コマコ。の観てきた!クチコミ一覧

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いつだっておかしいほど誰もが誰か愛し愛されて第三小学校

いつだっておかしいほど誰もが誰か愛し愛されて第三小学校

ロロ

新宿眼科画廊(東京都)

2009/07/18 (土) ~ 2009/07/22 (水)公演終了

満足度★★★★

いたいたコポリさん。
魔女の宅急便のね、彼みたいだなって初演から思ってましたが。

ネタバレBOX

ピンとこない人にはこないかもしれないロロの作風ですが、私は今回で三度目。やっぱり好きなのです。あの狭い会場でもしっかりロロ。教室と教室の外での告白したりさせられたり、卒業式に向けての出来事。ほのぼの観ていると時折はっとさせられる子供の発言。そこでその台詞がきてしまうのねっていう驚きもロロの好きなところ。
作家の三浦さんはおばあちゃん子なんだろうか?のび太のおばあちゃんに育てられた子、みたいな素直さを感じる。
一作目の王子小劇場でも亀島さんはギターで歌ってくれたんですが、とってもあったかい雰囲気を作る人だなあと思って。今回の企画は嬉しかったです。
やや、本当に切り口がびっくり楽しい言葉たち。宙を転げるよ。


配役↓ 配役表がなかったので違っていたら訂正お願いします。
うまく言えないのですよロロのこと。でもこれそのまんまです。

眼鏡でギターでピュアラブ=亀島一徳
赤×白の紅白な彼女=望月綾乃
サルティンバンコな先生=小橋れな
お腹からお菓子な子=北川 麗
参加型ラブレターな戸惑いハチ=長澤英和
黒いペット8×4=崎浜 純
優しいジャイアンな彼=池田野歩
壁の可愛い絵=玉利樹貴さんでしょうか。

因みにこの日は椙山聡美さんの代役で作家の三浦さんが参加されてました。会場は靴脱ぎます、スリッパあり。

可愛いだけじゃないけども、可愛い、ロロ。
明けない夜

明けない夜

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2009/07/17 (金) ~ 2009/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★

カムイ。
生で観たのは初めてでしたが初心者でも楽しめそう。

ネタバレBOX

しんみり家族ものを予想して行ったら意外にサスペンスで面白かった。
黒澤明監督「天国と地獄」の刑事の気迫が頭によぎります。愛人1の変貌ぶりなんかまさに昔の伊勢佐木ブルースな女で・・・・スーツに白い靴下も昔を印象づけ、小道具、窓の木枠なども昭和。
生か死か判った時の反応。縁側に出て腰を抜かすお手伝いさんと、あらあなたってばそんなに泣いてるの?と言いたげな顔で立ちつくす妻、子供への愛情の差がくっきりと出ていました。
ちょうど階段が見える位置の席に座ったので上にあがってゆく感じとか奥行きがあります。入って右奥はスクリーンが下ろされた時、生地の厚みで舞台上が見えにくいのでご注意。
ああ、お願いよ、彼女に触れないでっていうシーンもありましたが(笑)
外伝を観た方がもっと楽しめそう。1時間35分。
ケモノミチ

ケモノミチ

ブルドッキングヘッドロック

ザ・ポケット(東京都)

2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

競輪CM
のナレーションが強く印象に残る喜安さんですが、やっぱり役者としても力強くて。まだかまだかと登場を待ち、後半やっとこさ登場する喜安さんを発見してはまるで熊でも出たかのように「出た!」とビクつく。
 兄弟、がいたんですけど兄弟っぽくないのでなんでかしら?と思って後で「ご挨拶」を読みましたらば、喜安さんは一人っ子だそうで・・・・なるほどっ納得。環境が芝居に出るのが面白いと思ったのです。兄弟間に尊敬が存在するのが目に見え、人間味のある昭和な兄弟みたいでした。
今回で4作品目の観劇になりますが、良い悪いじゃなく「ケモノミチ」はブルっぽくなかったですね。言葉が優しくない台詞も多かったせいかしら。リアルよりも明るさ、楽しさがブルの好きなところなので。にしても永井幸子さん、背中にのった憎悪が素晴らしかった。
次回「女々しくて2」楽しみにしています。

キドクラッチ

キドクラッチ

MCR

中野スタジオあくとれ(東京都)

2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★

泣かせ上手
な櫻井さんの恋愛観は他の作品からも見受けられます。ドッタンバッタンがあってもきっと愛に向かって走っているのだろう、という安心感が常にある。前回同様、近藤美月さんは飛んでいる。あずきさんのトランポリンで遊んでるみたいな強弱が抱きしめたくなる可愛さ。櫻井さんの本を熟知してるだけあってぐぐっと込み上げてくる終盤のシーンは見応えありました。櫻井節が60分に濃縮されていたので台本読みたい。ドリチョコは30人以内の観客で観るのがベストなんじゃないかしらーなんて。もはや人気があるので無理な願望ですが。

スメル

スメル

キリンバズウカ

王子小劇場(東京都)

2009/07/04 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

いい役者が揃ってますから
落ち着いてゆったりじっくり観ました。黒岩さんの侘び寂び、浦井さんのキャンキャンする箇所とかもうたまらなく良いのです。自分としては全国各地で芸術が重んじられ、東京に文化が集中し過ぎない時代が来たなら良い水の違う土地へ移動したいのが本音。この人口密度は異常。コンビニ密度も異常。そんなこんな頭をよぎる。その辺りも書くというのをなんかで聞いていたので楽しみにしていました。チラシから想像する母子以外の流れも初心者にも問題なく楽しめ、視点は自由に観られる芝居。作家のバランス感覚◎。役者の息づかいも◎。1時間40分。次も期待。

眠るために目醒める

眠るために目醒める

reset-N

王子小劇場(東京都)

2009/06/25 (木) ~ 2009/06/30 (火)公演終了

満足度★★★

初見。
過去と比較もできないので今回観た感じで・・・まず、円形ではないけれどコロッセオのような高低差の客席に驚きました。その分、光が一本一本長く、まるで天から降りてくる蜘蛛の糸。
内容は、どちらかというと作家の気持ちで普段観劇しているので頷く点もあり、場面ごとに判断を下す演出家の必要性も強く感じるので、私は興味深く観ました。が、100パーセント観客側の立場で観たなら共感されないのも解るし、削ってもよさげなシーンもあったように思う(←最後)。
全体では大理石や水族館などの冷たい澄んだ空気の芝居でした。退場のシーンの光の入り方など美しい。

永劫積み木遊び 瞬間ばーん

永劫積み木遊び 瞬間ばーん

劇団活劇工房

明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)

2009/06/26 (金) ~ 2009/06/28 (日)公演終了

聞いていた通り
本当に暑い会場です。気温と相談して本の内容からしても40分前後の芝居にしても良かったかな。実際は1時間40分でしたか・・・?予言者に振り回される人々の話。
以前観た「月並みなはなし」の中屋敷さんバージョンのように、二人同時に喋り、赤ポロシャツ、青ポロシャツ、赤メガネ、青メガネというような演出でした。動きはあの時のプロ達のように揃えるのは難しいので台詞だけ揃う(真似した訳ではないのでしょうが)。入学して始めたばかりの生徒もいたのかやっぱりバラつきはある、そりゃあ、ある。お世辞にも凄く良かったとは言えないけれど、芝居が好きだ!が溢れている元気な劇団です。明大は他の劇団も体育会系の挨拶で気持ち良し。

15 MINUTES MADE  VOLUME6

15 MINUTES MADE VOLUME6

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/06/25 (木) ~ 2009/06/28 (日)公演終了

満足度★★★

書くところが
一杯ある企画だなあ(笑)名前は知っているけど未見のままであった団体が今回は多かったので、知る為に行きました。
団体ごとに美術を変化させるのは見ていて楽しく、15分あれば充分芝居はできるし15分さえも持て余してしまう難しさを改めて感じた。

この企画に参加する劇団って集まりにくい時もあるんでしょうか。劇団でなくでもこの企画の為にできたユニット参加があっても面白そうに思うのですが。普段コントやってる人の芝居も観てみたいし一人芝居があっても。
役者で特に気に入ったのは杉田鮎味さん、篠崎大悟さん。茹でても灰汁が出なそうなお二人です。

コリッチに登録している人が、関係者よりも一般の観客の割合が多くなる日がいつかくるかもしれませんね。

ボーイ・ミーツ・ガール

ボーイ・ミーツ・ガール

ロロ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/06/25 (木) ~ 2009/06/28 (日)公演終了

満足度★★★

お洗濯がお好き
なようで(笑)怪我なく無事終わればよいですが・・・

ネタバレBOX

前回のように液体はないだろうなあ、15分だし、と思っていたけどやっぱりかけてしまうんですね。コインランドリーへ駆け込む姿が目に浮かびます。
ロロさんを観て、世代が本当に違う人達なんだなーと改めて。聞いていて台詞のテンポというかなんでしょう、パッキリ飛んじゃう感じ再び。
もう終わりかなって思ってからが今回も長く、25分くらいに感じます。
どうせなら背後の白い布でもっと色遊びをしても良かった。
前半が良かったので★3つ。
隣人と祝福

隣人と祝福

劇26.25団

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/06/25 (木) ~ 2009/06/28 (日)公演終了

満足度★★★

ビデオレター
が、面白い。暗い女子、一杯いますからね、杉田鮎味さんの畳の似合う役柄がしっくりくる。今回の中では一番芝居っぽい作品に思いました。

早く行け

早く行け

ワワフラミンゴ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/06/25 (木) ~ 2009/06/28 (日)公演終了

満足度★★★

そふと。
はんぺん食べてるみたいなふにゃふにゃした感じがけっこう好き。劇団名のイメージとこんなに違うとは。たまに触れたくなる作風。

遊ぶカネが欲しかった

遊ぶカネが欲しかった

バナナ学園純情乙女組

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/06/25 (木) ~ 2009/06/28 (日)公演終了

少し前なら
珍しさがあったけど、最近この雰囲気の芝居が増えましたね(良い悪いじゃなく)。アニマックスな感じはもう定番なのかも。劇団名のイメージ通りでした。ややファンキーな匂いは中屋敷さんの脚本だから・・・?

ハルメリ

ハルメリ

西村和宏(青年団演出部)+ウォーリー木下(sunday)企画

アトリエ春風舎(東京都)

2009/06/23 (火) ~ 2009/06/30 (火)公演終了

満足度★★★★

副都心線
で渋谷から行けるようになって便利になりました。はるはるめりめり。

ネタバレBOX

現代人の信念の無さからくる節操の無さ、があからさまに表現されていて面白かった。何かに信仰心を持って気を静めるしかないほどの貧困に喘ぐ国、までいかない今のこれでもまだまだ平和な日本をみました。
何でもいいから何か一つ自分に信念があれば、どんな境遇にあっても答えが出るのだろう。一部例外を除き強ければ先に謝るべしなぞ。
昔は「尊敬する人」の信念を真似て成長する子供も多かったように思うけど今は、多い意見に合わせて周囲と同化することで安心する人が多いのかどうなのか。

私はギリギリオッケーでしたが賑やかな演出は苦手な方もいるかもしれず。(スピーカーの音量と机を叩く音)
長野海さんが印象に残りました。

犬は鎖につなぐべからず

犬は鎖につなぐべからず

ナイロン100℃

青山円形劇場(東京都)

2007/05/10 (木) ~ 2007/06/03 (日)公演終了

今更ですけど
衣装が豆千代さんなのと振付が井手茂太さんなので観に行ったのでした。懐かしい・・・ほとんど覚えてる。鏡台の前に座る緒川たまきさんが印象的。上から見ると風車みたいに回転して劇場を遊んだ面白い振付でした。

根菜のちぎり

根菜のちぎり

643ノゲッツー

アドリブ小劇場(東京都)

2009/06/18 (木) ~ 2009/06/21 (日)公演終了

ブルで観た岩堀美紀さんが
まさか出演されてるとは知らなかったので、驚きと喜び。ふふふふっていう笑い方が漫画っぽくて面白い人です。

ネタバレBOX

設定はスーパー銭湯?での喫茶コーナーで繰り広げられる追いかけ過ぎな愛と友情の物語+濃い人。
時々これはちょっときついかなーと感じるシーンが今回もいくつかあって。
普通公共の場で、知っている女の子が嘔吐してしまったら体調を心配すると思うんです。ヤバいヤバい、ギャーギャー、どーすんだよこれ、とか本人の苦痛を考えたらとても言えないところ。「可哀想」と言う台詞の役者もいたけど引っかかりは薄まらず。

男女でやや強制的に対話させるシーン。
将棋の先手、後手、を用いたのは面白かった。残り10秒とか言われたら焦りますからね。

武富さんがとても小柄な役者さんの為、どうしても妊娠というイメージが湧き難く、「子供が子供を産んだ」をもっと強調しても良いかなと思いました。
帰りは問屋街を散策し帰宅。
逆鱗に唇を

逆鱗に唇を

地球割project

タイニイアリス(東京都)

2009/06/10 (水) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

嫌いにはなれない。
手前から奥から台詞が飛んでくる地球割スタイル、ステージを額縁みたいに囲っていたのと白テープの凹凸に声が吸収されてしまったのか聞き取れない台詞が多かったような(後ろの席では)。あらすじ説明で大まかに掴んだものの細かく理解できていない為、悩みつつコメントです。
蜘蛛の巣みたいな白の世界は照明が当たると綺麗で、繭の中にいるみたいでした。ステージと客席を真横から見たら「逃げられない人たちを遠くから傍観してる人々の絵」みたいでもあり、話の内容とは違う面白みを感じました。台詞が繋がるというよりは踊る感じなんですね、たまに置いていかれるのは私がトロいんだろうと思う。
これ以上やったらグロテスクかな、という線を気にしないで人間の滑稽さをもっと出しても大丈夫。高橋さんの世界は今後も観たいと思いました。

花のゆりかご、星の雨

花のゆりかご、星の雨

時間堂

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/06/02 (火) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

気分転換
になった久々のお芝居でした。昔カフスボタンを集めていた時期がありまして、月に一度骨董屋に行くのがささやかな喜びになっていた私。今回の時間堂はそんな風景と重なる興味深いものでした。別の場所であれば木目調の家具でも置きたいところ。ですが会場は無機質なルデコであるからそれに合わせたんだと思います。
 扇子で小道具を表現するのは面白かった。これは何だ、次は何だ、と聞こえる音と共に楽しくわくわくしました。扇子に柄が入っていたようですが、無地の方が良かったように思います。時間堂なら黒では寂しく茶、濃紺、サーモンピンクなど合いそう。

 「月並み〜」の時も私は涙したのですが今回も同じく物語に入り込むと涙が出た。アンティーク品って夢にまで出てくるほど欲しい!って思えるものが年に一度か二度、あったりします。手に入れることは誰かの時間も所有する覚悟が必要で、手放すとなるとそれは相当な覚悟が要る。時間を手放す勇気。モノへの気持ちも身に染みました。母子物語に意識を持ったほうが作家は喜ぶのかしらと感じつつ、こっちに反応してしまいました。
 雨森さん。彼女が喋る前から彼女のオーラに鳥肌が立ち、ほわほわしてしまって何度かペンを落としそうになった。とにかく一人一人がいい役者なので演技でかなり接近してくるが不安にならない。手が触れてもこの人たちなら平気と思う。

 そして星野さんが祖母を演じるシーン。膝と膝を擦りつけてしずしず歩く様にチラシの和服が浮かびます。まさかアラーキーの撮る女のような色香が発せられるとは想像もしていなかったので驚きました。それがあって★五つに相成りました。全体的に教育テレビの科学の時間みたいで、私は好きですね。大人だって遊びたいから。

追伸。少し寂しかったところだけいいですか。地方のことで一般的に「何もない」としてしまいがちですが、せめて時間堂だけでも例えば「たんぽぽでネックレスを作れる女の子が多いです」とか「鮎の塩辛を作る名物ばあちゃんがいます」とか、都心にはない「ある」を言って欲しかったかな。

「孤天」第一回 : 『例えば、皮膚』

「孤天」第一回 : 『例えば、皮膚』

コマツ企画

RAFT(東京都)

2009/06/11 (木) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★

80分でした。
川島さんの一人芝居は徐々にスピードが上がっていくので、聞き逃さないようにけっこう真剣に聞きます。そして今回も集中。

ネタバレBOX

ショートを順番にやるのかと思いきや、そこは川島さんです、全部のキャラのフル活用が段々意味を持って見えてくる。

登場人物はこれだけいます↓

アートな男、司会進行の男、四人組の男達、生徒を前にして話す男、市長を前にして話す男、愛を語る男、音楽を語る男、政治を語る男、お笑いに生きる男。

好きなキャラはアートな男のウシクダさん(?)それ以外も実に細かい。川島さんらしい役が多かったので、次回は普段あまりやらないキャラが観てみたい。
終わったら、あれ、やっぱり60分だったのかな?と時計を見ると予告通り80分経っていたのであった。

開演前に流れていた「やすやすめぐみーやすめぐみー♪」って売ってる曲なんですか(笑)
今日はコマツの本井さんがいたなあ。
実験シリーズその1 『境界』 【追加公演決定】~これが最後のチャンスです~

実験シリーズその1 『境界』 【追加公演決定】~これが最後のチャンスです~

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2009/06/05 (金) ~ 2009/06/28 (日)公演終了

ドミノ。
とにかく椅子を移動して観ていい、お菓子食べていい、写真撮っていい、ということだけ頭に入れて行きました。1時間20分。

ネタバレBOX

場所がわかりにくいのですがスタッフさんが声をかけてくだすったので無事、地下の会場に潜れました。

チケットが銭湯の札みたいな手作りの入場手形でありました。しかも自分の名前が押してある徹底ぶり。最後にピザは出てくる、ビールもあるしで友達と行ったほうが遠慮なく食べられるかと。芝居が始まれば、雑談オーケーとあってもやはり静かに観てしまうものです。こういう企画は友人と行くのがより良いと思いました。

芝居は「その10」まであったかな。ショートが沢山とは想像してなかったので軽い驚きもあって・・・
「鏡」「距離のとれない人々」は設定もわかりやすいし、絵的にも伝わりやすいのでもっと煮込んで具も入れて時間を長くとったらどうかなーと思いました。今回は実験ということでいろいろなネタを挑戦してみたようです。
「感想は切手付きの封筒が入ってますのでゆっくりと」という、あったらいいな、の親切がここにはありました。観客の声を聞きたいという真摯な態度があるので芝居はもっと面白くなれるはず!と期待を込めて。
斎藤真さんが印象に残りました。


愛妻は荒野を目指す

愛妻は荒野を目指す

チェリーブロッサムハイスクール

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/06/05 (金) ~ 2009/06/09 (火)公演終了

満足度★★★★★

暴れる人間交差点。
内容説明は苦手なので毎度のごとく感じたことだけ。

ネタバレBOX

これだけ一見、男性的力強さ、時に強すぎる場面が多い本であるのに、嫌悪感が何故出ないかというのは(あくまでも私は、です)作家の根底にあるいろいろな方面へ向かう愛、が深いからだろうと思う。特に根底にあり続ける子供たちへの愛。それが今までのどの作品にもありました。非常に女性的な感覚の強い作家で(と思ってます)「あなたを妊娠したい」なんかは「愛する人の子供さえいれば生きてゆける」といったメスの気持ちに似ている部分もあり、好き過ぎて食べちゃいたい、自分の中に取り込みたい、ひとつになりたい、いつも君を感じていたい、といった気持ちが入っていたと思う。今回の作品で一番共感した箇所です。
 荒川氏の振付。もっと激しいのがもっと観たいです、としつこく感想に書いていた(笑)私には嬉しいもので、振付の一つ一つに意味を潜ませているんでしょうね、これは何の意味だろうと考えるのも私の遊びになっています。今回は本を開いたり閉じたりという動き、イライラして髪をむしって集める動き、情報に操られた人間(ピエロ)みたいな動きなど・・・人数が多いので全部観きれなかったけど、本の言葉をきちんと拾っているんだなあと感心。
 右奥に潜むピエロと何度か目が合い微笑み合った今回の作品でした。
にしても東澤有香さん、いいなあ・・・またどこかで必ず観たいです。
イチキさんがカメラをかまえてステージが回転する時の曲名が知りたい。有名な曲ですよね。
 帰り際、「あーもうあたし死んじゃいたいよ、もうほんと死んじゃいたい、死んじゃいたい死んじゃいたい」とちょっと噛んでしまったことを猛省している三科さんを背に、帰路へと向かうのでした。

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