QGB02033の観てきた!クチコミ一覧

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未ダ和解ナリ

未ダ和解ナリ

W×A Produce

駒場小空間(東京大学多目的ホール)(東京都)

2012/03/21 (水) ~ 2012/03/22 (木)公演終了

満足度★★

DVDもらいました
DVDもらったお約束なので感想を書きます。
オムニバスとも二本立てとも違うしいて言えば、シリーズもののように合体されていく二つの物語といった感じ。着想はよいのではないだろうか。ただ、いまひとつつなげ方に面白みが感じられないのが残念。

とにかく舞台装置は、なんでこんなもの作ったのか理解できないくらいの動く舞台装置(ステージが動く!人が入ってんのかな)。この装置に演出のパワーが奪われた感じで今一歩内容に深みがなく、コメディさも中途半端か。

まぁ、異なる二つの劇団のお芝居を一つの舞台で融合させてしまおうという試みは大変買える点である。

中高年を笑わせるには無理があるが、大学のキャンパスでやるという点では十分に受けたのではないだろうか。ただ、個人的には、もっとノリノリのダブルデックが見たかった。

日本の問題 Ver.311<公演終了しました。ありがとうございました!>

日本の問題 Ver.311<公演終了しました。ありがとうございました!>

日本の問題

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/03/06 (火) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★

本当に日本の問題を考えたのか
昨年の3.11の震災は一度の災害としては津波に加えて原発事故という甚大なダブルパンチで世界の歴史に類を見ない様な物であることはよくわかるが、これを『日本の問題』というテーマにしてしまう問題のすり替えがこの日本で起こっている。
今まで募金をしたことのない人や、組織力も人脈もない人間や組織までこぞって東北に乗り込んで『支援』という自己満足に浸っているのではないかと思わされるとがある。
今の日本の問題は、震災を隠れ蓑にして今まで日常的に存在している身の回りの問題を棚上げする格好のネタとなっている様に感じられる。
日本の問題は意識すれば見える問題も見ないふりをする民族性にあるのではないか。本当に日本の問題とは自分の問題であるはずなのに。
私たちは本当に日本の問題を考えているのだろうかと、今回の観劇でしみじみ思った。

ネタバレBOX

演目前に東大生を名乗る人が出てきて、『演劇には意味がない』と演説を行っていたが、こうしたことは最後のトークセッションでやって欲しい。どうしても言いたいことがあれば、ここは演劇を見にきているのだから演劇で表現して欲しい。演劇に携わっている人とは思えない観客に対する思いやりのない行為です。以後、絶対やめて欲しい。
キャラメル。ホップ・ステップ・アート

キャラメル。ホップ・ステップ・アート

演鑑演劇部

東京学芸大学 学芸の森ホール1F(東京都)

2011/09/30 (金) ~ 2011/10/02 (日)公演終了

満足度★★

美術センスはさすがだが・・・
130分のうち終盤に入るまでの100分は10分程度で表現して欲しい内容で非常に苦痛でした。演出の場面転換や照明音楽などはセンスがよく感心しました。
演技も笑いも身内の人だけが受けるような程度のできですが、これだけの長丁場をそれなりに演劇として成り立たせた才能と能力はたいしたものです。
せっかくのホールのソファがあるのに簡易イスで長時間の観劇は内容がどうであっても苦痛です。
終了後、キャラメルもらえるのはうれしかった。

ネタバレBOX

どう考えても、おかしなスチュワーデスのようなおねぇさんの存在は浮きすぎていて、この公演に溶け込んでいない気がする。
かもめ

かもめ

第七劇場

シアタートラム(東京都)

2011/09/08 (木) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★

かもめプレビュー
舞台そのものは奥行きがよくわかる構成で、背景におかれた木の切り株のオブジェが物語の場面場面の感情的なベースを効果的に演出しているのは大変よかった。
 しかし、主役の2人以外の声が通らず内容も感情もよく伝わってこない。
過激な演技は後ろ向きの演技が単純に繰り返され多用されるので想像力が沸いてこない。前向きで2度だけやればそのほうがよい。
 ニーナ役の役者は存在感があり、声がよくとおり、演技が伝わってくる。
全体として、せっかくの心理的な演出の舞台が稚拙な説明的な台詞で濁ってしまっているような印象。
 型にはまってしまっている感じがあり驚きや感動といった観客の情動を喚起することに失敗している。

A MIDSUMMMER NIGHT'S DREAM

A MIDSUMMMER NIGHT'S DREAM

声を出すと気持ちいいの会

小劇場 楽園(東京都)

2012/03/15 (木) ~ 2012/03/18 (日)公演終了

満足度

正直いって、期待はずれ。
この劇団の評価で低い評価をつけることはなかったが、可能性があるだけにあえて正直に感じたことで評価させていただきます。

役者さんはとてもよかったです。特に草野氏はまた一回り大きくなった気がします。

本当は観劇後に直接言ったほうがいいとは思うのですが、公演直後の満足しきったスタッフや役者さんをまえにしてはさすがにいいにくかったのでここに書きます。

「百年時計」以来、欠かさず観劇してきた理由は「意外性」につきる。
演出のうまさや、ストーリーの完成度、役者のレベルなどもそこそこのレベルを持っている劇団ではあるが、注目すべきは山本タカのいつも驚かされる発想力と展開力であるが、今回はシェークスピアと70年代のアメリカと、昨年の震災を絡めるという荒業に出たが、よくかけているものの残念ながら「感動」の薄い作品となってしまっている。

面白さという点では、シェークスピアの原作どおりやったほうがよっぽど面白かったと思う。この物語の面白さはなんといっても、媚薬によって本来ありえない関係が起こっていくことにあるが、現代の男女関係に適用しても日常的で「ありえる」だけに面白みにかけ、喜劇要素が失われている。

ところで、笑わせたいのか考えさせたいのかといった方向性もまったく中途半端に感じられる。性描写も説明文からどんな演出をしてくるのかと期待していたが、これがなんとも中途半端。らしく見せるだけなのか、本当らしさを見せてドキドキさせるのか、リアルにやるのかコミカルにやるのかまったくもって歯がゆかった。

震災を後半に絡めてくるが、演出としての震災の臨場感が描ききれていない。リアリティがもうひとつ感じられない。振り付けだけはセックスの体位も取り入れてとても意欲的でかっこよかった。

で、「事件は会議室でも起きている」はどこで表現されていたか不明。
ストーリー展開もなかなか筋がわからず、中だるみもあって疲れる。見終わって、あれなんだったんだろうという感じ。

媚薬効果をどのように使ってくるかという点についてはもっとも期待していた部分だったが、媚薬効果はまったく意外性のないものだった。
震災を絡めるなら、媚薬効果で菅首相と保安員の奥さんがなかよくなっちゃって情報が隠蔽されちゃうとかいくらでも考えられたんじゃないだろうか。

今まで劇団としては一番高い入場料でしたが、いままでの人気で今回は入っていそうでしたが、劇団本来の魅力がどこにあるのかを常に考え、貫いていくことが必要ではないでしょうか。枠にとらわれない今までどおりの自由で超越的な演劇を期待したい。

1年かけても2年かけてもいいです。「こえきも」の本領を見せてくれる公演を待ってます。

ネタバレBOX

劇場がかなり狭く、正面と横からの座席に分かれてしまうため、演出も左右わけ隔てなく行おうとするため、演技のフォーカスが甘くなってしまっている。
この劇団の演出の特徴はフォーカスにあると思っているが、それが散漫になってしまい、その点でもいつもの迫力を失っているように感じた。
入って、右側が正面にあたる。
Re:サイクリング

Re:サイクリング

明治学院大学演劇研究部

ART THEATER かもめ座(東京都)

2011/10/07 (金) ~ 2011/10/09 (日)公演終了

満足度

暴力的な演技に抵抗を感じる
暴力的シーンがしつこすぎて気持ち悪くなる。演劇というより、お化け屋敷のような脅迫的な演出は好きではない。
嫌いだと思わせたという点では成功なのかもしれないが、ひどく下品なものを見た感じがする。
ただ、役者は迫真の演技というよりほとんど本気に近いんじゃないかと思う迫力があった。その点は、評価できる。
最後のほうになってやっとシーンの変化の意味がわかってきたが、90分のうち75分は眠い演劇。
やりたいことはわかるが、もう少し、何とかならなかったものか・・・

最小都市/モラトリアム

最小都市/モラトリアム

演劇団体Dear

上智大学一号館教室(東京都)

2011/09/06 (火) ~ 2011/09/12 (月)公演終了

満足度

いまどきの学生にはめずらいしい
いまどきの中学生ですら問題にしないであろうテーマを当たり前のように取り上げるのは勇気があるというべきか。
学生は大人かこどもか?そんなことが本当に問題意識にあるんだったら日本の大学生はあまりにも幼稚だ。

学生時代を本気でモラトリアムなどと考えているなら残念なことだ。こどもにだってこどもの責任があるし、社会に対して関係を持っている。そのかかわり方は異なるが、それぞれに責任はあるはずだ。責任におとなも子供もない。ましてや学生か社会人化なんて問題じゃない。

呑気すぎるテーマになんだかんだいっても日本は平和なんだなぁとつくづく感じた。

評価もモラトリアムをしてあげるつもりはない。
声はよく出ているが、感情や場面を表現するためのトーンの工夫がない。
教室の小さな空間なのに大劇場でやっているような声量は必要ない。
演劇はそこにいる生身の観客と空間と時間を共有して体験するものなのだということを意識してほしい。

今後の活動がんばってください。

屑星のアリア

屑星のアリア

一劇'11 10月公演

法政大学(市ヶ谷キャンパス)(東京都)

2011/10/01 (土) ~ 2011/10/04 (火)公演終了

満足度

眠くて苦痛な時間でした
時代も場所も社会階層も私にはさっぱりわからず。病気の背景や病気についての描写がほとんど無いので、リアルさもなく、主人公は最後まで純真無垢の希望を失わない少女というのが、これまたつまらない。
衣装のセンスはわからないが、もうすこし観客目線で脚本を考えて欲しい。
役者はソコソコいいんじゃないかなぁ。チョット表情や演技が平坦な気がするけどね。
イチゲキのシナリオはいつもはもう少し分かりやすいんだがなぁ。。。

ネタバレBOX

エルが最後まで希望を失わないっていう設定がドラマ性を失った物にしていると思う。一度、絶望させてから救うという展開を考えて見てもよかったと思う。とにかく、ラスト10分まで寝ずに我慢するのが苦痛でした。次回期待します。
お母さんの十八番

お母さんの十八番

アジア舞台芸術祭制作オフィス

水天宮ピット・中スタジオ1(東京都)

2011/11/05 (土) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度

期待していたが…
アジア舞台芸術祭という海外公演あるものだから無料でもそれなりに期待できるのではないかと雨にもかかわらず車で出かけたが、まず案内された舞台の寂しさに唖然、客席に唖然、何か間違っちゃんたんじゃないかという不安が全身をよぎる。
演劇の内容も学生演劇の方がまだ工夫されているのではないかと思われる程度の戯曲、演出。演技は多少見るところはあるものの役者同士の演技が有機的に機能していないので一人芝居のオムニバスを見せられているような淡白さ。
回想シーンでは演技のスピードが意図的に遅くされているが効果的とは言えず、見ていて疲れ苦痛。ただ、舞台の窓や小道具は施設備え付けのもののようで、あるものを有効に使う姿勢は買える。
それにしてもこの主催団体のやる気がサッパリ感じられないイベント。
海外公演やるために予算がなくなったのだろうかと思うような淋しさを感じた。
このどこが芸術祭なんだろうか疑問である。

ブロークンレッスン

ブロークンレッスン

実験劇場企画公演

明治大学和泉キャンパス・第一校舎005教室(東京都)

2011/10/27 (木) ~ 2011/10/29 (土)公演終了

満足度

雑な演技が残念
全体として何を伝えたいのかさっぱりわからないものの、一つ一つのシーンはもう少し丁寧に所作や表情、間と言った細かい部分をブラッシュアップすれば観劇に耐えるかも。勢いだけの演技や力を抜いただけの演技は伝えたいことが伝わらない。
例えば最初の女の子からジュースをもらうシーンでは手の動きにためらいを表現するなど工夫が欲しい。

吐水密室

吐水密室

劇団綺畸

駒場小空間(東京大学多目的ホール)(東京都)

2011/12/15 (木) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度

正直いうとよくわかりませんでした
舞台はよくこんな大掛かりな舞台を作ったものだといつも感心させられます。
いくつかのストーリーがパラレルに展開されますが、そのいずれも絡んでいないのでどこが面白いのかわけがわかりません。
役者はおおむね演技のできはよかったと思います。落ち着いて演技していますし、余裕が感じられます。

ネタバレBOX

自殺と殺人と精神病の話がパラレルに展開されますが、自殺の理由もわからず、殺人の動機も不明、精神病の戯曲上の存在理由もわかりません。トリックもありきたりだし、戯曲の方向性が盛り込みすぎで定まらず、見ていて疲れる。
青空電気

青空電気

劇団てあとろ50’

早稲田大学学生会館(東京都)

2011/10/13 (木) ~ 2011/10/16 (日)公演終了

満足度

早稲田タイプの演劇
学生演劇を毎月10本以上は観ているが、不思議と同じ大学の演劇はタイプというか質というかにおいというか何か同じ傾向を感じる。
早稲田はどの演劇を見てもよく言えば人間くさい、悪く言えば品がない。よく言えばリアリティがあり、悪く言えば素の言動であり演技とはいえない。といえると思うが、この劇団もこの早稲田カラーの劇団。演技というより学生の宴会芸ののりで内輪受けはするが、客観的には観るに耐えない。
ストーリィも幼稚で何がやりたいのかほとんどわからずラストまで流れてしまう。役者は役を演じてはいるが表現し切れていいないし状況ごとの変化に対応できていない。
節電のストーリィへの組み込み方も中途半端、反社会的なのか順法なのかも不鮮明。
とにかく観終わって感じるのは、小学生のけちな理由の喧嘩を見たような殺伐とした不愉快感が漂う。

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