満足度★★★★
若干の不満はあるも総じて満足
R.ローズの「12人の怒れる男」を男女混成に翻案したものはいくつか観てきたが、女性の人数が男性を上回るのは初めてで、言葉遣いに引っ掛かる部分はあるも、「あの役も女性にしたんだ!」な意外性(と演技)が台詞のそんな不備を補って余りある感じ。
また、従来の四角く並べたテーブルや大机ではなく円卓にしてそれを盆に乗せた装置案も◎。
が、現場見取り図を掲示しないのは初見の観客に対して不親切では?
せっかく三方囲み客席にとどめたのだから壁に貼ればいいのに。そこがちょっと惜しい。
あと、受付開始と開場が同時なのに受付担当スタッフが1人だけで客入れに手間取り開演が10分以上遅れたのが残念。
満足度★★★★★
年末を飾る珠玉の作品
本作品はレジナルド・ローズのワンシチュエーションサスペンス「12 Angry Men」の舞台化です。この不世出の原作の素晴らしさをいかに描き出せるか。開演前は大きな期待と一抹の不安がありました。しかし、本公演は十分に期待に応えてくれた素晴らしい作品となりました。
満足度★★★★★
鬼気迫る密室劇
原作や映画を知ってる方も多い作品だからこそ、
どのように料理して我々に差し出すのか?
シェフと食材、演出と演者の見せどころ。
感情移入してハラハラと物語に没頭できて楽しかった。
スタジアム的な舞台と、回転するテーブルなど、演出も良かった。
異国の文化と制度に立脚した物語は、要所で見入るものの感覚を邪魔する。
「12人の優しい日本人」のように、
日本をベースにすると感情移入もしやすいのかな…などと思う。
満足度★★★★★
この作品は・・・
他の劇団で何度か観劇していましたが、今回も役者さんの熱演が感じられと
劇中に引き込まれました。
私の中では今年のトップ3に入る芝居でした。
満足度★★★★
「合理的疑問」
キーワードは、「合理的疑問」。
刑事訴訟において、
“事実の証明”に対して「合理的疑問」がなければ“有罪”。
「合理的疑問」があれば無罪ということ。
これは、たとえ“冤罪”であっても“合理的疑問”がなければ“有罪”であり、
また、その逆もまた然りなのだ。
満足度★★★
原作通りなようで
アメリカのTVドラマは見たことないが、映画「12人の怒れる男」(1957年製作)は日本のTV映画、そして名画座でも見たと思う。この映画のオマージュとして「12人の優しい日本人」(1991年 中原俊・監督 三谷幸喜・脚本)もある。
今回は女性キャストがいることから、本公演のタイトル「12人の怒れる陪審員」になっている。俳優座プロデュース公演を観ているが、本当に久しぶりに観た。
この原作は、法廷物サスペンスドラマとして傑作と評されている。評決の話し合いのため集まった部屋で物語が展開するため、必然的に限定空間というシチュエーションになる。
無題1705(15-394)
17:00の回(晴)
16:30受付、開場。入るとコの字の客席、入口から見て対角線上のちょっと段になっているところに座ります。
正方形の舞台(赤)に大きな丸いテーブル、筆記用具、椅子、丸い市松模様、客入時にはPet Shop Boys、95分とのこと。
前説なし、17:03開演、ナレーション~18:41終演。
TVで映画を、1985年にはSPACE PART3で石坂浩二さん、小野ヤスシさん、小松方正さん、伊東四朗さん他というメンバーで。2011/5劇団チョコレートケーキ@LE DECOで観ました。最近の会議ものでは「ナイゲン(2015/10&11)」「わたしのゆめ(2015/12)」。
これらとの比較で終始感じたのは、各キャラクターが意識していない、またはムリヤリ押さえ込んでいるもの(育った環境、移民、年齢、家族)関係が巧く表現(有罪/無罪の揺れ)できていないような気がしたこと。また、日本(人)の陪審員制度ではこうはならないだろう…。
※特に最近読んだ「他人を非難ばかりしている人たち(岩波明著)」...炎上、バッシング、孤独感、宗教観...が影響しているみたいです。
満足度★★★★★
陪審員
すごい熱演であっというまの90分。舞台が廻るのもいいですね。いろんな開度から色々な登場人物を見ることができてよかったです。いくらお芝居といいながら、あそこまで激怒したら、演技がぶらつきそうになりそうですが、しっかりした演技で見応え十分。満足満足でした。
満足度★★★★
よかった
最後まで楽しんで見れました。
見てよかったと思える作品でした。
演技っもうまい櫃が多くてよかったです。
隣の劇場の作品つまらなったので、こちらで救われた感じがしました。
満足度★★★★
密室会話劇
面白かったです。こういうお話は大好きなので最後まで集中力が切れずに観られました。
『十二人の怒れる男』は観たことがないのですが、Wikipediaによるとほぼ原作を踏襲した内容だったのかな?
1対11の状況からいかにしてひっくり返すのか。
有罪・無罪のシーソーゲームだけでなく、安楽椅子探偵モノとしても楽しめました。
感情的になっている有罪派を論理的にひっくり返していく展開が爽快でした。
舞台セットも良かった。円卓がいい味だしてました。
回り舞台もいいですね。
恐らく意図していない場面でも動いていたのが気になりましたが(^^;)
個人的に気になったのは
電車の音で聞こえなかったはず、というカードを出すまでに時間がかかりすぎかなと思いました。
あと、最後の一人が何故無罪にひっくり返ったのが良く分からなかったです。
満足度★★★★★
アップデート
時代が変わるにつれて、裁判制度も変わってきてるので、今回のような内容をある程度アップデートする試みは、とても興味深かった。原作からもっと離れて、DNA鑑定とか最新の犯罪捜査も盛り込んだ、さらにアップデートしたバージョンも見てみたい。