満足度★★★★★
かなり個人的なこと
私事ながら。
育児により自由な時間もとれず、引越により距離的にも東京から離れてしまった私にとっては、小劇場を観に行くハードルがものすごく高くなってしまった。絶対に面白いと、観る価値があると確信できる舞台しか足を運べない。
週1ペースで観劇していた当時に、好きだった佐藤みゆきさんと浅野千鶴さん。(好きな女優は?と聞かれたら私はお二人の名前をあげている)初見はこゆび侍のエスカルゴ。最後に観たのはうつくしい世界。このお二人が須貝さんとユニットを立ち上げると聞いてどれだけ興奮したことか。これは観に行かねばならないと、夫に頼み子供たちにお願いし実に2年以上ぶりの観劇を果たした。
ネタバレBOX
小劇場の空気。距離感。息遣い。緊張。これだよこれ!やっぱりどんな娯楽にも勝るなぁと静かに感動した。好きだー小劇場。
梅ヶ丘BOXの雰囲気がまた芝居にマッチして、雑多な小道具、陰鬱な照明の演出がきいてる。
役者全員安心して見ていられるさすがの力量。
佐藤さんはともすれば役者のクセと思われてしまうところをキャラクターのクセにしている。噛んでもしくじり感がでない。キャラクターが興奮して噛んだようになる。すんなりそこに立っている。衣装は野暮ったいのになんとなくえろく見えるのは私が性的な目で見ているからかしら。だってお綺麗なんだもの。
浅野さんのコミカルなキャラがとてもはまっていた。可愛い。絶妙な間と返しに何度もにやにやさせられた。自然体で力みがまったくない。あぁ可愛い。ずるいなぁ。彼女のまっすぐに人を見る目と姿勢がとても好きだ。
須貝さん、とっても上手。特に怒りの演技がよかった。怒鳴る、脅す、押し殺す、戦慄く、静かにキレる、笑う、などなどのレパートリーが短い間にぽんぽん飛び出て、息をつかせぬ緊張感だった。
それぞれのキャラクターの過去をちら見せしながらも全部は説明しない、客に媚びない姿勢がよかった。それぞれの立場に説得力があり、この行動に出るのはこう生きてきたからだ、というバックグラウンドを感じさせる。矛盾や脚本による強制力やご都合をまったく感じなかった。実にしっかりしていた。説明しないでこの説得力。唸る。
時計を進ませる演出がよかった。
その間に何があったのかきちんと説明しない箇所もあったが、これ言っちゃうと多分ぐだぐだするんだろう。
ただ私の理解力不足というか、午前午後がいまいちわからず夜中?昼間?とわかんなくなった。そしてリアルに時計の針の分だけ時間が進んだのか、もしや何日か経過した?とちょっと混乱。後に「丸1日でこれだけわかった」的な台詞により前者だと理解したので、頭からわかっていたらもっと時間経過による行間を読めただろうに。
75分という短い中でもスピーディーに展開し、どう結論づくのだろうとハラハラしながら見守った。事件の面白さ、シブカワとの対決というクライマックスを見せてほしかったという欲求不満はあるし、サトミの行方を知りたい気持ちもある。まぁでも推理小説ではないし、この三人が今後も幸せであったらいい。
観に行けてよかった。お三方は私の一つ上になるのだけど、演劇界を離れ家庭に入った自分と、対極なように感じた。それが寂しいのか、なんなのかはよくわからないけれど、やっぱり芝居に関わって生きていたいなぁと思わせる熱量だった。
満足度★★
感情移入できない
登場人物がテンション高すぎて、突っ走りすぎて、今なんの話をしているんだろ…ってところがいっぱいあった。
まぁそれは私の理解力の無さゆえということでいいや。
ネタバレBOX
神代には恋人の幽霊が本当に見えてるから、別にそんなことしなくてもいるものはいるものとして扱えばいいんじゃないのかなー。
周りに認められないと嫌なの?
自分だけ見えてる方がよくない?
設定的だけ見るとよくあるラブコメみたいな。
死んじゃったけどずっとそばに憑いてるよ☆みたいな。
小説で勝った負けたの話をすることがもう違和感を感じてしまって。
文章には個性があるから面白いのであって、村上春樹が好きな人もいれば夏目漱石が好きな人もいるじゃないの。
どっちも好きな人もいるじゃないの。
どっちが勝ってるとか個人の価値観でしかないのに。
だからあなたの才能に勝てないとか負けて悔しいとかいう気持ちがわからない。
そういうのも相まって登場人物に感情移入できなかった。
紀恵が神代を死なせたくないと奮闘するのも、文芸部後輩たちの常軌を逸した行動もすべて、天才と評される神代の才能ゆえなのだが
こっちとしては神代がどれだけの文章を書くのかさっぱりわからないのでまったく共感できないのだ。
もっと人間的にいい奴だ!っていうエピソードがあったらまだよかったのに。
だから役者さんは最高に気持ちよさそうに演じてくれているのだけど、私としてはクライマックスでも「…ほう」という感じ。
ところどころに差し込まれるキャストの実年齢ネタや、テンションの高いボケツッコミのやりとりも、好きな人は好きなのかなー。
まぁ好みだから仕方ないよね。
衣装は凝ってたなー。
満足度★★
うーん
あまり好みではなかった。
ネタバレBOX
リアル芝居なのだがものすごーく間が長い。リアルな間ではなくつくられた間という印象を受けた。
会話にいちいち余談が多い。
リアルさを追求すればあちこちに話が飛ぶことは正しいのだろうけど、客に見せるものとしてその展開が必要なのか?と疑問に思う。
そしていちいち暗転を挟むので気持ちがぶつ切れてしまう。
肝心の客の見たいものが省かれる。
1組の夫婦の離婚問題がどうなったか、その解決手段は見られず、ラストシーンではなんとなく元鞘状態にいる。
結局解決したの?結果だけ見せられてもなんだか釈然としない…。
ラストシーンは実現することのなかったA嫁と父親の会話。
そのわりには会話の内容が具体的。タイトルのあきざくらはここでしか出てこなかったし、タイトルの整合性をつけるために無理やり用意したかのような印象をうけた。
満足度★★★
遅ればせながら
病院の待合室。
危篤状態の父の病室に子供やその家族が集まってくる。
3年前の火事を境にバラバラになった家族。
病気の父の面倒を見ていたのは若い愛人だった。
火事の真相。
カナリヤを逃がしたのは誰なのか。
そして今夜死ぬのは。
ネタバレBOX
今村さんの本は、いつも話題の中心となっている人が登場しないことが多い。
いなくなってしまった人だったり、これからいなくなろうとしてる人だったり。
その人物がちょっとした不可解な行動や疑問が残るような言葉を発してたりして、残された人間がそのことについて考えを巡らせるパターン。
そして正解らしき答えが提示されるものの、本人に確認できないのでいつも真相は闇の中。
このもやっと感。
手に入りそうで入らない感じ。
手に入ったものが正解でないかもしれない感覚。
ちょっと「感」って言葉使いすぎだけどwまさに「感」なんだよな。
推理小説みたいに答えはこうでした!って明かされる舞台もあるけど、残された側の「この答えで納得するしかない」っていう気持ち。
これが今村さんだよなー。
おもしろかった。
しかし役者さんがなー。
力量にばらつきあるのと、癖が色濃く出ちゃってて気になる。
キャラクターが二次元寄りになってるっていうか。
この話をするのであれば圧倒的リアリティが必要かと。
岡本より子さんの演技はすごく好き。
満足度★
ん
舞台美術はよかった。
ネタバレBOX
好きなのはわかるんだけど趣味を押し付けすぎで私には何が何だかでした。
開始5分で飽きてしまい、全然単語が頭に入ってこなくてとにかく客にたいして不親切な印象で即帰りたくなりました。
でもみなさん面白かったって言ってるのでこれは私の理解力のなさですかね。
ハードボイルドのお約束感がお約束すぎて笑えてしまう私の好みには合いませんでした。
あと前説のイラッと感はどうにかしていただきたい。
「ていうか」や「~とかぁ」って前説で言っていい言葉でしょうか?
口語体で喋るのは礼儀としてどうなんでしょう。
満足度★★★★★
伝えたい
泣いた。3年ぶりに芝居見て泣いた。
鼻すすったり手でぬぐったりすると周りの集中切らすから流れるままに垂れ流しにしてたんだけどそしたらもうなんか声だして号泣したくなってきてこんなに泣きたい欲求を刺激されたのは初めてだ。堪えたけど。
ネタバレBOX
浅野千鶴さんが本当に良い。
純粋でさー、本当に透き通ってて、すごく自然で迫力あって素敵だった。可愛かった。
もう一人のお目当て佐藤みゆきさんが今回乞食の役。
あんなに可愛いのに…そんな汚い格好を!と最初ショックだったんだけど(笑)目を奪われるほどに今まで見たことない佐藤みゆきさんがいた。
その声どこから出してるのー。
脚本も良かったわー。
オリジナルファンタジーの世界観の確立。
説明くさくなくてちゃんとそこに暮らしてる人々がいて。
れきしの勉強が歌を歌うことだったり、ふうせんにんげん=バラって呼称も綺麗。
本当汚いけれど美しい世界。
セットも素敵だった。
あの狭いサンモールのなかにあそこまできちんとした壁や家や世界を作り出せるものなのか。
クライマックスの「好きだ」の連続にぶわっと泣けてしまって。
でもピコとニカロは出会って数日だから、もしこれが長年付き合ってきた恋人同士とか、夫婦だったらもっと感極まったと思うの。
長年罵声の言葉しか掛けられなかった相手に初めて気持ちのままの愛の言葉を伝えられる。
(たとえばニカロの両親がその役目でもよかったと思う)
バッドエンドスキーとしては最後はやっぱりニカロがいなくなってほしかったな。
でもすごく素敵なお話でした。
旦那に「愛してる」と伝えたいと思いました。
満足度★★★★
日韓
韓国の俳優さんと日本の俳優さん、玉置さんも言ってたけどなんかやっぱ変わんないなーって思った。
芝居の熱量とか舞台にいる姿とか。
しかし、なんか舞台思い出そうとしても静止画でしか思いおこせない。
いや、柿って言ったらスピーディーな演出とか躍動感とかパワフルな動きとかがもちろん持ち味なんだけど、今回静の印象がすごい強い。
それは最後のシーンのせいかもしれないし、アッパーライトで陰影が強く出てたからかもしれない。
とにかく画的にとても綺麗だったのよね。
ネタバレBOX
韓国語と日本語が入り混じった舞台だったけれども、日本人が韓国語を喋ったり、韓国人が日本語を喋ったりもしてた。
片言かわいい。
相手に気を使ってるときは相手の言語を喋って、適当にあしらうときは自分の言語を喋ってるんだそうだ。
私の隣の人が頭がっくがくしながら寝てたり、後ろの人が笑い取るシーンじゃなくてもうふふあははってかなり笑い声のボリュームでかくて気になっちゃった…。
アフタートークのお二人が可愛すぎ。
中屋敷さんは始終ピンクパンサーのぬいぐるみいじってるし、玉置さんは演劇好きすぎて表現したいことがうまく言えなくてもどかしそうでめっちゃ可愛い。
レディースナイトだからポストカードもらえた!
深谷さんエロい、玉置さんカッコいい。
満足度★★
気になってしまった
タイトルと『心優しき日本人ならではの《みんなで相談しよう》型サバイバル・コメディ!』っていうあおり文句に惹かれて行ったのだけど期待しすぎたかな。
まぁ好みでしょうか。
ネタバレBOX
コメディってほどコメディじゃなかったし、部屋も戦場になってなかったし、日本人特有の相談の面白さもたいして見れなかった。
ところどころリアリティの無さが気になって。
たとえば電話が鳴ってるのを気にしてるのに、シャツを手に取って着てから電話に出るとか。いや、別に裸のまま出ればいいじゃん?
これが3回くらい繰り返されて、明らかに意図的なんだけど何を表してたんだろう?
最初に自殺しそうな素振りを見せてたのもよくわからなかった。
自殺→皆で協力して生き抜こうっていう心境の変化はわかったんだけど、肝心の自殺の理由が不明。
コメディってネタふりがやっぱり難しくて、前の状況が次の状況を呼び収拾がつかなくなってくのが面白いと思うんだけど、物語に連続性がないというか、ネタが突発的というか。登場人物の出捌けの理由もご都合主義っぽかったしキャラクターもわざとらしかった。
肝心のゾンビもうまく作用してなかったような。
窓の外で何が起こってるか想像できない。
危機的状況なのかもよくわからないし、登場人物たちがゾンビをあんまり恐れてない。
まぁこの辺(自分たちは平気と根拠もなく思ってる)が日本人らしいといえばらしいのだが。
役者さんの個性は色濃くあって、キャスト数多くて平凡な名前なのに誰が誰だっけ…?ってならなかったのが凄い。
でもキャラ押しだなって人が何人かいた。
満足度★★★★★
念願
王子、アゴラと見逃してきた玉置さんのいまさらキスシーン、念願かなってようやく観れた!
ネタバレBOX
もうとにかく玉置さんかっちょえぇー!
独特の抑揚のある台詞まわし、女子の制服着ててもわかる筋肉質な身体、驚異的な身体能力、引き締まったお尻!(笑)
玉置さんのお尻見るの久しぶり!素敵!
全国まわっての集大成、そして今日は千秋楽ということで気合入ってたんだろうな。
前半の力強くかつ軽妙で転がるような膨大な台詞と、
後半の死んだような空気の重さと時間の停滞具合のギャップがすっげよかった。
目離せない。
耳が必死。
観てる側にも物語についていこう(参加しよう?)とする積極性があるんだよなー中屋敷さんの舞台は。
30分で終わりなんだけど、これ30分か…
すげぇ濃厚な30分。
舞台上の事象に夢中で時計すら見れないもの。
アフタートークつき。
玉置さん可愛いなおい…!!
最初はマイク持ってパイプ椅子に座ってたのに最終的には地べたに正座で地声でしゃべり始めたし。
つられて進行の方も同様にw
質問くれたお客さんに対して深々と頭下げすぎてお尻浮いちゃってるしww
なんて丁寧な人なんだ。
とにかくすんごい芝居を愛してるんだ…っていうのが伝わってきて素敵なアフタートークでした。
会場のやわらぎホールは、うーん400人くらい?500人入るかな?くらいのでかいホールなのだけど、お客さん座ってるの前のほうの真ん中のみ!
ざっと40人くらいしかいない!
これは…どうなんだ。
この前の中屋敷氏のワークショップの集まり具合といい、かなりの宣伝不足じゃないのか…?
やってる人たちは集客力のある人材なのに。
満足度★★★
トレンディーを期待しちゃった
競泳水着はNOT BAD HOLIDAY以来。
上野さんの本好きなんだよなー。きゅんきゅんする。
ただ今回はちょっと毛色が違う模様。
ネタバレBOX
序盤、関係性とお互いをどう思ってるかがわかるまでちょっと物語のテンションが惰弱してた感が。
あとところどころ差し込まれる小ネタが悪目立ちしたような印象。
や、面白かったんだけどね。甘栗とか。
会場爆笑だったし。
ピアニストとしての才能とかを語るところ、なんだか演劇に置き換えて見てしまった。
75分だったけれど、それでもやや長いな…と感じてしまった。
初の劇団員だけの公演だが、なんか競泳水着ってこうなんだっけ…って思っちゃった。
(トレンディードラマシリーズしか見てないからなんとも言えないけど)
三人がそれぞれ個性的で力のある女優だからなのか、その力が同じ方向むいてないような、拮抗してるような。
なんかユニット見てるみたいな気持ちになった。
そんなん大きなお世話だろうけど…ね。
とりあえず細野さん可愛い。大好き。
満足度★★★★
感覚的な芝居
凄い面白かった。
舞台美術がなんかいいなぁー。
舞台空間が視覚的により立体化してる感じ。
役者のふいに見せる間とか表情とか吹きだしちゃう。
なんか終始にやにやしてました私。
リズミカルな台詞と、役者の身体がつくりだす異様とも言える空間。
それをそんなふうに使うのかっていう驚きが安ピンの舞台の面白さ。
一見やってることは意味不明なんだけど登場人物のなかではちゃんと理由があって意味があってだから押しつけがましくない。
計算されたシュールって綺麗だよなぁ。
すごく感覚に訴えてくる感じでした。
ネタバレBOX
箱に対する集中力がきれないように細心の注意を払って様々な角度から箱の存在感をアピールしていた。
しかしどうしても途中箱から興味がそがれてしまうとこがあったかな。
まぁその頃はカニに夢中だったのですが。
あと最後に出てきた中身が人かぁ…。うん。
もっと突拍子もないもの(ちょっと思いつかないけど)がでてきたらよかったな。
満足度★★★★★
新しい柿
どうしても初日しか行けなくて、でも初日は早々に売り切れてしまって、なので当日券で飛び込んできました。行ってよかったー!!
新しい古典。元々ハムレット好きなのと、知ってる女優さんばかりなのとでとっても楽しめました。
中屋敷氏の女優ラブ!なところがびんびん伝わってきてにやにやしちゃった。
今までの柿メソッドとはやや違う趣。一番ぎゅっと詰まった作品だったのでは。というかもうなんていうか作品のクオリティが過去作の粗暴な感じ(それもまた好きだけど)と全然違う。濃密で勢いがあってすごい面白かった。
今後も続けてほしい。
アフタートークであったふんどしギリシャ悲劇も是非ww
満足度★★★★
遅ればせながら感想です
15ミニッツメイドの高クオリティを保つ主催側は
どんな芝居を見せてくれるのか…!とワクワクして行きました。
ネタバレBOX
登場人物はキャラは濃いけど、どこかぱっとしなくて、
でもそれがまたいい味を出していて。
岡野さんのキャラが好き。
いや、でもこれはかなりコミュニケーション能力ある人に見える。
いじめられて生きてきたとは思えない。
そういう意味では痛々しい今村さんはいじめられっこだな確実に。
魔美役の北川未来さんの地味~な感じがよい。
結局幽霊と言うことは展開に作用しなかったし(笑)。
ストーリーもいい感じに緩急のメリハリがついてて、飽きも来ず最後まで引き込まれた。
おわりの会楽しかった。
いつもトーク系は聞かずに帰ってしまうのだけど、聞いてよかった。
作・演の中嶋氏の3.11以降の苦悩?的なものがすごく共感できた。
表現できるものが狭められた、あるいは自ら狭めようとしているっていうの。
まさしく。まさしくだよー。
「なんか質問ある人~」って言われて、無粋を承知で聞いてしまいたかった。
結局隕石は衝突したのか。
…とことん無粋なので聞かなかったけど。
この愛すべきキャラクターたちが消滅してしまったら嫌だなぁ。
満足度★★★
期待しすぎました
いつも思うのだが、ぬいぐるみハンターはやる内容が決まる前にタイトルやチラシを決めてるのだろうか?
タイトル・チラシと本編関係なくない?
ツイッターでぬいぐるみハンターをフォローしてたら、感想をリツィートしまくりでその内容は絶賛コメばかり。
もちろん期待マックスで挑んだわけですが…
期待しすぎた。
いやぁ面白かったんだよ。
ポップではちゃめちゃでパワフルで可愛くて。
でも…こんなもんか、と。
前回と同じだなー。
ネタバレBOX
もっとストリートチルドレンの疑似家族愛をクローズアップしてほしかった。
チルドレン以外の人が出張ってたし。
スミカが学生的年齢なのに秘書やってるのとか不思議。
暴力シーンは嫌いだが花火での終わり方は好きだ。
絶賛する人ばかりなので(いや絶賛コメしかリツィートしてないのかもしれない)絶賛しない人がいてもいいじゃないと思う。
ああいうのに出たい演劇人が多いのかな。
わちゃわちゃするのが流行りなのかな。
もうわちゃわちゃはいいや。
次回のロミジュリが見たい。ガチっぽいので。
満足度★★★★★
面白く興味深い
久々に涙が出るほど笑った。
ネタバレBOX
役者にそれぞれ「見ざる」「言わざる」「聞かざる」の制約がついてて、しかし普通の日常をこなす。
例えば喫茶店。例えば自宅。例えばあっちむいてほい。
見えない人は声と発せられる音のみで判断し動いて、
聞こえない人は相手にジェスチャーをしてもらいながら会話を理解する。
話せない人はとにかく意志表示が難しい。
その枷によるすれ違い、あるいは偶然の合致がとても面白い。
見えない明星さんはハンガーラックを探して舞台上をさまよい続け、とうとう舞台から落ちましたから(笑)。
会話は台本通りかと思いきやほぼアドリブらしい。
(なので明日観に行くと今日とは違う会話が繰り広げられるんだろう)
リアルにコミュニケーションが困難な状態。
特に話せない人のジェスチャーは解説がないと観客もきょとんとしてしまうw
会場の一体感が凄まじかった。
コップ倒しそうになって「あぁっ!」と思わず声が出たり。
既出でサーコさんがおっしゃってたが、
例えば目の不自由な方と耳の不自由な方が会話をする場合同じようになるのだろうかと思った。
しかしあくまで役名は「見えない人」ではなく「見ない人」。
ふむ。ここに作・演の小池さんの思惑があるのではと思う。
タイトルの『サヨナラ』が勿体無い。
この不自由な芝居の面白さはこのタイトルではてんで伝わらない…。
満足度★★★
本すき
今村さんの言葉は美しいなぁ。
日本語が幻想的な言語であることを認識させられる。
ネタバレBOX
狭い舞台上でいろんなところから役者が出たり入ったり。
特に最初のベッドへ退場するアイデアは凄い。
めまぐるしい展開。
あちらこちらですべての人物が関わり合っていく。
カヤの物語。
ヨゴトの物語。
モーツァだっけ?シューバだっけ?の物語。
どれも話の核になりそうなものばかりなのだが、
いまいちメインになりきれず失速していくような印象をうけた。
主役はやはり冴子か?
でも主役らしいことあんまりしていないなぁ。
最初の疾走感に期待したのだが、クライマックス感が薄く、オチがあっけなかったかも。
しっとり気味のノーチラス。
女優陣の恍惚とした魅力的な表情に比べて、男優陣が弱かったような気が。
あと音響・照明がチープだったような…。
使用してる曲はいいんだけど、入り方とか切り方が私好みではなかった。
今村さんの本はほんとすっげ好き。
満足度★★★
今年は七夕しようかな
BOXinBOXの広さがよくも悪くも影響してしまったような印象。
声が届かない役者さんがちらほら。残念。
殺陣をするから広さが必要だったのかな。
役者全員に見せ場があるために逆に散漫になってしまったような気が。
主役は誰だろう?
ネタバレBOX
ここから先全部好み。好みの問題れす。
私は現実世界にファンタジーが混じる話が苦手。
人物の気持ちがリアルに感じられない。
脚本上の都合により動かされたつくりものの気持ちに思えてしまう。
登場人物が舞台上で起こった不思議を許容してしまうのが共感できない原因。
もちろん出来事を受諾しないとストーリーが始まらないのはわかっているが。
だから変にリアルっぽい話と、
ファンタジーくさい単語とが入り混じると困惑してしまう。およよ。
タイムトラベルの原理とか検証したくなる。
あの本に書かれてたのはなに?
中盤から役者のダッシュはけが多用されて、はけ口の布のひらひらがやや気になってしまった。
和風っぽくグラデ染めの綺麗な布なのだけど、基本はけ口ひらひらするのってNGな気がする
クライマックスで主役格の柚月が犠牲になり消えてしまう流れになり、主役なのに!?とハラハラ。
しかしこの物語はどちらかというとカササギという【脇役】を主役にしたストーリー。
自己犠牲というか…まぁこれでいいのかもしれない…と思ったら、最後の最後に結局柚月は犠牲にならなかった。
客の予想を裏切るハッピーエンドだったけど、バッドエンドでもよかったと思う。
金吾とみやが元の世界に戻った瞬間のリアクションとか出来事を見たかった。
それによってどう時代改変が修正されたのか、
葉月が再び時空を超えたあとどこに行ったのか、
正臣も結局どうなったのだろう?
はぶかれてしまったところがとても気になる。
その後の物語を見たい。
折鶴を鶴でなくカササギとして飾る神社の風習はすごく素敵。
笹の葉を使ったダンスとか、短冊を結ぶ仕草とか、舞台上の画はとても綺麗。
満足度★★★
企画は面白い
前情報も何もなく「続きを書いてね」って渡されるものだから、うまいこといかないのはわかってるんだけれど。
企画としてはとても面白いけれど、物語を楽しむために見るとストレスを感じてしまう。
それぞれの作家の個性はすごく出てたと思う。
ネタバレBOX
上野さんらしいキャラクターで、あと三日で閉店する喫茶店という「起」の導入にわくわくした。
謎の予約電話とか、めちゃめちゃ怪しい客とか、不倫カップルとか、
今後いじられそうなネタを満載に振りまいて、後の人がどう消化するのかとにやにや。
しかし、あんまり関村さんがネタを拾ってくれず、それどころか登場人物どんどん増えちゃって収集できるのか?と不安になる。
それにやっぱりキャラクターが違う気がする。
下西さんの世界観はもう全然違う。全然違うんだもん。
無意味にシリアスな鬱展開。
野坂さんが無理やりまとめあげて、なんとか物語の整合性をつけたものの、
各所に見られた矛盾をすべて解決するにはいたらず。
(でも野坂さんの担当部がシチュエーションコメディで一番笑えた)
それならもう私は競泳水着の芝居を観に行った方がいいなと思った(笑)。
満足度★★★
シュールの奥に
最初はシュールさに全然ついていけなくて。
その場その場の事象をただ見るだけ。
琴線に触れる言葉や会話が多々あるものの、すぐにそのシーンが役者の「終わり」という言葉により強制的に終了してしまう。
あぁもっと続きが見たいのにっていう欲求不満。
しかし終わってみるとなんとなく言いたいことがわかった。
(芝居のタイトルで否定されてるけどw)
バラバラになった本のページを片っ端から拾い上げて見ているようなそんな気分。
整頓された物語だったらさぞ美しい本だっただろう。
まぁこのごっちゃな感じをつくりたかったんだろうけども。
女優陣の愛くるしいこと。
恋する女性の切なげな瞳が印象的。
満足度★★
自信作…?
あ、もう一年…
去年のですけども今更ながら感想。
今年も再演するようですが、何回もやるほどの自信作とは思えないのですよどうも。
ネタバレBOX
あるイベントのスタッフたちが話をしている。
ふとしたことから戦争経験者の自分たちの祖父世代の話になり、一人のスタッフの養父が恋をしていたであろう女性を探しだすという話に発展していく。
養父のいた部隊は芙蓉部隊。
そしてシーンは戦時中の日本へ。
戦争へ行く男。見送る女。
ははぁん?この二人が養父と恋人の女性ね?
男が所属する芙蓉部隊は確実に戦果をあげていく。
女は台湾に渡り…なんか兵隊さんの手伝い。←うろ覚え
二人は離れたところにいながらもお互いを思い必死に生きようとしている。
まぁいろいろあって二人は戦争の犠牲に。
(・∀・)?
待て。
じゃあ養父は彼ではなかったのか!?
焦点がいつのまにか変わっており、芙蓉部隊にいる別の隊員と身の回りの世話をしている女学生のその場限りの中途半端な恋にスポットが。
あれ?
さっき死んだ二人はもうどうでもいいの?
私どこで乗り遅れた!?(°Д°;≡°Д°;)
女学生には許婚がいたため隊員は想いを伝えることなく別れ、死ぬまで独身をつらぬいたと。
養父はその隊員の方でした。
最初に登場した男女をずっと追っていたのに、最後に主人公がすり変わるという観客への最大の裏切りに大変動揺しました。
これを狙ってやっていたのならまんまと罠に嵌ってしまったわけですが、どうもすっきりしないぞこれ。むー。
前にもグーフィーを見たことあるけどなんか気持ち悪いなぁと思うところがあってまったく同じ既視感が。
ストーリーとは全然関係ないところなんだけど、説明してくれないネタ振りがあったりするんだよね。
今回もその感じがあって。
「はい、その件ですが…はい!本当ですか!?ありがとうございます!どうかお願いしま…あ、もしもし?もしもし!?……はぁ」
何故切られた。(;´Д`)ノ
なんか知らんが承諾されたんじゃないのか?
「じゃぁ○○さんのためにもう一度説明します。いいですか?これは…」
「講義中失礼します!~~~が!」
「なんだって!」
講義聞かせろ。(;´Д`)ノ
という本筋にはまったく関係ないどうでもいいところなんだけど欲求不満になる部分があってこれ結構気持ち悪いの私としては。
あと、えーっと、年齢設定がよくわからない台詞があってどう見ても同世代なのに「死んだ息子に似ててね…」と形容されたり。
いろんな年齢の人いるのにうまく当て嵌められなかったの?
超滑舌甘い人とか、役者さんのレベルがバラバラだったり。
ところどころで感じるアンバランス感がむずがゆい。
舞台が鹿児島なので鹿児島弁が頻出。
かごんま可愛えぇ。方言萌える。へーんにょ。
しかし同行した隣の鹿児島人がなんかやきもきしてるのがわかった(笑)。
地元民からするとアクセント違うとかあるんだろうなー。