黒点の観てきた!クチコミ一覧

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はちみつ

はちみつ

こゆび侍

王子小劇場(東京都)

2009/09/23 (水) ~ 2009/09/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

繊細かつ大胆で神秘的
非常に繊細に作られている舞台だと感じました。それでいて、見せるところは大胆に作品中に存在していて、非常に好感が持てました。

後半からの圧巻の展開もすばらしかったですが、前半の張り巡らされた隠喩の緻密さにも感心しました。聞き逃してしまうほどの普通の台詞に対しても奥深さを感じましたし、時折挟まる詩的な台詞も、聞き応えがありました。

ネタバレBOX

主人公と店長が、一瞬だけ心が通じ合う瞬間、2人がはちみつの中にいるように見え、何とも言えない感覚になりました。
グロテスク

グロテスク

国分寺大人倶楽部

王子小劇場(東京都)

2009/09/02 (水) ~ 2009/09/06 (日)公演終了

満足度★★★

不思議な吸引力
グロテスクなはずのやりとりを、非常にうまく見せていると思いました。
そのため、観劇しているときの印象も悪いものではなく、不快な気分にはなりませんでした。

ネタバレBOX

後半に向けて、個々の感傷に焦点を当てていくシーンは、脚本として急ぎすぎていて、雑だと感じてしまいましたが、リアルなやりとりの中からそっと切なさを引き出す、不思議な吸引力のある劇団だなと思いました。
トラベリング・オン・ザ・シャーレ

トラベリング・オン・ザ・シャーレ

カムヰヤッセン

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/09/02 (水) ~ 2009/09/06 (日)公演終了

満足度★★★

丁寧な演出
見せ方がとてもうまく、最後まで安心して話についていくことができました。
物語を丁寧に立ち上げているとは思ったのですが、物語の枠組みにきっちりと作品が収まってしまったように感じました。
前作のほどの吸引力が感じられず、残念でした。

反重力エンピツ

反重力エンピツ

国道五十八号戦線

サンモールスタジオ(東京都)

2009/08/19 (水) ~ 2009/08/23 (日)公演終了

満足度★★★

演出家不在
この世で一番重いものの答えには、納得でした。

ネタバレBOX

楽しめましたが、期待していたよりも小さくまとまっていて残念でした。

演出家が、この物語によって何を見せたいのかに焦点を絞り切れていないように感じました。物語において見るべきポイントがはっきりしないため、最後までぼんやり見てしまいました。ラストで衝撃を与えたいのかなと思いましたので、逆算して、物語の導入から中盤を、もっと丁寧に導いていただけたらなと思います。
後半にかけて、脚本家が望む展開にするために、都合良く登場人物を動かしているだけという印象が強くなりました。登場人物の持ってくる情報によって状況をひっくり返していくのであれば、もっと俳優の体に説得力が必要なのではないかなとも思います。
レストラン ル・デコ

レストラン ル・デコ

角角ストロガのフ×elePHANTMoon×犬と串

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/08/18 (火) ~ 2009/08/23 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめました
短編の中にそれぞれの良さが出ていたと思いますし、それぞれの団体が演劇に対してどう取り組んでいるのかも見え、興味深かったです。

ネタバレBOX

「角角ストロガのフ」 素材はいいけれど、満足に料理できていないように思いました。やりたいことをやっているのは分かるのですが、脚本の構成があまりうまくなく、良さが100%届いてこないもどかしさがありました。

「犬と串」 とてもおもしろかったです。見に来た人を楽しませようという姿勢に非常に好感が持てました。いい意味で、演劇って何をやってもいいんだな、ということが出ていたのも好印象でした。

「elePHANTMoon」 主役の方がとてもよかったので、きちんとお話に乗れましたし、クオリティに関しては他2団体とは別格な印象。ただ、クライマックスに向けての一連の流れで、脚本家の作為だけが見え、3人の俳優の体から説得力が失われてしまい、残念でした。
ハッシャ・バイ

ハッシャ・バイ

虚構の劇団

座・高円寺1(東京都)

2009/08/07 (金) ~ 2009/08/23 (日)公演終了

満足度★★★

思わせぶり
導入から序盤にかけてのスムーズな情報提示や、演出のクオリティはすばらしいと思いました。ただ継続して大技を見続け次第に慣れてしまい、最終的には過剰な表現になってしまったように思います。

面白いところもたくさんあり、流石だなとうなるところはもちろんありました。
ただどうにもそれらは結局、思わせぶりなまま終わってしまいました。

ネタバレBOX

物語の動き出しも非常に面白かったのに、どんどん吸引力を失っていった気がします。起きていることに対しての情報がすべて後出しになっていることも、後半にかけて興味を持てなくなった原因かと思います。

選曲も合っていなかったように思います。メインどころで使われているチャットモンチーの曲も、お芝居のテンポやテンションとずれていました。音にのれないと、芝居にはのれません。
クライマックスの一つのカーニバルのシーンのチープさは、本当に残念でした。

俳優さんも熱演ではあるのですが、必死さのベクトルが演出に応えるための必死さで、観客に対してや、舞台の上で生きることに対してではないように感じました。もっと衝動的に動いていただきたかったし、動機も自発的なものであってほしかったです。

13年前の「自分探し」と、今の「自分探し」は、違うのかなと思いました。
マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

DULL-COLORED POP

新宿シアターモリエール(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/17 (月)公演終了

満足度★★★★

脚本と俳優がすばらしい
毒殺魔という人間を描ききった脚本と演じきった女優に、盛大な拍手を送りたいです。
硬質な言葉にも酔わされましたし、その言葉をモノにしている俳優にも魅了されました。

ネタバレBOX

演出的にまだまだ見ごたえを出せる脚本だと思いましたが、意識が細かいところまできちんと行き届いていることには好感を持ちました。

階段の踊り場から妹に向けて呪いの言葉を投げかけるマリーの姿、いとおしくてたまりませんでした。
リチャード・イーター

リチャード・イーター

劇団銀石

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/08/12 (水) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★

届いてこない魅力
圧倒しようとしている意欲は感じられたのですが、突き抜けていかないもどかしさがあり、とても残念でした。

空調の寒さで舞台に集中できなかったというのもあるかもしれませんが、ほとんどの俳優の体に、役としての説得力を感じることができず、結果として舞台上に立ち上がっていたものは、台詞をきちんと言おうとしている姿勢や楽しく演じようという姿勢だけだと思ってしまいました。

主役の2人に空間を制圧するほどの抜きん出た技量を求めてしまいましたし、そうでなくてはならなかったと思います。

ネタバレBOX

善と悪を分けるというアイデアは非常に面白いと思うのですが、母親への執着をイーターに乗せてしまったことで、イーターが徹底的に悪であることのかっこよさが半減してしまったように思います。

衣装に関しては、複雑な人物相関を分かりやすく視覚化されていて好感を持ちましたし、俳優の体に説得力があるシーンは、楽しんで見ることができました。
"Are You Experienced?"

"Are You Experienced?"

CASTAYA PROJECT

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/08/10 (月) ~ 2009/08/25 (火)公演終了

8月11日
体験しました

エモーショナルレイバー

エモーショナルレイバー

ミナモザ

サンモールスタジオ(東京都)

2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★

その先が見たい
興味深いシチュエーションを舞台にしていると思いましたが、人物造詣が浅くて、素材の良さが生きていないと思いました。また、俳優さんの演技も、表層的なところだけでしか演じられていない気がしました。

盛り上がってきたかと思ったら暗転になっている印象があったので、その先で起きている人間のドラマを見たいなと思いました。

ネタバレBOX

当日パンフレットから、振り込め詐欺の集団を通して、連合赤軍やオウムのような集団を浮かび上がらせたかったのかと推測したのですが、俳優の体に説得力がなく、斜に構えて見てしまいました。

逃げたくても逃げられない、やるしかない、という緊張感や切実さがあったら、ものすごくおもしろかっただろうなと思いました。
サスラウビート

サスラウビート

カナデコトビート

王子小劇場(東京都)

2009/08/06 (木) ~ 2009/08/10 (月)公演終了

満足度★★★

シニカルでロマンチック
情報の出し方や出ハケが不自然で、妙にちぐはぐしているような印象を受けました。また、日常を切り取ったような見せ方にこだわっているからだと思うのですが、見せたいシーンになったときに、そのシーンの良さよりも、演出家の作為の方が立ってしまっていて残念でした。

脚本から出ているシニカルさとロマンチックさが同居している感じは、とても好みでしたので、もっと思い切った演出で届けていただいていたら、すごく、感動していたかなと思いました。

ネタバレBOX

美術はとてもよかったです。まるで南国にバカンスしに来たような感覚になれました。
五人の執事

五人の執事

パラドックス定数

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2009/07/31 (金) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★

大胆な美術
圧倒的な空間から生まれてくる間を楽しむような舞台だったように思います。
登場人物の感情や行動のすべてを空間が吸い込んでいくような感じは、異様なものがありました。

ただ、観客がこの物語を読み取り、瞬間瞬間を楽しむのには、舞台上で立ち上がっている情報量の少なさは致命的な気がしました。何に対して集中力を持って見たらいいのか、ということも分かりませんでした。

ネタバレBOX

ラストも、狙っているほどの効果は出せていないような気がしました。
空間が勝ってしまっていて、主人ひとりと執事ひとりのやりとりに収束しきれていないような印象を受けました。

主人が執事100人を生み出して、それが全員消えてしまっても、許容できてしまうくらい空間の力は強かったし、また、いつのもような台詞の応酬で、一度か二度くらいはあの空間を埋めてほしかったです。
カスパー彷徨

カスパー彷徨

unite d'Habitation

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/08/04 (火) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★

気持ちはそこにある
脚本・演出は、きっちり演劇をしようとしている印象を受けたのですが、俳優の作業がすべて内側に向かっている気がして、言葉が悪いのですが、何かの発表会を見ているようでした。

確かに感情は俳優の体の中にあるとは思うのですが、劇の世界を構築できておらず、内に秘めたるものを多くの観客に伝えるに至っていないのではないかと思います。
また、時々俳優の体から届いてくる感情も、ステレオタイプだったので、舞台上から立ち上がってくるものに、期待していたよりも興味をそそられませんでした。

来来来来来

来来来来来

劇団、本谷有希子

本多劇場(東京都)

2009/07/31 (金) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

彼女にしか書けない
本谷さんでなくては書けない作品で、だからこそ見る価値のある作品だなと思います。
シーンがどれだけ進んでも、観客のことを驚かせてやろうとする仕掛けがちゃんとあって、最後までストーリー展開にドキドキしました。

「それ、あり得ない!」という状況も、ちゃんと飛び越えて納得させられる筆力と俳優の演技力、スタッフワークに感動。舞台でしか味わえない興奮だと思いました。

花とアスファルト

花とアスファルト

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2009/08/01 (土) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★

想像力の使わせ方
きれいだなと思うシーンが、いくつかありました。
どのシーンもとても丁寧に作られていて、非常に心地よい時間でした。

要所で観客に想像力を使わせ、演劇ならではたのしさも味わえました。

ネタバレBOX

クマという存在をどう捉えたらいいのか分からなかったので、ざっくりとした楽しみ方しかできませんでした。
ばべるの塔の僕とガイジン【ご来場ありがとうございました】

ばべるの塔の僕とガイジン【ご来場ありがとうございました】

ザ・プレイボーイズ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/08/01 (土) ~ 2009/08/05 (水)公演終了

満足度★★★

「黒」観劇
コメディとして非常に分かりやすい設定で、笑いやすかったです。
登場人物も3人ということで、中盤を過ぎるまでは、話にもしっかりとついていくことができました。

前回公演よりもずっと面白くなっていたように思います。

ネタバレBOX

ただ、大家さんの設定が都合良すぎる気がして、受け入れることができませんでした。また、ドッキリへの流れもあまりに安易すぎて、後半からはちょっと、ストレスでした。

見せたいことややりたいことの爆発力は感じたので、もっと緻密に物語を組み立てていただきたいなと思いました。
3人いる!

3人いる!

リトルモア地下

リトルモア地下(東京都)

2009/07/31 (金) ~ 2009/08/12 (水)公演終了

満足度★★★★

初日観劇
物語以上の興奮を与えてくれる脚本に対して、非常に誠実で丁寧、それでいて刺激的な演出だったように思います。

一人の人間が抱える不安と孤独に押しつぶされ、終演後しばらくぼーっとしてしまいました。

12バージョンあるとのことですが、その日その日で戯曲をどう解釈するのか、どのような付加価値を足すのかは気になりますし、それを許容できる懐の深い戯曲であると感じました。

ネタバレBOX

初演版とはおそらく男女が入れ替わっていて、主人公を韓国の方が演じられていました。そのことですべての役にそれぞれ明確な差異が生まれていて、最終的には俳優が「役」を飛び越える理由もはっきり見えました。

ただ、音響や照明が絶えず集中力を強要する演出だったからか、リピート部分に対する徒労感が何割か増しで感じられストレスになってしまいました。
cover

cover

ペンギンプルペイルパイルズ

本多劇場(東京都)

2009/07/17 (金) ~ 2009/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★

するめのような舞台
噛めば噛むほど味が出てくる舞台でした。

登場人物たちの味のあるナンセンスなやりとりを、最初から最後まで笑って見ていましたが、ふいに、ドンと感情が迫ってきて、無性にやるせなくなったり切なくなったりしました。

最後まで見終わった後、舞台上でのできごとを思い出しては感嘆します。
余韻が濃くて深くて、これを書いている今もまだ、頭の中で劇が続いているような気がしています。

アルバトロス

アルバトロス

ホチキス

王子小劇場(東京都)

2009/07/23 (木) ~ 2009/07/28 (火)公演終了

満足度★★★

誠実な舞台
演劇という媒体を借りて、バラエティをやろうとしているのかなと思いました。

ただ、導入部で登場人物に乗れず、おいてけぼりをくったまま話が進んでしまい、感動できるはずのシーンが自分の中でするっと流れていってしまったのは残念でした。

ネタバレBOX

企業サイトにハッキングして相方捜しをする点で、それを北海道ローカルとはいえ、放送してしまっていいのかなど、舞台上でのリアリティの取り方に、困惑する箇所が何点かありました。

それでも、舞台全体から幸せにして帰ってもらおうという誠実さを感じ、とても気持ちよく帰ることができました。
僕の彼女はAVアイドル

僕の彼女はAVアイドル

ザ・プレイボーイズ

池袋GEKIBA(東京都)

2009/01/28 (水) ~ 2009/02/01 (日)公演終了

満足度★★

次回に期待します
所々突き抜けたシーンはあるのですが、ドラマの核の部分に乗れず冗漫な印象を受けました。
次回作に期待したいと思います。

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