長寿郎の観てきた!クチコミ一覧

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ご栄転 The Last Day

ご栄転 The Last Day

劇団ジンジャーハイボール。

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2010/10/01 (金) ~ 2010/10/03 (日)公演終了

満足度★★

主人公の鶴巻さん、普通の中年でしたね。
良くも悪くも、小品的にまとまっていました。
割とアクの強そうなキャラクターも持っているのに、
なんとなく毒出し切れていないというか。
ほどほどのストーリーを、それなりに追っているだけ。
という感じが拭えませんでした。

ネタバレBOX

2面性のあるイベント会社のアシスタント姉さん、
もっと悪さとか、狡賢さがあっても良かった気がする。

現場でスーツアクターの調達してしまう安易なオチより、
長年いろんなトコで興行やってるのなら、ツテ位有りそうなもんだし。
俳優養成所なんかの生徒さんとか、呼び寄せられる時間稼ぎに、
素人使うととか。設定が煮詰めていなかった感がある。

おまけのフロッグマンカードは楽しめたが。
そこまでするなら、回想シーンには本物出すとか。
なにかというと決め科白が、
フロッグマンのものになってる主人公にするとか。
1回のキメ台詞シーンだけでは、駄目な気がしました。

話としては安心して観ていられる王道ものに近く、それなりに納得できたが。
なんかこう、上向いて口開けてて。ぼた餅が落ちてくるのを待っているような、
そんな感覚をうける芝居でしたね。

シチュエーションなどは良いと思うので、
あとは登場人物達の設定や性格、口癖等。
モット練り込んで、芝居で表現するだけでないところまでつくり。
表現を小さくしてみたら、奥行きが感じられたかもしれませんね。

旗揚げという事もあり、テレがあった感じがします。
突き抜けていってください。
バニラ

バニラ

643ノゲッツー

OFF OFFシアター(東京都)

2010/09/29 (水) ~ 2010/10/05 (火)公演終了

満足度★★★★

白組観ました
これで喜劇20%なら、赤組の方はモット笑えたんでしょうね。
643ノゲッツー観劇は今回で3回目になりますが、
一番ストレス無く楽しめました。
人物相関図が白組となっていたので、
もしかすると赤組での人間関係は異なるのかな?

ネタバレBOX

存在感のあるマネキンの置いてある理由や、
訳あり風の管理人、騒がしい隣人たちや、怪しい男。
なんかもうB級ホラー映画のテイストが、プンプンしてきて楽しめました。

ただマネキンの光った理由とかが、科白一言で流されて、
説明不足感じました。

また座席に座ってから、
劇場入り口側の方が寸劇見易いと言われても遅いです。
ちょっと舞台作りに難があるとは思えませんか?

また良くある優柔不断で、ハリセンでドツきたくなるような主人公でなく。
きちんと自己主張するも、事態の改善が出来ないもどかしさを。
高橋役の伊藤さんは、上手に共感できる演技されていました。
愉しかったです。

また、熊の人形で「ガウ」と返事してたカナエさん、
かわいかったですね。

亡くなってた妹さん達の出番、もう少し多くてもよかったかな。

芝居全体のテンポといい、緊張感やギャグが。
うまくかみ合って楽しめる作品になっていました。
ジーンズ -gene(s)-

ジーンズ -gene(s)-

劇団銀石

ザムザ阿佐谷(東京都)

2010/09/29 (水) ~ 2010/10/03 (日)公演終了

満足度★★★

舞台のブロックが工夫されていました
四角一辺倒でなくて、斜めにカットしてある所を上手に生かしていました。

自己の遺伝子を後世に残すことの意義を説いた、
自己同一性の話が根幹にありました。納得です。

強者繁栄・弱者滅亡と、言葉にすると結構きつい事も。
納得させられる芝居となってはいましたね。

ネタバレBOX

あーさて、主人公ダーウィンさん。
生まれてくる子供の出産に立ち会うまでの、
ミステリーゾーン巡りという形での芝居の進行でした。

で・す・が。なんですかー、生まれてくる子供は女の子と。
なぜに皆が強制認識してるのでしょうか?
ここは、やはり見知らぬ女の子とであったダーウィンが、
会話での掛け合いで、
笑い取りつつ女の子が生まれてくること知るべきでは?

ロックVSカントリーでの音楽対決に準えて。
生物の種族の説明するのは面白かったが、
後半なぜか話が鯨の方へスライドしてゆくと、面白くなくなってきました。
もう少しダーウィンに流れや状況などを丁寧にテンポよく説明させれば、
眠くなりもしなかった事と思います。
Root Beers-ルートビアーズ-

Root Beers-ルートビアーズ-

劇団東京ヴォードヴィルショー

ザ・ポケット(東京都)

2010/09/29 (水) ~ 2010/10/03 (日)公演終了

満足度★★★

も少し縮めても良かったかな
前説も、日本語・英語・韓国語で流れてきてムード出していました。
怖いヤクザな話なのに、なぜか楽しくコメディになっており。
結構笑えましたが。
結局は、ヤハリと思えるラストになってしまったのが哀しく思えたかな。

ネタバレBOX

出演女優さんが、ゴージャスな雰囲気良く出ていました。
売られる女の子の純朴さとかも。

タイトルのビール飲料にての記憶喪失と、元に戻る事は納得できたが。
脱出時にビール飲ませようとするのなら、周囲の人間が来ませんよー、
暫くはー。みたいな伏線欲しかったです。

クローゼットの中のサラリーマンやら妹さん、アッコさん等の、
突然の登場などは、驚かされました。

時間軸が、割とストーリー優先で。
あれっと思えるタイミング等があり、いまひとつな違和感があった。

記憶として登場する、キンちゃんの妹さんは。
なかなか唐突ながらも自然で納得の出来るシーンでした。

役者さん達も楽しく動いていたので、
後はメリハリと、さりげない人物紹介!
(モーテルの女主人という設定が伝わり難い方いましたので)
各部屋等への移動時間を考えた登場・退場タイミングがとれていれば、
完璧でしたね!

ちなみにチルチルさんカッコ良かったです
美しい手

美しい手

スポンジ

サンモールスタジオ(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/27 (月)公演終了

満足度★★

ふわふわした感じでした
あージャズ喫茶って、こんな感じなトコなんだ。と
よくわかる舞台セットでした。

話としては、かなり情けない主人公の物語で。
明確に何かあったとか表現はされなくて、
状況や感情を伝えてくる芝居でした。

理性より感性中心の、とらえどころの無いような感覚は珍しかったです。

ネタバレBOX

ジャズに思い入れある、ウンチクなども出るのに。
さらっと、興味ないですから。などと言わせる所も面白かった。

ただ煙草の煙、きらいな人間もいますので。
煙草の代わりに、電子煙草とか。
オキシーダなどを代用すること等も考えて欲しかった。

酒やコーヒーなどは、実際に液体用いていて。
なかなか凝っていて良かった。

途中に入ったタイトル映像に、
警告ウインドウが出たままで、タイトルや中央部が全く見えませんでした。
初回はしょうがないとしても、2回目・3回目と出す時にも改善無しで、
訝るより心配になる状態でした。

説明とか解説無いぶん、
いろいろ観客の想像で膨らませればよいのでしょうが。
主人公の感性と脳内の妄想みたいなシーンも多く、
いまひとつ整理のつけ難い話でした。



ワイルドターキー

ワイルドターキー

ゲキバカ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★

3DのVシネマ、宮沢賢治風味。
本当なら、皮のボンテージで着飾るハズの♂系の方々。
貧乏なジーンズでの衣装が、場末の町を象徴していて納得でした。

それにつけても、ノワールな世界でした。

ただ全体的に雑みが多く感じられましたが、
その荒削りさも売りにしているようで、納得は出来る仕上がりでしたね。

ネタバレBOX

褌マンでるし、股間に蛇口つけたモーホーの方出てくるし。
割と下ネタが多くて、観客選ぶような気がします。

カリメロ・芝浦工大・遺影などのコントは笑えました

パントマイムやダンスなど、劇を見せようとする熱意は高く。
ラストの雪の降るなかの、宮沢賢治の詩の朗読は綺麗な場面でした。

練馬ナンバーの、カローラ運転芝居は結構受けました。

あと実際にバナナの皮ですべるギャグを使うとは、すごいです。
【公式ブログにて結果発表中!】何にも知らないわけではない

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パセリス

OFF OFFシアター(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/27 (月)公演終了

満足度★★★

深遠を覗くものは・・
深遠に覗かれている事を理解せねばならない。
という感じでしょうか?
割と上手にまとめた小品という印象を受けました。

ネタバレBOX

脱出ゲームの決定権が、実際の観客にゆだねられるという。
割と古典的とも、とれる手法ながら。
実際、当事者ともなると。なかなか新鮮な感覚になりました。

小劇場ならではの作り方でした。

玩具とわかっていても、不意打ちで腹めがけてナイフ刺したりしましたが。
「刺せ」というのだから、手や足に刺したり。
”とんち”で髪に”さす”という選択肢も考えられたのでは?

同じく拳銃に関しても、「向かって撃て」なのだから。
足の間とか、身体に当てない様に撃つ。
という選択肢も提示して欲しかったかな。

アンケート用紙の裏に、出演者の顔写真と役名が入っている時に、
すでにオチまで読めた人は,いたかもしれませんね。
(自分、よみきれませんでした。)

話の設定上で、舞台がすり鉢状になっていて。
今ひとつ、後ろの方の席だと舞台が見え難く。
ひとり一人の顔など見え辛くて、少々設定の不備感じました。
モルモット見る様に、台みたく作った舞台としたほうが良かった気がします。

28日にHP上で、脱出できた人の発表があるそうで。
見てしまいますね、たぶん・・・・。
レストランじゃないっ!!!【終了いたしました。ご来場ありがとうございました!!!】

レストランじゃないっ!!!【終了いたしました。ご来場ありがとうございました!!!】

コメディユニット磯川家

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

心置きなく楽しめました
登場する人物郡が、明るい個性に溢れる方々で。
漫画的ながらも、妙に納得のできる話になっていました。
話は王道パターンの、閉店がかかった日々の業務・・。
なのですが、危機感無く。
さまざまなトラブルや人間関係が、笑いを引き起こしつつ。
キチンと収束したトコロは、安心し・納得して笑えました。
充分に楽しませていただきました。

ネタバレBOX

これで、渋い天の声での突っ込みやナレーションが入れば。
「王様のレストラン」(昔TVドラマであったさぁ)のパロディにもなりえたかも。

またまた、何か事件が起きたみたいだぞ!
みたいな終わらせ方も良く似ていたし。

楽しい人物郡と状況が、よーく考えられた上。
芝居になった部分が、その一部分というトコロがなんとなく判ります。

しかし、売り上げ1.2倍にしろと言われつつ。
何もしないで、いつも通りにマンガ週刊誌読んでる店長は、
ちと行動が無さ過ぎたのではなかろうか?

トイレ詰まらせた雑誌の理由とか、
暴走したシェフの引き起こした行動の結果で、
ライバル店が閉鎖されるトコロなど。
一つ一つの行動の結果が上手に繋がって、
次の展開気になって、暗転すらもどかしい感じがしましたね。

アクシデントや連続する事件・出番などのタイミングが惜しかったり。
やはりナレーション(または主人公のつぶやき天の声)等無いのが
残念な感じですが、十分に笑わしてもらったので、星1つオマケです。

登場人物、どれも棄てがたい魅力の方々が多かったですが。
最後の舞台挨拶時にも、並ばずマイペースに食事とっていた
和泉さんが一番ですかね(^^)。

舞台のセットも良く出来ていて。
劇団のシンボルイラストを影絵で投影してたり。
前説で非常時の誘導まで、しっかり伝えたゆとり・余裕のある。
上手な運びも大変感銘受けました。

楽しさ・暖かさの伝わって来た、楽しい時間を有難うございました。
かみのつばさ

かみのつばさ

兎団

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2010/09/17 (金) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★

脳内タイムトラベルの話だったのかな
135分はすごかった。
大東亜戦争が上手に表現されていました。
いろいろ細かいところ、アラもあったが。
熱意で押し切っていた、パワフリャな135分間でした。

ネタバレBOX

にしても、やはり長すぎるような気がする。
何分削ったら?という話ではなく。
精神エネルギー集めて戦争の無い世界へ脱出するという、
エピソードは必要無かった気がするし、物語の単純明快さを削いでいて。
よくない気がしました。

戦争から逃げて、再び戦場へ戻る主人公の葛藤と。
妻との説得会話劇は深く印象に残りました。

人間、基本集中力の続く時間は90分程だと覚えていて欲しい。


超人スリムスリムマン3

超人スリムスリムマン3

タッタタ探検組合

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★

褌一丁の超人話
食事多く取ると暴れてしまう、ヒーローというのも設定が面白かった。
ただ、半裸のオッサンが苦手な方とかは、
結構受け入れがたいものがあるかもしれない。

ネタバレBOX

逆に褌姿が苦にならない方々は、楽しめる事でしょう。
思ったより下ネタに走らず、
観に来ていた小学生の男の子も笑っている場面があり。
全年齢で楽しめるとは思ったのだが、
早口で繰り返すギャグや、今ひとつスッキリと伝わらない敵の3人組など。
もうチョット判り易さを前面に押し出してみると良かったかなって思った。

音のうるささは減点だが、まわり舞台は良く出来ていた。

ボリューム感のある妹さんは、存在感や行動なども。
印象に強く残りました。

OPでのスターウォーズ風の荒筋紹介は笑えました。
また妙に綺麗で耳に残る主題歌(でいいのかな?)は気に入った。

しかしスリムマンも2号でなく、乙(おつ)だったり。
言葉遊び好きですね。 
今度は番外編とか外伝で、スリムマンシニアやるんでしょうか?

次回作は食材プレゼン芝居みたいですが、
そっちの方が、スリムマンよりは自分好みかもしれません。



☆御来場ありがとうございました☆ サマータイム、グッドバイ

☆御来場ありがとうございました☆ サマータイム、グッドバイ

ガラス玉遊戯

「劇」小劇場(東京都)

2010/09/14 (火) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★

人の感情を丁寧に表現していました
まさにタイトル通りに、「夏にさよなら」でした。
黄昏というか、
落日の感じが丁寧に丁寧に会話にて積み重なっていってました。

ネタバレBOX

舞台も綺麗に作っており、話も登場人物の設定も判り易かった。

ホントに身近にいそうな人々の群像劇でした。

個人的には、飄々と人生歩んでいるイリエさんが好みかな。

土地持ちオーナーの毎回変わるアロハシャツとか、
ちゃんと飲んでる、お酒さん達とか。
小道具や衣装・インテリアにも気を使っていた細かい配慮が気に入りました。

結局ハウスは畳んでしまい、島には残らないと決める。
哀しいラストが心に残りました。

少女漫画とかでの心理描写を実際に演じるとこんな感じかなー、
などと人物の性格分けが見事で感心いたしました。
アイツは世界を変えるらしい

アイツは世界を変えるらしい

けったマシーン

しもきた空間リバティ(東京都)

2010/09/17 (金) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★

全力を出し切れていない気がした
シンプルな舞台での、会話中心のサスペンスなのですが。
各キャラクター、楽しく上手に性格作られているのに。
なぜか表面をなぞるだけの印象が否めなかった。
(中途何度か、軽い眠気が起きたし・・。)
そこそこ美味しい鰻丼に、山椒が付いていなかった感じがしました。

ネタバレBOX

市長用のでかいテーブルの箱は、無駄な気がした。
椅子代わりの白い箱も4つ移動もせず利用していたが、
6個位に増やして、各場面ごとに移動すればよかった気がする。

BGMというか効果音での列車の音は、なかなか良かったのに。
なぜに暗転時などに有効利用しなかったのか?

一番気になったの衣装です!
舞台装置簡略化してる分、凝ったり変化付けるべきだと思います。
看板女子アナが、ズーッと同じ服って変じゃない?

市長の部屋の時は、何も小道具置かなくてもいいけど。
居酒屋や、編集室内はTVのリモコンとか、
皿やグラスなど持ち込んだ方が良かったと思う。

ADくん、キャラは良かった。
だんだん仕事に慣れてきたところを観客にアピールする為に、
外回りでは、笛とかハンディカム持たせたり。
現場では腰のベルトにカラーテープとガムテープつけたりと。
衣装や小道具のリアリティの追求が足りなく思えた。

物語はサスペンス調で良かったけど、
伏線少ないし、人物へのスポットが小さく感情移入しづらかった。

つぶやき市長に、ハイテンション秘書。
2重人格アナに、朴訥主人公と、キャラ良くく立っていた分惜しく思えました。

芝居を熱くする、たぎりが小さく感じました。
バクマンのシュージンとサイコーを見習って欲しく思ったです。

煮詰めと強弱が今後の課題ではないでしょうか

ラストのケータイ使った復讐シーンの演出は上手でした

「黒塚マクベス」【ご来場ありがとうございました!!】

「黒塚マクベス」【ご来場ありがとうございました!!】

劇団アニマル王子

ブディストホール(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★

面白くまとめた話になっていた
様ような人々の生き様が上手に表されていました。
納得の出来るキャラ設定に、よく動く役者さん達。
声も大きく良かったのですが、
主人公君がちとカンでたりしたのが惜しかった。

ネタバレBOX

鬼女役の方は、声といい存在感といい強く印象に残る方で。
いい感じに舞台〆ていました。

衣装も、なかなか暑いでしょうに。
皆様しっかり着こなして動かれていましたね。
観客席横通路まで使った動きは、ダイナミックでよかったです。

最後の「笑う角には、明日が来る。」というメッセージは。
唱和されて心に残りました。
人死にも多い話ながら、明るく明日へと繋げて。
生き抜こうとする、力強い人間賛歌な物語になっていてスッキリしました。
悲劇ベースでも作り方次第でしたね。
リリーの方程式

リリーの方程式

9-States

OFF OFFシアター(東京都)

2010/09/15 (水) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★

場所の固定された短編集
って感じでしたかね。
リリーを取る(取ろうとする)までの、
一連の話を3話+OP/EDで見せた芝居でした。

各話共に個性あふれるキャラクター出してきて楽しめました。
しっかり繋げて話進めて違和感無く、すっきり見れて面白かった。

ネタバレBOX

改装工事前の事前調査に来て、
リリーを取る事に話を持っていかれるリフォーム請負い業者さん。

バンド追っかけギャル達の願望話。
ピンクハウスのヒラヒラ感とボンテージ風のお姉さま方の、
対称がアンバランスで面白かった。

闇金の取立て話
テンションの高い中国人さんの演義が大変笑えた。
壊れたボーリングの球を、眼も光る「ハロ」に改造したオタクくん。
大爆笑してしまいました。
ただ、せっかくの発光ギミックだったんだから。
オタクくんに「照明OFF」とか言わせて欲しかったかな。

ロボコンの部活での話から、
人造人間の話に繋がる、シュールなSFもの。
顔が思い出せなくなったり、ハグされたりの理由が理詰めで納得でした。
ただ、煙草はリアルに吸って欲しくは無かった。
臭いや煙が嫌なんですよ。
も少し配慮欲しいな。

女の子になって好きな男子に告白したい・・。
という少女漫画的な話しながら、登場してるのはデカイ兄さんで。
舞台そでに引っ込む度に、違う女性で出て来る演出は上手でした。

冒頭の願いが、「リリー」とれたら本当に願い事が叶うようにと。
上手にオムニバスに、くっつけたのが納得でした。

ズーッと「リリー」のセットで出ずっぱりの「店長代理」くんも、
なかなか良い味出していました。
PRESENT あ・げ・る

PRESENT あ・げ・る

ももいろぞうさん

劇場HOPE(東京都)

2010/09/11 (土) ~ 2010/09/21 (火)公演終了

満足度★★★

チラシのイメージと
舞台の手作り感のバランスが妙でした。
チョットHな感じの大人の童話でしたね確かに。
(「アメリ」+「ティム・バートン」)÷2って感じでしょうか?

ネタバレBOX

桃色のジョウロだけだと思ったら、
巨大な二人ががりの、桃色の象さん出してくるとは思わなんだ。

孤独な少女が子供の頃に見た悪夢の再現。
という形で、賑やかなショーが繰り広げられました。
「パコと魔法の絵本」の方が近いかな?

ダイナマイトなお母さん、
腹筋がスジ書き込みのお兄さん、
喋る肉食植物などなど、
キャラクターが個性豊かでした。
(小学生と言い張る主人公も含めて)

主人公の過去と現在を同時進行で見せて、
最後につなげた所は、判り易かった。

一言で言うならば、玩具箱を引っくり返したような芝居でしたかな。


KOKORO=(ココロイコール)

KOKORO=(ココロイコール)

Oi-SCALE

Glad(東京都)

2010/09/13 (月) ~ 2010/09/13 (月)公演終了

満足度★★

試みと努力は評価しますが
ソロライブ→ヒップポップ→映像朗読劇(?)でした。
個々に物語を体感できた、という感じはしませんでした。
表現場所はユニークでした。

ネタバレBOX

すいません煙草苦手です(飲・煙草が自由でしたね)
ドリンクチケットも付いてきて。会場は、まんま「クラブ」って感じでした。

先の音楽2つが前説(?)で、「アスファルト」という映像朗読劇が、
メインと考えてよいのかな。

流す映像の加工現場が、舞台を正面に見て右側でやっていましたが。
演出?だったのだろうか?あまり良くは無いと思うが・・。
また舞台には、客席側に向いて座れるように、
左右3つづつの椅子置いて、
真ん中の後ろで、生演奏者が音楽付けていました。
椅子の前には、客席に向けた20インチ程のブラウン菅モニター2つ、
置いてありましたが、使っていませんでしたね。
個々にを云うなら、個別の映像でも流してみれば良かったのでは?

劇に関して言えば、よくあるゲームのサウンドノベルの方が、
出来が良いのではと思われました。(ライブ感が勿体無かったね)

始まりは映像にタイトル入るので理解出来たが、
終演は「本日は有難う御座いました」の言葉で、推し測るしかなかった。
キチンと、「全プログラム終了致しました」とか言いましょうよ!

ちょーっと、思い付いた脳内と。
表現出来た現実とのギャップが気になりました。
小さな家と五人の紳士(再演)

小さな家と五人の紳士(再演)

演劇集団若人

池袋小劇場(東京都)

2010/09/10 (金) ~ 2010/09/12 (日)公演終了

シュレーディンガーの箱?
存在の許可は、主存在でなく。
周囲が決めるものである。
・・・って話でよかったかな?
とかく不条理な芝居でした。

ネタバレBOX

黒い素舞台で、2箱のダンボール、松葉杖、ミミズ入り(?)のビン。
手鎖で縛られた女、サイズの合っていないスーツ姿の男5人組。
とかく不条理で、理解はし難かった。
ただダンボールに入って、幸せそうな演技をしてる役者さんは。
本当に楽しそうにみえました。

それにつけても、開演18時だったはずが。
開場が10分前って、劇場のドア前に状況の説明文でも出すべきでは?
笑わしても良いのだから。
「役者のテンション上げております、
開場が暫し遅れて申し訳ありません」とか。30分前でも開場せず。
入り口のドアの出入りしてたり、円陣組んで気合入れる事も重要でしょうが。
もーちっと気を使って欲しかったかな。
暑い階段で、殆ど説明無く待たされるのは、
気分の良いものでは無かった
歴女パーティー ~WAR・WAR・WAR~

歴女パーティー ~WAR・WAR・WAR~

劇団東京ドラマハウス

萬劇場(東京都)

2010/09/09 (木) ~ 2010/09/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

実に良い加減のお話でした
楽しめました!そりゃもう純粋に。
草履だったり、雪駄だったり、裸足だったり。
太刀や刀も、それなりに扱い方抑えて、衣装や小道具しっかりしてました。
歴史に詳しくなくても、歴史と説明大好きな歴女さんが解説入れてくれて
サービス精神旺盛な芝居で十二分に楽しめました。

ネタバレBOX

パーティーといいつつ、やった事はサバトのような降霊会(^_^)。
出てくる出てくる武将達。(まぁ3人+αほどですが)
せっかくの和歌「敦盛」なのだから、
足袋は履いてて欲しかったかな、信長さん。
各役者さん達も役柄に合った背格好でしたね。
霊媒師の山田花子さん、インドっぽさが妙に似合っていました。
上杉謙信女性説謳い上げて、山田さんの「呼びましょうか」で、
登場してしまうトコロなどが楽しめました。
本能寺の火薬の量や、塩留めの太刀など。
いろいろエピソードも詰め込んで、戦国時代で締めると思いきや。
戦を無くそうとした3武将に、今の世までの酷い戦争の話を伝えたり。
(劇場入り口までの階段の踊り場に、
謙信縁の八海山や原爆跡の市街地の写真などが
掛けてある芸の細かさが気に入った)
イラク派兵の兵士のFAXの朗読まで行ない。
現、総理大臣の批判まで入れるとは、まさに!
恐れ入りやの鬼子母神ですわ。
少々科白のカミカミあったり。
柳沢元教授の終わり間近のキレの悪い殺陣とか。
いろいろ完成度等には、遠いものがありましたが。
熱意と楽しさ、詰め込んでも崩れない脚本。
ユニークな登場人物達にプラスして将来性に向けて。
星1つオマケします。
小堺クンのおすましでSHOW25 『卒業・・・?』

小堺クンのおすましでSHOW25 『卒業・・・?』

浅井企画

東京グローブ座(東京都)

2010/09/03 (金) ~ 2010/09/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

テンションの下がらない150分!
すごかった。
TVのバラエティの生という感じで、歌はそれなりとは思ったが。
生トークが、途切れない!笑える!
天の声も前説から締めまで笑わせてくれました。
見事です

ネタバレBOX

次回は「入学・・!?」らしいですね。
天の声、山寺さんとの。録音ながらの掛け合いは上手でした。
前説での松尾さんとの、おばさんコントなど。
眠くなる事が無かった。
さすがに第一線で長く続くキャラクターはダテではないと、
勉強になりました。
楽屋

楽屋

劇団ひまわり

シアター代官山(東京都)

2010/09/03 (金) ~ 2010/09/08 (水)公演終了

満足度★★★

1/5観てきました
なんでも、5パターンの話があるそうです。
やはりベースとして「かもめ」は少し知っておいた方が良いかもしれません。
女優としての確執や舞台へ掛ける情熱など、
観客は、やや演技者向けの設定のような気がしました。
ですけど、要所要所に入ったコミカルシーンなども楽しめて、
見応えはありました。

ネタバレBOX

後半何かの演出上の理由かと思いましたが、
空調が無くなって、えらい暑くなって難儀しました。
劇場から出たら、とても涼しくて気持ち良かった事が、
一番の感想に書き換わりました。

クッションの貸し出しとかもあって、観劇環境は良かったのに。
エアコン壊れたんでしょうか?

あーさて、劇の感想。
前説の女の子、声が綺麗で活舌よく耳に心地よかった。
出番待ちの楽屋にいる赤い服の女優と、
声かかるの待っている白服の二人の女優。

原作者と電話で話して、役を代われと入ってくる。
枕抱えた電波名な女優さん。
70年も前に亡くなってる方と話せるなんて!
出来れば「日本語で話したの?」ってつっこみ欲しかった!!

後に白服3人になって、地縛霊らしい事が判るのですが。
永遠に声のかからない、出待ちって。
地獄ともとれる気がしますが・・・。
3人の舞台にかける熱量は、よく伝わりました。
他のパターンも観たかったかな。

役のある女優への嫌がらせで踏みつけられる、帽子が可愛そうでした。

でー評価ですが、空調の件で星ひとつマイナスです。

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