ジャングルジャングル6
アイビス・プラネット
コフレリオ 新宿シアター(東京都)
2021/12/08 (水) ~ 2021/12/13 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「尋問」台本があるのに台本を知らない役者も加わるという仕組みが斬新。
インプロとは思えない作品がその場で立ち上がっていく様子は圧巻。
舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』
トライフルエンターテインメント
森ノ宮ピロティホール(大阪府)
2018/06/15 (金) ~ 2018/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
プリンス オブ ストライド THE LIVE STAGE
作品全体を通して、これだけは書き残しておきたい5つのこと
★私の推しが最高に良い仕事してる
最初に最大の結論を言ってしまいます(笑)。
そもそもね、アンタの推しって誰なの?って思われるくらい360度全方向に愛を叫びまくっていますが、
私の推しは「松崎史也」です。プリステの演出家です。1ミリたりとも走ってないし、1秒たりとも舞台上に立ちません。
だけど、Ep1~5のステージの全ての瞬間に彼の愛があったんです。どのシーン切り取っても愛しかなかった。
史也さんの演出とパルクール指導・演出のHAYATEさんのタッグが無かったら、プリステはこんなに魅力的な作品にならなかったと思う。
4部作の製作が発表された当初の私は、原作も未知で、まだ2.5次元作品に対して心理的なハードルがあったので、Ep1は1公演しかチケット取らなかったんだよね。
そして、オープニングシーンで全員が劇場を駆け回るのを見て、号泣した。
これは絶対にいい公演になる、最高の作品になる!って、オープニングシーンだけで確信した。もちろん本編も良かった。
結局都合付かなくてEp1はその1回だけしか見られなくて、ものすごく勿体無いことをしたと思ってる。
やっぱり推しの仕事はどんな形であれ、追わないとダメだ。推しが信じた役者を、脚本を、作品を、私も信じよう。
史也さんが関わった作品で一度たりとも嫌いだと感じた作品なんてなかったんだから。
脚本が葛木さんだというのもあるのだけれど、物語の中で青春やスポーツについて登場人物に語らせているシーンが、"演劇"について語っているシーンに感じる、
というのが何度もあって、演出意図として間違いなく重ねているんだと思う。
どれだけ演劇が好きなんだよ…と、胸が熱くなる。
そんな人が、企画の立ち上げから約3年の時間を掛けて、愛を注ぎ続けた作品なんだから最高の仕事をしてるのは当然のこと。
レースだけじゃなく、単なる青春ものじゃなく、物語の良さと役者の良さを最大限に引き出す演出を付けた史也さんは、本当に素敵な演出家だ。
クジ砂とプリステを経たことで、演出家としての評価はかなり広範囲に知れ渡ったはずなので、この先3年くらいの彼のスケジュールはあっという間に埋まるんじゃないのかな。
2.5に限らず、引く手あまたになると思う。わー、チケット取るの大変だぁー(遠い目)。
…それで彼が幸せなら、良いんですけどね。
★シールドランナーがすごい、転換がすごい
舞台上という限られた面積の中で多くの場面を生み出すためには、セットの転換をするしかない。それは演劇の離れられない業。
可動セットとか、盆が回るとか、映像で美術を変えるとか、いろいろな手法も見てきたけれど、観劇史上一番転換していた作品だろうな。Ep1の時点で。
ギミック[飛び越えるための大道具]をA地点に置いて5秒後にはその上を役者が駆け抜けて、5秒後にはB地点に向けて動かし始める、そんなことをレースシーンの間に繰り返してるんだから。
役者が"安全に"決められた演技・レースをするためには、転換した時に位置が正確じゃないといけない。
置き位置を示すバミリの蓄光テープは床一面に貼られて、転換する本人じゃないと解読できないほど。
その転換を担うのが『シールドランナー』と呼ばれる、史也さんの懐刀である男子6人。信用してないと、こんなに責任重大なポジション任せられないよ。
Ep1の時は名称が無くて、Ep2の時に原作の曽我部さんが付けて下さった名前。役者の通るべき道を生み出して守る、素敵な存在だった。
Episodeが進むごとに、レース転換が増えて、バミリの数が増えて、6人じゃ手に負えなくて演出部も参戦してたね。
その動きの正確さと素早さだけでも、見る価値のあるものだったな。
シアター1010の2階席から見ると、暗転時にバミリが星のように光っていてキレイでした。この光景はプリステじゃないと見れないもの。
シールドランナーはアンサンブルとして登場することもあって、方南の生徒だったり、奈々のおじいちゃんだったり、ちょっとアドリブ要素も含んでる場面もあって楽しかったな。
みんなありがとう。特に全Episode関わってくれた、賢祐くんと高久くんには、頭上がらないな。
ものすごくこぼれ話だけど、Ep1の際に津田君にも声が掛かっていたそうな。諸般の事情から受けなかったそうだけど、史也さんが声を掛けてくれていた事実が嬉しかったな。
★風!振動!至近距離!
プリステの勇気のあるところは、客席の通路を縦横無尽に走り回ること。企画段階から譲れない項目だったんじゃないかな、きっと。
とても効果的で印象的な作品になることは間違いないけれど、リスクも相当大きいから、役者の事務所には嫌がられたと思う。
役者本人も、不安はかなりあったはず。
毎公演、開演直前まで客席をスタッフが点検して、荷物が通路にはみ出してないか、携帯電源切ったかどうかを見て回って、徹底してリスクヘッジしてた。
その甲斐あって、客席を駆け抜ける速さがリアルなものとして目に映って、風とかギミックに飛び乗る振動を、時には香りさえも(!)感じられたのがすごい。
Ep1の1年近く前からパルクール練習をして、走り込みをして、臨んだから可能だった表現。
客席降りするのは他の舞台でもたくさんあるけど、あの速度で駆け抜けるのはプリステだからこその表現だったな。
★どこの席で観ても魅力的
一列でも1ミリでも舞台に近い方が、役者の細かな表情まで見えて「良席」であることは否定しない。
でも、プリステはどの席で観たってその席の良さがあった。
ギミックが置かれる中通路よりも前は、舞台がとても近い。全編通して迫力があるし、細かなことが知れる。
中通路よりも少し後ろは、中通路で起きる全てのことがよく見える。
それよりもさらに後ろになると、舞台上を点ではなく面で捉える事が出来る。面で捉えるっていうのがプリステはすごく贅沢。特にオープニングで全員が駆け回るシーンは顕著。
シアター1010には2階席があり(大阪は無い)、2階での芝居が近くで観られるし、バミリの星がキレイ。
そして、前だろうが後ろだろうが通路に面した席。そこは気を抜いてはいけない席。いつの間にか横に役者がスタンバイしているし、レースになれば駆け抜けていく。
違う席で何度も見たくなるのも仕方のない事だね。
★登場人物全員が好きになる
スポーツの物語であり、対戦であり、試合である以上、避けられないのは勝敗と諍い。勝ち上がるために何をすべきか、どんな手段を取るか、その上で誰が勝ち誰が負けるか。
それぞれの信念に基づいた行動が一般的には好ましくない態度や言動になったりもするけれど、その人を嫌いになるどころかどんどん好きになる。
心に迷いが生じない人なんていないから、迷う・立ち止まる・間違う・ふさぎ込むこともあるけれど、その人間臭さが好きになる。
EP1〜5を通して、誰一人嫌いになんてなれなかった。
私は原作(プリスト)を通らずに舞台(プリステ)だけを味わった側。多分、プリストのゲームやノベルだと個性の強すぎる登場人物は嫌われていた可能性がある。だけど、生身の人間が演じることで、役者が役を愛して、同化して、それを引き上げる演出がついたから、それが弱まったんだと思う。
その上で、私は一条館高校が一番好きだった。勝利を掴むことに強い執着を見せるし、クセの塊で、狡猾な手段も厭わない。いわゆる悪役ポジションの学校。最高にゲスいのに、愛おしくて仕方なかったな。6人のメンバーのバランスも絶妙だったなぁ。
挙げればキリがなくて語り足らないけど、私も先を見ていかないといけないから、無理やりまとめてみた。
登場人物それぞれに、その関係性ごとに、言及したくなるけどね。それは機会があれば。
だって、まだ彼らは走り続けているから。
キャスト・スタッフ・観客、関わる人みんなが、こんなに長く大切にし続けた物語に出会えて幸せです。
PARAMUSHIR
TEAM NACS
赤坂ACTシアター(東京都)
2018/03/14 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
泣く。物語分かってても、泣く。
やっぱりストーリーが好きーーー!泣くーーー!
展開を知っているから、幸と不幸の振り幅が大きく感じられる部分もあっったり、主軸じゃない芝居に目線を持っていったり出来たので、二度目も楽しめました。
笑えるとこは笑うけど、その後の切なさを増幅させるために、弓を引いているのかもしれない。
どんなに武装しても5人とも等身大の人間だったから。言葉のバトンを回して、重さのあるセリフを手渡してくる。
戦いの物語だけど、人生の物語、確かにあった史実の物語。
エンディングシーンは、上から見下ろす景色も綺麗でした。
劇場で今回の公演写真集も買って、人目に付きにくい場所で流し見したんだけど、写真の量多くて充実してた。あれでサントラCD付き4000円はお値打ち。
サントラ1曲目の、メインテーマだけでめちゃめちゃ満足。劇場での、あの高揚感が蘇る。
ちなみに、写真募集企画で投稿した自分の写真を約10秒で発掘したのには、我ながら笑った。
PARAMUSHIR
TEAM NACS
森ノ宮ピロティホール(大阪府)
2018/02/03 (土) ~ 2018/02/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
ほぼオンタイムからの、トリプル(リーダー意訳:大阪の人しつこいw)で21:10。
また、演出家から箝口令が出た(意訳)ので、幌筵かPARAMUSHIRと綴ります。
アンサンブル、すげーかっこよかったです。
推し3人、めっちゃいい仕事を貰って、果たしてました。
あと、ピロティが良すぎて、EP5で来たくなった。←
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前提:生でNACSの公演を見るのは初。悪童はLV組。NACSの存在を知ったのは大泉さん(TV)だけど、引き込まれたのは音尾さん(舞台)。今回のアンサンブルキャストに3人も知ってるキャスト(津田・新田・山中)がいる。前日も大阪に居るんだから、そのまま残ればいいじゃんって申し込んだらチケット取れた。マジか。
ステージナタリー「TEAM NACSが名もなき兵士演じる、最新作「PARAMUSHIR」大阪で開幕」
https://natalie.mu/stage/news/268107
この記事で5人の衣装と戦車のセットは開示済み。
1945年8月15日から数日間の、北海道のある島にいた兵士たちのお話。パンフで脚本の林さんが、近代史を書くのは覚悟がいるという話をしてて、それを脚本と演出でNACS色にするのは大変だったんだろうと思う。でも、森崎さんの言うように、北海道で育ったNACSだからこそ丁寧に向き合えた題材なのよね。
(個人的には、北海道を芸術・芸能に落とし込むのに説得力を持たせられるのは、音楽は、ちー様(松山千春)とGLAY、演劇だとNACSだと思う。)
OP映像の段階で、音楽もあいまってめっちゃテンション上がった!拍手したくなったもん。音楽かっこいいなぁ。キャスト紹介でちゃんとアンサンブルも映るの嬉しいねぇ。
前半〜中盤は、メンバー1人+アンサンブル数人でのシーンの作りが盛り込まれてて、アンサンブルを堪能するターン!それぞれキャラが立ってて、負けてない。女子可愛い。ちょいちょい胸が熱くなる。
津田・新田・山中の組むメンバーが全部違うから、シーン毎においしい。めっちゃ好待遇じゃん…(拝)。
後半でメンバー5人がじわじわと、じわじわと世界を持って行く。もうここは人生が染み出す芝居力。40歳越えてるから出せる説得力。一人ひとりが違う方向からそれぞれ畳み掛けてきて、押し寄せる涙の波。
後半で出てくる新田さんが、衣装の力もプラスされて超絶カッコイイので刮目せよ。
個人的にはね、セットが素敵だなって思ってた。戦車はずっと舞台上にあるにはあるんだけどね、ちゃんと違う向きでも見せてくれたり、見えなかったりするの。演出部、頑張れー。
悪童は(と言うか多分これまでのNACS公演は)笑いの配分がもっと多かった気がするけど、今回は笑いとほっこりの2軸で陽の場面ができてる感じ。ほっこりが、いいんだなぁ。戦争モノだから陰の場面の方が割合は多いんだけどね。暗い話に終始しないのが、脚本と演出とメンバーの技量だなぁ。
私が行った3公演目は、トリプルカテコ。当然の評価だなって思う、熱い拍手の海だった。でも、クジ砂の拍手の熱ともちょっと色が違ったな。
さすがに3回目は、「大阪は欲しがりなんだから〜」って森崎さんが言ってたけどw
メンバーそれぞれからのコメントの時、森崎さんから「PARAMUSHIR」の読み方の話になって、わざと言わなかったこととかその理由とか、それも含めて箝口令が出た(意訳)ので、めんどくさいけどPARAMUSHIRって私は綴るよ。
もう一回生で見たいけどそれは難しいから、せめてライビュ見たいけど、龍よの千秋楽と被ってるんだよねぇ。
NACS VS 龍よ。これだと前者が勝つ。
津田 VS 松崎。これは後者が勝つ。
どうしたらいいんでしょ(笑)。
ロスト花婿
ENG
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2018/03/16 (金) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
キャストが手練れしか居ないので、濃密感が高い。
人数多いけど端役は居ないし、芝居に無駄な余白がない。
押し引きの加減が絶妙で、荒らされた土地を一瞬で整地する。
全員好きだし、誉めるとこ多すぎて大変(笑)。しかも、ネタバレしないで書くのは難易度高いぞ(笑)。
その上だからこそ、添田くんと栗生ちゃんのまっすぐさが光る。この二人で良かった。
えっ、そこで?って言われるかも知れないけど冒頭のシーンで泣いた。なんの感情が溢れたのかすら自分で分かってないけど、二人の物語の始まりがこれで良かったんだろうなって思えた。
そこから先は笑い、笑い、泣き、笑いのオンパレード!笑顔になれる結婚式に出席しよう!
のぶさんが“ENG初”が4つある、みたいなことを言ってたんだけど、答え合わせって出た?のかな???
私の見立てだと
マイクを使った生歌ありのダンス(もはやミュージカル)
キーボードの生演奏
舞台上で何かを食べる
ルミファンタジアの青くなるやつ!
超ピカイチ!
梅棒
東京グローブ座(東京都)
2018/12/15 (土) ~ 2018/12/29 (土)公演終了
満足度★★★★
梅棒 9th "RE"ATTACK『#超ピカイチ!』全日制観劇。
これが観劇納めで良かった!
ダンスダンスダンス!だけど物語。
冒頭からPC男子に釘付け。途中で気づく、スイーツ先輩だ。沼のほとり。
超ベートーベン、細かいところも目が離せない。ヤバい。曲と相まってヤバい。
左手に魔力灯った制服遠藤さんも好き
定時制も見たかったなぁ…。
人体模型が気になるし、遠藤さんがあの役やるわけでしょーーー?
アトムが来た日
serial number(風琴工房改め)
ザ・スズナリ(東京都)
2018/12/20 (木) ~ 2018/12/29 (土)公演終了
満足度★★★★
原子力をここまで噛み砕いて演劇に落とし込めるとは…。難しいけどすごく響く。
形態は違うけど分かりやすさはルナパレスの科学講座的。理数系じゃない私でもついていける。
スズナリの舞台セットがすげぇ(語彙力)
夏に同じスズナリで見た「死旗」も、このサイズの劇場に建て込むセットじゃないよ!って驚いたけど、「アトムが来た日」も相当だ。
私が語彙力を失ったセットはこれです!
https://twitter.com/shinkorochan/status/1076397486183346176
クロッシング・クリスマス・クリアランス(完全版)
バンタムクラスステージ
新宿村LIVE(東京都)
2018/12/21 (金) ~ 2018/12/25 (火)公演終了
満足度★★★★
初日観劇。
物語が、言葉が、気持ちが、芝居が、音響が、照明が、美術が、場転が、美しい。誰かを想う心はいろんな形をしてて、顕著に出るのがクリスマスなんだろう。
『crossing Christmas clearance.』を見る前の私。
crossing→十字架とか、思いが交差するとかでしょ?分かる。
Christmas→クリスマス時期の話よね。分かる。
clearance→片付けとか排除とか…?わ か ら ん
見た後の私。
ほ っ そ ん す げ ぇ 。(心の声につき敬称略)
レニー/福地教光
バンタムの看板役者。緩急の付け方、芝居の緻密さと深さが今回も光ってた。
ヒューズ/結束友哉
いかついギャング役がハマリすぎ。骨太で懐の深い役は、本人が滲み出てるんだろな。
カルロ/平野勳人
イケオジの頂点!渋さと強かさと柔和さの引き出しを即座に開け閉め出来るからこそ、上に君臨できるんだろな。
レンツオ/佐藤修幸
とにかくレンツオの最後のシーンを見て!!悪い人やってるノブさん、結構好き。
カレンダー/高田淳
血が流れてないか青い血が流れてるかの二択みたいな、文武両道の殺し屋。台詞が無くても板の上に居るだけで冷酷さ(と零れるエロス)を感じる。
そして、はっちゃけていいよって言われた瞬間に最大級のギャップを見せつける中の人。そーゆーとこ、好き。
機関車コーエン/沖田幸平
人魚姫ジェシカ/宮島小百合
飛行機リリエンタール/星璃
おもちゃ達可愛い‼️衣装最高‼️
3人の中での関係性も、主人公アルとの関係性もコミカルで楽しい。アル以外の人には動いてるのが見えないから、時折ピタッと止まるのも見所
子供チーム♀♂♂
主人公アルフレッド(アル)/楠世蓮
大人になるって?正義って?大事なものは?主題を提示しつつ成長していくのが130分で分かる!
マット/斉藤有希、コットン/有澤睦生
友情は大事、恋心も大切にしたい、そんな子供あるあるが沢山。
ルポライターのクーリッジ/土田卓
飄々としてるのに核心は外さない、クーリッジの文体はそんななんだろう。白くてズルい人←
そのままパルクールしてくんないかなぁ(※白スーツっていうと石動さんが出てきちゃうw)
メガネ👓のパパ、フランツハイネ/Hiroka Denzy
厳格な父は愛する家族の為にどんな生き方をしてきたか。だんだん紐解かれるにつれて、バンタムだから出てくる独特の人間味が立ち上がる。
兼ね役の老アルフレッドとの演じ分けが、境が有るような無いような絶妙さ。
ブルーノ/五十嵐啓輔
実はフォトセッションの視線の指示を出して仕切っていたのは彼。しかもオネエ気味で(笑)
劇中でも、賢そうなギャングから壮大なギャップ(萌え)を繰り出してくるから油断ならない存在。
これまでに見てる彼の役、全部系統違うな。オールラウンド。
二度目目線の #バンタムccc
知ってるから分かること、一度目と違った意味で捉えることがたくさん。
そして、ずんさんの目力とオーラに殺られて温泉へダイブ。 #バンタム銃 を撃つ(演技)人も撃たれる人も撃つ(音照)人もかっこいいな。
リピート特典は、ラストの結束さんに。今日もかっこいい背中でした。
細川作品は、場面転換が好き、と言い続けているんだけど今回も秀逸な場転だったなぁ。おもちゃチームがやる転換はゼンマイがカチカチなるような軽い音が聞こえてきそうだし、山下・太立両氏の動きはスマート。太立くんがレニーとの掛け合いの台詞言いながら転換してたの、シビれる。
ボードゲームと種の起源
The end of company ジエン社
3331 Arts Chiyoda(東京都)
2018/12/11 (火) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★
当日券でジエン社『ボードゲームと種の起源』へ。
65分?80分はあったよね?という濃密さ(アフトで理由を解剖されて納得)と、ボドゲ勢に突き付ける命題と、自と他と家族の問題が面白い。
作ってる人とか遊び人達はどう観るか知りたい
君死ニタマフ事ナカレ 零_改
舞台「君死ニタマフ事ナカレ 零_改」製作委員会
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2018/11/29 (木) ~ 2018/12/09 (日)公演終了
満足度★★★
君死ニタマフ事ナカレ零_改 BLACK END。
REDだと何が変わるんだろーね。
ヨコオさんの鬱シナリオが原作だから、盛大に人が死にまくってて、改めて、体験したことのない“死”を描く役者のすごさを感じたり。
花奈さんの動きの綺麗さ、村田くんの体幹の強さ、やっぱすごい。
他にもいいなって思ったのは、特殊能力生徒だと土井さん細川さん、自衛隊だとかどしょーと松川さん、大人組だと菊田さん、おぐりょ、舞川ちゃん。
松本稽古ちゃんの付けたOPの振り付けもかっこ良かったなー!
世界の終わりに君を乞う。
エムキチビート
博品館劇場(東京都)
2018/12/01 (土) ~ 2018/12/09 (日)公演終了
満足度★★★
丁寧に作られていて、芝居も歌も殺陣もしっかりしてる。椅子の使い方が好き。
銀河鉄道と鏡アリスかと思いきや、次第に実際の出来事がモチーフだと判明して、心がキリキリする。
立道さんがめちゃめちゃいい声で、しかも響くアルトで、あのポジションやるのずるい~!惚れる~!
中村くんが動けるのは分かってたけど、歌も上手くて、やっぱり背ぇ高くて、ま、眩しい!ってなる(笑)
エムキチ劇団員が八面六臂の活躍で、劇団公演だなぁって感じもいいね。
スーパーノバ
dopeAdope
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/11/28 (水) ~ 2018/12/09 (日)公演終了
満足度★★★
広瀬さんの作演、好き。dope5人のバチバチ感と強力な絆、客演陣の瞬発力。演劇モンスターしか居ないわー(笑)。日替りの分量じゃない出番なのに物ともしないシュンリーさん。
そして、対人攻撃武器として人(永石くん)が(林さんによって)投げられるのを初めて見ました
吹っ飛ばされる以外にも匠くんは苦労人ポジションでこれぞコメディ!な活躍。
ミカシュンさんは、このポストで使ったら無駄遣いじゃ?って思ったけど、一瞬で引き込んで魅せるシーンがあって、これか!!!ってなるし、
塩様は、毎回芝居変わってくめちゃめちゃ楽しい役やってて羨ましい!!!
劇団文化祭in大阪2018
劇団6番シード
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2018/10/18 (木) ~ 2018/10/28 (日)公演終了
満足度★★★★
今日見た4団体5ステージとも色が違って楽しかった!やっと天気見れたし、細川P企画は色気ダダ漏れだったし、やっとキンヘビ見れて爆笑したし、BJTは最高に狂ってた!まうす見れてないの悔しいし、しまぁ〜んさんも気になるじゃん…。
こんな企画言い出した人、狂ってんな!最高!
#大阪劇団文化祭
【12】21日(日)11:00 劇団6番シード(6)
【13】21日(日)13:00 細川博司プロデュース(3終)
【14】21日(日)14:30 KING&HEAVY(2)
【15】21日(日)16:00 Bobjack theater(3)
【16】21日(日)18:00 劇団6番シード(7終)
劇作家と小説家とシナリオライター
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2018/11/21 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★
Aチーム。
myルールを破って、初回なのにサイドの1列目に陣取った。当たりも外れもあったけれど、構造的な理解も平行させつつ、マスクの下でニヤニヤ出来た。
劇作家とtwoのエピソードのリアルさ、小説家の優しさ、シナリオライターのやり場の無い不安と苛立ち、どれも良いなぁ。
いやしかし、これは3チーム全然違う色が出るなぁ。それぞれの余白の埋め方の比較も楽しそう。
そもそも、ゼロ/マイナス/プラスは性別すら変わるからな…。
久しぶりに、そっち側の図師さん観られて嬉しいなぁ。それこそ、ゼロで白な図師さんかも。
舞台美術の時点で好き!青木さんすげー。
全ての物語は、ロジックと叙述と計算だなってなんども思ったけど、根底では“物語は世界を変えられる”と思ってるのが、物書きの愛だよね。
この作品は、演劇とか文学とか関係なしに、大なり小なりの創作やものづくりをしているひとに見てもらいたい。写真もアクセも料理も。
Bチーム観劇。全く同じ台本なのに色が全然違う。損なってないし、増しすぎてもいない。パスワークが達者な感じ。リズさんのマイナスもいいなぁ。
か~ら~の~、終演後“ロングラン折り返し!乾杯イベント”まで参加。温かいカオス!(笑)
Cチーム初日観劇。
これは結構変えてきたぞ(笑)。特色がよく出てる。そしてやっぱりあすぴーの演技が最高!!!
今日は狙ったエリアのサイド席に座れた。偶然だけど、4の銃口がこっち向いた。それだけで、陥落するには充分だ。
こっちとそっち
劇団時間制作
萬劇場(東京都)
2018/11/14 (水) ~ 2018/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
自分の中の理解の引き出しを片っ端から開けていって、ここじゃない、これでもない、こっちもなんか違う、と確認作業をしていった気がする。結果、似ていても符号するものは無い。だから今回増えた。ストーリーに於いてはそんな感じ。
直接的には、自分の中に持って無い。知っては、いる。そこが良い意味で没入出来なかった理由かな。没入したらしんどい。直面したらしんどい。
時間制作さんの劇団公演は、役者にいつも試練を与えるなぁ。そのハードルを越えてくるから、みんなすごい。
人との繋がり、言い換えれば、それぞれの孤独を描いていた気がする。
勝手な感覚で、あすぴーさんは孤独が強い役の時こそ一際輝くから、今回良かったなぁ。
あの一家、みんなそれぞれに見所が濃くて良い。怒るお父さん、好きだなぁ。
102号室のみんなは、ほんの少し『予告犯』を思い出した。連帯感の面で。最後に戻ってくるの、嬉しいよね。
そうしたら、201の新しい自分を得た彼は『さようなら』か。似てるって意味じゃなくて、エッセンスがある。そこまで一つの事に執着できるのが、羨ましいよ。
自分の中の理解の引き出しを片っ端から開けていって、ここじゃない、これでもない、こっちもなんか違う、と確認作業をしていった気がする。結果、似ていても符号するものは無い。だから今回増えた。ストーリーに於いてはそんな感じ。
直接的には、自分の中に持って無い。知っては、いる。そこが良い意味で没入出来なかった理由かな。没入したらしんどい。直面したらしんどい。
時間制作さんの劇団公演は、役者にいつも試練を与えるなぁ。そのハードルを越えてくるから、みんなすごい。
人との繋がり、言い換えれば、それぞれの孤独を描いていた気がする。
勝手な感覚で、あすぴーさんは孤独が強い役の時こそ一際輝くから、今回良かったなぁ。
あの一家、みんなそれぞれに見所が濃くて良い。怒るお父さん、好きだなぁ。
102号室のみんなは、ほんの少し『予告犯』を思い出した。連帯感の面で。最後に戻ってくるの、嬉しいよね。
そうしたら、201の新しい自分を得た彼は『さようなら』か。似てるって意味じゃなくて、エッセンスがある。そこまで一つの事に執着できるのが、羨ましいよ。
地域差別の問題として描かれているけれど、広く見れば「理解」の問題なんだろうな。
だって人間は、特に日本人は、マジョリティと迎合することを好んで、マイノリティを排除したがる。自分も気付かないうちにやってるんだろう。
それでいて、個性も認めて欲しくなる。難しいね。
麗しのダンスマスター
LIVEDOG
新宿村LIVE(東京都)
2018/10/24 (水) ~ 2018/10/28 (日)公演終了
満足度★★★
「愛し」の初演再演を見ているので、続投組にニヤニヤ。
そして 梅棒の塩野さんすごいわ。キレが違う。
分かってたけど、しんにぃは登場のインパクトが強いし、そこかしこで爪痕残していくのズルい。
脚本、英語がもっと絡んでくるかと思ったんだけどなぁ
チケットかわいいーーー!
わたしの、領分
「わたしの、領分」製作委員会
大泉学園ゆめりあホール(東京都)
2018/10/18 (木) ~ 2018/10/21 (日)公演終了
満足度★★★★
初日観劇。分かってたど重い。だけど軽さがある。
くれは節だな、マリカちゃんだな、あづささんだな。これ、以前誰が演じてたんだろ。
これ本当に95分?でも、これ以上長いと息できなくて溺れる。
発達障害と呼ばれるものを取り巻く「わたし」と「あなた」の物語。
感じて・考えて、手足を取られて縺れた頭を、落ち着けるには時間が必要だ。
何が正解かなんて、誰にも決められない事象なんて山程ある。
曖昧でいることで救われて、生きていける人もいる。いや、みんなそうだよね。
普通って何だ。みんな、違う人間なのに。
まぁ、ぶっちゃけ、自分にも萩野めいたところはあって。萩野の素というか本質というか特性というか、まぁ、それが見えたときは、フクザツ。心が能面になるし、同族嫌悪もあるし、俯瞰で他人事にもするし、共感めいたものもある。
でも、ワタシはそれをどうにもできない。
まぁ、ぶっちゃけ、自分にも萩野めいたところはあって。萩野の素というか本質というか特性というか、まぁ、それが見えたときは、フクザツ。心が能面になるし、同族嫌悪もあるし、俯瞰で他人事にもするし、共感めいたものもある。
でも、ワタシはそれをどうにもできない。
照明担当が、静の照明の中で最高にセンスのあるLICHT-ERの阿部さんなので、開演前から光に引き込まれるし、物語に寄り添うし、案内してくれるから、とてもとても柔らかい優しい空間でした。
舞台美術も、生きてる舞台美術込みで、大層美しかったです。
リミット・オブ・タイムラグ
RINCO PRODUCE STAGE
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2018/10/05 (金) ~ 2018/10/14 (日)公演終了
満足度★★★
やっと行ってきましたよ。
あのー、私、札幌に行ってた?新社屋じゃなくて旧社屋だよね?って考えが途中で過るのはダメですよね?(笑)
りんたろさんの好きや熱意が詰まってて、幸せな時間でした。
とにかく目が足りねぇぇぇぇぇ!
ちょっとギミックに寄りすぎちゃったかなぁ。物語が浅い。
傭兵ども!砂漠を走れ!
劇団6番シード
新宿村LIVE(東京都)
2018/09/20 (木) ~ 2018/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★
初っ端から、シャッフル公演①観劇。
前半のコメディ感と後半のヒリヒリ感。何と言っても機関銃のガンアクションがリアル。構えとか反動、所作がとても体に染み込んでるのが分かる。戦争物だけど人情噺だからハンカチ必携!
何を置いても、宇田川伍長のかっこよさ!銃が似合う女優No.1!撃たれたい♥️男気じゃなくて漢気が溢れる強さを見られて幸せです。
今日はシャッフル・藤堂ボンクラ🐶とのコンビだったけど、オアシス・椎名ボンクラ🐱とのバチバチも見たかったな。
土田ガクレキと宇田川伍長の狙撃練習シーン、好き。ゾクゾクする。
門野シャズのヒロイン感がたまらんし、小玉ゴクツマの振り幅の広さが良き。二人とも器用ね。
小川カモクは素でミリ服似合うのずるい…。
登壇日じゃないのに手伝いに来てくれる阿部ちゃんの優しさプライスレス。
そもそもこの脚本が、完全なるフィクション作品ではなくて、実際に戦場に出た体験談を元に書かれているというのが、かっこいい。
戦場でも笑いあってたんだろうか、やっぱり喧嘩だってするんだろう、命について嫌が応にも真面目に考える瞬間が来るのだろう。そういうリアル。
脚本の面からも、ガンアクションの面からも、再演希望の声が多かったというのが納得の作品。
刀や剣を振り回したり、飛び回ったりするアクション作品もかっこいいけど、遠距離を意識するガンアクションは、観客の想像力が必須で、だからこそ演劇に向いている気もする。
オアシス編にズザザっと駆け込んで当日券観劇。
やっぱ女性は強いなぁ、と思う。シャッフルで見れなかった人だと、おがちかさんが良かったなぁ。必要十分で過剰じゃないのに、染み出す感じ。
サバンナ編千秋楽。
結果的に三度目の観劇になったんだけど毎回泣いてる。男性部隊が見せる豪快さと繊細さの両極が感情を揺さぶるね。シャッフルで見られなかった中では主水さんのタフガイと小沢さんのヤーサンが好き!
いやしかし、6年前?の初演はカッサイでやってたって本当???
激しい銃撃戦もある作品なのに、何をどうしてたってんだ?今回のセット全部はカッサイだと組めないぞ…?
演出の松本さんが、張りだし舞台ふくめ、前回と違う演出が出来て面白いって言ってたもんなぁ。
四天王~エレメンタルフィクサー~
X-QUEST
シアターサンモール(東京都)
2018/09/20 (木) ~ 2018/09/24 (月)公演終了
満足度★★★
とりあえず言えることは、
トクさんの体力と思考回路がオカシイ(誉めてる)
基本的には良かった作品。
だけど、初日ゆえの粗が観客に伝わっちゃってるのは、いただけないなぁと思う。
台本がいつ出来上がったとか、中の事情は観客に関係の無いことだからね。
初日も千秋楽も、同じ物を提供できないとね。勿論、日を追うごとに洗練されていく変化は良きもの。
ピーターパンが飛んだ時、本当に飛んだなぁ…って見えたんだ。手足の長い高田さんだから余計になのかもしれないけど。
演劇って、いかに嘘(虚構)を信じるか信じさせるか、だと思ってるんだけど、飛んだことをスッと信じられたんだよね。
今回は、亜紀さんとリーさんが可愛くてかっこいい。ずるい。好き。