満足度★★★★
水素74%「荒野の家」観ました
水素74%、そこまで注目している訳でもないのですが、すでに二回観ています(なんの因果か)。
「不機嫌な子猫ちゃん」を観た時は、これ観て自殺した若者いるんじゃないか?と打ちひしがれたなあ…。
「謎の球体X]は、古屋さんが本当にアブない人に見えた。。。
京都・ソノノチ観劇ついでのハシゴの計画、吹田・「グッド・バイ」が繋がらず、他を探したら、よりによって水素が大阪公演(´Д`)
安定の人間不信と吐き気感。。。
引きこもりの30息子を軸に、出入りや状況で常時変化するパワーバランス、夫婦や親子の共依存のシーソー。
自分しか頭になく相手の顔色を伺う、利用・支配・独占を求める家族(愛)。
自分が傷つきたくないための臆病な未決断と、結局自分の都合だけで誤った決断。バランスの崩れがやってくる…
ときおり一瞬見える光も当てにならず、外来者もすべて歪んでいて、正気を保つための手がかりが見つからないまま迎える終焉…。
後に残るは荒野のみ…
他の方の指摘どおり、言われてみれば、日米や右左などの風刺とも受け取れるけど、私はすごく身近な具象劇として(不条理劇とすら思わない)、普通に受け止めてしまいます…
この後ソノノチを観に行って、劇団の方に水素の感想を聞かれたので、「ハイバイを三倍に濃縮した感じ」と答えたら、うまく伝わりました。。。
キャラの出入りや状況の転がり方など、作劇はとても分かりやすいです。
しかし、観る人によって見えるものがまるで違うだろうし、精神的に共感できる人には精神汚染や転移などの症状が出る恐れが高いです。
なのであえて、舞台を初めて観る方にはお薦めしません。
観るなら自己責任で(爆)
そういえば、年配のお客さん(隣の館の、復興チャリティーコンサートに来たらしい)が多かったけど、大丈夫だったしらん。。。
満足度★★★★
バイアスがかかってはいるけれど
初こそ少々違和感を感じたものの、
自分を信じる登場人物それぞれの視座から紡がれる
あからさまな言葉や態度が重なりに、
ぐいぐいと引き込まれて・・・。
三鷹で観た「半透明のオアシス」や前回のアゴラでの「謎の球体X」の登場人物達の貫きが、さらに歩みを進めておりました。
満足度★★★★
気持ち、かき乱される
相変わらず極端で居心地が悪くて最高。想像する感情のいつも二歩三歩先を行かれて、観客の感情を弄んでる感じが攻撃的で、笑っていいのかわからないシーンも、全部笑いだと思って書いてるんだろうなぁ。ゲラゲラと、あり得ねーと笑い飛ばした劇世界は、自分の生きてる世界と地続きで、観劇後ゾッとする。ガラガラと壊れた後あの家族は、どうやって生きていくのかなぁ。個人的には真也に没入して見てた。玉田さん、役者も良いなぁ。
満足度★★
家族が崩壊する姿を見た、90分
ひとつの家族の会話劇でありながらも、父と子、母と娘それと家族との会話を通じて、どう家族が崩壊していくかという、ひとつの視点が中途半端な終わり方になったのは残念でしたね。でも90分は中身がよかったです。
満足度★★
不条理と非常識
不条理劇ってキャラクターが共感を呼ばないものなのだろうか。
これは「自分を省みない人々」の話である。
登場人物に共感するのが難しく、距離を感じずにはいられなかった。
この作品では個々の人物の置かれた状況が極めてリアルな問題を抱えている。
状況設定が超リアルなだけに、不条理より“非常識”が先立ってしまって
会話に不快感が残ったというのが正直なところ。
水素74%は2回目だけど、これが不条理というものかしら…。