なしかの観てきた!クチコミ一覧

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お勢登場

お勢登場

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2017/02/10 (金) ~ 2017/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/02/16 (木)

幻想的な世界観に、出演者全員良かったが、3人の女優さんが素晴らしい。

乱歩文学をミックスさせた舞台担っていたが、大正時代のファムファタールとでも例えれば良いのか。舞台の上下左右、遠近を駆使した場面切り替えの舞台転換が多く、静寂で緊迫した会話を聞きたくてもその舞台裏の物音がやや耳障りだったのはしょうがなかったのか。
常軌を逸した作品人格と変態性を併せ持った作家って、木馬がお好きなんだろうな。

陥没

陥没

Bunkamura/キューブ

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2017/02/04 (土) ~ 2017/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/02/12 (日)

「見る幸せ」を感じた舞台でした。
今回もオープニング映像がかっこいい。ユーモアとファンタジーを兼ね備えたケラさんドラマ「怪奇恋愛作戦」の趣もあって楽しめたんだが、昭和30年代の高度成長期を支えてきた世代と、その世代の郷愁というものがこんな感じなのか?とも。一幕と二幕がやや被りすぎの展開にも感じた。ちゃんと話の筋は違うんだけどね。

アイドル歌手道下ユカリの歌、フルで聴いてみたかったwし、初コ×・コー×の衝撃はわかる気がするw。

たわけ者の血潮

たわけ者の血潮

TRASHMASTERS

座・高円寺1(東京都)

2017/02/02 (木) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/02/08 (水)

2時間以上のディスカッション舞台。
同じ社会で暮らしていても、現実には目に見えない壁がいたるところにあって、それでも現状を打破しようにも、それはあまりにも高く、登りつめようとしても根気が必要だし、それを鑑みる知性も重要であって。ただし、今の世の中、知=血の抜けた情報だけは瞬く間に拡散してしまうのが悲しいのな。
個人の主義主張はあって当然なんだが、そればっかり舞台で見せられるのはちょっと辛かった。

ザ・空気

ザ・空気

ニ兎社

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2017/01/20 (金) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/02/01 (水)

テレビ局の報道番組で取り上げた内容から始まる、横暴にも思える言葉狩り、その場の雰囲気を読んでしまうから次第に流される信念。
見終わった後に何故か背筋が寒々とするノンフィクション舞台ぽいけどフィクションな舞台、で通用する日常であってほしい。そして地上波で通常通り放送できる日を願う。
面白かった。  

TOU-JYUKAI-DEN-□

TOU-JYUKAI-DEN-□

はっぴぃはっぴぃどりーみんぐ

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2017/01/29 (日) ~ 2017/02/07 (火)公演終了

満足度★★★

おじさんキャスト(ツイッターでご本人達がそう呟かれていたので)に惹かれ見に行くが、これが俗にいう2.5次元舞台というのだろうか?判断がよくわからない。
よくよく見たらシリーズものだったらしく、テーマは壮大だけど、ありきたりな結末にやや拍子抜け。一部、映像で見せる手法よりも舞台上でなんらかの形で見せて欲しかったが、ストーリーテラーにあたる人物もいない演出のため、ああするしかなかったのかな。

4〜5に分布された相関図があったが、そのグループが出ては次のグループが出てきてと、話の流れを掴むのにやや時間がかかり、やっと盛り上がる場面になったと思った矢先に、またトーンダウンして、と雑誌のページをめくるたび全く違う場面になっていた、というような感覚が付きまとった。
2人もしくは3人の場面が多かったように思えたが、各々の殺陣場面は見応えはあったが、最近の殺陣は舞うように戦うのが流行りなんだろうか。

自分の認識不足ゆえ、表記されても即答出来ない個人名で、どちらが役名なのかと戸惑うような初めて見る役者さんも多く、また出演者同士の力量の差も目立つ。さすがにベテラン陣は安定していたが。
終演後、ほぼ?毎回アフタートークをやっているようだったが、舞台公演として宣伝不足な気もした。

マクベス

マクベス

Theatre Company カクシンハン/株式会社トゥービー

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/01/26 (木) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/01/29 (日)

タイトル通りのマクベスなんだけど、なんだか名門男子校演劇部が集まって名工の銘品を一度壊して、上手に金繕いして景色を変え、マクベス夫妻しか存在しない現代アートに転成したかのような舞台だった。
マクベスの舞台は幾つか見たことはあったが、ヘテロの登場は珍しく、ほとんど初めて見たかもしれない。選曲も内容と合って興味深く見ていたが、セリフと被り気味だったためそこらへんは残念だった。
マクベス王はぼっちで可哀想になるわ、レディマクベスはレディガガ風だわ、カクシンハンらしい舞台でした。

ミュージカル『キャバレー』

ミュージカル『キャバレー』

パルコ・プロデュース

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2017/01/26 (木) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

初演を青山劇場で観劇済み。
物語を覆うカラフルさとダークな世論なモノトーンの落差がありすぎるリアルファンタジーな世界で、気が重くなりながら帰路についた覚えが。
六本木の劇場はもともとスルーしてたが、日が経つうちに、どうしても石丸秋山小松村杉平岩のキャストの活躍を見たくなりKAATのチケットを確保。
最上階の座席からでも音響が聴きやすかった。

小ネタ改変はなく、初演とほぼ同様だったような気がする。
今回の長澤サリーは女性としての成熟さより溌剌さが優れて見え、小池クリフとの愛情が薄いように見えたが戯曲そのものがそうなっているからしようがないんだけど、2人を見ているとなんか妙に幼すぎるというか。
石丸MCのジョニーデップ風なメイクが意外とお似合いで、久々に楽器演奏も聴いた気が。やっぱ歌上手いなー、聴いてて安心する歌声。
最後の場面の全員の虚無な姿と、世の無残を感じさせる締め方は美しい残像のようにも見えたが、初演の時より目に見えない規制の増えた今の時代に妙にあって例えようのない現実感が襲ってきた。

話自体はそれほど面白いとは思わないけど、舞台として、見てよかったです。

ワンス・アポン・ア・タイムin京都Ⅲ

ワンス・アポン・ア・タイムin京都Ⅲ

ゼータクチク&ACTACTION by TEAM HANDY

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2017/01/20 (金) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/01/25 (水)

流石に初演は見てない。
酒と煙に繊細さを兼ね合わせたガジラ初期の野性味溢れる一作、怒れる若者達に引導渡しそうで渡さない鐘下さんと千葉さんのバイタリティがビシバシ伝わるガチンコ舞台でした。約2時間。

豚小屋 ~ある私的な寓話~

豚小屋 ~ある私的な寓話~

地人会新社

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2017/01/07 (土) ~ 2017/01/15 (日)公演終了

満足度★★★

軍を脱走して家畜小屋に隠れ、人目を避け続け生きてきた男とその妻。
式典に出席して、自分の存在を明かしたい男が垣間見る、孤独からの解放とそれを想像する恐怖。

閉塞された豚小屋が牢屋のように感じたのか、ある夜、女装して妻と外に出た時の開放感と星の明かりのまぶしさの体験の姿に、実際あった事を想像すると、その場面では一緒になって感動した。が、初演発表時からかなり時間の経過した戯曲で、原作者も南アフリカで反アパルトヘイトで闘いながらも書いたとのことらしく、戯曲自体も傑作だとは思う。現代の世俗とは一線を引く、どこか時代を感じさせる舞台だった。

ゴドーを待ちながら

ゴドーを待ちながら

劇団東京乾電池

ザ・スズナリ(東京都)

2017/01/05 (木) ~ 2017/01/10 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/01/10 (火)

最終日観劇。
初演を見逃し念願の再演を観劇。他で同作を幾つか見た事はあるが、不条理そのものが独り歩きした芸術気質な作りが多く、そのたびに然程面白いとは思わなかったのだが、今回は違った。

線の細い樹木が一本、黒背景によく目立つ。出だしから、天井から演出家達が操作していそうな操り人形の如き身体の動かし方の柄本兄弟の存在が飄々としつつ、ユーモラス。軟質不条理劇で面白かった。

ワレワレのモロモロ 東京編

ワレワレのモロモロ 東京編

ハイバイ

アトリエヘリコプター(東京都)

2016/12/10 (土) ~ 2016/12/23 (金)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/12/22 (木)

出演者8人による8編の体験談を基にした短編良品な面白い舞台だった。
その中の1作、ネグレスト気味な母の話は、その出来事を笑って見るほどは肝が座っておらず、個人的に見る未熟さがあるんだろう。
平原さんは私の中では実力ある役者さんなので、これからもっと活躍の場があるはず!
良々の酔っ払ったお父さんの横暴さは九州男のあるある感満載だったが、ノストラ〜の部分は教室の部分にあたるのか。
永井さんの悲惨な体験にちょっと笑ったけど、舞台作るのって本当大変なんですな、演出している岩井さんの激しさは素の部分で演っているだけのなのか、それとも演じてるのか、どちらなのかわからないくらいの素晴らしい威圧感があった。
岩井さんの戯曲はあのショートショートだと奇妙な話にも思えたが、違うアプローチを加えて、もっと長く見たくなった。
川面さんの話には、短編ながら登場人物の人柄の魅力と話の中に引きこませる筋に少し目頭が熱くなった。
後半4作は特に面白く感じたが全編面白く、10分ほどの休憩が入ってもあっという間の2時間半だった。

モグラ…月夜跡隠し伝…

モグラ…月夜跡隠し伝…

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/12/15 (木) ~ 2016/12/27 (火)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2016/12/18 (日)

靄のようなものが漂う中、劇場内に一歩足を踏みいれば、無数の木立ちのダイナミックな光景に圧倒される。
荒唐無稽、だけどスペクタクルな日本民話の浪漫伝記とでもいうのか、前半の展開にはワクワクしたんだが、途中からどう収拾するのかと見ていれば、最後の局面で慌ただしくなり、あれもこれもと詰め込んだ展開で話をまとめた感がなきにしもあらず。が、終わってしまえば面白かった、という矛盾した感想になってしまった。ケレン味ある歌舞伎を見た、と思えばよかったのかな。
約130分。

劇中「らいらいら」って言葉を発していたが、どう書くんだろう?また、衣装の半纏の衿部分に梵字のようなものが見えたけど、あれも何か意味があったんだろうか?
舞台裏も見たかったが観劇日は談話会があり。ロビーに舞台模型があったらしいが、多勢の人がいたのでどこに置いてあったのかもわからず。談話会では雰囲気に負けて何も質問出来ず。いろいろと無念。

ネタバレBOX

冒頭の関東大震災で朝鮮人の虐殺事件の話から、その荒くれ者たちを取り込む大陸から来た謎を秘めた女。その後の謎の女の物語も見たかった気も。客演の松田賢二さんは「VERSUS」の時のような役柄を彷彿、他の客演陣も風格と存在感あって良い。

談話会での思い出し書き。
今後は「夏に死す」や炭鉱三部作のようなものがメインになって、今作のような舞台は今後書かないと思う、と東氏。それを聞いた原口氏、「うそうそ」とヒソヒソ小声で笑いながら否定。
談話会出席者の東さん、松本紀保さん、松本亮さん、揃ってB型。原口健太郎さんは一人だけO型。
坊主頭になって参加の松本亮氏、そのまま大正時代の人のようとみんなから絶賛される、これまで坊主といったら原口さんだったが「似合い過ぎる」と妙なお褒めの言葉をかける。
原口さんは客演が続いて久しぶりの劇団参加、舞台装置からその他諸々参加できてやっぱりよかったとかなんとか。
客演の両松本さん、桟敷童子の舞台仕掛けなど話題は知っていたが、紀保さんの初桟敷観劇はベニサンピットで上演された「黄金の猿」亮さんの初桟敷は最後に戦車が出てくる「厠の兵隊」、どちらも大仕掛けのセットに圧倒された模様。
仕掛けといえば、今回の舞台も最後は地面が揺れる場面があり、その時は劇団員やスタッフ総出で揺らしているそうで、そこでは客席に見えないように亮さんも手伝っているそう。上で芝居してる紀保さんはその場面を楽しんでやっているそう。

客席からの質問もあったが上手く聞き取れず。
約20分ほどで終了。
紛争地域から生まれた演劇シリーズ8

紛争地域から生まれた演劇シリーズ8

公益社団法人 国際演劇協会 日本センター

東京芸術劇場アトリエウエスト(東京都)

2016/12/14 (水) ~ 2016/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/12/15 (木)

「白いウサギ、赤いウサギ」占部房子さんの回を観劇。
シアターウエストのお隣のアトリエウエストで、室内横長スペースを活かし、簡素なテーブルと脚立が一つあるのみ。
おずおず?こわごわ?と登場され、観客監視の中、封をされた袋から誰も目にしたことのない新品の台本を取り出し、まずは演者一人が戯曲と対話するようにそのまま壁をバックに始まるが、始まってしまえば役者としての本能が動き出したのか、リーディングのような一人舞台のような観客を巻き込んでのワークショップ的な観劇となった。自分もあの場に立たされるのではないかと見ていながらヒヤヒヤしており、正直、舞台の中身はあまり覚えていないのが悔しい。
上演時間が70〜90分とアバウトだったが、内容がわかってしまえば納得の時間。

ネタバレBOX

出来れば開始前に、簡単な約束事の説明があればよかったかな。満席で冬服で着込んだ密集の中、アレコレとやるのは少し大変だったので。
関係者も多くいらしていたが、面白い催しなので、もっと一般客の見る機会が増えればな、とも感じた。 
また、当日の手続きした順でチケット引き換えとなっていたが、入場手続きで関係者を優先するのは、まぁなんとなくわかるけど、なんのための予約番号だったんだろう。
シブヤから遠く離れて

シブヤから遠く離れて

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2016/12/09 (金) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★

初見
初演の蜷川版を見てないので、今回の相違というのか差異というのはよくはわからないが、以前、本多劇場で上演された岩松さんの舞台「結びの庭」を彷彿させるような巨大な洋館風の建物に芝生の庭の舞台セットに、すべての会話を言葉にするのではなく、表情や細かい仕草の流れを凝視しながら想像力の第六感をフル活用させ、総合的な美しさを感じた。説明文の通りの展開なんだけど、ヨーロッパあたりのミニシアター系映画を見ていたような。
上演中の視点が、舞台の上手側に集中していたように思うが、もう少し舞台中央で動いて欲しかった気も。

下手側コクーン席で見たが、上手側コクーンシートだと見切れる場面進行が多く、場面の多くは見過ごす可能性もあるのでは。役者を見たい場合は辛いかもしれない。村上さんの喋り方はUAさんを彷彿、やっぱ親子なんだな。舞台での台詞回しはもう少し頑張ってほしい。

どどめ雪

どどめ雪

月影番外地

ザ・スズナリ(東京都)

2016/12/03 (土) ~ 2016/12/12 (月)公演終了

満足度★★★

無題
4人姉妹それぞれが背負った後ろめたさが重荷となった人生奇譚というのか、幸福感満載とは裏返しの女の一生であったような。個人的に絶叫セリフの多い場面は見ていて疲弊するが、中和剤的な男性キャストの存在に和む。

事件報道の写真ネタは自分でも思っていた事なので、そこは笑えた。
劇場内「瞬間移動(当日パンフ記載による言葉)」を活用し、姉妹のエピソードをつなぎ合わせ話しは進むが、最後の次女のトドメの刺され方が、ひたすら虚しいとしか例えようがなく、観劇後には空元気な気分になってしまった。

事前ツイートで客席余裕あり、と見た気がしたが当日場内満席だった。
約110分。

自己紹介読本

自己紹介読本

城山羊の会

小劇場B1(東京都)

2016/12/01 (木) ~ 2016/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★

繰り返しの応酬
公園で寛いでた人達が、成り行きで他愛もない会話を繰り広げる90分舞台。出てくる人達が皆、出合い頭のような展開なのに、常設してるションベン小僧の噴水のように物事が進んで行き、絶妙かつ珍妙さとむず痒さの世界観に、聞いててイラっとするけど、引いて見てたらあるある会話がいいさじ加減で相まって、相変わらず面白かったです。
上演開始も15時、19時30分、上演時間も90分と、観劇前後の時間に余裕が出来て丁度良い。

スルース~探偵~

スルース~探偵~

パルコ・プロデュース

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2016/11/25 (金) ~ 2016/12/28 (水)公演終了

満足度★★★★

探偵バージョンを観劇
推理劇の為、厳重注意のネタバレ禁止。

英国上流階級出身の推理作家とその作家の妻と愛人関係な伊太利亜系下層階級出身の青年、男同士の奇妙な間柄から発展する英国流のブラックユーモアが程よく見られ、それぞれの攻守が二転三転と変化する展開がスリリングで面白い。
西岡さんのシェイクスピア劇とは違う一人芝居のような場面や、新納さんの飄々とした歌声も良い。
階級や移民が幅を効かせるお国柄、舞台の隅から隅まで謎が目を惹く知的な騙し合い劇でした。
約130分、休憩20分含。

ミュージカル「わたしは真悟」

ミュージカル「わたしは真悟」

ホリプロ

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2016/12/02 (金) ~ 2016/12/03 (土)公演終了

満足度★★★★★

プレヴュー初日観劇。
エイゾウ コミック ダンスミュージック、フクゴウエンタメステージ、ハジマルマエカラ シカケガアリ、エイガミタイナスクリーン ニ スミマデミテネ。

ロビン ノ ヘンタイコウイモ ウタッテシマエバオッケー、ゼロワンノセカイカラ アイ ヲ ミツケル。 ソンハクン ハ ウタッテオドッテ デゾメシキマデ、リアル ハツネミクサンカ、イヤ ホリプロナラバ ダテキョウコサン ト イウベキカ。
ジツニオモシロカッタ。

カタカナで感想書いていくのムズイわー。原作未読。
ダンサー含め演者さん、皆さんお怪我なく駆け抜けられますように。
大変面白かった。

原作ファンの方も多かったのか、これまで舞台観劇とは無縁そうな男性客もちらほら目に。
また映像など、かなり活用されるため、舞台前方席だと少し見えづらい箇所はあるかも。来年の新国立公演では演出に多少変化があるかもしれないが。
私事だが、この劇場では初めて2階から観劇したが、案外見やすいことがわかり、今後の観劇時の座席選択が広がったのも良かった。
一幕約70分、休憩20分、二幕約60分。

ネタバレBOX

80年代の作品なのに、まるで現在の日本や世界を見ているよう。
脚本は谷賢一さんだが、ダークファンタジーぽい構成ながら物語に入り込めて興味深かった。ミュージカルと音楽劇の違いはよくわからないが、挿入歌も聞いてて心地よい。無意識に「♪さんさんさんの〜」は一緒に口づさんでいた。
男の子、女の子、淡く幼い恋愛とそれに区切りをつける一因となる真悟と名付けられた産業ロボット。機械ならば感情ない故、無機質な行動で騒動起こしそうだが、真凛と悟からプログラミングされて生まれた真悟の多彩で細やかな動き、事件の果てに見せた行動の結末。ラストシーンで、互い違いのブランコで無邪気に遊ぶ悟と真凛、そのブランコの動きを合わせる真悟。真悟の姿は2人の目に見えないが、真悟はずっとそれ見たかったんだろうなー。

照明から電気系統が大活躍で、演出力って凄いんだなーと先日見た某舞台との違いを改めて思い。
挽歌

挽歌

トム・プロジェクト

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

暗中模索の日々
震災から5年、失われた故郷と避難生活を短歌に託して想いを詠む。
郷土愛や生活の糧を失う辛さはよく理解出来る、つもりだが、どこか他人事のような暮らしをしている者としては、当事者達にかける言葉もすぐには思い浮かばず。計り知れぬ暗中模索の日々からの脱却を願わずにはいられない。
実直なドキュメンタリー舞台を見た、といった感じだった。

メトロポリス

メトロポリス

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2016/11/07 (月) ~ 2016/11/30 (水)公演終了

満足度★★★

SFかぁ…
同名の名作SF映画を舞台化、脚色ではなく潤色ということなので、かなり日本的な現代風刺エッセンスを加えるも、メインシェフの感覚が過去の最先端芸術要素のままに見えた。旬の素材の良さを個別素材のまんまで提供するもんだから、それを活かす事なく素材が殺しあってしまい、口に合わないまま消化不良のまま見終わってしまったような。
1回見ただけではうまく把握できず、かといって1800円だして公式プログラム購入するほどの踏ん切りはつかず。
終身雇用と就業、労働支配者の裏切りとか、確かにあらすじ説明文の通りの展開なんだけど、愛もなければ希望もない、未来もない事態に巻き込まれ暴動が起きて、みんな巻き込み舞台上を横から上から下へと、踊ればええじゃないか、って感じで踊りと歌は面白かった。サイドシートから見たので、点滅する照明の使い方場面では、舞台上の役者の動きがよくわからなかったが。
近未来舞台のテクノポリスぽい場所なら新宿や池袋が妥当と思ったが、渋谷だと大パルコ人を思い出してしまった。
勝手なイメージだけど、SFというと電気代かかりそうな作りかと思っていたらで、そうでも無さげな舞台だった。

ネタバレBOX

ナスカ絵みたいな床は面白かったが、何所かで見た感じもある。音楽とかは好きなんだけどなー。映画版はハッピーエンドだった気がするが、この舞台の結末はどっちなのかよくわからなかった。多分2回目を見たらもっと違った印象を持つのだろう。
でも久しぶりにお松の歌声と未来君や趣里ちゃんの踊りを見られたんで良しとするか。

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