追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】 公演情報 追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
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  • 満足度★★★

    追憶のアリラン
    日本が統治していた朝鮮が舞台。いい意味で歴史の教科書のようなお芝居で、知らないことを知り、今と照らし合わせて考えることが出来ました。
    大笹吉雄さんが朝日新聞の回顧2015で「今年の3本」に選出されています。
    http://www.asahi.com/articles/DA3S12121910.html

  • 満足度★★★★★

    素晴らしかったです。
    非常に遅くなりすみません、、ブログに感想を書いてます
    http://ameblo.jp/kangeki-jyoshikai/entry-12015615349.html

  • 小劇場で見たい。
    劇チョコは広いところに向かない。
    人気があるので大きいシアターは仕方ないとは思うのだが。
    もっと熱気を感じたい。

  • 満足度★★★★★

    天晴れ
    まず、今のご時世にこの手の話を作品として発表すること。
    次に、戦時中の日本に対して美句麗句を並べるわけでもなく、「自虐」的になるわけでもなく、お涙ちょうだいに陥ることなく、エンターテイメント作品になっていること。
    最後に、それでいて心にズシーンと落とし込ませ、決して説教臭くなく未来(現代)に希望をみせること。

    もう見事としか言いようがない。

  • 満足度★★★★★

    信頼感
    もう絶対面白い(面白いという言い方がどうなのかとは思うが)
    のはわかっていて

    毎回重厚で深く切り込んでくれるので
    下手なニュースやドキュメンタリー番組なんかより
    よっぽど考えさせられる。

    いろいろな考え方のある問題だが
    個人的にはとてもニュートラルな目線で見ていると感じるので
    押しつけがましさがなくてよい。

  • 満足度★★★★★

    マチネ観劇
    2時間以上なのだが、それを感じさせない素晴らしい内容に仕上がっている。流石古川&日澤コンビ。

  • 満足度★★★★

    重厚
    重厚な世界観とフィクションと思えない構成は既に言わずもがなの感がある。あまりにもリアルで主人公”豊川千造”を検索にかけてしまうぐらいだった。(結果当たり前だが、公演情報ばかりでてくる)

    ネタバレBOX

    最前列で拝見していたが、それでも全体的にアクティングスペースからの距離を感じたのは、演出上の意図なのだろうか?どの座席からもある程度の距離感を感じるようにする事で、今作はもっと大きな劇場でも再演できるように、という意図があるのではないかと勘ぐってしまった。(或いは、単純に劇劇の広さと高さを持て余したのか?)

    今作は、兎に角佐藤誓と浅井伸治の絡みが素晴らしく泣けた。佐藤誓の実直さと大勢に逆らえない弱さの混在した単純な正義漢ではないキャラクタが非常にリアルで、その葛藤がダイレクトに伝わってくる。更に、浅井伸治が素晴らしい出来だった。ソウルから再度平壌に戻る、それも”友達のために”と語る彼の姿には、明確に嘘をついている事と秘めたる決意の重さが確りと伝わってきて号泣してしまった。劇中、実は彼のその熱意と行動が佐藤誓を救っているわけではないと後で分かるところが、また泣けた。結局大勢(判決についてはソ連)の意向で彼らの運命が決まっていたという無情な結末そのものが切ない。単純にベッタリと泣ける構成になっていないところがまた良い。

    脇では、岡本篤の老け役が非常に味があって良かった。老け役にあれほどハマるのかというのが率直な感想。また、佐瀬弘幸演じる嫌味な軍人のハマり方も尋常ではなく不快で素晴らしかった。
  • 満足度★★★★★

    一番よかったかも
    劇団チョコレートケーキの作品の中で、一番はまりました。

    歴史は苦手なので、へぇ~そうなの?と思いつつ、
    役者一人一人が光っていたのでグイグイ惹かれました。

  • 満足度★★★★★

    冷静な目!
    いかなる状況、時代背景の中でも事実を客観的に捉える冷静な目と分別があってほしい、そんな人物が日本人にも朝鮮人にも存在していただろうと思う脚本家の気持ちがリアルな芝居に滲み出ていた。流石です!

    ネタバレBOX

    人物個々のキャラが明確に表現され解りやすかった!
    悪役の元憲兵がやっぱり生き残り、帰国後私利私欲の為にひとを動かそうとすることが、まさに現実そのものと思いました。
  • 満足度★★

    ラストが泣ける
    最後が非常に良かったです。涙が出て来ました。

    恐らく、実話っぽい話しだったり、
    階級が重要視されて居たり、

    男性だったら関心の高い話なのだろと感じました。

    殆どの人が、高い評価をして居て、満足度をそろえないとイケないのかな?
    そう思いつつ、ちょっと長かったので次に期待します。

    ネタバレBOX

    前半は、昔を懐かしむシーン

    中盤は、朝鮮人のごちゃごちゃ

    この辺りで、1時間半
    (半分でも、十分だったかなぁ~)

    最後は、未だに傷の癒えない男

    そんな、流れでした。

    最後のまとめ方は非常に泣けました。
  • 満足度★★★★

    日本の支配
    面白い。145分。

    ネタバレBOX

    韓国併合時の、日本人検事、憲兵隊長、日本人の元で働く朝鮮人、抗日戦線の若者、日本人に恨みをもつ朝鮮人農民らの立場、関係、心の内を描く。

    冷たさと熱さが同居する舞台は健在。見ごたえあった。
    一つの国が一つの国を武力をもって混乱や貧困を与えることで、人間一人ひとりの内面の苦しみや怒りを色濃く描いた。史実がどうあれ、生きた人間らの行き詰った感がいい感じに伝わってきた。

    検事らも(多分、憲兵隊長も)朝鮮人らも、なんらかに作用されて生きていて、思い通りにいかない苦しみが、いい味出してた。そんな中、人民裁判委員の大内厚雄の朝鮮統一の話は、冷静な演技の中でいい感じに光ってた。
    豊川検事(佐藤誓)を助けるため危ない橋を渡り続ける朴(浅井伸治)が、若干の満足げな表情で終わるのも良かった。序盤の手紙はここに通じているのかしら。

    こうした戦争の話だと、軍部な人は印象の悪いクズという表現がされるのが常のような気がする。ただ、それはそれで大多数な人間の代表のように感じられて心苦しく思う。そういう立場だし。

    ちなみにアリランはあんまり印象的な感じがしなかった。
  • 満足度★★★

    国と国、人と人
    やっぱりテーマが難しい。
    いつも途中で思考を放棄してしまうような内容を
    敢えてぶつけられた感じ。
    時代的にも一石を投じる作品になっていたと思いました。
    時間を感じさせない力作でした。

    ネタバレBOX

    ・子どもを亡くした悲しみは身につまされた。
    ・朝鮮人事務官の誠実さが救い。
    ・上下を使い、芸劇の広いステージが活かされていました。

  • 満足度★★★★★

    追憶のアリラン
    難しい時代の題材によく挑んでいると思います。歴史背景をご存じない方にはなかなか理解しにくい部分もあるのではないかというのが正直な感想ですが、教科書で触れないことが多い時代だからこそどんどんやってほしいです。欲を言えば役者さんの中には滑舌に少々難あり、台詞が滑り、激情した場面になると単語が聞き取れなくなる箇所があることです。ちょっとというか、かなり気になる。

  • 満足度★★★★★

    緊張感
    劇場全体が緊張感に溢れ、静かな中に強烈なインパクトのある舞台でした。日本が朝鮮にしてきた事、朝鮮が日本にしてきた事・・両者の立場になって深く考えさせられました。役者さん達の演技も素晴らしく、重いテーマで難しさすら感じていましたが、いつの間にか惹き込まれました。隊長が主人公宅に来たシーンのやりとりは、感情移入しすぎて、思わず声が出そうになってしまいました。この劇団が、高く評価されているのが、本当に納得でした。素晴らしかったです!

  • すごい!!!
    本当に素敵な作品、素敵な劇団で感激しました!
    久しぶりの観劇でしたが、楽しませていただきました。

    今回始めて見ましたが、もっと早くから知っていたかった劇団でした!
    また次回やる際は見に行きたいです!

  • 満足度★★★★★

    別の視点
    統治下の朝鮮で勤務すする検察官が主人公。当時の姿が見えてくるよう。
    検察官を演じる4名は決して横暴ではなく誠実に生きている。

    しかし時代の流れには抗うことはできない。支配する側とされる側の従属関係は事実あったことである。

    検察官、その妻、憲兵など演技者は皆巧みであった。
    なかでも日本人に仕える朴忠男役の浅井真治が誠実で真面目な役をうまく演じている。

    今回は少し大きな劇場であったが、拡散することなくしっかりしまっているのは過去の公演と変わりはない。

    蛇足ではあるが、支配していた検察官を裁く人民裁判官は少し優しすぎるよう。もっと激烈に日本人を裁いていたと思う。(敗戦国を裁く事が主題ではないので余計なことかもしれないが)

  • 満足度★★★★

    ズシンときた
    いろいろな賞を獲った「治天ノ君」を凌駕する出来。この劇団の最高傑作と言ってよい。

    ネタバレBOX

    みんなきれいな日本語を話していたのが残念。6人の朝鮮人が出てきたけれど4人は日本語が話せたとしても訴え出た父娘は日本語は話せないだろう。前出の4人にしても話せたとしてもあんなに流暢に話すことはできまい。朝鮮人同士で話すのに日本人がいないところでは日本語で話すこともないだろうし。父娘は朝鮮語のみ、他の4人にも朝鮮語を喋らせたり日本語もカタコトにしたり(日本人役にはカタコト朝鮮語)訛らせたりすればもっとリアリティーが増したのではないかと思う。字幕にすると観にくくなるし理解力も落ちるだろうが不自然なことよりも私ならその方がいい。


    以前にも同じようなことを書いたことだが、この劇団(作家)は実際に起きたことをベースにそれを脚色して構築することを得意(それしかしていない?)としているが、やはり純正オリジナルの作品を手掛けてほしいしそれが観たい。演出もいたってシンプル(脚本の内容からそうせざるをえないのだろうが)でおもしろみに欠ける。このような演劇がこの劇団の目指すスタイルならば仕方ないしこの作風でのしあがってきたのだから当面は変えないかもしれない。が、演劇はもっといろんなころできるのにもったいないと思えてしまうのだ。あと劇団名。余計なお世話だろうがやっぱり変えた方がいい。
  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!!!
    何回もジーンと来ました。

    ネタバレBOX

    敗戦の混乱期に拘束され人民裁判に遭った日本人の公人の一人、朝鮮総督府平壌地方法院検事局豊川三席検事を中心に、様々な立場の人々の行動と人民裁判の行方を描いた話。

    信念を持つ人、時勢に乗る人、恨みを持つ人、友情に厚い人がいました。

    プロテスタントの中には反日運動家が多いということで軒並み逮捕した結果、プロテスタントでない農民も拘束され、その家族からの釈放要請に応じようとした豊川検事は憲兵隊長と交渉しましたが叶わず、逆にその農民は拷問に遭って死んでしまいます。ソ連の影響下にある人民裁判では豊川検事の指示で拷問が行われたと主張したその家族の証言に誘導される形で審理が進行しましたが、朝鮮人を差別しなかった豊川を尊敬していた朴元事務官がその家族に当時の経緯を説明した結果、危険を冒して南から戻ってきた朴の行動を信用した農民の義父は、豊川の行動が裏目に出たことを理解し証言を翻しました。人民裁判の判決は、主席検事と次席検事が有罪でシベリア送りとなり、三席検事の豊川と四席検事は無罪でした。

    走れメロス的な友情や、恨みを持っていても論理的思考を尊んだ理性故に豊川は無罪になったのでしょうか。人民の恨みは晴らしたいが、全員を有罪にするとアメリカなどから後にリンチのそしりを受けるかもしれず、被告人の半分を機械的に有罪にするようにソ連から指示が出されていたのではないかと推察します。恐らくそんなものだったのでしょう。それまでの振りは一体何だったのかと思わせるところに混乱時の様子が表れていて皮肉でとても面白く思いました。

    朴は無事に南に帰ることができたのか、人民裁判を執行する側のソ連で学んだ人間と抗日パルチザン出身者がその後粛清されたか生き延びたか、シベリア送りとなった検事二人の行く末も気になるところです。

    ところで朴という姓ですが、スタート時の会話で僕と朴が混乱してなぜややこしい姓を使うのかなと思いましたが、理性的で友情に厚い人間として朴を描くことで、パククネ大統領にもそうあってほしいとのメッセージが込められていたのではないかと推察してみました。
  • 満足度★★★★★

    期待通りの秀作でした
    常に、満足度の高い作品を観れるので、見逃せない。そんな期待を裏切る事のない、素晴らしい作品でした。

    国、抱える過去、逃れられない現実、立場により、それぞれのの正義も変わってしまう。矛盾や痛みを抱えても、良心を信じたいと思いました。

    いつもの但し書き通り『史実を元にしたフィクションです。』だが、過去の物語でありながら、現在そして未来へと語りかける威力は、絶大でした。

    ネタバレBOX

    高低差(低めの2階建て位の高さ?)のあるセット、三ヶ所に階段があり、劇場空間を上手く使っていた。そのため、時空間、場面転換が、解かりやすく、とても良かった。
    階段の上り下りの音も、効果音として、とても活きていた。

    その上方に浮かぶ、木のオブジェ的(?)、クロスした木と、やや離れた並行に2本。入場して、ぼんやり十字架を思い描いていたが、観劇後、作品のイメージ通りだったと思った。

    全役者さん、素晴らしかった。

    豊川夫妻(佐藤誓さん、月影瞳さん)同じ痛みを分かち合う夫婦、素敵でした。

    中垣主席検事(岡本篤 さん)前向きでムードメーカー的な感もよく、それ故、裁判結果後の別れのシーンが、心に染みました。岡本さんの今までの役のイメージと、かなり違い、驚きましたが、さすがの演技力でした。

    李人民裁判官(大内厚雄さん)、冷酷な感は、爬虫類系の質感(表現悪いけど、褒め言葉です)を漂わせながらも、強かさや、他国の傘の下に庇護されなくてはならない脆さ、歩んできた道の滲み出し方が、素晴らしかった。

    金裁判員(西尾友樹さん)見えない仲間達の魂の叫びも伝わってくる、確かな演技でした。

    朴忠男(浅井伸治さん)秘めた想いの強さ一途さ、誠実さと優しさが滲み出て、素晴らしかったです。

    脚本力、演技力を信じて活かし、無駄を削ぎ落とした演出が、作品の魅力を際立たせるのに、成功していると思いました。


  • 満足度★★★★★

    さすがの公演…
    当日パンフとは別に、本公演で描かれる当時の状況(年表)や台詞(語句)の説明が書かれた別冊付録が添えられ、正確に伝えようとする姿勢が好ましい。
    さて、公演は朝鮮半島を舞台に戦中(1941年)から戦後の朝鮮戦争(1953年頃)という特異な状況下における人間ドラマ。上演するには、現在の国家間情勢を考えると躊躇しそうな題材であるが、そこはしっかり向き合い重厚な作品に仕上げていた。戦争中という極限状態における不条理が丁寧に描かれ、観ている人の心魂に響く。多くの人は、誠実でありたいと願うところだが、その判断基準は時と状況によって異なる。それでも自分の信念を貫けるか…。
    「残酷な事実・現実」と「釈明する動機・状況」の溝を埋める術があるのか。過去から現在にも続く怨嗟の連鎖…人間の尊厳、国家間の友好などの美辞麗句は建前だけ。その深い溝を覗きどのように埋めて行くかを考えさせられた。

    その舞台は、後方に変形回廊のような階段舞台(時空間差の表現か)、前方に平舞台(床・地面)で、その状況が重層的に描かれる。また、当時の重苦しい雰囲気は、モノトーンの照明や低(重)音響等の技術で素晴らしい効果を上げている。もちろん役者の演技も確か。
    本当に素晴らしい公演で感動した。
    次回公演も期待しております。

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