鳥取イヴサンローラン
ロ字ック
シアター711(東京都)
2011/11/08 (火) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
ファンキーな感じ
女のうっとうしさやめんどくささがとてもよく出ていて、
ひとりひとり、嫌な感じが出ていて良かった。
男から見ると実にうっとうしい。見たくない姿である。
しかしそれがよく描けていて、生々しく刺激的で良かった。
いつもこの劇場で舞台見ると思うが、ソファに座る芝居が多いのだけど、
前の人の背が高いとちょっと見え辛いかも。なるべく前の席が良いです。
主人公の田実陽子さんの演技がとても繊細で
綺麗な顔なのにコンプレックスが顔に現れて時々ブスに見える。
そこがとても良い。魅力的な俳優さんでした。
スペース・ギャラクシー・ウォーズ
あぁルナティックシアター
駅前劇場(東京都)
2011/04/12 (火) ~ 2011/04/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
看板に偽りなし
壮大なスケールでくだらなく面白い。
ここまでナンセンスな笑い追求をした劇団を見たことがありません。
グレート義太夫さんのここだけの(?)すべらない話も面白かった。
舞台で大笑いをしたのは久しぶりでした。
さすが100回記念!サイコーでした。
守里の双眸
集団as if~
吉祥寺シアター(東京都)
2016/02/18 (木) ~ 2016/02/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
as if クオリティ
好き嫌いがはっきり別れる作風。
受け入れられない人もいると思う。
しかし非常に誠実に作られているのを感じた。
集団as if~が残酷で救いがない話でも許せるのは、
チケット代3,500円あたりの他の公演と比較しても
いくつかの面で確かに誠実さを感じるからある。
節目の公演ということで、劇場と規模を大きくし、
これまでの公演よりもチケット代を高くする、ということを
真剣に考え、還元しようという姿勢。
あれとこれの経費でこれだけかかるから、
じゃあこの金額で行くか、みたいな作り方をしていない。
匣の中【公演終了致しました。ご来場ありがとうございます!】
集団as if~
萬劇場(東京都)
2010/12/01 (水) ~ 2010/12/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
ネガティブというよりもっと強烈なインパクト
「ネガティブ」という言葉は
うなだれてるような、エネルギー残量少なめな印象だが
これはもっとなんていうか、ミサイル級の破壊力のあるネガティブ。
いやネガティブっていう言葉に収まりきらないんじゃないだろうか。
非常に強烈なインパクトです。
理不尽な話。
物語が理不尽なのではなくて、そもそも世界が理不尽であり
その縮図を描いたがゆえに理不尽。
そして壮絶なラストを迎えて、さらに強烈に迫ってくる。
その突き刺さりっぷりは、免疫のない人にとっては嫌悪感を生むかもしれない。
そのことも絶対分かっていてやっている。強烈な批判が来ることも。
それでもこの選択は潔い。
インプロを舞台に織り込むというやり方も、
とても面白くて素晴らしかった。
今年見た中で一番きた。だから今年初の★5
場内整理のスタッフも丁寧で、行き届いていて良かった。
あとひとつ、音響さんの素晴らしさを感じた舞台でもあった。
『帰郷』
3.14ch
タイニイアリス(東京都)
2012/09/12 (水) ~ 2012/09/18 (火)公演終了
ライオンキング【東京】【2023年1月22日昼公演中止】
劇団四季
四季劇場 [春](東京都)
2000/01/01 (土) ~ 2016/05/28 (土)公演終了
満足度★★★★★
自然を感じる
幕開けと同時にいきなり会場がアフリカの大地に変わる。
人を巻き込む第一声を出すあの舞台役者さんは素晴らしすぎる。
最初の一幕だけでも荘厳さを感じ、
大自然の絶景を見たときと同じような感覚で涙が出そうになる。
それだけでもよかったと思える作品。
本当に劇団四季のTOPの舞台は素晴らしい。
世界観にブレがないし、相当の稽古を積んでいるのがわかる。
ライオンキングはまさに日本最高峰のエンタテイメントだと思う。
舞台のダイナミズムでこれを超えるものはいまだに見たことがない。
ロングランなのも心底納得できる。
断脈
熱帯
サンモールスタジオ(東京都)
2012/05/30 (水) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
人間関係の芝居
人間関係が緻密に構築されていて、
見る方は常に頭の中で誰かと誰かが結びついており
今起こった出来事で、そこにいない人間関係のズレを想像する。
興味が尽きない舞台でした。
俳優さんがみんな達者で、演出に無駄がなく、
テンポも気持ちも途切れずに最後まで見ることが出来ました。
ハイレベルで面白かった。
超鋼祈願ササヅカイン 戦いの果てに
カプセル兵団
笹塚ファクトリー(東京都)
2016/02/03 (水) ~ 2016/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
エンターテイメント
客席の笑いや、上演中に何度も起こる拍手の嵐が、
楽しませようという意識やサービス精神が溢れている証明。
劇場の一体感も心地よかった。
鍛えられたアクションが素晴らしい。
ヒーロー好きなら尚更楽しめると思います。
神奈川かもめ短編演劇祭
神奈川かもめ短編演劇祭実行委員会
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2016/01/29 (金) ~ 2016/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
演劇祭そのものの価値
自分が面白いと思ったものを、審査員が批判的に評価する、という事が起こると、
作品を見て、楽しんで、ここを応援したい!と思った側としては悔しい。
とは言え、この演劇祭の存在自体には価値があると思う。
この演劇祭のために集まった劇団、作品は面白く、興味深かった。
演劇に対して一定の成果を出してきた審査員の講評は
お客さんにとっても劇団にとっても多様な視点で演劇を考えるきっかけになるし、
このようなイベントが演劇の興隆の糸口になっていく気がする。
大人の絵本『カラフル』
あぁルナティックシアター
駅前劇場(東京都)
2013/04/02 (火) ~ 2013/04/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑える物語
いつもはナンセンスコメディの劇団が、
のっけからいきなり演劇っぽかったのには驚いた。いい意味で(笑)
でもやっぱり途中はすごく笑える。
昆虫系[改訂版]
鵺的(ぬえてき)
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2011/07/27 (水) ~ 2011/08/01 (月)公演終了
満足度★★★★★
文句なしに面白い
リアル。
演劇を見ているというよりも、観察をしていた気分。
演劇的なクライマックスに向けての高揚はありませんでしたが
カンペキなものを見た、いう印象。
客席がひたすら狭い事も、ケツが痛いことも
つまらない芝居ならストレスにしかならないのに、この芝居は逆に舞台に集中させる。
役者と演出の力、凄まじかった。
加熱しすぎず冷却しすぎず、欲しいところに欲しい物が出てくる。
まったく隙がない。もうこれはお手上げ。
★5しかないです。
四則演算
sugarless
ART THEATER かもめ座(東京都)
2016/10/20 (木) ~ 2016/10/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
脚本の演算
芝居を見るって高くつくなあといつも思うんだけど、
平均的な2500円のクオリティはとっくに超えていると思う。
いろんなことがキッチリ符合するので、
内容はグロテスクな感情を取り扱っているけど
脚本の計算が気持ちいい。
纏繞の夕月
集団as if~
笹塚ファクトリー(東京都)
2012/09/26 (水) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
ジェットコースター
相変わらず好みは別れる作風ではあるけど面白かった。
ラストステージにかける役者陣の意気込みも手伝ったかもしれないが、
エネルギーとテンポが凄まじい勢いを生んでいた。
インプロも絶好調で前半から笑いをガンガン取り、後半では打って変わって急転直下、
残酷さが人の愚かさと滑稽さをえぐり出し、これでもかと見せつけてくる。
高いところから一気に低いところへ突っ込むジェットコースターのような展開。
この「残酷さ」がいびつな世の中をアップで写し出すasifのひねた虫眼鏡、
善意の人が無惨な目に遭い、世の無情さを際立たせる。
この表現の仕方を受け入れられるかどうかが、評価の一つの分かれ目であると思う。
こういうのが苦手な人もいるだろうけど、しかし一度入場して客席に座れば
嫌でも最後まで見なければならない。そういう意味でもジェットコースター。
壊れた風景
劇団CRACKPOT
荻窪小劇場(東京都)
2011/10/20 (木) ~ 2011/10/23 (日)公演終了
満足度★★★★
演劇的な面白さ
別役実と聞いて「不条理かぁ」と構えて見に言ったのだけど、
勉強不足でした。わかりやすかった。
観客を喜ばせようというサービス精神とは逆の演劇。
それだけに評価が分かれる。
自分は面白かった。
ダミィ・ダ・ダミー
いしくらけんしろうとかっぱ3兄弟
荻窪小劇場(東京都)
2013/09/19 (木) ~ 2013/09/22 (日)公演終了
満足度★★★★
日常的な非日常
とても自然な非日常、という印象。
出演者の演技が良かったからだと思う。
途中、話の切れ目で暗転が入るのも見やすい。
舞台セットがとてもうまく作られいた。
ストイックだよ全員集合!
Theatre劇団子
ザムザ阿佐谷(東京都)
2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★
俳優さんがうまい
物語は無理矢理なカンジが少ししました。
いろんなキャラクターがいてそれぞれ楽しかったんですが、
物真似のうまさだけではなく、
背景を利用した絡め方ができたのではないかと少し思いました。
確かに、それぞれの生き方に基づいたエピソードが出てくるのですが、
脚本のためにそれを消化しているように感じる部分がありました。
はじめて劇団子さんを拝見したのですが
俳優の方々のレベルの高さを感じました。
物真似もうまい!
劇場は少し寒くて、隣の人との間隔もせまくて見づらいかと思いましたが
俳優さんの魅力と興味だけで最後まで気にならずに見れてしまいました。
ファウスト
モナカ興業
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2012/04/04 (水) ~ 2012/04/08 (日)公演終了
満足度★★★★
ファウスト第一部
雑遊という場所が
前、見たときとぜんぜん違って(今回はほぼ素舞台)
個人的にその変わりようがなんか面白かった。
一番最初のファウストの台詞でもっていかれ、
演出も好きだったので、最後まで興味深く見ることができました。
Fire pRay ―秋津悠理のためのリサイタル―
<火遊び>
ギャラリー悠玄(東京都)
2013/06/27 (木) ~ 2013/07/01 (月)公演終了
満足度★★★★
近未来
未来はきっと合理化された社会に違いない。
統計データをもとにして作られた大多数にとってここちよい世界。
でも、そこから外れた人は恐ろしい世界。
人間とは何か、
何を大切にするべきかを考えさせられる舞台だった。
ミブロ! ~新撰組転落記~
劇団バッコスの祭
アドリブ小劇場(東京都)
2010/05/13 (木) ~ 2010/05/19 (水)公演終了
満足度★★★★
素直に面白かった
自分自身がコンディションが最悪で
ユンケルを飲みながらどうにか舞台を観たんだけど、それでも面白かった。
俳優の質も配役もとってもいい。
小劇場ではだらしない俳優を見せられることが多いけど、
きっちり努力が感じられたし、誠実な舞台だった。
欲しいところで十分なエネルギーを出すことができるというのはとってもいい。
役も俳優も個性的で魅力的だった。
ついでに劇場のことも言えば椅子がいい。
ケツが痛くないのは久しぶりだ(笑)
前に見たのは三年前だけど、この劇団は確実に進化している。
なんだか早く自分も舞台がやりたくなった。
ヒトゴト
ナマニエノハルサメ
シアターバビロンの流れのほとりにて(東京都)
2013/09/06 (金) ~ 2013/09/08 (日)公演終了
満足度★★★★
役者には辛い話
役者を目指す主人公が自殺しようという話。
小劇場の役者は大抵この主人公のようなものなので、
役者が見ると厳しい現実を突きつけられる(笑)
上演時間はちょうど良かったのだけど、
話がダイジェストっぽくなってしまったので、
もうちょっと話の肉付きがあったらよかったと思う。
出演者の個性がそれぞれとても面白かった。