大地の観てきた!クチコミ一覧

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ロスト・イン・ヨンカーズ

ロスト・イン・ヨンカーズ

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2013/10/05 (土) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★

予備知識なしでも楽しめました。
予備知識が全くなく、「中谷美紀さんを生で見てみたい」というだけでチケット取りました。

ネタバレBOX

美しいご婦人役だと思っていたら、ずいぶんコミカルで元気の良いお姉さん役でびっくりです。声色も変えていたので、始めは中谷さんと認識できなかった位です。浅利陽介くんが冷静につっこみを入れているような、お二人のかけあいが特に楽しかったですね。浅利君は脇役が多い若手俳優さんとしか思ってなかったですが、顔も小さいし色白で可愛らしくて、お芝居がとても上手かったです。私はこの作品で彼が一番印象に残りました。弟役の入江甚儀君は初めて拝見しましたが、もしや初舞台なのかな?堂々としていたし頑張っていたし、良かったです。この二人が演じたおかげか、この兄弟が大好きになりました。 草笛さんの気難しい老婦人ははさすがに落ち着いていて、安心して見ていられましたし、呼吸がうまくできないおばさまも笑いがその都度会場に沸き、お父さんが通路を使ってちょくちょく登場する演出も座席に恵まれ、とても楽しめました。松岡さんはTVのまんま、結構体格の良いお兄ちゃんでした。声が大きくて、それが弱気な兄弟くんたちと対照的に感じられて目立っていたと思います。しかし彼はあんまり「お芝居をしている」という感じではなかったですが…。存在感はさすがにありました。

2日前に「滝の白糸」を観劇しており、クライマックスの流血場面が強烈に眼窩に残っていて(良い意味で)眠れない位だったので、この作品は単純明快で心温まるストーリーで何も頭を使わず軽い気持ちで観れました♪

おまけで、美術セットがいかにも欧州のお部屋!って感じの雰囲気で、ドアやランプや棚や写真立てや椅子、それぞれ全部きれいで可愛らしくてとても気に入りました。
真田十勇士

真田十勇士

TBS

赤坂ACTシアター(東京都)

2013/08/30 (金) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

満足度★★

初日を鑑賞
初日に鑑賞しました。1階の最後尾でしたが一応S席です。上川さんは、TVのまんまという印象。顔が大きい?と思いましたが、柳下さんはじめ他の出演者さんたちが小顔過ぎるからで、実際は普通サイズなんだろうなと。鎧や甲冑は、全部合わせると30キロくらいあると思います。その重さでハードな殺陣をこなすのは、大変だろうし汗ダラダラでしょうきっと。その頑張りと熱意はもちろん素晴らしいのですが、ストーリーや、終盤の一人ずつ死んでいく流れなど、私にはいまいちピンとこなくて、昨年同じ時期に同じ劇場で同じく初日を鑑賞した「十三人の刺客」の方が楽しめたな…と思ってしまいました。一人ひとりのキャラクターというか個性が特にない感じ?「奴を討つ!」という強い目的が伝わらず、薄い。ということで、カーテンコールが回を重ねるたびにスタンディングとなっていった劇場でも私は立ちませんでした。ちなみに隣の席のおばさんは、特に1幕は終始コクコク船こいでましたよ^^; 

ネタバレBOX

特筆すべきは三津谷亮くんの一輪車ですかね。世界一となった技術は、たとえ無名であっても有無を言わさず圧倒され感動させるものなのだなと、劇場内の反応で感じました。弘前市出身ですか…同郷人として、頑張っていただきたいものです。そして賀来千賀子さん。50歳位?とは思えない美しさで見とれてしまいました。衣装が豪華絢爛で素晴らしいし。「この着物は8千万く位…あの打ち掛けは…」と、賀来さんの衣装代だけで合計2億位するんじゃないかなあきっと、と勝手に勘定しとりました。お城内部の場面に出てくる屏風も美しかった。期待していた殺陣はそれ程でもなく、山口馬木也さんの殺陣がもうちょっと見たかったなあ。あと、オーズ渡部秀君にアンク三浦涼介君からお花が届いていたら絶対写真撮る!と一番楽しみにしていたのですが今舞台ではなしでした。三浦君もるろ剣撮影で山形行ってましたしね。でもガックリ。来年早々、青山劇場での真田十勇士もチケット取りましたが、こちらはどうかな?楽しみにしていることとします。
小野寺の弟・小野寺の姉

小野寺の弟・小野寺の姉

ホリプロ

天王洲 銀河劇場(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★

最前列にて鑑賞。
全然ファンではないけど、あんなに人気がある向井理という俳優を一度生で拝見してみたいな…と軽い気持ちで先行抽選に申し込んだら、何と最前列でど真ん中という超プレミア?という席が取れてしまいました。原作は既読でしたし、内容についてはあまり期待していませんでした。しかし幕が開くと、家のセットが本格的だし、公園は雑草や、タイヤなどの遊具も置いてあってなかなかいい感じ。どうしても下から見上げる感じにはなってしまいましたが…、美術セットや小道具、役者さんたちの表情、あごのラインや手や足の先まではっきりと見えるのだから、同じS席の値段でもずっと後ろの席とはやはりお得感が全然違います。電話は、鳴った時に音だけ流すのではなくちゃんと動いていたし、居間の壁掛け時計も、きちんと次の場面では時間が変わっていたり細かいところまでぬかりないセットでした。休憩がないのは、役者さんたちの集中力を途切れるのを防ぐためなのか、向井さんの過密スケジュールが原因なのか、話の切れ目が特にないからか、クライマックスの雨のシーンの準備の都合なのか、分かりませんが休憩15分くらい入れてもいいんじゃないかなあ。
心あたたまる良いお話です。会場は爆笑の嵐で、楽しませてもらいました。先読みできるような展開や笑いどころも多いのですが、片桐さんは特にすごいし、他も芸達者な方たちでみなさん良いお芝居していました。プロ!って感じでした。木南晴夏ちゃんは、ピンクの衣装も声も可愛かった。よく声が出ていました。梅ちゃん先生で「じっちゃまが言ってました」が口癖だった青森少年で気に入っていた野村周平君は、去年よりびっくりするくらい大人っぽく、男らしくかっこよくなっていて驚きです。さすがスノーボーダー、余分なお肉が一切付いていない細いお体です。お芝居もよくて、ファンになっちゃいました。向井さんも細くてスタイル良いですね~、ズボンの空間?ダボダボさが、太もも部分がいつもパンパンの私のズボン姿とは大違いで羨ましい限りです。雨で濡れた白いワイシャツ姿の時、腕の細さが分かってしまいました。黒縁メガネで寝癖頭、マイペースでわが道を行くキャラクター、何だかゲゲゲの女房を彷彿とさせました。僕たちは世界を変えることができないでも共演していた、私の大好きな窪田正孝君からお花が届いた(というリストの紙)のを見て会場入る前から楽しい気分でした。へへへへ。うふふ。
みなさん千秋楽まで頑張っていただきたいです。
素敵な美術セットと小道具に一つ、木南ちゃんと野村君への今後の期待に一つ、近くで見れた嬉しさに一つ、全体に対しての感謝に一つで星四つ。

象

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/07/02 (火) ~ 2013/07/21 (日)公演終了

満足度★★★

難解でした。
先月同劇場で観た「つく、きえる」の方がまだちょっと受け止められたかな…という感じです。テーマも暗くて重いし、難しい台詞も多くて。大杉さんの熱演は、素晴らしかったです。神野さんの話し方と声は、鈴の音が鳴り響くようですごく心地よかった。看護師役は奥菜さんじゃなくても成り立つ舞台かなと思いますが、神野さんと同事務所だからキャスティングされてるのかな??「若葉のころ」好きだったなあ。二人も出産されたのに、ずいぶん痩せちゃいましたね。役作りでしょうか。木村了君は「ムーンライト・ジェリーフィッシュ」の色素感皮症のミチオ君がとても素晴らしくて演技力を評価しているのですが、この役には彼は健康的過ぎると思います。まあ色は白いけども…長台詞をたくさん喋って頑張っていたし…。良い意味での独特の陰気さや暗さがある稲垣さんは適役だったんでしょうね。観てみたかったです。

つく、きえる

つく、きえる

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/06/04 (火) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★

難解。自分で感じ取ったことが正解。
「あまり考えずに、浴びるように観てください。感じ取ったことが正解です」と中村蒼君がアフタートークで話していたそうな。
確かに難しいです。テーマも重いですしね。3.11震災のオマージュ的なのが気になるのと、谷村美月ちゃんのファンなのでチケットとりました。

ネタバレBOX

通常は6列目のところ、この舞台では3列目ととても近く、しかも上手側だったので蒼君が上手の椅子に座っている場面が多い一幕は近い近い。
(余談:眼鏡姿の蒼君が、KAT-TUNの中丸雄一君になんか似てる…と中丸君にしか見えなくなってしまいそうでした(汗)ゴーカイジャーの小澤亮太君にもちょっと似た風貌かも。)
蒼君が恋している丘の上の少女、美月ちゃんは高い位置・下手側でのお芝居なので、一番お目当ての人が一番遠いという一幕でした^^;
でも二幕は下に降りてきて上手側に歩きながら台詞を言う事が多く、近くで見れました。全体的にですが、特に美月ちゃんの台詞は哲学的な難しいものが多く、本人も混乱したのか、間違えて言い直した箇所もありました。
8人の役者さんは、もちろん台詞を理解した上で挑んでいるのでしょうから、休憩なしだし相当の集中力と精神力を使う舞台なのではと思います。

私は東北出身だし、仙台で親友が被災して苦しい体験話を聞いているので、他人事とは思えません。積みあがった瓦礫の山や、津波が根こそぎ奪った町並みが残る被災地で、ふと上を見上げると星空だけは変わらず美しかったのだろうかと考えると切なくなります。募金など、できることはこれからもずっと続けていきます。 

シンプルだけど凝っている舞台セット、映像演出はとても印象深かったです。し~んと静まりかえっている劇場の中で、水のしたたる音(海水か、雨音か忘れてしまいました)が異様に響き、広い世界で一人ぼっちのような孤独を感じました。


1回だけでなく、2回、3回と見るのが理想的だと思います。お芝居や演劇というより、まさに「舞台」ってこういうものじゃないかと思います。

妖精大図鑑 上巻・下巻

妖精大図鑑 上巻・下巻

妖精大図鑑

多摩美術大学 上野毛キャンパス 演劇スタジオ(東京都)

2013/05/10 (金) ~ 2013/06/08 (土)公演終了

満足度★★★★

もっと色々見たいです。
 このサイトでチラシを見て、ちょっと気になってチケットプレゼントに応募したところ、6/8の17:20の回を見させてもらうことになりました。自宅から2駅、こんな近くに多摩美術大学のキャンパスがあるとは知りませんでした。30分で6つのお話をパフォーマンスです。気に入ったのは“トニ-と牛乳”、“さちかあそびそのに”です。牛乳のは、全員の発声がとてもよくて全台詞が聞き取りやすかったです。豆乳派になって久しいのですが無性に牛乳が飲みたくなって帰りにロ-ソンに寄ったんです本当に。でも小銭が足りずに買ったのはリプトンの抹茶ミルクでした。
多摩美大の前に五島美術館に寄ったのですが、駅から美術館、多摩美大に着くまでにお金持ちそうな邸宅&車を目にしており、「こんな家、死ぬまで私には縁がないわあ、やはり愛よりはお金?お金持ちならたいていのことは叶うのかしらん」と考えながら歩いていました。なのでさちかあそびの「金儲けのために働くなんて~」の歌詞に「おぉ!私への戒め??」って思っちゃいました。いやしかし、楽しみは生活には必要で、そのためにはちょっぴりお金に余裕があることもやはり必要です。
 あっという間の30分でした。ああいう世界観、好きです。もっと色々見たいですね(^^) 大きな劇場で1万する舞台見るのもいいけど、こういうのもいいですね。チケットがミニミニようかんなんて粋です。そして舞台における照明の重要さを感じました。大きな劇場では当たり前に照明の点灯消灯が繰り返される感じだけど、照明さんは照らしたり消すタイミングを間違えたら場面展開に支障を来す大切な役割だなと認識したんです。最後尾席に座ってた私の後ろで照明担当の方が頑張ってたのを背中で感じましたから。

多摩美生でもないのに学食で夕飯食べてから帰らせてもらいました。
ありがとうございました(^q^)モグモグ

恋する日本語

恋する日本語

PROMAX

Hakuju Hall(東京都)

2013/05/30 (木) ~ 2013/05/30 (木)公演終了

満足度★★★★★

超・素敵な芸術鑑賞となりました(*^^*)
 映 画「おくりびと」の脚本家、小山薫堂氏の恋愛集「恋する日本語」をもとに、溝口肇氏のチェロ&紺野紗衣氏のピアノ演奏と吉瀬美智子さんの朗読。

玉響(たまゆら)や僥幸 (ぎょうこう)、垂り雪(しずりゆき)など、聞いたことはあっても意味を知らない美しい日本語を、恋愛エピソ-ドとともに意味を語りその言葉にイメージし た曲が演奏されるというものです。

例えば垂り雪は、“屋根や木の枝から落ちる雪”のこと。
吉瀬さんが「彼と初めてのクリスマス、雪山のロッジで…」と語り、その後中島美嘉さんの “雪の華”が演奏されました。
言葉の語りと演奏曲の数はそれぞれ14。休憩無しの1時間20分程です。

最後に語られた言葉は“相生(あいおい)”。
“夫婦が一緒に、ずっと長生きすること”だそうです。

「ホリデイ」や「ノッティングヒルの恋人」などの恋愛映画に使われた曲が多く、チェロの本格的な生演奏は初めてでしたが、吉瀬さんの優しい朗読・紺野さんのピアノの音色と重なって本当に素晴らしく、心が洗われるようで、涙が出そうに感激しっぱなしでした。

溝口肇さんは世界の車窓からや、ドラマ「星の金貨」の音楽を担当した超有名なチェロリストです。 吉瀬さんは7ヶ月位でしょうか、かなりお腹が大きく、お顔も二の腕もお胸もボリュ-ムUPしてふっくらになってました!それでも黒の袖なしロングドレスを上品に着こなし、TVのまんま、笑顔が素敵できれいですう~♪10分位アフタート-クがあり、何度も笑顔が見れました。
「世界一美しい妊婦、吉瀬さんです」と紹介されていました。
美人女優のオメデタ中の姿なんて普通見れないでしょうから、貴重です。
吉瀬さん、小さなお子さんに絵本を読んであげているような、既にお母さんのお顔と雰囲気だなあと感じました。胎教にも良く、お腹の赤ちゃんもきっと喜んでいたでしょうね。

私は母親が病気で亡くなっていて、残念ながら“阿伽陀”は発見されず父親と“相生”にはなりませんでしたが…、
どのくらい長く一緒にいたかではなく、どう生きたかだ。お母さんは幸せな人生だったはずだと信じます。

帰宅したら日テレの番組「美の旅人」の視聴者プレゼントで当選した賞品が届いており、奈良・興福寺の御朱印帳でした。開くと阿修羅像の絵が描いてあり超素敵!そして、ピアニスト紺野紗衣さんは美の旅人にテ-マ曲を提供している方!必然のような偶然(?)で、本当に素敵な夜となり、魂が少しピカピカになった気がします。

このような良質な舞台がもっともっと公演されて欲しいですね。



スウィーニー・トッド

スウィーニー・トッド

フジテレビジョン

青山劇場(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★

充希ちゃんの歌唱力が一番の見応えでした。
梅雨入りが発表された日に鑑賞。
有名な演目だし、宮本亜門さんの演出・市村&大竹さんを生で見てみたいという軽い気持ちで先行抽選で購入したところB列の真ん中という良席が当たりました。オーケストラの生演奏があるので通常の7列目くらいでしょうか、前過ぎな感はなく見やすかったです。
市村さんはさすがに慣れたものだし、大竹さんは本業は歌手ではないので歌唱力や声量はまあこんなものかと思いましたが、お芝居でカバーしていたと思います。TVとは全く声色が違うので、「えっこれ大竹さん?」と最初は戸惑った程です。何気ない仕草や小さな台詞でも客席に笑いが起きるのは大竹さんならではでしょう。さんまさんがいつもTVでネタにするのはおっとり天然エピソードばかりだけど、舞台の上ではおとぼけも全く感じない、まさに大女優ですね。衣装もショッキングピンクのスカートやポップな模様のものなどがあり可愛らしかった。
高畑充希ちゃんは、本来ソプラノの声域専門ではないと思うけど、歌唱力がアップしていて感動の歌声でした!柿澤さんともなかなかお似合いでした。ただずいぶんあっさりとアンソニーと結ばれちゃって、ちょっと尻軽なジョアンナになってた気が^^;物語の展開を進めるには仕方ないですかね。水兵の衣装も似合ってました。
武田真治さんは40歳には見えないですね。若い純真なトビーを軽快に演じておられました。芳本さんは、台詞が聞き取りにくいのが多かったです。女乞食でよろよろしながら声を出すから難しいのだろうけど、もうちょっとはっきり聞こえてればよかったです。キムラ緑子さんのこの役のお芝居見てみたかったな。

ネタバレBOX

もうちょっと血が噴出すのかと思いきや、飛ぶほど血しぶきを使ったのは最初に殺した人だけ。肉をこねたりとかの実際の生々しい場面は少なかったし、コメディ色を強くしているのでそんなにダークでおどろおどろしい印象は受けませんでした。「ミートパイって美味しいのかな、パン屋さんで売ってる所あるかしら」なんて考えてたら美味しい食パンが食べたくなったりしました。

みなさんの熱演は認めますが劇場全体が音響がそんなに良くないせいか、声量が全体的に小さく、圧倒的な歌唱力や感動を感じたというほどでもなかったので、3分の1位のお客さんがスタンディングオベレーションでしたが、私は立ちませんでした。ヘレナボトムカーターが素晴らしかった2006年版映画の方が心に響きました。ただし、充希ちゃんの熱唱には★五つ。
この演目、劇団四季でやってくれたら歌が素晴らしいだろうか観に行きたい。
あかいくらやみ~天狗党幻譚~

あかいくらやみ~天狗党幻譚~

阿佐ヶ谷スパイダース

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2013/05/05 (日) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★

観客自身の想像力が必要な舞台。
朗読劇「ラブ・レターズ」では噛みまくっていた長塚さん。
本業の演出家としてはきっと素晴らしいはず…と、かなりぎりぎりになってからチケットを購入し、2階席の端っこにて鑑賞。
見晴らしはよいのですが手すりが視界に入るのと、上手側でのお芝居が見えない部分があったので、納得のA席。しかし当然コクーンシートよりは見やすく、舞台上を円卓のようにゆっくり回る独特の演出がとてもよく見えたので、2階席でラッキーでした。上から見ても小栗旬君は背が高ーくて顔が小さく手足が長い・細身ということが分かりました。声量はそれ程でもないかな?
小日向さんは意外に小柄でびっくりしましたけど、声色を変えて老人と17歳の少年を演じていることに拍手。原田夏希さんは背が高くお綺麗で、声も透き通って聞きやすく、時代劇が多いからでしょうか、着物での歩き方や所作がきちんとしていて、おそらく一朝一夕で身についたものではない慣れた動作でした。あのしとやかな雰囲気の方が、来月公開の映画で脱いだり啖呵きった極妻を演じているのがちょっと想像できないです。

ネタバレBOX

さて、お芝居の感想です。原作は既読でしたが、なにぶん歴史の知識に乏しく、幕末は有名どころの人物しか分からないため、水戸藩や天狗党の事件や時代背景など全く知らなかったので、台詞も難しいものが多くて中盤はちょっとうとうとしてしまいました。ちなみに後ろの方はいびきをかいておられました。しかし後半になると「ああ~小栗旬君はタイムスリップしてずっと見てきているのね!」と全ての種明かしみたいいのが自分なりに分かり、はっきり目が覚めて楽しみました。役者さん方が衣装や声色がすごく替わるわけでないので、演じ分けは明確にはっきりわかりにくかったですが、長塚さんは観客が自分で考えるような演出をされる(?)ようなのであれできっとよいのでしょうね。冒頭と終演間際に、2人の赤い大天狗が佇むのはとても良いと思います。あれで舞台全体が引き締まってますね。 
ただR指定等はなかったみたいですが、生首が落ちてきたり手に抱えたり、若干の濡れ場的な場面もあるのでR15とした方がよかったかなと思います。
舞台を思い出しながら、原作をもう一度読むつもりなので理解度が高まりそうで楽しみです。
魔笛

魔笛

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2013/04/14 (日) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

魔笛
小3の音楽の授業で習い、絵本でも読んでいて、いつかこのオペラを、本物を見てみたいと思っていたオペラです。20年経ってその夢が叶うなんて感慨深いです。そして今回、日本人キャストなのでオペラ初心者としても気軽で見やすく、値段や全2幕の上映時間も手頃でした。パパゲーノはやはりいいキャラですね。夜の女王さまの歌声がとんでもなく素晴らしかった。感動です。
(同じ日に小劇場の方ではちょっとした騒ぎになっていたんですね)

滝沢演舞城2013

滝沢演舞城2013

松竹

新橋演舞場(東京都)

2013/04/07 (日) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

昨年のより好きです
滝沢歌舞伎2012は日生劇場で鑑賞しましたが、今回は新橋演舞場。花道を使った演出が多く、観客との距離が近くてとても楽しめました。それにしても30代になってもタッキーは本当に義経の格好が似合いますね~。ジャニーズで他にやれる人いないですよねきっと。

ネタバレBOX

冒頭、枝垂れ桜とともに現れた義経。すぐさまフライング!この美しさといったら!この世のものとは思えない美しさでした、マジで。この部分だけでも何度でも見たいので、DVD出たら買います^^ 
TVで紹介された宙つり状態での和太鼓、雨の中での殺陣、京さま扮する弁慶とと五条橋での闘い(何て贅沢!)など、見所は満載でした。来年も見れるといいなあ。
3150万秒と、少し

3150万秒と、少し

テレビ朝日

天王洲 銀河劇場(東京都)

2013/02/15 (金) ~ 2013/02/24 (日)公演終了

満足度★★★

期待してませんでしたが
良かったと思います。

若くて、青春って感じで、結構シリアスなテーマを含んでいて。

劇中、3.11震災のことなのか「あんな大地震が起きて、たくさん人が死んでも、何ヶ月も経って、殺人事件が起きた、誰と誰が結婚した、子供生まれたとかニュースで毎日やるうち、みんな少しずつ忘れていって、風化しちゃうんだ」って相葉さんの台詞にはドキっとさせられました。いつまでも忘れず、これからも募金などできることはしていかなきゃって思いました。

先生や小澤君の叔母役たちの演じ分けがみなさん見事でしたね。
相葉さんは初めて拝見しましたが、滑舌がよく、台詞回しも非常に聞き取りやすくて上手だと思いました。今後も楽しみです。

LOVE LETTERS 2013 Whiteday Special

LOVE LETTERS 2013 Whiteday Special

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2013/03/11 (月) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★

これが40年間続いているのですね
長塚圭史さんと松雪泰子さんペアを鑑賞しました。長塚さん、一度噛んで調子が狂ったのか、その後も結構噛む回数が多く、後半は特に、精神が弱っているメリッサを気遣うアンディのはずがいまいちそんな感じにならず…本当にあっさりと、淡々と朗読が進んでいって、いつの間にかメリッサが亡くなっていて「あれ?どこかで聞き逃しちゃったかな」と思ったくらいです。座ったままの朗読とはいえ、もうちょっと感情をこめて熱演してくれるのかと期待していたので、ちょっとがっかりしました。こういった静かな感じ、好きな人は好きなんでしょうね。

リーディングドラマ「辻仁成 その後のふたり」

リーディングドラマ「辻仁成 その後のふたり」

日本テレビ

天王洲 銀河劇場(東京都)

2013/04/06 (土) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★

内山さん、噛み過ぎ
米倉利紀さんと内山理名さんの回を鑑賞しました。辻仁成さんが演出で、男性人は歌手が多いからひょっとしたらアカペラでもちょっとだけでも歌うシーンがあるのかな?という期待があってチケットとりました。
舞台正面ど真ん中、更に3列目という良席で、期待していました。
幕が開き、椅子に座る男女。「子供の頃、ディズニー映画が嫌いだった」と話し始めた、脚を組んだ内山さん。すごく細くて、きちんとお手入れされている感じのつるんとしたきれいな美脚で、「脚きれいだな~」と脚ばっかり見てました。(女ですが…)耳ではもちろん朗読を聞きつつです。
内山さんは演技が上手いという印象あまりないですが、思いのほか感情を声で表現しつつ、演技できていたと思います。米倉さんは低くて聞き取りやすい美声で、歌手なのに結構お上手でした。
ですが…内山さんがちょくちょく噛むので、米倉さんも若干戸惑っていたような困ったようなご様子。前半はそれ程でもありませんでしたが、後半しかもクライマックスに向かっているのに内山さんが噛む頻度が多くなっていき、本来は素敵なラブストーリーなんでしょうが半減した感じです。
終了後の微妙なボリュームの拍手がそれを物語っていました。
本番前の読み合わせが1回だとしても、噛まないで演じる人はたくさんいると思います。すごく好きな劇場だし、良い席だったのに、ちょっとがっかりでした。(内山さんが時々立ち上がって数歩歩くのも演出なんでしょうか?やたら多かった。美脚がたくさん見れたのはラッキーでしたが)

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