dkskの観てきた!クチコミ一覧

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天地に咲く 【全18ステージ無事終演致しました!皆様のご来場まことにありがとうございまいた!】

天地に咲く 【全18ステージ無事終演致しました!皆様のご来場まことにありがとうございまいた!】

劇団熱血天使

d-倉庫(東京都)

2012/07/06 (金) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

面白かった!
華組を観劇させていただきました。

突っ込みどころは満載でしたがそんなのは観たあとにああそういえば、程度にふと思ったくらい。
舞台はテンポよくさくさく進む。
小気味よいセリフに分かりやすい心の動き。
意外なほどすんなり馴染む幕末の雰囲気。

序盤は人物の名前が不明なこともあり訳の分からないところもあったが、じわじわくるそれぞれの個性が空気を作り出してくれる。
『主人公のための物語』ではなく、その時代を精一杯生きた人々の群像劇といった感じ。
前説・後説で拍手を起こしていた、ふく梅役の山崎さんがとても可愛らしい。


場面の雰囲気を体現してくれていたダンサーズは非常に好印象。
見事に場の空気として存在し、人物の心情表現や観客感情の誘導をしてくれていたように思う。
指先まで美しく、冷静に考えれば邪魔でしかない場面でも全く違和感を感じさせないその存在だけでもまた観たいと思わされた。
志チームの舞台も是非拝見したいです。


いやしかし、女は強いなぁ。

Doll Castle ~人形の城~【当日券あります】

Doll Castle ~人形の城~【当日券あります】

Souse

高田馬場ラビネスト(東京都)

2012/07/06 (金) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★

無機物としての生々しさ。
物語全体としては特別に目新しいものでもなく、だからこそ生きることへの根底にある一つの感情を描き出していたと思う。

人形たちは動き、舞い、笑い、怒り、悲しみ、さまざまな表情を見せてくれた。
しかしそんな中、一番印象に残ったのは地下室での彼らの姿である。
動かない、しゃべらない、哀れでいとしいお人形。

この場面と全編を通して春田春香さんの踊りに魅せられました。

ネタバレBOX

ところどころ、台詞が台詞のまま滑っていくのが非常に気になりました。
実力のある役者さん数名が全体を引っ張っていたように思います。


「招待状が届くかもしれません…」
あれれ、男は「迷い込んだ」のですよね?
狭間の城にたどり着く経緯は統一していただきたかったです。

これからのご活躍に期待し、★3つとしました。
butterfly

butterfly

寓想雑貨店

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2012/06/15 (金) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

奇妙な共同生活。
訳ありアパートには訳ありな人々、訳ありな○○!
無くしてしまったものに気付いたり、足りないものを補い合いながら、登場人物たちは変化し成長していく。
暖かで優しい物語でした。


途中「???」となる展開や、若干の物足りなさを感じましたが、それは原作を読めばわかるのかもしれません。
本屋に行きたくなりました。

『CHORIKO』revival

『CHORIKO』revival

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2012/06/16 (土) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★

意外とまとも。
まずは新宿アシベ館B1の入り口が見つからなくて右往左往してしまいました;
パンフレットか立て看板か何かをもうちょっと分かりやすくしていただきたかったです。普段行かないような場所で、隔絶された非日常を感じるにはとても良かったと思います。

舞台に関して。
いわゆる健常・正常の代表である傍観者=観客の立場から見ていて、彼らからは確かに歪みを感じたが、その歪みは「自我」や「個性」というよりも
臆病な人々の「虚勢」のように思えた。

一体、観客の心に何を残したかったのだろうか?
大多数が並び揃う後味となるか、それとも各人が皆、違う引っ掛かりを覚えるのか。他の方々の感想を沢山見て見たいと思います。

話の展開としては正直理解に苦しむ場面もありましたが、花村雅子さんの演技は圧巻でした。
勢いもあり、一つの生き物のような舞台と感じましたので★4つとさせていただきます。

ネタバレBOX

もっともっと、横っ面を殴り飛ばされるようなものを期待していただけに、思ったよりも「まとも」な舞台で驚きました。
意外とみんな常識人じゃん?というような。
言ってることも理解しやすく、ぶっとんだ理論が展開されるわけでもなかった。
新しい世界を創るといいながら、外界から隔離された場所で傷を舐め合うだけの人々という印象が最後までぬぐえませんでした。

そして毎回思ったのですが、青木登場シーンで集中力が途切れてしまい、意識を引き戻すのに苦労しました…。
もっともっと極悪で厭らしいヤクザを見せてくれるのかと思いきや、実は人間らしい部分もありました。ということだったのでしょうか?なんだか中途半端に思えてしまいました。
HOLE(ご来場まことにありがとうございました)

HOLE(ご来場まことにありがとうございました)

田中明子・梶野春菜

Gallery + Cafe : tayuta(東京都)

2012/05/29 (火) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

独りと一人。
心を置いてきてしまった。
ギャラリーを出て電車に乗って自転車でアパートに帰りシャワーを浴びてベッドにもぐりこんでもまだ自分が帰って来ない。

彼女は独りだったのだろうか。
彼女は一体誰だったのだろうか。
いや、「何」と言ったほうが正しいのだろうか。
それ以前に彼女は確かに其処に居たのだろうか。

捕まえられそうでつかまえられないものを与えられ、
しかし観た者には何かが残る。
それが何だったのかを考え続けることで答えに届くのかもしれない。
確たる答えは無いのかもしれないけれど。

ネタバレBOX

「もう誰にも会えないんだよ!?」

台詞は違っていたかもしれない。
とにかく自分たち以外誰もいない世界を彼女が叫んだ後の沈黙。
バックには新宿の喧騒。
車の音や行きかう人々の声。
2人を傍観する観客の存在がありながらそう叫ぶ彼女に
身が裂ける程の孤独を感じた。


全てを理解できたとは思わないが、ところどころで胸をえぐられるような瞬間があった。
公演後に連れと色々話したが、互いが受けた印象のあまりの違いに驚くばかりであった。
きっと観た人たち全てが違う感想を抱いたのではないかと思う。




…例えとして適切ではないかもしれないが、鬼束ちひろ氏の歌詞世界をちょっと思い出してしまった。
キツネの嫁入り

キツネの嫁入り

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

夢の中にいるよう。
席についた瞬間から、雰囲気が違う。
光と香りで次第に遠くへ誘われる感覚があり、おやっと思った瞬間に物語が始まる。
登場人物一人ひとりの描写が非常に丁寧で、柔らかな心情の変化を存分に感じられました。

語りの中で切なくなったり恐ろしく思ったり…
昔話であり、ファンタジーであり、日常でもあり
色々な要素がちりばめられた素敵な舞台でした。

機会があればまた観たいなと思います。

ネタバレBOX

福寿氏が演じる椿の心の強さ、全てを受け入れる母・光子の安心感、
紅子の激しさ
桃子のしたたかさとその執念。

形のさまざまな弱さや脆さを抱え狼狽えるばかりの男性陣と違い、はっきりとした守るもの・確固たる己の欲を持った女性陣の強いこと強いこと、恐ろしいこと。

何時の時代もどこの世界も男は弱く女は強いのだなぁと思ってしまった。
ともだちが来た

ともだちが来た

sekiya makoto 2 man live

サブテレニアン(東京都)

2012/05/18 (金) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

異空間。
四畳半のスペースに確かに一つの場が生まれていた。

一体どういうことだろう?と思っていたら予想外の展開。
しゃべっているのではない、吐き出される言葉に圧倒されました。

カミナリ

カミナリ

音速パンチ

シアター711(東京都)

2012/05/17 (木) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★

コメディ?
コメディと呼べるほど、笑えるシーンがあっただろうか?
たんたんとした日常に異物が侵入し生まれた非日常の中で、人物が抱えるものとどう向き合うのか?その設定が甘くて全く感情移入ができない。

笑いにしても、日常の動作の中で傍観者が笑える動きや言葉は山ほどあるだろうに、それが足りない。
一瞬の命の輝きと自分の存在意義 がテーマだったと思うのですが、台詞のテンポが悪く、深刻なシーンも笑いのシーンもそれで殺してしまっていたように感じました。

なんというか、全てにおいて「惜しい」舞台でした。
今後のご活躍に期待し、星3つとします。

首無し乙女は万事快調と笑ふ!

首無し乙女は万事快調と笑ふ!

ポップンマッシュルームチキン野郎

サンモールスタジオ(東京都)

2012/05/12 (土) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

突飛でポップであったかで。
首から下を機械につないで生きるだなんて、

体のあちこちの蛇口から飲み物が出るだなんて
脳に細工を施してテレパシーを送れるようになるだなんて
感情の強弱でプロペラが回っちゃうだなんて
寝ている間に改造されちゃってるだなんて!
ないないないない!ない!

などというちっちゃな常識など吹き飛ばしてしまう物語。
出演者が非っ常-----に元気。気持ち良いくらい。
不意をつかれて何度も笑わせられ、次は何を仕掛けてくれるのかとずっとワクワクしどおしでした。
はじめから終わりまでエネルギーの塊をぶつけられているような、強風が吹き荒れる嵐のような舞台でした。

ネタバレBOX

とにかく博士が素敵!
優しげな表情、苦しむ姿、活き活きと周りを盛り上げる様、銃を手に取りあえぐ姿に胸が騒ぎます。

カミルが、ある仕草をする度に見せる笑顔は哀しすぎて見ているのが辛くなるほど。

首無し乙女の最後の決断は責められない。
けど、これもまた一つのハッピーエンドの形だったらいいな。と、思う。
寄り添う二人の後姿は、絵本の裏表紙のような穏やかな暖かさを感じられて最後の最後に笑顔になれました。
大満足です。
東京バンビ『他人の確率』御来場ありがとうございました!次回は10月!お待ちしております!

東京バンビ『他人の確率』御来場ありがとうございました!次回は10月!お待ちしております!

元東京バンビ

OFF OFFシアター(東京都)

2012/05/04 (金) ~ 2012/05/15 (火)公演終了

満足度★★★★

普通であることの難しさ。
リアルといえばリアルな舞台だったのかもしれない。
開始序盤はまだエンジンがかかっていなかったのか、お芝居ごっこな雰囲気がありましたが、アダチヒロキさんがパニックになるあたりから自然に笑うことができました。

個性豊かな「他人たち」が織り成す優しくてちょっぴり刺激的な物語。

ネタバレBOX


台本の上ではそれぞれ魅力的でキャラのたった人物たちなのでしょうが、イマイチ「ふつうの人たち」の皮が剥がれてなかったかなぁと思いました。

これは決して御伽噺なんかではない現実に起こりうる話だとは思うけれど、コメディにしては突き抜けていないし、リアル系だとしたらファンタジーすぎる。
個人のエピソードに強弱が感じられずなんというか最初から最後までだらだらと続きもやもやと終了した感が否めません。
 ディレクターはもっと嫌らしい対象であるべきだし
 ADは葛藤をもっと葛藤を見せてほしかったし
 あずさはやるならもっとピリピリしたものを感じさせてほしかった

『本人たちにとってはドラマティックな日々だが傍観者にとっては小さな波風程度』的な世界観を狙っていたのでしたら 脱帽です。

文句ばかり書いてしまいましたが
見とれるほど達者な役者さんもいらっしゃいましたし、おおむね満足です。
殻の中の晩餐会

殻の中の晩餐会

Uovo ウーボ

調布市せんがわ劇場(東京都)

2012/04/26 (木) ~ 2012/04/28 (土)公演終了

満足度★★★★

言葉と言葉ではない言葉。
俳優とミュージシャンのコラボレーションということで、一体何が起こるのやらとワクワクしながら観に行きました。
はじめ、プロローグのギター音が小さくて「?」と思いましたがそれは早合点でした。
役者の動きや場の緊迫感、高まった緊張が切れる瞬間とか力の抜ける音、大きくなったり小さくなったり消えかけたり。言葉ではないけれど確かに其処には、相手に「それ」を伝えようとする何かがありました。

気持ちを表現することって、言葉だけでは完全には無理なのだろうなと思います。
それは音楽だけでも同じこと。

皆さんそれぞれの個性やアイデアが絡み合って、とても観やすくなじみやすい、体温のある舞台でとっても楽しめました!

ちゃきん【終演いたしました!連日満員御礼!】

ちゃきん【終演いたしました!連日満員御礼!】

劇団俳協

TACCS1179(東京都)

2012/04/25 (水) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

泣いてしまいました。
登場人物たちに対し、時にはがゆくて、もどかしくて、イライラしたり嬉しくなったり楽しくなったり。
皆さんが活き活きしていて大満足の二時間でした。
見終わった後にも胸に残るこの気持ちを味わえて、本当に期待以上でした。

感想として何をどう書いたらよいのかわからないほどです(笑

シェアハウス×シークレットゾーン

シェアハウス×シークレットゾーン

びしょ濡れテント

北池袋 新生館シアター(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★

気持ちよく弾けてました。
元気で明るくて弾けた演技が印象的です。
台詞回しも掛け合いも自然でキレのあるアクションも気持ち良い!
演技達者な数名が骨子を支えている感はありましたが、見ていて気持ちが明るく楽しくなるような舞台でした。
「あーあるある、自分もそういう会話する」
という場面があるとニヤニヤしました。


これはこれで、でも次回作があるのならそれに期待!
といった感じでしょうか。

ネタバレBOX

終盤の展開は意外で、個人的にはかなり燃えました。

ですがあのオチは…
あれは…
い、いいのかな…
ピザ屋が途中で来るのは想像ついたし…
若干消化不良…

超展開とご都合主義がチラチラしているな、と思ってしまったことと
これからのメンバーのご活躍に期待しますという意味で ☆3つ です。
役者さんたちは皆さん個性があって魅力的な方々でしたので、ちょっとだけ残念でした。
 Mansion

Mansion

Fallen Angels

ひつじ座(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

濃度が物凄い。
六畳程のアクティングスペースをぐるりと囲む椅子に座ると、役者のまぶたが震える様子や細かな息遣いまでが聞こえるほど臨場感あふれる距離で物語が進行します。

あたかも自分自身が劇中に在る傍観者のように。

三つの哀しくも恐ろしい物語は、それぞれが物凄い圧力と濃度で見る側に迫ってきます。
緊迫感溢れる言葉の応酬に、観ていて本気で息を飲みます。


良い意味で期待を裏切られました。

是非、もう一度観たい舞台です。
今度は座る場所を変えて。

カルテット! 4/25浦安公演

カルテット! 4/25浦安公演

アトリエ・ダンカン

東京グローブ座(東京都)

2012/04/12 (木) ~ 2012/04/21 (土)公演終了

満足度★★★★

クラシックは良い!
映画は観ていませんでしたので、今回初めて「カルテット!」の世界に触れました。
家族それぞれが胸に何かを抱え、それを互いに認め合い溶け合っていく様が観ていて心地よかったです。
幾度か歌のパートで役者さんが苦しそうだなぁと思うところもありましたし、4人がバラバラなことを歌う場面では何を言っているのかさっぱりでした。(家族の心がバラバラ…という演出でしたら流石です)
秋本さんはさすがの声量・迫力でしたね。圧倒されました。
他の家族もキャラクターがしっかりしていて好印象でした。
エハラマサヒロさんは一人で笑いのパートを全て持っていきましたね!
ボイパもまくし立てるような怒涛のネタも素晴らしかったです。すごいなあ。

しかし一番の見所は演奏の方々のパフォーマンスではないでしょうか!
對馬哲男さんのバイオリンや井上雅代さんのチェロが流れ出すと、途端に空気が艶やかになり、心地よかったです。

山根一仁さんのミニコンサートを聴く事もできましたし、満足です!

ネタバレBOX

気になったのが上記にもありますように、役者の声域です。
低すぎて苦しそうだったり、飛び跳ねるような高音が危なっかしかったり、一番気になったのは母と娘の声質がかなり似ていること。
2人で唄われると何がなんだか。

それから夫婦の離婚の危機はどうなったのでしょうか?
唯一複線が回収されておらず、一緒に行った友人と悶々としながら帰りました。
これは映画や原作を読みましょうということなのでしょうか。。。
天切り松 最終版

天切り松 最終版

ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2012/04/14 (土) ~ 2012/04/14 (土)公演終了

満足度★★★★

めちゃくちゃ楽しい!
のっけから引き込まれる語り口。
鮮やかに変化する場面に、一時も目を離すことができませんでした。
8年続いたシリーズ舞台ということですが、私は初めて観させていただきました。ミュージカルだったのか!と驚いたのですが通常は普通の形式とのこと。
そんな機会に出会えて、お得感満載の舞台でした。
浅田次郎氏の原作も是非読んでみたいと思いました。

とん平さんも井上一馬さんも、その他の出演者の皆さんも活き活きとして色っぽくて、粋で小気味良くて、見終わった後も笑顔で居られる空間でした。

これからも皆さんのご活躍をお祈りしております。

ネタバレBOX

個人的にお得な座席だったとおもいます。
傍らにまつ蔵ちゃんがしゃがんでいたり、五銭玉でいじってもらったり。
あんな近くで舞台をみたことはなかったので新感覚で楽しめました。

最終章が若干意味不明で、何故?と思っていたところキャストさんが一人いらっしゃらなかったとか。
大変楽しい舞台だったのですが、観られなかった幻の場面を思い☆4つにさせていただきました。

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