歳岡孝士の観てきた!クチコミ一覧

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ねぼすけさん

ねぼすけさん

バジリコFバジオ

サンモールスタジオ(東京都)

2012/09/27 (木) ~ 2012/10/02 (火)公演終了

満足度★★★★

演技力の高さとアイディア
演出のアイディアが斬新。
他との違いが明確で、独特の作風の人形がとても魅力的。
前説がものすごく面白かった。

日常を描く話は役者が上手くないと面白く観れないけど
これは面白かった。


ネタバレBOX

催眠術師など謎の存在や泥棒を飼うなど、シュールな点がありそれも味になっていて面白い。
終わりにむけて、普通ならきなこがこんなのひどいよやめてよと旦那に言う展開かと思いきや
逆にきなこは自分の生きている日常を守りたかったことが意外だった。
いきなりサザエさん的な家庭が、地球ではなく月で、造られた生活であったというのも意表を突いていた。
時々見る話だけど、日常がリアルに描かれていてそのような発想が浮かんでこなかったため
受ける衝撃はおおきい。脚本と演出の力が大きいのだと思う。

帰りに、人形を販売していた。非常に高品質。
ベアードを買って帰ったけど、家に帰ってからHPを拝見したら
鬼太郎がものすごいクオリティだった。
あれはもっと早く行けば販売していたのかなあ?
だったとしたら早く行かなかったことを激しく後悔。
落人たちのブロードウェイ

落人たちのブロードウェイ

Theatre劇団子

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しい気持ちになる
チラシの印象通り、元気をもらえる系のミュージカル。
澪乃せいらさんが宝塚出身の力を見せて、ミュージカルパートに華を添えている。
小手伸也さん率いる村人たちの直球のエネルギーが心地よく、感情移入しやすい。
また、つぶやきシローさんが不思議な存在で、舞台がさらに味わい深くなり
個性的な面々が絶妙のバランスを取っていて面白かったです。

ネタバレBOX

これは個人的な好みですが
てっぽう水が襲い、みんなが避難するのは意外な展開ではあったけど、
それまでのバラバラになっている人たちの心がひとつになって立ち向かい、
現状打破する的なベタな収束感&すっきり感が欲しかったかも。
つぶやきシローさんの二千万返せちゃったね、のくだりは非常に好きでした。
白虎隊風雲録 コダマ!(CM大会最優秀賞受賞!)

白虎隊風雲録 コダマ!(CM大会最優秀賞受賞!)

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/09/26 (水) ~ 2012/10/01 (月)公演終了

満足度★★★★

少年漫画好きが燃える設定
JOJOとかシャーマンキングとか、少年漫画好きが燃える設定。
メインキャストを担う丹羽さんがいままで見てきた作品の中で、
緩急の幅が広くて、今回の役が一番好きだった。

コダマの設定(武士の選択がシブい)がぶっ飛んでいて
歴史オールスターが活躍するので、
例えば映画アベンジャーズみたいな感じで見るのが正解な感じ。

ネタバレBOX

戦では、攻め込まれる側はいやがおうでも敵を退けなければならない。
圧倒的な力を持つコダマが現れることで、その葛藤から
どうしてもコダマ同士のパワーゲームにシフトしてしまう。
そこが少年漫画的な展開の難しいところだと思うのだけど、
本来人間の情念を揺さぶる恐怖や責任や期待などをコダマが背負ってしまうので、
登場人物の悲哀がライトに感じてしまうところがあった。
演出の狙いなのかもしれないのだけど、
個人的にはぶつかり合う意地や信念みたいなものがもう少し強く感じたかったかも。

「花野」「紙風船」

「花野」「紙風船」

85000企画

ゆうど(東京都)

2013/09/10 (火) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

空間を活かした舞台
静かな物語。
小林尚臣さんの演技が渋かった。
古民家を舞台に使っての芝居。
雰囲気がとてもよい。
劇場でやる芝居とは一線を画した趣き。
とても良い時間が過ごせた。

ピンキリ

ピンキリ

OZABUTON

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2013/08/03 (土) ~ 2013/08/04 (日)公演終了

満足度★★★★

新しい試み
「やりたいことがいっぱいある」という情熱を感じた。
代表本人が小劇場の慣習を一から点検してやってみよう、という
チャレンジ精神にあふれた舞台だと思う。好印象。
知り合いじゃないお客様限定のWAS割(人数制限なし)というのも良いと思う。
オムニバスの作品の数自体は減らしてもいいかもしれない。
二人の役者の魅力で、楽しめた。

ネタバレBOX

最後の話、台本としては強引にまとめた感じはするけど
お客さんに拍手をして去っていく、というのは新しかった。
ただ客席と舞台の照明を逆転させるのは、もう少しうっすらでもいいかも。
あの状況だと(客いじりがくるかも、とか)お客さんの方が緊張してしまって、
なかなか拍手しづらいのかもしれないと思った。
ロング・グッドバイ

ロング・グッドバイ

羽生一家玉組

ザ・ポケット(東京都)

2011/04/13 (水) ~ 2011/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★

拝見しました。
主役コンビには、過去を背負ってそこにいる、という
神秘性がもっと欲しいと思いました。
素直な感情をストレートにぶつけすぎな印象。
二人が会わない間にこんなことやあんなことがあったんじゃないかという
さまざまな可能性があるはずだが、
そこが台詞でない部分で感じられたら良かった。
伏線や心情の積み重ねが多いので
役者もきちんとシーンを積み重ねて欲しい。

舞台美術は色使いが良かったし、衣装もおしゃれで良かったです。
死体も良かった。
パンフレットの役者紹介の文章が印象的でとてもよかった。
個人的には凛々役の方の滑舌と演技が素晴らしかったです。
お値段との兼ね合いで★3.5です。

監獄彼女

監獄彼女

Unit Blueju

戸野廣浩司記念劇場(東京都)

2010/11/18 (木) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★

エンターテイメントとしてアリ
きれいなお姉さんがキレのあるダンスを踊っている、
というだけで、男目線でいうと価値が、ある(笑)
ダンスが本業の方が多かったのかな?
台詞がもうちょっとな感じの方がちょこちょこ…。

話の着眼点はよかったのだけど
全体的に、いきなり予兆もなく突発的に出来事が起こるので
もっと伏線を織り交ぜてもよかったかもと思います。

座席はパイプ椅子でした。劇場ちょっと空調が暑かったかな?
天井が低いので、後ろの席だと少し観づらいかもです。

ネタバレBOX

あとでチラシ見たら、宣材写真と舞台メイクが違うので
どの役が誰だったかいまいちわかりづらいかも。。

主人公の妹が、ホテルに連れ込まれトイレで姉に助けを求め
姉がナイフを持って助けに来るが、あやまって刺してしまう。
そして裁判で有罪判決を受け、そこから監獄生活が始まる、という話なのだけど。
プロローグでは、たとえば主人公はいつも悪さをしていて
警察の調書を悪く書かれてしまって裁判に不利になった、とかの補足が欲しい。
清楚で堂々としている(多少男勝りな)姉が体を張って妹を助けに来たのに、
なぜ実刑判決なのか?という理不尽さが強い。
全体的に、説明されていないピースを頭の中で
埋めていかなければならないことが多いかも。

また妹が、姉(主人公)が助けに来てくれた恩義を忘れるのが早くて、
主人公が妹を思い、あそこまで手紙を書き続けることに感情移入しづらい。
妹は姉に感謝し尊敬していたけど、あまりに理不尽な目にあってしまい
自分の意志とうらはらに、姉を恨んでしまう…という流れが
もう少し丁寧に描かれているほうがよかったかも。

突然事件が起こり、それに主人公が振り回されるという構図なのだけど
つながっている話というよりは出来事が独立しているようなイメージがあり、
100分という時間の割には長く感じました。

途中入る舞踏はキレがあって素晴らしかったです。
歌や生演奏のバイオリンも上手いのだけど、ちょっと統一感が。

背の高い女優囚人役の方が非常に魅力的でよかったです。

ユーフラテス/Euphrates<舞台写真を少しずつ公開し始めました>【公演終了いたしました。ご来場頂きました皆様、どうもありがとうございました!!】

ユーフラテス/Euphrates<舞台写真を少しずつ公開し始めました>【公演終了いたしました。ご来場頂きました皆様、どうもありがとうございました!!】

一徳会/鎌ヶ谷アルトギルド

atelier SENTIO(東京都)

2010/05/20 (木) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★

難解
むずかしい!正直、話が難しい。
筋は分かるけど、難しい。

出演者の力量は素晴らしい。
よくわからなくてもなんでも、世界に引きずり込まれる。
また、舞台装置や道具のアイディアが卓越しており、
演技の演出も、思いついてもあんまり実践しないことを
ガンガンやってくれます。

前回もそうですが、前島さんという役者は非常に力のある方だと思います。
盛り上がりはもちろん、静かな台詞も聞かせてくれます。
最初から最後まで、強弱、緩急、声と体を制御できている。
うらやましい。

ネタバレBOX

なぜ、死んだはずのアニマ(不倫関係の教え子のK)は男として現れたのか?
「アニマ」とは単なる人の名前ではなく、心理学でいう男性の中の女性像の意味もあり、
舞台に出てきたのは助教授のOの「アニマ」だからなのだろうけど、よくわからない。
結局、女ではなく男として出てきたということは
助教授Oは、自分を正当化するアニマによって妻と別れてほしいと迫る教え子Kを殺し、不倫の清算を迫る妻と家族を殺したということなのだろうか?

スコップが統一した象徴のように出てくるが、それは何を示すかわからなかった。
最後は背びれのようにスコップが背中から生えていた。
はじめから助教授は手にスコップを持っていたが、魚を象徴しているのだろうか。
最初、助手が酸素マスクのようなものをしていたし、
先生も最初の説明で「魚のように口をパクパクさせて酸素を取り込め」というようなことを言っていたので舞台は水の中、なのか。
土は事象を覆い隠す助教授Oの心、か。

いろんなことを考えるが、かっちりハマる正解がわからない。
なんとも難しい。答え合わせをしてほしい気分になる。
金曜の夜のトークでなら、それが聞けたのかなあ?
未必の故意

未必の故意

激弾ショット

pit北/区域(東京都)

2012/08/16 (木) ~ 2012/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★

懐かしい感じがした。
終わった後の最初の感想は「懐かしいな」でした。
どっぷりと昭和の演劇に浸った感触。
昔の、携帯電話もネットもなく、嫌でも顔を突き合わせてつながらざるを
得なかった濃い人間関係。
いまのように、家の中にこもっていても生活できるような便利さはなく、
人はそれぞれが属するせまい集団の中で
どうにか自分の居場所を見つけなければ生きる事ができなかった。
登場人物たちの持つ障害が、さらにそれを歪め、卑屈にさせ、必死にさせる。
暑苦しくていびつな、発酵していそうな、なにかが臭ってきそうな、
そういうある種の、集団が発する独特の雰囲気が練り上げる狂気をはらんだ作品。

この脚本は、便利になってしまった現代人が演じるには非常に難しい上に
若い人の共感を呼ぶのも難しい題材。掘り下げるのに限界はないが、報われづらい。
「楽しむ事が優先」「観客に優しい提示」に傾いている
現代のエンターテイメントとしては成り立ちにくいかもしれません。
個人的にはそこが好きだし、それがこの舞台の良さでもあります。
ただもしかしたらもう少しだけ、
物理的に観客の眼を引く瞬間の演出が増えると
見やすかったのかもしれないと思いました。

人間の生態から生まれる濃厚な演劇。面白かったです。

大逃亡

大逃亡

ショーGEKI

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2009/11/11 (水) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★

これぞエンターテイメント
友人に誘われて。
劇場も演技も音響も照明もダンスも殺陣も、
値段にふさわしいエンターテイメント。
脚本の好みは別れるが、見て後悔はしない。

良い舞台でした。

ティーチャーズ・ルーム【ご来場ありがとうございました!!】

ティーチャーズ・ルーム【ご来場ありがとうございました!!】

劇団マリーシア兄弟

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/01/27 (水) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

キャストが絶妙
必要以上に声を張ったりしない、リアルな会話劇。
キャラクターの設定と、役者の雰囲気がぴったりで、
ここまでキャスティングがぴったりな舞台は珍しいと思う。

南池袋怪談(無事終演しました。ありがとうございます!)

南池袋怪談(無事終演しました。ありがとうございます!)

[DISH]プロデュース

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/07/14 (木) ~ 2011/07/17 (日)公演終了

満足度★★★

少し長かったかも
照明の効果や、途中の仕掛けなど、面白い要素がありました。
入口に作られた井戸も良かった。
受付に置かれた蚊取り線香の臭いも手伝って、
夏、という感じがしました。

ただ、パイプイスで100分を超える舞台はやっぱりちょっと長い。
短いエピソードの積み重ねでしたが、いつ終わるのか明確でないので、
観る方としても少しペースが掴みづらいかも知れません。
話を厳選するか、テンポアップが求められると思います。

ネタバレBOX

女子高生の話と、ナースコールの話は面白かったです。
海から母親(実は偽物)が呼ぶ話は鳥肌が立ちました。
もともと海に近いところに住んでいたので、リアルに想像できるというか…
また、随所の照明を使った演出は効果的でした。

心霊系の話でも、笑えるもの・泣けるもの・理不尽なもの・
自業自得なもの・ホッとするものなど種類があると思いますが、
お客さんにどのように感じさせるかを、演じる側が
もっと明確にする必要があると思います。
お客さんの想像力を掻き立てるには、話自体の恐さはもちろんですが
話し手の呼吸とテンポがとても大切だと感じました。
朗読が結構あるので読み方に関しては特に気になるところ。
あんまり怖いと個人的には困りますが…(笑)

事情をお伺いしたところ稽古期間が短いということだったので、
これから本番を重ねてさらに面白くなっていく事を期待しています。
ヤマト版 仮名手本忠臣蔵

ヤマト版 仮名手本忠臣蔵

笑劇ヤマト魂

ザ・ポケット(東京都)

2009/12/09 (水) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★★

情熱は感じる
まず最初のシーンからセリフがいきなり聞き取れないのは
ちょっとつらいです。音量とのバランスがとれてなかった。
迫力を出すために音量をあげるのは心情的にわかりますが、
セリフが聞こえ辛いとなんせ話に入りづらいし、迫力に欠ける。
前半は音楽とセリフがかなりかぶっているので、
調整してほしかったと思います。

ネタバレBOX

抽象的な台詞で話を進行するには、
状況を伝える技術が足りないかもしれません。
それならばもっと直接的な表現がよかったかなと思います。
まだるっこしい表現が多くて、頭の中で変換しなければならないセリフ、
心情が多く少し疲れます。
物語は、話の本筋を太くするべきじゃないかと感じました。
軽いところと、マジなところの境界があやふやで、
その違和感の解決も、脳内で変換する労力が必要でした。
たとえば
解散がゆるかったのに最後にあだ討ちに至る心情の変化の理由が薄かったり
清水なんとかが吉良についた理由がわかりづらかったり、
繰り返しが多かったり、盛り上がり部分を最後に集中させすぎたり。
総合時間が長いからペースをもっと吟味して調整してほしい。
最後の盛り上がりは良かったので、
途中からだんだんと高めていってほしいと思いました。

衣装はよかったけど、やっぱりスニーカーは日常すぎて緊張感がないので
せめてレザーブーツで統一するとか、工夫がほしかったです。

ともあれ、おつかれさまでした!
マッチ売りの少年だった男の結末の最後の幸せ

マッチ売りの少年だった男の結末の最後の幸せ

劇団40CARAT 【第36回公演『ダーリン×ダーリン×ダーリン』9月15日[金]~9月17日[日]阿佐ヶ谷アルシェ】

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2011/02/02 (水) ~ 2011/02/06 (日)公演終了

満足度★★★

1時間40分は長いかも…
座席が狭く、ちょっとつらい状態で見るので、
もっとテンポがあったほうが嬉しかった。

俳優さんは
最初はちょっとぎこちなかったけど、
話が進むにつれて、だんだん温まってきたという感じでした。

ネタバレBOX

「マッチ売りの少年」というタイトルですが
主人公とマッチ売りの関係が深くないような気がして、
ちょっとピンと来ない感じでした。

物語は必然性がない事が多く、
客席がかなりせまいので、遊びの部分が増えるとちょっとつらいかも。

主人公の性悪な部分が、人助けの部分へ変わるところが
物語の大事な過程のひとつのはずなのだけど
あれ、いつの間にかいい人になっちゃってる?という印象。
どこで変わったのかいまいちわかりづらかったです。

マーガレットゥ(笑)は芸達者で魅力的でした。
堕ちて逝く羊の寓話

堕ちて逝く羊の寓話

劇団40CARAT 【第36回公演『ダーリン×ダーリン×ダーリン』9月15日[金]~9月17日[日]阿佐ヶ谷アルシェ】

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★

独特な世界
まず劇場の特性なのだと思いますが、
後ろの席は見にくかったです。男の人が前に座ると、中央にセットしてある
理髪店の椅子の下が見えない。残念ながらしゃがむ演技が見えませんでした。

物語ですが、結構難解。
話自体が難しいというわけではなく、手法が解りにくい。

ほぼすべての登場人物が九州の言葉をしゃべるのですが
知っているので理解はできるが、うまく喋れている人はいいのですが
感情の乗り切らない俳優がいて、何を喋っているのか伝わりづらい。
方言がこの物語に良い効果をもたらすのはわかりますが
物理的に伝わりづらかったなあという印象。

お話が1時間50分と長いので、
展開がスピーディであってほしいのですが
まだるっこしく喋るシーンが、わるい意味で長く感じられました。

独特な世界、というかストレートに出来事を表現する舞台じゃないので
なおさら、元のシンプルなストーリーを伝えるということに
俳優が執念を出さないと、ほんとにわかりづらいと思います。

うさぎの衣装とメイクがとても可愛かったのと
馬姫様はとても綺麗だし妖艶でよかったと思います。
メイク…といえば、個々にまかせているのか、
人によってずいぶん上手さにバラつきがあるように思いました。

ハイイロノ・ド・ンゾコ [皆様、応援ありがとうございました!大盛況のうちに公演無事に終了いたしました。これにて休止させていただきます。ちょっと充電してきます…では、また。]

ハイイロノ・ド・ンゾコ [皆様、応援ありがとうございました!大盛況のうちに公演無事に終了いたしました。これにて休止させていただきます。ちょっと充電してきます…では、また。]

サルとピストル

王子小劇場(東京都)

2010/11/25 (木) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★

バカバカしさが良い
話の発想がバカ(笑)
こんなこと普通は思いついてもやらないだろう
と、いうことを舞台でやってしまった!

好きです。そういうとこ。

ネタバレBOX

ひとつの世界に入りこんでいる空気があまり感じられなかった。
あれが妄想の中の話なら、逆にもっと盲信的であってほしい。
人間的でナチュラルな反応が、せっかくのバカバカしいフィールドで
バカバカしいエネルギーから遠ざけた感があります。
確信犯的に仕掛けている作り手の感覚が伝わってしまう。

ここまで馬鹿な話を実現するなら
いっそもっと台詞を叫ばせたほうが良かったかな。

我が儘な巨人の足音【千秋楽当日券はキャンセル待ち】

我が儘な巨人の足音【千秋楽当日券はキャンセル待ち】

ノアノオモチャバコ

サンモールスタジオ(東京都)

2011/10/19 (水) ~ 2011/10/23 (日)公演終了

満足度★★★

主人公の魅力が…
最初の入り方が自然でよかったと思います。
そしてダンスが良かった。
劇場の雰囲気も良かったです。

ネタバレBOX

致命的なのは、主人公が好きになれないこと。
劇中には主人公を慕う後輩や、恋人が出てくるのだけど、
正直、どこが好きなのかわからない。
そうなるとストーリーの骨子である恋愛の話がすべて共感できなくなる。
辞めていく親友を止めるも、主人公自身にやる気と才能がないので虚しい。
父親が電話をかけて地方のラブホテルについて語るくだりも
終盤で、物語に関係するキーワードを言うのかと思っていたのだけど
結局最後まで蛇足で、ただ主人公の魅力を半減させる要因になってしまいました。

それらがすべて最後でひっくり返るラストを期待したのですが…。
巨人の足は主人公の内面を表すものだったようだけど、
主人公はずっと空っぽなのに、クライマックスでいきなりいろんなことを悟って、
やる気を出して回転しはじめたのです、という展開は
それまでのキャラクターと矛盾していて残念ながら受け入れがたかったです。

LOVE YOUR LIFE

LOVE YOUR LIFE

readymade foundation

pit北/区域(東京都)

2010/07/21 (水) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★

戦争もの
以前、朗読劇はセリフ劇より難しいかもしれないと
ベテランの俳優の方から聞いたことがあるが、
その意味がわかった気がする。

戦争モノは非常にバランスが難しい。
最後のフリートークまでいなかったらあまり印象が良くなかったかもしれない。

ネタバレBOX

当然ながら若い人たちは戦争など経験したことがない。
それでも脚本にある残酷な事実を表現しなければならないが
役の置かれたあまりの過酷な状況を前に、入れ込みすぎて、説教臭くなる。
それに押し付けがましさを感じて、観客が戦争モノを避けるようになっていく。

この舞台もそうなりそうな感じがしたが、
ジャーナリストの男性を演じた方の冷静な演技が温度を下げてくれたことと
最後の主催の方のフリートークを聞いたので印象が上がった。

若い人が戦争モノに挑戦するという気概は素晴らしい。

個人的に、人間が生きるとどこかで必ず戦争は起こると思うが
それを文化の力でとめるということは、芸術の究極の使命であると思う。

それを真っ直ぐ語れる主催の姿勢がとても好感を持てた。
ただ、フリートークに参加してなかったら★は二つだったかもしれない。
だからこそ舞台の中で、その誠実さや素直さに変わる何かを示してほしいと思った。

なるべく公平にと書かれた脚本だとは思うが、
遠い戦争を描いているとはいえ、思想はデリケートな問題。さまざまな視点が必要だと思う。
今回も事実を積み重ねているのだろうが、やはり一方的だと感じる部分もあった。
戦争モノは見る側も、無条件で無批判になりがちである。
どうしてもつらかったりかわいそうな人たちを出されると同調しなければならない気になる。
観る人の哲学や判断も大事になる。

また舞台を作る側の人々が、もっといろんな観方を提示するべきなのだろう。
戦争についての舞台も作っていかなければならないのだと感じた。
考えさせられる一日になりました。
ともだちのいもうと

ともだちのいもうと

RONNIE ROCKET

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/10/20 (火) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★

席によっては
面白かったです。役者の方々の自然な演技が、
お客さんをすんなりと同じの部屋にいる感覚に引き込んでくれます。

座席込みの舞台装置(?)はとても雰囲気が出ていて気に入ったのだけど、
ただ、席によって声が聞こえづらかったり表情が見づらい…。
もちろん、それもわかった上で演出されているんだと思うけど、
やはり「いまこの役のこの顔が見たい」という瞬間があります。

ネタバレBOX

お話がなかなか進まないという印象がありました。
日常の笑えるやりとりがふんだんにあり、それはそれで楽しいのですが話が進まない。
主人公と漫画家の友人がPSPをやっているときは特に、
ゲームの音でセリフが聞きとりづらい(モンハン知らないということもあり)のと
あまりにもナチュラルな間すぎて、退屈な感じがしました。
下手側の席に座りましたが、入れ替わる役者は下手側にいることが多く、
表情が見えないのと、セリフが聞き取りづらい。せっかくクセのある方々がそろっているので、もうちょっと演技を味わいたかったなあと思いました。
それも含めて、やはり席は中央に座るのが良いようです。

この舞台で初めて拝見した役者の西山宏幸さんの演技が
動き、セリフの喋り方を含めとても魅力的でした。

後半の秋枝さんが出てきたあたりから話がどんどん動き始め、
バンドのメンバーがそろって最後まではとても面白かったです。
激昂するところではハンカチを持って泣いている方もおり、さすが。
最後の曲もとてもよかったです。

物語の設定は面白かったです。
西山さんの演じる幽霊?が秋枝さんに攻撃するところは印象に残りました。
ドリルチョコレートのテーマ:2012リミックス

ドリルチョコレートのテーマ:2012リミックス

MCR

駅前劇場(東京都)

2012/07/31 (火) ~ 2012/08/01 (水)公演終了

満足度★★★

「演劇」とはちょっと違うスタイル
演劇と呼ぶようなものではなく、役になりきるというより、状況を演じるもので
シチュエーションを面白い手法で見せる、という公演。
演技力というよりも、お客さんの気持ちをぐいと持っていける力があるかないかが勝負で、
素が見えるだけに、出演者の温度の差があることが気になった。

これは出る人そのものの魅力が試されるような演目で、
出演者にとってかなりシビアな公演ではないかと思いました。

ネタバレBOX

最後の方は、まわりのお客さんたちも、今どのあたりだろうと
パンフレットで演目の順番を確認してしまっていたので、個人的には
終わりに近づくほどスピード感が増していくようにシーンを配置してほしかった。

好みで言うと、オープニングがとても好きで、
セックスレスになってしまった男女二人に岡本さんがまじった三つ巴のやりとりが
一番ひきつけられました。
顔が赤い、鬼になってしまった話も面白かったです。

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