愛妻は荒野を目指す 公演情報 チェリーブロッサムハイスクール「愛妻は荒野を目指す」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    暴れる人間交差点。
    内容説明は苦手なので毎度のごとく感じたことだけ。

    ネタバレBOX

    これだけ一見、男性的力強さ、時に強すぎる場面が多い本であるのに、嫌悪感が何故出ないかというのは(あくまでも私は、です)作家の根底にあるいろいろな方面へ向かう愛、が深いからだろうと思う。特に根底にあり続ける子供たちへの愛。それが今までのどの作品にもありました。非常に女性的な感覚の強い作家で(と思ってます)「あなたを妊娠したい」なんかは「愛する人の子供さえいれば生きてゆける」といったメスの気持ちに似ている部分もあり、好き過ぎて食べちゃいたい、自分の中に取り込みたい、ひとつになりたい、いつも君を感じていたい、といった気持ちが入っていたと思う。今回の作品で一番共感した箇所です。
     荒川氏の振付。もっと激しいのがもっと観たいです、としつこく感想に書いていた(笑)私には嬉しいもので、振付の一つ一つに意味を潜ませているんでしょうね、これは何の意味だろうと考えるのも私の遊びになっています。今回は本を開いたり閉じたりという動き、イライラして髪をむしって集める動き、情報に操られた人間(ピエロ)みたいな動きなど・・・人数が多いので全部観きれなかったけど、本の言葉をきちんと拾っているんだなあと感心。
     右奥に潜むピエロと何度か目が合い微笑み合った今回の作品でした。
    にしても東澤有香さん、いいなあ・・・またどこかで必ず観たいです。
    イチキさんがカメラをかまえてステージが回転する時の曲名が知りたい。有名な曲ですよね。
     帰り際、「あーもうあたし死んじゃいたいよ、もうほんと死んじゃいたい、死んじゃいたい死んじゃいたい」とちょっと噛んでしまったことを猛省している三科さんを背に、帰路へと向かうのでした。

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    2009/06/07 00:47

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