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イヴ・プリマ・パンドラ-幻想都市の魔女-

イヴ・プリマ・パンドラ-幻想都市の魔女-

ヅカ★ガール

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/11/14 (木) ~ 2019/11/19 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/11/19 (火)

2020.3.22、DVDにて「Lily cast」の回(2時間弱)を拝見。

ネタバレBOX

【配役】
名探偵ルイーズ…来栖梨紗さん
フランシスの叔母スカーレット・ロズワルド/怪盗ヴァルキュリア(実は、マヤの姉エリザベス・デイビス)
…片山歩美さん
大神官クラリッサ…結崎あゆ花さん
遺伝子工学の科学者エンデ(実は、ライラの母)…石黒乃莉子さん
ベテラン刑事グロリア・メルセデス…かまくらあやさん
新人刑事オードリー・モンロー…金子朋未さん
近衛連隊長エレオノーラ…真辺彩加さん
ルイーズの助手マヤ…太田ナツキさん
母を探して幻想都市パンドラに迷い込んだ少女ライラ…青木理歩さん
スリの少女ノラ…浅葉爽香さん
サーカスの少女チャイカ…小林桜子さん
皇女フランシス・ユーミール…田渕瀬那さん
フランシスの側近ロビン・ハイランド…harryさん
雑誌記者ミスター・レディ・サルマン…高木碧さん
人造人間?イブ…谷尻まりあさん
桜の森の満開のあとで(2020)

桜の森の満開のあとで(2020)

Ammo

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2020/03/12 (木) ~ 2020/03/18 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/03/15 (日)

15日18時開演回(2時間)を拝見。

本作の2016年版を初め、近代・中世の海外モノから保育園を題材にした身近なモノまで、南慎介さんの作品は数多く観てきたつもりだが、「良質な会議劇」という括り以上の今日性を帯びた内容故に、本作『桜の森の満開のあとで』こそ、個人的にはイチ推しの作品だなぁと改めて実感させられた2時間だった。

ネタバレBOX

2016年版も観ているので、大まかな流れは承知しているつもりでいたが、今回、更に幾つかの新たな刺激を得ることが出来た。

まず第一に、2016年版の頃の観劇オジサンが更に歳を重ねたせいか、「老人法案」への自身のスタンスが、前回の「中立」から、いつの間にか「反対」に変わっていたこと。
上演中、そのことに気づいた途端、我ながら失笑を禁じ得なかった。
「立場変われば、意見(≒利害)も変わる」を身をもって味わされたようだ。

次に、2016年版には無かった、マツカゼ絡みの嵐ネタ。
このエピソードのおかげで、緊張の続く会議劇の最中、良い意味で、肩の力を抜くことが出来、終盤の山場に備えることができた。

最後に、ミユキから全員、ワカナからミユキへの、終盤の見せ場である、白紙の用紙を手にしての「勧進帳読上げ」。
「安宅の関」を観光資源とする安宅市の設定に引っかけた、洒落っ気さえ感じさせる演出には思わずニヤリとさせられた。

なお、演じ手では
井上実莉さん・難波なうさんの「論敵」お二人の熱演と
林純平さんの暑苦しい(←おいおい!)までの力演とが
とりわけ印象に残った。

【役名(模擬会議でのゼミ生達の「役柄」/ゼミ生自身の説明)】
ワカナ(「北部」地区の住民/ミユキの長期欠席は自分のせいだと思い込み、彼女の留年を阻止したいと尽力する)
…井上実莉(いのうえ・みのり)さん(Ammoや美貴ヲの劇などでお馴染みの女優さん)
ミユキ(「南部」地区の住民/海外派遣に反対していた自衛官の兄が海外で「戦死」したことにショックを受け、大学から足が遠のいていた)
…立原朋実さん
アズマヤ(「勧進帳」=市民オンブズマン/「役柄」と同じく熱烈な護憲派)
…林純平さん
スマ(「農連」代表/ワカナの友人。自分に内緒で、アオイをスタバや焼き肉→バーに誘ったアカシやカシワギに憤慨w)
…岡村梨加さん(『セイレムの焔』、『涼風至る~蝉時雨編』などでお馴染みの女優さん)
セキヤ(「門前」=「安宅の関」を観光資源とする観光協会の代表)
…三宅勝さん
アカシ(「漁連」代表/タケカワゼミの模擬会議に慣れていないアオイをスタバに誘っていたw)
…山咲和也さん
マツカゼ(安宅市随一の企業の「労組」員/やっと当選した嵐のコンサートに間に合うかどうかで気が気じゃない!)
…くらしなみさとさん
カシワギ(「シャッター通り」な「商店」街の代表/タケカワゼミの模擬会議に慣れていないアオイを焼肉等に誘っていたw)
…新開知真さん
サカキ(「総(合)電(力)」=市内に原発施設を有する電力会社の幹部社員/タケカワゼミの助手。禁煙中)
…皆上匠さん
ウメガエ(「(市)議会(与党の議員)」/官庁への就職も決まり、ゼミでの更なる好成績をを狙う。ワカナたちとは仲が悪い)
…難波なうさん(『見よ、飛行機の高く飛べるを』『滅びの国』で拝見した女優さん)
アオイ(「役場」=市役所職員/担当教授が病欠のため、他のゼミから移ってきた。何気にモテる?!)
…双葉さん(2016年版のマツカゼ役や『涼風至る~蝉時雨編』で拝見した女優さん)
タケカワ(安宅「市長」/ゼミの教授)
…土田卓さん
優しい顔ぶれ

優しい顔ぶれ

らまのだ

OFF OFFシアター(東京都)

2020/03/06 (金) ~ 2020/03/11 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/03/11 (水)

11日18時回の大楽(2時間強)を拝見。

男女の間に生じたキリキリとした摩擦音がいつしか耳を覆うばかりとなった『麻酔みたいな』
万事、事なかれ主義と自己主張とでドタドタしているうちに社会は悪しき方向に流れていく『あたらしいニュース』
男と妻・愛人との三角関係がズルズルと続いていきながらも奇妙な調和を形成していく、公演名の『優しい顔ぶれ』…
泥濘に足を踏み入れてしまったかのような、名状し難い、でも、そんな泥濘の中であがく人々に注ぐ、作者の視線の優しさに感じ入った2時間15分。

それにしても、3作共に、あの会話の間の置き方とか・迷走ぶりとか・逆走ぶりとか…自分にとっては、普段なかなか出逢わないタイプの演劇だった(関西系ラジオ局の深夜放送のテイスト、かなぁ)。また体験してみたいな、と一晩経った今も願い続ける、奇妙な味わいの作品だった。

最後に蛇足だが、いつもはギュウギュウ詰めの客席が、新型コロナウイルス対策として、席間にゆとりを持たせてあって、実にリラックスして観劇できた。
普段もこうだといいんだけどなぁw

ネタバレBOX

【配役】
「麻酔みたいな」
翔平…塩原俊之さん
裕理…松本みゆきさん

「あたらしいニュース」
下請編集プロダクションの上司・前田…竹井亮介さん
前田の部下のライター…宮原奨伍さん
自衛隊員募集ボランティア職員…板倉哲さん
元請代理店の担当・吉本…吐山ゆんさん
吉本の上司・青木…井上幸太郎さん

「優しい顔ぶれ」
男(アパレル店長)…緒方晋さん
女(古株の店員)…田崎小春さん
第二回目「よにん」

第二回目「よにん」

嶋谷佳恵(劇団肋骨蜜柑同好会)×髙橋紗綾企画ふたり

rusu(ルス)(東京都)

2020/03/03 (火) ~ 2020/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/03/07 (土)

7日17時開演回(90分弱)を拝見。

ネタバレBOX

明日8日(日)までの公演なので詳細は伏せるが、一応、主人公らしい「お客さん」の頭の中での出来事なのか、はたまた主人公が逢魔が時に入り込んでしまったのか?…おそらく延々続くのであろう、目の前での出来事を、客席という定点から観「測」しているはずの自分の立ち位置が、舞台の進行につれて、いつしか見失われてしまうような90分だった。

それから蛇足の感想だが、屋代秀樹さん脚本独特の「唐突なエンディング」、演出が他の方(奥村拓さん)に変わると、それほど唐突にも感じられなかったのが、ちょっと面白かった。

【配役】
妹(らしき人物?)
…嶋谷佳恵(しまや・よしえ)さん(劇団肋骨蜜柑同好会所属の前から舞台を拝見させて頂いている方)
一軒家の主(老人)の娘
…髙橋紗綾さん(どこかの舞台で、妹さんとご一緒に出演されていたような記憶が…)
裸足でパジャマ姿の「お客さん」
…五十里直子さん(この座組、唯一のお初の方。熱演)
姉(らしき人物?)
…森口美香さん(『狂犬百景(2016)』以前にも舞台を拝見したような気が…)
ナースがいっぱい!!

ナースがいっぱい!!

劇団カンタービレ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2020/02/27 (木) ~ 2020/03/02 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/03/01 (日)

1日13時半開演回(100分)を拝見。

ネタバレBOX

こじんまりとした総合病院のナース達が、ベテラン・若手を問わず、文字通り、舞台いっぱいに踊ったり・歌ったり(久しぶりに丸山小百合さんの唄声が聴けたのは耳福)する、ワイワイ・ガヤガヤな職場コメディー。
新型コロナウイルスのために、あちこちの公演が中止に追い込まれる、こんなご時世だからこそ、無邪気に笑える時間の尊さを実感。

【配役】
福津院長…翔那(Sho-na)さん
福津院長夫人…宮坂公子さん
田所事務室長(ライバル病院・院長の愛人でもある)…村木華子さん
林医師(子供に好かれる)…近藤哲也さん
青山医師(ナースたちの憧れだが、本人はいたってクール)…石塚大樹さん
看護師長・稲村…井上まゆみさん
ベテラン看護師・藤木…下村まりさん
看護師・手形…瀬戸瑞樹さん
看護師・大河内…野本由布子さん
看護師・野沢…丸山小百合さん
看護師・神田…立花小春さん
看護師・イリアナ…灯月いつかさん
看護師・岩佐…杉崎智子さん
新人看護師・牛島…照山翔子さん
新人看護師・澤井…縣佑芽さん
新人看護師・古賀…堤聡一朗さん
入院患者・六郎…たにやんさん
入院患者・高山(元TVマン)…進藤真司さん
キヨミ食堂・清美…三沼千晶さん
キヨミ食堂・楓(清美の孫娘)…久保明日美さん
ロケットペンシル×ドレッドノート

ロケットペンシル×ドレッドノート

やみ・あがりシアター

王子小劇場(東京都)

2020/02/19 (水) ~ 2020/02/24 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/02/23 (日)

23日13時回(100分)を拝見。

開場時、舞台セットを目にした途端、「この作品、面白いぞぉ〜!」と勝手に予感。でっ、結果的に予感の通り、作者の才能に感服させられる100分間だった。

セリフひとつで「現実世界」「アニメ映像の世界」のシーンからシーンへとシフトさせる、つなぎの見事さは特筆モノ。
また、世代的にギリギリ、原作のアニメや漫画を知っているので、懐かしさと、当時のファン達の熱気の程も思い出された。

ところで、原作オマージュなアニメシーンの設定と、真相を知った現実世界の古代進(演・さんなぎさん)が森くん(小切裕太さん)と対峙するも…のラストシーンと、どちらが先に作者の脳裏に閃いて、この作品に仕上がったのか…是非、知りたいなぁ。

ネタバレBOX

演じ手では、役柄の設定にもよるのだろうが
森かなみさん、久保瑠衣香さん、小寺悠介さん、のお三方が演じる現実社会の人物像に説得力を感じた。

【配役】
沖田/コンビニ店長…内野智さん
古代進/アニメファンの少女…さんなぎさん
古代守/島の姉…公塚千晴さん
森/スターシャ/アニメファンのコンビニバイト・森…小切裕太さん
島…森かなみさん
真田…藤口圭佑さん
アナライザー/バイト・森のストーカー…加藤睦望さん
徳川/コンビニの先輩…小寺悠介さん
佐渡…佐藤友美さん
藪…佐藤一馬さん
ハーロック/コンビニの上の階の風俗店経営者…依乃王里さん
エメラルダス/風俗店従業員で経営者の不倫相手…久保瑠衣香さん
シャア/風俗店従業員…中林美紗さん
「河西裕介」短編作品集vol.1『人間賛歌』

「河西裕介」短編作品集vol.1『人間賛歌』

sleepwalk [スリープウォーク]

APOCシアター(東京都)

2020/02/19 (水) ~ 2020/03/01 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2020/02/22 (土)

「男」チームの22日16時開演回(90分弱)を拝見。

ネタバレBOX

最初の「ワンルーム」。タクミの、ワンルームにやたら人を呼び込むことでチカをムッとさせたり、退団するはずの劇団への思い入れ(未練)の深さをみせたり…と幾つか伏線を張っているのはわかるも、やはり、チカからの突然の別離の申し出は唐突過ぎるかなぁと。
2番手の「クロースチーム」は、現代版の田山花袋「布団」。ラストの「アフタースクール」共々、波多野伶奈さん演じる人物に起因する、切れ味のいいエンディングには思わずニンマリ。

演じ手では
2番手の「クロースチーム」のコンビ
同じ男性として苦笑させられる役柄の、三上晃司さん(第1話にも出演)
中年以上の男性の目には小悪魔に映る、波多野伶奈さん(第3話にも出演)
が印象に残った。

【配役】
「ワンルーム」
タクミ(創設時からの劇団員。チカとの結婚を控え、ついに就職=退団の決心をしたが…)
…杉浦雄介さん(「先天性promise」で、なかなか目の出ない漫画家・マモルさん、だった方)
チカ(タクミのカノジョ。いよいよ結婚が現実的になってきて、改めてタクミとの関係を考えている)
…澤田千尋さん(「あぁ県大会」では総英学院の副部長だったり、「しだれ咲き サマーストーム」では三浦屋の花魁・幽霧だったり…)
ユイ(チカの友人。環境庁(だったっけ?)の彼氏あり)
…井田由依香さん(「ガムシャリズム」ぶりの方)
トキオ(劇団主宰。トモコと同棲関係にありながら…)
…三上晃司さん(「荒川、神キラーチューン(初演)」「耳の奥で王様が笑う」ぶりの役者さん)
トモコ(劇団員。トキオと付き合っている)
…的場裕美さん(お初な役者さん)
ハマザキ(WSから新劇団員となるも…)
…寺田華佳さん(「リボンの騎士-県立鷲尾高校演劇部奮闘記2019-」の演劇部員・池田まゆみ役の方)

「クロースチーム」
竹中(脚本家)…三上晃司さん
芳子(竹中のWSでの生徒)
…波多野伶奈さん(「あゆみ」「いざ、生徒総会」「Magnum Opus」で拝見した役者さん)
3年前、ホテル・ミラクル5で観た、白野熊子さん&依乃王里さんペアのものとは別作品の趣き。ツッコミ役・芳子の演じ手次第で、いろんな色合いを醸し出すホンなのだろう。

「アフタースクール」
ごっさん(あゆの彼氏。演劇部の部外者だが劇団ひまわり所属)
…後関貴大さん(お初な役者さん)
やまだ(部員不足に悩む演劇部の部長)
…吉野麻里絵さん(お初な役者さん)
あゆ(演劇部員。ごっさんの浮気?に激怒中)
…寺田華佳さん
ちょり(あまり熱心でない演劇部員。あゆの彼氏だということを承知で、ごっさんにチョッカイを出す)
…波多野伶奈さん
ごっさんの、あっちフラフラ・こっちフラフラな思春期の男の子らしいところにも、ニヤニヤが止まらなかった。
Simulacra

Simulacra

電動夏子安置システム

赤坂RED/THEATER(東京都)

2020/02/19 (水) ~ 2020/02/24 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/02/19 (水)

初日の19日19時半開演回(2時間)を拝見。

2016年4月の『ブレッチリーの啼かない鵞鳥たち』以来、幾度か拝見している電夏さんだが、こんなに息が苦しくなる程、笑ったのは初めて!
そして、あんまり笑い転げ過ぎて、途中でストーリーに置いてきぼりにされたのも初めてw(脚本買ったんで後で確認します)
相変わらず奇抜な設定だが、よく練られたストーリーと、達者な役者さんたちの存在もあって、いつに間にか現実の出来事だと信じこまされるのだから大したものだ。

【追伸】
脚本読了しました。コレ、筋道立てて理解されている役者さん達、天才だなぁと感心しました。自分は…未だに迷宮の「壁」の中で目が点のままw

ネタバレBOX

演じ手では、電夏さん以前からの活躍を存じ上げている女優さんお三方
コメディエンヌにますます磨きがかかった、犬井のぞみさん
舞台を思う存分、楽しんでいるように映った、坂本ともこさん
もともと華のある方だが今宵は一層輝いてみえた、廣瀬響乃さん
が特に印象に残った。

【配役】
示村裕美香(母が亡くなり、父ユウヤ失踪後の当主。谷江と会話できる)
…新野アコヤさん
示村優香理(妹。つい最近、理沙と会話できるように)
…吉岡優希さん
小園稚加栄(示村家の家令)
…岩根優菜さん(とても初々しい・フレッシュな印象を持ちました←オジサン目線でスイマセン!)
岡見朱里(しゅり)(ユウヤの妻の看病、示村家に派遣されていた看護師。裕美香にユウヤとの仲を疑われている)
…犬井のぞみさん
大出正親/シムラ(朱里にマスクをつけられ「シムラ・ユウヤ」と認識されていた→実は朱里のアパートの隣人・大出→実は…。壁の向こう側では、莉彩にのみ見えている)
…道井良樹さん
久良誓矢(くら・せいや)(久良家当主。示村家同様「秘密」を抱えている。芽瑠瑠と会話できる)
…遊佐邦博さん(大統領師匠の役者さん)
久良冬馬(とうま)(父親と仲違いして家を出ていた一人息子だが、犯人と間違われ、逃げかえって来た)
…緑川大陸さん
斎木日葵(さいき・ひまり)(久良家の家令)
…なしお成さん
三影由紀奈(冬馬の友人だが、実は示村家の…。巻島神父には姿が見えている)
…志賀聖子さん
谷江類(妻に失踪された山荘の主。示村裕美香と会話できる)
…杉浦直さん
叶理沙(画家。教会の壁画を修復しに来たはずが…。優香理と会話出来る)
…廣瀬響乃さん
巻島満(山荘の先にある教会の神父。谷江夫妻と親交があるが…。急に見え出した由紀奈を悪魔と認識)
…小原雄平さん
軽部莉彩(谷江の妻の友人。売れない女優。シムラを自分のエンジェルだと誤認)
…坂本ともこさん
進井芽瑠瑠(すすい・めるる)(谷江の親友の画家。久良誓矢と会話できる)
…高田淳さん
神田丹(地元署の刑事。逃走事件の容疑者・冬馬が見える)
…片桐俊次さん
正義について

正義について

殿様ランチ

駅前劇場(東京都)

2020/02/13 (木) ~ 2020/02/19 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/02/18 (火)

18日19時半開演回(110分)を拝見。

吹っ飛ばされて、砂場に顔から突っ込んで、砂と血が混じった口の中の苦味を噛みしめながら、それでも立ち上がるしかない、中年男性達の悲哀と生活感が伝わって来る…決して後味のいい作品ではないが、いつまでも余韻の残る110分。

ネタバレBOX

【配役】
大久保直人(クリーニング店・店主。正義感が災いし?店を放火される。今は公園の一角にテントを立てて一人で暮らす)
…こくぼつよしさん
大久保美代(直人の妻。温厚な性格だが、夫の過度な正義感を案じている)
…はてなさん
近藤健二(クリーニング店のバイト。直人の子供じみた正義感を危惧)
…松田真織(まつだ・まおり)さん
相沢ほまれ(クリーニング店の客。後に公園で直人と出会う)
…杉岡あきこさん
中西伸一(押し売りセールスマンだが、根は善人)
…平塚正信さん
佐伯まき(ストリートミュージシャンのボーカル担当。デビューの話に心が傾き…)
…内野遥香さん(吉祥寺GORILLA『くるっていきたい』の新人女子レスラー役の方)
北野はるみ(ストリートミュージシャンの作曲・ギター担当。まきと二人でメジャーデビューするのが夢だったが…)
…赤星まきさん
平田恭子(悪いと知りつつも、公園で勝手に猫に餌をやっている)
…森口美樹さん
河原智弘(市役所の公園管理担当)
…板垣雄亮さん
大久保麻衣(直人の下の妹。高杉と結婚する予定だが、マリッジ・ブルー)
…斉藤麻衣子さん(『水曜、19時、スターバックス』ぶり!)
大久保千尋(直人の末の妹)
…優木千央(ゆうき・ちひろ)さん
高杉順平(直人の旧友?職業は建設前の敷地の地質調査だが、不正を続けており、良心の呵責に耐えかねている)
…園田裕樹さん
木村毅(麻衣のフィアンセ)
…小笠原佳秀(おがさわら・よしひで)さん
酔鯨云々

酔鯨云々

文化庁・日本劇団協議会

ザ・ポケット(東京都)

2020/02/12 (水) ~ 2020/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★

16日14時開演回(千穐楽、2時間)を拝見。

よさこい鳴子踊りに、土佐弁に、登場人物の一人一人に脈打つ高知の気風…圧倒的な熱気で観客を席巻していった2時間。粗削りとはいえ、本作が「商業演劇」だったならば、上々の出来栄えかと。

だが、本作は、勿論、娯楽中心の「商業演劇」ではない。
舞台床面の「旭日旗」デザイン
大量殺人犯が身にまとう紅いジャージ上下が象徴するのは「日の丸」
劇中、特に「後藤梗子」との口論の端々から滲み出る「大浜六郎」の思想…
敵討ちなり・「お国のために」なりといった、古来から我が国に根付く、自己犠牲さえも厭わない「精神的伝統」を天皇陛下に具現化させた上での刺殺=「全否定」こそが、作者が本作に託したメッセージだと、私なりに理解させてもらった。
ただし、(特に最後の陛下降臨のシーンなどは)過大なテーマに脚本が位負けしていたように感じられた。

ネタバレBOX

なお、演じ手では
軽妙洒脱な土肥役を好演の
松田洋治さん
DULL-COLORED POPの福島3部作・第1部『1961年:夜に昇る太陽』での純情可憐な少女から一転、凛とした女将を演じた
倉橋愛実さん
そして、こんな凄い座組の中でもキチンと存在感を示した
相原佳花さん
のお三方が特に印象に残った。

【配役】
大浜六郎(会社経営。伝統保守的思想の持ち主で策士。一人息子を殺された)
…大滝寛さん
土肥慎二(法務省広報官…のフリをした、六郎経営の会社の社員)
…松田洋治さん
後藤梗子(リベラル思想の持ち主。殺されはしなかったものの、娘に精神的な傷を負わされた)
…小林あやさん
西村千花(梗子の娘の友人で知的障がい者。殺傷現場で受けた傷跡が今も残る。琢馬と相思相愛)
…相原佳花さん
山本琢馬(加害者の父親の会社から仕事をもらっていた左官。娘の死後、悲嘆に暮れる妻から心が離れ、離婚。亡くなった娘の友人である千花に惹かれている)
…鎌倉太郎さん
桜井守行(出馬予定の政治家の私設秘書。当人が剣道の有段者であることが知れると、雇い主である政治家の意図を六郎たちに推察され…)
…鍜治本大樹さん
中岡結美(琢馬の別れた妻。千花にあからさまに敵意を示す。職業は高齢者介護)
…坂井香奈美さん
高坂峯子(料亭「酔鯨」の女将。土佐の女らしく、肝が据わっている)
…倉橋愛実さん
渡辺隼人(加害者の父親が経営する建設会社の社員≒ヤクザ)
…石黒光さん
大石洋多(加害者の父親が経営する建設会社の社員。隼人の舎弟)
…鹿野宗健さん
廣井新助、天皇、他
…照井健仁さん(「影の主役」を熱演!)
Dramatic Jam

Dramatic Jam

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2020/02/15 (土) ~ 2020/02/15 (土)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/02/15 (土)

3本の短編集、ワンナイトの15日19時開演回(90分)を拝見。

ネタバレBOX

最初の1本、放課後の教室を舞台にした『席替え』は、3ヶ月前に踏切で事故死(自殺?)した松原(演・上岡実来さん)の「正体」を当然知った上で、尚且つ、普通に会話している佐伯(湯瀧慧(ゆたき・けい)さん)の様子に、彼女の孤立した現状が察せら、胸を痛めた。
そして、そんな彼女を案じて現世に「現れた」松原の心情に胸を打たれた。

2本目の岸田國士作『紙風船』は10回近く拝見した演目。
初めてみた時は、正直「ナニが言いたいねん?」だったが、何人もの演出・役者さんの解釈を経験していくうちに、自ずから悟られる部分もあって…
夫役・玉山悟さん&妻役・最中さん、会話の一つ一つに、しっくりするものがありました。

最後の『疚(やま)しい理由』。
話の進展につれて、登場人物3人への印象がコロコロ変わるサスペンス・コメディー。
当初は、中西(山村鉄平さん)と綾乃(藤田葵さん)の2人が悪党で、陽子(城之戸ろこさん)が何も知らないカモ、だと思っていたところ…
実はイチバンしたたかだったという、城之戸ろこさんの豹変が見事!

ところで…
土曜の夜、足の便のいいシアター・ミラクルでのワンナイト短編集3本・上演時間90分前後って、その稀少性とコンパクトさが魅力。
興行的にも良い試みだなぁと感じたことを追記しておきたい。
48.80

48.80

mooncuproof

プロト・シアター(東京都)

2020/02/13 (木) ~ 2020/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★

13日19時開演回(90分)初日の舞台を拝見。

ネタバレBOX

昨年、遊空間がざびぃで観た『2019、Tokyo、それから、あるいは→』と比べると、テーマ(多様な意見を何の制約も無く表明し得る民主主義の尊さ)は明確、コンテンポラリーで多彩な表現を通して、観客席にメッセージは伝わったと思う。かくいう私は、上演中、香港での市民vs警察(人民解放軍?)の騒乱のニュース映像が脳裏に浮かびっ放しだった。
より多くの、特に若い有権者に観て欲しいと切に願う90分。

なお、今宵が初日ゆえ、詳細は伏せるが、マナ(演・冨名腰彩乃さん)が漸く見つけた「黄色い花」を、カナデ(演・中村ひよりさん)が奪おうとする終盤のシーンに、現実社会にも通じる、何とも言い難い哀しみを覚えたことを付記しておく。

演じ手では
私達の大半がそうであろう、サイレントマジョリティーな小市民を丁寧に演じられた
サキ役・木谷美絢さん
高校の合唱部の頃から、自らが信奉してきた「調和」に弾かれた
シオリ役・水埜奈央さん
が特に印象に残った。

【配役】
サキ(中2の頃にノゾミと出逢う。絵本作家の途を閉ざされ、今は花屋にアルバイトとして勤める)
…木谷美絢さん
カナデ(ノゾミ、シオリとは高校の同じ合唱部の一員。今は花屋にアルバイトとして勤める)
…中村ひよりさん
サトコ(花屋の店長で、体制派の正社員)
…丹澤美緒さん
シオリ(高校時代は合唱部の指揮者。今は科学者。癌で入院中の母親がいる)
…水埜奈央さん
ソラ(シオリの同僚。「白い党」の政策に心酔し党員となる)
…加藤葉子さん
マナ(例の事件で?失った夫の墓に供える黄色い花を求めて、サキ達の花屋に来る常連客)
…冨名腰彩乃さん
ノゾミ(8年前の雨の日、投票に行く途中で、財布狙いの暴漢に襲われ殺された)
…土屋由惟さん
物狂い音楽劇「リヤ王」

物狂い音楽劇「リヤ王」

鮭スペアレ

銕仙会能楽研修所(東京都)

2020/02/11 (火) ~ 2020/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/02/11 (火)

11日18時開演回(95分)を拝見。

2018年12月に北千住BUoYで観た『マクベス』の剽げた味わいから一転、シェークスピアの四大悲劇らしい、シリアスな舞台となった。
作品の有する無常観に、会場(能楽堂)や(衣装・音楽も含めた)団体の作風がハマり、シェークスピアの、ではなく、鮭スペアレ・お手製の『リヤ王』を「魅」せて頂いた気分。
良い時間を過ごすことが出来た。

ネタバレBOX

なお、演じ手では
凛とした佇まいが悲劇性を一層際立たせた、コーディーリャ役の宮川麻理子さん
悪役・エドマンド役の、清水いつ鹿さん
が印象に残った。

【配役】
リヤ王(ブリテン国王)…葵さん
阿呆(リヤ王の道化、従者)…一瀬唯さん
ゴナリル(リヤ王の長女)…田中孝史さん
リーガン(リヤ王の次女)…若尾颯太さん
コーディーリャ(リヤ王の三女。フランス王の王妃に)…宮川麻理子さん
グロースター伯(リヤ王の家臣)…水上亜弓さん
エドガー(グロースター伯の嫡子、長男)…上埜すみれさん
エドマンド(グロースター伯の庶子、次男)…清水いつ鹿さん
ウタイ(謡)…フルハシユミコさん、中込遊里さん
バイオリン…中條日菜子さん
パーカッション…五十部裕明(いそべ・ひろあき)さん
コタン虐殺

コタン虐殺

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2020/02/01 (土) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★

6日19時開演回(2時間)を拝見。

ネタバレBOX

個人的には
『国語の時間』『おるがん選集3』ぶりとなる、詩森ろばさんの作・演
『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』以来の、流山児★事務所作品
となる本作。
本来ならば、詩森さん色が強い「1974年苫小牧署」単独でも成立していたであろうエピソードに加えて、事情に疎い私を含めた大方の観客のために、アイヌ民族の迫害の歴史を紐解く「17世紀シャクシャインの戦い」をメインに据え、さらに堅苦しさを軽減するために流山児★事務所的エンタメな「21世紀ススキノ」を用意した構成。
「加害者」日本人が甘受すべき「痛み」をエンタメの糖衣に包み、呑み込み易くしたことで、観客の一人一人に対して、冷静さをもって、民族に象徴される他者の生き方への敬意と理解を求めているように、自分には思われた。

なお、演じ手では
シャクシャイン&担当刑事役の、杉本隆幸さん
チャレンカ役の山丸莉菜さん
あと、辻京太さんの奮闘
が印象に残った。

【配役】
※藤尾勘太郎さん降板による役柄シフト、完全に把握し切れておりません

<1974年苫小牧署>
白老町(しらおいちょう)町長刺傷事件の容疑者・八木原…田島亮さん
アイヌの末裔である担当刑事・佐久…杉木隆幸さん
新人刑事(語り手)…辻京太さん

<17世紀シャクシャインの戦い>
●シュムクル
占い師ハルアンテ…村松恭子さん
オニビシ(酋長。思慮が浅い)…イワヲさん
イアンバヌ(オニビシの姉。思慮深い)…伊藤弘子さん
ウタフ(イアンバヌの夫)/ツカコボシ(イアンバヌの息子)…上田和弘さん
トコンベ(イアンバヌの息子)…松永将典さん
イカシマトク…若林健吾さん?
キラウロコ…森田祐吏さん
●松前藩
佐藤権左衛門…流山児祥(りゅうざんじ・しょう)さん
文四郎(権左衛門の秘密の部下、だが…)……田島亮さん
伝令…辻京太さん?
●メナシクル
シャクシャイン(メナシクルの酋長。人格者)…杉木隆幸さん
ヤエミナ(シャクシャインの妻)…みょんふぁさん
チャレンカ(シャクシャインの娘。文四郎と…)…山丸莉菜さん
カンリリカ(シャクシャインの息子。思慮が浅い)…若林健吾さん
チメンバ(シャクシャインの親友)…甲津拓平さん
ニセウ(チャレンカの親友。カンリリカを慕う)…荒木理恵さん

<21世紀ススキノ>
あんこ…伊藤弘子さん
ハルコ…村松恭子さん
ヤエコ…みょんふぁさん
チャコ…山丸莉菜さん
どんぐり…荒木理恵さん
黒服権左…流山児祥さん
グロサリー

グロサリー

吉祥寺GORILLA

スタジオ空洞(東京都)

2020/02/04 (火) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/02/04 (火)

4日19時半開演回(85分)を拝見。

ネタバレBOX

地場スーパーの休憩室を舞台に、各々が様々な事情を抱えつつも、ある一連の「事件」のために過度の緊張を強いられている、店長からレジ打ちのパートに至るまでの登場人物達を、役者陣がじっくりと演じる、昨年の旗揚げ公演『くるっていきたい』とはガラリと趣きを変えての85分。
でっ、この85分という短めの上演時間が、サスペンスタッチの作品のテンポを冗漫にさせず、特に中盤以降、より一層引き締めていたと思う。

【配役】
かわかみ(グロサリー担当。高校の頃は小説をコツコツ書き溜めていたが…今はたた漫然と日々を過ごしている)
…川上献心さん(モノローグのシーン、観ていて、思わず肩に力が入った)
はやま(新しく入って来たグロサリー担当。友達思いな、かわかみの高校時代の同級生)
…平井泰成さん(かわかみの心境に劇的な「影響」をもたらす「あまりにも爽やか過ぎる友人」を好演)
まつだ(デリカ(惣菜)担当。かわかみの高校時代の同級生)
…まときいちさん(かわかみの「変化」に気づき始めている友人を丁寧に演じている)
おかの(グロサリー担当。仕事よりもユーチューバーの番組づくりに執心)
…岡野優介さん(本作品の「飛び道具」。怪し過ぎる程、怪しい人物を「怪」演)
えのもと(青果担当。純情なプロボクサー。レジのもりさきに片思い)
…榎本悟さん(癖のある登場人物達の中で唯一、裏表のなさそうな人物を好演)
ながとも(レジ担当。30過ぎの芽の出ない声優。(周囲には薄々感づかれているが)店長と密かに付き合っている)
…長友美聡さん(役柄の女性の、本作では描かれていない半生が目に見えるよう!)
もりさき(レジ担当。店内に隠れファンが多い大学生。だが、実は裏で密かに…)
…森崎真帆さん(アンニュイな雰囲気の中にも、ながともへの対抗心?が垣間見える女性を好演)
よしい(「善いヒト」ではあるが、店長に不満タラタラの副店長)
…ヨシケン改さん(この方が演じる「副店長」に、個人的に一番シンパシーを覚えたw)
こじま(店長。本社から店内・外で発生する数々の問題を追及され、募るイライラのはけ口に…)
…小島明之さん(『卒業制作』の教師役、『ダブルダブルチョコレートパイ』の弁護士役…と、こういう心理状況の役柄は実によくハマるなぁと改めて感心)
残機尽きるまで私は戦う~再演~

残機尽きるまで私は戦う~再演~

U-33project

高田馬場ラビネスト(東京都)

2020/01/30 (木) ~ 2020/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/02/02 (日)

2日17時開演回(90分)を拝見。

時限爆弾の登場を区切りとする前半・後半のうち、「唐突に不仲に火がつく→衝突→収束」までの一連のアイデアがてんこ盛りな前半部には、大ウケさせてもらった。
ただ、前半でウケ過ぎた反動か、みっちゃんと他の4人が「攻守逆転」する後半部は(舞台上のハイテンションの割には)個人的には、やや冗漫にも思われた。
しかし、いずれにしても、客観的には、作者のセンスを感じさせる作風。この団体さんの次回作も是非、拝見させてもらいたいものだ。

ネタバレBOX

【配役】
みっちゃん(いさかいが起こる度に仲を取り持とうと悪戦苦闘)
…鹿角東子(かづの・とうこ)さん
ナナセちゃん(…アレ?このコの欠点ってナンだったっけ?)
…緑谷紅遥(みどりたに・くれは)さん
ヤエちゃん(ゴーイング・マイ・ウェイ)…小泉愛美香さん
ケー子ちゃん(スマホ中毒)…三浦葵さん
イチカちゃん(決められないコ)…長谷川栞さん
とりかへばや地下戯園

とりかへばや地下戯園

兎団

レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)

2020/01/31 (金) ~ 2020/02/02 (日)公演終了

鑑賞日2020/02/01 (土)

1日19時開演回(70分)を拝見。

なお、今回は当方の思い込みがあり、きちんと作品に向き合えてなかったので、満足度の評価は遠慮する。

ネタバレBOX

短篇2本立てのうち、まずは前半の『助ける』。
当パンの作品紹介を一読。さらに演者の登場シーンを目にして、海底にうごめく亡者たちのシーンからスタートした、チーズtheater『THE VOICE』(2017年4月・東京芸術劇場 シアターウエスト)のイメージが重なり、本作も東日本大震災の津波による犠牲者への鎮魂歌だと受けとめた。しかし、途中で自分の誤解に気づき、頭の軌道修正を図るものの、一度、固まった先入観がなかなか消えず…ゴメンナサイ!

後半の『車曳き』。
開場時にびっくりさせられた、縁日の(怪しげな)見世物小屋的・雰囲気をそのまま引き継いだ、ライトなアングラ芝居。
升野紗綾香さんの百面相⁈な表情の変遷に目を奪われた。

【配役】
『助ける』
ヨルハ(医師)…立夏さん
エリ(ヨルハの妹)…村瀬明季さん
ユウリ(脚をサカナに食われた男)…柳橋龍さん
語り…小林龍二さん、松尾武志さん、松本真菜実さん、きえるさん

『車曳き』
男(著名な脚本家)…斉藤可南子さん
かなり歳の離れた男の妻…升野紗綾香さん
雑貨屋のウスノロ店員…松尾武志さん
ネクラの花売り娘…タカサキカヤさん
焼け焦げたオペラ歌手…佐藤天衣さん
猫…小林龍二さん
劇伴…村瀬明季さん、松本真菜実さん

MC…倉垣吉宏さん
劇の劇

劇の劇

壱劇屋

シアター711(東京都)

2020/01/28 (火) ~ 2020/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/01/28 (火)

28日19時半開演回(90分)を「体感」。

※終演後、撮影タイムあり。

ネタバレBOX

軽妙なテンポの関西弁でつづられるヒネりにヒネったストーリー?と、3人のパフォーマンスとが、融合した90分。
コトバでは表現しづらいが、この劇団さんが熱烈な支持を獲得している理由を体感した。
東京の団体でいうと、梅棒をソフトにして、絶妙な間合いのしゃべくりを加えた、といったところか。
確かに、こりゃ、一度体験した観客が夢中になるのも無理はないか。
Performing Arts Case #01

Performing Arts Case #01

東京バビロン

シアターバビロンの流れのほとりにて(東京都)

2020/01/23 (木) ~ 2020/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/01/23 (木)

A.(石榴の花が咲いてる。)の『(流れ/の/ほとり/にて)ゴドーを待ちながら』
B.le 9 juin(ル ナフ ジュアン)の『発見』
の2組による、23日19時半開演回(A.40分+休憩10分+B.40分)を拝見。
どちらの演目も、過度に神経を集中させられ、終演後、ヘトヘトになってしまった。

ネタバレBOX

『ゴドーを待ちながら』の前半部がベースのA.の演目は、既知の役者さん達が、各々の持ち味に沿った「らしい」人物像を熱演。初見の野宮有姫さんも、常に背筋をピンと伸ばしているような佇まいが印象的で、おかげで、舞台上の一挙手一投足にグイグイと引き込まれていった。
それから…前夜(22日)、新宿シアター・ミラクルの舞台で実物を観たばかりの小島望さん、「声の出演」でも小島さんらしさを意識させられるセリフ回しに感心させられた。

【配役】
ヴラジーミル …中野雄斗さん
エストラゴン…野宮有姫さん
ポッツォ…杏奈さん
ラッキー…声:小島望さん
少年…宝保里実(ほうぼ・さとみ)さん

フィリピンと日本、父親が共通する二つの家族を背景にしたB.の『発見』。
恐らくテーマからは的外れを承知で、あえて述べると、登場人物の各自に思うところはあるようだが、互いに過度に干渉はしないというルールに縛られたかのような、会話の在り様に、人間関係の希薄さを感じ取り、うすら寒ささえ覚えた。

【配役】
みちる…鈴木睦海(すずき・むつみ)さん
キヨタ(婚活アプリで知り合った男)…越路隆之(こしじ・たかゆき)さん
みちるの弟…橋詰高志さん
みやこ(ミチルの友人)…きだたまきさん
ミッシェル?(みちるの父親とフィリピン人の女性との間の娘)…大庭りり子さん
ゼガヒデモ

ゼガヒデモ

CONTE-RIBUTE

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2020/01/22 (水) ~ 2020/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/01/22 (水)

22日20時開演のTeam-是・初日舞台(90分)を拝見。

でっ、初日故に内容は伏せなきゃ!ということもあるが、常識を突き抜けた設定といい、息苦しくなる程の笑いの爆発力といい、カカフカカ企画の公演を何度か観ている自分が事前に想定していたレベルをはるかに超えた、ちょっと的確な表現に窮する位の凄い舞台だった。

(観た方ならばおわかり頂けるだろうが)出演者の皆さん、どうかお怪我のないように!

ネタバレBOX

【配役~Team-是・22日回】
凹道ピンスケ(もこみち・ピンスケ。相方に辞められてヤケ気味の漫才師。浮気がバレて激怒しているカノジョと漸く寄りを戻そうとしていたところに、招かれざる客が次々と!)
…海田眞佑(うみだ・しんゆう)さん(当て書き?と思うくらいのハマり役)
仁木田凡子(にきた・ぼんこ。殺しでなく笑いで悪人を世の中からなくすのだと決意し、組織から抜け出そうとしている殺し屋)
…星澤美緒さん(何度も舞台を観ているが、ヒロイン役で拝見するのはお初?!)
街流田レオン(まちるだ・れおん。殺し屋の最終試験で凡子に刺殺された訓練生の同期)
…藤本悠希さん(肋骨蜜柑同好会でお馴染みの役者さん)
壱卑木乙子(いちひき・おとこ。ピンスケ・ポン太のマネージャーで、ピンスケのカノジョでもある)
…小島望さん(『狂乱フリーク』以来、何度も舞台を拝見している女優さん)
長宝院光(ちょーほーいん・ひかる。凡子と同期の殺し屋。凡子、そして…に恋心を抱いている)
…フジタタイセイさん(肋骨蜜柑同好会のボス)
♨井大作(すぱい・だいさく。殺し屋組織の教官)
…高野憲太朗さん(昨年9月の『ヘニーデ』でユーチューバーの「蓬沢啓汰」役だった方)
凸山ポン太(でこやま・ぽんた。ピンスケの元・相方)
…林太久磨さん

<序盤に登場する漫才コンビ>
貞操観念ズ…高野憲太朗さん&北川純子さん
青春サブリミナル…堤総一朗さん&はしもとなおやさん
野方の野望…高山銀平さん&高野憲太朗さん
リチャードジェイ(昨年6月に結成した、アマチュアながら、ほんまもんの漫才コンビ)

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