1
idiot
青年団若手自主企画 vol.64 山内企画
『ゴドーを待ちながら』を若い女子の二人芝居に仕立て直し、現代流に見事に翻案。
無意味な生をせめて楽しもうと頑張るのに楽しみきれない切なさが原話同様にじみ出ていて、胸を締めつけられる思いでした。
2
逆光、影見えず
MCR
“青春”を煮詰めて凝縮したようなオーラスの「一枚絵」に胸が震えた。もうあの頃は戻ってこないと思ったら泣きたくなった。
3
この声
オイスターズ
現実から発しながらも、現実を振り切って暴走してゆく“言葉”というものの自律(自立)性、その恐ろしさを見せつけてくれた、じつに刺激的なお芝居でした。
4
夜にて
ジョンソン&ジャクソン
全キャストが真顔でボケ倒す、ナンセンス・ミステリー(なんてジャンルあるのか??)の傑作! ボケまくる佐津川愛美さんに萌えた♪
5
自己紹介読本
城山羊の会
可笑しくも毒気に満ちたやり取りがドミノ倒しのように連鎖してゆく見事な会話劇。要所要所に見せ場があって最後の最後に一番盛り上がる構成は、ドミノというよりピタゴラスイッチ的?
6
狼少年ニ星屑ヲ 終演しました!沢山のご来場ありがとうございます!
おぼんろ
作中に出てくる「愛は哀」というフレーズが身に沁みる一作でした。
7
失神タイムスリドル
ホットポットクッキング
ポップンマッシュルームチキン野郎主宰・吹原幸太がホームを離れて創り上げたライトなタイムリープコメディ。タイムリープをしっかり笑いにつなげていて、「さすがフッキー!」と感服! PMC野郎の近作ももちろん面白いのだが、気負い過ぎてて少し重たく感じていたので、エンタメに徹したこのライトコメディはめっけもんでした。
8
ミライライライオーライライ
演劇ガール☆フューチャ
山崎彬版『あゆみ』とも言うべきガールズ演劇。甘酸っぱい気分に浸らせてくれるところは本家と同じも、山崎作品とあってアホらしいシーンもふんだん。若い娘たちが青春の香気を全開にしながら元気にバカをやる姿は男性客を幸せな気持ちにしてくれる。
9
バー公演じゃないです。
月刊「根本宗子」
年代記スタイルで描かれた壮大な悲喜劇。バカバカしいのにどこかジ~ンとくる話が書ける根本宗子は、性別は違えど、松尾スズキの正統なる後継者?
10
ブスも美人も死ねば土
美貴ヲの劇
“女の自意識”を題材に、ダイナミックに話を展開! 無数の笑いを織り交ぜながらここまで話を拡張してゆく力量は相当!