どきどきドッ近眼(若干老眼)の観てきた!クチコミ一覧

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床下のほら吹き男

床下のほら吹き男

MONO

吉祥寺シアター(東京都)

2009/02/06 (金) ~ 2009/02/15 (日)公演終了

満足度★★★★

微妙絶妙 当意即妙
まずその舞台装置に圧倒される。役者の一人の作品なのだが、これだけでも一見の価値あり。
MONOはいつも「面白い!でも何が面白いのか説明できない!とにかく観ないとわからない!」と思ってしまう。私の解説力・表現力不足にもよりますが。そしてDVDを購入して人に観せるのだけど、生じゃないと笑いともにじわりじわりとにじみ出てくる不条理感やちょっとした怖さが伝わらないんだよねーこれが。

ネタバレBOX

団員の男優陣はもちろん◎、客演の女優陣も実力者揃いで概ね◎ではあるのだけど、評判のいい松田青子さんが入っているだけで、「本当は仲良くない姉妹」というのが最初から感じられてしまいました。
Call Me!漬物売ってんだ~!!

Call Me!漬物売ってんだ~!!

セメント金魚

笹塚ファクトリー(東京都)

2009/01/27 (火) ~ 2009/02/01 (日)公演終了

満足度★★★

多少のことには目をつぶって
わかりやすいコメディ人情ものが好きなので気にかけつつもチラシとタイトルがあんまりで二の足を踏んでいたが、縁あって観劇。プロトタイプの登場人物(時にキャラ変わる)や、頻繁に脱線する筋書きなど、気になるところはあったけど、違和感もちつつもいつのまにか応援したい気持ちになっていました。脚本はフツーだけど、役者さんたち(特に女優陣)が上手で、舞台にハリがあり、かといってエネルギーが空回りしない。「応援したい」というのが正直なところかもしれません。ごちゃごちゃしつつも一気に進んだ1時間40分、眠気がさす隙がありませんでした。サービス精神と自分たちも楽しんでる、一生懸命サガ素直に客席に届き、とても好感をもてる劇団。

天の空一つに見える

天の空一つに見える

髙山植物園

アトリエ春風舎(東京都)

2009/01/23 (金) ~ 2009/02/01 (日)公演終了

満足度

よくも悪くも青年団風
方言と女相撲、そしてフライヤーに惹かれて観劇しました。パンフレットの挨拶文もとってもよかった。
でも、観劇後の感想は、「それで言い尽くされちゃったんじゃない?」というものでした。1時間半の公演が長く感じられた。

ネタバレBOX

前半は方言と地方のおかあさん相撲ののんびり感や素朴感が楽しかったけど、「おかみさんの死」だけをめぐって、話がいつまでも堂々巡りをして、中盤からあくびがでて、帰りたくなりました。相撲の必然性はおそらくは土俵を胎内に見立ててのことかと思うけど、それだけじゃなぜ入りから取り組みをしていたのかわからない。方言も、地元特有の女相撲だから、ていうだけじゃ何かずるい。土俵の両脇に座ったままの会話もつらい。特に男優さんのせりふが浮いていて聞いてられない。
「幾」 -キ-

「幾」 -キ-

muro式

シアターブラッツ(東京都)

2008/07/30 (水) ~ 2008/08/03 (日)公演終了

満足度★★★★

上田誠のちから。
オムニバスコント4本。2作目の「デッドメンズ・ハイ」(上田誠脚本)が断然面白い。それは、永野さん・本多さんのヨーロッパ企画の二人が、上田テイストを知り尽くしているからかもしれない。ヨーロッパ企画本体は大人数でドタバタしていて、私なぞ時折せりふが聞き取れない(それぐらい日常会話っぽい)ことがあるのだが、3人だとそんなこともなく、元気いっぱい、死人を楽しんでいました。ヨーロッパ企画的な、設定の勝利。
最後の作品は眠りかけてしまいました。
ムロさんはやっぱりうまいなー。是非このムロ式続けてほしい。

ネタバレBOX

青シートをかけられた他殺死体の一方がが発する
「ねぇ、成仏した?」から大笑い。そのあと、成仏できない高校生の、
まんま修学旅行ののりで話は進みます。
つい先日、青森の畑澤さんの「修学旅行」を見て大笑いしたあとだったので、
なおさらおかしかった。
ピース-短編集のような・・・・・

ピース-短編集のような・・・・・

グリング

ザ・スズナリ(東京都)

2008/07/30 (水) ~ 2008/08/11 (月)公演終了

満足度★★★★

青木さんの新境地?それとも・・・
客演陣のセレクトが秀逸。青木さんのキャスティングのセンスも光る。星野さん、最高。団員も個性を発揮し、役者さん皆が光っていました。杉山さんの静かな狂気、怖かった。
今回に限らないのですが、最近、舞台の喫煙シーンが多いのがやけに気になります。
笑って、息をのんで、やがて感動がしみ入る舞台でした。

ネタバレBOX

珍しく最後にはメッセージ的せりふも。スピーディなグリングの舞台にいささかそぐわない幕間の荻原さんにもどかしさを感じていたが、最後にそれは感動となって身に迫ってきました。折からの無差別殺人など、幸か不幸かタイムリーなメッセージでもあった。「ピース」ー。副題が「短編集のような」なので、pieceの意味かと思って観ていると、それはやがてpeaceにもつながるのでした。
そのまま!

そのまま!

THEATRE1010

なかのZERO(東京都)

2008/06/27 (金) ~ 2008/06/27 (金)公演終了

満足度★★★

恐るべし石井光三オフィス。
THEATRE1010でやってるときから気にはなっていたんですが、チケットが高いので二の足を踏んでいました。たまたま中野ZEROで1回上演すると知り、ようやく観劇。
水谷さんの脚本は手練れかつ微笑ましい一方、いささか古臭さを感じ、ところどころ隙や冗長なもありましたが、何気ない一言も、うまい役者さんだと、こうも生きるのかと、まさに役者技を楽しんだ作品でした。

ネタバレBOX

ベンガルさんの口上やえもいわれぬ表情、でんでんさん(大好き!シンプルなせりふがこれほどうまい人はいない!)の存在感、小宮さんの抑えた演技もよかったですが、上杉さんの小者の演技、「そのままー!」という絶叫、癖のある面々そしてコメディに見事にはまっていました。
父と暮せば

父と暮せば

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2008/06/13 (金) ~ 2008/06/22 (日)公演終了

満足度★★★

義父と観れば
芝居見物が初めてという義父を連れて出かける。広島弁、二人芝居、辻さんの個性がよく出た小品だった。二人で場を持たせるというのはなかなか大変。辻さんの存在感に幸福に家路につきました。

ネタバレBOX

ちなみに義父は、父が幽霊であるというところを理解していなかった模様。
「娘を嫁に出す父親の気持ちは複雑ですな」と言っていた。
前もって説明しておけばよかった。
春子ブックセンター

春子ブックセンター

シアターBRAVA!

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2008/06/12 (木) ~ 2008/06/15 (日)公演終了

満足度★★★

ダラダラ感が・・・
友近、きれいどころ、拙者ムニエルの伊藤修子も活きてた。平田さんさすがだが、もったいない使い方。芸人こその遊びができたのはなだぎぐらいかなー

ネタバレBOX

しかし、なだぎっぷりには惚れました♪
青春荘の人々2

青春荘の人々2

ペテカン

新宿シアタートップス(東京都)

2008/06/07 (土) ~ 2008/06/15 (日)公演終了

満足度★★★

自分が歳とったのかなー
面白いし、役者陣うまいし、テンポいいし、演出もよかったです。でも「良質の」までは今少し。役者さんの声が小さく、せっかくの笑いどころがスルーされちゃったりする。多少ベタで、ついていくのに多少努力が必要でした。脚本がもうひといき。チームワークがいいのが好感。女優さんきれいでうまい。

ネタバレBOX

途中のミュージカル仕立てには爆笑。
GOD DOCTOR

GOD DOCTOR

演劇大宮エリー

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2008/05/04 (日) ~ 2008/05/18 (日)公演終了

分不相応。
舞台初作品としては、こんなものなのかもしれない。でもそれは、新国立劇場で、これだけのユーメージン使ってやるレベルなのか・・・なわけない!
分をわきまえろ、分を。チケット代高い公演に限って試供品配ったりするが、それで納得するかと思ったら大間違いです!もうグダグダ。

ネタバレBOX

まず休憩はさむほど引き伸ばす必要ない。スポンサーのためと思われる。キャストの集め方もギリジンファンや松村おっかけなどをあてこんでいるのが見え見え。他メディアから舞台に首をつっこむ人には、こういうコネやコマーシャルベースばかりが先立つ人と、アイディアと人脈を生かしてつつましいが面白くいける人と分かれる気がする。今回の大宮作品はがっつり前者、後者では本広さんかなー。
片桐さんなんかほとんどナレーターと化しているし、みんなプロトタイプのお芝居。しかし、石田ひかりのなりきりぶりは中で唯一似合ってた。松村さんは恫喝し続けていたが、年齢不詳の若さには驚いた。

その鉄塔に男たちはいるという

その鉄塔に男たちはいるという

*pnish*

青山円形劇場(東京都)

2008/04/24 (木) ~ 2008/05/01 (木)公演終了

満足度★★★

見切れ席に鉄塔はあまりに高く・・・
今回の*pnish*を二分割して上演するという企画はある意味成功だったように思います。しかしそれと同時に、メンバーのこれからの方向性の違いも感じさせるものではありました。土屋さんの熱演ぶり、折々見せる表情のよさに、「ちょいファン」だった私は「かなりファン」になりました。ただ、土田英生作品独特の男のムサさやおかしさは、全方位に開放感を持つ青山円形劇場だと薄まってしまったかな。

ネタバレBOX

衣装のあちこちにジッパーがついていて、とても楽しかった。
見切れ席からは鉄塔の上の芝居は近すぎて見上げられなかった。
莫逆の犬

莫逆の犬

ONEOR8

新宿シアタートップス(東京都)

2008/04/17 (木) ~ 2008/04/27 (日)公演終了

満足度★★★

本公演、田村脚本新境地か?
ココリコ田中さん熱演でした。ONEOR8は客演の人が真ん中をとることが多いけど、ひけをとっていなかった。団員がもっと出てくると嬉しかったんだけど。前回公演に出ていたラッパ屋の弘中さんが並びにいらした。富塚さんはわかりやすい役とはいえ、今回弾けててよかったー。女優さんがもっと弾けてたらよかった。

ネタバレBOX

雀卓を囲む四人はほとんど「サラリーマンNEO」な雰囲気。自然と客席から笑いがおきた。野本さんと平塚さんなんかは発散してるって感じでした。
御前会議

御前会議

青年団若手自主企画 柴・宮永企画

アトリエ春風舎(東京都)

2008/04/07 (月) ~ 2008/04/14 (月)公演終了

疲れていたせいでしょうか
青年団独特のモソモソしゃべりに、いつか意識が遠のき・・・・の繰り返し。動きや山があるわけじゃないので、疲れているときはやめた方がいいと思いました。オリザさんが見に来てた。評価はしないのじゃなく、ちゃんとみれなかったので「できない」です。ごめんなさい。

洞海湾 ー九州任侠外伝ー

洞海湾 ー九州任侠外伝ー

サモ・アリナンズ

ザ・スズナリ(東京都)

2008/04/04 (金) ~ 2008/04/15 (火)公演終了

満足度★★★

松尾スズキをこのハコで。
やっぱりスズナリはお尻痛いけど(みんなもぞもぞしていた)、
この大きさがいいなぁ
最前列で、小ネタ満載の松尾スズキを、達者な役者でみられ、幸せでした

サモアリはこれでしばらく休演とのこと
またの日を楽しみにしたい

当日券待ちのお客さんを目いっぱい入れるために、開始がかなりおした
会場整理の女性がテンパッてかなりイアツテキだったので 星1つ減らし


ネタバレBOX

久ヶ沢さん 好きだな~ 緩急が抜群
オクイさん 上手だなーと見直しました
平田さん ちょっともったいない使い方だったけど 目近でみたらとってもかわいかった 発声 滑舌のよさはさすが

「ユカリ」「クレラップの女の子」 ああいうのが好き どっちも久ヶ沢さんがらみだけど

下ネタは個人的にはちょっときつかったかな
なるべく派手な服を着る

なるべく派手な服を着る

MONO

ザ・スズナリ(東京都)

2008/03/06 (木) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

また好きな人ができてしまった
MONO初観劇。微妙で絶妙な脚本がもちろんいいんですが、演者としての土田さんの面白さにやられました。もー笑った笑った。客演の女優陣、最近多い骨皮系ではなく女性らしいふくよかさ、健康さを感じたのもよかったし、三人三様で個性が出てました。特に山本さんが気に入りました。松田さんもなかなかよかった半面、限界も感じたような。舞台美術がまたよかった。帰りに過去のDVD大人買いしようかだいぶ迷いました。

ネタバレBOX

本多さんは役柄と滑舌がちとつらかったかな。
カズオ

カズオ

劇場創造ネットワーク

杉並公会堂(東京都)

2008/01/22 (火) ~ 2008/01/22 (火)公演終了

満足度★★★★

演じる永井さんを満喫
三田和代と永井愛が熱演。特に永井はユーモアが滲み、絶品。貴重な機会でした。バブル崩壊後の今、銀行神話の崩壊と家族の崩壊が重なるようにも思うが、特に台本には手は加えられなかった模様。銀行のイメージは古いままだった。
気になったのは、女性を演じるときにはどうしてもハイトーンの声になってしまうこと。やむを得ないのかもしれないが、キーキー響いて疲れた向きがいたかもしれない。永井はそれすらもユーモラスな芝居にしていたが。

ネタバレBOX

基本は朗読だが、二組の夫婦とその子ども、姑、姪、そのはてに起きた事件を報道するキャスターなどを、中盤は簡単な衣装による早替わり芝居で場をうまくもたせた。永井のイマドキの若者(姪)の演技に会場爆笑。
ムコウカタ

ムコウカタ

ちからわざ

新宿シアタートップス(東京都)

2008/01/22 (火) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度

不快感も感慨なのか
客演の佐藤二朗さんをたびたびみて、今回ちからわざ初見。

自由席なので早めに行き階段に並んでたら、テレビ関係者とおぼしき人々が続々来場し、タダ(?)券を持ってそこらへんにたまり始める。スタッフは時々階段の列を見に来るも無言。いつの間にか開場しており、慌てて入ったら前2列しかない自由席は4割方埋まっていた。スタッフ気がきかない!
役者は大変豪華なのだが話は中途半端。長いセリフは許すとしても、設定が一見不気味で実はすぐわかってしまう。もとより好きなタイプの話ではなく、アー早く終わってほしいと思ってみていた。佐藤二朗、味あり。平田敦子、持ち味が生かせず。本間剛、リアルな演技で場をもたせた。笹野鈴々音、メイクとあいまってフリークな怖さ。個人的には遠慮したい。とにかく後味の悪い作品だった。

ネタバレBOX

途中から「ムコウカタ」の意味がわかってくると、もったいぶりがもどかしくなった。
天井

天井

三田村組

ザ・ポケット(東京都)

2008/01/15 (火) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

企画者三田村に拍手
三田村組での三田村さんは他の客演芝居よりもいつもいい。なぜかというと、当然ながら、主役だからだ。そしてうまく見える。三田村組をみにいくのは、いつも心憎い脚本家と役者を揃えているからだ。
というわけで、今回も失礼ながら、三田村さんご自身を目当てに行ったわけではなかったのだが、御大、なかなか頑張っておられた。せりふはかなり噛んでたけど。
いつもながら、セミレギュラー陣が楽しい。マー義理は文字どおり「まぁまぁギリギリ」って印象だったが。席が遠くて、せっかくの勘所のせりふがところどころ聞き取れなかったのが残念だった。
よい脚本家と役者を集められる、三田村さんの眼力と熱意に、敬意を表したい。
ただ、三田村さん。このごろペースあげすぎです。これじゃ全作品チェックできません。もう少し、間隔をあけて、ね。

ネタバレBOX

サティの音楽って、いかにも芝居の幕間で使われそうで意外と使われないなぁと思っていたので、今回たっぷり使われてて、かえって驚いた。
LOVE LOVE LOVE R36

LOVE LOVE LOVE R36

劇団扉座

新宿シアタートップス(東京都)

2007/12/12 (水) ~ 2007/12/20 (木)公演終了

満足度★★★★★

ウエルメイド?いえいえ、ベストメイド!
小品とはいえ、これだけの脚本家をそろえるとはなんど贅沢な。
全く奇跡です。
初日にもかかわらず、大人のベテラン役者さんたちは密度の濃い芝居を繰り広げてくれました。
トップスで4500円。でも、決して損はさせまへん。もう1回みたい!

ネタバレBOX

客演の井之上さん、さすがのうまさ。この人は今、作品ごとに名をあげているような印象。麻生かほ里さん、キャラクターを生かして好演。劇団の役者さんでは伴さんがなんといってもおいしいとこどり。井之上さんとのがっぷり四つ、見ごたえありました。
Get Back!

Get Back!

グリング

ザ・スズナリ(東京都)

2007/11/28 (水) ~ 2007/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

一体どうしたらこんな脚本書けるのだろう
筋の流れが誠に自然で無理がない。セリフそのものも同様に、とても日常的で普通な会話が、少しずつ劇的な何かを盛り上げてゆく。そしてまた誠に自然な、静かな終焉。
この作品(や青木さんのほかの作品も)を見て、上記のように羨望を感じる書き手はたくさんいるだろう。終了後、台本を一部ならず購入していく人々を見た。とにかくひきこまれ、何気ない一言に笑い、そして感銘を受けた。
片桐さんに引っ張られたわけではないだろうが、非常にせりふが早口。地方の人は聞き取れないだろうなぁ。こういう芝居を日本中の人に見てもらいたい。

ネタバレBOX

まずはスズナリらしからぬ奥行きのある舞台装置に驚く。役者さんも団員が頑張っていて好感触。客演の片桐さんはいつもながら外さないが、ややプロトタイプな印象。面白いからいいけど。中野さんが少しずつ狂気をにじませてゆくところがよかった。中野さん4作品みて、好きになりました。杉山さん、濃い人物連の中でたんたんとしたところを巧みに好演。

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