追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】 公演情報 追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-20件 / 39件中
  • 満足度★★★

    追憶のアリラン
    日本が統治していた朝鮮が舞台。いい意味で歴史の教科書のようなお芝居で、知らないことを知り、今と照らし合わせて考えることが出来ました。
    大笹吉雄さんが朝日新聞の回顧2015で「今年の3本」に選出されています。
    http://www.asahi.com/articles/DA3S12121910.html

  • 満足度★★★★★

    素晴らしかったです。
    非常に遅くなりすみません、、ブログに感想を書いてます
    http://ameblo.jp/kangeki-jyoshikai/entry-12015615349.html

  • 小劇場で見たい。
    劇チョコは広いところに向かない。
    人気があるので大きいシアターは仕方ないとは思うのだが。
    もっと熱気を感じたい。

  • 満足度★★★★★

    天晴れ
    まず、今のご時世にこの手の話を作品として発表すること。
    次に、戦時中の日本に対して美句麗句を並べるわけでもなく、「自虐」的になるわけでもなく、お涙ちょうだいに陥ることなく、エンターテイメント作品になっていること。
    最後に、それでいて心にズシーンと落とし込ませ、決して説教臭くなく未来(現代)に希望をみせること。

    もう見事としか言いようがない。

  • 満足度★★★★★

    意義のある、素晴らしい作品!
    “朝鮮半島と日本の関係(問題)”に関しては、諸説ありデリケートではあるが、当劇団による本作品上演は意義があると思う。

    史実を基にしたフィクションの本作。
    脚本、演出、役者の演技、どれも良かった。

    また、セットの使い方や、照明がとてもいい感じでした。

    ただ、BGMに関しては、私だけかもしれないが、Highが出すぎでちょっと耳が痛かった。

    ネタバレBOX

    発声・滑舌がよい役者さんがほとんどだったので台詞が明瞭に聴こえた。
  • 満足度★★★★★

    信頼感
    もう絶対面白い(面白いという言い方がどうなのかとは思うが)
    のはわかっていて

    毎回重厚で深く切り込んでくれるので
    下手なニュースやドキュメンタリー番組なんかより
    よっぽど考えさせられる。

    いろいろな考え方のある問題だが
    個人的にはとてもニュートラルな目線で見ていると感じるので
    押しつけがましさがなくてよい。

  • 満足度★★★★

    優しく厳しい問いかけ
    現在の社会状況に対して、素晴らしい問いを発している。

    ネタバレBOX

    今の政権は過去の日本の植民地支配を正当化しようとしている。
    また、世相レベルでも、一時の韓流ブームが嘘のように、韓国への好感度が下がってきている。北朝鮮へのバッシングは以前から常態化している。
    そのような社会状況の中で、この作品の問いかける意義は大きい。

    なによりも、歴史に無関心な人、またはなんとなく偏見を持っているような人に届くように慎重に作られている。
    その姿勢が本当に素晴らしい。

    このようなテーマで作品を作ると、どうしても右か左のイデオロギーに偏ってしまいがちだ。それでは問いかけているようでいて、その実、観客を選び排除しているに過ぎない。そのメッセージに共感できる者は喝采し、共感できないものは軽蔑する。観る前と観た後で何も変わらない。何も届かず、何も問うことはできない。だが、この作品は違う。左・右・無関心などの立場に関係なく届く作品になっている。

    ただし、個人的には少し配慮しすぎなように思えた。歴史をよく知らない、または無関心である層への配慮に加え、韓国人や北朝鮮人、在日コリアンへの配慮が加わり、とても丸くなってしまっているように思えた。間違わない、誤解を与えないとの配慮。それも言葉ひとつひとつに至る配慮。そのために、差別の根本にある醜悪なものの濃度は減り、予想を裏切るようなもの、はみ出すようなものも見受けられなかった。つまり突き刺さるようなものがなかったのだ。個人的には観終わって「よかった」と思うよりも、「胸糞悪いけど、概念を揺り動かされた」と思うような作品が見たいと思っているタイプのため、尚更そう思うのかもしれない。

    とは言っても、構造の内部で身動きがとれなくなる人間の描写は素晴らしかった。戦争という極限的状況ではなくとも、私たちの日常的な生活の中でも同様の力学は常に働いている。様々な環境や条件の中でキレイゴトや信念を通すことができないということは、どんな人間でも多かれ少なかれ日々経験していることだ。そのように自分の実人生と重ねて作品を観ることができたことで、当時の人々の苦悩に少しは近づけた気がした。そう思えたということは、この作品が戦争という表面テーマを超えた普遍性を有したものだという証拠だろう。

    いずれにしても、このような作品をこの社会状況に問うていることが本当に素晴らしいと思う。
  • 満足度★★★★★

    マチネ観劇
    2時間以上なのだが、それを感じさせない素晴らしい内容に仕上がっている。流石古川&日澤コンビ。

  • 満足度★★★★

    重厚
    重厚な世界観とフィクションと思えない構成は既に言わずもがなの感がある。あまりにもリアルで主人公”豊川千造”を検索にかけてしまうぐらいだった。(結果当たり前だが、公演情報ばかりでてくる)

    ネタバレBOX

    最前列で拝見していたが、それでも全体的にアクティングスペースからの距離を感じたのは、演出上の意図なのだろうか?どの座席からもある程度の距離感を感じるようにする事で、今作はもっと大きな劇場でも再演できるように、という意図があるのではないかと勘ぐってしまった。(或いは、単純に劇劇の広さと高さを持て余したのか?)

    今作は、兎に角佐藤誓と浅井伸治の絡みが素晴らしく泣けた。佐藤誓の実直さと大勢に逆らえない弱さの混在した単純な正義漢ではないキャラクタが非常にリアルで、その葛藤がダイレクトに伝わってくる。更に、浅井伸治が素晴らしい出来だった。ソウルから再度平壌に戻る、それも”友達のために”と語る彼の姿には、明確に嘘をついている事と秘めたる決意の重さが確りと伝わってきて号泣してしまった。劇中、実は彼のその熱意と行動が佐藤誓を救っているわけではないと後で分かるところが、また泣けた。結局大勢(判決についてはソ連)の意向で彼らの運命が決まっていたという無情な結末そのものが切ない。単純にベッタリと泣ける構成になっていないところがまた良い。

    脇では、岡本篤の老け役が非常に味があって良かった。老け役にあれほどハマるのかというのが率直な感想。また、佐瀬弘幸演じる嫌味な軍人のハマり方も尋常ではなく不快で素晴らしかった。
  • 満足度★★★★★

    個の魂VS政治の愚
    ハードルがどんどん上がる宿命を背負う劇団になったチョコが、
    シアターイーストの広い空間をどのように見せるのか楽しみにしていた。
    正統派の構成、性善説に則ったストーリーと、奇をてらわない作りながら
    日韓双方の国民の思いが粒立ったように鮮やかに描かれる。
    強烈に脳裏に焼き付いたのは、浅井伸治さん演じる朴(パク)青年。
    その姿勢、声や肩からも、誠実さと信念がこぼれるようで本当に素晴らしい。
    今日本で一番軍服の似合う俳優(と私が勝手に思っている)佐瀬弘幸さんはじめ、
    艶のある声で権力を語る大内厚雄さん、人間味溢れるオヤジを演じた辻親八さんら
    充実の役者陣が繰り出す無駄のない台詞が、わかっているのにこうも泣かせる。
    こういう題材を選んで、無難で浅いだけの作品にならないのは
    登場人物全ての人の本音を、隠さずきちんと言わせているから。
    その上で“完璧でない理想像”豊川(佐藤誓)に
    終盤あの爽快な台詞を言わせるから効き目抜群。
    私の中で間違いなく2015年の忘れられない1本になった。

    ネタバレBOX

    三方囲み舞台の中央奥には、階段が幾重にも重なった
    高さのあるセットが組まれている。
    所々に踊り場のようなスペースがあり、そこが様々な場面の舞台となる。
    階段の下も、その手前の広場も、的確な照明によって効果的に使われる。

    ラジオから「挑戦動乱の収束間近・・・」というニュースが流れる。
    朝鮮から日本に帰国した豊川(佐藤誓)と妻(月影瞳)は、
    ひとりの青年のことを思い出していた。
    かつて豊川は朝鮮総督府の検事局に赴任、三席検事である彼についたのが、
    事務官の朴(パク)(浅井伸治)だった。
    検事局の主席検事(岡本篤)や次席検事(菊池豪)、四席検事(渡邊りょう)らは皆
    朝鮮人を差別しなかったが、憲兵隊長荒木(佐瀬弘幸)だけは弾圧の姿勢を崩さない。
    やがてソ連が日本領に侵攻して日本軍は敗走、荒木は真っ先に民間人と船で逃げ出す。
    残された日本人の動揺を抑えるため、検事局の4人は身柄を拘束されるのを覚悟で残る。
    そして日本人に対する裁判が始まり、豊川も裁判にかけられることになった。
    人民裁判委員(大内厚雄)の元、日本人への報復を誓う取調官(西尾友樹)の厳しい
    取り調べが続く中、朴青年は、豊川の誠実さと正義感を信じ、彼を救おうと奔走する。
    身の危険をも顧みずに・・・。

    “統治”という言葉は知っていたが、実際現地でどのような心情が交差したのか、
    荒木憲兵隊長の言動や豊川の正義感が裏目に出るあたりがとてもリアル。
    豊川を信じ彼の家族の安全を見届けてから、再び平城へ戻って行く朴の
    恩返しと言うには余りに危険な行動が強く潔い。
    「友達を助けたいから平城へ戻る」と言う朴に、その友達が夫のことだと気づきつつ敢えて
    「お友達もきっとわかってくれる、行かない方がいい」と告げる豊川の妻もまた強く賢い。

    憎しみが先行して事実関係など二の次になりがちな朝鮮人の中で
    朴の説得に心動かされて証言を撤回する老人を演じた
    辻親八さんが味わい深く素晴らしい。
    人を見る目を持った人物はどこの国にもいるのだと感動する。

    大内厚雄さん演じる“ソ連の犬”と罵られながらもしたたかに生き抜く人民裁判員が
    日朝関係だけにとどまらず大国の意思に翻弄される国の複雑さを表していてよかった。

    浅井伸治さんはチョコレートケーキの中で、役になりきる度合いの濃い人だと思う。
    セリフ回しとか抑揚とか以前に、たたずまいそのものが違う。
    登場人物の中で最も抑制の効いた人物が、静かだがプラスのオーラを放ち感動を呼ぶ。

    西尾友樹さん演じる取調官が、日本人への憎しみだけで生きているような
    少々平板なキャラだったのが残念。
    証言を翻した老人や、裁判委員の言葉に、明らかな変化を見せて欲しかった。

    夫を日本人に殺された朝鮮人の妻を演じた永井若葉さんには少し違和感を覚えた。
    この人の芸風(?)はハイバイで“異質なもの”として突出するから面白いのであり
    民衆や日常に埋もれて生きる生活感のある人間には合わない感じがした。

    スピーディーな展開や緩急の効いた台詞の応酬、爽快感を呼ぶラストの対立など
    エンタメとしての要素もたっぷり、改めて古川氏の脚本の力を見せつけられた思いがする。
    “極限状態にあって人はどうあるべきか、どうありたいか”
    古川氏の作品にはいつもそれを問われているような気がする。
  • 満足度★★★★★

    一番よかったかも
    劇団チョコレートケーキの作品の中で、一番はまりました。

    歴史は苦手なので、へぇ~そうなの?と思いつつ、
    役者一人一人が光っていたのでグイグイ惹かれました。

  • 満足度★★★★★

    冷静な目!
    いかなる状況、時代背景の中でも事実を客観的に捉える冷静な目と分別があってほしい、そんな人物が日本人にも朝鮮人にも存在していただろうと思う脚本家の気持ちがリアルな芝居に滲み出ていた。流石です!

    ネタバレBOX

    人物個々のキャラが明確に表現され解りやすかった!
    悪役の元憲兵がやっぱり生き残り、帰国後私利私欲の為にひとを動かそうとすることが、まさに現実そのものと思いました。
  • 満足度★★

    ラストが泣ける
    最後が非常に良かったです。涙が出て来ました。

    恐らく、実話っぽい話しだったり、
    階級が重要視されて居たり、

    男性だったら関心の高い話なのだろと感じました。

    殆どの人が、高い評価をして居て、満足度をそろえないとイケないのかな?
    そう思いつつ、ちょっと長かったので次に期待します。

    ネタバレBOX

    前半は、昔を懐かしむシーン

    中盤は、朝鮮人のごちゃごちゃ

    この辺りで、1時間半
    (半分でも、十分だったかなぁ~)

    最後は、未だに傷の癒えない男

    そんな、流れでした。

    最後のまとめ方は非常に泣けました。
  • 満足度★★★★

    日本の支配
    面白い。145分。

    ネタバレBOX

    韓国併合時の、日本人検事、憲兵隊長、日本人の元で働く朝鮮人、抗日戦線の若者、日本人に恨みをもつ朝鮮人農民らの立場、関係、心の内を描く。

    冷たさと熱さが同居する舞台は健在。見ごたえあった。
    一つの国が一つの国を武力をもって混乱や貧困を与えることで、人間一人ひとりの内面の苦しみや怒りを色濃く描いた。史実がどうあれ、生きた人間らの行き詰った感がいい感じに伝わってきた。

    検事らも(多分、憲兵隊長も)朝鮮人らも、なんらかに作用されて生きていて、思い通りにいかない苦しみが、いい味出してた。そんな中、人民裁判委員の大内厚雄の朝鮮統一の話は、冷静な演技の中でいい感じに光ってた。
    豊川検事(佐藤誓)を助けるため危ない橋を渡り続ける朴(浅井伸治)が、若干の満足げな表情で終わるのも良かった。序盤の手紙はここに通じているのかしら。

    こうした戦争の話だと、軍部な人は印象の悪いクズという表現がされるのが常のような気がする。ただ、それはそれで大多数な人間の代表のように感じられて心苦しく思う。そういう立場だし。

    ちなみにアリランはあんまり印象的な感じがしなかった。
  • 満足度★★★

    国と国、人と人
    やっぱりテーマが難しい。
    いつも途中で思考を放棄してしまうような内容を
    敢えてぶつけられた感じ。
    時代的にも一石を投じる作品になっていたと思いました。
    時間を感じさせない力作でした。

    ネタバレBOX

    ・子どもを亡くした悲しみは身につまされた。
    ・朝鮮人事務官の誠実さが救い。
    ・上下を使い、芸劇の広いステージが活かされていました。

  • 満足度★★★★★

    追憶のアリラン
    難しい時代の題材によく挑んでいると思います。歴史背景をご存じない方にはなかなか理解しにくい部分もあるのではないかというのが正直な感想ですが、教科書で触れないことが多い時代だからこそどんどんやってほしいです。欲を言えば役者さんの中には滑舌に少々難あり、台詞が滑り、激情した場面になると単語が聞き取れなくなる箇所があることです。ちょっとというか、かなり気になる。

  • 満足度★★★★★

    緊張感
    劇場全体が緊張感に溢れ、静かな中に強烈なインパクトのある舞台でした。日本が朝鮮にしてきた事、朝鮮が日本にしてきた事・・両者の立場になって深く考えさせられました。役者さん達の演技も素晴らしく、重いテーマで難しさすら感じていましたが、いつの間にか惹き込まれました。隊長が主人公宅に来たシーンのやりとりは、感情移入しすぎて、思わず声が出そうになってしまいました。この劇団が、高く評価されているのが、本当に納得でした。素晴らしかったです!

  • 満足度★★★★★

    不覚にも落涙
    いつもながら、なかなか採り上げられることのない題材を見事に作品として仕上げる、脚本家:古川氏と演出家:日澤氏の手腕に脱帽です。無論、役者さんたちの演技も素晴らしく、初日でここまで仕上がるのなら回を重ねると一体どこまで進化するのか恐ろしさすら感じます。
    人と国、国と国、そして国と人の関わりをいかに持つか。それが悲劇を生まないようにするにはどうしたらよいか。考えさせられる作品でした。

    ネタバレBOX

    人民裁判の判決後、4人の検事が別れるシーンで不覚にも泣いてしまいました。芝居を観て涙するなど、いつ以来だったか記憶にありません。
  • すごい!!!
    本当に素敵な作品、素敵な劇団で感激しました!
    久しぶりの観劇でしたが、楽しませていただきました。

    今回始めて見ましたが、もっと早くから知っていたかった劇団でした!
    また次回やる際は見に行きたいです!

  • 満足度★★★★★

    別の視点
    統治下の朝鮮で勤務すする検察官が主人公。当時の姿が見えてくるよう。
    検察官を演じる4名は決して横暴ではなく誠実に生きている。

    しかし時代の流れには抗うことはできない。支配する側とされる側の従属関係は事実あったことである。

    検察官、その妻、憲兵など演技者は皆巧みであった。
    なかでも日本人に仕える朴忠男役の浅井真治が誠実で真面目な役をうまく演じている。

    今回は少し大きな劇場であったが、拡散することなくしっかりしまっているのは過去の公演と変わりはない。

    蛇足ではあるが、支配していた検察官を裁く人民裁判官は少し優しすぎるよう。もっと激烈に日本人を裁いていたと思う。(敗戦国を裁く事が主題ではないので余計なことかもしれないが)

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