jokermanの観てきた!クチコミ一覧

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花の秘密

花の秘密

公益社団法人日本劇団協議会

赤坂RED/THEATER(東京都)

2019/01/24 (木) ~ 2019/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/01/24 (木) 19:00

 文化庁の海外研修成果公演、みょんふぁ企画による韓国コメディの上演。ドタバタながら深みもあって面白い舞台だった。夫たちが事故で死ぬが、翌日、保険加入のため医師の検査があるというので、保険金のため夫に扮装してやりすごそうとする4人の妻たちの物語。扮装のため休憩15分が必要になるのだが、その2幕の登場が見物と言える。元宝塚男役の沙央くらまがカッコイイ所を見せる等、扮装や仕種にも工夫がある。コメディなので笑いが多いのは当然だが、保険医師役の岩崎う大が独特の雰囲気で笑いを取っていたのが印象的だった。

APOFES2019

APOFES2019

APOCシアター

APOCシアター(東京都)

2019/01/11 (金) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/01/21 (月) 17:30

 『ただ、独り 多田慶子×高見亮子×稲葉賀恵』を観た。貫禄勝ちというところか(^_^;)。元かもねぎショットの多田だが、現在は「ただ、独り」というユニットで活動をしており、一人芝居への慣れがあるように思う。アインシュタインの妻とエディット・ピアフの2人を25分ずつ演じた。アインシュタインの妻は後ろ向きに椅子に座って、インタビューに答える、というスタイルで背中での演技だが、これが見事だった。ピアフは、高見の書き下ろしらしいが、歌も混じって素敵なピアフ像が浮かび上がっていた。穏やかな安心して観ていられる50分だった。

Vol.1『猫ばっか』

Vol.1『猫ばっか』

ノラトピア

Salone Fontana(東京都)

2019/01/19 (土) ~ 2019/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/01/20 (日) 17:00

 ピアニストの松田眞樹の演奏を軸にした、なかなか楽しいリーディング企画。第1部は別役実の『猫ふんぢゃった』を、ピアノをバックにリーディングする70分。初めて観る(聴く?)戯曲だが、別役だけあって、分からないけど面白い不条理系なんだけど、リーディングで十分に面白さが伝わる。10分の休憩にお茶のサービスがあり、第2部は、元劇団四季の笠松はるの「猫の二重唱」という歌、松田の大胆なアレンジによる「猫、フンジャ、ダメ」、そして、佐野洋子のエッセイ「猫ばっか」を7パートに分けて、直前に抽選で読むところを決めたというリーディングで30分。心穏やかになる企画だった。
 会場はサローネ・フォンタナは、2011年6月に『Another9』を上演した場所で、いるだけで楽しくなるようなスペースだが、今回もそこで幸せな2時間を過ごした。
 今回は、片桐はづき出演ということで観に行ったのだが、構成・演出の須賀貴匡は、どこかで聴いたことある名前だと思ったら、『世紀末三人姉妹』で観ていたのであった。

APOFES2019

APOFES2019

APOCシアター

APOCシアター(東京都)

2019/01/11 (金) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/01/18 (金) 20:30

 「菊池美里×國吉咲貴」を観た。母子家庭に生まれた5歳の少女が成長して、若くして母を亡くし、自分が母になり、娘を育てるまでを描く。テンポ良いセリフで次々に場面が変わっていくのは、國吉の脚本と菊池の力量の見せ所で、実に見事。いい話でちょっと泣かせるというのは國吉にしては珍しいようにも思ったが、よく考えたら國吉の脚本って、結局はいい話というのが結構多いのだと思い知らされたりした。客席に演劇関係者多数というのも頷ける。

APOFES2019

APOFES2019

APOCシアター

APOCシアター(東京都)

2019/01/11 (金) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/01/18 (金) 19:00

 「鎖国ノーモア 羽吹諒×霞翔太」を観た。閉園間近で猿が一匹しかいない動物園が舞台。人間と猿のそれぞれの思惑のズレ等を扱い、いい話になってる。物語として面白いが、演者が猿と人間を描き分けきれていないのが惜しい。

陰獣 INTO THE DARKNESS

陰獣 INTO THE DARKNESS

metro

赤坂RED/THEATER(東京都)

2019/01/17 (木) ~ 2019/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/01/17 (木) 19:30

 metroの10年前の旗揚げ公演を再演。初演と変わらず乱歩の世界観に踏み込んでいたと思う。初演は神楽坂 die pratze というアングラテイスト溢れる会場だったのが、今回の赤坂RED/THEATERはハイセンスな劇場というわけで、構成も変わってきている。「陰獣」と「化人幻戯」を混在させた悪女2人と明智小五郎の物語だが、月船の相方だった出口が引退し、サヘル・ローズに変わったことも関係してか、ちょっと違ったテイストの作品になっていた。それは悪いことではなく、進化した、あるいは、変容した、と言うべきものだろう。それは、サブタイトルが「inside beast」から「into the darkness」に変わったことにも現れていると思う。それにしても、月船の役者としての技量の凄さと、それを10年かけて引き出した天願大介の才能には頭が下がる。

APOFES2019

APOFES2019

APOCシアター

APOCシアター(東京都)

2019/01/11 (金) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/01/14 (月) 16:00

 「えんぷくまる」を観た。時代も場所も異なる3人の物語を組み合わせた脚本を、演者の円椅久美子が白い宇宙服とも防塵服とも見える衣装で、朗読するように演じる。演じ分けもなかなかだし、物語のまとまりも悪くなく、緊張して観ていられた50分。ただし、衣装に付いたLEDが明るすぎて、目に入りすぎるのは若干の欠点と言える。

深沢ハイツ302~もう一つのニュートンの林檎~

深沢ハイツ302~もう一つのニュートンの林檎~

Sun-mallstudio produce

サンモールスタジオ(東京都)

2019/01/05 (土) ~ 2019/01/09 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/01/05 (土) 18:00

 2009年に初演され、2016年に再演された作品の再々演で、2016年の再演を観ている。面白い(^_^)v。(https://stage.corich.jp/watch/285585/stage_comments)タイムスリップとパラレルワールドを題材にしたSFだが、2016年の再演に比べると、プロジェクションマッピングなどの技術を使って、スリップ感、パラレル感を増していたように思う。再演でもメインを演じた今村美乃を始め、同じ役で出ている出演者も多く、今回もしっかりした舞台作りになっている。数学や物理の専門的な立場からは若干の無理もあるのだが、エンターテインメントとして許容できる範囲で、とにかく面白く観ることができた。

鳥の市 2018

鳥の市 2018

なかないで、毒きのこちゃん

OFF OFFシアター(東京都)

2018/12/27 (木) ~ 2018/12/30 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/12/30 (日) 18:30

 Fを観た。
「夢見るあの子はまだおうちでロンリーガール」は、B・Dと同じ古着屋で上演されたようだが、物語的には全く違ってて、引きこもりの女子高生が救われる(?)話。何となく幸せな気分になる。
「さよならはじめましてちゃん」は、幸せな一生を送った女子の物語かと思わせて…、というところは巧いが、切なく終わる作品で1年を締めくくることになってしまったな、という気もした。

鳥の市 2018

鳥の市 2018

なかないで、毒きのこちゃん

OFF OFFシアター(東京都)

2018/12/27 (木) ~ 2018/12/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/12/30 (日) 16:30

 Eを観た。最初期の2作品をまとめて上演で、メタ演劇の回だった。
「すーぱーうーまんちゃん」は唯一過去に観た作品で、「受付演劇」と名付けた作品だが、以前に観たときには、あるアクシデントで芝居に入り込めなかったので、今回は全体をゆっくり観られて満足。
「ループ サイド ループ」はまだ早稲田でやってるときの作品で、演出家が次々に変化するというメタ演劇そのものの展開が非常に面白い。

鳥の市 2018

鳥の市 2018

なかないで、毒きのこちゃん

OFF OFFシアター(東京都)

2018/12/27 (木) ~ 2018/12/30 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/12/30 (日) 14:30

 Dを観た。
「わるぐち全集」はBの「悪口…」の2年前に同じ古着屋で上演されていて、原型と言えるもの。こちらを先に観ればよかった、とは思うが、展開は少し違って面白い。
「わたしのあおぞら」は森岡未帆の熱演だが、唯一笑えない作品だと思った。

鳥の市 2018

鳥の市 2018

なかないで、毒きのこちゃん

OFF OFFシアター(東京都)

2018/12/27 (木) ~ 2018/12/30 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/12/30 (日) 12:30

 Cを観た。
「世田谷区在住。町田みよことその恋人と」は友人OLの結婚式を明日に控えたOL3人が、出し物で苦心する物語。バー公演だったらしく、バーテンダー役の森田ガンツがひたする眺めているのが面白い。
「芝ちゃん浜ちゃんたかなしくん。」は、せのじゅんこによる落語。2人姉妹の物語を名作「芝浜」の逆で落とすあたりは巧い。

鳥の市 2018

鳥の市 2018

なかないで、毒きのこちゃん

OFF OFFシアター(東京都)

2018/12/27 (木) ~ 2018/12/30 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/28 (金) 18:30

 Bを観た。
「悪口サミッドナイト・イン・高円寺」は古着屋で初演をしたそうで、店長とベテランのバイトが、年上の新人バイトに手を焼く話だが、新人役の浅川千絵がドはまりで見事。途中からの転換も興味深い展開をみる。
「そしてまたキミのユメをみる。」は、女子中学生が好きな彼に告白するところをひたすら妄想。やないさきの演技力が光る。

鳥の市 2018

鳥の市 2018

なかないで、毒きのこちゃん

OFF OFFシアター(東京都)

2018/12/27 (木) ~ 2018/12/30 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/28 (金) 16:30

 Aを観た。
「おせきはん、たく」はタイトルがすべてを物語っているが、できるだけそう思わせないような演技を石澤希代子が巧みに演じてる。
「そば屋のあつこちゃん」は懐かしのチャゲ・アス曲に繋がるコメディ。そば屋という所がミソ。
「ビックリハウスのこと、…」は、初演が花やしきだったということを考えると面白い。釣り橋効果を信じるカップルの物語。繰り返される「ビックリしたね」というセリフが効いてる。

日本の歴史

日本の歴史

シス・カンパニー

世田谷パブリックシアター(東京都)

2018/12/04 (火) ~ 2018/12/28 (金)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/12/27 (木) 18:30

 楽前に再度の観劇。演出が微妙に変わっているが、基本はテキサスの一家の物語を日本の歴史になぞらえて、同じ悩みが繰り返される、というテーマを扱っていると感じた。シルビア・グラブの歌が巧く、宮澤エマの声が美しく、秋元才加のポジションが実に巧い。秋元に差別されるメキシコ人の役を振ったところも見事だ。年末に観るのに良い舞台だと思った。

かもぬ

かもぬ

演劇ユニット「みそじん」

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2018/12/26 (水) ~ 2018/12/29 (土)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/26 (水) 19:30

 番外公演は劇団員と日替わりゲストの3人芝居。かなり面白い造りの芝居で、客席がやや寂しいのは勿体ない。三十路の売れない役者が劇団を作って…、という、みそじんそのもののようなストーリーだが、35歳になり劇団を解散することになり、劇団を作るきっかけとなった大女優(日替わりゲスト)に出演を依頼する、という物語が面白い。今日の日替わりは小林さやかだが、最後に付け加わったセリフを合わせるという名目で、早口言葉的なセリフを言わせるというアイデアは、作・演出の東野の大ヒット。優しい芝居作りが売りの同劇団らしい温かい1時間だった。
 なお、みそじんは次の公演も決まっていて、解散するわけではない。

夕闇、山を越える/宵闇、街に登る

夕闇、山を越える/宵闇、街に登る

JACROW

小劇場B1(東京都)

2018/12/20 (木) ~ 2018/12/27 (木)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/25 (火) 19:30

 新作の『宵闇…』を観た。佐藤栄作首相の退陣後の、いわゆる「角福戦争」の発端への経緯を描く。登場人物は全て実在で、起こった出来事も外形的には知られていることばかりだが、緻密な描写と役者陣の好演でリアリティある舞台になっていた。興味深いのは、実は主軸が越山会の女王と呼ばれた佐藤昭になっていて、ここはプライベートとオフィシャルの中層をなしている。エンディングのシーンも佐藤昭をフィーチャーして、一寸泣かせる。惜しいのは、座った席からは山口淑子(役の木下祐子)の顔がほとんど見えないこと。大したことではないが…。

メタルマクベス disc3

メタルマクベス disc3

TBS/ヴィレッヂ/劇団☆新感線

IHIステージアラウンド東京(東京都)

2018/11/09 (金) ~ 2018/12/31 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/24 (月) 14:00

 2006年の初演を観ているが、その時の感想に「(客演者が中心となり)、新感線って自分達だけで公演が打ちにくい体質の劇団になっちゃったってことかな、と、少し疑問」と書いてる。その後、そういった方向に本当に行っちゃったなぁ、という感想を強くした。この回る劇場は初めてで、確かに凄いが、使い切れる劇団/演目は限られるだろうという印象を持った。物語は確かにマクベスだが、長澤まさみのマクベス夫人がカッコイイのに悪い役、というのをシッカリ演じてて驚いた。マクベスよりも夫人の方が悪党、というのもしっかり描かれ、それでいて娯楽超大作として出来上がっているのも見事だった。

サンタクロース(仮名)の死

サンタクロース(仮名)の死

くによし組

王子小劇場(東京都)

2018/12/21 (金) ~ 2018/12/25 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/23 (日) 18:00

 國吉にしては少し珍しい純愛モノとでも言おうか。嘘ばかりつくウソ田が次々にウソをついていくが、それを信じる者、信じない者、など、混ざって、どこまでが現実で、どこからがウソ田の書いた小説の物語なのか、境目が見えなくなってくるところが興味深い。すべてが架空の話という解釈も残しつつ、最後は、ウソ田を好きな女の子のセリフが泣かせる。役者陣も虚実の境目に苦労するだろうに、熱演である。

愛犬ポリーの死、そして家族の話

愛犬ポリーの死、そして家族の話

月刊「根本宗子」

本多劇場(東京都)

2018/12/20 (木) ~ 2018/12/31 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/12/23 (日) 14:00

 根本宗子にしては、やや変わったテイストの作品だった。4人姉妹の末妹・花は22歳なのに子どもっぽく世間知らず。3人の姉は結婚しているが、どの夫も一癖あって、その3組の夫婦が花の22歳の誕生日に集まるが、愛犬のポリーが死んでしまう。3人の夫からのストレスでポリーが死んだと思った花は、ツイッターで知り合った小説家を家に招き入れて、3組の夫婦の様子を話すが…、という展開。花の役で出演予定だった青山美郷に代わって藤松祥子が花の役を演じているが、不思議なテイストに包まれながらも、少し希望を見せて終わる。役者陣は健闘しているが、何故花が子どもっぽいのか、巧く伝わってこないものの、そういうものだと思って観ていて楽しめる2時間だった。

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