時喰【東京・大阪共に満員御礼!ありがとうございました】
劇団5454
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/09/14 (水) ~ 2016/09/19 (月)公演終了
『水はけのよい土地』
無隣館若手自主企画vol.13 早坂・福嶋企画
アトリエ春風舎(東京都)
2016/09/09 (金) ~ 2016/09/12 (月)公演終了
満足度★★★★
約75分
観たひと誰もが少しだけ立ち止まって人生を見つめ直したくなるような、人生ダイジェストといった趣の一作。
若い脚本家と演出家による作なのに、生を達観したかのようなわびしさがあって、もう枯れかけの私はその淋しさに琴線を震わされた。
某シーンにおける、北村汐里さんの生き生きした演技に好感。
子どもたちは未来のように笑う
遊園地再生事業団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/09/03 (土) ~ 2016/09/25 (日)公演終了
其処馬鹿と泣く
はえぎわ
イマジンスタジオ(東京都)
2016/08/27 (土) ~ 2016/09/07 (水)公演終了
この町に手紙は来ない
monophonic orchestra
3331 Arts Chiyoda(東京都)
2016/09/02 (金) ~ 2016/09/07 (水)公演終了
ギャンブラーのための終活入門
青年団リンク・RoMT
スノドカフェ(静岡県)
2016/08/27 (土) ~ 2016/08/28 (日)公演終了
満足度★★★★
約115分
最後まで興味を切れさせない構造を持つ、じつに巧妙に書かれたスコットランド生まれの一人芝居。
それを太田宏さんがメリハリに富んだ語りと演技でいきいきと表現。
エスプリを強く打ち出した、作者のドヤ顔が透けて見えそうなアチラ流のユーモアに戸惑いを感じることもあったけれど、普遍性の高い内容と手に汗握る展開に引っ張られ、最後まで前のめりで鑑賞しました。
ミライライライオーライライ
演劇ガール☆フューチャ
日本芸術専門学校・山王ヒルズホール(東京都)
2016/08/27 (土) ~ 2016/08/28 (日)公演終了
満足度★★★★
約95分(カーテンコール込み)
山崎彬版『あゆみ』といった趣で、笑ったり、キュンとしたり、切なくなったり、ウルウルしたり、大いに堪能しました。
スターを目指す女の子がスター志望の女子を演じるセミドキュメンタリー演劇としても、とても上手く作られていた。
水いらずの星
壁ノ花団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/08/25 (木) ~ 2016/08/28 (日)公演終了
満足度★★★★
約70分
必死で浮世(憂き世)を生きる、この上なく形而下的な中年男女が、話が進むにつれ、形而上的で聖性を帯びた存在に思えてくる、不思議な味わいの二人芝居。
上演するにあたり、松田正隆のカオスな戯曲をそのように方向づけ、演出してのけた水沼健の才気が光る。
怪しくてワケありな男女を迫真の演技で生々しく演じてのけた両俳優も天晴れ。
しかし九州弁って、温かみと同時に、不気味さをも立ち上げる独特な言語だなぁ~。。。
そのように思わせてしまうのも、あるいは演出家の力量か?
話の展開が途方もなさすぎて、途中から感覚的についていけなくなってしまったのが少し悔やまれるけど、内田淳子さんは綺麗で色っぽかったし、いい観劇体験ができました。
無情
MCR
ザ・スズナリ(東京都)
2016/08/24 (水) ~ 2016/08/30 (火)公演終了
満足度★★★★★
約105分
大幅に書き直したと当パンにはあるものの、やっぱり発展途上期にあった十年前の作品。ダメな劇中人物たちが自己正当化のために繰り出す“ややこしくて滑稽な(屁)理屈”が脚本的に今ほど磨かれていない。これが今と同じくらい磨かれていれば、より惹きつけられたかも。
とはいえ、現行のままでも複雑怪奇な人間(の)ドラマとして十二分な見応えがあり、評価は満点です。
Kinosakinomatopee キノサキノマトペ
こまばアゴラ劇場
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/08/18 (木) ~ 2016/08/21 (日)公演終了
満足度★★
約55分
オノマトペを含む音声表現が、ほぼ笑いを生むことにのみ使われているのが残念。
悲しみだとか怒りだとか切なさだとか尊さだとか不気味さだとか、もっと多様なものが表現できるはずなのに。
またその笑いってのが、私にはクスリともこなくって。。。
麦とクシャミ
ホエイ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/08/06 (土) ~ 2016/08/14 (日)公演終了
満足度★★★★
約110分
第二次世界大戦は各地で日本人を苦しめた。あの大戦を日常劇の手法を用い、一地域に的を絞ってミクロな視点から描くことでそのことを生々しく伝えてくれる良作。
お勉強する感じでなく、たまに笑ったりしながらしゃっちょこばらずに観られるのがいい。
夢叶えるとか恥ずかし過ぎる
歪[ibitsu]
梅ヶ丘BOX(東京都)
2016/08/05 (金) ~ 2016/08/07 (日)公演終了
ちょっと待って、エントロピー!!
夕暮れ社 いなもり支店
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/07/28 (木) ~ 2016/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★
60分弱
耳が聞こえる人と聞こえない人。両者がいかにすれば交われるかを模索する劇であると同時に、両者の間の深い溝を描いてもいて、なかなかに奥行きのある啓発劇。終盤の演出が冴えていた。
人の出はけがご都合主義的に過ぎる上、似たようなやり取りの反復が目立って、会話劇としてはまだまだ発展途上。
メロメロたち
悪い芝居
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/07/26 (火) ~ 2016/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★
約170分(休憩込み)
悪ふざけ、詩情、エロス、今っぽさ、音、色彩…。それらが混然となったカオスな劇世界は相変わらずの吸引力。
だが今作は劇構成までが雑然としており、ネタバレに書いた諸要素がすっきりと収斂せず、少しモヤッとした気分で劇場を後に。
枯山水
味わい堂々
スタジオ空洞(東京都)
2016/07/21 (木) ~ 2016/07/26 (火)公演終了
満足度★★★
約90分
ドタドタとして楽しいお芝居ではあったけれど、ミステリー劇として盛り上げるため話を繰り過ぎている感あり。
ために謎解きに汲々としてしまい、観ていて少し窮屈な心持ちに。
も少し話をスッキリさせて、もっともっと遊んでくれれば、より楽しめたかも。
コメディー仕立てのミステリーって、難しいですね。
ペッピライカの雪がすみ
lal banshees
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/07/21 (木) ~ 2016/07/25 (月)公演終了
満足度★★★★★
約70分
“異種遭遇”をテーマとした、ドラマ性の高いグループダンス作品として大いに堪能。
全くのミスリードかもしれませんが、私はそのようなものとして鑑賞。
ただしヤクザを除く
笑の内閣
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/07/13 (水) ~ 2016/07/18 (月)公演終了
満足度★★★
約95分
この先われわれにも課されかねない“人権の制限”と、それがもたらす不自由とを、暴対法によりひと足早く味わっているヤクザを登場させて分かりやすく描いた社会派の劇としてはよく出来ていたものの、コメディとしてはパンチ不足。
以前おなじ小屋で観た『天晴!福島旅行』のほうが、ストーリーにも演技にもよりメリハリがあって楽しめました。
「火學お七」~ある都市の熾火の記憶~
おででこ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/07/08 (金) ~ 2016/07/10 (日)公演終了
満足度★★★
約90分
少しとっつきづらい岸田理生作品をほどよくショーアップし、楽しく、分かりやすい劇に仕上げよう。
この方向での頑張りが実を結んで、なかなか面白く観られましたが、原作の冗長さはいかんともしがたく、繰り返される同一モチーフにだんだんと飽いてしまって、終幕が迫る頃には、少し気が遠くなってしまった。
眠らずに済んだのは、女郎屋の三人娘が可愛かったお陰か?
あの日々の話
玉田企画
アトリエ春風舎(東京都)
2016/07/07 (木) ~ 2016/07/18 (月)公演終了
満足度★★★
約95分
当事者にとっては大変、ハタから見れば滑稽なシチュエーションにある若者たちの心の機微をリアルかつ細密に描き、感情移入とクスクス笑いを誘わずにはおかない玉田企画。
本作はそうした心の綾や葛藤がいつも以上に細かいドットで描かれていた印象。
ために情報量が多く、観ていて少し消耗したけど、可笑しな場面がひきもきらず、退屈はしませんでした。
いつものような“旅の夜のお話”ではないため、旅情と結びついた淡くも甘美な叙情性(笑いだけでなく、私はこの団体のこの部分も好き)に浸れなかったのが少し心残り。
笑えるだけじゃなく、少ししんみりできないと、玉田企画を観た気がせんなぁ。。。
これまでに比べると内容が散文的に過ぎるので、しみじみしづらいのは致し方ない?
眠らない男
ユニットR
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/07/03 (日) ~ 2016/07/06 (水)公演終了