【無事終演しました】荒川、神キラーチューン【ご来場ありがとうございました!】 公演情報 【無事終演しました】荒川、神キラーチューン【ご来場ありがとうございました!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-20件 / 29件中
  • 満足度★★★★★

    猛獣使いのように!
     □字ックが公演毎に成長しているのは感じていたが、今回は特に成長を感じた。今までの作品はどちらかというと山田佳奈の思いがあまりにも強く、あまりにも先行しているため、作品が未消化な部分を感じたのだが、今回は見事に仕上がっていた。

     作品からはみ出すような個性的な役者を集め、それらを飼い慣らす様子はまさに山田佳奈は猛獣使いと感じた。その中で小野寺ずるの魅力は際だっている。

     作品からエネルギーがほとばしり、そのエネルギーが直接心に突き刺さるという作品で、久々に観終わった後に放心状態だった。

  • 満足度★★★★★

    エンタメ的総合力の勝利
    物語としてのひっぱり、解決感に関しては、若干物足りない感もあったが、序盤から勢いやテンポの良さで飽きずに最後まで見ることができた。シナリオというよりは、演出や出演者の演技力が光っていた気がする。誰かの突出した才能というより、スタッフ、キャスト一人ひとりの役割が重なって、相乗効果が生まれたそのチーム力に拍手したい。

  • 満足度★★★★★

    圧巻!
    男女では受け取る感覚が違いそう。私は共感するような感覚はわかないけど、納得できる作品。素敵な女優さんばかりのなか、この作品をギュッと引き締め、一段階押し上げている"大森茉利子"さんの女優力に拍手!!

  • 満足度★★★★★

    突き放して描く少女時代
    主宰であり、作者である山田佳奈がティーンだった頃の(それは私もそうなのだけど)90年代後半の音楽、中でもブランキー・ジェット・シティの曲が印象的に使われるのだけど、それは現在の郷愁や感傷を描くために使っているわけではない。 主人公が終盤で、ストーキングされている教え子に向かって「……子どものくせに。」と吐き捨てた台詞にそのことがはっきりわかって、心撃ち抜かれた。この作品は、きちんと「大人」になった作家が書いている。もう戻れない子ども時代を残酷に見つめ、そこから脱皮する瞬間の訪れを捉えようとしている。きっちり、過去の回想の中にパッケージングされ、作者が突き放して描いていることは、とても大切だ。過去の記憶や思い出をモチーフにする場合、作者が「今もその思い出の延長を生きている」と、物語は非常に独りよがりな酔いどれ節になってしまうからである。そうそう、日本全国の「ショウコ」という名前の女の子はあの頃、あの忌まわしくもキャッチーなオウム真理教ソングで囃し立てられたものだった……。

    さえない漫画家志望の女子中学生を演じた小野寺ずる、体育教師の日高ボブ美(彼女たちの芸名のセンスもちょっとぶっ飛んでいてすごい。笑)の劇団員ふたりが俳優陣をぐいぐい引っ張る。日高ボブ美の演じた体育教師の彼氏は売れない俳優ということで、またフリーターの彼氏か……と「小劇場演劇あるある」にうんざりしかけたところ、その彼氏がテニミュ(『テニスの王子様』ミュージカル)に出演しているイケメンであるという設定がぽろっと明かされ、大爆笑した。貧乏は仕方ないけど、貧乏くさくないのがすごくいい。素晴らしい。主宰の山田佳奈が演じた、くせのあるハブられっ子も目が離せなかった。

    アフターイベントの、チーム対抗カラオケ大会も大変楽しかった。今まで経験したアフタートーク、イベントの中でもダントツに印象深く、本編の余韻は損なわれたが(笑)、時間的にも構成的にもしっかりまとめられたものだった。残って観て良かった! と思った。都合により予約の回を変更したのだが、こちらもとても丁寧に対応いただけて感謝している。全体として、劇団としてのパワーとまとまりを強く感じた。

    ネタバレBOX

    ラストシーン、白い天使の羽が降ってきた。これにより、1999年のノストラダムスの予言の時に、「空からは何も降ってこない」と言っていたあの子の言ってたことが嘘だったと明らかになる仕掛けだ。明かりがついて、清らかさの象徴のように思えていた羽の色が、真っ赤だったことに気がついてどきっとした。
  • 満足度★★★★

    青春の恥ずかしさは剥がれない
     主人公二人の冒頭のマイクパフォーマンス(?)とそのせりふの(明確に内容は分からないけれど)激しさに、一気に「持っていかれた」気がします。
     青春の恥ずかしさは、貼り付いて剥がれない。ここに描かれているほどには、不幸でもなければ、痛くもなくても、「昔のこと」として乗り越えて来たはずのあれやこれはは、ずっと自分に貼り付いている。だから、ここに漂う部室臭さは自分のものなのだ–—とつい引き込まれてしまう、力のある舞台だったと思います。あの時の自分を乗り越えるためには、必ず、そこに戻らなければいけない–—そんな大人の視点にも共感を覚えました。
     物語が進むにつれて、まったく解決しない問題のアレコレに「いったいどうやって風呂敷を畳むの?」と心配にもなりました。結果、やや「力業!」となった終幕には、乱暴さや多少の悪趣味を感じなくもなかったのですが……ともあれ、最後まで息もつかせぬ展開、カラオケシーンのみならず、数々のせりふに込められたロックな魂に唸り続けた2時間弱でした。

  • 満足度★★★★

    アツい!
    見てきました。
    女性の、ドロッした感情がぶつかってとてもアツく魅了されました。
    水野先生とショーコが2人で話しているシーンが、特に印象的でよかった。
    次回公演も楽しみにしてます!

  • 予約すればよかった…
    すごくパワフルで、すごくドロドロしてて、暑くて、かっこよかったです。
    オーディション情報がでた時から気になっていたのですが、予定が入っていて急遽来れるようになったので当日券で。
    次回もとても楽しみです。

  • 満足度★★★★

    日常的な舞台は共感を持てる
    カラオケ店での、色々な出来事

    大人になってから過去を振り返る

    学生時代の虐め

    引きこもり

    友達の裏切り

    彼氏の裏切り

    友達の虐めは、虐めなのか?

    教師と言う職業

    観ている時には、胸が苦しい思いがするけれどそれは、日常的にいつでも自分にも起きている出来事なので、共感せずには居られない。

    「私達友達ジャン」
    この一言で、済まされてしまう虐めが日常的にある様に思えるので、目を背けたくなる舞台だ

    この作品は、舞台でも良かったと思うが、映像にしても良い物が出来そうな予感のする残る作品になって行くと思う。

    登場人物が、女性がメインなので、脚本としても多くの人が使いたくなるのではないでしょうか?!

    観劇後、自分の現在と過去を振り返って、頭が一杯になってしまう作品です。

    今後も、要期待して居ます。

  • 満足度★★★★★

    正解を選べる人なんているの?
    初見。
    評判が良かったのと千秋楽にタイミングが合ったので行ってきました。

    楽しみにしているトツゲキ倶楽部「キス・アンド・クライ」に出演される吉留明日香さんも出てらっしゃいましたね。


    これは良かった。
    カーテンコール時にたまらない気持ちにされたのは久しぶりな気がする。


    人生で正解を選べる人ってどれくらい居るの?
    正解選べる人なんて居るの?
    人生は無理ゲーだ。
    自然と手放してしまったモノ、人の事を考える。

    神は居ないと自分も思って生きている。

    ネタバレBOX

    オープニング、人ってあそこまで高音のキーで騒げるのだなとたまげた。
    多分、そこからもう捕まれていたのでしょう。



    凄い響いた芝居でしたが、何だか簡潔になっちゃった。
  • 満足度★★★★

    人の嫌なところを抉ってくる
    前作同様舞台美術が変則的で出ハケが巧妙。時間軸と人物が交錯しながら人の嫌なところを抉ってくる。主人公だけがキャストを分けていて、その他の人物はそのままというのが終盤に効いていて良かった。

    ネタバレBOX

    とにかくロ字ックらしいというか、観ていてちょっと辛くなるぐらい深いところにリーチしてくる。誰もがもっているであろうガキだったゆえのトラウマを思い出させ、泣ける。そして自分に対する肯定(許し)をそこに。

    レベッカと小野寺ずるのやり取りは終始秀逸でよかった。あと、堂本佳世と小野寺ずるのくだりだけ全く違う雰囲気の演出が衝撃的。大森茉利子のいやーな雰囲気や浅見紘至が一瞬で場をさらっていく姿も印象的。
  • 満足度★★★★★

    ポップな狂気
    インパクト大の怪優によるインパクト大の怪演が多い。渋谷先生はトラウマや因縁から逃れられないのでしょうか?

  • 女性が多め
    女優さんが主体の舞台は初でした。共感しやすい部分が多いなあという印象。内容はとてつもなく暗くて悲しくて辛いですが、とってもポップな描き方で観ていて苦痛は感じません。むしろ、楽しい!大森さんのあたらしい一面が観られて満足です。みんな可愛かった!

  • 満足度★★★★★

    小野寺ずるの神演技が光る傑作!
    客演陣では堂本佳世さんとレベッカさんがとりわけ魅力的。2人の演じるキャラクターとヒロインとの皮肉な巡り合わせをこの上ない生々しさで描き出し、ハンパない切迫感で観る者を圧倒する凄まじい舞台でした。
    胸に痛い青春の劇としても、一種の心理ホラー作品としても出色の出来映え!!


    それにしても小野寺ずるさんは凄い。
    観に来てくれた知り合いと終演後にしゃべっている姿なんかを見ると、気さくで明るい普通の娘さんなのに、舞台に立つと神がかる。
    もし小劇場界にそういうものがあるのなら、今作での演技は本年度主演女優賞モノ。
    役が憑依したようなリアル度120%の演技に震撼させられた。。。

    ネタバレBOX

    ずるさんってどれだけ芸域が広いのか?
    前作で篠原ともえを彷彿させる陽気な天然少女を演じたかと思ったら、今作では真逆のイメージの自閉的マンガヲタ少女を怪演。

    今作は、このずるさんをはじめとする女優勢の優れた演技が、ただでさえ深みのある物語にさらなる奥行きを与えていた印象。

    小野寺ずる扮するクラスの日陰者・ショーコと共作マンガを手がけるモジャ髪のヲタ少女・百瀬を演じた山田佳奈さんも、演じ手が山田さんだと終演後に配役表を見てようやく気づいたくらい役になりきっていたし、大森茉莉子さんの悪女役もとても板についていた。

    そして何より、堂本佳世さんとレベッカさん。
    いじめられっ子のショーコに優しく接する担任・水野先生役に癒し系のムードあふれる堂本さんはぴったり。
    心身の不調から体育をサボったショーコに堂本さん扮する担任教師が菩薩さながらの慈悲深い笑みを浮かべて話しかけるくだりは本作一の名シーン。
    そんな優しい先生が痴情沙汰に巻き込まれて水死させられる羽目に陥るなんて悲しすぎます。。。
    レベッカさんは、クラス一かわいくて華やかな反面、家庭環境からくる影を隠しきれない女生徒役を妙演。
    宗教狂いのイカれた母に虐待されている彼女が「神様なんていない!」と世を呪うショーコにシンパシーを感じてお近づきになろうとするくだりはレベッカさんの迫真の演技が生きて、並々ならぬ説得力がありました。
    このレベッカさん扮するシオリが、ショーコにとって光であるシオリが、母と愛人二人に監禁されたすえ殺されたと判った時の戦慄たるやありませんでした。。。

    長じて母校の教師となった10数年後のショーコを演じた円山チカさんの演技も秀抜。
    殺された水野先生に己の境遇が似てきていることに気づき、戦々兢々とする女教師をじつに生々しく演じていました。
  • 満足度★★★★★

    古傷
    始めから、ハイテンションの女の子達の会話。芝居というよりリアルな騒がしさ。そして、早口の台詞の乱舞!!下手から上手奥へとぐるぐる走り回る。なんという騒がしさ。そして小野寺ずるさんの身を振り絞った歌。始めから捕まった気がした。わいわい意味もなく騒いでいる女の子たち、ただ一人が怖くて同化する事にしがみついている。自分が言いたいことを飲み込み、自分の大事なものを否定されても、反論ひとついえずに、意味のない力関係に従っている。繋がっているようで、繋がっていない会話。適当のようで、適当に出来ない会話、こういうのが上手い!!誰もが感じる古傷、それに粗塩を塗りこむような
    痛みのある舞台だった。いくつもの嘘の中にひとつだけ紛れている真実、知られたくないこと、自分でも忘れてしまいたいこと、だけど誰かに知って欲しいこと。ひとつの自己防衛。この辺りの見せ方も痛く身に迫った。

  • 満足度★★★★

    パワフルなJ-POPで暗い青春を駆け抜ける
     女性教師が14年前の中学3年生の頃を回想し、現在と過去の2つの時間を行き来します。いじめ、恋愛、殺人事件などの複数のエピソードが、こじんまりとした人間関係の中にギュっと凝縮されていました。犯人捜しや本音の探り合いにスリルがあり、中学時代の同級生たちの14年後の姿が見られるのも面白いです。それぞれのエピソードの顛末への興味も相まって、最後まで集中して拝見することができました。

     込み入ったお話ではあるものの、聞き覚えのあるJ-POPが元気よく流れる中、疾走感を保ちながら進んでいくので、この作品自体がひとつの楽曲であるかのように感じられました。ジャンルはたぶん現代の純日本製ロック・ミュージック。

     荒川の近くにある中学校の教室、会議室、そしてカラオケ店の個室という3つの空間が、立体的に建て込まれた舞台美術でした。特に舞台面から上手を通って舞台奥へと続く空間は物語に余白と開放感を与え、用途も多様だったのがとても良かったです。

     俳優の演技については、舞台上だけで完結して観客の方には意識を向けないタイプが多く、個人的には物足りなかったです。若いころの主人公役の小野寺ずるさんは、歌ったりしゃべったりしながら体を激しく動かす演技に見ごたえがありました。シンプルな意志が体と調和している状態は力強く、存在に説得力があります。

    ネタバレBOX

     オープニングのラップで物語の主なトピックが語られ、主人公のショーコが2人いることを紹介する効果もありました。聞き取れないのでちょっと置いてけぼりになりましたが、アイデアにもやり切ったことにも好感を持ちました。2人のショーコが同時に存在したり、入れ替わった状態になるのは演劇ならではの手法だと思います。そういう場面をもっと増やしてもいいのではないかと思いました。

     舞台上手の上部に設置されたテレビ画面はカラオケルームの備品にもなり、文字映像も映されます。壁に映写する文字映像との合わせ技も見せてくれました。音楽、ダンス、映像、照明の動的なコンビネーションで、自然と体が動き出すようなライブ感を演出してくださいました。

     カラオケルームの場面では歌うだけでなく踊ったり、会話をしたり、そこに居るはずのない人物を登場させるなどの工夫はありましたが、少々退屈に感じました。やはりカラオケは知人同士で楽しむ空間なので、他人が上手に歌っていても、どんなにいい曲が流れていても、私は遠くから眺めるような状態になってしまうんですよね。

     中学三年生のショーコは両親が離婚したために転校し、転校先でいじめに遭ってしまいます。ショーコに優しくしてくれた女性教師が恋人に殺される事件が起こるのですが、犯人はショーコがよく行くカラオケ店の店員でした。さらに犯人は仲良くなった同級生シオリの彼氏(セックスフレンド?)でもあり、やがてシオリは転校してしまいます。シビアな展開ですが、10代の若者ならではの活力と軽やかさを前面に出す演出だったので、陰惨な空気が支配するわけではなかったです。

     14年経ち教師になったショーコは、同僚との婚約を機にシオリに連絡しようとネット検索をしたところ、なんと彼女が家庭内暴力を受けて死亡していたことを知ります。さらには婚約者が他校の女生徒をホテルに連れ込んで放尿写真を撮っていた証拠もつかんでしまいました。体育教師や生徒がいる前で、婚約者本人に向かって「学校の女子トイレを撮影していたのもあなたなの?」と問い詰める場面は、舌なめずりしたくなるほど迫力があってわくわくする修羅場!(笑) ただ、ぶちまけるだけぶちまけて、終幕してしまったのは本当にもったいないと思いました。大事件が起こった後の方が人生は過酷です。登場人物たちがどうやって生き延びるのかを、私は観たいです。

     修羅場といえば、ショーコをいじめていた森田ユカのエピソードも面白かったですね。森田はグラビアアイドルになり、クラスメイトだった小林の夫と不倫していました。小林は森田を呼び出して不倫の証拠写真を見せて、夫と別れるよう強く依頼するのですが、森田は開き直って「別れて欲しいなら金を払え」と催促します。女同士の売り言葉に買い言葉は、醜ければ醜いほど凄味があります。ただ、冷静に考えてみると現実味が薄い気もしました。森田は女優への転向を狙っているのでスキャンダルはご法度のはずです。森田が浅はかで愚かな性格だとしても、しおらしく謝って切り抜けるぐらいが適当ではないでしょうか。小林はカバンから包丁を取り出し、殺意満面で先に出て行った森田を追いかけて行ったようですが、これも先を描かず終えています。

     若いショーコは「神様なんていないよ」と何度も言っていました。多感な時期にあれほど辛いことや悲惨なことを経験してしまうと、そんな境地に至っても不思議はないと思います。でもそのセリフには「それでも何かを信じなきゃ生きていられない」という、すがるような思いも込められているように感じました。そんな一直線に伸びる何かが、この作品の芯にあるように思いました。
  • 満足度★★★★★

    わかりやすかった
    何度かロ字ックの作品は観ているのですが、「女性ってこんな事思ってるんだぁ」とか、位しか現実的に感じられなかったですが、今回の作品はおじさんでも十分共感出来る話でした。
    特に現状に満足してない人とか。
    これは観て置いた方が良い作品だと思います。
    しかも、役者陣の演技も素晴らしい!学生時代と現代との演技も上手く変えていて、自然で良かった。
    台本買ってしまいましたよ。

  • 満足度★★★★

    とりあえず観て欲しい。
    主人公「わたし」の今と中学時代が交錯していく
    ちょっと懐かしい音楽(カラオケ)と妙なワードで笑えるシーンもあり
    楽しく観劇出来るのですから意外に初心者でも見易いと思います。
    でも目の前で展開されるのは今も昔も痛みに耐える私
    繰り返し自問自答する後悔の過去、最後には何かガクッと落ちてきます。
    過去の小野寺さんと現在の円山さんは当然良いですが
    強い悪を放っている大森さん、短い時間でしたが堂本さんが印象的。
    (堂本さんは対照的な聖母タイプですね。)
    ブログ書いたケドネタバレするから週末にUPしますが
    やっぱり、観て感じてもらいたいですね。
    それに私の感想は多分、山田さんの思いよりネガな方向になってます。
    画太郎コラボあるかな?
    もう残り土日公演のみですね、こっそりブログUPしました。
    ネtバレ注意です。

  • 満足度★★★★★

    14歳と30歳
    台本、演技、演出、それらの巧拙とは関係のない次元にある何かが、見る人に痛みに似たものを感じさせたり、心を震わせたりする、そういう作品だと思いました。
    見ていると、自分の中にいる14歳が共鳴して叫び、それを自分の中の30歳がなだめるような、不思議な観劇体験でした。

  • 無題1111(14-150)
    19:30の回(曇)。19:30の回、18:45受付(整理番号券あり)、19:00開場。舞台手前ソファ、下手にドア、上部に感謝状、後ろの高い位置にカラオケルーム、上手天井からモニター、客席寄りに学校の机と椅子。

    19:30前説(100分)、劇中、埃が舞うのでマスクの用意あり、開演〜21:16終演。8作目になりました。「上」と「下」との関係がもうひとつよくわからないまま終わってしまいました。いつものように熱量は感じたのですが…。

    すみません、邦楽は聴かないのでカラオケのシーンでは……?…でした。

  • 満足度★★★★★

    大好きなロックの曲を聴くように
    最初から最後まで夢中になって観てしまいました。ブランキーやユニコーンの音楽、役者さん達の繊細な演技が光る数々の二人芝居、女性達のリアルすぎる感情の流れに酔いそうになると絶妙なタイミングで挿入される演劇的表現・・・それらが壮大にリズミカルに、かつキレ味の鋭さを以って観る側の心臓の深みで切り込んで来る。ああ、この感覚が「ロ字ック」だった、と。『タイトル、拒絶』を観たときに感じた震えを再度味わえたお芝居でした。

    ネタバレBOX

    観ている間はただただ夢中でしたが、時折掠める胸の痛みや忘れかけていた過去の記憶が、終演後に脚本・演出の山田佳奈さんとお話させていただいたときに急激に溢れ出るのを感じました。私にも、中学生だった頃にまだまだ子供だったせいで心残りを感じている友がいました。あのときもう少し大人だったら、という思いを久しぶりに思い出して心が痛かったです。

    振り返ると、舞台芸術として・エンタメとして・人間ドラマとして実に多くのファクターが詰め込まれているにも関わらず、煩雑さや難解さが全くなく。例えば、カラオケルームでのシーンのときは、音楽はなく会話劇が進む中、画面に流れているアイドルの対談や歌手のPVに見入っていても(環奈ちゃん可愛いーって感心してても笑)芝居が壊れることなく、むしろそれが上手い具合に芝居に飲み込まれる要素の一つになっている。素晴らしい演出だなと思いました。

    役者さんで目を引いたのは、まず、円山チカさん。小野寺ずるちゃん演じる子供の頃を引きずっている「わたし」の痛みの繊細な表現から目が離せず、その思いを放出させるラストには涙。

    ずるちゃんと対話する堂本佳世さんも、お腹の子供の親である男性を語るシーンで発する台詞だけでは語られない思いが表情や声から読み取れて、それが女性としてとても共感できるもので、ああ素敵な女優さんだな・・・と心臓を震わされました。

    元々大好きな大森茉利子さんは、初めて見た悪女役。直視するのが憚れるほど生々しくて「嫌な女だなぁ」と思う反面、激しく正直に生きる彼女にどこか憧れまで感じてしまい、ますます女優として好きになってしまいました。

    レベッカちゃん、今まで何度か拝見しましたが今回が突出して好きでした。役は当て書きだとお聞きしましたが、彼女の内面の魅力を引き出す素晴らしい役だったと思います。さすが山田さん。と、ここでも女性演劇人の力にうらなされます。(前回見たロボット役は男性のイメージを投影したものでしたから笑)

    そして小野寺ずるちゃん・日高ボブ美さんの双璧ロ字ック女優さん。二人とも、観始めたらその存在感に釘付けになってしまいます。ずるちゃんのキレキレのダンス、いつもの事ながら見入ってしまいました。ボブ美さんが中学のときの体育の先生に激似で、それもまたちょっと痛い子供だった自分を思いださせてくれました。

    その他、どの女優さんが演じたどの役も、自分と似たところを少しずつ見出して。胸の痛みもどれも懐かしく感じ、女に産まれてよかったなぁと今回も思わされた演劇でした。

    ※同じくロ字ックを観た男性とメッセでやり取りをしたのですが、「女性は『フィクションとはいえ誇張されてるな』と感じるの?」と聞かれて「フィクションとは全く思わなかった。むしろリアル。リアルの上を言ってる」と答えました。それに対して「男でよかったw」と言われましたが、私は「女でよかった」って心から思います。

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