たからの観てきた!クチコミ一覧

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ワイルド王子と看板娘

ワイルド王子と看板娘

Theatre劇団子

北池袋 新生館シアター(東京都)

2012/12/07 (金) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

小太りの先輩
大学の映画サークルでの劇中劇みたいな感じでした。何が面白いって、なかなか卒業しない7回生のゴリケンの恥じらいもない突き抜け方が素晴らしい舞台でした。悪いとは思いながらも、笑い転げてしまいました。今、思い出しても、本当に可笑しい。

ゆめとあくま

ゆめとあくま

劇団 四葉のクローバー

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/12/06 (木) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★

死後の世界
現実の殺人事件と死後の世界が平行して描かれ、シンクロするコンセプトは分かるのですが、あまり共感出来ませんでした。

ネタバレBOX

死後の世界で、女性も少年になるのは何故でしょうか?死後は少年になる設定の必然的がピンと来ませんでした。また、夢海の分身は少女なのに、未来は少年なのも不思議でした。死後の世界の詩的表現の中に、俗っぽい言葉があり、違和感がありました。

根本的に、夢海が殺人を犯す理由が母親への憧憬にあるとしても、なぜ母親の死後、長い年月を経てから殺人が始まったのか、きっかけが何なのか、わかりませんでした。殺人に至る程の狂気を、結婚を理由に止められるのか?殺人の対象が母親像とあっていないのは何故か?片山は夢海の凶行を、どのようにして察知したのか?不可解な点が多くありました。夢海は心優しいという設定ですが、エピソードが乏しく、殺人犯であることの意外性に欠けました。高校生で殺されても、兄の幸せを願う雫の方が純真に見えました。

終盤、夢海が死ぬシーンも、非常にドラマチックで情緒的なBGM、スポットライトの中、恋人と果たせぬ将来を語り、セカチュー並みの盛り上がりでしたが、夢海に共感できなかったので、むしろ殺人犯が幸せに死ぬことへの嫌悪感を感じました。

大地が夢海と恋に落ちる理由も見た目重視な感があり、雫を殺した相手でも許すほどルックスにこだわる薄っぺらい人間に見えました。大地は切れ者の設定ですが、結局は殺人犯を見抜けず恋に堕ち、逃亡を助けているので、恋愛至上主義のモラルに欠けた話にも思えます。全体的に、展開に無理があると思いました。もっと強い世界観だったら、少女漫画風になったかもしれませんが、中途半端な感じが残りました。最後は銃声があった方が、救われます。

十字架で構成された舞台装置は良かったです。照明も効果的でした。衣装も、それぞれの役に合っていました。ニコラウスの衣装はプルートと対照的で、良かったです。3人の少年も、それぞれ紐を巻いていたのが印象的でした。

雫役は兄思いの妹役を好演していました。ただ、殺されるシーンだけ、スカートの下にジャージを着ていたのは、変でした。増田は、セリフが聞きづらい時がありましたが、友人を殺された恨みや執念を良く表現していました。ニコラウスは滑舌に難があるようですが、全てのセリフを力強く発音するので、一本調子に聞こえました。メリハリがあれば良かったと思います。全編を通してラブシーンも殴るシーンも振りだけだったので、信憑性に欠けました。せめて殴る音のBGMを入れれば良かったと思います。

転換時の動きは良かったです。カーテンを開けると十字架が現れるのも、効果的でした。少年達が獣と戦うシーンを始め、役者の動きや舞台の使い方は見事でした。

New York Trilogy

New York Trilogy

Seiren Musical Project

高田馬場ラビネスト(東京都)

2012/12/08 (土) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

「I love you because ...」を観劇

役者が手を挙げて軽くジャンプしたら確実に照明機材に当たるくらい低い天井、ひしめき合う観客(9割が大学生のようで、笑い声や熱気がある)、狭い空間で、間近に役者を観ることができます。
ストーリーは単純で、フラれたばっかりの、性格正反対の2人が、とにかくジタバタしてすれ違おうとしてくっつくというものですが、頻繁なジョークやコメディ部分によって飽きさせません。
リラックスしてラブコメを楽しむことができました。

ネタバレBOX

台詞のある本人以外の人達がしっかりリアクションとってるのも良かったです。
NYの男女の出会いという設定なので、外ドラっぽい大げさな言い回しと、割りきったSex関係の言い回しを主人公の親友達が「連発」しますが、一応アッサリしているので観客も笑っていました。歌の掛け合い、台詞、振り付けの演出、音響が、全体的にとても高い舞台でした。

ハモりや掛け合いが歌の中にふんだんに組み込まれていたのが最初の感動でした。曲を作った人は凄いと思います!

歌は、主役の松下湧貴さんが抜群に上手かったです!高音の伸びや強弱のつけかたが、ウットリ聴かせる正統派のミュージカル美声でした。松下さんの歌、他ミュージカル劇団の中でも抜きん出てると思います。

彼女の親友の塩原さんは、キレイで台詞も動きも歌も良く、総合力が高くて素敵な女性でした。小野さんも、ストーリーサポート役でしたが、歌と踊りがキリッとしていて実力者でした。

仲の良い男同士、仲の良い女同士、仲の良い女と男のコンビ、の3ペアによるストーリー、仲の良い者同士の友情など気心の知れた会話が、コントのようで相手を思いあってて楽しかったです。明るく楽しいミュージカル劇団という印象がすっかりできあがったので、他の2作品や次回公演も気になってきました。きっと明るい気分になれそうです。

カゼマチ

カゼマチ

ゲンパビ

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2012/12/06 (木) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

良い作品でした
現実でも起きている事件を彷彿とさせる内容で、信憑性のある脚本だと思いました。宗教団体が放射能を撒き、汚染された地域で人々が障害を負う設定など、アイデアが素晴らしいです。

ネタバレBOX

フキタという苗字は発音が難しいので、主役はもう少し言いやすい苗字の方が役者に優しい気がします。医師が土を食べる設定は、インパクトの割に、よくわかりませんでした。

教師や警官が、市長の息子というだけで変人と付き合うのは妙な気もしますが、田舎ではそういうものかも知れません。最寄りのコンビニまで歩いて20分や移住者に補助金支給など、真実味のある設定でした。

ただ、監禁事件の際に警官が逃げたのに、教師は包丁まで持ち出していたのは違和感がありました。市長の長男に無理強いされる場面があれば、説得力が増したように思います。または、教師設定はいらないかも知れません。市長の次男は、必要性が乏しいように思いました。

演出では、山浦が「202号室か」と呟いて暗転するところが好きです。鉄道模型やシャボン玉も、象徴的でした。最後に明日香がシャボン玉を吹き尽くして怒るのは、中盤の繰り返しでしたが、明日香は成長したはずだし、意味がよくわかりませんでした。シャボン玉のシーン自体は、シャボン玉が照明に反射して、幻想的でとても綺麗でした。カバンや服に付いたら嫌だなと思いましたが、役者さんが上手く配慮してくれて、助かりました。あと、吹田家のシーンで、兄が靴のまま裸足の妹と会話するのは、違和感がありました。

吹田兄妹の演技は、とても良かったです。明日香の障害の演技も見事でしたし、清明は周囲を圧倒する演技力で、難しい役所を演じきりました。薫や朝戸亮は、異常性や緊迫感のある演技でクライマックスを盛り上げました。青田と森崎は、しがらみで亮に付き合う様子がよく出ていました。青田の面倒見が良い様子は、最後に明日香の世話役を引き受けた流れに上手く繋がっていたと思います。

山浦は、罪を悔いている様子が良く伝わりました。凶行に走る人は、案外、普通かもと思わせる演技でした。一村は、役柄のためか演技が固く、変に浮いて見えました。もう少し周りと調和した演技の方が良いように思います。清明や薫は、ペースを乱されずに演じており、流石でした。沙織は数少ない普通の人でしたが、山浦の普通さや象徴的なBGMを引き出す役割を上手く果たしていました。
森崎、青田の衣装はカジュアルすぎて違和感がありましたので、一工夫欲しかったです。

全体的に見て、脚本の良さとメインの役者の演技力が光る作品でした。また、劇場の雰囲気も本作に合っていたと思います。良い作品を見せて頂き、ありがとうございました。

Knight of the Peach

Knight of the Peach

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2012/12/05 (水) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

どっちが鬼?
鬼が島にさらわれた桃姫を鬼といわれるご宗家様が喰らい、この光景をとある企業が物見遊山に立ち入り、それに目をつけた闇企業がリッチな顧客をターゲットにこれを放送するという粗筋でした。

ポップな音楽を流しながらの演出は狂気を少し薄れさせ、色気を押し出していたような感覚でした。楽しかった。

さぶ

さぶ

劇団俳小

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/12/05 (水) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

確かなトップレベル
金襴の布切れを盗んだという無実の罪で栄二が人足寄場に送られた場面が舞台の殆どでした。ヤケになり、自分の殻に閉じこもろうとする栄二を支える人足たちや、栄二を慕い精神的に支えるさぶとおすえ。まるで映画を観ているような感覚になりました。役者さんたちのきっちりとした秀逸な演技力に見せられた素晴らしい舞台でした。

客席は超満員で、階段と最前列に補助席が出ていましたが、それでも収まらないほどの繁盛ぶり。

「さぶ」の原作者・山本周五郎の描く人情の世界を堪能しました。

無頼の女房

無頼の女房

劇団俳協

TACCS1179(東京都)

2012/12/05 (水) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

絶妙な演技力!
「ダメ男シリーズ最終章」という解説と筋書きを読んで想像したのは、無頼漢ぶりを武勇伝のように面白おかしく披露されるとか、女房も逞しいとか、女房が辛い目に合うというものでした。芝居としては見応えあり、女としては共感しかねるようなものを想像してました。

ネタバレBOX

しかし実際は、2時間半近い時間を全く飽きさせないくらい、多種多様な人間達が次々起こす小さな事件が、小説家の自宅のみで起こり、集まり、目まぐるしく転がっていきます。

次から次へと誰かが「大変です!」と報告にきたりツッコミを入れたりするので目が離せませんでした。台詞の言い回しもそれぞれの立場や考えが端々に見えるくらい洗練洗練されていて、素敵な脚本です。

無頼の塚口が、ただの自分勝手な頑固親父という人物ではなく、正確や探求や素朴さも併せ持ったキャラクターであることにホッとし、愛嬌を感じました。
役者は皆さんもう流石で、自然に思ったことを言ってる口調なのに、物凄くキャラクターがしっかりと立っていました。

群を抜いて素晴らしかったのは、あさぎ野瑶子さんで、家政婦さんそのものにしか見えず、オバサン要素を出したり、作家の言い分に呆れて首を傾げたり、懐妊した奥さんへの作家の態度に「まぁ!」とプンスカしたりする様が見事で、仕草も含めてとても演技とは思えませんでした。

浅川さん、野村さん、鈴木さん、松本さん、山岸さん、村上さんも素敵でした。
あと衣装と音楽が、邪魔をせず、しっかり作品を支えていると感じました。

ボクのおばさん

ボクのおばさん

自転キン演劇部

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/12/04 (火) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

多くの人に見て頂きたい舞台
舞台上のコタツが、臨場感満点でした。つい、舞台に上がって話に入りたくなるほど、集中できました。
人情もので、脚本も良かったし、何より、役者が演技派ぞろいでした。素晴らしかった。

ネタバレBOX

舞台は工場経営の一家の居間で、話も全てその場で展開していくのですが、全く違和感がなく、往年のドラマを見ているようでした。

複雑な家族関係が明らかになるにつれ、家族の関係が変わっていく様子が、自然に無理なく表現されていて、感動しました。特に、主演の樫山純子役は秀逸な演技で、舞台を力強く引っ張っていました。あのように、どんなに深刻な空気も一瞬にして吹き飛ばすオバサンパワーは、並の演技力では表現しきれないでしょう。また、一転してシリアスになり、美香に土下座するシーンなど、涙なしには見られませんでした。

圭介は、複雑な生い立ちの難しい役どころを、健闘していました。ロマンチックなプロポーズ、見てみたかったです。純子との和解も、変に収めず、ひねくれた感じに彼らしさを感じました。美香もだらしない圭介にお似合いの、しっかりした奥さんで、相性抜群でした。衣装もオシャレで、アパレルらしさが出ていました。つわりの後の細かい演技も良かったです。

隆史役は、頼りない長男役がぴったりでした。苦労を経て、父親の偉大さに気づくシーンが印象的でした。良子役は、虫好きの変人ながら、兄の友人に恋する乙女を好演していました。一番多く笑いを誘いました。

酒井役は、優しい友人がはまり役でした。ただ、元カノに未練があるのに、良子にキスしたのはやりすぎだと思います。変に気を持たせていました。笑

亀下役は、舞台のスパイスとして、非常に魅力的でした。場所柄から、劇場に向かう途中で本物のオネエ系を見かけたので、信憑性がありました。お母さんが死んだシーンの語りも涙を誘い、また、序盤で純子とミカンを食べるシーンでは大量の皮が時間経過を感じさせて、良かったです。

非常にバランスが良く、いい舞台でした。多くの方に見ていただきたいです。今後の活躍に期待します。

よるの景色

よるの景色

UMBRELLA

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2012/11/30 (金) ~ 2012/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

高層マンション
で暮らす人々の悲喜こもごもを表した物語でした。人生それぞれですが、終わりはそれなりに幸せな方向に収束し、安心しました。笑えるネタも盛り込まれ、役者さんたちの名演技で最後まで飽きることなく楽しめました。

桃中の侍〜壬申の変

桃中の侍〜壬申の変

演劇サムライナンバーナイン

劇場MOMO(東京都)

2012/11/28 (水) ~ 2012/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

すごく楽しかった!
ショートショートは好きな形式で、コメディも好きなので、とても楽しめました。女優陣が喜劇女優として完成されていたと思います。
俳優陣も息が合っていて、掛け合いが面白かったです。

ネタバレBOX

ミュージカルナッツ…ミュージカル好きにはたまらない作品でした。オープニングに相応しく、華やかで力作だったと思います。オペラ座の怪人が入っていたら、文句なしでした。
デスナウシカ…面白かったです。ナウシカを見たことがあったので、大体分かりました。Xと聖鬼魔Ⅱを混ぜたようなバンドも笑えました。
JUDOガールズ…コントとして最も完成されていました。ボケとツッコミがしっかりしていて、良かったです。最後の主審のオチは、他に支障がなければ、なくても良かった気がします。
うらしま太郎…一番好きなシリーズです。浦島のいじけっぷりも見事でしたし、桃太郎も金太郎もはまり役でした。オチが弱い気がしますが、次の作品に上手く繋げたと思います。
丸尾末広様へ…すみません。元ネタが分かりませんでした。絵に見覚えはあるんですが、作品は知りません。オフ会も参加したことはないんですが、なんとなく、共感できました。
真っ裸GOGOGO…演じていたお二人が一番楽しそうでした。近くのお婆さんが大笑いしていて、軽く引きました。もう少し短くしてもいいと思います。ちょっと下品かなと。
暴れん悶将軍…これもコントとしての完成度が高いと思います。オチもしっかり決まったような気がします。
ドスーン…元ネタは分かるんですが、ちょっと意味が分かりませんでした。すみません。細かく笑えるんですが、縮尺が違いすぎて、シュールな感じが残りました。
ゴスナウシカ…デスの女子版と思いますが、デスメタルより認知度が低く、私もよく知らないので、ちょっと乗れませんでした。最後のギターとドラムのやりとりは、演技では越えられない年齢が見えすぎて、笑えませんでした。
真・応仁の乱…バラエティーのノリで楽しめました。告白は斥候に助けられた感がありますが、ナイスフォローでした。オチがピンと来なかったのが残念です。
萩尾望都様へ…元ネタはうっすら分かります。丸尾ネタの繰り返しだったし、オチを変えていたので、楽しめました。
スキーヤーオサム…面白いんですが、ちょっと長いと思います。タイタニックは大技で、迫力がありました。オチはバッチリでした。
サンバスター3…最前列が男性で、良かったですね。ここまで胸のサイズに拘られると、却って清々しい気持ちになりました。歌のシーンで隊長のセルフが聞こえなかったので、少し気になります。
もも太郎…一番好きです。豹変後のもも太郎が秀逸でした。武器が変わる様子がよく分かりました。
デスゴスナウシカ…最後としては、好みではなかったので、少し心残りでした。でも、もも太郎で終わるよりは、救いがあったと思います。

ゲストはダンサーさんだったため、一味違うダンスが見れました。とても面白く、楽しい気持ちになりました。余計ですが、ウチダアキラさんの写真、変えた方がいいと思います。

青春ゲットバック

青春ゲットバック

劇団フルタ丸

小劇場 楽園(東京都)

2012/11/30 (金) ~ 2012/12/02 (日)公演終了

満足度★★★

コメディ部分は薄い
ボイスドラマの20話、最終回を舞台に上げたもの。番組サイトを見ていたファンには受けるかも知れないけれど、これを初めて観た人には、最初、違和感があると思いました。
幕開けから始まる映像が長過ぎて、ちよっと飽きてしまいました。
その後、なん十分かして舞台に役者さん達が登場した時が私の中での始まりでした。その後の展開は当時の7人と2年後の7人のその後を描写した物語でしたが、いつものような笑いが少なかった舞台でした。

元禄ヨシワラ心中

元禄ヨシワラ心中

「元禄ヨシワラ心中」製作委員会

SPACE107(東京都)

2012/11/27 (火) ~ 2012/12/02 (日)公演終了

満足度★★★

見えない舞台
拝見しましたが、実は殆ど見えませんでした。舞台が低く、フラットな床面に5列。4列目端の席でしたが、前の席に大柄な男性が3人並んだので、舞台上の役者は立っていてもほぼ見えず、座った途端にいなくなりました。ラジオドラマみたい~と割り切って見ましたが、見せる側の姿勢に疑問が残りました。ト書きを読んでくれたら、もう少し楽しめたんですが(笑)

ネタバレBOX


私の視界には誰もいないのに、もみ合う音と飛び交う悲鳴、怒号…シュールでした。隣の女性客はフラワーロックみたいに伸び上がって目の前に頭を出してくるし、途中で前列から陽気な着信音は流れるし、ある意味、忘れられない舞台です。

脚本は面白く、演出も多分、悪くなかったと思います。
演者の姿が殆ど見えない席だったので、演技の良し悪しは分かりませんが、俳優は、若旦那を除いて揃って滑舌が悪く、何を言っているか分からない場面が多々ありました。それでも話が分かるのは、時代劇の良いところですね。でも、時次郎の下手さは群を抜いていました。最初のセリフから愛情が感じられず、緊迫感も表現不足だと思いました。
死にかけに長ゼリフもお約束で、久々に時代劇をしっかり楽しみました。時々見えた花魁の髪飾りは気合いが入っていて、綺麗でした。
もう少し、舞台が見えたら楽しかったと思います。
『ガラクタとペガスス』

『ガラクタとペガスス』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

ワーサルシアター(東京都)

2012/11/28 (水) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★

すごくベタ!
役者に向けた温かい笑いが多かったように思います。身内が多かったのかしら。笑いは中高年向きのベタな笑いでした。天球儀の動きが変でした。笑

へちゃむくれと台風

へちゃむくれと台風

劇団テアトル・エコー

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2012/11/22 (木) ~ 2012/11/29 (木)公演終了

満足度★★★★★

全てが秀逸
脚本、役者、音響・・・全ての音律が一つになって素晴らしい作品に仕上がっていました。素晴らしい箇所を何をどう説明しても適切な言葉が見つからないほど美しい物語でした。人間の奥底に眠るちょっとした闇を表現したような舞台でもあり、また人の優しさをしみじみと感じることも出来ました。

ゲズントハイト~お元気で~終演致しました!

ゲズントハイト~お元気で~終演致しました!

ナイスコンプレックス

サンモールスタジオ(東京都)

2012/11/22 (木) ~ 2012/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

クラウン
舞台は小児科病棟。元お笑い芸人が阪神淡路大震災で得た経験を生かし、ケアクリニックとしての道をクラウン(道化師)が模索しながら成功させる物語でした。死に直面する患者や医療現場で働く人々を巻き込みながらの舞台を観ていて何度も泣かされました。本当に素敵な舞台でした。

苦情★真に受けTV

苦情★真に受けTV

妹尾Pファクトリー

新宿シアターモリエール(東京都)

2012/11/22 (木) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

意外性はなかったけれど
パッと見てお客さんの半数以上が20代~40代の男性で、TV関係者(と声優関係?)が多い感じで、温かい笑いが多かったです。

ネタバレBOX

「保身の強いスタッフが集まってしまったTV局バラエティー制作部。
苦情を真に受けてコロコロ番組内容を変えるが何故か視聴率は上がるばかりで…」と、チラシや挨拶やタイトルで強くふっているので、果たしてどんな変なやり取りで、発展し終結が!?と期待しましたが、書いてあるところまでがそのまま丁寧に説明されていく2時間(全体の尺の約9割)でした。

ストーリーや台詞に転換や意外性が無くて、やや肩透かし感ありました。
紙芝居風アニメで笑いを取ってたところは、結構実演ででもやれそうに感じました。主人公(唯一のツッコミ)に感情移入したり、凄く人の良い年配な司会者が被害を受けることに同情したら、コメディ部分笑えなくなるという落とし穴があります。

私がウケたのは鳥居みゆきさんのアドリブ「世界で一番美しいのはだぁれ?…今井メロ!」のところと、台詞を噛んだのを他の役者がアドリブで見事に笑いに変えた、2箇所のみです。
そこは本当に楽しかったです。

せめてタイトルかチラシでネタバレしなければ少しはワクワクを残せたのではないでしょうか。アフタートークで、「脚本通りにやったのはこの千秋楽が初めて」と言っていたので、芸人のアドリブや暴走が多い回はビックリ要素があって爆笑だったのかもしれません。
役者は良かったです!

舞台が初めての方が多かったようですが、ちゃんとキャラクターが立った見た目がバッチリで、そのキャラクターらしい台詞の言い方も上手でした。
特に鳥居さんの言い方と声が素敵で、やること全て面白くて光ってました。ファンになりそうです。

女性陣の萌え声(声優が多い)率の高さには、後半慣れました。
アフタートーク(挨拶)は和気あいあいと楽しい雰囲気でした。

世界は僕のCUBEで造られる

世界は僕のCUBEで造られる

ACTOR’S TRASH ASSH

吉祥寺シアター(東京都)

2012/11/20 (火) ~ 2012/11/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

凄く好みの舞台
物語そのものに登場するキャラクターの数々はカラーが際立っており楽しく拝見出来ました。人間の中を垣間見るものでしたが、現実味を帯びていました。ストーリーはファンタジーに溢れていながらも、僕の心を表現する物語でした。広い舞台の隅から隅まで使って余すことなく、世界観を表現していました。
構成も申し分なく見応え充分で秀逸な舞台だったと感じました。
また、役者さんが言うアドリブも素晴らしく楽しく拝見出来ました。

With me, Without!

With me, Without!

風雲かぼちゃの馬車

相鉄本多劇場(神奈川県)

2012/11/22 (木) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

好みの舞台
ワクワクするような、海賊団の大冒険!でした。
今回初めて長編脚本を書いたというのが納得の、超☆王道ストーリーです。

ネタバレBOX


開演前に、男達だけの歌って踊る前説があったのですが、これが最高でした!!!ショーのようにノリノリの、荒くれ達が低い声で歌い、動きを揃えてくれました。凄くカッコイイです。
甲板をイメージした舞台美術を上手く使って、それぞれの持ち場の仕事をしているマイムもとてもワクワクしました。

甲板磨きの若者が、殺陣や台詞の間が良かったです。大工は、ウルッと
くるシーンでちゃんと笑いを取ってました。医者は包帯をグルグル巻きにして、結ばないのがわざとなのかどうなのか…でも後の名医のフリをするシーンはかなり可笑しかったです。ビアンカはちょっと頭を振りすぎだったり軽めで最初は違和感ありましたが、どんどん馴染んで「より男らしく凄もう」というシーンが良かったてす。
ロバート海賊団が全体的に垢抜けてました。

皆、超ハイテンションで、1日2回公演なのが信じられません。
怖がったり、殴られたり、虐めたり、あらぶったり、アドリブを入れたり…凄く上手かったので、安心して入り込めました。男らしい!

ソロはロバート以外…下手でした。誰かフォローしても良かったかも。
アンサンブルはハモりがなくても充分、聞き応えがありました。
底抜けに明るい話で、テンションが高く、元気を貰いました!
裁判きちがい

裁判きちがい

劇団東京乾電池

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2012/11/23 (金) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★

滑稽
3人の女優さんが入れ替わり立ち代わり演じてました。馬鹿馬鹿しくも楽しい物語でした。頭を使わずざっくりと見れるお芝居。

マクベス

マクベス

劇団わらく

中野スタジオあくとれ(東京都)

2012/11/22 (木) ~ 2012/11/26 (月)公演終了

満足度★★★★

おもしろい
かなりの血糊の量で舞台はホラーな感じでした。また、魔女たちがあんな風に脱ぐとは想像もしていなかったので、驚きと嬉しさが混雑しました。楽しかったです。

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