南無阿弥陀ババアの観てきた!クチコミ一覧

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先生のオリザニン

先生のオリザニン

劇団俳優座

三越劇場(東京都)

2014/06/12 (木) ~ 2014/06/27 (金)公演終了

満足度★★

キャストを変えて、もう一度!
目の付け所は、素晴らしいですね。
歴史という砂の中から、よくぞ!発掘して来たものだと思います。
読み物としてなら大宅壮一NF賞も夢じゃなかったんじゃないでしょうか?

ただ、芝居は「読み物」ではありません。
どんなにネタと台本が優秀でも、作り手に実力がないとアカン!
この芝居観て思ったのは、作り手側が「鈴木梅太郎博士の苦労話」を持って来た時点で満足してんなぁ〜って事。
加藤剛や知り合いが出演してるだけでお腹いっぱいな人とか、観劇自体が非日常の方なら場の雰囲気に呑まれちゃって「とりあえず感動!」みたいな(笑)

でも、あくまで「いち芝居」としてしか観てないと、役者の演技はせいぜい30点でしょう。
全くもって、役者が育って無い事を露呈してました。
だって、「明治」という時代も人も何も表現できてないんだもん!
特に女優は、戦前の女性の持つ品も知性も育ちの良さも何にも無い!
栗原小巻が辞めるのも解るような気がします(だって、彼女と正反対な女優ばっかだもんな…)。
役作りくらいしろよ!何にもリサーチしてないだろ!
役者がアホなら、演出が教えたれや!

演出家は、書店員じゃありません。
「マイナー名著」掘り出して来るだけじゃ駄目なんです。
ただ、台本は良いので劇団/演出/キャストをみんな変えて再演して欲しいですね!
西川信廣あたりが演出したら、読売演劇大賞狙えるかも…(笑)

あと、観劇料ボッタクリ過ぎっ!
実力が、観劇料に見合ってません!身の程を知りましょう。
知人の招待だから行きましたが、身銭を切るなら同じ三越劇場でも新派の方がクオリティ高いです!

阿Q外傳

阿Q外傳

NAT

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度

んーーーーっ
たしかに「熱演」はしてました。
つまり・・・・・・オーバーヒートしちゃってる場合、クールダウンしてから初期化して再起動しなきゃダメってことですね。
よくわかりました(笑) →この点は、解かるヤツだけ解かればいい!

「権力」と、それを持たない「大衆」との関係について、とても単純明快に描いた作品。権力と大衆の構図は、政体の変化にかかわらず存続するわけで、それだけに現在を生きるあたしたちも自己投影して観られるんだと思います。

ただ、この公演からそれを感じるのは深読みかなと・・・



ネタバレBOX

処刑の場面で、あたしはてっきり阿Qを知る取り巻きたちが名乗り出ようとするものの、そんなことをして自分も阿Qの二の舞はゴメンだと思いとどまる葛藤を描くのかと思ってました。
しかし、「殺せ!殺せ!」と大盛り上がりしている連中に「お前たちの中の、誰か一人でも阿Qの無実を主張すれば、阿Qの死刑執行は取りやめにできる」と言って名乗り出る者は、果たしているだろうか?
あたしは、この科白を完全に殺しちゃってるな・・・と思いました。

普段、あたしたちも「政府は、何やってんだ!」とか批判することもあるかと思います。
が、だからといってデモに参加したりはしません。
自分に影響のないところでは、言いたい放題批判してるくせに実際に行動する人間は圧倒的に少ないものです。

阿Qが無実なのは、みんな知っている。
自分が名乗り出れば助けられた命を自己保身のために見殺しにする。
そこんところを描くのかなと思いきや、あんなに盛り上がっちゃっては無理ですよね。
ま、そもそもそういった認識はなかったのかもしれませんが・・・。

上記のような理由で、あたしがあげられる★は1つですね。
ほかにもいろいろありますが書きません。
星の数からご推測を!
いのちの渚

いのちの渚

劇団俳優座

俳優座劇場(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

化石になった劇団
※評価不能

全てにおいて市民劇団以下のクオリティ!!
とにかく芝居が、クサくてクサくて・・・

宝塚歌劇のような大仰な台詞回し。
周りのキャストの存在を無視した独善的演技。
人物同士の関係性がまったく見えない演出。

「観るに堪えない」芝居は何度も観てきたが、「笑うに堪えられない」芝居を観たのは初めてだ。非常に重いテーマなのに、俳優の演技や演出が時代遅れ過ぎてこれほど笑いを堪えるのに大変だった芝居はない!市民劇団の方がよっぽど巧い!!

今どき、アタッシュケース持ったサラリーマンなんていねぇーだろ!
しかも、シルバーの・・・とまずは失笑。
紺の背広にシルバーのアタッシュケース持って、ロボットみたいな動きをする主人公を見たとき「スパイ」かよっ!と思った(笑) 

原発側の社長と秘書の格好もスゴい。
波みたいな地模様の焦げ茶のタキシードを着た社長と拝絹が波模様のこれまたグレーのタキシードの子分(笑) マジシャンかっ!

もう挙げだしたらきりの無い「笑いのツボ」満載の超駄作!!

かつての俳優座は、いま何処・・・
あれだけの名優を輩出した老舗劇団を偲ぶよすがは、今や加藤剛や岩崎加根子らのわずかな老残骸だけだ。
栄枯盛衰は世の常と言へど、これほど劣化著しい劇団は他に類をみない。
劇団俳優座自体、現在の演劇界では「化石」なのだなぁ~とつくづく思った(合掌)





小野寺の弟・小野寺の姉

小野寺の弟・小野寺の姉

ホリプロ

天王洲 銀河劇場(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

芝居の属性
※無星

ベタですねぇ~。ベタベタですねぇ~凡てが。
「見たい!」で書いたとおり予想の範疇を出ませんでした。

でも、キャスト目当てで観劇した方なら、星5つでも足りないでしょう。
って言うか、キャスト目当てじゃないと元取れない芝居です。
片桐はいり、ユースケ・サンタマリア、向井理・・・スケジュール抑えるのも一苦労な売れっ子でしょうから、9000円くらいするでしょう。
けど、アタマじゃ解かってるんですけど「高けぇーよ!」って思わされる芝居って・・・・・・5800円前後なら許せるかな。これがキャストのファンじゃない観客の感想です。

この種のお芝居を評価するって、ある意味「邪道」だなってつくづく思いました。だから、キャストの演技がどーのとか、筋がどーのとかは書きません。

紙屋町さくらホテル

紙屋町さくらホテル

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2016/07/05 (火) ~ 2016/07/24 (日)公演終了

ちゃんと台本読めっ!
★…無星

初演は、新国立劇場の杮落とし公演として、故・井上ひさしの書き下ろし。
キャストは、神宮淳子が森光子、長谷川清が大滝秀治であった。
その後、神宮淳子を宮本信子にして再演。
アタシは、どちらの公演も観ている。
台本も買って愛蔵するほど大好きで、初めに購入したのは二つに割れて、現在は2冊目を愛読している。

今回の公演は、最低の出来。
ま、今回が初見だったり、作品を活字で読んでない方にとっては、それなりに楽しめる???のかもね……(謎)
あのねー、この程度の公演しか提供できないなら、いっそ再演なんかしないで欲しい。
あと、この程度の公演しか提供できないなら、こまつ座自体も先が見えてると思う。
だって、作品に対する真剣味や敬意や愛着が全く感じられないだもん!
「台本が良いから誰に演らせても、客は喜ぶっしょ!」くらいのノリで作ってないか?
作品を理解して、登場人物の性質や役割も理解して、これを演じられるだけの表現力のある俳優を連れて来るのがキャスティングなわけでさ。この俳優に、この役が出来るかどうかの篩がまったく機能しててないんだよ!昔のこまつ座は、この篩にかけてキャスティングしてたんだよね。
昨年末にNHKでやった「きらめく星座」にも言えるけど、冗談交じりの笑える科白を大真面目に言ったり、逆に大真面目に言って笑いを獲る科白を完全に殺しちゃったりと、台本分析の甘さからくる空振りが目立つ。
しがらみを優先してキャスティングを疎かにしたり、クオリティーを下げるなら、間違いなく観客に見離されると思う。

井上ひさしが描くのは、不器用でどこか憎めない。一生懸命やればやるほどなんか笑えちゃうみたいな愛すべき日本人の姿だと思う。
こういう登場人物を演じるには、ユーモアの解る俳優じゃなきゃダメでしょ!
最近のこまつ座は、この点を理解していないんだなぁ〜。
ひとつの科白を書いちゃ消し書いちゃ消しで、いつまでたっても台本が上がって来ない。練りに練った名作でならし、「遅筆」でなかせた井上ひさしも、これじゃあ泉下で泣いてるよ!

ネタバレBOX

まず、
始まりの長谷川と針生のシーン。
2人の視線が、一度も交わらないのが不自然。
長谷川は、自分は戦争犯罪人だ!って押しかけてるわけでさ。自分の要求を相手に呑ませようとする時、相手の顔なり眼なりを見据えるでしょ。視線を外して、斜め下を見ながら要求して、誰が聞くのかね!

「閣下は浮かれておいででした」以下の流れ。
2人に通い合うものは無いのかね?
ココって、2人の距離が一気に縮む所だと思うんだけど…。観ていて、何の変化も無い!

あと、もぉ〜科白回しがクサくてクサくて……。
まるで洋画のアテレコですよ(呆れ)
針生武夫が、なぜかニヒルなキャラクターになっている!?
不必要にカッコつけた科白回しとニヒルなキャラクターだから、ボソボソ言っててるだけで盛り上がらない。
このニヒルなキャラクター設定のおかげで、どれだけの笑いや山場が失われたことか……。
どうして針生がニヒルなキャラクター設定になるのかが、そもそも謎?
あのキャラなら、敗戦した時点で割腹すると思う(笑)
トリプルパパパーズ!

トリプルパパパーズ!

はらぺこペンギン!

新宿シアタートップス(東京都)

2023/12/13 (水) ~ 2023/12/17 (日)公演終了

実演鑑賞

年に一度しかない公演。
年に一度しか観られない村田康二の演技と絶叫…www
もはや「ゆく年くる年」ですよ。

今回は、
白坂英晃を「武田信玄」と見間違えるほどの猛将揃いの布陣。
将棋でいうたら、キャストは飛車と角行ばっか。
熊野善啓が香車のごとく一手一手指してきますw

とにかく全員、演技が巧い!
キャスティングもミスって無い。
だけど…

他者に影響されない限り、人間って変われないんだなぁー…親にしろ、子にしろ。

とりあえず今は、ここまで。

ブルーストッキングの女たち

ブルーストッキングの女たち

新国立劇場演劇研修所

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2012/12/14 (金) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

「養成」の限界・・・
※評価不能(するなら -5★)

一言でいえば・・・・・・

「オメェーら、2年間も何やってたんだっ!バカ野郎!!」

ですな。

第一期生の『リハーサルルーム』には、ほんとに感動させられた(いま思えば、この時から「牙の抜けた感じ」はあったけど)。
でも、年々、小粒になってて「ヤバいな・・・」とは思っていました。
で、とうとう・・・って感じですな。もう、がっかり・・・。
2回分のチケットを買いましたが、1回で「もうたくさん」。
勿体無かったけど、近場にあげる人もいなかったので棄てました。

一期生からみてきて言えることは、養成機関がしてあげられる事には限界があるということ。
はっきり言って、新国の演劇研修所は日本一だと思います。
毎月6万円の給付金もらって、国内トップレベルの講師陣たちの授業を受けられる環境って無いでしょ。普通は、バイトして赤貧に苦しみながらも「自分は、好きなことやってんだから」って頑張ってるのが殆んどです。
つまり、それだけ恵まれた環境で養成されても、その人に素質が無ければ育たないってことです。

もっと選考について真剣に考えるべきだと思う。
「どういう人を採るのか」ってことを考えなきゃダメだ!
新国の子たちって、皆お面でもつけたみたいに同じ感じがするんだよね。
「没個性的で言われたことをきちんと守る大人しい優等生」タイプなんて、公務員としては優秀でも「俳優」としては使いものになりません。

この期に関して言えば、
『抱擁家族』を観たときに、こちら(観客)側へ訴えるエネルギーが極端に弱い子たちだなと思いました。ま、ストーリーも単調で、しかも暗い内容だったので不完全燃焼なのかな・・・と都合よく解釈。
『ハーメルンの死の舞踏』あたりから、「あれぇ~、ハズレかなぁ~」みたいな嫌な予感が・・・。

そして今回。ブチ切れちゃいました。

さらば、愛しの映画ホテル

さらば、愛しの映画ホテル

ジ~パンズ

銀座みゆき館劇場(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/06 (火)公演終了

類は友を呼ぶ。
※評価不能

大学のレベルと同じように、劇団やその公演、俳優個人にもレベルがあるということ。
無能な自称劇作家や主宰のもとには、大なり小なり無能な連中が集まる。

要は、自分が観に行って「つまらなかった」と思ったり、腹が立ったら、自分はその連中の属すレベルに無いということ。
確かに高い授業料だが、これだけ有象無象が溢れてるんだから仕方ない。

それにしても、AV女優の元カノが自分のバイト先に撮影に来たからといって「奇跡」と呼ぶほどのことか?
「クリスマスツリーの前で起こった」とかいいながら、そのツリーが15cmくらいの小さい物なのは如何なものか?

過去の投稿を読んでみたが、どうやら今公演と変わらない模様。
どうも、わたしとは違うようだ・・・

ずっと二人で歩いてきた

ずっと二人で歩いてきた

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2013/08/06 (火) ~ 2013/08/17 (土)公演終了

「鮒寿司」みたいなもの
「好み」の問題って言ってしまえばそれまでなのです。
ただ、あたしには合わなかったってことなんです。

演ってる方も、観てる方も「キャラメル・ワールド」とでも言うべきすっごくクセのある芝居が自分の好みに合えば、迷い無くナンバー・ワンでしょう。
でも合わないと辛い。まるで「鮒寿司」です。
アニメの声優みたいな発声と、これまたアニメみたいな演技。
自然体でリアルな演技を追求している今の日本演劇界の流れに逆行しています。

ただ、物語はやっぱり面白いです。

アセリ教育

アセリ教育

夢ノ島企画

ART THEATER かもめ座(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

「Fランク」芝居
この公演に関わった凡ての人たちは、猛省すべきだと思う。
「劇評」以前の問題ですよ。
演技・演出・舞台…何一つ、観劇に耐え得るレベルに達していない!
要は、煮詰まって無い!
稽古を観せられてる感じ。
結婚式の余興より酷いよ!

まず、役者の掛け合いが甘い。
ものすっごォォォく、甘いっ!
練習不足そのもの。
ただ、シャウトして、ハイテンションで押せ押せドンドンで終盤まで持ってけるわけねーだろ!
中屋敷の芝居って、そんな単純じゃありましぇーん!

何か面白いこと書かれてるから、それっぽく演ったらウケるんじゃね?みたいな…。
あのねぇ…もっと書かれいる事とちゃんと向き合うべきでしょう。
台本の上っ面だけなぞっても、身内(サクラ)だけしか喜ばねーよ!

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