tomyleeの観てきた!クチコミ一覧

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辺境、どこまで行っても

辺境、どこまで行っても

Minami Produce

アトリエTANTOO(東京都)

2017/05/05 (金) ~ 2017/05/10 (水)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/05/05 (金) 19:00

価格2,000円

少し遡って感想を書いています。

この作品好きです。
朗読劇本番を直前に控えた役者5人の物語。稽古というシーンで実際に朗読をしていくが役者各々の事情や個性がぶつかり合っていく。シリアスの中に笑いも含み、心地よい時間が流れていきます。

場所もなかなかの辺境でしたが、2000円とはコストパフォーマンスが高い。
もっと都心でチャレンジして欲しいですね。

今回観に行った理由は「土佐まりなさん出演だから」。
彼女はいつも凄いけど今回も凄かった、演技が。
足りない感想で申し訳ないけど「演劇オレ今日見たなー」って満足な言葉しか口から出ないんですよね。
最初の表情一秒で期待をまたしてしまい、終わってみればその期待を越えている。
この人の表情は一秒も見逃したくないです。

「幸福の黄色い放課後」/「幸福の黄色い10日後」

「幸福の黄色い放課後」/「幸福の黄色い10日後」

キ上の空論

サンモールスタジオ(東京都)

2017/03/23 (木) ~ 2017/04/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/03/25 (土) 19:00

少し遡って感想を書いています。

「放課後」は再演、そして「10日後」は新作。
とにかく中島庸介さんの本は時間が飛ぶ。空間パズルと私は称しているが、今回も飛ぶ。

「放課後」は現実にあった事件を含め臨場感をさらに高める白石一文作品を思いだし、「10日後」は映画メメントのようなテイスト。
そう言えば「赤い下着~」のときも震災の話が含まれていましたね。
全て好きな作品であり、私が中島作品にひかれる理由かも知れません。

「10日後」は本当に好きな作品。2度観劇しました。
というか2度観てやっとわかった箇所もありました。

少し演者さんの話も。
10日後も含めて演者さんが少しスライドしていた。リエが戸田、鈴木がマサ、大島が久美、加瀬が藤木になっていました。そういえば前作では絡んでない役ですね…。
須田さんと喜多さんは続投。
酒井桃子さんは「東京へつれてって」以来の観劇。インパクトは続いていました。

ダズリング=デビュタント

ダズリング=デビュタント

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2017/04/19 (水) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/04/22 (土) 14:00

価格3,500円

少し遡って感想を書いています。

「ダズリング=デビュタント」日本西洋両方を1日で観劇してきました。
こんな私にフィットした作品も珍しいかも。
いっそ三時間でもよかったし5000円でもよかった。そんな感想でごめんなさい。
兎に角終わって放心してました。5つしか☆がないのが悔しい。

ジャン=ピエール・ガスパリーノ=金子侑加さんが素敵でした。

どうしよう 孤独だ 困ったな

どうしよう 孤独だ 困ったな

第27班

アトリエヘリコプター(東京都)

2018/02/24 (土) ~ 2018/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/02/23 (金) 19:00

座席1階2列

価格3,500円

この劇団は評判よく、ずっと気にはなっていましたがこれまで縁がありませんでした。

今回は日程も早めに決め、キ上の空論やリジッター企画に客演したことのある野口オリジナルさんが出演されることも重ねて、今回お初です第27班とアトリエヘリコプター。

この劇場も初めてでした。何かの倉庫?の跡地でしょうか。なかなか年季の入った建物。

さて作品。
青春群像劇と分類してよいでしょうかね。これは、面白い。
会話のひとつひとつが緊迫した空気を作り出していき、時折温もりと笑いを挟んでいく。話しもわかりやすく、ラストはなかなかの衝撃!

劇団員4人の皆さんの芝居が上手だったな。
台詞ができるだけ日常に近く、いまの若者の会話を思わせるものでした。
野口さんの役はハマっていましたね。台詞もたくさんあり、色んな表情が見れて満足です。

最後に会場についてお小言。
アトリエヘリコプターにしても中野のMOMOにしても近隣住民への配慮は劇場側が工夫すべきじゃないでしょうか。どの劇団にも共通した注意を劇の前後に言ってもらうとか、チケットと一緒に配布するとか。システマティックにすることで初めて来た客には漏れなく伝えることもできるし、リピーターにも浸透すると思います。なぜその視点が生れないのか。劇団に口頭で注意を促すだけで、あとは劇団任せでしょ?それでも注意されて戸惑う客がいるのは劇場側の怠慢です。

下記は私のこの公演に起きた体験。

私:(会場を出て向かいの駐車場で大崎駅までの道を確認)
係員:「(役者面会は)中でお待ちいただけますか?」
私;「あ、(役者面会は)もう終わったので、道を確認しているだけです」
係員:「この辺でうろうろするとうるさいので」

なんだこれ。まず最初の一言は「何かお困りですか?」じゃねーのか。
多分、出待ちをしている間にスマホで時間を潰しているように見えたのでしょうね。
結構気分悪かったですわ。

光、さえも

光、さえも

Ammo

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2017/09/15 (金) ~ 2017/09/20 (水)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/09/20 (水) 19:00

土佐まりなさん出演のAmmo「光、さえも」千秋楽を観劇。
昨年Ammo「僕たちは他人の祈りについてどれだけ誠実でいられるか(仮)」がとても好きだったのでとても楽しみにしていました。
作品は終盤になるにつれ、刺さる言葉が飛び交います。
大きなチャレンジには孤独になるぐらいのリスクが必要だと私にはそれが伝わってきました。
凄く難しいテーマにチャレンジしたと思います。
期待以上の大満足。いい作品です。

search and destroy

search and destroy

うんなま

王子小劇場(東京都)

2018/02/17 (土) ~ 2018/02/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/02/18 (日) 11:00

座席1階2列

価格0円

チケプレ当選にて観劇させていただきました。
感想はいつも遠慮ありませんのでご了承ください。

花まる学習会王子小劇場は久しぶりです。いつ以来だろうな?
アンケートにも書きましたが、ここの入口は非常にわかりにくい。ポスターかチラシをちょこっと貼って欲しいものです。

さて初うんなまさん。
今回の作品は「仮想世界における価値の決め方と人の付き合い方が描かれて最後は壊滅。」ぐらいのあらすじでよろしいでしょうか?
途中わからない部分もありましたが、ワードの引き出しかたがセンスよくバーチャル教会のタイミングがよかった。
指導者や案内人がいなくなり、それは価値が決まっているものを一方的に与えられることもなくなった。仮想の世界では無形有形のモノコトの価値を参加している人々が評価して定まっていく・・そして共有されていく。

余計な音楽はなし。言葉の力とちょっと科学(理科)の力を使っているだけ。
個人的には「仮想の世界も悪くないぞ」の入口ぐらいは描くかな?と思いながら観ていました。でもこれは「search and destroy」だからね。
ラストも医者じゃなくて自衛隊?と思ったけど、あれは兵隊ってことかね。

このテーマを見たい人はきっと沢山いるはず。その絶対数が多い東京のほうが成功すると思います。この作品も年々バージョンアップはできるだろうし、続編も作って欲しいですね。ただこのテーマは他の劇団でもやるでしょうね、すでにやってるかな。

わからん人は置き去りにして次回は下北沢にて勝負してもらいたいです。
頑張れ。★は4つだけど遠征費★1つ加えておきます。

三英花 煙夕空

三英花 煙夕空

あやめ十八番

旧平櫛田中邸アトリエ(東京都)

2017/09/26 (火) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/09/27 (水) 19:00

あやめ十八番を初めてみたのは昨年公演「江戸系 諏訪御寮」。
キ上の空論に出演した土佐まりんさんが出演ということで。
それがきっかけだったけど、以後の本公演「ダズリング=デビュタント」も観劇。
そして今回の「三英花 煙夕空」も含めどれも重厚で心に残る作品ばかり。少しおどろおどろしい世界観がイイ。熱演の小口ふみかさんはどこかで観たな?と思ったら「グリーン・マーダー・ケース(Mo'xtra produce)」に出演していました。気になる女優さんです。

-127birth

-127birth

こわっぱちゃん家

OFF OFFシアター(東京都)

2018/03/15 (木) ~ 2018/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/03/18 (日) 13:00

座席1階5列

価格0円

こわっぱちゃん家は初めて拝見しました。とてもよかったな。今年の観劇作品の1,2と言っても過言ではありません。
出産のお話だけに留まらないメッセージの強い作品でした。

人は決断して行動することで新たな出会いがあります。そしてそこには喜びもありますが、ときには哀しみもあります。しかし前を向いて歩かなければいけない。自分の回りには心配してれる、愛してくれる人がいる。それは自分がこれまで決断して歩んできた証であるから。

そんなメッセージを私は受けました。

今回チケプレ当選で拝見しましたが、応募した切っ掛けは「目崎新年会」にメンバーがゲスト参加されていたから。たすいちと友好関係であるならば観てみようかなと。

その新年会にて少しお話をしたのが瀧啓祐さん。このストーリーの大きな役割を持った役でした。出産に踏み切るのかしないのか何か煮え切らない旦那さん。客が非常に見ていて「腹が立つ」演技だったから、このストーリーが成立したと思います。(演技が上手い!ということですよ)

そして他にも見たことがある役者さんがいました。関山未来さん。
その煮え切らない旦那の奥様の友人役。旦那さんとも直接会話をするシーンがありますが、凄く親身になって友人を支える役がしっかりできていました。たすいちでは見たことのない配役。またこんな関山さんも拝見したいものです。

最後になりましたが、チケプレありがとうございました。

ナイゲン

ナイゲン

ILLUMINUS

浅草九劇(東京都)

2018/06/12 (火) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/06/12 (火) 19:00

価格4,000円

なるほど評価通りの作品。
振り落とす理由付けの仕込み具合、そして演者のキレある台詞が決め所か。
スピーディーだが台詞も聞き取りやすかった。おばか屋敷さんの後ろで見たが彼のキレっぷりに終始爆笑。津和野さんは血管キレないかとても心配。大満足の一夜!

スピークイージー

スピークイージー

やみ・あがりシアター

荻窪小劇場(東京都)

2017/12/23 (土) ~ 2017/12/28 (木)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/12/27 (水) 19:30

座席1階2列

荻窪駅下車も久しぶり。8分くらい歩きましたかね。
初めての荻窪小劇場。うわー、入口入ったらすぐ劇場。こういういきなり具合好き。
居酒屋のセット内のヘタ文字メニューとミラーボールが迎えてくれる。
開演前のBGMは劇団のセンスを予習できるが、ひたすら「S●● on the beach」を繰り返す歌と地下アイドルらしきが歌う危うい歌詞。不安。

さて開演。静かな立ち上がりから二人の女性の歌声。これは最後に回収されるが、ここから伝言ゲームまでの話がまったりし過ぎて覚えていない。脳みそが記録を拒否。

しかし!伝言ゲームからの流れが非常にイイ!ここからスタートしてもよいのでは?と思ったぐらい。

突然目の前の景色が変わること。禁酒と人の死。失ってわかること。それぞれ忘れるスピードも違う。同僚の死を「水の肴」にしている。それでいてしみったれていない。若々しくエネルギッシュに演じていた。それがイイ、それがただただイイ。

役者さんはこの本、キャストに合わせて揃えたのだろうか。
時間が経つうちにキャラクターに愛らしさを感じてくる。こうなったら「勝ち」ですよ。演者側も客側も両者優勝。

ラストもよかったな。

この話は「エリちゃんの記憶」がキー。このテイストがとても気に入りました。
他の作品も見てみたいです。

チケプレありがとうございました。

煙のミロク

煙のミロク

ひげ太夫

テアトルBONBON(東京都)

2017/03/22 (水) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/03/22 (水) 19:30

座席1階1列

少し遡って感想を書いています。
友人に誘われて初の「ひげ太夫」さん。どんな劇団かと思ったのですが、友人は「好きな人と嫌いな人は別れるでしょうね」と。ますます気になるじゃないですか。

個人的にひいきにさせていただいている斉藤ゆきさん(現:リジッター企画)がこの劇団の演目に初出演されるのも観劇理由のお手伝いになりました。
後日ご本人に確認するとこの劇団の稽古場には何度か出入りをしていたそうです。

さて内容ですが、暗転なしでセットもなし。全て人間の組体操で表現をしていきます。
音声もない。川の流れや人の動きも全て擬音。
新しい。何もかも新しい!
独創性もあるが、ストーリーもなかなか面白い。これは中毒になりますよ。

今回座ったのは最前列。少し遅めに入場したのだが皆さん後ろの席に。ご遠慮いらんのに・・・。
しかし劇が始まってからその理由を知ることに。なるほど、人を重ねて高くなると見上げないといけないのか。これはクビが疲れます。初心者やられました!

そしてなんだよ「刺繍で民を救う」って(笑)インパクトありすぎ!

2018年は1月末から新作公開。勿論いきます。というかチケットもう買ったぞー!

大人の条件

大人の条件

The Vanity's

ギャラリーLE DECO(東京都)

2017/12/19 (火) ~ 2017/12/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/12/23 (土) 14:00

お初つの劇団でしたが、チケプレにて観劇してきました。
演目の前に「音楽劇」と付いているだけに、まず歌が上手い。そういうグループが演劇を始めたのでしょうか。
歌が上手いので発声練習もしっかりしているのであろう。滑舌がよく台詞が聞き取りやすい。そして姿勢もいいのでカラダの線がキレイです。

話は盲目の三女に二人の姉、そして突然の訪問者を中心に話は進みます。
まぁ海街diary級の美人姉妹ですよ!

観終わった感想は「いましたね逸材」。
ギャラリーという閉鎖的な小さい空間ではあったが、上手にそれを生かした芝居だったと思います。アフターライブも素敵な歌声でした。

あとで調べるとTheVanity'sは3名の女性で構成されているようです。
盲目の三女を演じた瑞生桜子さんが主宰。
蒼井優のような美貌に素敵な歌声。公式プロフを見ると日本舞踊、歌、クラシックバレエ、ダンスと芸達者さん。
次女を演じた音羽美可子さんはミュージカルでも活躍されているよう。
そして突然の訪問者を演じたKanaOkamotoさん。音大出身で彼女のプロフにも出演されたミュージカルの演目が記載されています。

まだ本公演は今回で3回目。次回の作品を楽しみにしています。

〜その企画、共謀につき〜『そして怒濤の伏線回収』

〜その企画、共謀につき〜『そして怒濤の伏線回収』

Aga-risk Entertainment

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/09/15 (金) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/09/15 (金) 19:30

価格3,500円

振り返って感想を書いています。Twitterに書いたものに少しアレンジを加えているのですが、この作品の感想は「なんだこれは(笑)」しか書いていませんでした(笑)
そこまで伏線回収しますか!というクドイクドイクドイ作品だけど、そこが笑いどころ。

主宰/脚本/演出・富坂さんの頭の中ってどうなっているんでしょうか?どうしたらこんな展開に本が書けるのか感心します。
役者さんでは熊谷有芳さんのクールっぷりが大好き。沈ゆうこさんの突っ込みのうまさ、津和野諒さんのすっとぼけた演技も好きです。

小劇場のお芝居はアングラなイメージがありますが、この作品を見ると芝居のいろんな可能性を感じさせてくれます。次作も楽しみです。

トランスイマー

トランスイマー

劇団5454

赤坂RED/THEATER(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/03/24 (土) 18:00

座席1階2列

価格4,200円

いつか忘れてしまいましたが5454さんは短編を1つ拝見したことがありました。今回本公演はお初。「無意識のネットワーク」という内容は元々興味がありました。話の作り込みやボードに書く演出は凄くキレがあり、最後まで飽きずに楽しめました。

終盤にユングの「地球上の全ての人間」という引用ありましたが、あれは「全ての生物」じゃなかったかな。そこだけ気になりました。
是非他の作品も観てみたいです。

そう言えば赤坂RED/THEATERは初めてでした。いい劇場ですよね。
使用料も高いだろうから、集客力のある劇団でないと厳しいでしょうね。

星の記憶

星の記憶

アンティークス

シアター711(東京都)

2017/12/06 (水) ~ 2017/12/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/12/06 (水) 19:00

チケットプレゼントにて観劇してきました。
アンティークスは昨日を含めて3作観劇しましたが、独特な空気感があります。
「ほんわか」でもない。「しっとり」でもない。
オルゴールの音が響きましたが、とても作品にフィットしていました。
人に優しく。観劇後はいつもそんな気持ちになりますね。

今回印象的だったのでは先生の宇宙人の話、素敵です。

もっと評価されていい劇団だと常々思っています。

かんかんじいちゃん、

かんかんじいちゃん、

green flowers

シアター711(東京都)

2018/02/07 (水) ~ 2018/02/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/02/11 (日) 12:00

座席1階5列

これはイイ!
こういったホームドラマチック作品はなかなか当たりがないけどこれ当たりです。

まず役者さんが芝居上手い。これ本当に大事です。安心して最後まで楽しめました。
この安心感によって銭湯を舞台してそれを取り巻く人々の成長や葛藤が個々の感情からしっかり垣間見ることが出来ました。

そして脚本、演出が素晴らしいです。
特に感じるのは人々の会話のキャッチボール。ポンポンポーンとリズムがいいです。
役者の上手さは勿論ですが、非常に丁寧な脚本と演出を想像できます。
この芝居が客に「面白い!」と思わせる肝はここだと思います。

あとで知ったのですが今回も女性の脚本・演出でした。
少女東京奇襲、やみ・あがりシアターも同じような印象を持ちました。
その作品の丁寧なつくりを。女性の脚本・演出が自分には向いているのかも。

また開演時間が12時となかなか珍しい設定。
最近の小劇場舞台は2時間前後が相場なので、14時に終われば15時の芝居に間に合います(下北沢なら)。そして17時に終われば食事に行く時間もできます。私のように1時間かけて来る人には非常にありがたい時間設定です。ここはマーケティングしたのでしょうか。
実際私もこの日は15時の公演を観劇できました。

チケプレありがとうございました。

自信をもって初めて観劇するひとにオススメします。

おたまじゃくし【15日より大阪公演開幕、チケット好評発売中!】

おたまじゃくし【15日より大阪公演開幕、チケット好評発売中!】

劇団鹿殺し

座・高円寺1(東京都)

2018/02/01 (木) ~ 2018/02/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/02/02 (金) 19:00

価格0円

チケプレにて観劇させていただきました。
待望の劇団鹿殺しさんの公演。正確には「OFFICE SHIKA PRODUCE」になるのかな。
友人からも「この劇団いいよ」と聞いていましたが、それ以上の予備知識は持たず、作品の説明を読む程度にしました。

座・高円寺。ここはあやめ十八番「ダズリング=デビュタント」以来。あの作品はよかったなぁ・・なんてテンション上げながら指定席に着席。
一番後方の席でしたが、両サイドの音声機器の明かりが少し気になるぐらい。
舞台全体が見渡せてしっかり堪能できました。

そもそも役者の表情を観たい私としては小劇場では早めに行って前のほうの席を取る。今回は招待席なのでそうはいかないのは承知。しかし近い必要性を忘れるぐらいの内容。

そう「これはとても面白い」。
今年1月から11本目の観劇になりますが、自信をもって「今年一番」です。

「鹿殺し」この名前通りかなり狂暴でした。客のハートを鷲掴み!
これだけハートフルだとかなり臭くなるんですけどね。何でしょあの臭みが一切ないジビエ料理。泣きそうになりました。

そう言えばお客さんの9割ぐらいが女性と片寄っていましたね。
別団体ですが以前女性客の多い観劇をしたとき作品そのものが私には残念。
その記憶もよぎりましたが、今作は問題なし!世代も関係なし!

初めて観劇する人にも話がわかりやすくオススメできます。チケット代は4900円となかなかのお値段ですが、その価値は十分あります。

ネタバレBOX

大きな舞台をしっかり使っていました。オギャーズはファンキー!
劇中の「ルーツ」がいい曲です。

多分タイムスリップに違和感を持つひともいるしょうけど、そもそも実在が確認できないものに「あーだこーだ」言っても仕方ないので「なるほどね」程度で観ることを楽しめます。また幻想みたいなシーンについては小難しく考えず、平穏な生活の中のアクセントぐらいと捉えました。

しっかり「人間」が表現されていたら、その背景は添え物でいいと思います。
相当ひどくなければ添え物について小難しく考える必要ありません。
ノスタルギヤ

ノスタルギヤ

Ammo

d-倉庫(東京都)

2018/02/07 (水) ~ 2018/02/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/02/07 (水) 19:30

座席1階1列

Ammoファンとしては、「D-倉庫」と聞いた時に「ステージ広くないか?」の印象。
私は立ち上げからは観てはいないが近年これまでの作品と比べると明らかに広い。
入場するとセットが目の前に。この空間にてどのような展開をみせてくれるのか開演前からワクワク感全開!

作品はボスニア・ヘルツェゴビナ内戦の終結から数年後、あるジャーナリストがトヨタカップに出場するひとりのサッカー選手との再会から始まります。
出会ったときまで遡り、ある日から消えたイリヤというサッカー選手を中心に思い出が再現されます。

立ち上がりは広いステージの右隅で会話が続きます。
この掴みがとてもいい。いい空気が流れます。これから進むストーリーへの期待が高まりました。

しかし起承転結で言えば「承」。ここは少し中だるみを感じました。
ただ後半に続く伏線になります。芝居全体のアクセントと言ってもいいかも。
少し人々の生活をぼーっと観ているのが辛くても耐えましょう。

この作品は「転」からが勝負です。サッカーで言えば後半45分。
人々の感情がステージいっぱいに広がります。その怒涛に息をのむ暇がありません。
素直に圧倒されていいと思います。

ラストシーンも実にいいです。
私も彼がどこかのフィールドで輝いていることを信じて祈るばかりです。

閉幕後に「演劇見ました、ううう。」ってつぶやきたかった。(個人差があります)
カーテンコールは拍手続きましたが、登場はなし。んー、ケチ(笑)
そのぐらい素直に称賛したくなる観客の反応でした。

さて役者さんのお話も。この作品はアンサンブルプレイスタイルでしょうかね。
それが出来るキャストが素晴らしい。15名出演しますが、それぞれの役を個性豊かな役者さんが演じています。少しの時間でその役の性格が浮き出て来て、より楽しく観劇ができました。

そして声がいい。皆さんいい。私はアレン演じた山崎丸光さんの声大好きです。
それとシーナ演じた荒川ユリエルさん。若いときのカズに似ています!

サッカーを題材にしていますのでチャンテ(選手コール)が出てきますが。FC東京や新潟アルビレックから借りて、そのメロディにオリジナルの詩を乗せています。
役者全員で歌うシーンは感動的。いいですね。

初めて観劇される方にオススメできます。

南さん、いい作品を世に出してくれてありがとうごさいます。

グリーン・マーダー・ケース

グリーン・マーダー・ケース

monophonic orchestra

Geki地下Liberty(東京都)

2017/04/11 (火) ~ 2017/04/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/04/15 (土) 18:00

価格3,500円

少し遡って感想を書いています。

これ2017年の11月月末に書いていますが。この作品はいまのところ私の2017年ベスト1です。
ハイ、他寄せ付けません。

題材も構成も俺好み。あと役者さんみんな演技お上手。
毛利さん綾乃さんの心地よい台詞。

推理小説が好きな私だからフィットしたとこともあるでしょうね。
これは数年後にまた再演して欲しい作品です。

さてモノフォニックオーケストラは、来年一発目の公演が、monophonic orchestra 10『1万円の使いみち』。
出演、多分主役でしょうけどキャラメルボックスの渡邊安理‏さん。
うわーっ。
これ見ない理由どこにもないです。

背に描いたシアワセ

背に描いたシアワセ

やみ・あがりシアター

APOCシアター(東京都)

2018/10/24 (水) ~ 2018/10/30 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/10/26 (金)

前作、前々作を観劇した私には立ち上がりから「随分と甘ったるいホームドラマだな。嫁と姑ねぇ。昼ドラテイスト?」

しかしホームドラマにしてはかなり笑える。2番目に好きな布(笑)

さてここからはネタバレになるので書けません。私の観劇中の心のつぶやきをお届けします。

「あららホームドラマかよ!・・あれ?笠浦さんコメディも書けるんだ,へぇ結構笑えるな!あはは あはは、・・ん?ん?ぎええええええええ!そういうことかよー!!」

チケプレありがとうございました。
あとさんなぎさん素敵です。

ネタバレBOX

こういった「錯覚」は小説では多々ある。貫井徳郎「慟哭」、乾くるみ「イニシエーション・ラブ」もその部類であろう。年齢というモチーフでは歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ 」か。しかし芝居では非常に珍しいと思う。とても難しいと思うが、これは笠浦さんの脚本力の何物でもない。そしてこの脚本に惚れ込んだ役者がとてもフィットしているもうかがえる。

何が難しいかと言うとただ伏線を巻けばいい言う訳ではないところ。ミスリードも作らないといけないが、今回はコメディタッチにしたテイストが実にセンスがいい。

千歳船橋と決して交通の便がいいところではありませんが、見るのを迷っている人がいたら「見て後悔しませんか?」と私は騙してみたい。

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