
超世界終末譚ギャギャギャギャラクティックデストロイ
駄目なたすいち
シアター風姿花伝(東京都)
2014/06/18 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了
満足度★★★
嫌演…
個人的には嫌いな作風だ。
先に評価した所から記す。演出は、世紀末を現す事象をシニカルに描いており面白かった。テンポは、中盤までは緩やかで退屈気味だが、後半にかけては引き込むチカラはあった。演技は、総じて若い役者が生き活きと表現しており魅力もあった。
しかし、脚本(ストーリー)が嫌いだ。為した世紀末…そして誰もいなくなった。描きたい内容は分かるが、その結末が…逆説的な落とし込みだろうか(そう感じられない)。
そぅ、集団的自衛権の憲法解釈を論じている状況下で、
自虐的な物語は嫌いだ。あくまで個人的な見解…。重
ねて書くが、演出は面白い。今後の公演に期待しております。

ミュージカル 牡丹さんの不思議な毎日
ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ
上野ストアハウス(東京都)
2014/06/18 (水) ~ 2014/06/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
好演!
日本の四季折々の景色と慣習が見えるような公演で、個人的には好きです。家族で山間部の町へ引っ越してきて起こる不思議な出来事と地域の人たちとの交流を描いた芝居である。日本の情緒あふれる風情とそこでの幻怪が見事に演出されていた。
まず、舞台は回転・暗転させることで場面転換を図り、小道具でより状況を上手く説明していた。演技も個性豊かで見応え十分である。本当に生き活きとしており、テンポも心地良い。また、地域の人との交流は心温まり、幽玄さを醸し出していた。
脚本、演出、演技の全体を通じて秀逸な公演であった。
今後の公演も楽しみにしております。

夏の夜の夢
オールアクトカンパニー
俳優座劇場(東京都)
2014/06/18 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了
満足度★★★★
古典の幻想喜劇…面白い!
ご存知のとおり、原作は、W・シェイクスピアである。錯綜した恋愛関係にある男女4人と演劇の練習をするため集まった男女6人の計10人が、夜の森へ。そこで妖精パックに悪戯されドタバタするという物語である。
原作は古典の名作で、数多く上演されている。それをどう演出して楽しませるか。本公演は、芝居と群舞を取り入れて、全体的にはビジュアルを重視した感じである。休憩時間を含め2時間30分であったが、飽きることなく楽しめた。少し残念なのは、何人かの役者が緊張のため演技が硬くなっていたこと。それは自分が見た勘違いの夢だろうか?
今後も楽しい公演を期待しております。

パプリカな夜に 〜逃亡者の館〜
K2WALKプロジェクト
六行会ホール(東京都)
2014/06/17 (火) ~ 2014/06/21 (土)公演終了
満足度★★★
一生懸命だけど…
姉妹歌手がスキャンダルに塗れ、芸能界を追放され更に借金を負わされる。困り裏世界の「逃がし屋」に依頼し、「逃亡者の館」へ身を隠す。そこで起こる出来事とは…。
その昔にあった映画「夜逃げ屋本舗」(テレビドラマも有)があったが、本公演は「逃亡者」「追跡者」による緊迫した攻防はそれほどない。どちらかと言えば、自立、自由そして家族愛を描いた公演だろう。当日配布のパンフに演出・石原武龍氏が「勇気を持てば、未来を信じれば、必ず明日は開けると…」記している。
誤解が生じそうだが、「逃亡者」「追跡者」というレッテルではなく、人間への応援歌なのだろう。しかし、その主張のインパクトは弱い。
脚本・演出は緩い感じがする。演技は、新人(初舞台の方もいる)とベテランの技量差が歴然だ。先のパンフには、新人・ベテランがうまく噛み合ってとあるが、初日のため緊張したか。特に「歌」は厳しいものがある。
日を経れば石原氏の感じたとおりになる、と信じています。

氷のほむら
エーシアター
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2014/06/14 (土) ~ 2014/06/18 (水)公演終了
満足度★★★★
時代劇エンターテイメント…面白い!
Aキャスト観劇。
加賀の”氷”を江戸・将軍家へ献上するための飛脚衆の物語。プロットの時代考証はしているだろうが、些細なことに捉われず、時代劇エンターテイメントとして楽しんだ。ハラハラ・ドキドキ感を出す、その効果的な演出は時間制限を設けること。本作は、4日間で江戸までという制約に妨害が入るという娯楽の王道のような作りである。当然、結果は…。
また、キャストは総じて若く、その躍動感あふれる演技は好感が持てる。
さて、作・演出の中尾知代氏は「沈没のしらぬゐ」において2012年池袋演劇祭・豊島区町会連合会長賞を受賞しており、若手ながら”力”のある戯作者だと思っている。それだけに、もう少し社会性を持たせたら、という勝手な期待を持った。例えば、江戸時代の氷は貴重なもの。江戸に運ぶまでに滴り落ちる氷水を庶民はすくったという話まである。貧しい市井の人たちの目線での場面を取り入れ、将軍の政(まつりごと)に絡めたら、もっと深みのある芝居になったと思う。
さらなる高みを目指した公演を期待しております。

everyday,甲冑武者
(裸)ミチコイスタンブール
シアター711(東京都)
2014/06/11 (水) ~ 2014/06/15 (日)公演終了
満足度★★★
盛り込みすぎ
マタギの夫婦が住んでいる家に、商人、偽僧侶、訳あり(謎)中年女性、女子高生が集まってきて起こる事象…。SF、オカルト、亡霊などてんこ盛りにしたストーリー。
ストーリーは、もう少しわかり易いというか、場面転換によって別公演にならないよう工夫が必要だと思う。テンポも緩慢になる場面がある。脚本と演出がバラバラのようである。本作は夢想・空想の世界観だろうか…実は最後の結末も理解できなかった。
舞台装置・衣装(甲冑)は見事な作りである。この美術は見応えがある。それだけにストーリーをわかり易く整理し、それに見合った演出をすれば、と残念でならない。
今後の公演を期待しております。

困った綾とり
unit SELAH
テアトルBONBON(東京都)
2014/06/12 (木) ~ 2014/06/15 (日)公演終了
満足度★★★
平凡な家族に…
公演のプロットは現代にも通じる…いや、この戯曲の初演(1975年)当時よりも社会状況は複雑化している。父権の低下、希薄になった家族の絆、世間的な見栄…、そんな喪失感をブラックコメディにした公演だ。世相は今風にアレンジして描こうとしている印象を受けた。
当日配布パンフレットに演出した中野志朗氏が「すでに過ぎさった時代を描くことが拓く『可能性』とは、一体何でしょうか?(中略)過去を検証することで、未来を探ること。」と書いている。その試みには賛同する。確かに時代状況は変化し、書き下ろした当時の演出では、ズレが生じる。もっと訴えを鮮明にし、その上でシリアスか徹底したコメディ仕立てにするか、メリハリある演出をして欲しかった。芝居は、少なくとも脚本、演出、演技のバランスが大切だと思う。本公演は、そのバランスを少し欠いたと思う。
次回公演を期待しております。

素人
劇団天然ポリエステル
タイニイアリス(東京都)
2014/06/12 (木) ~ 2014/06/15 (日)公演終了
満足度★★★★
素人…は面白い!
劇中劇のような…お伽噺の中のお姫様達が現実の世界へ。このお姫様を含め登場人物が魅力的な個性の持ち主だ。じつに楽しいひと時を過ごすことができた。
しかし、思いがけないセリフ…「お姫様(=女性)は主役であることは間違いない。でも王子さまが現われないとハッピーエンドにならない。」…そぅ、あくまで受身なのだ。プロローグとエピローグが結婚式というのが綾か?
一方、貧乏小劇団の厄介な存在・脚本家の柳の自由奔放な行動は、お姫様たちとは正反対のような…。現代女性の結婚観を絡めた女性心理だろうか。いずれにしても表層をさらりと観て楽しめたのでよし!
次回公演も期待しております。

キャッチ・ザ・レインボゥ
My little Shine
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2014/06/11 (水) ~ 2014/06/15 (日)公演終了
満足度★★★★
情感豊か
都心から少し離れた郊外にある新興住宅地に帰ってきた教育実習生と女子高生との不思議な関係。そこに16年前の殺人事件を追う刑事が絡み…サスペンス仕立てだが、物語は情感豊かで心に響いてくる。細部に拘ると話はご都合的で破綻しているように思う。しかし、公演全体を通してじわっと心の襞に触れてくる。
先に記したが、ストーリーはわかり難い場面(理屈の説明)があるので、もう少し状況説明を上手くして欲しかった。演技は、ベテランと若手の差が明確に見て取れるのが残念だった。
今後は、もう少しストーリーの整合というか、納得が得られるならば、もっと素晴らしい公演になると思う。
次回公演を期待しております。

同居人〜それでも朝はやってくる〜
劇団裏長屋マンションズ
ブディストホール(東京都)
2014/06/10 (火) ~ 2014/06/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
典型的な…
大衆演劇。しかし、単なる泣き笑いだけではなく、生きていく上での示唆が散りばめられており、見応えがあった。
物語は、他人同士がひとつ屋根の下で暮らす場所…シェアハウス。そのシェアハウスの、共用スペースを舞台に、 ハウスに集う老若男女の住人と、そこに現れる人々が織りなす一昼夜を描く。 世代間の行き違いや、恋愛、親子の絆など、次々と問題が…。
自分が幼い頃は、アパートも薄い壁を隔てた先はお隣さんだった。銭湯に行って悪さをしたら、見知らぬおじさんに怒られたものだ。今は、当時に比べれば物質的には豊か。しかし精神的にはどうだろう。
本公演は、人間が持っている優しい気持をいろいろな問題(世代間を越え)を示しながら再認識させてくれたと思う。
今後の公演にも期待しております。

2014年版 BANRYU 蟠龍 ご来場ありがとうございました。
世仁下乃一座フェアアート/岡安伸治ユニット
座・高円寺1(東京都)
2014/06/11 (水) ~ 2014/06/15 (日)公演終了
満足度★★★★
身体表現の素晴らしさ
楓組観劇。座高円寺1の広い舞台を役者7名が出ずっぱりで動きまわる。それは素晴らしい公演だった。
現代民話…東北地方の龍脈のへそにあたる、今は過疎化した村に伝わる物語である。少し長くなるが作・演出の岡安伸治氏の文章を引用させてもらう。「人間の両の手に持てるものには限りがある。何かを手に入れるために何かを失うことを覚悟しなければならない。人間の欲に限りはなく。過疎の村は生き残るために何を選ぶのか。」と…。そこに引用した設定は”核”に関すること。しかし、この公演について言えば、あまりに現代的な問題を絡めている。確かに、今切り出すのが旬であろうが、もう少し時を経て考察しても…。
いずれにしても、役者のダイナミックな「現代版奉納芝居」は素晴らしい。
今後の公演にも期待しております。

デッサン
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2014/06/11 (水) ~ 2014/06/15 (日)公演終了
満足度★★★★
情緒的かな
主人公は若年性痴呆症という説明文…もう少しこの問題を正面から捉えた公演だと思っていた。
さて、本題だが若年性痴呆症になった妻を温かく見守るその家族、そして夫との出会いを絡め、過去・現在を交錯しながら進展する公演である。先にも記したが、現代社会の大きな問題である認知症に関する捉え方が、あくまで個人的、家族的な視点で描かれており内包している重要性が感じられなかった。確かに家族との関わりは愛情溢れる演出であり心温まるが、やはり物足りなかった。もう少し社会性に踏み込んでいたら、さらに深みのある公演になったと思う。
タイトル「デッサン」の思いは伝わるが、今後の「デッサン」はどうするのか…その暗示となるような場面が欲しかった。
公演全体を通じてみれば、演出・演技は素晴らしく見応えは十分である。また、舞台美術も雰囲気がある作りで好感を持った。
今後の公演にも期待しております。

毒舌と正義
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2014/06/06 (金) ~ 2014/06/12 (木)公演終了
満足度★★★★
教師って…
大変なんだぁ~。立場と思惑が絡み合ったセリフの応酬劇…とても面白いというのが第一印象である。
さて本題だが、私立高校の修学旅行時に発生した傷害事件を現時点の問題として、さらにその高校に勤務しているベテラン教師の置かれている状況を過去背景とした”立場と思惑”が交錯したプチ喜劇のような公演である。
一般社会でも見られるようなセリフの応酬(特に責任回避)であるが、学校に設定したことで問題(テーマ性)がより鮮明になり見応えがあった。教育現場で問題となっている苛め・暴力、モンスターペアレントなどは、そのまま会社に置き換えればパワハラ・セクハラ、クレーマーと言ったところだろう。それらの問題を散りばめながら、学校経営及び教育現場に関する提起は鋭い。
しかし、誰もが責任を負いたくない。その結果…結末が安易すぎたのが少し残念であった。
今後の公演に期待しております。

時をかける稽古場
アガリスクエンターテイメント
サンモールスタジオ(東京都)
2014/06/07 (土) ~ 2014/06/15 (日)公演終了
満足度★★★★
笑えた!
説明文にある「時間移動もの × 演劇現場もの で描く“劇団という青春”!!」を読んで、なんて安直なと思ったが見事な公演であった。確かに「時間移動」は何でもありの好き勝手が描けるが、その面白さを十分引き出せるかは別問題だ。
本公演は、「時間移動」といっても本人たちが記憶している範囲の近未来または過去のこと。そういう意味では客観的に自分という存在を認識できるし、俯瞰した状況にある。なんら違和感のない舞台設定は素晴らしい。この種のプロットは破綻しがちだが整理されていたように思う。
2時間超の公演であるが見応え十分である。
今後の公演も大いに期待しております。

救いを求める女たち
劇団新和座
要町アトリエ第七秘密基地(東京都)
2014/06/06 (金) ~ 2014/06/08 (日)公演終了
満足度★★★★
魅せることは成功か
暗幕で囲った素舞台で、身体表現とセリフ(詩の朗読のよう)だけで状況説明を行う。脚本もさることながら、演出が難しい、と思う。舞台上を神殿以外の場所とし観客席を神殿と見立て、常に視線は正面に向けられる。ギリシャ神話を題材にしていることから、極端(明確)に女性☞平和、男性☞戦争、と象徴的に描くことで感情移入がしやすかった。
また、必ずしも予定調和でなく不条理も…上手な演出で面白かった。演技は、セリフと言うよりは詩を朗々と読んでいたようだ。それが時として哀願、悲哀、歓喜を表現しており見応えがあった。シンプルながら、観客に伝わる公演だと思う。
今後の公演も期待しております。

私は愛する家族のもとへただ早く帰りたかっただけなのだ
劇団ザ・スラップスティック
タイニイアリス(東京都)
2014/06/05 (木) ~ 2014/06/08 (日)公演終了
満足度★★★
不条理でしょうが…
同じような場面、セリフが繰り返され単調なテンポで、正直辛かった。ストーリーは、予定調和で新鮮さに欠けていた。
脚本は、確かに不条理を描いていたが、あまりに直接的過ぎて、プロットの妙味が生かされなかったようだ。
演技は、主役の清水大敬サン、MaiKaサン(初舞台)が好
演していたのが良かった。
テ-マ性のある公演は好きです。今後の公演に期待しております。

透明な箱の中の王様【ご来場いただき、誠にありがとうございました!】
劇団えのぐ
上野ストアハウス(東京都)
2014/06/05 (木) ~ 2014/06/08 (日)公演終了
満足度★★★★
個性的なおもちゃ
ファンタジー”色”強い公演だが、その根本には鋭い社会批判が潜んでいるような気がした。
さて、本公演に関して、「なぜ君たちは僕の知らない場所へ行ってしまったの?」という説明文を読むと純真無垢のように思われるが、はたしてそのまま成長できるだろうか。多くの人は成長するうちに、幼い頃に遊んだおもちゃを捨ててしまう。少なくとも自分はそうだった。この公演でも成長とともにおもちゃでの遊びはなくなる(触れ合いというのが適切な表現かも)。”おもちゃ”からの自立は成長の証とすれば、自立出来なければどうなる?社会生活に支障が生じるのだろうか。そんな暗示場面もあった。”おもちゃ”を”ゲーム”に置換えると、現代社会に鋭く迫るものがある…と勝手に深読みしてしまった。
印象的なのは、”おもちゃ”たちの個性豊かで楽しいところ。実に活き活きとして心温まる演出だった。
今後の公演、ますます期待しております。

SELVA!
風雲かぼちゃの馬車
小劇場B1(東京都)
2014/06/05 (木) ~ 2014/06/09 (月)公演終了
満足度★★★★
骨太さが…
「風雲かぼちゃの馬車」の公演は、軽妙な演出だがその内容は骨太なところが好きだ。今まで観てきた公演は、ポップ調だが、脚本の底流には物事を冷静(冷たいと言う意味ではない)に眺めつつ、実は温かい眼差しを向けている、という印象を持っている。だから心に響き印象深いものになっていた。
しかし、本公演は何を訴えたいのか?単に冒険活劇では勿体無い(場面毎は面白いが)。
確かに、衣装やメイクは凝っていたが、もっと本質的なところでの面白さ、楽しさを期待していた。実力劇団と思っているので、もう一段の高みを目指してほしいと思います。
「風雲かぼちゃの馬車」としては☆3.5かな。

嘘つきアポロジー
9-States
OFF OFFシアター(東京都)
2014/05/28 (水) ~ 2014/06/01 (日)公演終了
満足度★★★★
視点をしっかり…
持たないと見ていても難しい。一見ミステリーのような仕上げ方だが、終盤に明かされる事実は、序盤のうちにその伏線が張られる。そう「誰の視点で見ているの」というセリフ。目まぐるしく変わる誰彼の視点…、そして2つのストーリーが交わることなく展開される。実は交錯しているのかもしれないが、自分には解らなかった。ただ、それぞれのストーリーは人間性を観察した物語のようで、身近な社会で見かけるような気がした。だからこそ、単純に目に入ってくる芝居を眺めているだけでも十分楽しいし、面白かった。
しかし、最後はやはり「見事!」と言わせてくれた。公演全体の印象は、見事な脚本に凝った演出、そして役者のコミカル、シニカルな演技が素晴らしかった。
今後も見応えのある公演を期待しております。

パラライズ
イカロス・プロジェクト
萬劇場(東京都)
2014/05/29 (木) ~ 2014/06/01 (日)公演終了
満足度★★★★
脚本が…
難しいというか、理解し難いところがあった。先に難点を記載するが、ストーリーとしては、最後は強引な終わらせ方という印象である。次に舞台設定であるが密室空間ということだが、おばちゃんが簡単に入って来るなど、「コメディ」といえど、もう少し工夫した見せ方をしてほしかった。また、公演時間が2時間弱だが、途中休憩を入れたこと。構成上必要だったのか?休憩間際の、それこそ「ホラー」風で、少し怖い演出はそのまま見続けたかった。
しかし、人間性を深堀して、その悪意、エゴを魅せてくれた。人間の二面性のうち、暗部を突きつけられた感じがした。人間は「悪」や「恐怖」にも順応するんだろうな。その意識すら麻痺するという、本質的な恐ろしさ。人間(登場人物)のバックグラウンドを十分説明し、高額なバイトに応募してくる。そこには、表面的で単純化した演出だが、逆に観客(自分)には納得しやすかった。
公演全体としては、脚本は難があるが、その演出「コメディホラー」の試みは実りがあったと思う。役者は総じて若く、熱演だった。もう少し脚本と演出がかみ合った公演だったら、と残念でならない。
今後の公演に期待しております。