公演情報
「あるアルル」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★★
誰かを深く愛するということは、その人だけの"あるある"を一つ二つと見つけていく行為なのかもしれない。そしてそれは私やあなたが思うより遠く永く続いていく。生まれくる人を祝し、去りゆく人を弔う。この後の人生、幾度となくこの演劇を思い出すと思う。
以下ネタバレBOXへ
実演鑑賞
やみ・あがりシアターの新作。北とぴあ・ペガサスホール。125分。5月6日まで。
公演期間中に上演台本の無料公開までしてしまう心意気。
https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/05/post-4eff7e.html
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/05/01 (木) 14:00
特殊能力を持つ男と歴史的遺物(?)をめぐる「奇譚」。
しかしよくもまぁこんなブッ跳んだ話を思いつくもんだ。
思うに笠浦さんはまず「あるある」から「アルル(地名)」を発想してその関連事項も加えて物語を練り上げたのではあるまいか?
なので観劇中に気になった事項(地名とか画家とか)をネット検索するのもまた楽しからずや。
実演鑑賞
満足度★★★
はっちゃけたEテレ(Eテレ自体はっちゃけた番組多かったりだけど)みたいな感じ。
ただ、Eテレの番組は短いものが多いけど、これは長編でして。
自分は、前のめりになるよりも、冗長さを感じたほうが強かったかも。
観終わった後に、『ハウルの動く城』の階段シーンを思い出したりしました。
歌が多くて、巧みな歌唱ってわけじゃないんだけど、いい味わいになっていた。
ラストシーンは好き。
実演鑑賞
満足度★★★★
普段あまりエンタメ色の強い作品を観ないので、最初のシーンで面食らってしまい、途中まで「これはちょっと私には合わなかったかも」と思っていました。
人物それぞれの繋がりや背景が見え始めたあたりから面白くなり、ラストはちょっと無理に綺麗に畳んだ感じはしましたが、脚本の力と役者さんたちの力量の成せる技でしょうか、とても良いラストでした。
実演鑑賞
満足度★★★★
最初は楽しい雰囲気の舞台を想像していたので、
意外にも少し不気味な始まり方に驚きました。
そのギャップが逆に印象的で、物語に引き込まれるきっかけになった気がします。
「あるある仙人」の世界観はユニークで、
最初は戸惑いつつも、次第にその不思議な空気感に引き込まれていきました。
「アルル」がフランスの地名だという話も面白かったのですが、
もう少しわかりやすいネタだとさらに楽しめたかもしれません。
全体としてはテンポも良く、笑えるシーンもたくさんあって、
最後にはとても良い気分で劇場を後にすることができました。
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2025/05/06 (火) 12:30
やみ・あがりシアターは4作目、全部違った趣きの作品で、共通するのは速射砲的な繋がりの展開、交差する物語達とでも言うところかな。
面白かった。が、ただ、「あるある」を宣託し続けるあるある仙人が2時間、あるあるを告げ続け、それを取り巻く4つか5つのグループが交錯し続けると言う展開で、舞台に散らばるあるあるが書き込まれた付箋、黄色い付箋が、あるあるが溢れ、間延びしていた。
面白かったとしたが、単調さをカバーし続けたのがこの16人の俳優達の素晴らしさ、魅力だった。初めて拝見した加瀬澤拓未さんが良き味を出しておられるなと、また楽しみな方が増えた。
実演鑑賞
満足度★★★★
(笑えた度)3(今感)5(完成度)5
この時代にコメディーは文学、もとい芸術たりうるのか。
芸術の死に仮託して、現代コメディーの苦悩と限界について考察した部分が大部分を占める
自己省察系ファンタスティック・ラブロマンス。
こういう無理矢理ジャンルを決めつけてくる系の批評を嘲笑うが如く、色々ゴリゴリと
読みを外してくる演出は、見ていて爽快。オリジナリティーが高い。
芸術を愛し、芸術と死別した男の悲しい愛の物語だが、華美な装飾がコッテリと覆い被さり、
物語に到達するのはわりかし困難である。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/05/06 (火)
全体的な雰囲気がやみあがりシアターらしくて良かったと思います☆ 役者陣に個性的な方が多く、みなさんいい味出してました☆
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/05/02 (金) 19:00
「あるある」なことをまとめてまるめてほうりなげてきゃっちしてまたほうりなげてうちかえしてふくらんでそれがてんまでとどくといいね。な。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/05/04 (日) 13:00
座席1階5列
価格3,500円
とにかく緻密に計算されつくしていて、綻びが見当たらない。感想を書こうと分析をかければかけるほど、我々をあざ笑うかのようだ。なんだかすごいモノを観たと感じた。日本有数の英才が戯曲を書くとこうなるのか、というのが正直な心境だ。
強い主題やメッセージ性があるわけではない。わけのなからなさもない。いうなれば単純だ。だからこそその深淵に驚いてしまう。こんなに美しい円環があんなにコンパクトにまとまるなんて、本当にすごいことだ。
ところで、配役全てが重要な役割を担っており、主演と助演が曖昧。こんなに役者全員が輝いている舞台もなかなかない。これで再演をほとんどしないというのだから、よほど今後の作品に自信があるのだろう。作品が次々生まれるというのなら、再演をしている暇などないからだ。
実演鑑賞
満足度★★★★
2回目。
全体像と筋書きが判っているので、それ以外に気を配って観ることが出来た。個人的に世話になった人が最近亡くなったこともあり、大槻ケンヂ的感傷で今作を眺める。死んだ人間の存在の喪失感を埋めることなど果たして出来るのか?
いずれ人は死ぬ。遅かれ早かれ消えて無くなる。足掻いても悔やんでも嘆いても人は死ぬ。筋肉少女帯の『リルカの葬列』に挿入された中原中也の詩、『春日狂想』。
「愛するものが死んだ時には、
自殺しなけあなりません。
愛するものが死んだ時には、
それより他に、方法がない。
けれどもそれでも、業ごふ(?)が深くて、
なほもながらふことともなつたら、
奉仕の気持に、なることなんです。
奉仕の気持に、なることなんです。」
梶川七海さんは正しくヒロイン。
脳外科医・渋木耀太(ようた)氏の水商売の女を徹底的に見下したスタンスが大受け。
作家の細やかな優しさが会場中を覆っている。スタッフの高潔な人間性に感銘を受けた。優しい空間。
多分、三ノ輪駅近くの薬局だったと思う。ずっと前、お母さんが「ひまわり、ひまわり」と幼い娘を呼んでいた。凄い名前だな、と当時思ったものだ。
実演鑑賞
満足度★★★★
今回も、やみ・あがりシアターらしい世界観が存分に詰まった舞台でした。
不思議な空気感で始まり、最初は戸惑うものの、物語が進むにつれて少しずつ全体像が見えてきます。そして終盤を迎える頃には、優しさと儚さが丁寧に織り込まれていて、観劇後はどこか温かくなる気持ちでした。
魅力的な役者さんたちが多く、舞台上の空気感がとても心地よかったです。また楽曲も印象的で気になって調べてみたら、あの「濫吹」の音楽も手掛けた方とのこと、納得の素晴らしさでした。
実演鑑賞
満足度★★★★
情報量が多くて、楽しみつつも、観終わった直後はこちらもちょっと混乱。笠浦さん曰く「死の匂いのするメルヘン」を目指したのだそうで、なるほどなあと。何人か気になる役者さんを見つけたので、今後の出演予定を調べてしまった。
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2025/04/30 (水)
価格3,500円
正直物足りない感はある
界隈では名の通った出演陣、劇団
おもしろいとは思うけど、なんとなくリピしてみたいなとも思う
それはおもしろいからなのか情報量が多いから補完したいと思っているかは自分でもよくわからないけれど
あるあるがささらなかったのか、勢いがささらなかったのか、ん〜、謎
ただ、なんとなく谷口さんという方はあの中にあって異質で、ある意味新鮮で良かったなぁ
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/05/01 (木) 19:00
お気に入り劇団の新作は奇妙で独特の味。125分。
「あるある」を語れ、というシーンから始まり、数々の「あるある」を扱いつつ、不思議な展開の物語。いろいろな登場人物が抱える問題を明らかにするが、軸になるのは6年前に妻を亡くした「あるある仙人」。いつも通りの「アタマおかしい」(誉めています)笠浦だが、役者陣も役割を熱演して、独特の感触を残す。劇団員の加藤はアンカー、常連のさんなぎが飛び道具的ポジションだが、ベテランの川田希が渋い。
実演鑑賞
満足度★★★
冒頭、高校の教室の教壇、ニカブを被った女(梶川七海さん)が生徒達に拳銃を突きつけている。「『学校あるある』を言え!」と。パニックで怯えながら一人ひとり『あるある』を言っていく。だがすぐに射殺される。一体何を言えば助かるのか?分からないまま殺されていく生徒達。
あるある仙人の部屋、梶川七海さんはあるある仙人(大宮二郎氏)に「どんな『あるある』を言ってもすぐに殺してしまえばそれなりに面白く感じるから」とそれを説明している。あるある仙人はジャンプして「バッカモーン!」と決めポーズで叱りながら正しい『あるある』を授けていく。大宮二郎氏はムロツヨシの斎藤工風味。
居酒屋で高校の同窓会、幹事(佐藤昼寝氏)、脳外科医になった渋木耀太氏。お開きになりかけた時、左耳が血塗れの川鍋知記氏が駆け込んで来る。『あるある』の天才だった同級生を探していると。彼には予知能力があり、この世の全てが見渡せるらしい。佐藤昼寝氏は身重の妻(加藤睦望さん)がその男の元カノだった為、連絡を取ってやる。それを聞いている居酒屋の店員(大見祥太郎氏)。
MVPは加瀬澤拓未氏。彼を見てほっとした客が多かったと思う。