悪党 公演情報 innocentsphere「悪党」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    長いよ……(笑)
    2時間15分です。とにかく長いし、最後の15分は完全に蛇足。「終わりだな」と思わせてから15分は、長いです。そういうのは集中力が切れるのでやめた方がいい。それカットして、ラストシーンを15分前倒しにしてほしいです。周りの人は相当そわそわしてましたし、私もそわそわしちゃいました……とはいえ、とても見応えがありました。特にラストシーン。以下ネタバレへ。

    ネタバレBOX

    座高円寺の舞台上にあんなでかいシミ?があったの?ってずーっと思っていました。なぜなら素舞台じゃないけど、デハケ口をはっきりと観客席に見せる美術になっており、すごく変な感じ。ただこれは、「劇中劇」という内容に沿った美術ですので舞台を見る上では違和感はありません。
    そしてこの「シミ」がラスト、とんでもないところに繋がるわけです……。


    池田小事件関連の様々な読み物のあっちこっちを持ってきたような内容に、既視感がぬぐえませんでした。
    被害者遺族も同様で、物語というよりはルポというかドキュメンタリーを見ているような気もしました。
    そこはそういう狙いだとしたら、そういうもんか、と思うだけです。
    客席では涙をぬぐう人が結構いらっしゃいましたが、私はそういう理由のためにいまいちラストシーンの手前まで惹き込まれませんでした。
    また、「悪党」といってリチャード三世を出してくるのならば、佐久間の内側をもっと掘り下げるべきだと思いました。被害者を描きすぎて「お涙ちょうだい」風にうまくまとめられてしまったのはなんか残念な気もします。そういうのはテレビで見られるから……。

    で・す・が。

    私が今まで見た舞台シーンのトップ5には入るようなラストシーン。
    胸が締め付けられました。

    座高円寺の舞台上のシミが、殺された娘のものだった……。

    これは意外性があって凄かったです。そしてそこからのラストシーンへの展開。見た価値がありました。

    役者さんも一人も下手な人がいない!座高円寺の舞台に立つのだから当たり前っちゃあ当たり前ですけどね。
    主演の女性は特に変化がはっきりわかる演技で、見応えがありました。

    ですので満足です。

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    2016/04/16 15:27

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