鬼FES.2010
ロ字ック
APOCシアター(東京都)
2010/07/17 (土) ~ 2010/07/18 (日)公演終了
満足度★★★★
四者四様
3劇団がパンクロックを取り上げていましたが、それぞれのアプローチやカラーが違い、ネタがかぶっているという感じは皆無。
休み時間を利用した席替えのアイデアはグーだったと思いますが、椅子がもっとあってもいいのではと感じました。回を重ねるごとに大きな規模になっていくといいですね。
明日はユーストリームで楽しみます。
夏の夜の夢
桜美林大学パフォーミングアーツプログラム<OPAP>
PRUNUS HALL(桜美林大学内)(神奈川県)
2010/07/12 (月) ~ 2010/07/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
ベテランの安定感はないんだけど...
原作をかなりえげつなくデフォルメした演出でしたが、たくさんの役者が若いエネルギーで無謀に突っ走り、ステージ狭しと駆け巡るさまには、さわやかさすら感じました。「夏の夜の夢」は今年に入ってから、私が知ってるだけで、世田谷シルクが「美しいヒポリタ」というタイトルで上演済、来週には笑劇ヤマト魂が喜劇版と悲劇版を上演する模様。何だかブームですね。
ルーティーン247パラノイア
シネマ系スパイスコメディAchiTION!
新宿シアターモリエール(東京都)
2010/07/09 (金) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑→怖
個性的で面白い役者がたくさん登場し(特に、ちょっと老けたチャラ男とロウソク女)、ひたすら笑わせてくれるものと思いきや、最後は本当に心の病気という怖い展開になり、背筋がぞ〜〜っとしました。私もきっと、何曜日の何時に来て、いつもあのお弁当を買って行く...とか言われてそう。
「精跡-SEISEKI-」
角角ストロガのフ
サンモールスタジオ(東京都)
2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
3年分の狂気
アングラな場で、客もそれを承知で足を運んでるんだから、もっと狂ったことやろうよと常日頃から思っているのですが、今日のような作品を見ると、しばらくは結構という気になりました。変な具合に人工的で、変な具合に本能丸出しの獣的な、極めてアンバランスな世界。しばらくはトラウマになりそうです。満足度はプラスマイナス5、若葉マークは○と同時に×。
バカとロミオとジュリエット
劇団FREE SIZE
ザ・ポケット(東京都)
2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
満足度★★★★
やっぱりあの男
奇想天外なストーリーには見ているだけの私のイマジネーションも刺激されました。主人公の活躍によって、ロミオとジュリエットの筋がもっとあっと驚くような変わり方をしてると、さらにインパクト大だったと思います。ロミオ役の勘違いアクション俳優がシェイクスピアと出会って心の中の何かが変わる様も見たかった。
空いっぱい
アンティークス
OFF OFFシアター(東京都)
2010/07/01 (木) ~ 2010/07/05 (月)公演終了
満足度★★
天の川
どこまでがこの世でどこからがあの世で、どこまでが現実でどこからが夢なのか、頭の中が混乱しているまま、天の川が登場する美しいエンディングになってしまいました。プログラムには「このお話は観る人の数ほどストーリーが存在します」と書いてあったので、詩を味わうように、こちらでイメージをふくらませてあれこれ考えればいいのかなと思うのだが、想像力に欠ける石頭にとっては、これは非常に辛い。自分が試され玉砕した作品だった。満足度と若葉マークの×印は自分への評価です。
男女
MacGuffins
RAFT(東京都)
2010/07/03 (土) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★★
会場いっぱいのエネルギー
少ない役者とスタッフ、限られた予算と設備を十二分に活用して、譬えれば1+1+1=3ではなくて5くらいになっていた強力作品でした。誰かが絶叫して静まり返ったところに絶妙なタイミングで選挙カーが通ったので、客席には小さな笑いが起こりましたが、アドリブで気の利いた一言があったらドッカンだったと思う。
『ミルキー』
みどり人
阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)
2010/07/03 (土) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★★
日常のスナップショット
事件はいくつかあるが、特にクライマックスや締めくくりがないままエンディング。実際の日常生活もそうだよね。倦怠期っぽい人生を送っている登場人物達に、ゆる〜く共感した1時間半だった。
プロットは初めて行く会場で、見つからなくてあのへんを何度もウロウロ。居酒屋前に案内係の人がいてくれてよかった。
あかつき
LiveUpCapsules
pit北/区域(東京都)
2010/06/30 (水) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
夢二というと
名前の醸し出す雰囲気と画風から古き良き日本の代表だと思っていましたが、あの頃の日本は決して古き良きとは言えませんね。私の勝手な先入観や歴史観を正してくれる作品でした。夢二の生きた時代の歴史の流れ、政治運動、思想運動の流れがよく分かりました。
鏡花水月
ハグハグ共和国
新宿シアターモリエール(東京都)
2010/07/01 (木) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★
タイトルとチラシ画像から
タイトルとチラシの画像からふた昔くらい前の和風の雰囲気を想像していました(私の勝手な妄想)。RPGの世界に迷い込んだ女性の精神的成長の話だったが、女性本人がもっと厳しい危機や試練に立ち向かわずして成長はあるのかなあ?万華鏡よろしく、個性的なキャラが次々に登場してカラフルな世界が展開されていたのは、とても楽しかったんだけど...。
チアローダー! 〜みちなる人々〜(御来場ありがとうございました!)
ナルペクト
劇場HOPE(東京都)
2010/06/30 (水) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
ほんわか
悲喜劇やら恋愛やら社会悪の追及やら中身が濃くて終始面白く見ることが出来ました。こういう世の中なのでホームレス生活は明日は我が身だよなあ。
昼の回では終演後にトークショーがあり、演技中の役者の心の内が垣間見れて興味深かった。みんな、素のキャラもかなり面白かったりして。
THE TRUTH OF PALM
super Actors team The funny face of a pirate ship 快賊船
ブディストホール(東京都)
2011/07/06 (水) ~ 2011/07/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
超長編
原作があの南総里見八犬伝なので長丁場は覚悟していましたが、2時間40分かかって話は終わらず、後半は11月とか。コンパクトにまとめて話が薄くなっちゃっても困るし...。こうなったら後半も見に行きますよ。こんなにステキ冒険活劇なのに、なぜか古典の授業では取り上げられず、芸術的に過小評価されている作品なので、今回の大迫力の上演はタイトル通り再生、再評価だと思います。
喜劇 俺たちの心中は世界を泣かせる
劇団ズーズーC
秋葉原ズーズーC劇場(東京都)
2010/06/25 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
心中論
劇中に具体的な作品名やその解説が出て来たわけではありませんが、心中物の作品を解釈する上で「なるほど〜」という視点がたくさん含まれていました。笑いながらも結構勉強になっちゃったりして。
タイムカプセル
劇団活劇工房
明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)
2010/06/25 (金) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★
脇道が魅力的
怪しいマルチ商法のシーン、刑務所のシーン、飲み会シーンといった脇道が魅力的。特に飲み会のノリの良さは日頃のコンパでの特訓の成果だろうか。本筋での重要な出来事の動機の説明がもっと欲しかった。私が気づかなかっただけかもしれないけど...。
アウト・オブ・オーダー
ファルスシアター
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/06/25 (金) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
コメディもいける
前回見たのが慈愛にあふれた園長さんのいる幼稚園のお話で、今回がドタバタコメディ。こっちもいける!絶妙なタイミングで閉まる窓ももうひとりの重要な役者。
ホテル・カリフォルニア ~私戯曲 県立厚木高校物語~
Theatre MERCURY
駒場小空間(東京大学多目的ホール)(東京都)
2010/06/18 (金) ~ 2010/06/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
熱くてカッチョ悪い高校生
カッチョ悪くて熱い高校生活を送ってるほうが、後になって作品のネタにできていいですね。教室に冷房なんてなかったとおぼしき30年前の高校という設定で、汗臭さが伝わってくるようなリアリティがありました。
サウイフモノニ・・・
劇団チョコレートケーキ
テアトルBONBON(東京都)
2010/06/16 (水) ~ 2010/06/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
深い人間描写
科学の進歩と人間の幸福についての多面的考察、深い人間描写は見事な物。心にじ〜んと響く作品でした。物語の中心人物だけでなく、回りの人々の心も成長していく様には感動をおぼえました。
庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』
庭劇団ペニノ
シアタートラム(東京都)
2010/06/06 (日) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★
中途半端+αにリアル
皮膚とか臓器とか血とかまあまあリアルで、私にとっては結構ギリギリ。何回も上演するとなると、途中でギブアップして退場してしまう人もいるのではないでしょうか。夕飯は食べない覚悟で見にいくべし。腸や胃で音楽を奏でたり、手術されている人が歌い出したりといったコミカルな場面で救われました。今年最大の問題作でしょう。やったもん勝ち。
トバスアタマ
売込隊ビーム
「劇」小劇場(東京都)
2010/06/03 (木) ~ 2010/06/06 (日)公演終了
満足度★★★★
個と個のつながり
ほんわかな笑いが随所にあるものの、今回は結構怖い話。話のもう少し先の展開まで見たかった。本編終演後の100円300秒企画は余韻として楽しかったが、わざわざロビーに出ずとも、客席でチケットを買えるようなシステムがいいなあ。
SUPERNOVA
あなピグモ捕獲団
シアター711(東京都)
2010/06/03 (木) ~ 2010/06/06 (日)公演終了
満足度★★★★
宇宙の営為
2001年宇宙の旅の最後の10分間を彷彿させる作品でした。抽象性についていくためには、見る側の頭がスッキリ明晰になっておく必要があるかも。濃いコーヒーを飲んでから会場に行くべきでした。