ちゃたらーの観てきた!クチコミ一覧

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二月大歌舞伎

二月大歌舞伎

松竹

新橋演舞場(東京都)

2012/02/02 (木) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日昼の部
六代目勘九郎、襲名公演行ってきました。
初日だったから、ハプニングが続出。
鳴神で坊主のひとりがトンボに失敗して鼻血まみれのまま芝居を続けたり、土蜘蛛の糸が信じられないほどに絡まったり。
けれども、勘九郎は立派でした。同じ代の若手の中でも頭一つ抜きんでた印象です。
土蜘蛛では大幹部の太郎冠者次郎冠者がごちそうでした。
仁左衛門さんの次郎冠者なんて、こういう場で無いとみられませんからね。

その仁左衛門さんの河内山、よかったです。
河内山というと吉右衛門さんの印象がつよいのですが、仁左衛門さんも素敵でした。
仁左衛門さんの口から「江戸っ子は気が短いんでぇっ」とか言われると、新鮮(笑)

終演時間が、初日だから10分押してしまって、16時10分でした。
その後、16時30分に開けられたのかなと心配です。
しかし、通常でも30分しか間がないんですよね。めいっぱいやっていただいてありがたいです。
某花形が2時間くらいしかやらなかったのを思い出しました。

あしたのイエス

あしたのイエス

双数姉妹

OFF OFFシアター(東京都)

2011/12/23 (金) ~ 2011/12/28 (水)公演終了

満足度★★★★★

いいお芝居でした。
まずセットがとてもリアルでした。
世田谷区なら駅から相当遠くないと家賃3万6千円じゃ借りられないと思いますが、ごく普通の男ひとり暮らしのアパート。そのアパートに突然現れる紀元前1世紀のベツレヘム。
アパートの中なのに、ちゃんとベツレヘムになっていました。
梁と柱が照明で十字架になったのも、感動的でした。

当初、クリスマスシーズンでもあるしイエスの物語を絡めてるんだなくらいに見ていたのですが、途中からの展開にうなりました。(そのあたりはネタバレで)

役者さんたちがとにかくうまかったです。
特に、洋平役の江戸川卍丸さんと創役の成瀬功さん、この二人には圧倒されました。
他のみなさんも、それぞれ素敵でした。
他のお芝居もぜひ見てみたいです。

ネタバレBOX

子どもが欲しくて夫以外の男の子どもを産んだ里子とその家族のドラマの中に挿入されるベツレヘムの世界。里子はベツレヘムではマリアです。
はじめ、誰でも知っているイエス物語を再現しているように見せながら、しだいに、病気が治ったというのは「気の持ちよう」だとか、パンを5000人に分け与えた話は「話が大きくなっている」だけだとか、奇跡を否定し、挙句の果てにマリアの処女受胎は、実はマリアを育ててくれた神父様の子。「イエスは神の子ではなく、人の子」になっていきました。

でも、神の子であろうと人の子であろうと、親が子どもを愛する気持ちは変わらない。むしろ、人の子だからこそ愛おしいという母親の思いが、最後にグッと迫ってきました。

現代のアパートの中では、里子と知的障害児の創の親子愛、里子と洋平の姉弟愛、別れた夫との夫婦愛、出会って間もない若いふたりのこれから愛?など、色々な愛の形がまるっと描かれていて、なるほど「愛の話」だなと思いました。

成瀬功さんの演技が本当に上手で、色々な場面でうるっときました。
優しい子ですね。車にも自分から飛び込んで行ったんですよね、木村さんに心臓をあげようと。最後に元気な姿で登場してくれて、ホッとしました。

温かくいいお話でした。ありがとうございます。



個人的には、ベツレヘムでの罰ゲームのような笑いの挿入は要らないかなと思いましたが、あのパンを分け与える場面は好きです(笑)
平成中村座 十二月大歌舞伎

平成中村座 十二月大歌舞伎

松竹

隅田公園内 仮設劇場 (東京都)

2011/12/02 (金) ~ 2011/12/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

おすすめの夜の部
中では、「関の扉」が特に素晴らしかった。
勘太郎の関守と菊之助の小町桜の精。凄味が感じられました。最後幕引きでは私も隣の女性も立ち上がらんばかりに(立ちませんよ)拍手を送り、終わったとたん同時に「良かったですねー!」と興奮して互いに呼びかけていました。
前半の七之助も可憐で美しくて、目の保養でしたが、菊之助を見た後だと、ちょっと線が細すぎかな。体型じゃなくってね。
それにしても、菊之助はそのあとの「松浦の太鼓」での立役も決まっていましたし、かなり楽しみな役者になりました。
勘太郎の踊りは前から安定していますが、ここでも素晴らしかった。
このコンビこれからも観たいです。

夜の部は、この「関の扉」のほか、早変りや曲書きが見どころの「葛の葉」、十二月らしい赤穂浪士もの「松浦の太鼓」と、演目がそろっていますので、お勧めです。

ネタバレBOX

「葛の葉」
この演目、最後に葛の葉が舞台いっぱいの障子に、
「恋しくば尋ねきてみよ和泉なる信田の森のうら美葛の葉」
と歌を曲書きするのが見所の一つ。
曲書きというのは、下から逆に文字を書いたり、筆を左手に持ち替えて表裏逆の裏字を書いたり、子どもを抱いて口にくわえて書いたりというもの。
そのたびに、前の席の人たちが「まあー」「うわー」と感嘆の声をあげていて、なんだか嬉しくなりました。あれ、ちゃんと役者さんが書いているんですよ。
扇雀さんのお手は、まあ、なんというか・・・・・・この日の字は「うら美葛の葉」あたりでは、かなりやっちゃった感が溢れていましたが(笑)、相当難しいですよね。子どもだっこして口で書くんだもの。見てるだけなら何とでもいえる。

「松浦の太鼓」
これは、とにかく勘三郎が可愛かった。
勘三郎もわかってやってますね。きっと。おれ、ラブリーさが売り。

この役は吉右衛門さんの方がニンだし、吉右衛門さんだと可愛いだけじゃなくって大らかで懐の広いところも見せてくれるから、最後の「ほめてやれ」で、ジーンとするんですが(なにしろ浪士達はこれから切腹だもの)、この日のお殿さまはとにかく浮かれっぱなし。
最後に「ここでだしたか!」の平成中村座お約束の仕掛け(舞台の後ろぶっこ抜いてスカイツリーを見せる)もあり、とにかく万歳万歳で明るい幕切れ。
それもあっての、勘三郎の松浦様ですね。

けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】

けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】

劇団鋼鉄村松

ザ・ポケット(東京都)

2013/05/22 (水) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

なるほど!
ここを書こうとやってきて、下のぱち太さんのタイトルを見て膝を打ちました。
「哀しみのコルドバ」 なんかデジャヴあると思ったら、ミネちゃんとマイマイで観た星組のあれだー!(笑)
って、どこかにそういうことが書いてあったんですか?
知りませんでしたが、すごく納得しました。

ワタシ的にはとても面白かったです。
本格闘牛グランドロマンと言うだけあって、ちゃんと愛の話になっていました。それがドロドロと絡み合っていて、宝塚と昼メロと70年代少女漫画のミックスジュースぽくって美味しかった。
ところどころ古いネタが混ざるのも、ワタシ的にはツボ。
(ワタシ的にはを二度も連呼したのは、いくらかマニアックだと思うから)

山本タカさんの演出はスタイリッシュでカッコよかった。
男くさいグランドロマン。紅一点の小山まりあさんが可愛らしくて光っていました。

ネタバレBOX

その彼女が、よく考えたら結構ひどい奴(笑)というのもワタシ的にはツボだったんで、最後、変に感動的に盛り上がっちゃったのがむしろ残念 みたいな。
最後の最後に兄がひょっこり帰ってきて、牛はやっぱり牛だったみたいなオチの方が好みです。←ない。

一つだけ気になったのは、ネコに対する扱いがひどい。ぬいぐるみでも可哀想。公演終わったら、供養してくださいね。
火葬

火葬

らくだ工務店

OFF OFFシアター(東京都)

2012/01/25 (水) ~ 2012/02/15 (水)公演終了

満足度★★★★★

面白い
教職が聖職だと信じている人は、もういないかもしれない。
それでもやっぱり「先生」はフツーの職とは違うと思う。
ここに出て来る7人の教師は、いずれもフツーだったりフツー以下だったり、とにかく人間らしい。究極の状態に追い込まれて、次々剥がれていく化けの皮。身勝手な主義主張。
たびたびイラッとしたんだけれど、この芝居のテーマってそこじゃなかった。

ずっと「先生」の話だと思って見ていたのが、最後の最後に覆された。

帰りの電車で、もう一度芝居の冒頭からを脳内再生したのだけれど「その事実」を踏まえたら、鳥肌が立った。
ホラーだ。面白い。

ネタバレBOX

本当に「火葬」されていたのは、だれだ。

このコリッチの観たい登録をした時に、「跳び箱」が気になると書いたのだけれど、改めて見ると棺桶に見えた。

コスギくんが可哀想で泣けてきた。

チラシに書かれていた「本人にしか言えない言葉」の意味が、いじめられた本人にしか書けない芝居ということなら、あまりにもヒリヒリした作品ですね。
脚本の方の勇気、恐れ入りました。
行方不明

行方不明

ブラジル

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/11/17 (土) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

不思議な世界を堪能
話の内容がけっこうグロかったりするのに、気持ち悪くはなく、幻想的で不思議な時間を過ごしました。

そして、決してハッピーエンドとは思えないさまざまな選択を組み合わせた末、最後の出来上がりはハッピーエンド感に満ち溢れていました。
すごいなと思いました。

辛いこと切ないこと、色々あるけれど、人は幸せになれるんだよと感じさせてくれた作品です。
わたしにとっての幸せは、心が平穏であることです。

おもしろかったです。ありがとうございました。

あっ、あと会話や小ネタではくすくす笑わせていただきました。

ネタバレBOX

ようやく再就職した編集プロダクションで年下の上司から理不尽にいじめられ、子どもができ身を固める決意をしたのに妻は不倫中しかもその子どもは実は不倫相手の子だった、という踏んだり蹴ったりの主人公小野をMCRの櫻井さんが好演。我慢する笑顔もぶち切れるところも良かったです。
手塚に対する友情、初めは「?」だったのですが、理由がわかってくると、腑に落ちました。
この不思議な世界は、全部、小野の作り出した幻なのか。
だからか。嫌悪感がないのは。

好きな女の為に人を殺す手塚に「人としてやっちゃいけないことがあるだろう!」と叫ぶ小野は、現実世界では麻理子を好きになって結果的に手塚を殺した(あれ、自殺未遂じゃなくって実は自殺しちゃっていたんですよね?)自分を責めているんだと感じました。
せつないね。
その麻理子も、結局、自分から離れて行ったんだもんね。

マリコ役の幸田尚子さん、前回みたときは素晴らしいスタイルなのに変なジャンプスーツを着て方言しゃべっていて、気になっていた女優さんなのですが、今回改めてその美しさにビビりました。
あの牛鬼ホラーシーンは幸田さんのシルエットあってこそです。

演出で度々ゾクッとさせられたのですが、手のひらがこっちを向いているあの場面ではついつい線を読んでました。頭脳線が意外と現実的だわ、とか(笑)


追記)
手塚、自殺未遂じゃなくって実は自殺しちゃっていたんですよね?とか書きましたが、色々な見方ができると思います。
銀色の蛸は五番目の手で握手する

銀色の蛸は五番目の手で握手する

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターサンモール(東京都)

2013/12/27 (金) ~ 2013/12/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

相変わらず面白い
正当な笑いと、ブラックな笑いと、泣かせる展開に、溢れるサービス精神。
ポップンマッシュルームチキン野郎を観るのはこれで6作目ですが、一つのパターンが出来上がっていると感じました。
過去、ブラックが強かったり泣きが強かったりで、やや私の好みには合わない作品もありましたが、これはバランスがとれていたと思います。

役者さん達みんなに、お客を楽しませたいという「お・も・て・な・し」の心が感じられました。それは、観劇後のロビーにも溢れていて、今年の観劇納めがこの芝居でよかったと思いました。

パンフレットは2000円で、劇団四季なみ!(に高い・笑)と思いましたが、とても読み応えがありました。これは2000円の価値ありです。

ネタバレBOX

しかし、パンフレットの袋とじを開いてしまったがために、置き場所に困る物になりました。

サッカーシーンよかったです。解説も笑えました。
「ふわーっとした感じのフォーメーション」とか、思いがけないツボがあって聞き逃さないように必死。

実名がバンバン出て来るキョーレツなネタもいいのですが、だれも気付かなそうなセカチューパロなんかも笑えました。

高橋ゆきさんが初の美人役というのにも、感慨深いものがありました。
杉岡あきこさんにも、いつかフツーの人の役を!

A-K change Ga jammer

A-K change Ga jammer

カカフカカ企画

劇場MOMO(東京都)

2012/02/15 (水) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

ものすごく笑いました
最初は小ネタをつなげたコント中心のお芝居なのかと思っていましたら、ちゃんと後からつながって、しっかりしたひとつのお芝居になっていました。
4Dの謎もわかりました(笑)
ベタなギャグもたくさんあったのですが、陳腐にも下品にもならなかったのは、ひとえに演出と役者さんが上手かったからでしょう。
本当にたくさん笑わせていただきました。
最近で一番というくらい笑いました。
ありがとうございました。

ネタバレBOX

あの「声の枯れている人」の解説や効果音がとても良かったのですが、いかんせん、声が枯れていて聞きづらかったです。返す返すも残念。
絶対面白いこと言ってる!という時に、聞き取れなかったのが、悔しいです。

帰り急いでいたために、アンケートに答えられなくてすみませんでした。
お気に入りホストの順位、ここで言っても良いですか。
千本木さん神陣寺さんオム林さんがフツーにカッコよくって素敵だったのですが、あの名前もわからない丸顔でメガネの日和見の台詞のない人が、一番気になりました。
最後、舞台の奥から様子をうかがい、形勢が逆転した時にはしっかり戻ってきているあたり、台詞がなくってもしっかり笑わせてくれました。

でも、実は、一番気になった役者さんは「無駄に身体を鍛えている」ねるねるねるねの女性です。あの人の顎のあたりが忘れられません。
あんまり気になるので、明日も見に行こうかなと今悩んでいる次第です。

追記 
悩んだ(スケジュールのことだけ)あげくに、先ほどチケット予約しました。
また明日も見られて嬉しいです。
性病はなによりの証拠

性病はなによりの証拠

ブラジル

王子小劇場(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった
登場人物のキャラが立っていて、たたみこむような会話で、かなり笑わせてもらいました。

ずっと笑って見ていましたが、観終わった後には「あたりまえの生活ができることって幸せなんだなあ」と思わせてくれる芝居でした。

ネタバレBOX

遭難したときのリアリティは、確かに無かったけれど、そのシチュエーションコメディだと思って見たらかなり面白かったです。
(私は、演劇的な笑いにこだわってなくって、漫才的な笑いも好きだから)
お約束の展開も、好みでした。
ビールや食べ物の話が続くところは、くどかったかな。
他人が口から吐いた汚げなものを、顔に受け止める役者魂に萌え。
幻聴が『渚のバルコニー』というのも、個人的にツボ。アラフォーが一番楽しかった時代の曲だと思う。
平成中村座 三月大歌舞伎

平成中村座 三月大歌舞伎

松竹

隅田公園内 仮設会場(東京都)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

勘九郎襲名公演ですが
仁左衛門様目当てで行ってきました。夜の部です。
最近、3000円前後のチケット代に慣れてしまったので、歌舞伎の、特に今月の平成中村座のチケットは高すぎると思っていたのですが、やはり観てしまうと、全然高くない。というか、もう一度見たいと思いました。

傾城反魂香、通称吃又。
仁左衛門さんの又平に勘三郎さんのおとくという組み合わせは、もうこの先、観られないと思うのですが、本当によかったです。
「腕も二本、指も十本」のくだりでは、本当に涙が出たのですが……その涙が、引くおそろしいできごとが!

いえ、大したことじゃないのですが(私的には大したことだった)、石の手水鉢の後側に描いた絵が表に抜けて浮き出てくる、あの名場面で、出て来た絵があまりにもお粗末だったのです。
まず、なかなか抜けてこないので、大丈夫かしら 「かか、抜けた」に間に合うのかしら とドキドキしていましたら、出て来たのが、昔、私が落書きで書いたツルハマルマルムシみたいな顔(笑)
筆を持った手だけがやたらはっきり書かれていましたが、あとは薄くてふにゃふにゃで見えない。
あれ、中の人が描いているという話、本当だなと思いました。
今まで吃又は何回となく観ていますが、今回の絵には衝撃を受けました。笑撃というか。
とにかく、涙が引っ込みました。が、まあその後はめでたい場面なので良しです。

土佐将監の奥方の役が無くなっていて代わりに下女になっていたのです。なんでだろう?と思っていたら、わかりました。
又平が将監から貰った着物に着替える場面、普通ならおとくが甲斐甲斐しく着付けるのですが、おとくではなくその下女が着付けているのです。

ああ、勘三郎さん、普段こういう役しないから。

着替える夫を見つめて「いい男だねぇ」とか言って笑いを取っていました。着付けはできませんでしたが(失敬)、その後の鼓は立派でしたよ。


そして、勘太郎改め勘九郎の御所五郎蔵、仁左衛門さんがご指導されたそうですが、すごく基本に忠実。新勘九郎丈の芸に対する真剣さが窺われました。
それがややもすると、真面目にやりすぎていて面白みに欠ける。
というか、ちょっと華がない。
華だけはある海老蔵と並ぶと、五郎蔵と土右衛門「いい男対決」では負けてしまうところもありました。
でも、だんだんよくなると思います。まだ初日三日目でしたから。千秋楽近くになると違う印象になると思います。  
それもあって、もう一度観たいと思ったんですよね。
(あと手水鉢の絵の進化にも期待・笑)

この演目では、笹野高史さんが出ていて、とてもいい味出していました。大向こうさんからも、ちゃんと「淡路屋」と声がかかっていましたよ。


歌舞伎なんで、基本ネタバレというものは無いと思いますが、口上は楽しみにしている人のために隠して下に書きます。

ネタバレBOX

中村座の口上、面白かったです。
やっぱり、ホームでの口上で良い感じの身内の雰囲気からか、砕けていますね。
初日は笹野さんが大泣きだったと言う話も聞きましたが、この日はどちらかというと我當さんが泣いていました。
でも、その息子の進之助は勘九郎の足首を誉めたりして笑いを取りにいってました。

でも本当に笑ったのはこの後、海老蔵が「初日も昨日も勘九郎さんが真面目だ真面目だという話​ばかりなので、今日は真面目じゃなかった話をいたします」と、日韓ワールドカップの時に、勝利に浮かれた勘九郎が、渋谷の信号​機に上って「トルシエ日本ドンドドンドドン♪」と音頭をとったという話​をし、「勘九郎さんは真面目だけでなく、はじけることもできる素晴​らしい男でございます」と笑いをとったら、その直後の仁左衛門さんが​「変なことをいってるのがおりますが、勘九郎は大変真面目でご​ざいます。役者が芸に真面目なのは当たり前ではございますが、中​にはそうでないのもおります」って。
となりで海老蔵が頭を下げているから、いかにもあてこすりという感じでおかしかったです。
仁左衛門さんのこういう口上は初めてですね。珍しいやり取りを見せていただきました。

勘三郎さんは、何かど忘れしたのか、後半グダグダになってましたが、それも御愛嬌。とても楽しい口上でした。

この後見た方には、叱られた海老蔵が翌日以降はどんな口上をしたのか教えていただきたいです。
祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~【KERAバージョン】

祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~【KERAバージョン】

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2012/12/09 (日) ~ 2012/12/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

百年の秘密に続いて
ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの力作。観てよかったです。
4時間という時間を飽きさせずに見せる、本も映像もセットも役者も素晴らしいと思いました。

やっぱり犬山イヌコさん大好き。大倉孝二さんも好き。
生瀬さんもナルシーも花さんも、みんなみんなよかった。
ホント贅沢なお芝居でした。
蜷川版も楽しみですv

ネタバレBOX

たくさん人物が出ていましたがみんな主役っぽくて、ひとつひとつの出来事が、ジグソーパズルのようにつながって、壮大な絵が出来上がる。
そんな感じを受けました。
なので、ドンガラスが作るジグソーパズルの「最後の1ピースがはまらない」という話が、象徴的でした。
この芝居のラストシーン、みんながみんな神話的に収まるところに収まったのに、ひとりだけ浮いているドン・ガラスにいびつなピースの悲しさを見ました。
進化とみなしていいでしょう

進化とみなしていいでしょう

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/07/28 (土) ~ 2012/08/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

よかった
劇団初見でしたが、観てよかった。
ストーリーは妄想と妄想のぶつかり合いという感じで(笑)、ブラックでも気持ちよく見られました。登場人物の男女がみんな胡散臭くておかしかったです。

役者さんたちが達者で、同時にしゃべっているシーンでも不思議と聞き取れました。
動きや表情も芸術の域だったと思います。


ここで謝らなくてはいけないのは、私、アンケートのその他希望要望がありましたら欄に「指定席の場合は座席を選んで予約できるようにしてほしい」と書いてしまいました。そして、ここに来たら、サイトで予約したら席選べますって・・・・・・。
私、どこで買ったんでしょう。
いや、クロムモリブデンのHPだったと思うのですが。自分であの席(ほぼ一番後のほぼ一番端www)を選んでいたとしたらものすごい勘違いです。
的外れな要望、すみませんでした。

ついでにネタばれでは別の要望を。(感想じゃありません)

ネタバレBOX

ここはまったく個人的なスタッフさんへのお願いです。
お得なDVD4枚組を買ったのですが、「入れる物はありません」とのことで、むきだしで持ち帰ることになりました。
電車の中で、それをいかに自然に愛らしく持ち続けるかに苦慮しました。
スマホ普及してから女子のバックは小さくなる傾向にあるので、使用済みのでも紙袋とか用意されていると、(そして希望者にだけでも渡してあげると)親切じゃないかな~とか思いました。

といいつつ、4枚4000円という破格の値段はありがたく、私のこのお願いでせっかくのセット販売が無くならないようにもお願いします。
『ダンパチ10』&『ロボット三姉妹』

『ダンパチ10』&『ロボット三姉妹』

ショーGEKI

「劇」小劇場(東京都)

2012/07/10 (火) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

「ダンパチ10」を見ました
ダンナと2人で行ったのですが、最初から最後まで大笑いして、その後下北沢の串揚げ屋で、ダンパチネタで楽しい時間を過ごせました。
ありがとうございました。
前半と後半で全く違うネタをやるというので、なんとか後半に行けないか日程調整模索しています。

もう10回目なんですね。今まで知らなかったことが残念。
来年もぜひ伺いたいです。

鈴木とーるさんの表情は、しばらく頭から離れません。
大阪でもがんばってきてください。

ネタバレBOX

しょっぱなの、役者ならではのカツゼツネタ、良かったです。
そこから掴まれ、最後の「男らしいしりとり」まで、本当に楽しかったです。

終わった後、隣の席の若者二人が、
「なんか男らしいものでも食べに行くか~」と話していたのも楽しかったです。
まさにお祭り気分でした。

平成中村座 四月大歌舞伎

平成中村座 四月大歌舞伎

松竹

隅田公園内 仮設会場(東京都)

2012/04/02 (月) ~ 2012/04/26 (木)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり良い
大嵐の日に見に行きました。平成中村座はテント小屋なので、風雨の音がものすごかったです。
幕間には舞台の後ろを外しているのでしょう、風も吹きこんできました。
しかしながら、芝居が始まると全く気になりませんでした。

「小笠原騒動」、あまり上演されない演目ですが、面白い!
お家騒動、人情噺、幽霊、立ち回り、早変わり、狐の妖力、けれん味たっぷりで歌舞伎のおもしろいところを詰め込みながら、ストーリーもわかりやすく、はじめてみる人にもお勧めです。

ネタバレBOX

七之助のお大は、養父が(悪者に斬りかけられて)逃げ込んだ幕の裏から、その父親の首を赤い扱帯で絞めながら登場。
凄味のある悪女っぷりが、美しかったです。

勘九郎は、悪人犬神兵部と飛脚小平次を演じ分け、顔も見得もほれぼれするほど決まってました。
以前観たときよりも太ももが一回りまたたくましくなっていて、精進しているなあと(太ももで・笑)感じました。

ちょっとしか出て来ない勘三郎丈も、貫録といい人オーラが全開で、ああ大詰めだ!と気持ちを盛り上げてくれます。
気持ちのいいお芝居です。

特筆すべきが、良助の娘、お雪。子役の子が、可愛いのです!!
この上なく健気なのです。笹野高史の米屋が取りたてできなくなるほど(笑)
この場面、すごく良いです。  この子どもを見るだけでも、行った方が良いよ。と強く勧めます。
こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)

こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)

ポップンマッシュルームチキン野郎

サンモールスタジオ(東京都)

2012/10/18 (木) ~ 2012/10/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

面白かった
むちゃむちゃ面白かったです。
基本苦手な下ネタもありましたが、私、オカマには寛容なので(^^ゞ
たくさん笑わせてもらいました。
前回のポップンはラストでいまひとつスッキリできなかったのですが、今回のは後味も良かったです。


ネタバレBOX

サイショモンドダスト★さんのおかまのカツ子ちゃんが綺麗でした。
「誰も得しないブロマイド10枚セット」(200円)を買いましたら、カツ子ちゃんが3枚も入っていて得した気持ちです(笑)
無差別

無差別

柿喰う客

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2012/09/14 (金) ~ 2012/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

よかった。
面白かったです。
上演時間は77分とアナウンスがありましたが、私が見たときも90分近くあったように思います。
上演後のアフタートークで中屋敷さんが
「この芝居で見せていることが自分の意見ではない。見る人がどう感じるか。脚本・演出として表現していることを、全て正しいとは思っていないし全て間違っているわけでもない」という感じのことを(メモとってないので正確じゃありません)言っていたのが、すとんと腑に落ちました。

差別の反対が平等ではなくて無差別だというオチも、ワタシ的に腑に落ちました。

これ以上重くなったらたぶん苦手だろうなと言う手前あたりで楽しめました。

照明器具にぐるりと囲まれた円形のステージは、私には太鼓の上か何かに見えたのですが、斎場、俗人を阻む結界に守られた祭祀儀式を行う場所だったんですね。

前から3列目だったので7人の役者さんの魅力的な表情が間近で見られて、グイグイ惹きつけられました。
七味まゆ味さんと深谷由梨香さんが大好きなのですが、葉丸あすかさんの健気さにもグッときましたし、大村わたるさんには笑わせていただきました。

ありがとうございました。

ネタバレBOX

アフタートークでの話。

中屋敷さんが俳優として自分が出演した理由を
「実際にいるであろう神様の天神様を出し原爆を扱うからには、自分が引き受けないと行けないと思った」
と言ったとき、なぜだか感動してしまいました。

そして、余談ですが「赤穂浪士を(大石親子以外で)三人言えますか」と舞台から尋ねられたとき、勇気が出ず手を上げられなかったのが心残り。
(一瞬あげようかと思ったんだ。目の前だったし。)
『大江戸鍋TV』のAKR47(笑)のおかげで堀部安兵衛、原惣右衛門(井深くん♪)はもちろん、大高源吾も片岡源五右衛門も岡野金右衛門もいえたのになぁ。
中屋敷さんと会話?するチャンスをのがしてしまった。くうっ。
西暦2222年2月22日の22時22分22秒

西暦2222年2月22日の22時22分22秒

劇団鋼鉄村松

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かったです!!
本当に笑って泣かせて感動させる芝居って、なかなか無いよね。と、友人と語り合っていたのですが、ここにありました。

私は、辻褄が合わない話が苦手で、完全コメディでもない限り、話に無理があると、冷めてしまいます。
このバブルムラマツさんの脚本は、架空の話なのにどこかありそうで、「クライオニクス」の話もわかりやすく解説してくれて、どっぷり世界に入り込めました。

『講釈師見てきたような嘘をつき』という言葉がありますが、まさに秀逸な嘘に2時間楽しませていただきました。
東京優駿けってでも観に行ったかいがありました。

ムラマツベスさん、前回のコブラ名人の役でファンになったのですが、今回のモリシタで大ファンになりました。ずっと応援したい役者さんです。

ヒロセ役の福満瑠美さんも素敵でした。
村松カズオさんの突っ込みも良かったです。

ネタバレBOX

ホイットニーの歌は、かなり音外していましたね。
あそこは、私に絶対音感が無くてよかったと思いました。



蒲田行進曲

蒲田行進曲

ファントマ

シアターKASSAI(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

どっちもサイコーでした!
有楽町ルミネに並ぶのを止め、マチネで「熱血」バージョン、ソワレで「狂乱(妖乱)」バージョンを見ました。結果的に大満足です!

初見だったので、先に「熱血」を見たのはよかったと思いました。
まずは、「熱血」で、役者ひとりひとりのクオリティがどれだけ高いかを知らされた上で、おバカパロディ満載の「狂乱」を楽しむ。ワタシ的に正解でした。
本当に楽しかったです。

全ての役者さんが、すごく魅力的で、誰を見ていいかわからないほどでした。
伊藤えん魔さんなんて、写真だけ見たら『タダの太ったオッサン』なんですが、舞台に立つと、ものすごくカッコよく見えるんです!
初めて新感線で古田新太さんを見た時と似たような驚きがありました。
大阪の劇団なので、東京に次に来るのは「春あたり」とのことでしたが、次回も絶対見に行きます!

『惑星ボーイズ』のDVD買ったので、これから見るのが楽しみです。

いいお芝居をありがとうございました。

ネタバレBOX

両方のバージョンでヤスを演じた行澤孝さんは、つかこうへいの描いた、情けなくて健気で馬鹿で哀愁漂う(散らす?)ヤスそのものでした。
二つのバージョンで、微妙に違う台詞を言うのは大変でしょうに、「狂乱」バージョンでも真面目なところではキッチリ本筋の蒲田行進曲に戻していました。

「熱血」で銀ちゃん、「狂乱」で橘役の藤元英樹さんは、殺陣がすばらしく上手で、キメポーズがいちいち決まってました。かっこよかったです。あれなら銀ちゃんの非道ぶりも許せる感じ。最後、階段落ちを止めてくれと監督や橘に頼むところでは、愛を感じてグッときました。顔も大きくて迫力あり、昔の日本の役者顔です。あっこれ、ほめてるつもりです。

「熱血」の橘、田渕法明さんは、「狂乱」では小夏。ヒロインです。
先に橘を見ていて良かったです。小夏があまりに可愛らしく女の子らしいので、橘を見てなかったら、普通にスタジ○ライ○的な役者さんなのかと思うところでした。
プライドの高い歌舞伎役者の御曹司から小夏への変化が見事でした。

佐藤正宏さんも宮都謹次さんも良い味出ていました。
佐藤さんでは、世界的有名な日本の監督クイズのボタンを押すまでの一人芝居、宮都さんではラグビーの先輩の場面と、本筋とあまり関係ない場面で、すごく笑わせていただきました。
芝居の中で、ああいう場面が成功するかどうかって、ものすごく大事だと思うのです。
他にも安心して笑える場面が、(狂乱はもちろん熱血の中にも)たくさんあって、秀逸なエンターテイメントでした。


そしてそして、最後に美津乃あわさん!ラブ!!
昼間に「熱血」の小夏を見たときから、気になって気になって。美しかったり、健気だったり、上手だったり、気になる理由はあると思うのですが、それ以外にもなんだかとても心が惹かれる。
なんなんだろう?とよくわからないまま、お昼のアンケートにも「美津乃あわさんのファンになりました」と唐突に告白したのですが、ソワレで「狂乱(妖乱)」の銀ちゃんを見たときにわかりました。

ヅカ追っかけ歴20年(少なくサバ読み中)の私は、美津乃あわさんの持つヅカヅカしいオーラに惹かれていたのですね。
オスカルのパロが出て来たときにはどうしようかと思いました。どうもできないけれど。
よく見たら、アイラインとつけまつげが『本当の目よりも2ミリ上』という、メイクも素敵なヅカメイク。死に際のアンドレ(行澤孝さん)のセリフで「化粧落としたら誰もわからなくて」とか言われていましたね(笑)

ベルばらのパロだけでも見せたい友達がいっぱいいます。
もちろん、全部見て欲しいけど。とにかく面白かったです。
まだ間に合うから、みんな池袋に駆けつけて!!
LE NOIR ルノア ~ダークシルク DARK SIDE OF CIRQUE~

LE NOIR ルノア ~ダークシルク DARK SIDE OF CIRQUE~

LE NOIR 日本公演製作委員会

クラブeX(東京都)

2012/10/26 (金) ~ 2012/12/26 (水)公演終了

満足度★★★★★

肉体美堪能
アリーナの前から2列目だったので見上げる感じでしたが、舞台が直径わずか4mと小さくてその中でダイナミックに動くので、ものすごい迫力。
エアリアルのパフォーマンスは目の前まで足が飛んできました。
大きいテントで前にシルクを観たときはサーカスっぽい感じ(まんま)でしたが、今回のはそれよりもっと演劇的。パフォーマー以外の人達が客席の通路で雰囲気を出してくれていました。

後ろのほうの席やVIP席なら全体を見られて、もっと幻想的に見えたと思います。
席位置を変えて何度でも観たい舞台です。(財布が許せば・汗)

半裸の男女が絡み合ってても、とにかく綺麗で、全然いやらしくありません。
肉体って、多少ゆるいほうがエロチックなんだなぁ。

女性はみんな美しくて物語の世界から抜け出てきたようでしたし、男性陣のベルセルクのガッツみたいな(笑)肉体美は眼福でした♪(*´∇`*)

1幕1時間、休憩20分、2幕が1時間20分です。
カーテンコールは写真撮影可。

ドリンクはアルコールはシャンパンのみ、グラス1500円とちと高い。なのに、グラスがプラスチックで安っぽい。仕方ないか。

ネタバレBOX

観客いじりはかなり長いです。
前方の席の通路際に座っている男性は、シャツ脱がされないように要注意。
MIWA

MIWA

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2013/10/04 (金) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白い!
実は「野田地図になってからの芝居は、ちょっと分かりにくいな」と思ってました。夢の遊眠社時代の野田ファンです。
この『MIWA』は、昔の遊眠社を思い出しました。二重構造、言葉遊び、そして野田さん。おもいっきり堪能しました。ありがとうございました。
できれば、もう一度観たいです。
ちりばめられた言葉やエピソード、美輪さんや三島由紀夫を知っていると、余計に楽しめます。推薦図書『オーラの素顔』(笑)

友人が「美輪さんが言うと自慢話にしか聞こえなかった話が、この芝居だと腑に落ちた」と言ったのも、面白い感想。


ネタバレBOX

宮沢りえさんの美輪少年、良かった。万年町の時はそんなに感じなかったけれど、この芝居では美少年ぷりが輝いていました。
最後の「愛の讃歌」場面は(歌ってなくても)トリハダもの。

もう一人の美輪さん、古田新太さんも、やっぱり良かった。安定した面白さ。存在感。
この二人で美輪さんを表現するという発想が、本当にすごい。

個人的にはナルシーの出番がやたら多くて(笑)、うれしい。

浦井くんも小出くんも大好きな役者なので、この二人とナルシーが並んで立っていると『俺得』という言葉しか浮かんでこなかった(笑)

役者さんがそれぞれ豪華すぎて、無駄遣いっぽくなっている気もした。けど、野田さんだからこれだけ集められたんだろうなー。

最初の場面は『リボンの騎士』みたいでしたね。天界からふたつの魂が一つのからだに落ちて行くというところ。
ビョルン・アンドレセンの肖像がフヤケて古田新太という場面や、三島の「この思い切ったこしらえに免じて」とか、個人的に大笑い。隣席の人には迷惑かけてしまったかも。すみません。

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