紙屋町さくらホテル 公演情報 こまつ座「紙屋町さくらホテル」の観てきた!クチコミとコメント

  • ちゃんと台本読めっ!
    ★…無星

    初演は、新国立劇場の杮落とし公演として、故・井上ひさしの書き下ろし。
    キャストは、神宮淳子が森光子、長谷川清が大滝秀治であった。
    その後、神宮淳子を宮本信子にして再演。
    アタシは、どちらの公演も観ている。
    台本も買って愛蔵するほど大好きで、初めに購入したのは二つに割れて、現在は2冊目を愛読している。

    今回の公演は、最低の出来。
    ま、今回が初見だったり、作品を活字で読んでない方にとっては、それなりに楽しめる???のかもね……(謎)
    あのねー、この程度の公演しか提供できないなら、いっそ再演なんかしないで欲しい。
    あと、この程度の公演しか提供できないなら、こまつ座自体も先が見えてると思う。
    だって、作品に対する真剣味や敬意や愛着が全く感じられないだもん!
    「台本が良いから誰に演らせても、客は喜ぶっしょ!」くらいのノリで作ってないか?
    作品を理解して、登場人物の性質や役割も理解して、これを演じられるだけの表現力のある俳優を連れて来るのがキャスティングなわけでさ。この俳優に、この役が出来るかどうかの篩がまったく機能しててないんだよ!昔のこまつ座は、この篩にかけてキャスティングしてたんだよね。
    昨年末にNHKでやった「きらめく星座」にも言えるけど、冗談交じりの笑える科白を大真面目に言ったり、逆に大真面目に言って笑いを獲る科白を完全に殺しちゃったりと、台本分析の甘さからくる空振りが目立つ。
    しがらみを優先してキャスティングを疎かにしたり、クオリティーを下げるなら、間違いなく観客に見離されると思う。

    井上ひさしが描くのは、不器用でどこか憎めない。一生懸命やればやるほどなんか笑えちゃうみたいな愛すべき日本人の姿だと思う。
    こういう登場人物を演じるには、ユーモアの解る俳優じゃなきゃダメでしょ!
    最近のこまつ座は、この点を理解していないんだなぁ〜。
    ひとつの科白を書いちゃ消し書いちゃ消しで、いつまでたっても台本が上がって来ない。練りに練った名作でならし、「遅筆」でなかせた井上ひさしも、これじゃあ泉下で泣いてるよ!

    ネタバレBOX

    まず、
    始まりの長谷川と針生のシーン。
    2人の視線が、一度も交わらないのが不自然。
    長谷川は、自分は戦争犯罪人だ!って押しかけてるわけでさ。自分の要求を相手に呑ませようとする時、相手の顔なり眼なりを見据えるでしょ。視線を外して、斜め下を見ながら要求して、誰が聞くのかね!

    「閣下は浮かれておいででした」以下の流れ。
    2人に通い合うものは無いのかね?
    ココって、2人の距離が一気に縮む所だと思うんだけど…。観ていて、何の変化も無い!

    あと、もぉ〜科白回しがクサくてクサくて……。
    まるで洋画のアテレコですよ(呆れ)
    針生武夫が、なぜかニヒルなキャラクターになっている!?
    不必要にカッコつけた科白回しとニヒルなキャラクターだから、ボソボソ言っててるだけで盛り上がらない。
    このニヒルなキャラクター設定のおかげで、どれだけの笑いや山場が失われたことか……。
    どうして針生がニヒルなキャラクター設定になるのかが、そもそも謎?
    あのキャラなら、敗戦した時点で割腹すると思う(笑)

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    2016/07/15 01:09

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