バルブはFB認証者優遇に反対!!の観てきた!クチコミ一覧

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時喰【東京・大阪共に満員御礼!ありがとうございました】

時喰【東京・大阪共に満員御礼!ありがとうございました】

劇団5454

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/09/14 (水) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★

約90分
ミステリー仕立てで面白かったけど、時間をテーマに何を主張したいのか、少し見えづらかった。

ネタバレBOX

未来を見ず今だけを楽しむ刹那主義はよくない。これが本作の主張とも取れるが、そこにあまり熱が感じられないのは、それが作劇する上で成り行き上生まれた“取ってつけた主張”だからではないのか?
私にはそう感じられた。
だから熱がなく、伝わってこないのだ。
『水はけのよい土地』

『水はけのよい土地』

無隣館若手自主企画vol.13 早坂・福嶋企画

アトリエ春風舎(東京都)

2016/09/09 (金) ~ 2016/09/12 (月)公演終了

満足度★★★★

約75分
観たひと誰もが少しだけ立ち止まって人生を見つめ直したくなるような、人生ダイジェストといった趣の一作。
若い脚本家と演出家による作なのに、生を達観したかのようなわびしさがあって、もう枯れかけの私はその淋しさに琴線を震わされた。
某シーンにおける、北村汐里さんの生き生きした演技に好感。

ネタバレBOX

通学路を外れた女子小学生二人が「小さな冒険」を生き生きと楽しむ冒頭部は楽しく鑑賞。
それだけに、その一人が、施設に入れられたボケ老人として登場する終盤のワンシーンには戦慄!
人生のはかなさが身に沁みました。。。
子どもたちは未来のように笑う

子どもたちは未来のように笑う

遊園地再生事業団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/09/03 (土) ~ 2016/09/25 (日)公演終了

満足度★★★

約110分
妊娠・出産という本作のテーマと、宮沢章夫の前衛趣味・衒奇趣味とが折り合っていない気がしました。

ネタバレBOX

妊娠が起こりえない取り合わせの男女がセックスして「奇跡の子」が生まれるという不真面目な展開。ある役を三人の女優が演じるという洒落臭い演出。
こういうことが相次ぐと、作り手が妊娠・出産という重いテーマとまともに向き合っているのだろうかと疑わしくなってくる。
其処馬鹿と泣く

其処馬鹿と泣く

はえぎわ

イマジンスタジオ(東京都)

2016/08/27 (土) ~ 2016/09/07 (水)公演終了

満足度★★★★

約95分
混沌として取り留めなさげな話を上手くまとめていた。

ネタバレBOX

カーテンコール後に設けられた、宮崎吐夢による後日譚的ひとり寸劇と後説(あとせつ)は蛇足。余韻ぶち壊し。
そもそも、ここまでして宮崎吐夢を立てる必要があるのか?
宮崎吐夢的なアクの強さは、どこか淡いはえぎわ世界には馴染まないと感じた。
この町に手紙は来ない

この町に手紙は来ない

monophonic orchestra

3331 Arts Chiyoda(東京都)

2016/09/02 (金) ~ 2016/09/07 (水)公演終了

満足度★★★

約100分
劇中人物がたまに吐く禅問答じみたセリフが作品にしっくり馴染まず浮いており、しかも分かりづらい。

ネタバレBOX

それがために、感動的な場面として作られたに違いない、某男性人物の禅問答じみたセリフを含むラストシーンがもう一つ胸に迫ってこなかった。
客席から渾身の拍手とは言いがたい、戸惑い気味な拍手しか起こらなかったのも無理からぬこと?
ギャンブラーのための終活入門

ギャンブラーのための終活入門

青年団リンク・RoMT

スノドカフェ(静岡県)

2016/08/27 (土) ~ 2016/08/28 (日)公演終了

満足度★★★★

約115分
最後まで興味を切れさせない構造を持つ、じつに巧妙に書かれたスコットランド生まれの一人芝居。
それを太田宏さんがメリハリに富んだ語りと演技でいきいきと表現。
エスプリを強く打ち出した、作者のドヤ顔が透けて見えそうなアチラ流のユーモアに戸惑いを感じることもあったけれど、普遍性の高い内容と手に汗握る展開に引っ張られ、最後まで前のめりで鑑賞しました。

ネタバレBOX

抑揚に富む太田宏の演技は吸引力大。
ただ、本作が採用している、記憶を思い出し思い出し喋っている態の“擬似アドリブ体”とも言うべき演技体は芝居を遅滞させてちょっともどかしい。
ライブ感を出すための演出だろうが、この演技体でないと面白味が出にくいのか?
淀みなく喋るバージョンも観てみたい。
ミライライライオーライライ

ミライライライオーライライ

演劇ガール☆フューチャ

日本芸術専門学校・山王ヒルズホール(東京都)

2016/08/27 (土) ~ 2016/08/28 (日)公演終了

満足度★★★★

約95分(カーテンコール込み)
山崎彬版『あゆみ』といった趣で、笑ったり、キュンとしたり、切なくなったり、ウルウルしたり、大いに堪能しました。
スターを目指す女の子がスター志望の女子を演じるセミドキュメンタリー演劇としても、とても上手く作られていた。

ネタバレBOX

一番笑ったのは、アイドル志望の女子たちがイカれた講師に振り回されてバカをやる羽目になる芸能レッスンのくだり。
かわいい女の子が生き生きとバカをやる姿を観ていると、なんだか幸せな気持ちになってきます。
水いらずの星

水いらずの星

壁ノ花団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/08/25 (木) ~ 2016/08/28 (日)公演終了

満足度★★★★

約70分
必死で浮世(憂き世)を生きる、この上なく形而下的な中年男女が、話が進むにつれ、形而上的で聖性を帯びた存在に思えてくる、不思議な味わいの二人芝居。
上演するにあたり、松田正隆のカオスな戯曲をそのように方向づけ、演出してのけた水沼健の才気が光る。
怪しくてワケありな男女を迫真の演技で生々しく演じてのけた両俳優も天晴れ。
しかし九州弁って、温かみと同時に、不気味さをも立ち上げる独特な言語だなぁ~。。。
そのように思わせてしまうのも、あるいは演出家の力量か?
話の展開が途方もなさすぎて、途中から感覚的についていけなくなってしまったのが少し悔やまれるけど、内田淳子さんは綺麗で色っぽかったし、いい観劇体験ができました。

ネタバレBOX

バラけた夫婦が旧交を温める人情話かと思いきや、物語は思わぬ方向へ展開。日常から非日常への飛距離にたまげた!
無情

無情

MCR

ザ・スズナリ(東京都)

2016/08/24 (水) ~ 2016/08/30 (火)公演終了

満足度★★★★★

約105分
大幅に書き直したと当パンにはあるものの、やっぱり発展途上期にあった十年前の作品。ダメな劇中人物たちが自己正当化のために繰り出す“ややこしくて滑稽な(屁)理屈”が脚本的に今ほど磨かれていない。これが今と同じくらい磨かれていれば、より惹きつけられたかも。
とはいえ、現行のままでも複雑怪奇な人間(の)ドラマとして十二分な見応えがあり、評価は満点です。

ネタバレBOX

なかなか交わらなかった2つのエピソードが最後の最後に響き合って醸し出す、人生の機微に満ちたほろ苦いものに心打たれた。
全身が少しずつ麻痺していく難病にかかり顔さえ動かせなくなりながらも演技の上では口の利けたサオリが、演技上でもダンマリになっていくエピソードAの終盤のくだりには胸が締めつけられました。
Kinosakinomatopee キノサキノマトペ

Kinosakinomatopee キノサキノマトペ

こまばアゴラ劇場

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/08/18 (木) ~ 2016/08/21 (日)公演終了

満足度★★

約55分
オノマトペを含む音声表現が、ほぼ笑いを生むことにのみ使われているのが残念。
悲しみだとか怒りだとか切なさだとか尊さだとか不気味さだとか、もっと多様なものが表現できるはずなのに。
またその笑いってのが、私にはクスリともこなくって。。。

ネタバレBOX

オリジナルのオノマトペが思いのほか少なかったことにも不満。
麦とクシャミ

麦とクシャミ

ホエイ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/08/06 (土) ~ 2016/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★

約110分
第二次世界大戦は各地で日本人を苦しめた。あの大戦を日常劇の手法を用い、一地域に的を絞ってミクロな視点から描くことでそのことを生々しく伝えてくれる良作。
お勉強する感じでなく、たまに笑ったりしながらしゃっちょこばらずに観られるのがいい。

ネタバレBOX

国家というのが何かにつけ隠し事をするのは昔っから。それに新聞のみならず、テレビまでが加担している今の日本はかなりヤバいと本作を観て思った次第。参院選では争点を隠し、都知事選では「主要3候補」以外の18人を隠し、今は沖縄でのあれやこれやを隠匿。ひどい。
夢叶えるとか恥ずかし過ぎる

夢叶えるとか恥ずかし過ぎる

歪[ibitsu]

梅ヶ丘BOX(東京都)

2016/08/05 (金) ~ 2016/08/07 (日)公演終了

満足度★★★

約70分
原型を成す前作と話の骨格はそう大きく違わないのに、後味はかなり異なる。私は前作のほうが好きだな〜。

ネタバレBOX

興行的にも人間関係においても崖っぷちにあるの、キャリアだけは長いアラサー女子3人組ユニットを描いているのは前作と一緒も、かすかな希望の光が差して終わる前作とは観終わった後の印象が大違い。
楽屋での言い争いの末に解散を決めた矢先、出演予定のイベントの中止が決まり、思い出作りのためだけに音合わせに臨むエンディングは、夢を追いかけた青春期の終焉を強烈に印象づけて、ただただ切ないばかり。
そうおいそれと夢は叶わない。
それが現実なのだろうけど、観客としては、そこに一縷の救いを求めてしまいますね。
ちょっと待って、エントロピー!!

ちょっと待って、エントロピー!!

夕暮れ社 いなもり支店

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/07/28 (木) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

60分弱
耳が聞こえる人と聞こえない人。両者がいかにすれば交われるかを模索する劇であると同時に、両者の間の深い溝を描いてもいて、なかなかに奥行きのある啓発劇。終盤の演出が冴えていた。
人の出はけがご都合主義的に過ぎる上、似たようなやり取りの反復が目立って、会話劇としてはまだまだ発展途上。

ネタバレBOX

耳が聞こえない人の世界を、観る者に体感させる終盤の演出にハッとさせられました。
メロメロたち

メロメロたち

悪い芝居

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/07/26 (火) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

約170分(休憩込み)
悪ふざけ、詩情、エロス、今っぽさ、音、色彩…。それらが混然となったカオスな劇世界は相変わらずの吸引力。
だが今作は劇構成までが雑然としており、ネタバレに書いた諸要素がすっきりと収斂せず、少しモヤッとした気分で劇場を後に。

ネタバレBOX

バンド、戦争、女子の友情。この3つがもっと上手く統べられていれば、より見応えは増しただろう。
枯山水

枯山水

味わい堂々

スタジオ空洞(東京都)

2016/07/21 (木) ~ 2016/07/26 (火)公演終了

満足度★★★

約90分
ドタドタとして楽しいお芝居ではあったけれど、ミステリー劇として盛り上げるため話を繰り過ぎている感あり。
ために謎解きに汲々としてしまい、観ていて少し窮屈な心持ちに。
も少し話をスッキリさせて、もっともっと遊んでくれれば、より楽しめたかも。
コメディー仕立てのミステリーって、難しいですね。

ネタバレBOX

男性客として最も印象に残ったのは、宮本奈津美さんの苦悶姿。汗にじませて、いやに艶めかしかった。。。
ペッピライカの雪がすみ

ペッピライカの雪がすみ

lal banshees

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/07/21 (木) ~ 2016/07/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

約70分
“異種遭遇”をテーマとした、ドラマ性の高いグループダンス作品として大いに堪能。
全くのミスリードかもしれませんが、私はそのようなものとして鑑賞。

ネタバレBOX

いちばん可笑しみを感じたのは、双子設定(?)の女子2人に余所者女子1人が果敢に絡んでいくシークエンス。
Tシャツ&Gパンに着替えた5人が、祈り事でもするかのようなひたむきさで動きを合わせてスローに踊る最後の群舞には心打たれた。
ただしヤクザを除く

ただしヤクザを除く

笑の内閣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/07/13 (水) ~ 2016/07/18 (月)公演終了

満足度★★★

約95分
この先われわれにも課されかねない“人権の制限”と、それがもたらす不自由とを、暴対法によりひと足早く味わっているヤクザを登場させて分かりやすく描いた社会派の劇としてはよく出来ていたものの、コメディとしてはパンチ不足。
以前おなじ小屋で観た『天晴!福島旅行』のほうが、ストーリーにも演技にもよりメリハリがあって楽しめました。

ネタバレBOX

一番見入った、というか聞き入ったのは、元アイドルのピザ屋スタッフが人権についての持説を繰り広げる(展開する)シーン。他人の人権を侵さないためには、こちらが私心を排し徹頭徹尾理性的でなければならないということがおそるべき説得力を伴って伝わってきました。
「火學お七」~ある都市の熾火の記憶~

「火學お七」~ある都市の熾火の記憶~

おででこ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/07/08 (金) ~ 2016/07/10 (日)公演終了

満足度★★★

約90分
少しとっつきづらい岸田理生作品をほどよくショーアップし、楽しく、分かりやすい劇に仕上げよう。
この方向での頑張りが実を結んで、なかなか面白く観られましたが、原作の冗長さはいかんともしがたく、繰り返される同一モチーフにだんだんと飽いてしまって、終幕が迫る頃には、少し気が遠くなってしまった。
眠らずに済んだのは、女郎屋の三人娘が可愛かったお陰か?

ネタバレBOX

今流に言うならば、火フェチが高じて放火に走った女の話(なんて言ったら身も蓋もないが。。。)。
火を直接的には表現しない演出が良かった。
あの日々の話

あの日々の話

玉田企画

アトリエ春風舎(東京都)

2016/07/07 (木) ~ 2016/07/18 (月)公演終了

満足度★★★

約95分
当事者にとっては大変、ハタから見れば滑稽なシチュエーションにある若者たちの心の機微をリアルかつ細密に描き、感情移入とクスクス笑いを誘わずにはおかない玉田企画。
本作はそうした心の綾や葛藤がいつも以上に細かいドットで描かれていた印象。
ために情報量が多く、観ていて少し消耗したけど、可笑しな場面がひきもきらず、退屈はしませんでした。

いつものような“旅の夜のお話”ではないため、旅情と結びついた淡くも甘美な叙情性(笑いだけでなく、私はこの団体のこの部分も好き)に浸れなかったのが少し心残り。

笑えるだけじゃなく、少ししんみりできないと、玉田企画を観た気がせんなぁ。。。
これまでに比べると内容が散文的に過ぎるので、しみじみしづらいのは致し方ない?

ネタバレBOX

“この機にコクろう!”とか、各人がそれなりの気負いを抱いて参加する“旅”のお話ではないために、ドラマ性もいつもより稀薄か?
眠らない男

眠らない男

ユニットR

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/07/03 (日) ~ 2016/07/06 (水)公演終了

満足度★★★★

約90分
眠りというテーマとアングラは相性が良く、面白く観られました。

ネタバレBOX

眠り/不眠というテーマに、親子関係というテーマを重ねてゆく劇構成に惹きつけられた。

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