れいの観てきた!クチコミ一覧

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【ご来場ありがとうございました!】Loss / Recover

【ご来場ありがとうございました!】Loss / Recover

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2011/06/07 (火) ~ 2011/06/15 (水)公演終了

満足度★★★★★

観ないと損。(「Recover」)
しかし、精神的に弱い方と、精神的にお子ちゃまな方は避けた方がいいかと。それほどに過激で、グロテスクにしてエロティック。正直、上演していいのかというほどのレベルです。

非日常が描かれた15本の短編はどれも一見別の精神世界の話のようでありながら、実にはっきりと日常とリンクしているので観客はトラウマを持ち帰ることになるけれど、それはなぜか甘美で魅力的。そのフェティシズムはきっと多くの人をリピーターにするはずなので、観たいと思っている方は早めの予約をオススメします!

ネタバレBOX

男の人のとか・・・女の人のとか・・・

「18禁」というよりは「禁止」というレベル(滝汗
番町皿屋敷

番町皿屋敷

花組芝居

座・高円寺1(東京都)

2011/06/02 (木) ~ 2011/06/07 (火)公演終了

満足度★★★★★

初・花組芝居。
伝統芸能を現代風にアレンジした「ネオ歌舞伎」。初めて観るジャンルで、最初のギャグ満載が続くシーンでは戸惑いを覚えたものの、皿を割ってしまう腰元のお菊と彼女をそそのかす同僚・お仙が登場するや否や、女形二人の隙の無い身のこなしと、大きく動いていく感情に魅入ってしまいました。

お仙を演じた堀越涼さんが贔屓目無しに美しかったです。着物の裁き方とか体の使い方がとても繊細。そしてかなり面白い(笑) 器用な役者さんだなぁ。その演技をもっと観たいです。

ネタバレBOX

よく知られた怪談としての番町皿屋敷ではなく、男女の愛憎渦巻く悲恋物の美しい物語でした。お菊が殺されてまった後に幽霊のシーンが続くと思ったので、終わってしまって吃驚。でも面白かったです。桜がカーテンのように咲き乱れるセットも美しかった!
『十二人の怒れる男』/『裁きの日』

『十二人の怒れる男』/『裁きの日』

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/05/25 (水) ~ 2011/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

十三人目の陪審員。
『十二人の怒れる男』を拝見。脚本が良いのはもちろんですが、12人の陪審員を演じた力のある役者さん達の、それぞれの持ち場への誠実さが強く感じられた「善い」お芝居でした。

白熱して大きく動いていく議論の場に隣し、いつの間にか私自身が十三人目の陪審員。心の中で一緒に議論し、焦り、叫んでました。

一つ難を感じたのは、舞台がアメリカ設定でしたので、それを示すセリフで急に現実に引き戻されてしまった箇所があったこと。役者さんたちがアメリカ人を演じているようには見えなかったので、その点、脚本と演出の歩み寄りがあるとよかったかなと感じました。

ネタバレBOX

根津茂尚さんの緊張感の途切れない演技が素晴らしかったです。あの細かい表情の表現力は、映画やドラマなどの映像でも観てみたいなと思いました。

菅野貴夫さんは「軽い」役柄なのですが、今までに観た「軽い」役(JACROW『北と東の狭間』・時間堂『廃墟』・北京蝶々『あなたの部品リライト』etc.)のどの「軽さ」とも被ってなくて、やはり器用な役者さんだなと感じました。
LAST SMILE

LAST SMILE

PEACE

野方区民ホール(東京都)

2011/05/18 (水) ~ 2011/05/20 (金)公演終了

満足度★★★★

演劇に一番大切なモノ。
殺陣あり歌ありダンスありのエンターテイメント活劇。あまりの熱量の高さに、始まってすぐときめいて、終始涙目で見入ってしまいました。正直、演技力や演出力などの技術はまだまだといった感ですが、舞台から「自分達も観客も楽しんで皆で幸せになろう」という気概が驚くほど伝わってきて、演劇に必ずなくてはならない大切なモノをちゃんと持った素敵な劇団なんだなと感動。この真っ直ぐな信念のままもっともっと大きくなって、彼らの笑顔が日本中、いや、世界中を幸せにできますようにと心から願っています。☆は甘めで4つです。※脚本めちゃくちゃ面白かったですwwwww

ネタバレBOX

・イケメン率が高い!!!(笑)

・出演者が27人と多いのに、脚本が良いのでみんなキャラ立ちしてて面白かったです。特に、田吾作&ババア、ヒデヨシ周辺は爆笑。何気にジュウベエのクールボケがツボ。
DUST CHUTE UTOPIA

DUST CHUTE UTOPIA

PLAT-formance

タイニイアリス(東京都)

2011/05/19 (木) ~ 2011/05/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

初プラフォ!
風刺あり時事ネタありのシュールで楽しいコントと思いきや、個々の役者さん達の力量や魅力がじわじわと伝わってくる奥の深い公演でした。役者さんが過去に出演した作品とのリンクもあるようで、私のような新参者はもちろん、小劇場通の方はより楽しめる仕様。見逃せない団体がまた増えました。次回も楽しみにしています!

ネタバレBOX

・安藤理樹さんと志水衿子さんのバカップルのいちゃつきようがウザ楽しくて萌え(笑) 私もやりたい(笑)

・黒木絵美花さんと堀奈津美さんの二人女子会も楽しすぎて激しく混ざりたかった(笑)

・ハマカワフミエさん可愛いし怖いし面白すぎる。魅力がてんこ盛りでした。
15 Minutes Made TOUR

15 Minutes Made TOUR

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/04/07 (木) ~ 2011/04/10 (日)公演終了

満足度★★★

初15mm。
6つの団体が15分の演目を上演。初見の劇団ばかりでしたので楽しみにしていたのですが、「劇団のカラーを表現する」以外の「15分でどれだけの『演劇』を見せてくれるか」という部分では、正直ちょっと不満でした。演劇、というからには感情が動くドラマが観たい。好みの問題もあるのでしょうが、時間や感情を断片的に切り取って表現したものではなく、ドラマとして濃密なものも観たかったと感じました。

そう思った中でも素敵だったのは、ガバメンツ。次回を観たいと思いました。いろいろな偉人のしょーもない話を観たい(笑) 羽衣・Mrs.fictionsには女性として共感。Mrs.fictionsは唯一15分以上の「人生」を感じた作品でした。

ネタバレBOX

ダンスやラップのシーンで音響が大きすぎたのは辛かったです、、
パラリンピックレコード

パラリンピックレコード

北京蝶々

シアタートラム(東京都)

2011/04/07 (木) ~ 2011/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★

痛快。
「あなたの部品リライト」に続いて2回目の北京蝶々観劇。中屋敷さん演出作品を観るのは初めてなのですが、前回の脚本演出(大塩さん×黒澤世莉さん)との関係性と照らし合わせてみると、きっとこれはバリバリの中屋敷さんワールドなんだろうなぁ、と。障害者やマイノリティーという表現規制の厳しいモチーフをここまでぶっちぎってエンターテイメントに仕上げてしまう手腕に脱帽。たっぷりの皮肉も、社会批判の表現法も、大塩さんが演出したら全然違ったものになるんだろうな、と。前回も思ったように、いつか大塩さん脚本演出の「北京蝶々」も観てみたいです。

※それにしても、この痛快さを体感したあとの都知事選の結果、、、無念!

ネタバレBOX

役者さん皆さんがキャラ立ちしててとても魅力的でした。

ちなみに、『人間失格』に続いて2回目に拝見したコロさんを見て、「コロさんが女装してる!」と思ったのは内緒(笑) 今回は萌えキャラで素敵でした(*^-^*)
廃墟

廃墟

時間堂

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2011/03/30 (水) ~ 2011/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

重厚にして、圧巻。
今までに観てきた時間堂は「限りなく優しくて癒される時間」という印象でしたが、今回は既存の脚本を用いての、緊張感に満ちた圧倒的な重厚感。それは去年夏の黒澤さん演出「ON THE WAY HOME」と同様で、正直、いつもの時間堂よりもこちらの方が私の好みだったりします。

思想が実感に即した演技で魅せる役者さん達、特に菅野貴夫さんと酒巻誉洋さんのぶつかり合いは圧巻。2時間半という長尺ながら、音楽もなく引き込まれる濃密な時間を堪能。舞台は戦後であるけれど、震災後の今と重なり深く深く考えさせられました。

正統派の演劇として、今沢山の人におすすめしたい舞台です。ロングランですので是非。

無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

MU

OFF OFFシアター(東京都)

2011/03/24 (木) ~ 2011/04/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

無い光
臨死体験や自殺がモチーフ。視点Ver.に続きどうしても分からない部分があり、それは自分の死生観によるものだと気付くのにちょっと時間が掛かりました。それでも感じるのは、4人の役者さんの演技力の圧倒的な高さ。そして多くの人の感情を巻き込んで振りほどくであろう脚本のキャパシティの大きさ。異次元的とも言えるのにしっかりと「生きている人間」を描いている。MU歴2年半弱ですが、今までに観たMU作品の最高傑作であると確かに感じました。

※65分ほどの短編なので、震災後で劇場に行くことが不安で観劇を足踏みしている方にもお薦めです。お芝居から沢山元気をいただけて、久しぶりにリラックスできました(*^-^*)

ネタバレBOX

シャブ(笑)  パンクですよねー。やはりMUはこうでなきゃ!
無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

MU

OFF OFFシアター(東京都)

2011/03/24 (木) ~ 2011/04/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

変な穴(男)
女バージョン後に観劇。性別が反転するとここまで視点が変わってくるかと、観ながら驚嘆していました。女ドレーにはあんなに共感して笑っていたのに、男ドレーはキモくてキモくて正視できない(笑)こんなに人をキモいと思っちゃいけないななんて罪悪感を抱かせながらも思い切り笑わせてくれるほど、男バージョンの面白さは破壊的。
そして共感部分は、これまた女バージョンでは共感の対象ではなかったコンビニ店員。演じる奥野亮子さんの可憐な愛らしさも手伝って、彼女が精神的に壊れそうになるシーンでは思わず涙。ラストに向かって女バージョンと完全に分岐していく様は、あまりの自然な感情の流れに感銘。荒唐無稽さの中にもリアルな人間の感情が載っていて、だからこそ共感もできるし楽しめるし笑える。これまたMUの良さが存分に表れている演目で素敵でした。

ネタバレBOX

浜野隆之さんは、「めんどくさい人」でのオッサンホモ役に続き、今回は攻撃的なドM(?笑)。見た目はまともな方なのにもう変態にしか見えません(笑)
無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

MU

OFF OFFシアター(東京都)

2011/03/24 (木) ~ 2011/04/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

変な穴(女)
ドSの変態(♂)がドMの変態達(♀)をドレー(奴隷)として雇っている物語。突拍子も無いシチュエーションながら、雇われている方の女性達一人一人の思いに共感。自然と自分に重ね合わせて観てしまいました。
特に年下(しかも高校生)に対する恋愛感情は、最初こそあまりの滑稽さに「こんなみっともない恋愛はしたくないなぁ」と思っていたのに、その思いのためにアホのように突っ走れる真っ直ぐさがなんだか愛おしくも思えるようになってきて。終いには「こんなにみっともない恋がしたいなぁ」なんて思ってしまいました。
しかし実はそう思いながらも、ちゃんと自分のみっともなさにも気付いていて。そんな恥ずかしい自分と対峙させてくれて、でも「それでいいんだよ」と優しく肯定してくれる。そんな風にいつも感じさせてくれるMUの人間愛は今ステージでも健在。素敵でした。

ネタバレBOX

太田守信さんが流石の怪演。ダンボールの中に入って自分の「穴」の質を問うラストは、セリフも音楽もない静寂の中で全てを語る繊細なシーン。彼の表現力の確かさを感じるとともに、雇われているはずの女性達の手中で答えを出し切れずにもがいている彼を「可愛い」と思った瞬間でした。
荒唐無稽でもMUの舞台はしっかり社会の縮図だなぁ、と。女は偉大ですね。(笑)
劣る人

劣る人

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2011/03/16 (水) ~ 2011/03/23 (水)公演終了

満足度★★★★

本当の主役。
脚本家が描きたかったのは、安藤理樹さんが演じた青年・浅葉かと。クライマックスの彼の行動と、ファーストシーンとラストシーンを観てそう思いました。数々の男女の愛憎劇の絡む中、くっきりと浮かび上がって来るのは彼の純愛。切ない空気感での安藤さんの演技が、艶気のある女優さん達よりもしっとりと心に響いてきました。

ただ、全体的にはもっと密度が欲しかったかな、と。。しかし、より自然に近い空気感だからこそ後半からの生々しさが生きてくるのかとも思いましたし、この点は好みの問題かも知れません。

ネタバレBOX

滑川が死ぬときに浅葉が取った行動に激しく共感。口数が少なく掴みどころのない滑川から、浅葉が唯一身体で得た安心感が口淫で。キスをして、ベルトを外して・・・の流れで、浅葉のずっと抱いてきた不安と安心の在り処、そしてどんなに浅葉が純粋で一途な青年だったかが伝わってきました。最初と最後のシーンが二人が踊っているところという点でも、この二人が本当の主役なんだな、と。

そして、開場後まずセットを観て感じたのは、去年同じサンモールスタジオで観たJACROW「北と東の狭間」との類似。(酷似と言ってもいいかも、)
密度がもっとほしいと感じた所以は、JACROWがドラマチックで壮絶な会話劇で私の去年のベスト5に入るお気に入りの舞台だっただけに、自然にそれと比べてしまったことだと思います。もちろんあくまでも私の所感ですので、その点ご容赦を。
NUMBERS【全公演中止決定。いつか必ず再演を。】

NUMBERS【全公演中止決定。いつか必ず再演を。】

Sun-mallstudio produce

サンモールスタジオ(東京都)

2011/03/08 (火) ~ 2011/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

密度が高い。
4つの劇団、どれも「これでもか」というほど爆弾を仕込んできた感。あまりに楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまいました。特に世田谷シルクが面白すぎて、リピートを目論んでいたのですが。。上演中止で非常に残念。再演を心待ちにしています。

※他の方達も書いていらっしゃるように、配役表がなかったので気になる役者さんがいても名前が分からず困りました。。

ネタバレBOX

・DART'S
オープニングの派手で緊張感のある演出に急激に引き付けられました。しかし、「目のえぐられた痛みがどの程度のものか」とか「黒いストッキングに白い下着を合わせるのはどうか」とか、血糊がリアルだっただけに、フィクションとして割り切るのにちょっと時間がかかってしまい残念。割り切ってからは楽しめましたが、救いようの無い話だなぁ、と。

・世田谷シルク
媚びや嫌味のない、楽しすぎる「イケメン芝居」。ダンスがめちゃくちゃカッコいい。パチンコを打つシーンでは、大阪弁の役者さんとずっと見つめ合うカタチになってしまって、ドキドキしすぎて困りました(笑)
名物店長・堀越涼さんのマイクパフォーマンス最高。柔らかい声と、張るときの声のギャップに爆笑しっぱなし。
そして、女としてすごーく共感してしまう命題があったりするのですが、それは秘密にしておきたいので割愛w

・The Stone Age ブライアント
ジャンル的には、ブラックメルヘン?鬼・紅子の飴と鞭の使い方に爆笑。こんなの演劇でやっていいんですか(笑) なんだかいきなりすごい飛び道具をみた思い。全体的にギャグ漫画のようで楽しかったです。

・同居人
子供を失った男女の会話劇。最後に睡眠薬入りのワインをシャッフルするシーンは、もしかしたら完全にアドリブで、回によってどちらが死ぬかで結末が変わるのかなと感じました。時間的に観客のお尻が痛くなる時間だったのか、パイプ椅子のガタガタする音が結構聞こえてきて舞台の静寂に水を挿してしまったのは残念。
女優(おんなやさしい)

女優(おんなやさしい)

ろりえ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/12/22 (水) ~ 2010/12/26 (日)公演終了

満足度★★★★

苦楽を共にした達成感
正直に言うと、「もっと短くていいんじゃないかなぁ」と思いながら観てました。テーマやストーリーのボリュームが3時間という長さに満たないかな、と。素敵だなと思いながら観てはいたのですが、徐々に疲弊感で辛くなり。しかし、時間が経って思い出すのは、楽しかった笑いのシーンや素敵だったオープニングパフォーマンス。そして役者さん達のキラキラした個性。役者さんもスタッフさんもかなり体力を使う舞台だったと思うのですが、観客として疲労を感じながら観たことで、苦楽を共にした達成感のようなものを感じています。こんな不思議な余韻が残る、初見の劇団・ろりえ。今、もう一度観たい衝動に駆られています。皆様の素敵な笑顔にお会いしたい!(12/25追記)リピートしました!!登場人物皆様が愛しいです。素敵なクリスマスになりました、ありがとうございました☆

ネタバレBOX

父親の分からない子供を妊娠するという部分は同じ女としてかなり違和感を感じたのですが、出産シーンはやはり感動。出産に至るまでの過程や出産シーンの長さで「苦楽を共にした感」を感じられるのは、女の観客の特権かなと(笑)

そして、役者さんが皆さん素敵!!あれだけのエロスなお話なのに清潔感に溢れている女優さん達の可愛らしさに愛しささえ感じます。

そしてそして、堀越涼さんの繊細さに溢れた演技に完全にヤラれました。あまうめやスクール水着で拝見していたのですが、長編(しかも3時間出ずっぱり)で観られて幸せを感じました。ホームの花組芝居での演技も観てみたいです。
あなたの部品 リライト

あなたの部品 リライト

北京蝶々

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/12/14 (火) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★

初北京蝶々でした。
しかしながら黒澤さんらしい演出で、最初のうちは時間堂を観ているかのようでした。しかし噴出する「素」の人間・・・つまり、身体を欠損した障害者とその人に関わる健常者の生々しい感情と欲望に、これが北京蝶々なのか?とワクワク。次も外部劇団の演出家さんだそうですが、できれば100%北京蝶々の感性でお芝居を観てみたい。自分の心の欠損を埋めるかのように他人の義肢を作り続ける装具士役の酒巻さんの繊細さが素敵な余韻となりました。

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エムキチビート

シアターサンモール(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

まだまだ狭い。
舞台芸術に確りと根を下ろした光と音のエンターテイメント。元吉さんの演出に箱がようやく追いついたと思いきや、まだ狭い。もっと広い舞台でエムキチビートの作品を観たい。脚本に散らばめられた数々の言葉や演出から、この公演に掛ける思いや自身の「生」への執着が溢れ聞こえるが、その痛さは多かれ少なかれ誰の心臓にも刺さる共通の人間の感情。観終わった後は涙に溢れて、刹那刹那を思い余すことなく懸命に生きようと思える、そんなシンプルな余韻が胸に心地よく残る。

残すは千秋楽のみですが、ぜひ沢山の人に絶望の淵から迸る生命の叫びに共鳴していただきたく。

ネタバレBOX

最初の場面は、エムキチの歴代公演からのセリフの集大成と推測。全部観たかった・・・。
どんでん

どんでん

劇団活劇工房

明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)

2010/12/03 (金) ~ 2010/12/05 (日)公演終了

満足度★★★★

活劇工房の真骨頂。
活劇工房を観始めてまだ1年ほどですが、今回でようやく「受け継がれてきたもの」の真骨頂を観ました。疾走感のあるストーリーの中、張り巡らされた伏線と遊び心満載のギャグに最初から最後まで笑いっぱなし。記念公演に相応しい、楽しい楽しい舞台でした。印象的だったのは一橋純平くんの器用でブレを感じない、それでいて軽やかな演技。BOX101とは別人のような空気の纏い方に「役者」を感じました。卒業後も観たい方です。

※ネタバレ欄に感想を追加しました。

ネタバレBOX

よくある大団円ラストではありましたが、「期待を裏切らない満足感」に日本人的カタルシスを感じました。東海林のツンデレ気味のセリフにドキっとして、赤川の心からの笑顔にキュン。余韻の残る素敵なラストシーンでした。欲を言うと、ラストシーンは赤川一人ではなく藤堂と水谷もいて欲しかったな。ホテルマンとしての喜びを従業員みんなで共有して欲しかった。
じゃじゃ馬馴らし

じゃじゃ馬馴らし

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2010/10/14 (木) ~ 2010/10/30 (土)公演終了

満足度★★★★★

蜷川シェイクスピア初見です。
生粋の舞台芸術を堪能しました。実力派揃いの役者さんの中でも、筧利夫さんの弾丸のようなセリフ回しが圧倒的。ボッティチェリの絵画を大胆に配した、シンプルながらも美しい舞台美術、豪華な衣装。遠い席でしたが十分に良さが伝わってきて、お芝居の隅から隅まで何もかもを楽しめました。これで5000円は安すぎです。また観たい!

窮する鼠

窮する鼠

JACROW

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/10/12 (火) ~ 2010/10/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

濃密過ぎる空気に戦慄。
脚本としてハイレベルだったのは中村さんの2作品でしたが、井原さんの「LoveLetter from …」での橋本恵一郎さん澤井裕太さんお二人の演技がとてつもなく素敵でした。ハイテンションな橋本さんの瞬発力の高さ、そして背中を丸めて切なさいっぱいで魅せる澤井さん。キュンとしました。それだけに、代筆メールの内容を知れなかったのが残念。恋心が募って本物の愛が文章にこもる過程を感じたかったです。

それにしても、「リグラー」での空気の濃さ、そして戦慄は凄まじかった・・・。席は菅野貴夫さんの真後ろで、表情こそ見えなかったものの、後ろ姿や福原冠くんの演技とのリンクで、驚くほどの緊張感に溢れていたのが印象的でした。

【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】

【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/09 (火)公演終了

満足度★★★★

耽美おフランス。
フランス革命時代が大好きな私にとって、ここまで趣味(フェティシズム)の合う劇団は初めてでした。耽美感溢れる思想劇に呑まれ、白黒観劇後にさらに黒を当日券で拝見。小劇場に於いて唯一性のある世界観の虜となりました。
欲を言えば、もっとロベスピエールとサン=ジュストの衣装を時代考証に沿ったものにして欲しかったな、と。しかしあの時代の衣装はお金がかかるでしょうし、それは追々、もっと大きな舞台で観られることに期待しています。

なお、演劇として一番好きだったのは「シャウクロス」。時代や国を超えた異空間で断罪の象徴として存在するギロチンがそれは恐ろしく見えたものです。

「ロマノヴィチ」は太田守信さんのPVのようでした。知性と狂気に耽るクライマックスがとてつもなく美しくカッコ良かったです。

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