ろりえの鬼 公演情報 ろりえの鬼」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★★

    愛すべき
    愛すべきヤンキーがいた。そしてちょっとダークな「ろりえ」らしい展開の中に、愛情が感じられた。

  • 満足度★★★★★

    ろりえ大好き。
    徳橋みのりちゃん演じる時代遅れのヤマンバメイクのギャルと、彼女の記憶だけを無くした母の物語。いらいらしてついキツい言葉を投げ掛けることへの罪悪感や後悔・・・多かれ少なかれ誰もが感じる家族への感情が、ろりえテイストのナンセンスな笑いに溢れた舞台からひしひしと伝わり、いつの間にか大号泣。泣かされながらも小気味良く笑わせてくれる奥山さんの脚本は、女々しさなんて全くなくて。人生を描いたらそこに自然と涙があって、観客には笑って欲しい、観て笑顔になって欲しい、そんな思いが脚本に込められてる。そんなように思えます。観終わった後はいつもながら声にしちゃう、「ろりえ大好き」。ほんと、いつもこればっかりですみません(笑) あと、みのりちゃん素敵*

    ネタバレBOX

    前回の工場や今回のケントさんの役柄の描き方を観ていると、社会的弱者の描き方が実に潔く、奥山さんの社会を観る目の広さというか偽善の無さに心を洗われる思いです。
    あと、慶應卒の「デブ」良かったですね。役者さんも、キャラも。二人には幸せになってほしいなぁ。
  • 満足度★★★★

    暖かさを感じた
    娘の成長物語かな。もしくは、母親が娘のことを忘れてしまい、出来た子供に同じ名前をつけたことから、生まれてくる前に人生を体験させたのかなとも思った。
    セツナイナカニモ、何故か暖かさ感じるを物語だったなあ。面白かったです。

  • 満足度★★★★

    なんか泣けます。
    忙しくて今頃になってしまいましたが
    徳橋さんと少数の客演さんでしたが、みなさん個性的なキャラで
    笑わせてくれるのですが、2りぼっちの友人との別れや
    不器用な白デブとの生活なんかも、小さいせつなさ喜びもあり。
    やはり親子の愛情が心に残る作品になぜか仕上がってます。
    初期の「最後なんか飛んでくる」ような公演も数年に1度みたいけど
    今の「馬鹿っぽい人達なのになぜか感動」路線好きです。

  • 満足度★★★★

    女の子にやさしい
    ろりえを観たのは「女優」以来です。
    シンプルなセットと静かな演出とで今までと全く違う雰囲気。
    以前見たろりえの数作品は全て、なにか突飛な演出によって急激に物語が疾走を始めるようなものばかりであったのですが、
    今回の作品はストーリーの単純な進展のみによってドラマが起こります。
    この観劇で初めて、ろりえが標榜する「女の子にやさしいユニット」という言葉にうなづけました。
    今回は本当に一人の女の子を優しく優しく見守った、そんなファンタジーでした。

    ネタバレBOX

    鬼というのは、鬼っこであるみのりのことであり、また実の子供を忘れてしまった母の姿でもあるのかなと思いました。

    産道を通らずに産まれたみのりは、角を持つ鬼の姿のまま産まれてきてしまったのでしょう。
    変わった子どもとしてそのまま成長してしまった彼女が、
    母親が自分のことを忘れてしまい、そして新たに子供まで身ごもったことを機に自分と母親の関係を見つめなおし、
    本当に素直になった瞬間に今度こそ人間に生まれ変わる。
    出産のシーンはみのりが再び母に産んでもらったかのような演出が良かったです。

    母親は最後までみのりのことを思い出さずでその姿は鬼なんだけど、
    嵐のチケットが母親の中の理屈じゃない情を揺り起こしたのでしょう、鬼の目にも涙。
    母親が娘をどれだけ愛していたかをたっぷり心に染み込ませた後での、この号泣シーンは本当に心を揺さぶられました。
    この後この母娘二人がどうなっていくのかはこの物語の結末では分からないけれど、きっと二人に優しい人生が待っていて欲しいと思います。


    ストーリーの核以外の部分でも嵐コンを題材にとるなど肉付けの仕方が面白く、脇の登場人物達のキャラクターも豊か、
    かつ90分という大変みやすい時間設定で素敵でした。
    ありえない設定や人物ばかりで、現代劇だけどファンタジー。
    でもその現実感のなさによって、
    物語が描きたかったリアリティのある母娘関係がより強調されたように思えました。
  • 満足度★★★★

    みのりさんのメイク
    徳橋さんのメイクはすごいです。内容は派手さはないけど、見応えのあるお芝居です。
    音響と照明が効果抜群で素晴らしい。登場人物は6人と少ないですが、役者実力派揃い。
    岡野さんは知っていたが、森田さん、尾倉さんの演技が良かった。
    終盤はあちらこちらですすり泣きが聞こえた。みのりと母にはグッとくる。妖怪チックな凝った舞台美術もさすがでした。
    一味違うろりえを堪能しました。

  • 満足度★★★★★

    演劇を感じた。
    不覚にも泣きそうになってしまった。演劇らしい演劇を久しぶりに見た気がします。理屈じゃないので、とにかく観に行ってください。

  • 満足度★★★★

    琴線に触れる舞台。
    前作に引き続き観劇。フライヤーのイメージにあるような、どことなく懐かしさを感じさせるパラレルワールド的世界観。今回もタブーなネタを盛り込んではいるけれど、「母娘の愛情と不和」を描いたストーリーは、いたって真摯でとても共感出来る舞台だった。

    あと劇場の使い方もかなりユニーク。

    上演時間:90分

    ネタバレBOX

    一緒にいると気付かないけれど、離れてみて初めて判る母親の愛情と有難み。終盤の「嵐」のチケットを握りしめて大泣きする母親の姿。未だ娘の事は思い出せないけれど、未来に希望を残す、少し切ないけれどとても素敵なラストだった。

    ただ今回はキャストも少人数で、全体的に静かな展開が多く、”ろりえらしさ”は薄い印象は受けました。
  • イメージと違った
    今回初めて観劇する劇団さん。
    開場後、会場の中に入ると、舞台上には不気味な形の「モノ」や大きな目玉がギョロリ。
    客入れBGMとして液体が沸騰するような音が続き、時折子供の声でかくれんぼなどの歌声が入る。
    舞台の造りは工夫している。舞台上手側の奈落、奥の扉をエレベーターやアパートの扉に見立てるなど。その時々の照明の使い方も良い。

    ネタバレBOX

    「鬼」って、若い方々が強調の意味で使う「オニ」だったんですね。
    そう私は理解したのだが、そうしたら、舞台上のグロテスクなモノたちや客入れBGMって何だったのかと問いたい。そこにあるのは目玉でなくても良かったはずだ。
    鬼ってタイトルにしちゃったから、でも脚本上がってみたら全然鬼っぽくなくて、ちょっとでも鬼らしさを残しておかないといけないかな、みたいな感じがして、がっかり。

    嵐ネタや、寺山修司ネタは、これが前評判の「ろりえらしさ」なのかな?あのツッコミにあれだけの観客が笑った所をみると、やはり観客は演劇ファンが多いとみえる。
    もちろん私も笑わせて頂けた。

    過去と現在を行ったりきたりしながら物語は進む。
    しかし、混乱はしない。

    娘が母を殴ったことが原因で、母が娘のことだけをすっぽり忘れてしまったことは、娘にとって成長できる良い機会だったのかもしれない。
    でも、うーん(-_- )……ちょっと有り得ない設定が多すぎて、入り込めなかったかな。
  • ふざけとヒューマニズムのスペシャリスト。
    1.何をやらかすか分からない。
    2.でもとにかく破壊力は抜群。
    3.迂闊に親しい人と観に行くと気まずくなる。

    それが個人的なこれまでのろりえの印象。今回に関しては3を撤回したい。チラシの通り、親や家族と観に行っても良いかも。

    広い会場で大きな舞台美術に慣れた感覚で観始めると視覚的には薄味に感じるかもしれないけど、役者の旨味はいつもの如く。思ってもいなかった角度から刺激的な味わいが攻めて来ます。
    内容的にも話の流れ的にも洗練されていて分かりやすいです。未見の人にもオススメしやすい。自分が「お薦め!」をクリックしたのは割りと久し振り。既にろりえが好きな人にも、過去にろりえが好みに合わなかった人にもお薦めします。どの駅からも遠いので劇場までの道が不安ならタクシーを使うべきかも。チケット代にその料金を追加しても満足に至る作品だと思います。

    ネタバレBOX

    普段より大人しいかと思ってたから嵐ネタのブラックさがツボだった。小劇場から大きなところに行く過程でジャニーズとの仕事をする人も多い中、敵に回しかねない発言をかますリスキー具合が大好きでならなかった。一方で高校生の観劇0円を実施しているろりえ。これで「嵐の悪口言ってた!」なんて本気でキレてつぶやく高校演劇部員がいたら、お前バカかと言いたい。あったらあったで彼らはそれもネタにしてくれるだろうけど。
    どうしよう、これから嵐を見る度に寺山の顔を思い出したら…。

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