
1
交差点のプテラノドン
演劇集団 Ring-Bong
素舞台だったのに
開演してから巧みにセットを
仕上げるのに驚かされたし
家族のあり方 親と子 夫婦など
とても深く掘り下げて描かれていた
2時間10分の作品
アフタートークで
特別養子縁組の事とか
子育てとかを主宰劇作家氏が
ゲストを交えて語ってくれてました
25分くらい
いろいろと勉強になり
考えさせられた良い作品でありました
ネタバレしないでねと
口止めされたので記述は公演終了後にーデス
で 終演したから記述スタート
素舞台じゃん と思ってたら
黒い床に色テープ貼って枠決めて
小道具の棚とか
枠だけだが扉を配して
開け閉めにSEで音合わせてました
上手な演出!!
さて 荒筋ですが
産婦人科を頑張ってた父が急死して
舞台中央に白い棺が置かれて
3人の子供らが
今後の事を話し合うシーンから始まって
突然死んだ親父殿が棺から起き出して
幽霊となって子供らの動向に
いちゃもんつけたりしてくのです
その父には見守り役の幽霊の先輩さんが付き
一緒に現世の動向を見つつ成仏まで
見守るのですが
子供らは先に亡くなってる母親に
人生のレールをひかれてて
自由が無かったと吐露し
長女は漫画家になりたかった夢を捨て
母親の代役になり医院を守ろうとし
長男は医者にはなったものの
産科は継がず整形外科として独立し
次女は産科にはなったものの
父とは志が異なると家を出ていました
長女の娘が高校生で妊娠し
産む産まないで悩み
残った医院も借金が有り
誰かが継がないと閉院となる事態に
それぞれの立場や考えを
丁寧に表現してみせてくれた
作品に仕上がってました
明るいコメディ調ではあったものの
女性の妊娠から出産
特別養子縁組制度等キチンと説明し
物語に感動と共に組み込んでおりました
小学生の お子さんを持つ方が
脚本書かれたと 納得でした
JKの妊娠で誰にも相談できず
一人公園のトイレで出産し失血死したが
埋めようと思った子が愛しくなり
抱いたままで発見されてと繋がる話は
落涙ものでした
見守り幽霊の先輩さんが そのJKで
もしかしたら自分の産んだ子に会えるかもと
いう話の伏線回収は巧みでしたわ
長女の娘は産む決意するも
学校には居づらくなり
出産宿舎への入居を決め
子供は特別養子縁組に出す事になるのでした
次女の堕胎話も女性にばかり負担を強いる
社会の歪みを語れておりましたわ
アフタートークでは脚本さんが
やっと取材できた特別養子縁組で
子供さんを迎えたダンサーさんに
リアルな話を引き出されてのトークに
心強く動かされました
親が喜ぶから やってるんだ
という子供の科白は 何かくるものがあったデス
タイトルのプテラノドンは
亡くなった祖父から父親 孫娘が恐竜好きで
自由に空を飛ぶことがーと
掛けてて模型も出てきました
ラストには白幕に影絵でも表現されて
印象に強く残りました

2
産声が聴こえない。
“STRAYDOG”
社会的な切り込み深度は凄い感じでした
芝居後半には場内で鼻を啜る音が・・・
劇場WC横の壁に作品世界の相関図も
貼られておりました
観る前に見るか 観た後に見るかは
皆様の自由ですわ
心に強く刺さった全席自由の2時間の作品
受精卵が4ヶ月越えないと
医療廃棄物として焼却処理されており
なおかつ その件数を人の死と数えると
人の死亡原因のトップになるだろうと
作中でDrが語った台詞が
強く心に残りました
戸籍も無さそうな
特定妊婦の話の主人公相沢美穂さん
ネットカフェを住居としてるなら
JKからやり直すシルバープラン読んでれば
住所不定から抜け出す方法わかりやすく
載ってたのにーとか思えた
また生まれてくる子供の名前を
語るシーンでは映画「あなたのために」で
主人公が娘に付ける名前みたいと思えたデス
因みにこの映画も主人公が個別出産すのよ
お勧めしますわ
不妊治療する夫婦の
幸せは子供を生む事と強迫概念風に
追い込まれてる妻の様子は辛かったなぁと
女子高生での妊娠話での
JKの親友さんが とても良い人で
こーゆー友人欲しいわーとか思えました

3
或る、かぎり
HIGHcolors
2019年の再演です
舞台セットは
キッチンと居間と事務所を
横に並べての配置で
劇中リアルに飲み食いがあり
お腹は少し膨らませの
観劇をお勧めかしら と
濃厚な人間関係を
重厚に見せていった
2時間10分の作品
何というか
目が離せなかった
工場の事務所1階が右配置
2階の居間とキッチンが
左から中央の配置
チラシが長男の
引きこもり部屋ですかね
プロローグは
舞台左奥にあるベッドに
横たわった奥さんに
内緒でビール缶の差し入れして
しんみりと語り合う夫婦の会話から
始まります
進行により
このベッドは長男の
引き篭もり部屋としても使用と
30歳越えて引きこもる長男
胃潰瘍といって
入院したハズの母親が
末期癌で余命3ヶ月とわかるも
子供らに伝えられない
頑固で寡黙な父親
口喧嘩はしても
手などは出さない兄弟ら
余命少ない母親に
見舞いに行かない長男
身勝手でワガママな
行動に言動ながら周囲は
実力行使などせず
言葉で説得を試みる
長男にレンタル彼女まで
あてがって見舞い等を
行くようにとするのだがー
結局現実を見ないまま
母に一度も見舞いに行かず
母親は亡くなり
通夜にも出ない長男
葬儀の当日も出ようとせず
今日までの契約の
レンタル彼女に別れを告げられ
その彼女を散々罵倒するも
その彼女に反面教師として
参考になり彼女自身の母に
ちゃんと向き合えたとお礼を言われ
残された長男と父親
現実を見ない息子にキレた父が
壮絶な親子喧嘩をするのが
クライマックスで
ラスト遂に長男は葬儀に出ると
言うのであった

4
夏の嘘×2
ここ風
自分の感じるマイナス要因が
全く無かった2時間弱の作品
ただまぁ
スマホの着信音鳴らして
画面確認してた馬鹿が居たのが残念
全席指定
説明がプロローグで
本編は30年前の回想であります
綺麗にエピローグに繋げてて
賑やかでしっとりとした
人情溢れた話が紡がれて
心に強く響きました
蝉の声が煩い暑い夏の関西地方の
いち店舗が舞台です

5
お寺でポンポン‼︎
劇団娯楽天国
舞台セットは田舎の大きな家の居間です
奥の開き戸からは遠くに山並みが見えて
田舎感がよく出た作り込まれたセットでした
のんびりとスローライフする主人公に
いろいろと絡んでくる人々の織りなす
ドタバタコメディだったディス
全席指定であります
そんで高低差の無い座席は
もーちょい千鳥配置強めでと思ったッス
開演前の前説で
「この芝居 長う御座います」を聞くと
何かホッコリ致します
説明とはチョイズレてますねー
娘3人都会に置いて定年退職後に1人
田舎で一軒家を購入しスローライフする
主人公さん妻の七回忌も ここで行おうと
知名度のある寺に頼んだり
昔チョット仏教の修行もした事があり
写経をしつつ将来は妻の墓も移して
ゆくゆくはココを寺にしようと
ゆるい希望を抱いていたが
修行先の寺の御坊らが泊まり込み
次女が特殊効果マンの彼氏と共に
二階に住み込んだり
長女が女性救済の駆け込み寺の事務に
使い始めたり
なんや怪しい中国人観光業者が
出入り始めてツーリスト集めたり
豪放磊落な宗教家市会議員候補が来たりと
賑やかになり収集つかなくなりー
爆発オチでピリオドが付くのです
いやぁ舞台でのバクハツ落ちは
何とも珍しくて楽しかったデス♫
オープニングでの坊主の踊る
ヘビーローテーションとか
インパクトも強くて掴みはバッチリでした
昭和な感じのチラシにある
金眼像みたいのは出てこなかったけど
ドタバタ感の強い田舎暮らしコメディは
十二分に堪能できた作品でした
結局焼けた家から出て
都会に戻るという主人公さん
ホントは田舎暮らしはキツかったと
本音をもらしての終演です
何か定年退職後の
蕎麦屋とか居酒屋経営で失敗する
典型的なパターンみたいで
オチは妙に納得できましたわ
似非中国人観光業氏の連れて来る
二人組のベタな中国娘さんが
明るく楽しく気に入ったデス♫

6
星の流れに
羽原組
太平洋戦争後の昭和23年の東京上野での物語
底辺から成り上がり 自分の夢を掴もうとして
もがき這い上がろうとする話でありました
レトロな昭和歌謡と当時に合わせた衣装で
レビューをするミュージカル調の芝居で
ありながらも 戦争の悲惨さも
とても伝わってくる話となっていた
2時間の長尺ながらも
その長さを感じ取らせない 熱量があった♫
舞台は基本素舞台でライトと効果音 等で
情景等うまく出しており
服装は その当時を再現していたかしら
服飾歴史はあまり詳しくないですので
レトロな感じが
また目に新鮮に感じられました
レビューから始まって
そのセンターの女性が自分がどうして
この場で歌やダンスを披露しているのか
ここに至るまでの経緯
3年前からの物語を語って
回想を語っていくという話である
その話の主人公は
プロローグで語った女性の姉で
戦争で父が戦地で死亡し
母が 東京大空襲で亡くなり
食べていくため 東京に出てくるも
仕事も無くて 自らの体を
切り売りするしかなかったという
底辺の生活から
妹の目指していたキャバレーをやろうと
夢見るも結局はうまくいかず
姉の夢は叶わなかったが
姉が妹のために という気持ちは
妹に伝わり 妹は 戦後 舞台に立ち
歌を披露できるほどになったと
エピローグで綺麗に歌ってくれるのでした
その姉は自らの希望であった
教師になれたようで
教壇から生徒の出席を取るシーンで
終演となります
舞台の最後は撮影 OK なタイムがあり
なかなかゴージャスなシーンが撮れました
回想の主人公である姉が語る
東京大空襲での母との別れや
妹の世話になってるドクターの語る
戦争の悲惨さはなかなか胸にくるものがあり8月の終戦記念日とかに合わせていたら
なんか 周囲 的にも
もっと盛り上がったかなー とか思いました

7
再生ミセスフィクションズ3
Mrs.fictions
再演はあまりしたくないという
その思いを逆にして4作+1作 新作短編 上演と
だいたい1作が20分程度でなかなか
趣向を凝らして楽しめた作品群でありました
チケットが怪人カードで
なかなかに昭和特撮愛に溢れてるなぁと
ちなみに 開演前はチラシの写真 怪人さんが
舞台上でポーズを取ってくださり
写真撮影は自由です が 動画は不可です
とっても楽しめた 1時間40分の作品
舞台セットは周囲にゴチャッと小道具を配した
倉庫風なイメージでした
左の上の方に各タイトルを黒幕に
白文字で書いたのが巻き上がってきます
開演前の怪人さん ポーズ サービスだけではなく BGM は昭和特撮の主題歌集でした
アクマイザー3 、宇宙鉄人キョウダイン、
イナズマン、宇宙刑事ギャバン、 仮面ライダー、マッハバロン、バロムワン、星雲仮面マシンマン、仮面ライダーアマゾン 、キカイダー 01と
懐かしい曲を聞けて楽しかった開演前
#1 私があなたを好きなのは
生きてることが理由じゃないし
中央にベッドを配し物語 開始当初で
いきなり御臨終となった主人公が
陽気に起き上がり ハイテンションで
自分が死んだ後の周囲の人々の状況を
解説し時間が進んでいく話
指パッチンで 1年ずつ進んでいくのが
なかなかうまい演出をしていて
元カノさんが指を鳴らしても
全く変わらないというのが良かったデス
#2 ヤンキー 母星に帰る
バイクのパーツをギっていた レディース が
ヨシムラの手曲げマフラーの中から
出てきた卵 から生まれた宇宙人を
暴力 要員としてチームに迎え
いきがっていたが その宇宙人の迎えが来て
去っていくまでのお話なんだが
冷静で小難しい話する宇宙人くんと
頭の悪そうなレディースの方々の対比がGood
宇宙人くんが去った後の話もチョイしてくれて
楽しめた♫
#3 ミセス レクションズの祭りの準備
いじめられてた男2人が世の中への鬱憤を
爆弾という形で出そうと
近所の幼稚園を爆破しようとするが という話
吸えないタバコを無理に吸って
タバコを爆弾に投げ込むラストが物悲しい
#4 ミセスフィクションズのメリークリスマス
ミセスフィクションズの
ゴージャスなドレスを着た3人の女性が
楽屋で芝居してくんだがー
何とも妙な見た目と雰囲気と間が楽しかった
ドレスにバラシ用の作業ベルトを巻き付けた姿がなんとも言えない良い味出してました
都市伝説で小屋付きさんに期限等守らんと
食べられるというのがおかしかったわ
完全新作 孤独の期間 ハネムーン(仮)
ハネムーンというタイトルの
15分の芝居をするはずが
主演の 2人の男女が興行の売り上げ持って逃げ
作演出さんが1人舞台上で土下座をし
観客に作品上演するわけではなく15分を使い
こうなるまでの顛末を語り 涙を誘うのでした
とっても笑えた 一人芝居でありました
もしも また 再演熱が出たら
「ウルトラマン プ◯ダ」が観たいデスわ
(改題してたけど自分の中では
このタイトルです)
仮面ライダーになりたい
東島 丹三郎さんとかもミセスフィクションズさん
なら舞台化できそうな気がしますが
役者さんが 筋肉 鍛えるの大変そうですよねー
お面ライダーは再生怪人並に
舞台映えしそうですケドね♫

8
Cordemoria
縁劇ユニット 流星レトリック
ほんに希望へと 物語を紡いでいた
マイナス要因を感じらぬ
巧みで上手な舞台でした
舞台セットも綺麗に 作り込まれており
見応えのあるオムニバス 3作品でした
古書 カフェを舞台セットとして
人との繋がりを丁寧に見せてくれた作品でした
#1 母親に捨てられた思いから
男関係にダラシなく 挙句に不倫相手の
子を身籠ってをしまう主人公が
母の残した絵本を求めて
古書 カフェに来て
母の思いと周囲の温かさを知り
再生してゆくお話
#2 職場の圧力に負け
引きこもってしまった主人公を
祖母 軸として周囲の面々が
温かく主人公 を助けてくれるお話
#3 古書カフェの成り立ちを
付喪神 風に上手に見せた
ショートストーリーでした
タイトルの説明をしてくれる話でもあります
基本 上記は同じ店というわけではないらしく
繋がっているような違う世界のお話
という体にしておりました
全体的に甘く優しい話であり
現実の荒波と強風の世界とはちょっと無縁で
その分 なんか心に来るなぁと思えた
良い話の集合体 でした
絵本を探す話とかは
コレクターユイの第2シーズンかなぁ
とか思い出しましたわ

9
223番のはなし 東京公演
劇団芝居屋かいとうらんま
シンプルな舞台セットながら
重厚な話が琴線に触れた
良い作品でした
隙無しって感じました
芥川龍之介の河童をベースに
主人公が尋問される冒頭から
何故勾留される事になったかを
回想して時々尋問者等を
回想に差し込んで
わかり易く進行していった話でした
(最近だと銀河特急ミルキーサブウェイが
この手法使ってたなーオチ面白かったよ)
隠れ里みたいなトコに流れ着いた
主人公が巻き込まれる王道パターンです

10
ひのないところに
青春事情
杮落とし観劇です
綺麗に作らてたセットは
東京都消防庁の
いち署内事務室を再現してました
左右の赤色回転灯付いた柱には
消防車のミニカーが置かれてて
何か可愛かった
大きな事件とかは無く
イメージ的には
踊る大捜査線とかパトレイバーの
第2小隊の日常のような感じでした
色々と個性豊かなキャラも多めで
楽しかった約2時間の作品
主人公が赤いのが好きでー
とかで「神のみぞ知る世界」の
悪魔ヒロインみたいだわ
とか思ったデス
制服着てると勤務時間外でも
私的な事してると市民から苦情来るとか
リアリティが超納得
他部署からの連絡でリアルに聞いた事
ある話でしたわー