満足度★★
キャストを変えて、もう一度!
目の付け所は、素晴らしいですね。
歴史という砂の中から、よくぞ!発掘して来たものだと思います。
読み物としてなら大宅壮一NF賞も夢じゃなかったんじゃないでしょうか?
ただ、芝居は「読み物」ではありません。
どんなにネタと台本が優秀でも、作り手に実力がないとアカン!
この芝居観て思ったのは、作り手側が「鈴木梅太郎博士の苦労話」を持って来た時点で満足してんなぁ〜って事。
加藤剛や知り合いが出演してるだけでお腹いっぱいな人とか、観劇自体が非日常の方なら場の雰囲気に呑まれちゃって「とりあえず感動!」みたいな(笑)
でも、あくまで「いち芝居」としてしか観てないと、役者の演技はせいぜい30点でしょう。
全くもって、役者が育って無い事を露呈してました。
だって、「明治」という時代も人も何も表現できてないんだもん!
特に女優は、戦前の女性の持つ品も知性も育ちの良さも何にも無い!
栗原小巻が辞めるのも解るような気がします(だって、彼女と正反対な女優ばっかだもんな…)。
役作りくらいしろよ!何にもリサーチしてないだろ!
役者がアホなら、演出が教えたれや!
演出家は、書店員じゃありません。
「マイナー名著」掘り出して来るだけじゃ駄目なんです。
ただ、台本は良いので劇団/演出/キャストをみんな変えて再演して欲しいですね!
西川信廣あたりが演出したら、読売演劇大賞狙えるかも…(笑)
あと、観劇料ボッタクリ過ぎっ!
実力が、観劇料に見合ってません!身の程を知りましょう。
知人の招待だから行きましたが、身銭を切るなら同じ三越劇場でも新派の方がクオリティ高いです!