アパンマンの観てきた!クチコミ一覧

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罠々

罠々

悪い芝居

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/04/18 (火) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/04/22 (土)

大阪、東京公演を一回ずつ見てきました。面白かったー!植田さんはいつか本物の神様になれそう。登場シーン、ゆた~り一歩ずつ神様への道を歩んでいるんじゃきっと!(誤った解釈)
なのにセリフは「ドッキリ」という人間っぽいセリフをいっぱい言ってて、それがなんとか植田さんを人間界に留めて置いてくれたような気がする。
東京公演では前の方で見れたので植田さんの細かい動きを見ることができて幸せでした♪

映像も見事に魅せてくれました!最初のは悪趣味じゃけどw
セリフを見せる?ような感覚で作品とマッチしてたと思います!でもどうしても注意が目に行ってしまって作品自体に入り込めなかったのも事実で・・・。でもあの演出がこの作品を面白くしてたのも間違いないけまたいつか、見てみたいです!

タイムスリップというか、昔の記憶を遡る作業をさせてもらえて、長年あっておらん昔の親友が突然あらわれて変なこと言われたらどうしようとか帰り道にシミュレーションしちゃいました(笑)

「町をすてた区切りがあるから」的なセリフがあったと思いますが、あいまいな記憶の中にも、大小に関わらず「区切り」の時点ってけっこう記憶に残ってるんですよね。どんな区切りがわしに起きてたか振り返る楽しさよ。

罠。目に見えても見えなくても、実際に仕掛けられてあってもなくても、意識した瞬間から底のない沼のような世界に迷い込む。始まりがあって終わりがある「ドッキリ大成功!テッテレー♪」のようなものではなく、いつから始まりどこまで続くのかもわからない、仕掛けた側はどこかで見ているかもしれない、、、罠は本当は恐ろしいものなんですよね。

そして今回も中西柚貴は強かった。

河童

河童

劇団キンダースペース

シアターX(東京都)

2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/02/11 (土)

芥川のえがく河童の世界は理想の世界?自らが生きる悲しい世界?
理想、妄想と現実は表裏一体で、生きると死ぬの境界線も紙一枚ほどの薄い壁で分けられている。正常と異常も。
僕らの世界ととっても似ている河童の世界。だけど決定的に違う何かがあればそれは全く違う遠い世界。僕と、決定的に違う何かがあれば、隣にいるこいつは異常。
いまある価値観を、見直さざるを得なくなるような作品。
新しい世界にいざなってくれた作品。
白州本樹さん、とってもよかったです!

ストレンジャー

ストレンジャー

甲斐ファクトリー

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★

鑑賞日2017/01/21 (土)

序盤での「普通」を意識させるシーンがちょっと強引?言葉で聞くのではなく、それを感じ取れるような台詞があったらうれぴ(´;ω;`)

それでも甲斐ファクトリーさんの世界観、心の中のぐにゃぐにゃを突かれるような感覚は素敵じゃ。悲しみや怒りが湧いたり、揺さぶられたり。
長台詞が耳に心に残るなかでのエンディング映像。強烈。
普通を求め託した母の思いと、普通を歩んだ娘の人生が簡単に壊されるのは悲しいのお(´;ω;`)
あぁ、童謡のカッコウを聞くと胸が痛むよ。。。

フォトジェニック

フォトジェニック

鵺的(ぬえてき)

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/01/10 (火) ~ 2017/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/01/10 (火)

座席A列

鵺は鳴く。今までと同じように鳴く必要なんかない。だけどその鳴き声が、自分の声だとわからさせずにはいられない。
見せ方、感じさせ方、だいぶ違います。が、間違いなく鵺的です。

小劇場好きな方は内容とはまた別の楽しみも??
今年1本目にこんな豪華なもの見れてわしゃ幸せじゃ(´;ω;`)
最後の畳み掛けにもうひとつ何か、、、何かがほしかった!

ネタバレBOX

演出で客席を写真で撮るシーンがあります。カメラを撮られるor向けられるだけでアレルギー反応を起こしてしまう人はご注意あれ。
人によっては不快に感じるかもしれん演出だけどあのシーンの意味を考えるといい味でてきます。
雪女ー密室の行軍ー

雪女ー密室の行軍ー

鬼の居ぬ間に

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/12/14 (水) ~ 2016/12/19 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/12/17 (土)

行軍の話しなのに行軍をせずにその過酷さや極寒の雪山の恐ろしさを感じさせ、一部隊に起こった恐ろしい悲劇を見ている人に突きつけた!
なぜ足を負傷した岩木だけが生き延びることができたのか、女はなぜ突如山小屋に現われたのか、その真実に近づくにつれ、もうこれ以上は知りたくないと目を閉じ耳をふさぎたくなるようなその先に待っている恐怖。
暗く恐ろしい話しではあるけど、ミステリー要素を含んでおってひとつひとつ謎が明らかになっていく展開は単純に面白かった。
丁寧に丁寧に物語を繋げているのがめっちゃ伝わってきた!
緊張感あふれるシーンでセリフがちょいとつまっちゃったのがもったいないなぁって思ったけど、小劇場らしさを堪能できるいい作品でした。

モグラ…月夜跡隠し伝…

モグラ…月夜跡隠し伝…

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/12/15 (木) ~ 2016/12/27 (火)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2016/12/18 (日)

劇場に入るや否や舞台のダイナミックさに驚かされ、迫力ある演出ではじまりどんな展開になっていくのか、ドキドキと期待を胸に良い緊張をもってみてました。
でもいつの間にか平坦なストーリーが続き、役者さんの演技力でなんとか飽きずにみれたような?期待していた荒唐無稽さが思ったよりぶっとんでいなかったような?
面白くて、演劇の楽しさも存分に味わえる素晴らしい劇団さんなんだけど、今回は、NOT満足。

裏の泪と表の雨

裏の泪と表の雨

BuzzFestTheater

ウッディシアター中目黒(東京都)

2016/12/08 (木) ~ 2016/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

初見の劇団。
お話自体は単調に進んでいって話しの核はなんじゃろうって考えながら見てました。特にインパクトがあるわけではない、でもそれが人情のある世界の日常なのかなって。どこにでも、誰にでも、身近にあるはずだった人情。なんとなく懐かしさやあこがれを抱くような、日常とは離れているような人情のある風景。優しさにあふれていたり、時には人を傷つけたり、よくもわるくも人を振り回す、人と人をつなぐ人情。嫌なニュースが多い今だけど、こういう作品で少しでも心を動かされる人がいれば、きっと世の中はそんなに悪くはないのかも。
大切な人と会いたくなる、大切な人に正直になりたくなる、そんな作品です。是非に。

あわれ彼女は娼婦

あわれ彼女は娼婦

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2016/06/08 (水) ~ 2016/06/26 (日)公演終了

満足度★★★

悲劇は個のものに非ず
この作品がかかれた時代のことを考えるといかに衝撃的な作品であったのか。どの時代にも触れてはいけないタブーが存在し、人は知らぬふり見てみぬふりをするわけだけど、かなり大胆に表現した作品だと思います。
身近にいるような「普通の人」がでてこない登場人物も見所かも。
後半の蒼井優さんは主演女優にふさわしい演技。官能的に、悲壮感と女性の弱さ、そして覚悟をきめたときの強さを感じながらのクライマックスは僕の心にずしんとのしかかりました。

バー公演じゃないです。

バー公演じゃないです。

月刊「根本宗子」

劇場HOPE(東京都)

2016/06/14 (火) ~ 2016/06/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

大胆な一歩
根本宗子なりのおしゃれな演劇。そして新たな根本宗子への一歩。
セリフと身体がひとつになる瞬間はみていてとても気持ちいい。
狂人4人の「いま」をみて、「これから」がみたくなりました。
闇の世界で思いっきり笑おうよ。

ビッグマウス症候群

ビッグマウス症候群

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2016/05/25 (水) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

開放せよ!
「ビッグマウス」。果たせなかった時はそれはそれは惨めで恥ずかしいものですよ。とはいいつつ、無理、とわかっていても、つい口からでてしまう「ビッグマウス」。病気、と言われればそんな気もする。

患者のセリフの数々が、自分の恥ずかしい過去を投影しているようで、胸がちくちくした。そんな、誰の身近にもある「ビッグマウス」のお話。

観劇後、この厄介なビッグマウスとどう付き合っていくかは、人それぞれ。
何かを変えたい!一歩踏み出したい!そう思っている人におすすめの、前向きになれる作品です。

悪魔を汚せ

悪魔を汚せ

鵺的(ぬえてき)

駅前劇場(東京都)

2016/05/18 (水) ~ 2016/05/24 (火)公演終了

満足度★★★★★

恐ろしかー!
「はぁ・・・。」観劇後、最高品質のため息をつきました。

座席に着いた途端に感じる異質な空気。時計の針の音だけが日常と同じものであり、唯一の味方のように感じた。

福永マリカさんの狂気、恐ろしいです。また見たいけど、できればみたくないような、そんな恐ろしさ。

ヴェニスの商人

ヴェニスの商人

三条会

ザ・スズナリ(東京都)

2016/04/03 (日) ~ 2016/04/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

おもしろい!
「なんだこれ?笑」って思う場面が随所にちりばめられていて徐々にこれがくせになってくる!
にやりと笑えたり、くすくすと笑えたり、声を出して笑ったり。

役者さんの心地よい声。個性が声で表現できる人って本当にうらやましい。そんな役者さんがたくさん出ています。
目で、耳で、鼻でいっぱいシェイクスピアの世界を感じられる素敵な舞台でした。
是非また合同公演を行っていただきたいです!

ドアを開ければいつも

ドアを開ければいつも

演劇ユニット「みそじん」

atelier.TORIYOU 東京都中央区築地3-7-2 2F tel:03-3541-6004(東京都)

2015/12/24 (木) ~ 2016/01/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

言葉のかけあい
まず、女だけの空間だからこそうまれる女ならではの会話。そして時の経過が起こす身体の変化などが細かく面白い。男の自分にはピンとこないことなんだけどその、なんだか男が取り残されている感じがまた面白く感じた。

そして姉妹、家族の間で共有していたものと隠し続けていたもの、それがもたらす言葉の感情の抑揚がテンポと見事に融合していて息を飲み込む緊張感がうまれていた。あの会場の雰囲気が演者と客席をわけることなく舞台の世界にいい意味で巻き込むことに成功しているんだと思う。

吉田芽吹さんの美味しそうに食べる飲むあの表情、ずって見ていたい(笑)彼女の表情にはついひきつけられた。小さい顔が生み出す多彩な表情のひとつひとつ、とても見応えありました。

心をぐっとひきつけ、つかんだら離さない素晴らしい脚本とそれをかたちにする女優さん、楽しかったー!星5つです!

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