ビビの観てきた!クチコミ一覧

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『轟きの山脈』(公演写真を掲載中!「写真」をクリック◎→→次は6月中野ポケット☆★)

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舞台芸術集団 地下空港

劇場MOMO(東京都)

2009/09/11 (金) ~ 2009/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★

地下空港★初見です
最初に役者が舞台上でアップしてるのを見たときは、正直、どうしようかと思いました。(笑)
内容は、勝手に「ひょっとこ乱舞さんに近いのかな」と想像してたのですが、確かにファンタジーではあったけど、物語やドラマ・場所等がリアルな存在があったので、のめりこみやすかったです。
ラブストーリーが絡んでくるのが意外で、もっと掘り下げて欲しかったところです。
舞台美術は、舞台上にスキがないように計算され、作りこまれていました。作り手のこだわりが伝わる舞台です。この美術と演出が素晴らしく、そこにシナリオと、役者の技量が加われば、もっともっと世界観を広げられるんだろうという可能性の高い舞台だと感じました。

ベイビーさん ~あるいは笑う曲馬団について

ベイビーさん ~あるいは笑う曲馬団について

株式会社セガ・ライブクリエイション

Zeppブルーシアター六本木(東京都)

2015/11/07 (土) ~ 2015/11/14 (土)公演終了

満足度★★★★

ノスタルジーに浸り……。
ノスタルジックな内容と舞台装置に酔えました。
戦争とサーカスという世界観が「今」は少し新鮮な感じでした。
ゆやーんゆよーんの中原中也がアリスのドウドウ鳥になるとか、言葉遊びと文学臭が多分「らも世界」なのかな、と解釈しました。
ベイビーさんは何だったのか。これは人によって見え方の違う「想像」の産物というか象徴というか、そういうものなのかな。だから軍人は「虎」に見えて、それを食べてしまえ、と。
団長が鳥になっている、というのは手を失ったことの比喩かと思いました。
色々掘り下げて考えることができる奥行のある作品でした。

Parallel /パラレル

Parallel /パラレル

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2013/11/07 (木) ~ 2013/11/11 (月)公演終了

満足度★★★★

舞台上の見た目の美しさ…★★★★★
セット、役者の丁寧な演技、そして演出。
舞台上の見た目の美しさは圧巻でした。
実はそんなに新しいことをしているわけではなく、よく見る設定だし、パラレルはありきたりですが、ただ、演出の構想があって書いた脚本は、「舞台を見せるための脚本」という感じ、見ごたえがありました。
面白かったです。

ネタバレBOX

ただ、正直に言ってしまうと、「見た目の美しさ」が全てで、実はありきたりなことしかやってないなあと後から思ってしまいました。
二つの世界の「もし」は、もっと破綻していてもいいんじゃないかと思います。
舞台でSFをやるなら、もっとぶっ飛んでほしかった気がします。
うまいことまとまってしまった、という感じがしてしまいました。
なんか惜しい!みたいな。
匿名家族の時のような丁寧に積み上げた脚本のほうが、満足感が高かったも。
愛フォンブース

愛フォンブース

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

内容を知らないで見たのでびっくり
ついこないだアイフォンにしたばかりです!!

千秋楽まで頑張ってください!!!

ネタバレBOX

アップル社の前に並ぶ人たちの話だなんて全く知らずに見たので、途中まで意味がわかりませんでした。
でも、わかってからは「なるほど」と思わず膝を打ってしまった!
(古!!!)

これ、新しいシットコムに思えました。
一時間おきの暗転は、ややまどろっこしく感じましたが、視点が新しいし、物語の展開も意外性が多くて斬新だと思いました。

フルタ丸ってはずれがない!!
すごい劇団です。
悪党

悪党

innocentsphere

座・高円寺1(東京都)

2016/04/13 (水) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★

長いよ……(笑)
2時間15分です。とにかく長いし、最後の15分は完全に蛇足。「終わりだな」と思わせてから15分は、長いです。そういうのは集中力が切れるのでやめた方がいい。それカットして、ラストシーンを15分前倒しにしてほしいです。周りの人は相当そわそわしてましたし、私もそわそわしちゃいました……とはいえ、とても見応えがありました。特にラストシーン。以下ネタバレへ。

ネタバレBOX

座高円寺の舞台上にあんなでかいシミ?があったの?ってずーっと思っていました。なぜなら素舞台じゃないけど、デハケ口をはっきりと観客席に見せる美術になっており、すごく変な感じ。ただこれは、「劇中劇」という内容に沿った美術ですので舞台を見る上では違和感はありません。
そしてこの「シミ」がラスト、とんでもないところに繋がるわけです……。


池田小事件関連の様々な読み物のあっちこっちを持ってきたような内容に、既視感がぬぐえませんでした。
被害者遺族も同様で、物語というよりはルポというかドキュメンタリーを見ているような気もしました。
そこはそういう狙いだとしたら、そういうもんか、と思うだけです。
客席では涙をぬぐう人が結構いらっしゃいましたが、私はそういう理由のためにいまいちラストシーンの手前まで惹き込まれませんでした。
また、「悪党」といってリチャード三世を出してくるのならば、佐久間の内側をもっと掘り下げるべきだと思いました。被害者を描きすぎて「お涙ちょうだい」風にうまくまとめられてしまったのはなんか残念な気もします。そういうのはテレビで見られるから……。

で・す・が。

私が今まで見た舞台シーンのトップ5には入るようなラストシーン。
胸が締め付けられました。

座高円寺の舞台上のシミが、殺された娘のものだった……。

これは意外性があって凄かったです。そしてそこからのラストシーンへの展開。見た価値がありました。

役者さんも一人も下手な人がいない!座高円寺の舞台に立つのだから当たり前っちゃあ当たり前ですけどね。
主演の女性は特に変化がはっきりわかる演技で、見応えがありました。

ですので満足です。

カルデッド

カルデッド

JACROW

OFF OFFシアター(東京都)

2013/07/24 (水) ~ 2013/07/31 (水)公演終了

満足度★★★★

見たことのないOFFOFF
舞台が中心に作られ、両側に客席が。そして舞台セットと呼ぶのかどうかかなりきわどいシンプルな箱が並べられ………。劇場に入った瞬間、良い意味で混乱しました。
この「箱」が4話通じて様々な形に変化し、また具現的ではなく抽象的な美術なため、世界観をうまく作っているのです。
私の一番のお気に入りはリグラー2013。

ネタバレBOX

私の一番のお気に入りはリグラー2013。
他の方も書いていますが「無間地獄」が気持ち悪くて良かったです。主演された役者さんのイライラと気付きもドキドキしました。

作家として脚本を見ると、「スーサイドキャット」や「リグラー2013」は、「世にも奇妙な物語」的テレビドラマ要素を含み、斬新ではなくありがちな展開と言えますが、作品として見るとまとまっており、エンターテイメントとして楽しめました。
「甘えない蟻」と「鳥なき里に飛べ」は戯曲的で、哲学的に描かれており、物語の出口がよくわからないように見えて実は伝えるべきテーマだけを絞って描いた戯曲ととらえることができました。
上記2作品のテレビドラマシナリオと、戯曲的、この2パターンを描くことができる作家性に啓蒙いたしました。
一つだけいうなれば、どの自殺も「人のせい」という視点が多く、責任の所在のやりとりというパターンに陥ってしまう部分をもう少し多面的に描いていただけたら良かったかな、と、思いました。

2時間て……と、最初思ったのですが(笑)短編4本だったので全くそう感じませんでした。
全編に出演されていた女優さん(蒻崎今日子さんではないかと思います)の表情やセリフに力があり、すごく引き込まれました。もっと長編で見てみたいと思いました。
【ご来場ありがとうございました!】熱海殺人事件「売春捜査官」

【ご来場ありがとうございました!】熱海殺人事件「売春捜査官」

稲村梓プロデュース

サンモールスタジオ(東京都)

2017/01/31 (火) ~ 2017/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

これ★5以外をつけるのに勇気いるわ…………(;´・ω・)(;´・ω・)(;´・ω・)(;´・ω・)とはいえあくまで個人的な感想なのでご容赦ください。
出演者のポテンシャルの高さ、小劇場ならではのパワー、それでいて繊細なシーンも細かく演じ切っているとても見ごたえある舞台でした。
皆さんが大絶賛されるのはとてもとてもよく分かります。

ネタバレBOX

つかこうへいの舞台って結局何を見ても似たような演出だなあと思って、既視感がありました。わけのわからない、筋の通っていない台詞や構成をパワーで押し切るみたいな感じ。そのパワーが舞台上の人たちの発散で「どうだ!面白いだろ!」みたいに思える。小劇場でつか作品を見たのは初めてでしたが、ここでも同じだな、と思いました。ですが私以外の全員の方がそれを期待しており、そしてそれに見事こたえたわけですから、舞台は大成功だったのだと思います。
熱海殺人事件を小説で読むと、アイコ殺しの動機はシンプルで繊細です。無茶な話をこれでもかと放り込んでいるにもかかわらずブス殺しはズキンと胸を打たれます。その一撃のフリに全パワーを注ぎ込むという表現方法しかありえないのかな……。でもそれはきっと観客の望むものでもないし、見たいと思わせるものでもないのでしょう。つか舞台はパワー!これが見たくて見に行くものなのでしょうね……。
共演NG

共演NG

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2014/05/16 (金) ~ 2014/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★

緻密な演出と美しい美術
緻密な演出と美しい美術は、フルタ丸さんの特徴です。
役者も常に安定していて、ヘタクソが一人もいない。
緩急・強弱があり、毎回見ていて安心します。

ネタバレBOX

いわゆるメタ構造。
冒頭の漫才コンビの「その後の二人」の「舞台」の話。
結局なぜか二人とも舞台役者になっていた。

一つ一つの小さなエピソードを積み重ね、
一つの大きなテーマを持たせて見せていく展開は面白かったし、
考えながら見ることになるので、そこも飽きることなく楽しめました。

ただ、一つ一つの話が、起承転結ではなく序破急なんですよね。
舞台だからそうなのか、よくわかりませんが………。
なので物語が急変する感じが、ちょっともやっとします。
フルタさんの、ドッカンとした太い長編も見てみたいです。
リング・リング・リング2016

リング・リング・リング2016

ギャンビット

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2016/06/23 (木) ~ 2016/06/30 (木)公演終了

満足度★★★★

舞台上で結構リアルなプロレスを見たのは初めてです。
とても面白かった。

ネタバレBOX

内容は昭和のにおい漂うちょっとノスタルジーな世界。
今年はこの「ちょっと昭和のにおい漂うノスタルジー」という作品を多く見たように思います。流行りなのかな。
つか作品も本当に20年ぶりとかそんな感じで堪能し、色々な記憶が蘇るドラマチックな舞台でした。
旅がはてしない

旅がはてしない

アマヤドリ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/07/17 (金) ~ 2009/07/21 (火)公演終了

満足度★★★★

美しかった。
アーティスティックに凝った舞台、衣装、照明、音楽、そして役者。
どれもが美しい舞台でした。
ダンスも評判どおりで、見ごたえがありました、もっと見たいと思いました。
ダンスというか、「動き」です。急・緩・動・静の動き、その表現が巧みで、プロムナードのように形成される団体の形も美しかったです。天才的!コロ様があまり活躍してなかったのが個人的にはちょっと物足りなかったです。
大獅、お疲れ様でした!!
また、出演者の所属団体の代表というだけでご招待をいただき、ありがとうございました。

ネタバレBOX

芝居自体は、世界観が独特で、ついていきづらかったです。何かを抽象化して表現してるのはわかるのですが、完全に現代社会とリンクするところがないので、想像すること、感情移入することが大変でした。
それと2時間半は長いです…ただ、そんなに押し付けがましいものではなかったし、受け入れられないというわけでもなかったです。
それにしてもダンスというか、あの動きは、素晴らしかったです!

CABACRAT

CABACRAT

junkiesista×junkiebros.

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2017/02/09 (木) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★

初めてシブゲキに行きました。椅子、すごい!まずそこに感激しました(笑)
舞台美術もロフトのような立体的な奥行きもあり、見ていて楽しかったです。
役者さんたちもなんかちょっとアラフォー世代っぽい方々で昭和臭漂う熱い「キャバクラ」の世界観はとっても楽しかったです。

ネタバレBOX

ただ、脚本があとちょっと頑張ってくれたらものすごく面白くなる、もしくは人情ものとして泣ける、もしくは恋愛ドラマとして、友情ドラマとしてグっとくるのになあと思ってしまいました。
笑いの要素も内輪受けはしていたようなのですが、初見の私にはちょっとついていかれなかった部分もありました。
描きたいことが盛りだくさんのわりに深いところに入ってこない脚本で、物足りなさを抱いたまま、劇場をあとにしました。
とはいえ全体的にわかりやすいので感情移入はしやすく、すぐに世界観に溶け込める舞台だったので、とても楽しませていただきました。
夜ノ森/チェレンコフノ光ニツイテ

夜ノ森/チェレンコフノ光ニツイテ

EgofiLter

シアター711(東京都)

2014/05/21 (水) ~ 2014/05/25 (日)公演終了

満足度★★★

ラストが感動
ラストの豊田記央さんのシーンで胸が熱くなりました。

治天ノ君【次回公演は来年5月!】

治天ノ君【次回公演は来年5月!】

劇団チョコレートケーキ

シアタートラム(東京都)

2016/10/27 (木) ~ 2016/11/06 (日)公演終了

満足度★★★

期待してたのと違った。
脚本、演出、役者の動きや舞台美術まで、徹底してそぎ落とした作品に圧倒されましたが、それほど面白いかと言われたらそうでもありませんでした。
みなさんの評価があまりに圧倒的に高いためにこの意見を言うのに勇気がいるけど、一つの見解ですのでコメントさせていただきました。

ネタバレBOX

大正天皇を描こうとする時点で相当のオリジナリティだし、舞台でしかできない題材だと思います。また、そんな激動の時代の天皇を表現するのに、徹底してそぎ落とした人物、エピソードなど、驚くべき構成でした。
ですが、これが面白かったのかと言われたら別にそうでもありませんでした。
というのは、結局この作品、「こういう状況でした」という状況がすべて歴史上で起こった「史実」だからなんだと思います。
つまり、主人公の感情をもとに展開された作品ではない、という意味です。
この構成は理論上はドラマというよりは朗読劇に近い感じがしました。
だから私にとっては「期待と違ってドラマチックじゃなかった」となったのだと思います。
一見の価値は見出しましたが(見て良かったと思う)、それと感動したかというのは別、という意味です。
第14回公演 『闇細工ふく子ちゃん』  第15回公演 『おまぬけくんと、おかしこちゃん』

第14回公演 『闇細工ふく子ちゃん』 第15回公演 『おまぬけくんと、おかしこちゃん』

劇団天然ポリエステル

シアター711(東京都)

2016/03/24 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了

満足度★★★

闇細工福子ちゃんを観劇しました。
とっても面白かったです。
最後までたっぷりと楽しめました。

脚本は、わりとオーソドックスな舞台喜劇ですが、
演出が意外とエキセントリックで、
ほぼ素舞台の中、多めの出演者を駆使して
これでもか、これでもか、とパワーで押されました。

ただどうしても気になってしまったことが一つだけ。


以下、ネタバレBOXへ。

ネタバレBOX

小さい頃からスカートめくりもされない福子が、
大人になって整形をして人生を謳歌できると思いきや、
何度整形してもなかなか気に入った顔にならなくなって……。

という内容の中で、
整形後含めた「福子」を全部で5人の女優が演じる。
彼女らのキャラクターがそれぞれ個性的で、
最後までその魅力に引っ張られました。


この先は、かなりネタバレしますので、ご注意ください。


結局全員が「キチガイ」か?
というような結論に行きそうになった時は正直萎えましたが(それはないだろうと思う。そうなると「なんでもアリ」になってしまうために、ここまで素舞台で積み上げたリアルなディテールが瓦解してしまう)、
「実は好きだからスカートめくりしなかった」というオチは、オーソドックスで、安心できました。
そこに「何度でもスカートをめくってやる!」というおバカな展開が絡み、笑えるけど、スカートをめくられる「もう一回」が、まるで子供のようで、愛情を感じました。可愛かったです。


私がどうしても気になってしまったのは、
この福子を演じる一人の女優さんの所作です。

私自身が舞台の制作側にもある立場なので、
多少窮屈なことを言って恐縮ですが、
劇場は大事に扱って欲しいと思いました。
壁を蹴ったり、物を力いっぱい投げつけることは表現ではないし、
演技でもないと思います、小劇場では。
それが見ていてとても気になってしまった。
もちろん、ゲネ等で劇場側とは折り合いがついているのだとは思うのですが、それでも本番で力んだら思わぬ事故を起こしかねない気がしました。
そうなると小劇場を拠点としている人たち全員の連帯責任にもなりかねないのでは?と考えてしまいました。
作品や劇団を批判する気持ちは全くありません。
ただ、このようなことを感じる観客もいる、ということだけを
こちらに記しておきます。

ですので、最後まで楽しく観劇できたのですが、
こちらの分を一つ引かせていただき、☆3つとさせていただきました。
N.W.F

N.W.F

演劇革命企画

アトリエファンファーレ高円寺(東京都)

2016/09/21 (水) ~ 2016/09/27 (火)公演終了

満足度★★★

この劇場パイプ椅子しかも開演押しで4000円はちょっと(;´・ω・)
何より役者が全員芸達者!
チキンハートの二人や黒田勇樹(!)は別格としても、主人公のお姉さん役の横澤夏子っぽい女優さん、すごく面白かったです。
彼女がしゃべりだすのを期待してしまったほどです。

ネタバレBOX


登場人物たちの様々な思惑と、感情がうまくすれ違い、
面白く構成されている脚本だと思いました。
ですが、ラストが期待外れな方向に流れてしまい、結局主人公にとって何が一番大事だったの?とか、目的は何だった?というような部分がブレたように見えました。
彼女のゲス変化は意外性もあり、面白いのですが、ラスト結局主人公を選択しないのだとしたら冒頭の「3年前」は不要に思います。
そこは説明で済んでしまう部分だと思うし。
ウーパーちゃんのハケるための言い訳が興ざめでした。
だったらもう少し説明入れて感情移入させてほしかった。
面白い部分はたくさんあるのですが、ラストまで持たなかった脚本、という印象でした。


堕ちて逝く羊の寓話

堕ちて逝く羊の寓話

劇団40CARAT 【第36回公演『ダーリン×ダーリン×ダーリン』9月15日[金]~9月17日[日]阿佐ヶ谷アルシェ】

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★

お疲れ様でした!
小さな劇場で、照明やセットもシンプルで、その中で繰り広げられるファンタジーでした。いい意味で個性的な閉塞感があって、楽しめるシーンもありました。全体で見ると、スピードがないので、集中力の切れてしまうところもあったのと、ゆっくりとした動きについていってない役者が目についてしまい、それも集中力を維持するのにやや苦労しました。。。鹿又さんは相変わらずうまい!!哀愁ある表情にすごい価値を感じています!!

Midnight Traveller

Midnight Traveller

M ACT CREW

ブディストホール(東京都)

2013/10/12 (土) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★

ダンス、キレキレ☆☆
主演の松永一哉のダンスがすごかった、おお、って思いました。
ひとつのエンターテイナーだと思いました。
また、時間の都合で途中退席させていただいたのですが、その際の受付の方の対応が非常に親切で、ありがたかったです。

ネタバレBOX

最後まで見ていませんが、ストーリー自体は珍しいものではないと思います。
ありがちなファンタジー設定、夢設定でした。
でも、ところどころのセリフに「おお」と思うような視点があり、十分楽しめました。
場面転換が多いのはやや気になりましたが、うまく世界をつなげていたと思います。
なかなか話が進まない部分があったのですが、そこも(全部で2時間40分ということを考えると)事情があったからなのだ、と、後から納得しました。
でもそんなに退屈しなかったです。ちゃんとキャラクターが描き分けられていて、それぞれに事情がきちんと成立していたからです。
最後まで見られなかったのは惜しかったです。ごめんなさい。

欲を言えばむしろもうちょっとダンス見せてもらってもよかったかな、と。
主役の彼のダンスというか動きというか、キレキレで気持ちよかった。

夢の世界の花とウサギの衣装が妙にがっかりしてしまいました。他の衣装は凝っていたように思ったので余計残念です。ネズミくらいのクオリティがあればもっと見た目で楽しめるのに。


正直¥5,500は高価だと思いました。友達誘いづらい値段設定です。
水×ブリキの町で彼女は海を見つけられたか【ご来場ありがとうございました!!】

水×ブリキの町で彼女は海を見つけられたか【ご来場ありがとうございました!!】

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2010/06/25 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★

谷崎仁美さん、田中美甫さん、
あと2日、がんばってください!!

ネタバレBOX

シナリオは今まで見た中では一番わかりやすいというか、王道に沿って起承転結があり、日常のカップルをファンタジーな表現に置き換えただけなんだけど、構成が難しくて、回想、これはどこにつながる?と、いちいち考えながら見るという舞台でした。最後まで見ると「そういうことか」と、思える感じ。もちろん感動もしました。面白かったです。
ただ、「ひょっとこ」といえば出演オーディションで勝ち抜くのも大変で、いつも2、3人は「これ誰?」と思うような存在感の役者がいるのに、今回に限ってはそういう方が一人もいなかったこと、ひょっとこに所属している役者の方が「いつもこんな役やってるなあ」というのがあり、やや飽きてしまいました。
花の下にて

花の下にて

テトラクロマット

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/12/11 (木) ~ 2014/12/14 (日)公演終了

満足度★★★

テトラの美しい舞台美術は素晴らしいです。
劇場に入った瞬間の期待感は、素晴らしいと思います。
池袋のこの劇場自体の雰囲気にも合っていて。
客席も満員御礼、次回作品も期待しています!

ネタバレBOX

全体的に話が広がりすぎて、というか、多くの要素を入れすぎて、結局誰の何の話なのかよくわからなくなってしまった。
最後まで見てもそれはぼんやりとしか伝わらなかったです。

特にでくの登場が遅く、説明が長く続いた前半は正直つらかった。
最初こそ舞台や衣装の美しさに目を引かれるのですが、美術って、あっという間に視覚が慣れてしまうんですよね。
だからいかに美術を駆使しても、「慣れ」てしまった視覚的刺激は、それ以上にはならないわけです。
だからこそ大事なのが「脚本」だと思います。
火事や逃げ道を作る要素など、どうも前回の脚本・演出と被る部分もあり、「なんかこれ見たな」という既視感があって、その辺も次回は「こうきたか~」みたいにしてくれると「見がい」があるかな、と思います。

全体の構成は、「なんで?」と思うことが多くて、つじつまが合う合わない以前のことに思いましたが、それでも素晴らしいと思ったのは、登場人物一人ひとりに事情があり、感情を支配する「今」があること。
こういう設定を抱える人物を構築することができるのはプロの仕事だと思いました。
決して「面白くなかった」わけではないです。ただ、もっと脚本の段階で練ることができただろう箇所がいくつか存在したように感じたわけです。
結局でくは西行が作った幽霊だったの?幕末に西行が出てくるとしたら幽霊がつくった幽霊の話?とか。
こういうことって多少知っていることが邪魔なだけになることもあるんですよね。私は職業柄そういうことを痛感することが多いです。
もっと観客がイマジネーションを広げて全部受け入れたら、そっちのほうが楽しめるのに、という……。


「時代劇」というだけでファンタジーの要素が入るし、前回も宮沢賢治でしたので、舞台での「ファンタジー」を追求する団体だと思います。
そうなると「なんでもアリ」の世界の中で、いかに「どこにでもある」要素を入れて観客側に世界をグッと引き寄せることができるか、そういうことが課題だと思います。
もちろん次回作品も見に行きますので、それまでイマジネーションを貯めて温めておいてください!!
私(観客側)も世界観を楽しめるように勉強したいと思います!


フォトジェニック

フォトジェニック

鵺的(ぬえてき)

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/01/10 (火) ~ 2017/01/15 (日)公演終了

満足度★★★

すみません。期待していたものと違いました……。
演出も素晴らしく、美術セットシャープで美しく、映像も凝っていて決して安い仕上がりだとは思えなかったし役者も達者な人ばかりで舞台上は魅力にあふれていたのですが、私がこの劇団の特色を知らなかったばかりに途中から感情移入できなくなってしまいました……。

ネタバレBOX

レズは百歩譲ったとしても、オカルト的な話になっていった瞬間にどうでもよくなってしまった。
冒頭やカメラマンの殺人動機などは面白かったし、「フォトジェニック」という撮影イメクラ的な設定も楽しめたのですが、それが「実は昔ここでは……」と小野不由美みたいな話が展開されてしまい、あとはそれに則った説明を聞かされているだけの状態でした。どんなに悪魔とかお化けを正当化するような説明を聞かされても、感情移入はしづらかったです。お化けオチの後半はキツかった……。
他の方は高評価のようですので、お化け話の劇団と知らずに見てしまった私の情報不足だったのかな……。

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