実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/06/29 (土) 19:00
初見のユニット。世界観芝居だが、分かりやすく面白い。(4分押し)117分。
言葉で人を癒す「詭弁師」なる存在がいる世界で、気分爽快薬とどちらが、みたいな物語。作・演出の荒井ミサの作品は以前も観たことがあるが(『虚飾のレイス』)独特の世界観をベースにした劇作に特徴がある。本作では、言葉に「力」があり「言霊」や「言の葉」が実在として登場する、というあたりが独特な世界観だが、スンナリ入り込むことができた。言葉か薬か、というあたりは、例えば「鬱」をどう扱うか、という問題にも通じて、ちょっと哲学的な意味も感じてしまった。まひたん,平安咲貴,藤真廉,ゆでちぃ子。など、押しの女優がいっぱい出るのもあって観に行ったのだが、作品も楽しむことができた。人物と「言葉」が同時にセリフを重ねる場面が多く、役者陣は大変だったろうな。まひたんの戦闘シーン美しい。言霊役の平安の扇の裏打ちがないのは、ちょっと安っぽい感じで残念。