春鶯囀
Office8次元
シアター風姿花伝(東京都)
2024/07/11 (木) ~ 2024/07/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/07/11 (木) 19:00
Office8次元『春鶯囀』@シアター風姿花伝。
初見のユニット。谷崎の「春琴抄」をベースに堀越涼がかいた脚本を寺十吾が演出した。スケールが大きく緻密に作られた芝居に圧倒された。観るべし!(3分押し)114分。
基本は原作の流れは活かしつつも、鴬と雲雀を飼っていたというエピソードを広げ女優3人で演じさせたところは脚本の妙で、よく知っている展開に加えて、物語がふくらんだ。笑いが起こる芝居ではないが、タイトな演出で緊張感が維持される。美術や照明も見事だが、衣装が丁寧に作られているのが感じられ映えていた。
古い知り合いの勝平とも子・木下祐子が出演しているが、勝平は琴の母を演じて大きな包容力のある役をしっかり演じ、木下は鴬を演じて物語に深みを与えた。2人はもちろんのこと、役者陣の充実も見事。特に、若い頃の琴を演じた米倉ゆいが16歳と知ってビックリしたし、存在感のある語り手役を演じた歩夢が初舞台というのも驚く。
TryAngle -その先に或るミライ-
演劇集団ふれる~じゅ
王子小劇場(東京都)
2024/07/11 (木) ~ 2024/07/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2024/07/12 (金) 14:00
<★チーム>を観た。初見のユニット。力量があるのは分かるが、なんかちょっとハマらなかった。80分(10分休み)74分。
雑誌社でチーフのサトルは自分のチームがミスしたために、休暇を取らされ、元カノからの手紙を読んで、15年帰っていなかった田舎に帰る。不和の母親と、一緒に星を見た仲間達が残っているが、親友が意識が戻らないことになっていて、…の物語。ていねいにエピソードを積み重ねて物語を紡いでいるのは分かるが、なにしろ160分の長さなので、それ本当に必要?、と思う場面もいくらかある。役者陣はしっかり演技しているが、主人公のセリフ回しが私のテイストではなかったことも大きいかな、と思う。寂れた田舎だったら若い世代ほど出ていくだろう…、とか、展開もちょっとご都合主義が多い気がする。
神話、夜の果ての
serial number(風琴工房改め)
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2024/07/05 (金) ~ 2024/07/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/07/09 (火) 19:00
ベテランユニットによる秀作。観るべし!(3分押し)83分。
いわゆる「宗教2世」を題材に、殺人を犯したらしい青年と、彼を取り巻く宗教関係者や弁護士・精神科医が語る物語…、というような展開。シリアスな題材でもエンターテインメント要素を入れることが多いユニットだが、本作ではそういった要素はほとんどなく、重く厳しい展開が続く。主人公ミムラ(坂本慶介)・年少の少女シズル(川島鈴遥)・弁護士(田中亨)の若手3人に、同ユニットお馴染みの杉木隆幸、ベテランの廣川三憲が脇を締めて、タイトな舞台が展開されていた。手前に向けて傾斜した八百屋舞台に鉄製のベッドだけというシンプルな舞台で、特に印象に残ったのがライティングの美しさ。開演前に作・演出の詩森さんに「鈴遥さん、オススメですよ」といわれたのだが、事実上初舞台という川島も、他の役者陣も役割をしっかり演じて、見事だった。
デカローグ7~10
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2024/06/22 (土) ~ 2024/07/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/07/05 (金) 19:00
D(7・8)を観た。非常に面白い。56分(20分休み)64分。
7「ある告白に関する物語」女子大生マイカは母エヴァと父と同居しているが、高校時代に産んだ娘アニャをエヴァの娘として育てることにしたが、エヴァに邪険にされ、アニャとともに家を出ることにして…、の物語。悲劇的な結末に向かってしまいそうな展開が、ある意味で落ち着いた結末に向かうが、その過程を興味深く観た。
8「ある過去に関する物語」倫理学を教える教授ゾフィア(高田聖子)を、その著作の英訳者であるエルジュビェタ(岡本玲)が訪ねて来て、ゾフィアのゼミを見学するが、そこで議論の題材としてエルジュビェタが提示した話題は、…の物語。2人が対立するのかと思ったが、穏やかな展開と意外な展開を交えた作品で、デカローグ10作の中で最も面白いと思った。高田と岡本の組合せが見事だ。岡本は新国立の作品では常に光る。
10作を全て観たが、一種平凡で事件が起こらないものから、いきなり事件に展開するものまで幅がある。ポーランドという国の事情もキリスト教という文化的背景も違う私には、10作観てどう、とは言えないなぁと思う。
精肉店のロミオとヴィーガンのジュリエット
啓蒙ヌードル
王子小劇場(東京都)
2024/06/27 (木) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/06/30 (日) 13:00
初見のユニット。壮大な物語感は確かにあるんだが、何だか乗り切れないのが残念。でも面白い。(5分押し)112分。
肉食主義者と菜食主義者が倫理感を争う戦争が終わった中近未来。天寿を全うした牛なら食べてもいいじゃないか、と、多数の牛を飼って肉を提供するTECJUコーポレーションが誕生。それを食べれば菜食主義者、と人口の95%が菜食主義者になったが、実は途中で殺してるんじゃないか、疑惑が出て、…の物語。ロミオとジュリエットの物語とは直接の関係はなく、役者も巧い。壮大な構成の物語だったのだが、演技が極端過ぎて着いていけない感じが惜しい。
作・演出の齋野は、ひみつまたたき『おおかみますく』で観ていたのだった。
詭弁師のレトラ
演劇企画ヱウレーカ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2024/06/28 (金) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/06/29 (土) 19:00
初見のユニット。世界観芝居だが、分かりやすく面白い。(4分押し)117分。
言葉で人を癒す「詭弁師」なる存在がいる世界で、気分爽快薬とどちらが、みたいな物語。作・演出の荒井ミサの作品は以前も観たことがあるが(『虚飾のレイス』)独特の世界観をベースにした劇作に特徴がある。本作では、言葉に「力」があり「言霊」や「言の葉」が実在として登場する、というあたりが独特な世界観だが、スンナリ入り込むことができた。言葉か薬か、というあたりは、例えば「鬱」をどう扱うか、という問題にも通じて、ちょっと哲学的な意味も感じてしまった。まひたん,平安咲貴,藤真廉,ゆでちぃ子。など、押しの女優がいっぱい出るのもあって観に行ったのだが、作品も楽しむことができた。人物と「言葉」が同時にセリフを重ねる場面が多く、役者陣は大変だったろうな。まひたんの戦闘シーン美しい。言霊役の平安の扇の裏打ちがないのは、ちょっと安っぽい感じで残念。
デカローグ7~10
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2024/06/22 (土) ~ 2024/07/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/06/29 (土) 13:00
E(9・10)を観た。最後に観る方がいいとは思ったし、Aとは大分雰囲気が違う。57分(20分休み)54分。
9「ある孤独に関する物語」性的不能と診断された医師の夫が、妻と離婚を話し合うが、実は妻は若い大学生と不倫をしていて…、の物語。不能が分かったことで、妻の態度が変わるあたりが面白く、展開はドキドキするものになり、エンディングが見事だと思う。元が映画だと思うと、エンディングの演出は当然なのだけれど、感動する。
10「ある希望に関する物語」父の死で疎遠になっていたサラリーマンの兄とパンクバンドのヴォーカルの弟が父のマンションに行くと、そこには莫大な価値を持つ切手のコレクションがあり…、の物語。父と疎遠だったがゆえに、残された切手コレクションの価値が分からない、というのもありそうだし、切手コレクターたちの挙動も良く分かる、と思ってみていた。最後は一応ホッとするエンディングで良かったなと思う。
都合で、Dより先にEを観ることになったが、Eが最後を意識した作品になっていて、Dを先に観たかったなとは思った。
還暦にピアス
こはるともえ
アトリエ春風舎(東京都)
2024/06/28 (金) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/06/28 (金) 15:00
青年団系の作品で何度か観た女優2人が立ち上げたユニット。気持のいいファンタジー。58分。
劇団「いいへんじ」の中島梓織が書いた脚本を2人が紡ぐ。30歳のカホ(田崎小春)は300歳のマコ(南風森もえ)と一緒に暮らしているが、今日はカホの誕生日で…、な物語。300歳という設定(見掛けは30歳くらいだと言う)からしてファンタジーだと分かるが、展開は微妙だけど気持がいい話。すごく大きな出来事があるわけではないが、丁寧に描かれ気持ちよく帰れる芝居。
ラスボス前にもう一杯
猿博打
スタジオ空洞(東京都)
2024/06/21 (金) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/06/21 (金) 19:30
お気に入り劇団の新作。やはり面白い。3人のコンビネーションが素晴らしい。82分。
RPGの世界で、勇者と武闘家と賢者がラスボスの門の前で、一休みして呑み会を始め、それまでの旅を思い返す内に、…の物語。荒唐無稽な展開だが、とにかく3人の演技力とコンビネーションが見事で、笑いつつ見入ってしまうのが本劇団の特徴。ゲームはやらない私だが、それでも想像できる範囲で収まっていて、楽しく観た。
蘇る魚たち
モトキカク
王子小劇場(東京都)
2024/06/20 (木) ~ 2024/06/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/06/20 (木) 19:30
初見のユニット。男性性被害が題材のタイトな作品。いい芝居だった。(前説と客入れで5分押し)101分。
大阪のユニットらしい。2021年に他団体で上演された作品を2022年に上演したものの再演。ジャニーズ問題が出て来る前に書かれた作品で、複雑な家族関係を持つ義理の兄弟3人の会話劇。父親は高名な教育学者だが性加害者で、3人とも性被害を受けていたということで、年長の兄がライターになってその加害を告発しようとするが、…の物語。性被害を受けた者が持つさまざまな感情を描いて、痛々しいセリフが続く。緊張して観てしまった。金魚のメタファーはあまりフィットしているようには思わなかった。
3人のそれぞれをダブルキャストにして、さまざまな組合せで上演する面白い形。私が観た回は竹下健人・楠木健吾・山澤誠。
きく
エンニュイ
アトリエ春風舎(東京都)
2024/06/18 (火) ~ 2024/06/23 (日)公演終了
実演鑑賞
鑑賞日2024/06/19 (水) 19:30
観るの2度目のユニットで、1回目も分からなかったが、本作も分からん。(前説と客入れで7分押し)91分。
昨年上演された作品の再演だが初演は観てない。友人達がとろとめもなく語る物語の通奏低音として、母親が癌になったと語る男の物語が繰り返される展開。やはり意図が分からないが、アドリブ風に語ってはいるがセリフだろ思うので、役者陣の負荷は大きいだろうと思う。私のテイストにはフィットしないユニットだなぁ、とは思う。何故か大きく笑う客が少なくなくて、私の感性がズレてきているのかとも思う。
雨とベンツと国道と私
モダンスイマーズ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2024/06/08 (土) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/06/14 (金) 19:00
一応は創立25周年記念公演だそうだが、ベテラン劇壇らしい、緻密ないい芝居だった。110分。
とある映画撮影現場を舞台に、過去にパワハラをしていた監督と、そのことに絡む事件に関わった手伝いの女性を軸に、関わった人々の群像劇。演劇にも通じるセンシティブな問題を扱った秀作。時間軸を前後させて、過去と現在を巧みに交える。後半は解決とは言えない展開だが、それだけにリアルを感じる。モダンスイマーズらしい芝居だと思う。軸になる山中志歩は何度か観ていたハズらしいのだが、気づかなかった自分にダメ出し。照明が美しい。
十字路
ミズタニ会議
王子小劇場(東京都)
2024/06/06 (木) ~ 2024/06/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/06/06 (木) 19:00
初見のユニット。分かりやすいSFチックなコメディ・サスペンスの連作短編集。(5分押し)100分。
『ドッペルゲンガー』『腹話術』『引っ越し』『十字路』の4つの20分前後の短編を、『十字路』の話題を広げる感じでまとめる20分。別の話だと思ってた4つが関わる構成は、よくあるものだけれど面白い。展開はものすごく分かりやすいが、ギャグがちょっとチープなのは惜しい。「ウェルメイド」とはこういうことか、と思う。
きなこつみ物語(再演)
劇団きらら
王子スタジオ1(東京都)
2024/05/31 (金) ~ 2024/06/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/31 (金) 13:00
熊本のベテラン劇団が5年ぶりの東京公演。いい話でちょっとホッとする。観るべし!観るべし!!観るべし!!!(5分押し)前説3分、67分。
観るのは3度目の劇団で、昨年の5月に熊本で上演された作品の再演。和菓子屋でバイトすることになった大学生男子と先輩女子2人の日常、…、な話だが、twitter を軸に展開されるあたりが面白い。この劇団独特の手法として、役者が舞台上にずっといて、効果音なども役者の口から発する、というやり方に慣れてきたこともあって、スゴク楽しめた。
(株)デスゲーム工務店
電動夏子安置システム
赤坂RED/THEATER(東京都)
2024/05/29 (水) ~ 2024/06/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/05/29 (水) 19:30
ベテラン劇団の安定の笑いだが、ちょっとブラックが入ったところも面白い。120分。
とある工務店はダークな仕事もしているが、その仕掛けに引っ掛かってしまった人々の脱出ゲーム、…的な展開。それぞれが個性的な登場人物の描き方も巧いし、ダークなんだけど笑える/笑ってしまう。前作『オスカーの教室』のネタを引っ張ってきたのも面白い。道井・新野・下平らのベテラン陣も相変わらず巧いが、前作に続いて出演した若手?の岡崎桃子・澄華あまね等の存在感が面白い。
レッドホットセックスピストルニルヴァーナ
MCR
ザ・スズナリ(東京都)
2024/05/23 (木) ~ 2024/05/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/05/25 (土) 14:00
櫻井智也快心の1作。面白くて泣ける。観るべし!観るべし!!観るべし!!!(2分押し)84分。
櫻井と堀の2人のおじさんが恋に恋する物語。初めは、しょーもねーなー、と笑っているのだが、終盤の展開に驚き、最後は明るく終わる。最後の歌って踊ってに大石とも子が出てこないので、何故、とか思うとビックリの展開。冒頭からとにかく珠玉のセリフの連打で、思わず上演台本を買ってしまった。女優7人のキャラの描き分けも巧いが、三澤さきの快演は特に見事。
デカローグ5・6
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2024/05/18 (土) ~ 2024/06/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/23 (木) 19:00
C(5・6)を観た。A・Bに比べて物語に動きがあると思った。54分(20分休み)68分。
5「ある殺人の物語」は、偏屈なタクシー運転手・不道徳でいらだつ若者・新人弁護士の3人の物語が交錯し、出会うところで起こる悲劇…、な話。不条理な印象はあるのだが、エンディングはちょっとショッキング。
6「ある愛の物語」は、本シリーズ中で初めてと言ってもよい笑いを取る演出。画家の女性の部屋を覗く19歳の青年の物語。展開は読める気がするけど、青年と同居する友人の母役の名越志保の趣きが良い。
6では「覗き」を可視化するためにセットを大きく変えていたが、それも含めて、6が演劇にして面白い作品だと思った。尤も映画で観るところを想像しても良い作品にはなりそうだが…。
遠く吠えて花火をあげる
SUPER NOVA
王子小劇場(東京都)
2024/05/22 (水) ~ 2024/06/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2024/05/22 (水) 19:00
【空組】を観劇。観るの3度目のユニット。2023年上演の作品の再演。ちょっとぼんやりしたファンタジー。(2分押し)124分。
自殺志願者8人が住むシェアハウスでの出来事。既視感のある題材で、展開も読みやすいのだが、一種のファンタジーと思えば観やすい。8人のキャラクターが特に際立つところまで描き切れていないところは惜しいし、シリアスな場面でいかにも演技というセリフ回しの役者がいるあたりは、役者の力量というより演出かなぁとも思う。
ハムレットQ1
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2024/05/11 (土) ~ 2024/06/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/18 (土) 18:30
有名な「ハムレット」を吉田羊がやるというので観に行った。面白い。71分(20分休み)87分。
Q1というのは最初期のバージョンということらしく、短いらしいのだが、そもそも「標準的な」ハムレットというのもよく分からないので、比較はできない。それよりも、シェイクスピアの時代には男優だけでやっていた舞台に女優を使うというところが特徴なのかとも思う。吉田羊はすぐ気が変わるハムレットを熱演、その他の役者陣も見事に演じて、熱の入った舞台になっていた。特に何か、というのではなく、普通に楽しめる舞台だった。なお、結婚報道直後の飯豊まりえだが、オフィーリアを普通に演じつつ、狂気のオフィーリアに観るべきところがあったように思う。
物語ほどうまくはいかない物語
wag.
小劇場 楽園(東京都)
2024/05/18 (土) ~ 2024/05/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/05/18 (土) 13:00
Route 4 を観た。須貝英の作・演出作品は久々で、2019年に上演された作品を別ユニットで上演。とてもよくできた、いい話。ちょっとばかりホッコリする。(4分押し)107分。
新人賞を取ったばかりの小説家の卵・紗那(井上みなみ)の所に、失跡してた父が戻って来るが…、の物語。よくできた物語で、ちょっと展開が急過ぎる気はするけど、次々に起こる出来事には興味を引かれちゃうし、登場人物達のキャラが濃くて、見入ってしまう。終盤はちょっと切なくなるけど、それも予想の範囲で、須貝らしい話を達者な役者陣が演じて、とてもよくできた芝居になっていた。