ぽてぽての観てきた!クチコミ一覧

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半おに戦奇譚 -AMAGI-改

半おに戦奇譚 -AMAGI-改

演劇集団Z団

六行会ホール(東京都)

2011/11/30 (水) ~ 2011/12/05 (月)公演終了

満足度★★★★

もう一度、観たいなぁ。
初日を観たばかりなのに、もう観たい。
困ったものです。

やっぱり素敵でした。
私は少し解釈の難しいタイプの舞台も観るのですが、
素直に笑えて泣けて和んで迫力に驚く舞台も好きなんです。
AMAGIと茶釜のコンビと、爆音を背景にこれでもかの殺陣。
これぞZ団って感じです。
ハッピーエンドなのが、少し他のZ団作品と違いますけど。

初日には小道具が壊れるハプニングもありましたが、
きっと無事に直っている事でしょう。

ネタバレBOX

随所に新しい演出がなされているのですが、前作でもあった結界が開くところなど装置絡みでも素敵な演出が加わっています。
あれだけで随分違って見えるものです。

新たな役どころの月光も、怪しい雰囲気で素敵です。
B鬼(初演)で観た時から、春見君の芝居は気に入ってます。

渦女はとても綺麗だけど、少し線が細いかもしれません。
凄みが加わると良いですね。
渦女を中性的な男性でっていう配役も、迫力が出てよいかなぁとも思いました。
結婚行進曲2010

結婚行進曲2010

メディアファクトリー

笹塚ファクトリー(東京都)

2010/07/01 (木) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★★

ほっこりと(^-^)。
「ちゃんと故郷のある人、家族のいる人は良いなぁ」と思いながら帰途に着きました(笑)。
あまり、他劇場でフライヤーを見かけなかったし、web上の情報も殆どなかったので気にしていたのですが、ナンノナンノ、満席でした。

音楽も照明も奇抜なことはせず、台詞廻しも張ったりしない、穏やかな舞台でした。
でも、計算した笑いを織り込んだ本と、安定感のある演者さん達のお芝居で、ほっこりさせて頂きました。

特に、奥村さんと伊神さんの掛け合いはテンポが良く、二人の役柄のメリハリが素敵でした。
以前『絢爛とか爛漫とか』という舞台でも、お二人の共演を拝見したのですが、このコンビ、良いですね。

素人が勝手を書かせて頂くとすれば、
上演時間をもう少しコンパクトに出来るかなと思えることと、
舞台上手で隠れているという設定の縁者さん達にライティングの工夫をするなどできれば、
もっと満足度が上がったかもしれません。

無事、カンパニーの皆さん全員で楽日を迎えられます様に、祈っております。
素敵な舞台をありがとうございました。

幸せを踏みにじる幸せ【公演終了!ご来場誠にありがとうございました】

幸せを踏みにじる幸せ【公演終了!ご来場誠にありがとうございました】

ジェットラグ

タイニイアリス(東京都)

2010/05/28 (金) ~ 2010/05/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

「言霊」、あると思います。
やっぱり、谷さんの作・演出はハズレが無いなぁ。
今回もしっかり、鷲掴まれました。

自分のカンパニーではないと仰ってましたが、
キャスティングに関わっていないのに、あのクオリティ。
どんな演出なんでしょう?
ぜひ一度、稽古を覗いてみたい!

桟敷は、砂被りならぬ水被りでしたね(笑)。

ネタバレBOX

私が谷さんの作品に惹かれるのは、
ちゃんと各登場人物を愛しながらも、
少しドギツイ表現が含まれるからなんでしょうか?
目を逸らしたくなる寸前の表現や演出が、私にとても合うんでしょうね。
私の周りのリアルは、そのくらいドギツイって事なんでしょう。
(確かに、ノーマルで健全でホンワカしたい人向きでは、ないのでしょうけれど。)

キャスト陣も素敵でした。
玲央君のバクテンは意味不明でしたが(笑)、芝居は流石です。
ついつい「体当たり」に目が行きますが、彼のお芝居好きですよ。
彼に合った、彼らしい演技ですよね。

女子高生役の我妻さんも、初見でしたが本物の女子高生みたいでした。
オドオド、オタオタぶりも、役にはまってました。

照明も音楽も、タイミング文句なしでした。

カンパニーの皆さん。
お疲れ様でした。
ありがとうございました。
守り火(まもりび)

守り火(まもりび)

FINE BERRY(ファインベリー)

ザ・ポケット(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

これだから、観劇は止められない。
当りだぁ(笑)。
もう一回、観たいなぁ。

ちょっとSEやら照明やらのタイミングがずれる事があるくらいで、本も演出もお芝居も素敵でした。
私も含め、後半は客席も結構泣いてました。

大きく奇を衒った構成ではなく、でも時間経過を操って、単調にならないようにお話に引き込んでくれましたしね。

まぁ、4人姉妹の素性は割りと手前から匂って居ましたけど。

この歳だと、親子モノは涙腺にきます。
久しぶりに泣きました。

迷っているなら、お薦めします。

ネタバレBOX

でも、お父さん、最後の一線で踏み止まってくれてよかったです。
寝つきが違うんですよ(笑)。

グレープの『縁切寺』の歌詞が、頭を過ぎりました。
『運が良いとか、悪いとか~』ですね。

「清貧」とか「お人好し」とか、何処に行っちゃうんでしょうね?

「なさぬ仲」は「選びあった仲」でもあるんだなって思いました。
実の親子は、ある種「無理やり」でもあるので、逆に難しい部分もあるからなぁと感じたり。

何より、気持ちのお土産の沢山頂ける、素敵な舞台でした。
ありがとうございました。
壬生狼伝~鴨が飛ぶ空~

壬生狼伝~鴨が飛ぶ空~

世界征服計画

d-倉庫(東京都)

2010/05/14 (金) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★

女優さん、綺麗でした(^-^)。
本・演出・主演が同一人物の場合、嫌な思い出となることが多いのです。
でも、この舞台は、そんなことありませんでした。
それだけでも、私には収穫です。

芹沢鴨の居た頃を題材にした、史実とは離れたお話です。
歴史好きには、少しくどい講釈(尊皇攘夷とか)がありますが、若い人達のためには、一度ちゃんと説明することも必要でしょう。
人形を使って説明すると、かえって分かり難い気がしましたけどね(笑)。
新撰組設立当時の話を主題にもってくるあたりは、マイナー好きの自覚のある脚本家さんだけのことはあります。
私も少しマイナー気味の話が好きなので、嬉しかったです。

個人技としての軽業はあるものの、殺陣としてはもう少し練習して野太く見せていただけると嬉しかったかな。
あと、上下の広い会場ではないので、10人一度での殺陣シーンは無理がありましたね。
選曲の問題かも知れませんが、ちょっとショーパブチックでもありました。

しかしながら、客弄りも上手でしたし、殆ど舞台セットが無いにも関わらず、情景が目に浮かびました。
特に隊士組の女優お二人のお芝居は、素敵でした。
フライヤーの写真より数倍綺麗でしたしね(笑)。

それにしても、d-倉庫って良いですね。
段差がしっかりあって見やすいし、殺陣も長モノを振り回しても安心して見ていられる高さがあります。


劇団の名前は、しっかり記憶させて頂きましたので、またお邪魔します。
ありがとうございました。

「ユー・アー・マイン」

「ユー・アー・マイン」

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2010/05/12 (水) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

こんがらかるのを楽しみましょう!
いやぁ~、笑いました。
客席も満員。
開演前にフライヤーと共に配られている相関図と、じっくりニラメッコ。
おかげで9割方、ついて行けました。
でも、そこが追えなくても、すごく楽しい。
所謂、多弁系のコメディです。
何かが残るというよりは、たっぷり愉快で、演者さん達の熱演に感動です(^-^)。
ありがとうございました。

絢爛とか爛漫とか

絢爛とか爛漫とか

祈プロデュース

劇場MOMO(東京都)

2010/04/22 (木) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

満足度★★★★

最後のリーディングは必聴。
有名な戯曲で、色々な座組みで上演されているので、演者の皆さんにはかなりのプレッシャーだと思います。
私が拝見したのは、モダンガール編でしたが、いいですね。

ちゃんと大正から昭和の、モボモガ達が闊歩した時代に連れて行ってくれます。
昔、祖母に聞いた銀座界隈の話を思い出しました。
特に3幕目以降は、客席も演者さんもスッーと物語の世界に入っていったのが分かります。

私のお薦めは、最後のリーディングの部分ですね。
情景が目に浮かびます。

今夜は満員でした。
あと一日ですが、カンパニーの皆さん、お怪我の無い様に。

いらない里

いらない里

ホチキス

吉祥寺シアター(東京都)

2009/11/07 (土) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★

スクワット千回並?(笑)
これぞ奇想天外って感じです。
笑いもタップリ。
舞台の高さも幅も奥行きも十二分に使って、
でもシンプルなセットなんです。
音楽やSEや、音量の大小の使い分けとか、丸々好み。
おじいちゃんのパンツ、売ってないかなぁ。
年金貰うようになったら履いて歩いてやろうかな(笑)。

キャスト、全員巧いなぁ。2日目なのにね。
特に、小玉久仁子さん、ツボです。
なんかもう、遣りたいよ~に遣りきってて、楽しいだろうなぁ。
武田真由美さんは、ちょっと影のある元ヤン?って感じの美人だし。
主役の村上直子さん、文学座の研究生だった北林実季さんを思い出しました。
小さな子供役以外は、何でも出来ちゃいそうだなぁ。

劇場のレビューや、もう少し辛辣な?レビューはコチラをご覧下さい。
http://ameblo.jp/potes-impressions/

ミュージカル ロザリー

ミュージカル ロザリー

ミュージカル座

六行会ホール(東京都)

2009/11/05 (木) ~ 2009/11/14 (土)公演終了

満足度★★★★

観てよかった!
途中15分の休憩を挟んで、計3時間の公演時間でした。

なかなか見ごたえのあるミュージカルでしたね。
観てよかったですよ。
フランス革命前夜の史実を織り込んだ話ということでしたから、300名に満たないキャパであの壮大さをどう表現するんだろうって多少不安でした。

でも、かなりの迫力(スケール感)です。
セットや道具に頼ることなく、歌と脚本と演技で、あの時代に連れてってくれます。
歌とセリフのバランスも良くて、話の筋と感情がしっかり伝わってきます。

フランス革命前夜を「庶民側と貴族側」それぞれの立場から、観られます。
「断首」ということ以外にも女性には辛いシーンもあるかと思いますが、だからこそ伝わる理不尽なのだとも思います。

日高信乃さんをはじめ、三婆(失礼)役の皆さんは難しい役回りでしたが、奮闘されてますよ。
全編が重い話の中、唯一観客をリラックスさせる役回りなのですが、
尺が短いので客席が解れる前に掃けなければなりません。
そんななかでも、お化粧や台詞回しなどで工夫をされています。
尺が短いですから、もっとあざとく表現して笑わせに行っても良いかもしれませんね。

ジャンヌ役の田宮華苗さん。
悪役ですが、安定感とともに、憎らしさと美しさを感じました。

ジャン・ポール役の永浜あきさん。
ちょっと、セリフの噛みがありましたけど、とても少年らしくて良かったです。
恐らく、貴族側のシーンで出てくる「黒いマスクの妖精」も彼女かなぁと思います。
だとすると出ずっぱりですね。妖精の時の踊りは素敵でした。

ニニーなどの子供役(大人)の彼女達も、子役かと思うほどの可愛らしさです。

劇場のレビューや、もう少し辛辣な?レビューはコチラをご覧下さい。
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THE LIGHT

THE LIGHT

演劇集団Z団

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2009/11/04 (水) ~ 2009/11/08 (日)公演終了

満足度★★★★

彼らに不得手は無いのか!?
公演時間は90分、休憩は無し。
呑みながらのアフタートークショーあり。

いつもは、比較的キャパの大きな会場で公演されることの多いZ団。
得意の「殺陣や音楽」も「大きな仕掛け」も廃してのキャパ70席小劇場での番外公演。
演出のキタムラさんにとっては、「初サスペンス」「初現代劇」。
以前に公演された原作に、キタムラさんの脚色と演出で、キャストはZ団のメンバーと客演のアイル君に日替わりゲストという構成です。

これだけ異例づくめなので、実験公演レベルなのかと思いきや、流石な完成度です。
きっとキタムラさんの中では、「実験的」なんでしょうけど、すんごい高いレベルでの実験なんですね。

小劇場の舞台も好きでよく観に行くのですが、小劇場ならではの良さをしっかり押さえた演出で、素敵な空気感です。

劇場のレビューなどはコチラをご覧下さい。
http://ameblo.jp/potes-impressions/

ネタバレBOX


客席を解す前半といい、観客の集中力を高めていく後半といい、流石な演出だなぁ。
吸い込まれて行きますよ、あのセリフ達の「間」。
Z団に不得手って言葉は無いのでしょうか?(笑)。

話の世界観としては、映画「キューブ」がダブりますね。
Z団員の皆さんは、皆さん曲者なキャラを見事に演じています。
特に「真山奈緒」さんや「やまだまいこ」さんの雰囲気は見事です。
『可愛く、怖く、底知れず』で、いいなぁ。
「やまだまいこ」さんは、当初?双子役なのですが、まぁ~見事に空気が違います。
外見まったく同じなんです。
でも、違って見えるんですね。
女優さんってスゲェっ、てか怖っ(笑)。

決めキメな台詞の無い、セリフの間合いで魅せるダークサイドなキタムラワールド。
もう一度観ておこうっと。
深情さびつく回転儀

深情さびつく回転儀

電動夏子安置システム

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★

挑戦状?
公演時間は130分、休憩は無し。
面白いですよ。

思いつくキーワードは、
・パラレルワールド
・ケーブルスパゲッティを解く快感
・ちょっとホラーチックなサスペンスコメディ
・作家からの挑戦状(笑)
な感じでしょうか。

個人技も含め、小ネタは豊富です。
マルチエンディングで、結末は6パターン有るそうです。

ケーブルスパゲティ状態のまま、小ネタを楽しむも良し。
法則を見つけて、話を追いかけるも良し。

タイミングが多くて、舞監(酒巻未由来さんかな)さんは大変そう。
でも1ミスだけでしたよ。
ノーミスだったら帰りに握手しちゃおうと思ったくらい、忙しそうです。
一瞬たりとも気が抜けないから大変ですね。

劇場のレビューや、もう少し辛辣な?レビューはコチラをご覧下さい。
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渡辺美弥子一人芝居:ある女4

渡辺美弥子一人芝居:ある女4

電動夏子安置システム

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/22 (木) ~ 2009/10/22 (木)公演終了

満足度★★★★

安い木戸銭に負い目を感じました(笑)。
いやぁ~、笑いました。
超が付く満員でした。
で、百円の木戸銭に負い目を感じて、10/24の本公演も観に行きます。
出口で『毎日やれば?』などと無責任な事を言いましたが、『劇団員日替わりで』といった企画なら可能かも…。
キャストの地力が付くと思いますよ。

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

DULL-COLORED POP

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

忘れられません…。
「プルーフ/証明」。
2度目、観に行っちゃいました。
強く、強く、鷲掴まれています。
この父娘がもの凄く愛おしいです。
何故でしょう。

ソフィー・ジェルマン素数。
この話をしているときのキャサリンの瞳。
きっと忘れないと思います

キャサリンの手。
黒いベルベットのドレス姿で、ハルの背中に回したキャサリンの手。
寒い自宅の庭で、父を触る時のキャサリンの手。
きっと忘れないと思います。

パスタと機械とラジエター。
「笑い」と「数学者の頭脳」と「狂気と、それに気が付く自分」。
きっと忘れないと思います。

楽日の空気のなせる業でしょうか。
父親役の中田さん。
この日は前半から、遊びましたね。
それも素敵でした。

キャサリン役の清水那保さん。
父親ロバート役の中田顕史郎さん。
姉クレア役の木下裕子さん。
ハル役の小栗剛さん。
翻訳・演出の谷賢一さん。

ダルカラ。

皆さんの仕事、これからも見続けます。
いつの日にか、必ずこのカンパニーで戻ってきて下さい。
待っています。


劇場のレビューなどはコチラをご覧下さい。
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鬼の棲み家

鬼の棲み家

CLIE

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★

殺陣と森林さんの演技に拍手!
■2009/10/15 14:00開演
■池袋シアターグリーン BIG TREE(池袋)
■公演1日目 通算1ステージ目

公演は1時間40分程度で、休憩は無しです。
良いですね。殺陣好きにはお薦めです!

特に中盤手前の師弟による棒術修行シーン。
作・演出・殺陣指導・主演のタッキーこと滝田明仁さん(美鬼役)と、
青木主税さん(師匠巌竜役)による生木の組み手。
必見です。
合気道の有段者同士の模範演武以上ですね。

小ネタ満載で、タップリ笑えます。
笑いって難しいけれど、流石は色々な舞台で客演や主演を勤める根本正勝さん達です。
いいタイミングです。

ネタバレBOX

関根隆士さん(弦左役)が、ヒロイン役の森林永理奈さん(雫役)の目の前で斬られる場面があります。
このシーンで壊れてゆく雫、素敵です。
ガッツリ持っていかれます。
それに続いて、音楽をバックに滝田さんと小野友広さん(雷伝役)の殺陣。
思わずウルウルでした。
互いの信頼感がなせる業ですね。

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劇場HOPEこけら落とし『かもめ』

劇場HOPEこけら落とし『かもめ』

ノアノオモチャバコ

劇場HOPE(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/20 (火)公演終了

杮落としに選ばれたと言う事は…。
原作は、チェーホフのかもめ。
公演時間は2時間、休憩無しでした。
『ダンス、台詞、マイム、照明、音楽』、タイミング命な舞台でした。
1ステ目でしたが大きなミスも無く、よく練習されたのだと感じました。

ト書きはともかく、台詞に関しては原作の世界観を忠実に再現しようとされていました。
ダンスや音楽だけを観ていると今風なんですけど、台詞や演技とのギャップ感は狙いでしょうね。
ノアノオモチャバコさんは初見でしたが、あの前説は嫌いじゃないです。

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蛮幽鬼(ばんゆうき)

蛮幽鬼(ばんゆうき)

松竹

新橋演舞場(東京都)

2009/09/30 (水) ~ 2009/10/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

大劇場/活劇モノなら文句なし!
ともかく、『凄い』の一言。
大劇場/活劇モノで今年一番。
っていうか、この数年で一番。
2~3日は、TVも映画も小説も舞台も観たくないってくらい、凄い。
サントラを繰り返し聞きながら、タップリな3時間を反芻してます。
素敵だ。

『柔らかさ』や『暖かさ』とは逆の、重厚で切なくてエッジの立った野太いストーリ。
生の舞台を知り尽くしたキャストによる、笑い。
舞台を観ずにサントラだけを聴いても、舞台の情景が浮かぶような素敵な音楽。
もの凄い量と質の殺陣。
あの手数の殺陣に寸分の狂い無く付いてくるSE。
度肝を抜くような舞台装置。
綺麗な衣装。
やっぱり、「中島さんの脚本+いのうえさんの演出+劇団☆新感線のキャスト」のコンビネーションは最高だ。
中島さんの本での別劇団公演や、いのうえさん演出の牡丹灯篭等も観るけど、活劇モノはヤッパリこのコンビ最強だ。
「阿修羅城の瞳」や「朧の森に棲む鬼」に代表される『いのうえ歌舞伎』、すごいなぁ。

ネタバレBOX

エンディングに向けて、シッカリ心揺すられ、ウルウル来るのだけれど。
何故か一番来たのは、ラス前の100人切りのような殺陣シーン。
太一くん、堺さん、山本さんの3人が次々と襲い来る殺陣衆を黙々と斬って行く。
音楽をバックに。
それを観てたら、ポロポロと泣けてきました。
なんだろう、凄すぎる。

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午後から雨になるでしょう(全公演終了・ご来場ありがとうございました!)

午後から雨になるでしょう(全公演終了・ご来場ありがとうございました!)

午後から雨になるでしょう

ウッディシアター中目黒(東京都)

2009/10/07 (水) ~ 2009/10/11 (日)公演終了

今度は酒でも飲みながら観たいかな。
短編3本と、その幕間を繋ぐように割った1本の、計4本。
時間は、1時間45分で休憩無し。
客席はちょっと詰め過ぎかな。
あそこは普段、最後列の前1列は椅子置かないし。
結果、7列フルフルでした。

オープニング曲とエンディング曲は、ハナレグミかな?
個人的には好きです。

フライヤーと券票も、とっても好み。
あんなに気を使った会場券票って、あまり見ないかも。

結論すると、嫌いじゃないです。
『演技のレビューショー』を観ているようでした。
キャストは皆さん上手ですよ。
ちょっと難しくて摩訶不思議な世界。

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鉄塔13 【サーティーン】

鉄塔13 【サーティーン】

さるしげろっく

萬劇場(東京都)

2009/10/08 (木) ~ 2009/10/11 (日)公演終了

満足度★★★★

チーちゃん、可愛い(笑)。
まずは、チーちゃん(猿山のぼるさん)。
可愛いんだなぁ、これが。
登場人物も観客も、彼女に癒やされてましたね。

流石に、演者の皆さんはワークショップの講師をしたり演出したりする実力者です。
みごとな安定感でした。
流衣子(小椋美晴さん)の夫婦間での会話も、未亡人の和歌子(中村まゆみさん)の笑いも素敵でした。

むしろ、出だし観客側が固くて笑わないから、キャストが可哀想だったかな。

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『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

DULL-COLORED POP

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

もう一度、観たい!!
『プルーフ/証明』
いやぁ~、凄い!!
なんて言っていいんだろう。
アングラ/シリアス系で今年一番です。
掴まれてます。
眠れないかも知れません(笑)。

『証明』したいこと、出来ない事。
自分の心、相手の心、愛情、正常、異常…。

あ~、凄かった。
ちょっと整理して、明日書きます。
もう一度、観たいなぁ。

活動休止って、勿体無いよ。

ネタバレBOX

計:2時間20分,休憩10分。
1昼夜経ったけど、まだ、支配されてます(笑)。

キャサリン、凄かった。魅力的。
心の置き場のない時、可愛い時、天才の時、女の子の時、慈しんでいる時。
ヒリヒリと伝わってきます。
敬愛する天才の末路と、自らが同じようになってしまう不安と、天才の片鱗への誇り。
思えば、開演前から彼女に持っていかれてるんですよね。

天才の父親。
研究に対する理知と狂気、娘に対する厳格と甘さ。
私には、「その人そのもの」にしか見えない。

現実を生きる姉。
彼女がいるから、観客はこの舞台の世界を明確に自分の中に取り込めるんですね。

セットは、テーブルと椅子3脚、それだけ。
でもいろんな場所に化けて見えるんです。
凄い役者さんたちだなぁ。

重い一幕目、ちゃんと軽やかに笑いをとる二幕目頭。
重い芝居から立ち上がるのは、難しいと思うんですけど、サラッとやってのけている。
素敵なライティング。
素敵な本。
良いカンパニーだ。

「美しい」。
数学的な世界では、昔実際よく言われた言葉です。
私がコンピュータの世界に身をおき始めた頃、まだまだハード資産が貧弱でコーディング(プログラミング)の美しさが、そのまま処理速度に繋がっていました。
本当に数学的センスのある先輩のコードは美しく、自分の能力との差に驚愕したものです。

休業、もったいないなぁ。
やっぱり、もう一回見に行きます!!
呪われたバブルの塔 -ビフォーサイド- 【舞台写真掲載!】

呪われたバブルの塔 -ビフォーサイド- 【舞台写真掲載!】

北京蝶々

OFF OFFシアター(東京都)

2009/10/01 (木) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

いつか来た道。
公演時間は70分で、休憩なしでした。

会場中央に舞台が作られ、小劇場にしては割と作りこまれたセットでした。
ただ、off・offでステージ挟んで客席向かい合わせは、観る方も集中力が必要ですね。
この舞台装置、なかなか良く出来ています。
色んな仕掛けがあって面白いですよ。
音楽は、バブル崩壊当時(1990年前後)のポップスですね。

キャストや音響や照明の皆さんは、頑張ってらっしゃいましたよ。
1ステ目の硬さはありましたけれど、目立ったミスも無く。
男優陣の間合いには、ちょっと怪しげなのもありましたどね(笑)。
まぁ、70分ですから集中力は保ちやすいですよね。

特に女性同士のやり合いは、テンポがあって小気味良かったです。
オーナの奥さん役(鈴木麻美さん)のセリフを中心に、チョコチョコ笑えます。
奥さん役とホステス役(帯金ゆかりさん)との当て擦りの場面は、いいテンポでした。

現在にも通じる「バブルの正体」。
この辺りのメッセージは届きました。
せっかく20年近く前に経験しているのに、この国は学ばなかったんですよね。

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