リビング(公演終了!!) 公演情報 リビング(公演終了!!)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-20件 / 26件中
  • 満足度★★★★★

    むしろさわやかな印象に仕上がっている
    イタい(重いとはちょっと違う?)テーマでありながら全体的にはイタくも重くもならない、どころかむしろさわやかな印象に仕上がっているのが心地好い。ほどよくまぶされたユーモラスな部分もさることながら通奏低音のように姉を心配する弟の気持ちが貫かれているからか?
    また、プロフィール写真以外情報がなかったため、その印象から創られたというキャラを演じた渡邊安理、キャラメルでは決して見ることができないであろう役どころで、貴重なモノを観ることができて満足。

  • 満足度★★★★★

    須貝!!
    実にすてきだった「須貝英」であった。演出ということで、玉置が引いた分を補うどころか、ひょっとしてこのユニットは「カ・スガイ」なのではと思わせる、充実と実力を見せつけてくれた。

    こんな風に役者を絶賛できる芝居はうれしいなぁ。

  • 満足度★★★★★

    旗揚げなので初観劇、愛。
    愛の演劇家玉置玲央が放つ、渾身の作品。珠玉。
    脚本・演出・役者・美術・曖昧さと爽快感のバランス・愛◎

    この題材を取り扱った、と言うよりも、人間の根源的な欲求「性」と「生」についてとことん突き詰めた結果と過程が生々しく提示されていた感。
    人間であれば、この作品を観て何も引っ掛からないはずはない。

    とか、言葉で語るべきではないとも思う。
    これは劇場で観て、感じなければいけない作品。
    29日までしかやってない。何でだ。もっとやれ。ば良いのに。

    ネタバレBOX

    冷静になって考えると、全員が全員、嫌われても仕方ないような行動、発言、態度の、どうしようもない人物造形。
    ところが、嫌だと感じつつも愛おしさも感じる、何とも不思議な演出。これが玉置の演劇愛か。
    もちろん各キャラクターは、如何ともし難い理由を抱えているのだけれど、それに頼り過ぎていない。その理由から数歩先の問題と直面している。ここに、何とも言えない現実を見る。

    「出てけよ!」の一言で泣かせる。
    この一言が発せられるだけで、様々な物語が喚起される。見事。
    ラストシーンが、エクスタシーにもオルガズムにも受精にも見える。
    ゾクゾクする。


    PPTにて、演劇で人を救いたい、と玉置は言う。
    しかし、最終的に姉と弟、どちらが救われたのか、という問いには、
    「どちらでも構わない。観る人によってはどちらも救われていないと感じるかもしれない」と。
    舞台上で何かが救われるのではなく、観ている我々が救われるのだ。
    我々が、勝手に答えを見付けるのだ。
    まさにカタルシスではないか。

    舞台が、明確な答えをぶつけてくるのではない。
    生きているということをぶつける。
    生きていくということをぶつけられた。
    清々しい。


    各々が、生きていると言うことに対して何かを思うこと。
    各人なりに考えること。
    たとえその思考が一致しなくても、一緒に何かに対して向かっていく、という意味で共有している。
    ホチキス米山氏が、「文化祭のあの楽しさや、終わり際の切なさといった感覚を、一生味わっていたい」と発言。玉置も共感。僕も共感。
    演劇は作り手としてそれを感じることが出来るけれど、観客と作品とが混じり合うあの数時間の間だけでも、お互いに味わうことが出来ると思っている。
    それを、今回はたっぷりと感じられた。
    大変満足。

    リビングというタイトルが、実に巧い。
  • 満足度★★★★★

    繋がります^^
    のっけから引き込まれました。場面場面がハラハラドキドキ,絶賛できる芝居です。役者さんは豪華でもちろん文句の付けようなどないが,特にキャラメルの渡邊安理がいい。あと,玉置玲央はいい身体(特にケツ)しているなぁ。次回作が楽しみです。

  • 満足度★★★★★

    是非
    人間の三大欲求には、「食欲」、「睡眠欲」、そして「性欲」があるといわれますが、この欲求群において「性欲」だけは、唯一、一人では満たされることができないものです。

    己の「性欲」という望みはどうしても他者を巻き込まざるを得ず、それゆえ、己の「性欲」の置き場所は人の心の数だけあるのだと思います。

    「リビング」を拝見して、どのような感想を抱くか?

    その沸きあがった想いこそ、自分の中の「性欲」という、人とつながりたいという願い望みの露見ではないかと。
    それに気づくことはとても大事なことなのだと、そう思います。
    劇場で自分の中の強い願望と相対して、そして抱きしめて。

    是非、観賞を。

  • 満足度★★★★

    次も観たいです
    これが玉置さんのやりたいことなんだなぁと思いました。
    衝撃的で、生々しいんだけど、でもどこかあったかくて、泣き笑いしたくなるような感じ。
    性的なことって結構根本。

    ネタバレBOX

    とりあえずまた玉置さんのお尻が見られたので何も思い残すことはありません(笑)
    唯役の渡邊安理さんはナチュラル可愛くて素敵でした。
    観劇中ずっと深谷さんを深谷さんとして見てなくて、今パンフ見てそういえば深谷さんだった…と思いました。
    なんなんでしょう、この何にでもばけられる感じは。
    男優陣もイケメン&キャラ立ちしてて凄い素敵。
    なんか豪華だなぁ役者さん。
  • 満足度★★★★

    観劇感激
    久しぶりに観終わった後に充実感があった芝居でした。
    箱庭の須貝さんは最近の客演の芝居の中では一番良かったです。
    ホチキスの加藤さんはやっぱり良かった!
    基本準備の行き届いた芝居はここちよい!!

  • 満足度★★★★

    軽くもハード!?
    ポストパフォーマンストークで、より楽しめた。

  • 満足度★★★★

    目先の出来事だけ追っかけてても面白い
    目先の出来事だけ追っかけてても面白い。
    台本は購入。

  • 満足度★★★★

    初日
    観たい役者が沢山出ていた。
    特に、ホチキス加藤さん。

    熱い想いが伝わってくる。
    ポストパフォーマンスでは、多くを語りすぎ。
    観客が考える余地を、もっと残しておいて欲しかった。
    一(イツ)のラストシーン、玉置さんの役の意味など

  • 満足度★★★★

    みた。
    好きです。
    こんなお芝居がもっと観たい。
    もっとぐわぁーとくる感じを感じたいっていうあの感じを感じました。

  • 満足度★★★★

    ワークインプログレスを観た!
    セットも何もない状況の中、役者は台本を見ながらのセリフ。その中で一際目立ったのが、深谷由梨香。台本なしで殆ど暗記しており、完璧!
    素晴らしいですね。努力の結果が伺えて、それだけで嬉しくなった!(^0^)
    練習中は本当に楽しそうで・・サルのように絡まり合ったりしてる。見ているこちらもその感情が伝わってくるほど。
    演技には主宰で同僚の玉置の為に一肌も二肌も脱いじゃって頑張ろう!って意気込みも伝わってきて、中々いいです深谷。
    今回のキャストは全員の過去の作品を観ていることもあって勝手に親しみを感じる(^0^)

    ストーリーはちょっと難しい、ってかデリケートな題材だけに終わらせ方に工夫を要する本です。ちょっとエロい技もありのお得な舞台かと・・かと。(^0^)

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    見知らぬ男にレイプされた姉。外出する事が出来なくなって、虫の幻影を見る。そんな姉を経済的にも支える弟。そんな二人だけだったリビングに闖入者が同居する事に。一気にリビングは6人になり、そこで巻き起こる情景を描く。

    芝居は完成してないから、まだ途中段階。だからか、芝居の合間に「ここで、暗転!」「はい。暗転!」なんつって、玉置の声が入るものだから、まあ、観てる方も断片的に小刻みに中断される訳よね。感覚が。
    そんな感じで、通しで完璧な状況で観てるわけじゃあないから、この段階で良いとか悪いとかじゃ言えないけれど、笑いの部分はもうちょっとあっても良かったかなー?
    それから本の練りに対して批判が少ないように感じた。元々脚本を見直す段階で自分の書いた文章に批判を繰り返す作業をして仕上げていくのに、その部分が甘いかなー?と。勿論、役者がどーのこーのではない。
    女性特有の・・しかもレイプされた人にしか分からない題材を男性が書くわけだから、この時点で無理があるわけだけれど、それらをどう表現するかによって芝居のカラーが大きく分かれるはず。

    これから更に練り上げてもっと完成されたものに浄化していくのだろうけれど、全体的に芝居は分かり易く観客を飽きさせない。上演3週間前にこのような企画をやった事は、役者にとっては過酷だろうけれど、本を見直し練り上げていくには良い日程だったかと。

    加藤と村上の着ぐるみがひじょうに楽しみではある。今回ソレを観られなかった事がとっても残念!(^0^)

  • 満足度★★★★

    ワークインプログレス
    ワークインプログレスに参加し充実した時間を過ごしてきました。本番ではこの60倍面白くなると宣言されていたので楽しみに待ちます。

  • 満足度★★★

    若さあふれる男の子
    男性脚本家・男性演出家による
    男性主人公(と私には思えた)の話。
    女々しさも女性器もあるけど、母性がない。
    そこが「若い!」と感じたのかなぁ。

    好きなタイプの話ではなかったけど
    最後まで集中して観られたのは、役者陣の地力の賜物。

    創りこまれた舞台セットは、それだけで説得力があっていい。
    役者の目線と同じ高さで観ると一番楽しめるのでは。

  • 満足度★★★

    初日
    3日後以降にもう一度観たい〜

  • 満足度★★★

    抑圧され、閉じまくってる人々。
    閉鎖空間に集まった人々の情景を描いてるのだが、個々の異質さ加減が有機的に結びつかずに各々で発散して終わりな印象。105分。

    ネタバレBOX

    この劇場を知り尽くした連中が作り手のため、高さを巧く使ったひな壇状の客席はとても見やすく作られている。

    セットもしっかり作り込んだマンションのLDKを見せながらも両端がうに歪んでたりと話が展開する前から何かを想像させるようになっていて。ただ、出捌けの都合の出入り口の在り方から見えない部分の部屋の構成が想像できないことや、派手に出入りがある割にはマンションのドアの音はたまにしか入ってこなかったりと詰めの甘さも感じられる。

    役者としては、キャラメルボックスの渡邊安理が自劇団では見られないような屈折し、外界との接触を閉じてしまった役柄を演じているのが興味深い。
    その他曲者的役者が集まったとはいえ、それぞれの演技のベクトルの違いも役柄がイマイチ絡みきってない感に作用しているようで。

    全体としてはどうしても劇場のクラスに芝居がまとまってしまったという印象が否めない。爽快感のある題材ではないのはわかるが、何かをきっちり提示してくれるか、突き抜けた感をどうしても欲してしまう。
  • 満足度★★★

    うーん
    相当の準備期間をもって作っただけに退屈はしなかったけど
    玉置さんはこういうお芝居がしたかったのか?と疑問。

    深いテーマを題材にしてやるんだったら、もっとリアルに徹して
    やればいいのに。必要とは思えない笑いが挟まれていたり、
    「まじめなことを真剣にに云いますよ!」的なお芝居お芝居した
    台詞の云い回しに、やや嘘くささを感じてしまいました。

    演劇はライブなので、100のことを100語らなくても伝わります。
    70を伝えて、30 +αを観客に想像させる、"あそび"というか
    余力部分を残しておかないと、胸焼けしてしまいそうになります。

    須貝さんももうちょっと力の抜いた位のお芝居がちょうどいい。
    へらへらした演技をさせても、ちゃんと心の傷を表現できる
    役者さんなのにもったいないなあ。

    あと、玉置さんや深谷さんの演技の所々に柿の臭いがするのも
    ちょっと気になりました。ファンサービスかもしれないけど、
    きっとこの演目には必要なかったと思います。軽く浮いてた。

  • 満足度★★★

    嘔吐2009
    期待の玉置玲央主宰の劇団、カスガイの旗揚げ公演。
    準備期間も長かったこともあるし、綿密に作ってきたことも伝え聞いている。
    だからこそ、肩すかしを食らったことは仕方ないのかも知れない。
    いや、肩すかしの後、みぞおちを押し込まれるような感覚もあった。

    “気持ち悪い”というのがこの芝居の私の持った感覚だ。
    他の感想を見るに、きっとその感覚は、異質なものかも知れない。
    だからと言うわけではないが、多くのことを語るのはよそうと思う。
    でも、せっかくなので、思ったことをちょっとだけ、ネタバレにて。

    さすがに、綿密に作り込まれた芝居だけあって、クオリティは高い。
    無駄な役/役者など居ようはずもないし、本当に隙がない。
    隙があるとしたら、本棚の本くらいか。

    ネタバレBOX

    極端な拒絶反応として参考までに。

    PPTにおいて、玉置が「具体的に救いたい人がいる」と告白した点。
    そして、インセストを用いたのは「血の濃さ」を表したかったと説明した点。
    私は、聞いたことで、この芝居の気持ち悪さが分かった気がする。

    主人公は玉置であるし、それを取り囲む人たちも大変に近しい人たちだ。
    だから、彼らが芝居を通してインセストを犯しているような感覚を覚えた。
    正直、恐ろしい感覚だった。

    これは、フィクションである。それは分かっている。
    しかしながら、この芝居で救われるのは、玉置本人じゃないか。
    その時点で、この芝居は異常な生臭いリアルさを持ったように思う。

    私には受け入れる余地がなかった。
    この作品を、(セックス)ファンタジーとはとても呼びたくない。

       ●

    それに付随して。

    本棚の本に、玉置の趣味のラインナップが並んだ。
    主人公が玉置本人と考えれば納得できないではないが、少し興ざめた。
    リアルとフィクションは、もう少し切り離したっていいではないか。
    遊び要素にしては、少し生々しいと思う。
  • 満足度★★★

    男性が女性を描くのは難しい。
    役者の質が高く、飽きずに見られた1時間50分。
    設定や雰囲気つくり◎、美術照明◎、セリフにセンスを感じる脚本。
    客観的に「お芝居」として様々な角度から見た時には満足です。
    しかしテーマがテーマだけに、私には合わない、というか、不快感が強くありました。
    極めて私的な感想・感情でしかありませんがネタバレに記しておきます。

    ネタバレBOX

    これは男の人にしか書けないものだ、と感じました。
    まず、弟の救済を意図して描かれる切り口の妙という良い意味で。
    そして、女性の性と身体に対する考え方がやはり男性のものしかないという悪い意味で。


    先にレビューを書かれた方で「母性が無い」という方がいらっしゃいましたが、私もそれが引っ掛かります。
    偏食や飲酒で胎児を顧みない水越さんのことはいいとして。
    どうして姉に、レイプの他に妊娠中絶という設定を入れたのでしょう。
    女性ってものすごく子宮の影響をうけてるものなんですよ。
    だから、妊娠が性行為の延長としてのみ描かれるようなのはちょっと受け入れがたかった。
    確実にレイプによる妊娠であればまだわかる。
    でも弟の子供である可能性もあったというのだから・・・
    望まない性行為による弟の心の傷を強調しすぎて姉の描写にリアリティがなくなっている。
    姉弟の関係だけでなく父娘の関係も絡んで複雑化して仕方ないのかもしれないけど、
    姉の「流れちゃえばいい」とか弟の「産まなくて正解」というような発言(そしてそれを流す姉)は、やはり出てくるものではないと思う。




    私が見た時のアフタートークで、トワさんの「お金でレイプがプレイに」という考え方から、「自分の中の性に対する正義」(という言葉ではなかったかもですが)ということについて話が及びました。
    これはすごくよく理解できます。
    私も自分の経験から成る性の正義があり、それに基づいたうえでこの作品に不快さを感じたのです。



    だから面白かったという人の意見もわかる。
    そして内容については見る人によって受け止め方や感じ方違うのは仕方ない、ラストは救われたと思う人救われなかったと思う人の両方がいるのも仕方ない。


    でも。
    もう一歩、女性に歩み寄るか、そうでなければあくまで男性側に立つかして欲しかった。
    姉を救いたかった玉置さん、弟を救いたかった登米さんのちょうど中間の曖昧な部分で止まってしまっていたように思えたのでした。



    観てから結構経つのに感想がまとまらず。
    なんだか変な文章ですみません。。。



    ※話はずれますが、性の正義の話はわかるんですけど、それによってトワさんが救われているとは思えないです。
    「お金をもらえばいい」と思わないと救われないけれど、それはそう思えば救われるということとイコールではないですよ。
    傷はやっぱりどこまでたっても傷でしかない。


  • 200904241900
    200904241900@王子小劇場/終演後PPT有

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