下手で揺らめく照明と、舞台の周りをゆっくりと回る真っ白な格好をした女性の姿が幽幻な雰囲気を出していました。
長堀さん独特の文章の終わるひとつ先の単語まで言ってから間を空ける手法は、会話では効果的でしたが、医学書の文章では内容が分かりにくくて逆効果に感じました。

木皮成+『ゆうぐれらしい』
男1+女4人よるダンス作品で、上演されている内容についての自己言及的なコメントが述べられる、メタ構造を用いた見通しの良い構成が気持良かったです。
ただし、振付のボキャブラリーが少なく、ダンサーのレベルはまちまちで、純粋なダンスとしての魅力はあまり感じられませんでした。メタダンスの側面を強調したいのなら、もっとグダグダ感があった方が良いと思いました。

赤井康弘『DELUSION』
ハロルド・ピンター戯曲を昭和な雰囲気が漂う、少々実験的な演出で描いていました。『八月の濡れた砂』(石川セリ)が流れる中、夫婦あるいは恋人同士の男女がタイトル通りの妄想のような噛み合わない会話を続け、ほとんど内容が分かりませんでした。
大きめな音量のBGMは敢えて台詞を聞きにくくする演出意図があったのだとは思いますが、インスト曲か外国語の歌詞の曲にしていれば、音楽と台詞が両立出来たと思います。

長堀博物館◆プロデュース1『紙風船』
岸田國士の有名な小品を比較的ストレートな演出で上演し、少し倦怠感が漂う夫婦が可愛いらしく描かれていました。大畑麻衣子さんの佇まいと声が古風な妻の役に合っていて、良かったです。政井卓実さんの演じた夫も軽妙さが楽しかったのですが、動きや台詞回しが現代的過ぎて大畑さんとのバランスが悪いように感じられました。
床にページ毎にバラバラにした新聞紙を円形に並べ、『ボレロ』が流れる演出は反復や循環といった要素を感じさせましたが、それが戯曲とどう結び付いているのか意図が分かりませんでした。

当日パンフレットがなかったため、チラシに記されていないキャストやスタッフの名前が分からず残念でした。
今まで観たことがなく楽しみにしていた天然果実が長堀博物館◆プロデュース2に変更になったことについて小さな紙が入り口に貼られているだけで、アナウンスがなかったのも不親切に思いました。

玉田企画『果てまでの旅』

玉田企画『果てまでの旅』

玉田企画

アトリエ春風舎(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

満足度★★★

修学旅行での一夜
「なんかテーマとか、物語とか、そういうの考えません」と謳っていたので、抽象的でパフォーマンス的なものを想像していたのですが、全然そういう感じのものではなく、誰でも共感できるような他愛のない会話がダラダラ続く作品でした。

中学生が修学旅行で宿泊したホテルの部屋での一夜が描かれていました。前半は馬鹿なことをして騒ぐ男子達の様子、後半では同じ時間帯にライバル心を燃やす女子達の様子が描かれ、終盤では男子達が女子部屋にやって来てギクシャクとしたやりとりが繰り広げられる物語で、変に虚勢を張ったり、恥ずかしくて本心を言えない中学生特有の心境がコミカルに表現されていました。3人の会話で主導権がコロコロと変わって行く様が楽しかったです。
何とも言えない気まずい雰囲気が笑える場面が多かったのですが、全体的にコント的雰囲気だけが強く出ていて、この作品ならではという特徴が感じられませんでした。前半では本気で枕を投げたり叩いたりしていたので、演技ではないリアルな身体性を追求しているのかと思ったのですが、途中からはそういう要素が見られなくなって普通の演劇になってしまっていて、残念に思いました。
台詞が「え?」や「なんか」を多用する、いかにも現代口語演劇という感じが強く出過ぎていて気になりました。

天井から吊り下げたミニマルな物と、乱雑に散らかった畳敷きの床でホテルの一室を表した、濱崎賢二さんによる美術が素晴らしかったです。
暗転することに必然性を持たせての男子部屋から女子部屋への転換がうまく工夫されていて良かったです。

わだつみのこえ

わだつみのこえ

ミュージカル座

博品館劇場(東京都)

2012/02/25 (土) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★

戦時中と現代の大学生
学徒出兵した大学生達の手紙や手記をまとめた本『きけ、わだつみのこえ』が原作のミュージカルで、戦場にて悩む若者の姿がドラマティックに描かれていました。

現代の大学生7人が読書会のサークルで『きけ、わだつみのこえ』を読むことにし、朗読から次第に再現ドラマに移行していく構成で、現在の大学生と過去の大学生を対比させることによって、戦争の悲惨さや「明日」のかけがえのなさを共感させながら伝える作品でした。

男性6人と女性1人のキャストは、現代の学生、当時の学生、現地の中国人、といくつもの役を次々に演じ分け、歌も熱唱でした。
テーブルを組み合わせて零戦に見立て、舞台奥から客席側に打たれる照明を用いて、空を飛んでいるのを表したシーンが美しかったです。

曲自体は悪くなかったのですが、打ち込み音源による伴奏がいかにも機械的なノリ・音色だったのが残念でした。打ち込みでオーケストラを模すよりも、ピアノ1台だけの生演奏の方が音楽的に盛り上がると思いました。

ホントの時間

ホントの時間

珍しいキノコ舞踊団

世田谷パブリックシアター(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★

これでいいのだ
結成20年以上のベテランカンパニーですが、女の子らしさが鮮やかな作品でした。ポップで可愛い雰囲気の中に漂う物悲しさがあって良かったです。

毛むくじゃらの着ぐるみを着た人が客席最前列をうろつき、客の一人を捕まえて開演前のアナウンスを読ませ、伊藤千枝さんが『天才バカボン』のテーマ曲を歌いながらソロで踊った後に群舞が続き、ソロ、デュオなど様々な組み合わせで、ユーモラスな動きが楽しいダンスが踊られました。
後半に前半の流れが少し変化を加えながら繰り返され後に、ミラーボール5個と舞台背面に銀色のフリンジ状の幕が降りてきてキラキラ輝く空間となり、アース・ウィンド&ファイヤーの『宇宙のファンタジー』に合わせてノリノリに踊り、アンコールで同じくEWFの『セプテンバー』で観客も立ち上がって一緒に踊る終盤の爽快な展開が楽しかったです。
カーテンコールの最後は再び『天才バカボン』で踊り、「これでいいのだ」というフレーズに強い説得力が感じられました。

小さな木片を集めて作ったアーチ型のオブジェが大きさを変えて3つあり、舞台奥の壁が見えないように組まれた照明だったので、遠近感が強調されて見えて面白かったです。

衣装や美術、振付のチープ感溢れる可愛らしさに対して、音楽は明るい曲調ではない、ちょっと古めかしいものが多かったのが絶妙なバランスで、単に賑やかで楽しいだけはない雰囲気を作り出していて良かったです。

喜劇「ノイローゼ患者の一夜」

喜劇「ノイローゼ患者の一夜」

国立音楽大学

国立音楽大学講堂大ホール(東京都)

2012/02/25 (土) ~ 2012/02/25 (土)公演終了

満足度★★★

コミカルな短編オペラ
映画『ゴッドファーザー』や、フェリーニ監督の作品等、映画音楽の作曲家として有名なニーノ・ロータが作曲した喜歌劇の日本初演でした。

ノイローゼの男が静かな環境を欲するあまり、自分が泊まるホテルの部屋の両隣の部屋も代金を払って空室にしようとしたのに、ホテル側が空室にしておくのは勿体ないと、こっそり他の人を宿泊させることから生じるドダバタ劇で、笑いの中に現代社会に対する皮肉がうっすらと感じられる作品でした。

クラシック的な曲からミュージカルのようなエキサイティングなジャズ調の曲まで、適度に現代的な響き心地良いバラエティ豊かな音楽が楽しかったです。
終盤、ホテルの従業員達が男に呼び出されるシーンは、派手な曲調の中で従業員役の合唱団全員が踊り、まるでミュージカルみたいな華やかさでした。

無料公演であまり予算がなかったとは思いますが、ビジュアルの表現が寂しかったです。
一段高くなったステージにベッドが3つ並び、3つの客室を表していましたが、上げられた床の側面から骨組みが丸見えで、敢えて見せるデザインにするならもっと美しく見せて欲しかったです。
コンサートホールでの上演で照明の演出がなかったため、空間のメリハリがなく平坦な感じになっていたのが残念でした。

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