満足度★★★★
己の位置
18歳1カ月で母子殺人事件を起こした光市母子殺人事件の被告と被害者家族、捜査関係者、司法関係者を巡る話である。法や、法哲学が擬人化されている為、始め若干戸惑うかも知れないが、面白い作品ではある。
満足度★★★★
なるほど。。
非常に重いテーマを扱い、現代日本の社会の制度や構造をとてもよく描写していると思いました。 法学部の授業を受けているような。笑。 ただ、ちょっと戯画化されすぎてるかなとか、話の進み方が分かりづらいかなと感じるところがあったように思います。。 スイマセン。。 もう少しスッキリとした感じ?でもよかったかも。 とはいえ、非常に興味深く、とてもチャレンジングな作品だと思いました! このような舞台を作る勇気?に敬意を表したいです。
満足度★★★★
ナイコン初観劇
フィクション要素はあるものの、実際に起きた出来事を取り扱った作品です。
導入部分は柔らかくされていたので、現実になぞらえた本筋にスッと入っていけるように気を遣われていた印象はあります。
「事件」の詳細を描きながらも取り巻く要素は抽象化されており、突きつけと問いかけが演出の形になっていました。
役者の方々もそれぞれの立場や生々しさを意識して、受け手が大きな流れの中での諸問題を取りこぼさないように演じられていたように感じます。
満足度★★★★
改めて考えたい
実際の事件を扱った重いテーマと内容なので見応えがありました。どこまで現実として見ればいいのか、どこまで創作として見ればいいのか悩むところですが、もう一度この事件のことについて、そして死刑制度について考えたいと思いました。
ただ、最初と最後など、明確に理解できない箇所があり、もどかしく気になりました。
満足度★★★★
正義とは、真実とは、信じるものは、
論理的に組み立てられ、問題提起に相応しい興味深い舞台であったと思う。
法律の歴史を紐解きながら、擬人化した演出、ラストシーンはとても印象的である。リンカーン的に言えば、法律とは、人間の、人間による、人間ためのものである。判例に縛られている判決など機能してないに等しい。
裁判官は宿命を負っているのだから、その覚悟を持たぬ者はなってはならぬと思っている。観に行ってて良かったです。
満足度★★★★
好み
好みの題材でしたが物語の全体像がしっくりせずイマイチ乗り切れなかった。役者さん達のお芝居もメリハリがなく平坦な印象。勿体ない。もう1作観てみたいです。
満足度★★★
余計な演出
焦点にになっている物語や、伝えたいモノなどは重い内容なのに、役者全員で行われるアンサンブル的な動きや演技があまりにも拙すぎて、芝居の世界観を壊していました。もっとストレートな芝居で突き詰めれば、現代への問題提起として深く考えさせられる話なのですけどもったいない。
役者の人数ももっと絞れると思うし、すごく散漫な芝居になってしまっているしと思いました。
満足度★★★
独特の世界観があるのだが表現が…
非常に分かりづらい。「知りやがれ」と言うならもう少し分かり易く表現してほしいと思ったものだ。作家の頭の中には緻密で完璧な劇世界が構築されていて、役者もそれを忠実かつ巧みに表現しているんだろうなあ、とは思うのだが。
私には現実の事件の凄惨さを物語る内容ばかりが引っかかってしまい、(あの事件によって制度が大幅に改正された経緯は理解できたのだが。)本来作家が伝えたかったであろう部分がモヤモヤしたままで終わってしまった。
ただ一つ、ラスト近く、老女が死ぬことについて、「怒りのない世界に行けることに喜びを感じる。」(うろ覚えだが確かそんな趣旨のセリフ)と話したのが印象的だった。
満足度★★★
深すぎる
脚本家の求める世界観を役者さんは
良く表現したなぁーと尊敬しました!
テーマはとても良く内容も濃いのですが
深すぎて1度の観劇ではきっと見落としてる
部分がたくさんあるのだろうなと。
何回も観ることによってまた見え方や
感じ方が変わる作品になっているのかなーと
感じました。
難しくはありましたが考えさせられる
ことは多く見応えはあったと思います。
満足度★★★
ちょっと違う感じ
説明の内容とちょっと違う感じがあり、戸惑いました。老人の生涯云々が消し飛び、ドロドロした裁判劇でした。誰が老人なのかよく判らないお芝居でした。裁判劇としては、見応えがありました。
満足度★
期待したものの
友人に勧められ行ってきた。まあまあ有名な劇団だというので期待していたのだが。
3000円を払う価値のある小劇場の芝居はそもそもあまり見かけないが、
正直に言わせていただくと3500円でこれではあまりに辛い。
出来事が突然すぎる。人間関係が薄い・単調。
変に凝ったことをしようとして難解になっている。
無理矢理にいい話を作っている感じが否めない。扱っているテーマは悪くないのだが。
あの内容とあの椅子で120分は冗長すぎると思う。しんどい。
うーん・・・
面白くなかったとは言わないけど、
正直そんなに褒めちぎるほどの内容ではなかったとおもう。
テーマはよかったと思うけど・・・。
今回はじめて登録して褒めてる人が多いみたいだけど、
演劇見慣れてない人が多いのかな?
無題784(13-212
19:30の回(薄曇り)。19:00受付、開場。鼓動と足音が聴こえてきます。最前列はミニ椅子、2列目~パイプ椅子。19:25前説(120分)。19:30開演~21:39終演。台本と前作のDVDを購入。中央に祭壇のようなもの、左右にも段差。「斜い人」に続いて2作目ですが、少しとっつきにくい。舞台上の展開を観客の日常と結びつけ意味を持たせることが難しい。もうひとつ、現実の事件としての物語と作家の物語との組み合わせが上手くつながっていない印象。事件の検証(問題提起)をしたいのではないのでしょうが、細部に入ってゆくほど芝居から遠ざかってしまう印象。
満漢全席。
最後までぎっしり詰まった、舞台でした。
いわゆる法廷モノ、コートドラマ、というのとは全く違う、
現実に起こった事件をもとに、法律って、法廷って、裁判って、本当のことって何かを考える舞台。
正直、一度「見た」だけでは消化しきれません。
2度、3度繰り返し「観て」もきっと、消化不良だったと思います。
リピート観劇の分のチケット代でノーカット版の台本を買わせていただいて、
活字で読んでみて初めて、観劇中に引っ掛かっていた、
「音」だけじゃわからなかったたくさんの「掛詞」に気付きました。
これ、体裁整えて、本として出版してください。
余計なものをそぎ落とした、シンプルな舞台装置に、
出演されている役者のみなさんの、隅々までいきわたった演技。
もし再演があるのなら、私の大事な人たちには、
万難を排してでも観に行っていただきたい演目です。