満足度★★★★★
華やかなエンターテイメント要素が満載装備の作品なのに客席から吹出し笑い的な事があったり。
笑っちゃう小ネタありつつ、かっこいい、だけ、じゃ、ない本作品でした!!!
ネタバレBOXを追加します。(2018/09/30)
ネタバレBOX
劇場で観ていただければわかるのですが時系列で思い出せない位内容充実で、
以下は時系列ランダムのネタバレ感想になります。
・〇〇配列ダンス。斬新。
・トクナガさんの役どころが「TM革命」で「悪を一身にまとってて」「告白」だった
・四天王のOP衣裳は、フライヤーにあるとおり。スーツ!!絶対に観るべき。かっこいい。
・よって、OPでは、スーツで踊る四天王が観れるため遅れて等で見ないのは損
・大野さんアラジンのお衣裳。ターバンにキラキラ光る大きな石。似合いすぎる。
・高田さんピーターパンのお衣裳。2パターンのピーターパンがあった。カーテンコールは大人ピータに着替えて登場。
・野中さんウエンディ。前半シーンで大人ピーターパンの術策にまるめこまれるの可愛かった。
・塩崎さん孫悟空。三蔵とちょっとした笑っちゃう下ネタやってて、笑った。
・スクリーンに「鶴」と「群馬県」の投影。
・歌う(唱える)三蔵法師
・歌う(ラップ)桃太郎とお供たち
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(追加;2018/09/30)
【場面編】
・ものがたり始め
四天王が自分の物語について背景やうんちくを披露するシーン
〇桃太郎たかしさんの声が優しい感じであふれてていいなと思った。
ファントム・ビーのときの冒頭シーン思い出した。優しさあふるる声。
〇「西遊記の孫悟空は・・なんていうか・・・妖怪だ」で笑いが起こるのはなぜ?
塩さまの笑い作り方、いいなと思った。
〇ピーターパンって戯曲だったんだ!!!ってなった。
〇アラビアンナイトの物語は文字というより口伝えによっていてそれで今に繋がっている。
ほほうっってなった。
・四天王の歌のシーン
一度に物語ろうとするからそれを仕切る三蔵法師が、なぜか、唄いだすシーン(笑)
フライヤービジュアルのイメージを再現するかのようなシーン。
四天王の正装スーツから開始した公演。特別な意味を持つからスーツなのだろう。
・豚が捕獲されるシーン
お供におかしな奴が紛れているという流れで「捕獲(キャッチ)」されるブタこと猪八戒。
手を上に手首は交差して、長めの便利棒に縛り付けられている場面。
便利棒すごく便利って思った。銀色の棒が一寸みえるだけで捕り物っぽくみえる。
演劇的表現だなと。
・孫悟空のきんこじ(頭にはめている輪)
千秋楽。この下ネタに耐え切れず、三蔵のポーカフェイスが崩壊し観ている
客側でも平静ではいられなかったのは、観劇の善き思い出になりました。
あっちではなくて、頭の輪の方ですが、短い毛足毛皮の装飾がされていて
ちょっとしたほわほわの飾りが施されていた。
その飾りが照明で透ける瞬間があって、すごく綺麗でした。
・Win-Win!
孫悟空・沙悟浄によって、人生の新真理が解かれるシーン。
独特な理の通し方やセリフ回しが凄かった。
矛盾と矛盾を巧みな理屈により筋を通す。それこそ宗教。
三蔵と孫悟空の方向性が一致しなくなった、分かれた「分岐」の決定的最終シーン。
吸い込まれそうな怪しげさ、それすらも観ていて醍醐味に思えた。
・砂漠でアラジン
おかしな動きでカカシのように突っ立って動けない三蔵。ここは砂漠。
砂漠といえば~アラビアンナイトの世界だしアラジンの出番でしょうと
いうことで、三蔵のもとに現れるのはアラジン(そう勝手に解釈)。
・最初のすぺー
砂漠の民衣装で登場のときは、目だけみえてて口の当たりを隠している。
そこからフードを剥ぎサラサラの御髪のキラキラなイケメンが現れ
「すぺーっ」のシーンが始まる(笑)
理解とかを超えて好きなシーンでした。
・孫悟空が抱いた疑問。三蔵との問答シーン
塩さんのこういうお芝居好きです。クエストの作品「ミラージュイン
スチームパンク」でのピノキオのときもですが、棘のないピースフルな声で
お芝居されるときがある。シーンの最初のほうでは孫悟空は三蔵にあどけない
様子で問答するがしかし、それら問答の進むにつれて自信をもち野心になり
次第に得体のしれない欲求を胸中にひそませるサルに変わってゆく。
ピースフルから一転闇をにじませるような声色のお芝居が最高でした。
・油の地獄
私(孫悟空)は「人でないからそうサルだから」できると三蔵を襲い、刺された
三蔵は生命を落とし地獄に堕ちる。ティンカーベル役の氏家さんが本役でない形で
この場面にいらして、独特の空気感を醸し出されていて、エロスがそこはかとなくあったなぁと。
エコーがかった「すぺー」の連呼が印象的だったシーン。
このシーン、にじり寄ってくる感じで後からじわじわとよみがえってきています。
・アラジンチームのダンス
野路さんが振付!!ゆるふわ!!まわりながらの首の動き。ターンすると石油王の
身なりがきらきら輝く。そして大金持ち夫婦(アラジン、ジャスミン)の余裕の
微笑にやられた。天真爛漫~可愛かった!!
アラジンとジャスミンのペアダンスがまた好き過ぎる。
男女ペアのダンスが最近のクエストでちょいちょいあって楽しみだったりする。
・1、2、3、4、5
ブラック幻魔の必殺術。5秒のルール。
たった5秒前に説明された設定に乗り舞台「四天王」の物語が進む!?
今まで観てきたさんざんのくだりどうなるの??と。斬新すぎると思った展開(笑)
・飛行ダンス
ピーターパンが気持ちよく空を飛ぶ場面。ダンスシーン。
キジさんと絨毯さんとピーターパン。
ダンスマスターなお三人により、飛行の疾走感、躍動、感じる風。
最高にわくわくする場面だった。めちゃくちゃ素晴らしかった!!!
・噴き出しちゃった。この歌をいきなり歌いだすなんて反則だよー
ピーターパンがついにネバーランドのころの心を取り戻した!?
登場後、いきなり歌いだす「♪君と百万回キスしたい~」えらく噴き出した、場面。
オリジナルを知らなくとも笑えたすごいシーン。
オリジナルを知っていれば笑いがひかないすごいシーン。鉄板。
・顔だけ・・・足は地
ネバーランドのかつてあった地に飛んでいこうとする場面。
ティンカーベルとピーターパンが飛ぼうとするのだけど飛べない・・・のだけど
顔だけは涼しくて、顔だけ空を飛んでいる2人。ここのお芝居が面白かったです。
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【登場人物・俳優さん編】
・桃太郎で浦島太郎
生きとし生けるチームのリーダーの桃太郎。今更だけど着ているものが青い。桃色少ない。
どうして本番、違和感なく観れたのだろうと今更ながら不思議。
これ〇uの浦ちゃんですよね(笑)
・沙悟浄さん
教祖になった孫悟空から離れなかった沙悟浄さん。手下として命令をこな
すことが常態化するがしかし、仲間として孫悟空を叱りつけることをちゃんとする熱いハートの妖怪。
水の妖怪だし、クールな感じかなとおもっていたところの、まっすぐで熱い
訴えになんだかジーンとさせられました。孫悟空にその思いが届いていか
ないところがまたなんとも切ないのですが。。。
・イヌさん
イヌ役の渡辺隼人さん。不器用そうな印象があったのですができることが
増えてきた伸び盛りな方だなぁと。キャッチアンドリリースのくだりで、
チャッチ後のリリースをボウリングで表現するお芝居かわいかったです。
殺陣ではやられ方がすごく上手。やられて臥しているところを上からグサッと
とどめ刺される瞬間があったのですが、やられた時のお芝居がすごくお上手で
おおおっってなりました。
・猪八戒さん
孫悟空を助けてほしいと桃太郎に懇願したぶたさん。ブタさんの設定だけど
スリムでスタイルがいい!
そしてあるときは幼気な鬼の子。鬼の子での出番は短かったけれど惜しみなく
ピュアが表現されてて素敵でした。ブタさんと鬼の子。優しいところが共通点。
・キジさん
おねえキャラ。いまさらですがリップが黄色なのはくちばしかぁ。
・かかわらない方がよさそうな・・・亀仙人
情報収集および強くなることを目的に亀仙人のところへ。
えきさんだから出来る、えきさん以外は出来ない役、それが亀仙人だと思った。
えきさん最高。面白さが持続するのか、秒ではオチない、出オチしない。
進化途中のカニの時に歩幅を元ににじりよせていたのは、土俵入りを連想させた。
ファントムビーという作品で日替わりネタでしこをふんでいたけどえきさん相撲ファン?
演出のトクナガさんが相撲すきなのか?とにもかくにも出オチしない亀仙人さん。
・威厳がある方・・・鶴仙人
鶴仙人。しっかりしていそう。ウエスト細い。スタイル良いのにあこがれる。
・サル同志
桃太郎のお供のサルさん、三蔵のお供の孫悟空。どっちもサル。
全サルの憧れの存在、孫悟空。
孫悟空を演じた塩崎こうせいさんもそういう存在の役者さんです。
・ブラック幻魔
かぎ爪、コブラの頭みたいなのがくっついている杖、マント、プロテクター、
銀髪ロングのウイッグ!!トクナガさん今回もウイッグだった。せっかくのウイッグ
を最終的に脱いで地毛になる斬新な展開。そしてダンス。中央高いところからブラック
幻魔が操っている感じが力強くて、クールだった。
・マジーニー
セリフの「かしこまり、かしこっ」と「ブラックスパイダーウーマンが変身する
場面の日替わり呪文」には笑った。演じた豊田さんはX-QUESTにご出演される
ときは硬派なイメージが緩む(笑)
・納得の一言
ピーターパンのお店にて。「悪酔いはさせません」と大人ピーターパン。
高田さんは、しっかり魅せてくれる、嫌な気持ちにさせられたことがない。
そういう役者さんだなあと感じているので納得で胸におさまった一言。
本番のあの存在感。それでいて作品にちゃんとなじむいつもの高田さんのスタイル
に被らせて納得のセリフでした。
・のなかさん
野中さんウエンディが好き。もっというと野中さんが好き。大野さんとペアだった
シンデレラ役のときから好き。今回は高田さんとのペア。やっぱり好きだった。
野中さんの演じる女性役には自然に感情移入できてしまう。
・空飛ぶ魔法の絨毯のはなしをしよう
アラジンのはなしをしようのシーン以外、あまりしゃべらない役どころだった
野地さんが演じた魔法の絨毯さん役。でも大大大好きな役でした。
絨毯の髪飾りがかわいすぎました。
お衣装素敵な着こなしでした。
どこぞの将軍の体があって凛々しく威風堂々としているお衣装が似合いすぎだった。
(戦闘で足を負傷した時あ、と、は、の間で「足がぁ/端がぁ」ってやっていら
して、人なの?絨毯なの?と毎回心の中でツッコミいれました。アラジンが
ジャスミンにいざという時には絨毯を売れといって、ジャスミン所有の絨毯に
なったときの表情は逃すまいと毎回楽しみにみておりました。)
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【舞台セット・小道具・衣装編】
・リング
X-QUESTの舞台装置といえば、今回中央に据えてあったあのリング。
今回布が張られてあってスクリーンに。
・小道具
亀仙人の最終形態では頭部が蛙になるけど、あの蛙は「紙芝居」という作品に
もでてくるもの。じつはもとは〇〇〇〇〇なのですよ。
・かぼちゃボトム
マジーニーが履いていたかぼちゃボトム。
わきのところにランプの取手と注ぎ口がついている。色は黄色。
ランプにはまって動けないことを説明するシーンのためだけの一着だった。
・アラジン
スーツ
No.1ホスト。スーツでああいう仕草するとそうならざるを得ない(笑)
砂漠の民っぽい白衣装
善き。フードを取ったあとが抜群に善きでした。
石油王アラジンの気品キラキラ衣装+ターバン
大きな綺麗な石、腰に巻いていたのがキラキラしてるのにみとれた。
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満足度★★★★
次の一文感想は、間違いなく参考にならないのでなのでよかったらネタバレboxを覗いてみてください。
担任先生が主演すると聞いて観に行った舞台「スプーキーハウス」を思い出した。←
シリアスでコメディーで時代もの。
初日を終えさらなる緩急がでてきてお芝居でワクワクできる【演劇作品】になっていたと思った。
スプーキーハウスもですが舞台セットに出はけ口がたくさんあります。
今回どんちょうが初めからあがっていたので
ではけ口の数を「予想・答合せ」するのも楽しいかもしれません(^^)
ネタバレBOX
ばくちをすることになった経緯のシーンは構成的に凝っていて、また巧みなお芝居の自然な流れで完成されていて、好きなシーンの一つ。竹石悟朗さん、加藤凜太郎さん、若狭さん。特に加藤さんがかわいい感じでした。ばくちでちゃわんの中身を透視せんとがっつくところあたり、とってもかわいいので、加藤さんを知っている方に是非是非見てほしい。
左之助が潜む気配に気づいてふすまをあけると小三郎がたっているシーン。なぜか私はここの二人の会話シーンが好きなのですが、同じく好きな人いませんか(笑)
浮気疑惑による疑心暗鬼に固まってしまった妻の恵那さんを「肩ぎゅ」をしたくても拒否されるところ、一瞬でブロークンハートになっている左之助(演じるのは沖野さん)がかわいそうだけどかわいかったなと思います。同じ感想の方いませんか(笑)
ネタバレboxにおいても、ネタバレできない、すごいのがある。
満足度★★★★★
無事に幕が下りた「義経ギャラクシー」を振り返ってみました。
夢のような公演でした。そして文学作品をちゃんと読みたいと思いました。
ネタバレBOX
<怒涛だけじゃなかった!?オープニング>
ダンスのバレエパート。
広いホールを生かし切った回転の振付。
4~5人の群で回転するのが美しかった。力強かった。
回転しつつ群の入れ替わりがあって、さっきまで下で回転していたのに
舞台の上檀にいたりして、目が足らない追いつけない。
めまぐるしいのに無の静寂があって、美しくて、胸が締め付けられる。
銀河って渦を巻いているようにみえますがそんなイメージすら湧きました。
一人一人が銀河でした!!
それから音楽が最高だった!!!!
あと本作のOPのハイ状態はかなり強力だったなか、
主役の義経が看板を回収しててその理由がトクナガさんのツイッターにあがっててずっこけました。
ハイパーかっこいいOPに紛れ込む、まさかの裏設定。脱力で洒脱な遊び心に脱帽なのでした。
<銀河鉄道に乗車>
頼朝が「シュッシュッ」というところ。
銀河鉄道が走る際の音だと思うのですが、
頼朝がそれを単に「シュッシュッ」という擬態語でとても短く
ニュアンスで表現するところ、好きです。
「源氏平氏の物語」と「銀河鉄道の夜」が繋がった瞬間に思えて
それをきっかけで客席に居ながら銀河鉄道に乗れたかな~なんて思ったりしている。
<空気椅子での会話1(義経ジョパンニと弁慶カムパネルラ)>
<空気椅子での会話2(頼朝ジョバンニと義経カムパネルラ)>
銀河鉄道の登場人物たちが’’混線’’している。
前半でも''混線''が起こりつつでも特に空気椅子でのシーンは
混線につぐ混線が起こってて、感情にずんっときた。
義経はジョバンニであって、カムパネルラでもあって、人とのかかわりってそうだよなぁと。
人間は一面では構成されていないよね、、みたいな事。
<祇園精舎と雨ニモマケズ風ニモマケズ>
後半シーンで政子が頼朝を偲びながら語るところ。
時代がまったく違う2つの文学を交互に1節1節つなげてみる、試み。
宮澤賢治は星空を地上に引き寄せる次元操作を試みたとされているけど、
これは脚本を書いたトクナガさんが試した時空操作?
佐藤さんの「静」のお芝居が素敵で説得力が半端なかった。凄すぎた。
(どう感じるかについての正解はないし解釈が人とかけ離れてたら恥ずかしいなとか
思うし、でもX-QUESTの作品についてよく言われるのが「考えるより感じろ」
なのでそれで別にいいのだとは思います。
ただ客席で何かを感じたなら、是非また劇場に体感(感じに)しに行って欲しい。)
満足度★★★★
トクナガさんの頭の世界が今回もすごいと思えたそんな作品。
OPの尺が長めで、じっくり、何度も、応援している役者さんの
エンターテイメントな表現をたっぷりみれて、冒頭からわくわくが
ギャラクシークラス!!!
ネタバレBOX
初日を見たんですが、、
よくよく考えたら自分「ギャラクシー」の意味を分かっていなかったんです。カタカナ英語あるある状態です。
なのでギャラクシーを日本語に変換して意識して
色々なシーンを振り返ってみたら
舞台上のあらゆるものから
「ギャラクシー」を、「ギャラクシー」オーラを、バンバン感じました。
劇場で再び、ギャラクシーを感じたい。
満足度★★★★★
今回も良かったです。
地下墓場のラストシーンを連想させるような構造を持つ劇場でのX-QUEST流「愛だ(アイーダ)」。
階段をあがって地上にでたとき、とても、不思議な気持ちがしました。
ネタバレBOX
以下、イメージが鮮明に残ったシーンやそのシーンに対する勝手な思い入れを箇条書きにて。
・ソラリス(父)とラダメス(息子)の価値観の対立。
しかし遺伝子的にはあらがえない。結構な似た者の百面相親子が可愛かったです。
・去年流行した「恋ダンス」。今作品ではアイーダとラダメスのダンス『アイーダ・ダンス → 愛だ・ンス』なのかなと勝手に思うところ。
リズムが鼓動ともとれる。とても可愛い振付。冒頭パートでトクナガさんが踊る姿がとっても可愛かったです。
・ビーンズ(役名)の長セリフシーンではつい頑張ってと応援してしまう。
・ビーンズ(役名)のハンドクラップ付のあの歌のシーンではつい頑張ってと応援してしまう。
・門野さんの板挟み状態のシーン。古代より人は板挟みで悩んだりしていて4500年の間それは変わらないのかもしれない。
・スカラベのやり取りのシーン。会話(謎謎)とアクションによる連想の演出が見ていて面白いと思いました。
あぁっそうやってつなげてみせるのっ!?そんな表現するのか!?と。
・王子像の暴走が凄いので心してみる必要がある。
・かわいそうなのはこの世を死んだように生きることか?
・だとするとかわいそうなのはアムネリス(王女)、マードック(兵士)、ラムフィス(元神官)。
・アイーダは生きているあいだに『愛だ』と目覚めた。
・ウルティモは死んでから目覚める。
・地下墓地の世界から現実の地上世界にでる。
・超高層のビル群に墓石の残像を重ねてみたりしてみる。
・『愛だ』の世界観を風景に投影しそら寒さを感じながら、日常の平和を現実として認識する。
・こういう演劇体験が楽しいから自分はお芝居を観に行くのだと思う。
・X-QUESTの演劇は、楽しいパワーと引き寄せパワーを秘めていると思った。
満足度★★★★★
蜂(ビー)や怪人(ファントム)、ほかにも人間でないとされる生物達の生命をかけたぶつかりあい。
基本ぶつかり合いなので戦うシーンが多用されていつつも、ダンスや笑いや意味深長な言葉のやり取りが盛り込まれていて素敵な舞台でした。
好きなダンスシーンについてのテーマで「ネタバレ」します。
ネタバレBOX
好きなダンスシーンについて
OPダンス
・蜂戦士「女王の選出をっ!」から始まるダンス
ほぼ全員でのダンス。女性陣キャスト(マリア、ユウヒ、エミリア)から始まり、出たりはけたりでほぼ全員がでてきて、そして再び女性陣キャスト(アサヒ、ユウヒ、クレア)から2ターン目があります。
なので「まだみたい」とおもったころにもう1ターン見ることができる。お得でした。四天王ダンスが組まれていました。ただこちらは1ターンだけなため4人だけになったら特に集中してみました。2ターン目、エフが最前あたりから連続ターンをするのですが、わずかな空間を正確なターンで前から最後方に移動する様が、やたらに不思議な滑らかさと静謐さで、エフらしくさ満載でとっても綺麗でした。自分が観劇した回では衣装すら周りと接触していなくて神業を見た気がしました。(なんであんなことができるのでしょうか?)
行動心理のダンス
・クレアの脳内イメージがダンスとなったシーン。
指一本をさしたり隊列ではけてしまうところはスピードが感じられて見ていて楽しかった。広くないステージなのにあんなにたくさんのキャストが走り回る振りをつけそれができてしまうのだから凄い。ダンス後のクレアの振り乱れ方もツボでした。(この楽曲きいたことあるのだけど知識が・・・)
パーフェクトウルフマンのダンス
・X-QUESTさんらしい楽曲でのダンスシーン。
手の動きがキレキレでのりのりのクールカッコイイ振りのダンス。アサヒとシロイが進化した姿で登場している点は見逃せないし、クイーン化したアサヒが放つ力強い種の保存「宣言」がたまらずかっこいい。宣言については韻を踏ませているのかもしれません。
天につづくダンス
・シロイとギンロウとダンパーのダンス。
(確認していないので本当に個人的感想として読んでくださいね。)
天につづく階段があったとしてその階段を仲良く踏むイメージが湧いたダンス。鐘がなっているような楽曲にステップ&ターンのシンプルな振付。三者が舞台全面でシンクロで踊るさまが幸せな気持ちになった。途中、ギンロウがそっと抜けてしまう、そっと。なので最後はシロイとダンパーの2人。ダンパーのパートナーはシロイだったのですね。ステップのなかのターンジャンプではダンパーに目を奪われました。深紅のマントがふわり軽くきれいに舞う。とっても綺麗でした。
満足度★★★★
差し出された手に導かれる、そんな感覚のリメイク版「ミラピ」だったなぁと感じました。
ネタバレBOX
ピノキオがおもちゃとしてたたずんでいるときのポーズが初演から変わっていて、
差し出された手に導かれるようなそんな感覚のリメイク版「ミラピ」。初演は四面リング舞台。しかし今回は一面舞台。そうくるのかぁと感動すら覚えました。
再演であらたに加わった「闇のサーカス」と「ネバーランド」の一連シーンは
ファンタジーのなかに1滴落としたリアルなのか
リアルにひそむファンタジー感覚なのかどう表現するのか正確なのかわからない
けれども、その2つが混ざりあいにはならずマーブル模様のように成立していて凄いし、最高。
満足度★★★★★
メガモンスター級に凄かった。
ダンス、殺陣、アクション、コメディ、会話、それからビジュアル!!!メガモンスター級の舞台だなと思います。メガです!メガ級です!!どのシーンの誰の想いに自分の感情が持っていかれたのか途中自分でもわからなくなって、観劇後、あれはすべて幻だったのではないかと、本気で思わせてくれた。公演が終わりしばらく経った後にも「自分は幻をみたのだ」と改めて想う瞬間がくるのではないかな。その時はきっと秋っぽく、感傷に浸っていると思う。
ネタバレBOX
・ひらひら軍服がめっさかっこよい高田大佐ですが初演の「サンダーベージュ」から「ゴールドサンダーベージュ」に名前が変更になっている
・たけちゃんマンのマントでもかっこよく着こなす大野王子は「シルバーアッシュ」
・ゴールドとシルバーの対になっていて、気づいたときにおおってなりました。
・ダンスの立ち位置など今回このお二人がシンメトリーだなと感じていましたが、名前も含めこだわって創ったうちの一つなのかもしれません。
・お二人のダンスをガン見したい自分にとってこれがなかなかの苦役で、王子をみれば大佐が見れないし逆もそうなので、気づいたときは軽ぅ~くショックでした(笑)
・野地さんのダンスでの身のこなしの静謐さに心奪われる隠れファンなのですが、カルメンの楽曲(闘牛士のシーンの合唱であってるかな??)で踊るソロがかっこよかったです。野地さんとオペラ作品(以前、○○○座の怪人の1節を拝見したことがあり、その記憶もあいまって)の取り合わせが最高でした。
満足度★★★★
これぞシチュエーションコメディ☆
「時の劇団」!!? ボクラ団義の主宰、久保田唱さんの作・演出のシチュエーションコメディ。コメディといっても久保田さんだもの小難しいはずだと覚悟しての観劇。で、まさかのまさか。純粋に笑って、純粋に楽しかった。終始ドタバタのザ・シチュエーションコメディなのでした(笑)あと不器用なりの感情ってなんて純粋なんだろう!!
後方が特等席のシーンありますよ。お楽しみに♪♪♪
満足度★★★
感化するロマンティック☆
ちょっと変わってると思うような人から何かを感じ、
感じたことを話し、その話を聞いた人が「それロマンティック」と思う。
たぶん最初の人はロマンティックな人で
次の方は別になんとも思ってなくて、
最後の人に最初の人のロマンティック魂みたいなものが届く。
そうやって徐々に、感化するロマンティック!
恋人チームと医者チームのロマンティックがかっこよかったし憧れる。
ネタバレBOX
恋人チーム
広告ビジョンにとっさに流した映像をみてプロポーズとなるシーン
9日マチネ公演のアフタートークショーで、稽古では
逆Verも試していたという流れから、幻の逆Verがなんとお披露目されました。
本番Verもいいし、逆Verも披露しないのがもったいない位ロマンティック(^^)
そのプロポーズは主人公拓実が映るその映像がきっかけで自然に出たもの(←ここ個人的ベスト3に入る好きな’感化’)
なので”感化した方がぽろっとプロポーズ”する理解なら女性でも男性からでもなりたつシーン。(だからこそ稽古で両方試したのだと思うのです)
なので思った。
「結婚しよう、と伝えたい」って同時に二人が思ったらどうなるんだ。
想像しただけでもキャーなのでした(笑)
結局どれになってもロマンチックなのでした(笑)
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医者チーム
ちょめちょめ記念のサプライズを思いついたきっかけをオーナー(横尾さん)に教えちゃうシーン。(←ここ個人的ベスト3に入る好きな’感化’)
十倉先生:「最近アイツ、数字がいろいろと気になるみたいなんだよね~
それで~調べたら〈3000〉だった!サプライズに協力して欲しいのだよね!」 (注:セリフは正確でないです)
十倉先生(宇田川さん)、仕事ではかっこいいきりっとした雰囲気なのに三島へのサプライズ計画を話すときは、表情が最高にデレていてそれがかわいくて素敵だった。
先輩をそこまでデレさせた張本人である三島先生(沖野さん)は、カフェでふと出る人懐っこさの自然さや優しい声のトーンやらもろもろで最高だった。
主人公 拓実の数字へのこだわり。
三島先生を経由して十倉先生に感化してる。
そう思うと’サプライズ’が一段とロマンティックに感じらるのでした(^^)!。
満足度★★★★★
ネタバレBOXが書きたくて。
リピート観劇でした。
後半の、アリスをキーウーマンにした戸板反転的怒涛の、演出・ストーリー展開を進行形で理解できた回のその瞬間。鳥肌ものでした。
(電流がビビッと走りました!!)
こういう瞬間を体験できるのとメッセージ性がしっかりあるエクスクエストさんの舞台がとても気に入っています。
あと、オナゴ・イン・ギガニッポンノシュガステランドを観ていたので、
「そこかぁ」というAha体験もまた楽しかった。
演劇本来の媒体ではないとわかりつつも、観客がより楽しく観劇に来れる
ようにと陰ながら取り組まれているところとかエクスクエストさんは
本当に素敵な団体だと、今更ながら思います。
ネタバレBOX
○突っ込みなしでは見れないシーン
アリスとチェシャキャット (荻窪えきさん・渡辺隼斗さん)
兎の行きそうな所なら知っているよ♪のシーン
チェシャキャットが迷い込んだアリスを案内するはずがあべこべな
会話でいつの間にか逆。アリスが突っ込むのだけど、いやチェシャキャット
のせいだけじゃないでしょって(観客として)突っ込みしてました。
ツキカゲとマドハッタ (大野清志さん・市川雅行さん)
三種の神器を探すも疲れたのでお茶してこう♪のシーン
マドハッタの後方に明らかに出落ち感満載の「剣茶」があり、まったく
隠れてなくてバレバレじゃんって突っ込みしてました。
(すでに出落ち済み観客として)出落ちリアクションをちゃんと演る
大野ツキカゲをさらに突っ込みしてました。
○もっとガン見したかったシーン
おさかなダンス
乙姫登場のシーン
奥の出はけ口を頂点にお魚を腕に踊る。踊るというより動くかもですが。
フォーメーションで動くのを正面から見てみたかった。
横からみることが多かったのですが、お魚のギラギラ感といきの良い
ぴちぴち感の動きに目をうばわれました。
猫とか熊とか動くものをターゲットにするって言われているけど、
それがこれなんだなーって。
○月と海のシーン
かごめ、ツキカゲ、乙姫、ウラシマ
(片桐はづきさん・大野清志さん・國立幸さん・塩崎こうせいさん)
月、海がそれぞれペアでダンスするシーン。
海が引いたあと、月だけがダンスするのは音楽との融合も相まって
素敵だなぁと思いました。ミラピの時のシンデレラ&王子ロックダンス
のときからなんとなく気づいてはいたのですが、大野さんはダンスの
エスコートがお上手なので、早く皆さんにも気づいていただきたいです笑
そしてかごめが真相を告白しツキカゲが実は「かぐや姫」で女子だった
ことが明かされてから、何処へ行こう?おじいさんの所へ!となる。
なんか唐突で意味はないだろうけど気になるセリフ。
おじいさん・・・。誰?あ、話の最後おじいさんになる方が一人いたなと。
劇場では泣かなかったけど、月と海シーン 今頃泣けます。。。笑
○ウサギとカメの勝負・競争・かけくらべのシーン
兎と亀 (高田淳さん・清水宗史さん)
寓話「兎と亀」の役どころ以外にもこの兎さんと亀さんがちょこちょこ登場。
兎さんは月の探査端末だし、亀さんは乙姫の使いでウラシマのお付人。
何を演じているか分からなくなるよねとは終演面会時の兎さん談ですが、
この演者・観客とも混沌となる事の一端は兎と亀の競争によるもの
だと思います。つまり競争が引き起こす混沌。
そして、混沌の世界がすなわち「ワンダーランド」みたいな。
連想でタイトルと世界がつながる気がします。
兎は略称で、正しくは 胡散臭い詐欺師 (ウサンクサイサギシ) だそう
なので、「胡詐欺」という兎は何かの隠喩の役どころなのかもしれません。
亀は勝負の時に、「カメギア」なるものを使います。
このギアチェンジシーンで自然に笑いが起こるのは亀清水さんのお人柄。
急ぐだろう時にギアをセカンドに入れいてなぜに急ぐのにセカンド??と。
山道に差し掛かった等の理由か、はたまた言葉遊びなのか?
真相、謎です。笑
○物語のおしまいのシーン
ふたたび兎と亀 (高田淳さん・清水宗史さん)
兎と亀の寓話の終わりと同じく競争ではなく「かけっこくらべ」。
亀のほっこりとした言葉にほっとしました。
ラストシーンがくるまで、高田兎が不気味な戯言をぴょんぴょん跳ね
ながら、可愛く 加えてラブリーに刷り込みしてくる。。。
胡散臭いなぁ、危険そうだなと感じつつも高田兎がとても魅力的なので
染まってしまいそうになるのを必死の抵抗ですwww
なんやかんやでラストでやっとやっと、
胸をなで下ろすことができるのでしたとさ。
めでたしめでたしでした。笑
満足度★★★★★
観てきた!
贅沢にもじっくりみたい場面が多すぎて、それがうらめしい。
見とれてしまうシーンばかり!
また見とれてしまう役者さんしかいなかった!
あとチラシでエクスクエストのお芝居をイメージしてはいけません笑
本作、エンターテイメントかつ骨太カオスな、時事ネタありなんだけどファンタジーの舞台です。
兎に亀、楽しかった!月の公演は10月予定だそうです。
満足度★★★★★
衣裳が!!!アクションが!!!
いつも注目している衣裳が好み過ぎました。
組紐・裾・襟などなどに(たぶん)綿をつめて
膨らませているのですけど、それがめちゃくちゃ可愛かった。
その素敵衣裳での高速アクションもまたかっこよかったです。
満足度★★★★
観てきました~鬼切ない
金鬼(コンジキ)と銀鬼(シロガネ)がつぶやくひとつひとつをあとから思い出す時、胸が締め付けられるのです。X-QUESTの和風ファンタジーはとても切ない。
ネタバレBOX
・スケザ 塩崎こうせいさんが演じています。
前回「クロガネ」役。今回まさかの「弱い人」役。ボケるシーン
があったりとイメージが大きく覆ったという点で、すごく新鮮です。
妖刀に理性を剥がされて本性が出るのですが、ちょっと可笑しな
本性がでてくる。そのお芝居がとっても可笑しい(笑)
・ミドリマル 沖野晃司さんが演じています。
実際とパンフで髪型が違うことを発見。
実際は短髪ですが、パンフでは長くて高貴な感じありかなと。
スケザとのシーン。お前のことを信頼していると本心を伝える
とことかは爽やかでオッキーさんらしかった。
・クロガネ と カニ
高田淳さん(クロガネ)が演じています。
客演される作品を観にいくのですが、全然違います。
今回はといえば、ぞくぞくするくらいブラックホール級にどす
黒い悪い、かっこいい高田さんでした。
荻窪えきさん(カニ)が演じています。
説明は ションション 端おります。2011公演よりも可愛い
カニになっていると思います。
その2人のシーン。クロガネは金鬼に化けるため
カニの持つ金色を得ようとするシーンで、カニにダンスの相手を
求めるのですが、カニに拒み続けられます。
ちょっとしつこい感じのクロガネと、頑なな拒み方のカニ。
この攻防、個人的に見どころでした。
コンジキ 主宰のトクナガヒデカツさんが演じられています。
魂はヒトなのに、見た目が異形だとヒトの仲間になれない。
本人はヒトだと思っていても周囲がヒトと認めないから、
ヒトであることの自己肯定が成立しなかったと。。
色々な感情が押し寄せてきて書ききれないトクナガさんの
コンジキ。シロガネに「アニではない!オニだ。」と返すシーン
は、解釈をひとつにはできなくて。。。
それでこのセリフのシーンが好きだし、泣けてくるのです。
満足度★★★
とことん、笑い飛ばす!
少しづつだけど不穏な空気、このままでは第6感的にやばい感じがする。
そういう怖さを抱きつつのコメディ♪
大げさすぎるくらいに笑いとばし、ど派手なソリューションで
も少しだけ救ってくれたならさらに良かったかもです。
あくまでお芝居なのですから~
次作品もぜひ観たいです♪
満足度★★★★
承知!!次作も参る!!
再演ということで、劇団主催・脚本・演出の久保田唱さんが何を変えないで何を進化させるか。
まず気が付いたのは楽曲。初演からのを変更していて最初面喰いましたけれど、結果単なる食わず嫌いと判明しましたw
戦国物なので’合戦’の名前、順や敵対関係を、予習するのがベストかも?!
「桶狭間の戦い」「姉川の戦い」の2つを知っているだけで全然違うと思いました。
こうだったら面白いだろうなぁと想像を膨らませて練り上げた「理屈」(もしかすると屁理屈w)をコツコツ積み重ねてエンターテイメント舞台を創ってしまった!!まさに「ボクラ団義」さんらしい作品。
観劇回は千秋楽ということもあり熱量がとにかくあった。
役者さんは個性豊か。ライティングは下手壁際から見たときの美しさに感動。
また次回作の告知もありました。
承知!!(笑)
もちろん参ります☆
満足度★★★★
お世辞なしの拍手☆
やっぱり、すごい!
スピードも、熱量も!
メンバーとか客演さんとかそういう概念がないように思える。
そういう計算みたいな思惑が無しなのでしょう、
今回もいいほろ酔い加減!!
満足度★★★★
生命讃歌!愛の歌!
千秋楽!狙っていた面の席がぁ~。四方観劇を狙っていたから残念なのだけど、公演が盛り上がっているということ!嬉しい!!