ブラックバニーの観てきた!クチコミ一覧

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上手な想いの遺し方

上手な想いの遺し方

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北池袋 新生館シアター(東京都)

2012/03/16 (金) ~ 2012/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

独特のスタイルとセンス◎
今回は”恋愛”がテーマなのかなぁと思っていたんだけど、やっぱり社会の闇(病み?)に斬り込んだ作品でした。

キャスト陣は個性的な怪優(?)揃い。
キレイな女優さんも多いだけに、そのキレっぷりや見た目とのギャップが面白い♪

次々と切り替わっていく場面展開の妙、劇中で流れるBGMや照明の使い方なんかもとても良い感じ。

ただ、この作品の”真の狙い”は理解出来るけど、主人公が創作した”架空の物語”と”現実の世界”、"過去の世界"が入り乱れて展開されていくので、ちょっとわかりづらいかも。途中本題から逸れる”遊びのシーン”なんかも入るので余計そう感じてしまうのかも知れないけど。
基本的にこの劇団の持つ独特のスタイルとセンス、そして着眼点は好きなので、この路線で更にもっともっと突き抜けて行って欲しい。

ネタバレBOX

千秋楽に観た”アヴェ・マリア”と”お客さんいじり”がなんか良かった。
荒街旅人‐コウガイリョジン‐

荒街旅人‐コウガイリョジン‐

劇団五〇鬼

北池袋 新生館シアター(東京都)

2012/03/09 (金) ~ 2012/03/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

東日本大震災から1年
3.11の東日本大震災からちょうど1年。今だからこそ観るにふさわしい作品でした。自分たちが育った(育てられた)劇場に対する愛、演劇への愛、仲間たちへの愛、そして日本人として国を愛する想い。その国民の想いを踏みにじろうとしている社会への憤り。いろんな想いが詰まった作品だったと思う。

繰り返される”残像たち”の姿が何故かとても愛おしく感じられた。

特に劇場の床を塗るという件で、あとほんのわずかで塗り終わる筈なのに、どうしても塗る事が出来ない。劇場との別れを受け入れたくないみんなの想いが見事に表現されていたと思う。

石榴天女

石榴天女

ナンブケイサツ

北池袋 新生館シアター(東京都)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

北池袋 新生館シアターで回り舞台ってスゴイ!
横溝正史の金田一シリーズへのオマージュ的作品?古(いにしえ)より伝わる”ザクロ天女”の伝承を始めとして、全編通して非常に練り込まれたストーリーでした。ただ全体的にB級テイストな雰囲気だったので、もっとエレガントに仕上げても良かったのかも。骨子がしっかりしていただけに、ちょっともったいない気もしました。

さらば演劇界

さらば演劇界

GORE GORE GIRLS

王子小劇場(東京都)

2012/03/01 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

自虐ネタ最高♪
演劇人なら少なからず経験したであろう苦い経験や偏見の数々(もちろん自分も‥)をここまで笑いにしてしまったら、もはや笑うしかない。はっきり言ってすごくくだらないけど、一所懸命なバカ(褒め言葉)って観ていてとっても清々しい♪

ネタバレBOX

”彼女は実は幻想だった”とか、最後の”夢オチ”なんかは蛇足だったかなとは思うけど。
百年の雪

百年の雪

十七戦地

王子小劇場(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/27 (月)公演終了

人間ドラマ
さまざまな人間関係が、時代を越えて複雑に絡み合っていくという”緻密な構成”はやはりすごいなと思いました。

前作同様、今回も”未知なるもの”をテーマに描かれていましたが、前作のテーマ(未知の生物)に比べて、今回のテーマ(未確認飛行物体)は、扱う題材としては、前作よりもやや魅力に欠けたかなぁとは感じました。

大反省

大反省

お布団

北池袋 新生館シアター(東京都)

2012/02/17 (金) ~ 2012/02/22 (水)公演終了

満足度★★★

19日&22日マチネを観劇
個人的には笑いのセンスが自分に近くて普通に楽しめた。基本的にパロディ物は好きだし、ゆるめの小ネタも結構ツボ♪
無駄(?)に派手な照明も遊び心があって面白い。

演技面ではまだまだ拙さが目立ち、台詞もかなりくだけた調子で、全体的に未熟さは感じるけど、次回は若者だけではなく、大人もうならせるような作品作りに挑んでほしい。

ネタバレBOX

楽日より19日のマチネのほうが出来としては良かったんじゃないかと思う。 
白夜王アムンゼン【観客動員数1000人突破!】

白夜王アムンゼン【観客動員数1000人突破!】

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/01/25 (水) ~ 2012/01/30 (月)公演終了

”初観劇”
初見の劇団でしたが、”オリジナリティ”、”マイノリティ”な作風を勝手にイメージしてしまっていたので、観た感想としては、正直だいぶイメージしていたものと違うなぁという印象を受けた。

良くも悪くも万人受けする王道的な内容ではあるけど、そのぶん劇団としての”個性”があまり感じられなかったように思う。
あくまでも個人的に受けた印象で、きっと少数意見なんだと思うし、作品としてのクオリティは高かったと思う。

むしろ、こういう大きな劇場での公演に、良い意味での”マイナー”さを求める方に無理があるのかもしれないけど‥。

レベル5(ファイブ)ぐらい

レベル5(ファイブ)ぐらい

劇団こんぺいとう

高田馬場ラビネスト(東京都)

2012/01/13 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

荒削りだけど
面白かった♪ オムニバス物とはいえ、各エピソード毎に場面設定(シチュエーション)が全く違う。

今回が二回目の公演というまだ若い劇団で、全体的にやや荒削りな印象を受けたけど、演技やダンスなど個々のクオリティが上がって行けば、今後楽しみな劇団になりそう。

ネタバレBOX

タクシーの中でのエピソードが個人的には1番面白かった♪(かなり強引な設定ではあるけど…)
STRIKE BACK 先輩

STRIKE BACK 先輩

芝居流通センターデス電所

ザ・ポケット(東京都)

2011/12/21 (水) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

”反骨精神”
一見ミュージカル仕立てのエンターテインメントな舞台かと思いきや、その後はグロテスクなシーンの連続。でも何故かミュージカルシーンだけは非常にポップで明るい。

正直かなり不快に感じながらも、作者の狙い、伝えたいことは一体何なんだろうかと考えながら観てました。

ヒロインのラストの科白「もう何も信じない。人を信用しない」。そしてヒロインを慕い、命を落としてまで彼女を守ろうとした後輩に対して「自分の意思で生きていない!」「楽をしているだけだ!」と突き放す。

作者の訴えたかったことは、今の世の中、一体何を信じれば良いのか?そして社会全体が間違った方向に向かっているはずなのに、それを正しいと思い込んで(思い込もうとして)、”社会の言いなりに楽をして生きている自分達”に対しての痛烈なアンチテーゼなのかなぁと感じた。

決して一般受けはしないであろうテーマを、敢えてクリスマスの時期にぶつけてくるところに作者の”反骨精神”を感じた。

あくまでも個人的な感想なので本当のところは判らないけど。
たとえクリスマスではあっても、綺麗事を並べた舞台より、こういう骨のある舞台を観る事が出来て良かった。

情熱がほとばしり、叫び声が響き渡る

情熱がほとばしり、叫び声が響き渡る

青山学院大学演劇研究会

北池袋 新生館シアター(東京都)

2011/12/10 (土) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

とても良い素材♪
作者の夢や希望が詰まった”童話的”な作品という感じがした。

上演時間も短く、舞台セットも簡素で、正直”小品”ではあるけど、その小さなステージの中に、作者の描く”世界”が広がっていたと思う。


ネタバレBOX

個人的に、小説や物語というものは飽くまで”架空の世界”ではあるけれど、時代を越えて多くのいろんな人々に読まれ、愛されていくうちに、登場人物たちにも”命”が宿っていくものだと考えているので、非常に共感出来た。

ただ惜しむらくは、登場人物たちが住む街が、実は小説の中のフィクションの世界で、自分達はその小説の登場人物だったという”オチ”の部分が、始まって間もないうちに判明してしまう点。

小説という”フィクションの世界”が1時間くらいあって、観客をその世界に充分引き込んでから”オチ”の部分が登場すれば、すごく効果的で素晴らしい作品になったような気がする。

素材はとても良いので、いづれまた”長編”として再構築してみて欲しい。
Reason

Reason

演劇ユニットP-5

北池袋 新生館シアター(東京都)

2011/11/24 (木) ~ 2011/11/27 (日)公演終了

面白い♪♪
一見なんの関連性もないような、ショートショートのオムニバスかと思いきや、それが最後に一つに繋がっていくという緻密な構成が素晴らしい。
それぞれのエピソードも、良い意味で意表をつかれて面白いし。
役者陣も息がぴったりと合っていて、間の取り方やリアクションも絶妙。
とても初日とは思えない完成度だった。

肩肘張らずに気楽に観れる”大人向けの”ライトコメディといった感じ。

食べる。

食べる。

たこ足配線企画

北池袋 新生館シアター(東京都)

2011/10/28 (金) ~ 2011/10/31 (月)公演終了

29日マチネと31日ソワレを観劇
最初に観たときには判りづらかったけど、千秋楽を観劇して、作者の見せたかった”画のイメージ”は感じとる事が出来た。

とはいえ、まずショッキングな事象(カリバニズム、新興宗教など)ありきで、テーマやストーリー、登場人物などが後付けになってしまっている感は否めない。
ストーリー自体も伏線があまり張られておらず、単調(シンプル)な印象を受けてしまう。

4D(3D+嗅覚?)という試みなど、作り手の”見せる”ことに対するこだわりは非常に感じられるし、とても良いと思う。

それだけに次回は観客を納得させるだけの”テーマ”と”脚本”で勝負してほしい。

ハコニワムスメ ~エリートOL殺人事件~

ハコニワムスメ ~エリートOL殺人事件~

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北池袋 新生館シアター(東京都)

2011/10/15 (土) ~ 2011/10/16 (日)公演終了

観劇
『東電OL殺人事件』とはほとんど関係ない内容だったけど、ひと昔くらい前に観た”新転位21”の『東電OL殺人事件』を彷彿させるテイストだった。

全体的にテンポがとても良く、劇中で流れるBGMも個人的には好み。
キャストは3人ながら、個々のキャラクターが非常に個性的で魅力を感じた。

ネタバレBOX

ただ全編通してハイテンションなので、ちょっと演技的にメリハリに欠けるといいうか、抑えるところはもっと極端に抑えるとか、役によって、ガラッとテンションを変えるとかしても良かったのかな。

あくまでも個人的な意見なので、好みの問題だとは思うけど‥
夏でメロス

夏でメロス

劇団うえのの本

atelier SENTIO(東京都)

2011/09/16 (金) ~ 2011/09/19 (月)公演終了

バックステージ物。
物語が進むにつれて、だんだん面白くなってきた感じ。でもそれまでの流れがいまひとつ乗り切れないというか、間とかテンポがややまったり気味で、お客さんをその世界に上手くひっぱり込めていないような印象を受けた。(初めて観る劇団で予備知識もまったくなかったので、余計そう感じてしまったのかもしれないけど‥)

花と魚

花と魚

十七戦地

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2011/07/28 (木) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

”自然・未知の存在”への驚異と畏怖。
人間というちっぽけな存在では決して抗うことの出来ない自然の摂理。それでも人間はその現実の中にあって、必死に立ち向かい、そこから再び立ち上がろうと努力する。

大震災、そして放射能汚染の脅威。今、自分たちが直面している現実。そこから必死に立ち上がろうとしている、正に”今ここにある現実”を描いた作品だったと思う。

脚本・演出・役者陣すべてが素晴らしかった。

突発公演 Calc

突発公演 Calc

劇団芝生

北池袋 新生館シアター(東京都)

2011/07/22 (金) ~ 2011/07/24 (日)公演終了

観劇。
今回は、約30分のショートストーリー二本立てという内容だったので、ちょっと物足りなさも感じてしまいました。
機会があれば、作者の世界観に存分に浸れるような”長編作品”も観てみたい。

かもめ

かもめ

オクムラ宅

ゆうど(東京都)

2011/06/17 (金) ~ 2011/06/21 (火)公演終了

面白い趣向♪
劇中の台詞にある通り、”劇場の枠を飛出し”古民家の庭が舞台となって、観客は座敷で観劇。

こういう上演スタイルの舞台は今まで経験したことがなかっただけに、新鮮に感じられた。

また周囲の雑音や、役者の衣装、3時間近い長丁場など、観客の集中力を途切れさせかねないリスクがありながらも、個人的には最後まで楽しめました。

ただ、「かもめ」という、戯曲自体も素晴らしく、そして築80年の古民家での上演というだけで十分魅力的なだけに、もう少しストレート(忠実)に仕上げても良かったのでは?

「酒と泪とオジンとオバン2011」「マイラストセレモニー」

「酒と泪とオジンとオバン2011」「マイラストセレモニー」

かんじゅく座

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2011/05/10 (火) ~ 2011/05/15 (日)公演終了

満足度★★★

ほのぼの。
「マイ・ラスト・セレモニー~人生は映画のように~」を観劇。
ほとんど予備知識のないままに、劇場に入ったので、普段と違う雰囲気に一瞬戸惑いましたが‥いい雰囲気でした(エレベーター係が小さな女の子って、むしろ感動すら覚える)。
観た感想としては、ちょっとハラハラしたけど(演技の面で‥)面白かったです。芝居の核となる人たちは、しっかりとしていて、非常に味のある演技をされていたので安心して楽しめました。

ネタバレBOX

一番端(下手側)の席で観ていたので、見切れがかなり気になりました(笑)。
漕ぐ

漕ぐ

ソラトビヨリst.

新宿シアターモリエール(東京都)

2011/05/12 (木) ~ 2011/05/15 (日)公演終了

満足度★★★

面白かったと思うけど‥
熱気が伝わってくる熱い舞台だった。笑いもあるし、役者陣もそれぞれ個性的で、エンターテインメントな舞台としては良かったと思う。
ただ‥

ネタバレBOX

ラストのほうで、何故か宗教的な締めくくり方(それもキリスト教と仏教が順番に‥)がされていたのが疑問。ちょっと唐突というか、無理やりな印象を受けてしまった。

あと繰り返しが多用されているけど、これも果たしてこんなに必要だったかなぁ。もうすこし削ってすっきりさせたほうが効果的だったと思う。ちょっと無駄に長くなってしまっている印象を受けてしまった。

たしかに”娯楽作”としてみれば面白い舞台だったとは思うけど、作品のテーマというか、伝えたい部分があまりはっきり見えてこなかった。そのために、見終わった後、ただ「面白かったね」で終わってしまって、あまり心に残るものがなかったように思う。

作品としては、面白かっただけに、作品のテーマ、作者としてこれを訴えたいんだという”強い思い”をもっと明確に出せれば、きっと素晴らしい舞台が出来るんじゃないかと思う。

次回への期待を込めて少々厳しいコメントをさせてもらいました。
Around my world~私の中の斉天大聖《《全日程終了!ありがとうございました!》》

Around my world~私の中の斉天大聖《《全日程終了!ありがとうございました!》》

GAIA_crew

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/03/17 (木) ~ 2011/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★

震災後初観劇‥
面白かった♪ アニメっぽい設定はどちらかというと苦手なほうだけど、ぶっ飛んだ設定にもかかわらず、すんなり浸ることが出来ました。
キャストもみんな個性的で、それぞれ役にハマっていたと思うし、小ネタも良いさじ加減♪
決して派手さはないけど、観て素直に楽しめる作品だと思う。

ネタバレBOX

こういう非常事態の中で、公演を開催するのは大変な苦労があったと思う。キャスト・スタッフの皆さんの努力にただただ敬意。

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