FIGの観てきた!クチコミ一覧

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ガリレオの生涯

ガリレオの生涯

こゆび侍

新宿眼科画廊(東京都)

2019/09/07 (土) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

なんと華のあるガリレオであることか。脇役の俳優たちもなかなか好演している。

スリーウインターズ

スリーウインターズ

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2019/09/03 (火) ~ 2019/09/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

ユーゴ紛争が絡んだ演劇はこれまでいくつか観たことがあるが、クロアチアの歴史と一つの家族の連綿とした物語を重ねたこの作品がもっとも濃密だった。
こんな作品を構想できる作家のすごさとともに、必ずしも一貫した展開のあるとっつきやすいストーリーではない、少なくとも日本人にとっては縁遠い内容の長大なこの作品を取り上げて観客を魅了するプロダクションに仕上げるこの劇団の実力に感嘆した。今の日本ではこういう作品が観られるんだな、こういう作品を上演してくれる人たちがいるんだな、という感慨を覚えずにはいられない。

悪魔を汚せ

悪魔を汚せ

鵺的(ぬえてき)

サンモールスタジオ(東京都)

2019/09/05 (木) ~ 2019/09/18 (水)公演終了

満足度★★★★★

鵺的らしい、思わず不快感をもよおすエグい話。主役・脇役とも配役がピッタリ。
そう言えば、善良な人ほど、悪に騙され,利用され、あげくに荷担して、最後には潰される、という実例をときどき見かけますね。

DNA

DNA

劇団青年座

シアタートラム(東京都)

2019/08/16 (金) ~ 2019/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台装置や人の動きはjacrowでやる時とほとんど同じなので、脚本家の意向でしょうか。
ストーリーはjacrowでやる時とは違って会社の問題より家庭の問題が主であるように思いました。
家庭の場面が一番客席に近いし、内容も一番深かったように感じました。
そこは青年座での上演を考慮して、少し切り口を変えたのでしょうか。

人形の家 Part2

人形の家 Part2

パルコ・プロデュース

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2019/08/09 (金) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

満足度★★★

良い俳優たちが選ばれているが、ノラ役は、少し大人しすぎのように感じた。周囲の人々を巻き込んで不幸にしても物ともしないようなエゴの強烈さがもっと表れたほうがよいように思う。
演出の意図やねらいがあってのこととは思うが、舞台装置がまったく家庭らしくなく、まるでどこかの公的な広いホールで語り合っているような印象がした。
ストーリーも、あの結末はなんか辻褄が合わないような気がするのですが・・・。

薔薇戦争

薔薇戦争

Theatre Company カクシンハン/株式会社トゥービー

シアター風姿花伝(東京都)

2019/07/25 (木) ~ 2019/08/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

長大で複雑な原作を、大胆に脚色して、しかしストーリーの本筋はまったくそのままで、わかりやすく、面白く、手際よく、現代的な演出で楽しませてくれる。演技は正統派で実力が高い。第三部の、ヘンリー六世の有名な独白シーンも、なかなか魅せる。観る者の聴覚をぎりぎりまで刺激するドラムもいい。

アイランド

アイランド

イマシバシノアヤウサ

OFF OFFシアター(東京都)

2019/08/01 (木) ~ 2019/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

二人の男優のエネルギーがすばらしい。10分足らずの劇中劇もなかなか良かった。

血のつながり

血のつながり

劇団俳優座

俳優座スタジオ(東京都)

2019/07/28 (日) ~ 2019/08/04 (日)公演終了

満足度★★★★

俳優陣の安定したふさわしい演技で、安心して観ていられる。
いっぽう、原作の話はちょっとどうなのかな、という内容。ミステリー度が不足しており、かといって深層心理や狂気をじっくり描くわけでもなく。

骨と十字架

骨と十字架

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2019/07/06 (土) ~ 2019/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

日本人にはちょっと馴染みにくいテーマと思われるが、実在の人物のわずかなエピソードからこのような劇を構築してしまうこの作家のインスピレーションにいつもながら感心させられる。
徹頭徹尾硬派な会話、修道院の奥の間のような暗くてだだっ広い禁欲的な舞台、抑制的な演技、これらが主人公の心の深淵に入っていくような効果を感じさせた。
配役も役柄にピッタリのように思え、あれが本当に代役か、と思ってしまう。
いろいろ考えると、あの結末しかなかったのではないか。

夕食の前に

夕食の前に

劇団1980

下高井戸 HTS(東京都)

2019/07/13 (土) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★

後半混沌としてわかりにくい展開になるが、作者のシリアの現状に対するすさまじい苛立ちや絶望を表しているのだろう。演出は非常に面白い。

ガラスの動物園

ガラスの動物園

文学座

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2019/06/28 (金) ~ 2019/07/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

一人だけの土曜の午後を、このような美しい芝居を観て過ごすのは最高です。

闇にさらわれて

闇にさらわれて

劇団民藝

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2019/06/23 (日) ~ 2019/07/03 (水)公演終了

満足度★★★

テーマの割には、意外に起伏のないストーリー展開に感じられた。演出の問題なのか?それとも原作の問題なのか?母親とコンラート博士のやり取りの場面、母親と息子の対面の場面など、もっと緊迫感があっていいように思うが、淡々と落ち着いた、静かな展開で、どうなのかな、と。ベテラン俳優たちの演技は申し分なく安定的。

オレステイア

オレステイア

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2019/06/06 (木) ~ 2019/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★

広すぎる舞台と空間をうまく使った演出と感じた。マイクの使用も不自然には感じられず、ときおり笑いの要素が織り込まれて重すぎにもならない。さすがにお尻は痛くなるが。

ネタバレBOX

エレクトラが実は存在しない、オレステスが見る幻覚でしかない人物だとは。オペラの主人公にもなるほどなのに。
THE NUMBER

THE NUMBER

演劇企画集団THE・ガジラ

ワーサルシアター(東京都)

2019/06/18 (火) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

2時間越えの長い作品であるが、独特の世界に引き込んでくれる。「1984年」とか「ガタカ」とかを連想させる原作、体言止めの独特なセリフ、少々意味のわからない箇所もあるが、そんなことは全然気にならずに非日常の演劇世界を楽しめた。劇場が都心からちょっと遠いか。

機械と音楽

機械と音楽

serial number(風琴工房改め)

吉祥寺シアター(東京都)

2019/06/12 (水) ~ 2019/06/18 (火)公演終了

満足度★★★★

建築デザインが題材になっていることもあって、抽象的で少々難解な議論が出てくる。構成主義とか建築におけるアヴァンギャルドとか、そこにスターリン時代の大粛正まで絡んできて、よくこんな複雑なテーマを日本の演劇で取り上げたなあと台本に少々驚き。だが、少しでもわかりやすくしようという工夫はあった。演劇としては、幼なじみの少女が記憶の幻影のようにときどき登場して主人公に語りかける幻想的な場面が印象深かった。

ざくろのような

ざくろのような

JACROW

座・高円寺1(東京都)

2019/05/29 (水) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★

広い舞台を効果的に使った演出。何人かの俳優は2役を演じるが、ぜんぜん異なる役柄になるところも面白い。

もーいいかい、まーだだよ

もーいいかい、まーだだよ

山の羊舍

小劇場B1(東京都)

2019/05/29 (水) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

別役実の、暗く不気味な館の中の物語。手堅い演技と暗闇を巧みに使った演出に魅せられる。

1001

1001

少年王者舘

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2019/05/14 (火) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

明確なストーリーなんかあってもなくても良いのですが、メッセージが全然理解できませんでした。感覚的に受け取るべきなのでしょうが、自分には合わなかったということでしょう。最後の群舞は長すぎでは?

ご馳走

ご馳走

西瓜糖

ザ・スズナリ(東京都)

2019/05/18 (土) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★

おもしろいストーリーだし、金魚鉢の‘共有’など演出の巧みな工夫もあったが、前半がちょっと時間稼ぎというか無駄に引っ張られた場面があって、イラッとさせられた。

山の声 ― ある登山者の追想 ― オリジナルバージョン

山の声 ― ある登山者の追想 ― オリジナルバージョン

オフィスコットーネ

Geki地下Liberty(東京都)

2019/05/17 (金) ~ 2019/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

山の声」は異なる演出で2回観たが、加藤文太郎は孤高の男というイメージだったが、今回のオリジナルバージョンではまるで子どものように感情を起伏させる。

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