満足度★★★★★
別の視点
統治下の朝鮮で勤務すする検察官が主人公。当時の姿が見えてくるよう。
検察官を演じる4名は決して横暴ではなく誠実に生きている。
しかし時代の流れには抗うことはできない。支配する側とされる側の従属関係は事実あったことである。
検察官、その妻、憲兵など演技者は皆巧みであった。
なかでも日本人に仕える朴忠男役の浅井真治が誠実で真面目な役をうまく演じている。
今回は少し大きな劇場であったが、拡散することなくしっかりしまっているのは過去の公演と変わりはない。
蛇足ではあるが、支配していた検察官を裁く人民裁判官は少し優しすぎるよう。もっと激烈に日本人を裁いていたと思う。(敗戦国を裁く事が主題ではないので余計なことかもしれないが)