楢山節考
SPAC・静岡県舞台芸術センター
舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」(静岡県)
2024/04/27 (土) ~ 2024/04/29 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
SPACへ出かけた最後が昨年2月「人形の家」だった・・と判るとその前も気になり、調べてみたら、その前年2022年1月に「夜叉ヶ池」、日仏合作の「桜の園」(2021年11月)の番外編を挟んで次のSPAC本公演観劇は2021年5月駿府城公園「アンティゴネ」。
コロナの2020年は「妖怪の国の与太郎」を無料配信で。同年2月、感染拡大直前に観た「メナムの日本人」が秀逸だった。間が空いて2018年11月多田淳之介演出「歯車」、同年10月西悟志演出「授業」これが際立って秀逸。さらに前年2017年11月小野寺修二演出「変身」、このあたりまでが「割と最近観た」という感覚。
ところが2016年11月がエンデ作「サーカス物語」は古い記憶に属する。次も番外編的観劇のワジディ・ムアワッド「火傷するほど独り」(同年5月)、同日「有度」(グランシップの劇場からバスで山間に上った所の野外劇場)で仏産「少女と悪魔と風車小屋」も観た。同年1月の「黒蜥蜴」は甘味な三島戯曲を体現。年に三度も出かけた年があったのか。。(以前はシャトルバスを出す日があったがコロナ以降やっていない。)
2015年10月「王国、空を飛ぶ!」大岡淳演出による変わり種。KAATホールで公演した「マハーバーラタ」(2014年9月)、そして初めてのSPAC訪問が2014年1月「真夏の夜の夢」(野田秀樹潤色版)であった。これが良かったのでまァハマった訳である。
(他にも、「有度」で「寿歌」を観た記憶、同じく「少女と悪魔と・・」をうっかり再度観た記憶があるがデータが無かった。)思ったよりも随分観て来たようだ。SPAC歴も10年を超えたが、演劇を本格的に「観まくり」始めた時期と重なる。SPACでは他にも「観たい!」演目はたんまりとあって、全部を観たけりゃ静岡に移住するっきゃない。
さて今回の作品。日程的に行けそうであるし、内容も期待させる。瀬戸山美咲演出、森尾舞と西尾友樹と三人芝居、そしてこの題材。
フィクショナル香港IBM
やみ・あがりシアター
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2024/05/01 (水) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
少なくとも数週間は経ってると思うが・・書きかけた「観たい!」投稿の文面が、今ブラウザを立ち上げこのページの「観たい!」を開いたら出て来た。こんな優れた記憶機能があったか?? と驚きつつ。
やみ・あがりシアターは前に一度だけ観たが上手かった。
ただ前情報がないので(普段観てる系列の公演ではチラシにお目にかからず、SNSやHPチェックはしない質なので)、公演を知った時はすでに遅しが毎度の事。
今回は見つけた。ただGWだけとは厳しい。今回も断念かな~
パレードを待ちながら
劇団未来
こまばアゴラ劇場(東京都)
2024/05/03 (金) ~ 2024/05/05 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
関西の地域劇団として名を知っていた劇団。ここ毎回演目のチョイスがGoodで挑戦してるな~、と観ていたが、豈図らんやアゴラ・ファイナルにやって来るとは。アゴラ劇場を後何回観られるものか、という気持ちも手伝ってるが、それ抜きでもモチベ高く観に行った。
よく目にする演目だが未見。楽しみ。
『法螺貝吹いたら川を渡れ』東京公演
渡辺源四郎商店
ザ・スズナリ(東京都)
2024/05/03 (金) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
GOOD -善き人-
フジテレビジョン/サンライズプロモーション東京
世田谷パブリックシアター(東京都)
2024/04/06 (土) ~ 2024/04/21 (日)公演終了
映画化された作品と聞いて思い当たったのはタイトルが「善き人のためのソナタ」という映画で、別物だった。東ドイツの通信傍受をやる真面目な役人が、西側の文化に触れる内に内部的な変化を起こして行くというやつ。あれのつもりで半分いたから、仕切り直して、時間があれば映画を観て考える事にする。
(観たい!投稿に非ず、失敬。)
ワイルド番地
ホチキス
あうるすぽっと(東京都)
2024/04/05 (金) ~ 2024/04/14 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ワイルドバンチとは野性的な連中、みたいな意味らしく、かつて存在した強盗団の名でもあるとか。。(wikiより)少し前に同じあうるすぽっとで観て独特な作劇が悪くなく、食指が動いている。(ラーメンと同様何が隠し味なのかは分からないが..)
繭の家
タテヨコ企画
シアター風姿花伝(東京都)
2024/03/27 (水) ~ 2024/03/31 (日)公演終了
夢の泪
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2024/04/06 (土) ~ 2024/04/29 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
高額なチケットを最初に買ったのがこまつ座だったので、「高い芝居」の代名詞になってるが(新装PARCOや新規MILANO-Zaの方が格段に高いが)、久々に観に行く。
新国立に井上御大が書き下ろした東京裁判三部作の一つ(タイトルがどれも「夢の○○」)だが、「夢の痂」以外の演目を知らず、それをやるというので食指がむずっと動いてる(歌もあるはず!)。同時に、客演の桟敷童子・板垣女史を見てみたいというミーハー心も後押し。
色々とおかしな事がシレッと通る時代ゆえ、物事の筋道を軽妙かつ周到に語る(人物にも語らせてくれよう)井上ひさしの戯曲世界に触れたくなってるんだな。
(余談だが一律に馬鹿高いチケット代を設定してる上述の劇場は一体何だろな、と思う。「RENT」のエンジェルシートも連日盛況な公演でなきゃ出せんものかな。コクーンシートのようなのはまだまだ大事やと思う。素晴らしい舞台でも、下手に人に勧められず、閉じた趣味の世界にハマって行く気がする。)
三人姉妹
ハツビロコウ
小劇場B1(東京都)
2024/04/02 (火) ~ 2024/04/07 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
始まってからの「観たい!」になったが(毎度の事だが)ハツビロコウの古典舞台はテキレジがどうやら良く目立てが何気に新鮮で緊迫感を作り出す。今回も知った演目ではあるので、発見を楽しみに。
アオハルじゃねえ! 青春(せいしゅん)だ!
劇団S.W.A.T!
「劇」小劇場(東京都)
2024/04/04 (木) ~ 2024/04/14 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
約10年越しになるが、この劇団の団員が客演した舞台を観てその俳優力に気圧されて心地良く緩急自在な台詞回しを聞いて以来、観るチャンスを得ず。ここ何度かの公演はチラシにありつき、昔の米国映画のポスターみたく半写実な(漫画から劇画になった感じの)イラストと共に、コンスタントに公演を打ち続けていると知るが、この劇団の舞台がどうだという風評じたい耳にした事がなく、未だ正体知らずである。今回は早くにチラシを得、日程と睨めっこしている。
なかなか失われない30年
Aga-risk Entertainment
新宿シアタートップス(東京都)
2024/04/27 (土) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
結局の所Aga-risk は一度も観ていなかった(他団体の「ナイゲン」は二度観ているが)。このタイトルは大変気になる。漸くの初観劇となりそう。
当てずっぽうだが主宰冨坂友氏は就職氷河期の少し後の世代か、いずれにせよ失われた三十年に飲まれた世代と自称するに足りそうだ。「まだ/失われてない」の意がどっちのそれか、によって中身も変わりそうだが、下手な事はやるまい・・(下手な事って何だ)と信頼して観に行く。
地の面
JACROW
新宿シアタートップス(東京都)
2024/06/14 (金) ~ 2024/06/23 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
観劇のインターバルが三公演以上とローペースで結果配信一回、生で三回(内一つはリピート)観たのみ。昨年の角栄三部作もその前の経済三題も一つも観られなかったので久々にこれは観ておきたい。
経済をどう扱ったのかは是非観たかった。国民の目と理解が及ばない領域(それが極大化すれば民主主義は終焉する)を埋めてくれる中村ノブアキ戯曲のテーマとしては、自分としては何よりまず経済だ。
(本来は選良が「国民のため」の経済を具現する政策を粛々と打ち出すべき所、とりわけ政治を私物化された安倍政権以来、適切な経済政策は打たれず何が適切かも語られない現状に見える。)
さて次は地面師という。興味津々である。他にその実相を暴いてほしい領域としては、総会屋、近年の犯罪組織の闇。組織原理が全く判らない検察内部、もっとコアな所で裁判所内部、地方行政組織など。
一昨年オフィスコットーネに書き下ろした戯曲は末端の警察組織を描いた。あからさまな「警察批判」のストーリーだったが、このフィクションがどの程度のリアルな実態を土台にしているのか(していないのか)、は見えたかった。
地面師はバブル時代に暗躍したと思しくどっちかと言えば過去に属するが、警察、検察、裁判所は現在進行形で日本をミスリードする官僚組織たり続けている。
韓国ドラマを覗くと、娯楽を通じて権力の実態と傾向を知る「教科書」になり得ていると感じるが、日本では警察が格好よく描かれ、悪人がいるから警察という正義の味方が必要だ、とひたすら注入している。だが権力組織としての怖さは時として漏れ出ていて、社会的条件が変われば牙を剥き兼ねない怖さがある。
義務教育行政も、大学組織改革も日本の暗い未来しか示唆しないが、「何でこうなっているのか?」との素朴な疑問に答える作劇の力量を持つ一翼、JACROWには期待しきり。
シングルファザーになりまして。
演劇集団 Ring-Bong
座・高円寺1(東京都)
2024/03/27 (水) ~ 2024/03/31 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
山谷典子戯曲作品は約10年前に初観劇以降、多分二つ、いや一つしか目にしていないようだ。近年気になる作品を見逃しているが、本音を言えば新劇系の「要注目」劇作家ないし劇作が増え過ぎて手に余るという身も蓋もない「都合」が大きい。
が、たまには観てみるか、てな構えで肩の力を抜いて今回は観れそうな雰囲気やし、いっちょ行くかな。
天の秤
風雷紡
小劇場 楽園(東京都)
2024/03/29 (金) ~ 2024/03/31 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
久々に名前を見た(芝居屋の取れた)風雷紡。早く完売になる劇団だった事を忘れていた。。
役者陣以上に「あらすじ」を見ない自分だが思わずどの題材?今度は、と目が行った。史実を扱い、被虐の者に言葉を語らせる風雷紡的筆致を久々に体感したいが・・叶うもの哉。
第37回公演『ライダー』
激団リジョロ
シアターシャイン(東京都)
2024/04/12 (金) ~ 2024/04/21 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
同劇団の「風の市」を観ていた。在日のルーツを手繰る関西弁炸裂の元気が余った舞台で、コリアルーツの俳優(調べたら金哲義)をゲストに招いてコラボっぽくやってた印象だが、あれが既にコロナ禍下で、恐る恐る観劇してたのだったか・・。その金氏は先日観たばぶれるりぐるのアゴラ公演に出た二十歳絡みの女優が高校時代に三人で立ち上げた劇団の、世話人的存在だった由で、そうした系譜を知りたくはなるが、ここはあまり詮索に走らず、またあの元気の良い舞台を目にしたい。
カラカラ天気と五人の紳士
シス・カンパニー
シアタートラム(東京都)
2024/04/06 (土) ~ 2024/04/26 (金)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
別役戯曲と加藤拓也演出、これは観である。値段が高そうだが・・
と悠長に構えていたら既に完売。俳優陣を見たら、そうか、そりゃそうか・・。
何とか当日券を狙ってでも観たい!と繰り返しておく。
ヨルノハテのショーケース
ヨルノハテの劇場
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2024/04/17 (水) ~ 2024/04/21 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
色んな公演をやってるヨルノハテの正体を未だ知らないが「はまべのうた」(山﨑薫ソロ)、「オオカミだ!」(中野敦之演出、ケッチ出演)は観たくて見逃したので観たいな、何故TAK IN KAAT枠でなのかは不明だが、と漸く詳報を見ると三演目それぞれ単独の公演であった。どちらを観るか・・
自慢の親父
工藤俊作プロデュース プロジェクトKUTO-10
シアター711(東京都)
2024/03/20 (水) ~ 2024/03/24 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
前回下北沢に来たのが関西産の工藤プロの初見で、オムニバス風なのが面白かったが、平塚直隆作品をやるというのでオッと更に食指がピンと立つ。観るべし。
友達じゃない
いいへんじ
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2024/03/20 (水) ~ 2024/03/24 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
昨年6月初めて、軽い味わいでいて繊細さのある(ありそうな)出し物を観たユニットで、ゆらゆらした感触だったので、「ゆらゆらしないところ」を観たくなっているが、それは無理なのかどうなのか。
会場に惹かれる所があったが、そうかナカゴーがやってた会場だからか。(公演と全然関係ないが..)
ギラギラの月
プレオム劇
ザ・スズナリ(東京都)
2024/04/03 (水) ~ 2024/04/07 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
中島淳彦作演出の女優だけの芝居をやる劇団、というのがあったと最近知った。演出は初回(2016)のみで2019年に他界した後も(いや後ますます)活動の模様。前の公演から気になってたが今回観に行ってみようか。