祝祭 公演情報 祝祭」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-20件 / 24件中
  • 満足度★★★★★

    展開を追いかける
    2時間あっという間でした~。
    舞台美術も毎回極限までシンプルですし、展開のテンポが速いのが特徴だと思っておりますトリガーラインさん。
    シーンの切り替えは照明や音響、役者さんの力量で勝負という構成にあえてなさっているのでしょうね。
    2時間あっという間。集中して観賞できました。以下ネタバレ含む。

    ネタバレBOX

    トリガーラインさんの舞台は緻密な計算がされていて隙がないので目が離せないですね。
    観ていても本当にあっという間でした。
    役者さんは勿論、観ている私たちもももう真剣に追いかける!って思えるお話だったと思います。
    ただ少しでもあれ?って思うところがあるとお話に付いて行けなくなるのが少し残念かしら。
    いくつもお話が盛り込まれているから余計そう思うのよね。

    そう感じたところは3カ所。
    急に人質と武装集団が仲良くなっちゃった?
    トンネルを掘っているのに気がついたシーン。
    最後に2回殺すチャンスがあったのに、と言ったところ。

    急に仲良くなった気がしたのは、時間経過を感じられなかったからかな。
    そういうのって、衣装や小物で演出できたらお話の邪魔しないのではないかしら、、、なんて。
    毎回私衣装の事が気になっちゃうのです。
    そもそも大使館での華やかな席だったのに、というところから始まるのですけどね。
    私の場合、役者さんの衣装やヘアスタイルに、やさぐれ感があるとすんなり飲み込めたかもしれませんわ。

    掘っているのに気がついた時のリアクションからは、単純に何が起きたのか分からなかったの。
    気がついた事が観客からはわかりにくいのでは?

    それと、最後の神父様のシーン。
    神父様を狙ったシーンがあったかしら?って思ったの。
    殺すという言葉を聞くとそう思っちゃったのよね。
    自ら盾になったシーンはあったけど自分が見落としたところがあったかしら?って。
    良い台詞だっただけにね。
    この2つは大きな問題ではないのだけど、その場をスルーできないと後のお話に響く気がして。
    だからちょっとでも、ん?って私の心の中で思いたくないって言う。
    でもでも残念というより、自分が悔しいって言う感じに近いかも。
    ま、なんてわがままなんでしょ。


    ところで武装集団緒のホセさん、歌が上手ですわね。
    生歌のあのシーン、会場全体が一体感が生まれた気がしました。

    講演が終わってしまった後の投稿ですが
    今後も楽しみにしています。









  • 満足度★★★★★

    緊張感ある2時間。
    詳しくは覚えていない事件の話。

    ノンフィクションで考えると物足りなさを感じてしまうところもあるでしょうが
    モチーフにした作品ということでストーリーを追いかけて、
    気がついたら2時間経っていました。

    出はけ口を工夫しての展開は面白かったです。

    ネタバレBOX

    ラストのレーザーポインタを使った演出はよかったですね。

    ハレルヤ。
  • 満足度★★★★★

    だいぶ前の事件ですが
    実際の事件の見えていない部分の、フィクションというか脚色がとても良く、それが物語をよりいっそう面白くしていたように思います。

  • 満足度★★★★

    見終わってみたら・・・
    とても面白かったです。

  • 満足度★★★★★

    見応えあり!
    全く白紙状態で観に行ったが、予想外のレベルの高さと構成力の上手さに驚いた。特に照明が印象に残った!派手な色やテクニックを使ったわけでないが、緊迫した雰囲気・銃撃戦の迫力。一瞬の表情をパッと振った瞬間など“上手い!”と唸ってしまった。人間心理の様々な動きもよく感じられた。ただ少しやさし過ぎる話になってしまってはいないかと・・・ちょっとだけ思ってしまった。次回作も是非観てみたいものだ。

  • 満足度★★★★

    期待以上の素晴らしさ
    劇団初見。期待以上の素晴らしさでしたね。笑いを極力抑えた骨太なハード・サスペンスにすっかり魅せられてしまいました。実際の事件に取材したフィクションを得意とする劇団の様ですが、完全オリジナルな作品も観てみたいです。

  • 満足度★★★★

    面白かったが、もっとオリジナルでもよかったかも。
    Trigger Lineらしいテンポとハードボイルドな味わいで楽しめました。

    ただ、リアルタイムであの事件報道を見聞していた世代は、はなから結末を知っているのでドラマとしての興味が半減される結果となった。

    たとえ史実とは異なっても、オリジナルな展開、結末があってもよかったのでは。


    また、群像劇であろうとしたためか、個々人の描き方に奥行きが今一つだったきらいも。

    私の趣味で言わせていただくと、メインの一人二人に絞って人物造形をもっと深いものにしてほしかった。

  • 満足度★★★★

    史実の追走でもあり結末も分かっているのだが・・・
    なかなかに緊迫した状況を間近で繰り広げてくれる作品でありました

    いろいろと入り組んだ組織間対立なども盛り込んでくれてはいたのですが、
    ちと消化不良というか説明の少ないトコがあったかなと思えたですね。

  • 満足度★★★★

    重層構造
    意欲的でしたが、肝心の革命運動グループの存在が希薄でした。

    ネタバレBOX

    政治犯の釈放を求めて在ペルー日本大使公邸を占拠した革命運動グループの事件に、フジヤマ大統領が組織した私兵集団が過去に引き起こした不祥事を隠蔽するために司法省判事を暗殺しようとする大統領の思惑が絡み、さらにはこの暗殺役が大使公邸占拠事件の交渉人の妻にしでかした過去の悪事が明らかになる話。

    神父が大統領自体を支配する経済マフィアの存在を強調し、さらに複雑な重層構造になっていました。ただ、神父はその組織の意志に従って動いているかのように吹聴していましたが、大統領の私兵の一人に過ぎず、大統領の命令で動いていたに過ぎませんでした。

    トンネルを掘っていることを革命運動グループが知ってなお、何もしなかったのは不思議でした。様々に絡んだ話ではありますが、下っ端が騒ぐだけで肝心の革命運動グループの存在は希薄でした。

    交渉人の自殺した妻に似ている革命家の女性ですが、一番重要な女性の割には全体を通して響いてきませんでした。最初の結婚式シーンは、薄暗闇の中でやられても誰と誰の結婚式か分かりません。事件当日、大使公邸内で結婚式があったのかと思ってしまいました。また、ウエディングドレスがちゃち過ぎて、結婚式そのものが不要だと思いました。

    大音量の上を向いて歩こうは雰囲気が出ていました。
  • 満足度★★★★★

    とても良かったです
    舞台は素舞台、この空間を埋める役者の方達の技術、
    緊迫した緊張感、
    シンプルでありながら、伝わる演技力

    刺激を受けました。
    オススメです!

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい作品!
    “Trigger Line”は本作が初見だが、高評価を納得できる舞台だった。

    実際の事件をモチーフとして、新たな加筆と解釈を以って、
    フィクション、ノンフィクションを織り交ぜたという群像劇。

    この事件に関係する人それぞれの、ドラマの描き方、演出、演じ方がグッド!。
    そして、舞台に出ていない登場人物をも想像できる脚本が素晴らしい。

    さらには、役者さん達の好演によって、より魅力的な作品になっていた。
    音楽・音響、照明も、とてもよかった。

    素晴らしい作品!

    ネタバレBOX

    レイプされ、妊娠を苦に自殺した妻をいつまでも忘れられない、交渉人“セイジ・カタオカ”、その妻にソックリの、革命運動メンバー“ラウラ”。

    事件をきっかけに、二人は出会う、。
    この出会いから二人の物語は始まっていたのだ・・・。

    弾丸に倒れた“ラウラ”を抱える“カタオカ”、
    最期の言葉を交わす二人・・・。

    このラストシーンには胸が熱く苦しくなった・・・。

    感動的なエンディング。
  • 満足度★★★★★

    とってもスイート。
    この劇団は本作が初見。
    中盤に差し掛かるまで、どうしてこんなに高評価を得ているのかと探りながら観ていましたが、・・・。どこか抜けていて、とっても甘い、緊迫感を欠いた
    登場人物によるスリリングな舞台。

  • 満足度★★★★★

    問い掛け
     数年前、チェゲバラの娘さんにお会いしたことがある。感受性の鋭い、頗る聡明で、現実的で適確な判断を素早く下す方で、同時に溢れるような温かさを感じさせる方であった。会った者総てを虜にするような魅力を具えていて、忽ちファンになってしまった。彼女の魅力の最も大きな部分は、体中から溢れる温かさ、優しさであろう。太陽みたいな人ってホントに居るんだ!! と実感させるのである。彼女はキューバに住み、小児科医をしているのだが、子供達が注射を打たれる場合でも、彼女に打たれるなら、怖がりはしないのではあるまいか。

    ネタバレBOX


     彼女の話を出したのは、今作でゲリラ側リーダーとして描かれるホセのキャラクターを改めて考えたいからである。ホセの魅力も、その弱者に加担する優しさと聡明、倫理性の高さ、判断力の確かさにあるのは明らかだからである。それに反してフジモリをモデルにした大統領、フジヤマの品性の下劣は今更言う迄もあるまい。同時に当時のペルーに、どの国が具体的に関与していたのか、自分は中南米の専門家では無いので余り良くは知らないのだが、中南米を支配し、収奪と強奪を繰り返し、政権転覆の為にCIAや特殊部隊を用いて現地右翼に拷問、虐殺の方法を指導し、拉致、監禁、指導したことの実践をさせたのみならず時には国軍を使って住民を虐殺、国際金融機関などを用いて国家経済を破壊し、各国の中心産業である農業を破綻に導いた上で、モンサント等の遺伝子組み換え種苗を売りつけるなど、軍事、産業、経済総てを破壊してきたアメリカを疑うのは当然のことである。因みに肝心な事は総て秘密交渉で決められるTPPはこの流れの上に乗ったものであることは、認識しておく必要があろう。AIIBの設立にアメリカの手先機関であったIMFの幹部が関わっていたのはなぜか? そのことの意味するものを日本人は考えるべきなのである。現在の植民地支配の形態は、単に軍事的脅威による支配ではない。様々な力(軍事力・経済力・政治力・交渉能力・条約作成時の先見性等々)つまり、結果として双務契約に基づく形を採る。問題は、弱い側は、その国民の意見を無視したり反映せずに居る事なのである。
     リベルタが立ち上がったのは、このような不正義、不公正に対してなのであり、その正当な主張は、残念乍ら、現在も是正されていないのは、国際情勢に目を向ければ明らかなことであろう。
     今作は、かなり史実に忠実に作劇されているように思う。何故か? それは、観てくれた人に、即ち我々に再考を迫る為であろう。観た者には、観た者としての責任もあろう。
     良く出来たシナリオをスピード感と緊張感のある舞台にした演出の音響・照明の使い方、役者陣のしっかりした演技、事実を事実として(或いは真実として)提起する方法、センチメンタルに流されない理性的な創り方に深い共感を覚えた。
     役者では、ホセ役、西岡 野人、交渉役、カタオカの砂川 和正 司法省判事役、ヨシケン、リベルタメンバー・ミゲル役、藍原 直樹、日本大使役、和田 武の演技が気に入った。また主宰の林田 一高が、フジヤマの私設部隊メンバーを演じ、聖職者として、反革命サイドに生涯関わっていた彼の人生を好演した。難度の高い演技であり、皮肉な人生であるが、隋所でそれと悟らせながらであるのは、シナリオと筋展開の運び方、そして彼の演技の賜物であろう。以下、少し例を挙げておく。
    カタオカの妻になった女性を彼も愛していたこと、住民虐殺のドサクサに紛れて彼女をレイプし、その結果、彼女が妊娠したことが自殺の原因であったこと、ラストの特殊部隊突入の際には、革命部隊メンバー、殺害を禁じていたリーダー、フジヤマの暗部を法的に裁こうとした判事を、即ち良心的な人々を殺害してゆく姿は、現代の悪を描いて象徴的。だが、仲間である特殊部隊に銃殺されるようなアイロニーは、現在の日本に未だ存在するだろうか? というのも、今作の現在の日本への問い掛けではないか? 

  • 満足度★★★★★

    大切なこと
    第5回公演「La Fiesta」も傑作だっただけに今回期待していた。前回と比べて感じた点など。以下ネタバレ含む。

    ネタバレBOX

    「La Fiesta」と比べると史実をなぞるだけではなくよりエンターテイメントな部分が加筆されている。そこは大きく評価するに値するだろう。
    良い作品である。
    しかしながら、2時間役者観客ともに緊張を強いられるだけにもっとそのエネルギーを感じたかった。全力を出し切るにしても役者には限界があるので、舞台美術や照明、音響に原因があるのではないだろうか。美術はほぼ素舞台で前半の照明も素のあかりに近い(色を使っていない)。生身を感じさせるのが目的ならもっと客席との距離感がぎゅっと近くないと効果は得られないのではないだろうか。今回の小劇場B1のように距離があるならば照明である程度の世界観や、美術での最低限のつくりこみは必要なのでは。また音響も同じように大使館公邸内シーンでは緊張を持たすだけのノイズ?をずっと薄く流している等、緊張感を持続させる工夫が必要なのではないか。(曲ではなく)
    とにかく役者のエネルギーが空間によって薄まっているのが残念。もっともっと狭ければこのプランはまだ成功したのかもしれない。もちろんそれを凌駕するだけの役者陣であれば別だが、このような大人数の芝居では無理だろう。
    最後にひとつ。カーテンコールの際に芝居のエンディングの曲が大音量でそのままスライドしているが、やめた方がよい。良い作品なので温かな拍手がおくられているが、それが大音量にかき消されていて、観客としては拍手した気がしない。カーテンコールとは観客が役者やスタッフに対しておくることの出来るプレゼントである。あれがあるから役者も頑張れるのではないだろうか。この点は非常に残念でならない。
    とはいえ、この作品をこの現代でやることはチャレンジでもあっただろうが、改めて大いなる拍手をおくりたい作品である。
  • 満足度★★★★★

    満足
    とてもよかった。いい作品に出合えたと、感動しています。

  • 満足度★★★★★

    タイムリーな内容
    今、日本を賛成反対で二分している何とか法は、こういう時に早く対応出来るようにすることとも関係あるのでしょう。素早い対応だけが正解かどうかは私にはわかりませんが…。政治色も強かったが、究極の状況での自我の崩壊を経験した上でのその再生という人間の精神的成長の描いた傑作でした。

  • 満足度★★★★★

    不穏な不協和音で始まる
    事実に基づいたストーリーで、演劇としての面白さと事実の重みががっぷり四つに組み合わさった素晴らしい舞台でした。幕開け直後からのものすごい緊迫感、スピード感、そして中盤から後半にかけての一人一人のドラマ、もうすべてが面白くって一瞬も目が離せない。この事件についての日本人の手記を読んだことがあったので、ゲリラのキャラクターや身の上など、うまく活かされているな、と感心。ナイフで殺された人がいた、ということについてもドラマチックにうまく仕立てたな~とびっくりしました。音楽や効果音、ライティングも見事。この目まぐるしい展開を時には同時に二つの情景を見せ、時には一極に集中させ、わかりやすく時系列が追いやすく処理した手腕は驚愕ものでした。本当によく練られ、磨き抜かれた素晴らしい舞台で、いつまでも拍手してダブルコールしたかったです!

    ネタバレBOX

    前回は「La Fiesta」という演題だったんですか、なるほど~。帰宅してから、手記に書かれていた、日本人の人質の見張りに立っていた少年のことを思い出しましたが、観劇中は完全に忘れていました。これほどのドラマの後で、あの少年の存在は重すぎる。また、神父を最後に持ってきたことで、現在の不穏な世界情勢に繋がる展開になって、色々と考えさせられました。
  • 満足度★★★★★

    臨場感溢れる!
    トリガーラインは2度目の観劇だが、興味深い脚本をほとんど素舞台の中、役者の質の高い演技と巧みな効果音、照明が一体となる素晴らしい芝居。
    良い時間が過ごせました。

  • 満足度★★★★★

    誰かのために生きる
    フィクションとノンフィクションを織り交ぜた作品だというが、その境界線を
    全く意識させない怒涛の展開が素晴らしい。
    大統領の思惑と言動、完全に “外交負け”している日本の政治家など
    “あるある”感満載で説得力ありまくり。
    息もつかせぬ緊張感と無駄のない台詞、巧みなキャラの配置によって
    たっぷりと伏線が張られ、驚きのラストまで一気に見せる。
    私には初めて拝見する役者さんも多かったが、そのあまりのハマりっぷりに、
    もうこれ以外の配役が考えられない。
    3か所の出入り口を生かしたスピーディーな出ハケと場面転換の巧さにも感心した。
    繊細な照明も素晴らしい。
    それにしても終盤のあの演出、もう一度別の角度から彼の表情を見てみたい。


    ネタバレBOX

    1996年12月、レセプションが開かれていたペルーの日本大使公邸が
    “革命家”を名乗る集団に乗っ取られ、
    大使はじめ政府関係者や民間人など約600人が人質となった。
    最終的に日本人24人を含む72人が数か月間拘束され続けた。
    「平和的解決」を強く要請する日本政府の要求が通るかに見えた頃、
    ペルー大統領は、日本政府に事前通告もなく特殊部隊を突入させる。
    偶然にも日本人は全員無事に救出されたが、そこには驚愕の真実が隠されていた…。

    日系大統領がヒーロー扱いされたあの当時、強行突入の理由を声高に問うよりも
    人質が無事に帰って来た喜びの報道の方が断然多かったと思う。
    物語は、その隠された真実をドラマチックに描いて
    “何も知らない、知ろうとしない日本人”に鋭い問いを投げかける。

    彫りの深い、陰影のある登場人物が大変魅力的で惹かれる。
    大統領から交渉役に抜擢された国家治安情報局のカタオカ局長(佐川和正)は
    端正な居ずまいと沈着冷静な話しぶりで「静」のイメージだったが、
    大統領のバカ息子を一喝する迫力との鮮やかなギャップが素晴らしかった。
    一方では過去の辛い経験と、それをテロリストに打ち明ける弱さと素直さを見せる。
    彼の心の傷が、人質事件最大の謎に絡むところがダイナミック。

    テロリストの指揮官ホセ(西岡野人)も実に魅力的な人物として描かれている。
    知識と教養を持ち合わせ、交渉役の言葉に内省する謙虚さもある。
    “金は出すが実情を知らない”日本人に対する言葉には説得力があった。
    ほかのメンバーも、強行策を主張するサンチェス(今西哲也)の暴走寸前の緊迫感や
    日本人に興味を持ち、のちにサンチェスを諭すミゲル(藍原直樹)の人の良さなど
    一人ひとりのエピソードが的確で、事件の背景をはっきりと浮かび上がらせる。

    そして常に「ハレルヤ」と唱える神父(林田一高)の、
    人が良すぎて逆に胡散臭いキャラ。
    林田さんが“ただ人の良い神父”を演じるはずはないと思っていたが
    まさかあんなことになるとは予想していなかった。

    しかし当時誰も予想しなかったのは、
    “人質とテロリストが心を通わせるようになった”ことだろう。
    この手の犯罪の解決に最も必要な「理解と共感」は、
    まさに事件現場で実践されていた。
    しかもそれをぶち壊したのは政治家であり、
    その政治家を盲目的に支持したのは日本だった。
    作品を通して、ノー天気なことはそれ自体罪だと思い知らされる。

    ミゲルがサンチェスに言った言葉が忘れられない。
    「誰かのために死ぬんじゃなくて、誰かのために生きるんだ」
    およそ政治家には、どちらも思い及ばないことだろう。
    「自分のため」にしか動かない人種だから。

  • 満足度★★★★★

    Pietaに捧ぐ
    とある事件や時事問題をモチーフに作られた演劇というものは、実にリアルに迫るものがあり、好印象を受けた。
    フィクションとノンフィクションを織り交ぜたことにより、想像力も掻き立てられるstageだった。
    Actionもさることながら、巧みな会話、表情にいたるあらゆる箇所で、緊張感を感じた。
    もし、実際、自分がこの事件に巻き込まれていたなら、どんなふうに意識が変わったのだろうか。
    また、日本人としての誇りや自負をどのように改心できただろうかと問題提起の多い、道徳的観劇となった。
    私事。数年後、海外へ駐在に出る者として、非常に参考になった。

    ネタバレBOX

    ラストシーンは必見。
    セイジ・カタオカの腕に抱かれながら、息をひきとるラウラのシルエットが、ミケランジェロのピエタ像に重なり、一瞬にして、心はローマ、バチカンへ。かつて訪ねたサン・ピエトロ大聖堂での衝撃がよみがえり、感涙。

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